JPH0575154U - メタルシールリング - Google Patents

メタルシールリング

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Publication number
JPH0575154U
JPH0575154U JP1509992U JP1509992U JPH0575154U JP H0575154 U JPH0575154 U JP H0575154U JP 1509992 U JP1509992 U JP 1509992U JP 1509992 U JP1509992 U JP 1509992U JP H0575154 U JPH0575154 U JP H0575154U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating material
container
seal ring
spring coil
metal seal
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP1509992U
Other languages
English (en)
Inventor
正晴 南
達道 花田
勝成 大園
秀 甫出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP1509992U priority Critical patent/JPH0575154U/ja
Publication of JPH0575154U publication Critical patent/JPH0575154U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器と蓋のシート面との密着を保ち、リーク
を防止するメタルシールリングを提供することを目的と
する。 【構成】 弾性変形の大なる環状のスプリングコイル1
4aと、このスプリングコイル14aの外周面に設けら
れ該スプリングコイル表面の凹凸の影響がないような硬
質メタルからなる一次被覆材14bと、この一次被覆材
の外表面に設けられた軟質材からなる二次被覆材14c
と、上記一次被覆材14bと二次被覆材14cとの間に
設けられた固体潤滑剤被覆20とからなり、容器と蓋と
を締結後に、温度変化や衝撃によるインパクトによって
変化が生ずる際、摩擦係数の大きいシート接着面でのず
れが生じる前に、固体潤滑作用により変化を吸収でき、
シート面の密着性が保たれ、容器の密封性を維持でき
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は例えば貯蔵容器等の密閉容器に適用されるメタルシールリングに関す る。
【0002】
【従来の技術】
従来より貯蔵容器(例えば原子力燃料輸送用あるいは貯蔵用に用いる容器)に は密封性が要求されており、密封の際には一般に固定シール等を用いている。 この密閉容器の概略を図3に示す。同図中、11は容器、12は蓋、13はボ ルト、14は固定シールを各々図示する。
【0003】 この固定シール14は、図4に示すように、弾性変形の大なる環状に結合した スプリングコイル14aと、このスプリングコイル14aの外周に設けられる硬 質材からなる一次被覆材14bと、この一次被覆材14bの外周面に設けられた 軟質材からなる二次被覆材14cとから形成されており、これらの部材の締結に より、容器内部Cを密封している。
【0004】 この密封容器の固定シール14にメタルを用いる主な目的は、耐熱性を向上さ せることと、長寿命化を計るためであるが、メタルであるがゆえに高荷重で締結 しシール材を塑性変形させて容器及び蓋のシート面に密着させている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、通常は静止環境にある密閉容器ではあるが、温度変化による伸縮及 び転倒等の衝撃力が作用する場合には、容器と蓋とのずれにより、シート面の密 着が失われ易くなる。特に、図3に示すように、容器11と蓋12は隙間Sの部 分で嵌合構造としているため、大きなずれは規制できるものの、隙間ばめである ため微細なずれが発生するという問題がある。
【0006】 通常、容器11の内部Cの空間は、真空又は加圧して保持するが、シール材を 塑性変化させたシート面にずれ等が生じると、大リークの原因となる。
【0007】 本考案は、上記問題に鑑み、容器と蓋のシート面に剪断方向の変位が生じても 密着を保ち、リークを防止しようとするメタルシールリングを提供することを目 的とする。
【0008】
【課題を解決する手段】
前記目的を達成する本考案に係るメタルシールリングの構成は、弾性変形の大 なる環状に結合したスプリングコイルと、このスプリングコイルの外表面に設け られ且つ外周又は内周に切欠きを有する硬質材からなる一次被覆材と、この一次 被覆材の外表面に設けられた軟質材からなる二次被覆材とを有し、密閉容器のシ ールを施すメタルシールリングであって、上記一次被覆材外周面と二次被覆材内 周面との間に固体潤滑剤被覆を形成してなることを特徴とする。
【0009】
【作用】
容器及び蓋のシート面とメタルシールリングの二次被覆外周表面とは固体接触 で密着しており、乾燥摩擦の滑りにくい面となっている。 このため、温度変化による伸縮及び転倒時等の衝撃力による作用がある場合、 一次被覆材と二次被覆材との間に設けた固体潤滑剤被覆による固体潤滑作用によ り低摩擦することで、被覆材間において滑るようになり、シート面での滑りが防 止される。 従ってシート面の密着性は維持され、リークが防止される。
【0010】
【実施例】
以下、本考案に係るメタルシールリングの好適な一実施例を図面を参照して説 明する。
【0011】 図1は本実施例に係るメタルシールリングの断面図、図2はその部分断面図を 示す。 これらの図面に示すように、メタルシールリングは、弾性変形の大なる環状の スプリングコイル14aと、このスプリングコイル14aの外周面に設けられ該 スプリングコイル表面の凹凸の影響がないような硬質メタルからなる一次被覆材 14bと、この一次被覆材の外表面に設けられた軟質材からなる二次被覆材14 cと、上記一次被覆材14bと二次被覆材14cとの間に設けられた固体潤滑剤 被覆20とからなるものである。
【0012】 上記固体潤滑剤被覆20に用いる潤滑剤としては例えばMoS2 (二硫化モリ ブデン)を例示することができる。
【0013】 上記メタルシールリングを密閉容器のシール材として用いた場合には、容器と 蓋とを締結後に、温度変化や衝撃によるインパクトによって変位が生じても、摩 擦係数の大きいシート面でずれが生じる前に、一次被覆材14bと二次被覆材1 4cとの間に設けられた固体潤滑剤被覆20の固体潤滑作用によってその変位を 吸収することで、シート面の密着性は保たれ、密封を維持できる。
【0014】 すなわち、容器及び蓋のシート面とメタルシールリングの二次被覆材表面は被 覆材が軟質のため、容器と蓋を締結後は密着状態となる。この容器と蓋のはめ合 い隙間を例えば0.1mmとすると、温度変化や衝撃によるインパクトにより最大 0.1mmのシート面間の剪断方向の変位を生じるが、摩擦係数の大きいシート面 でずれが生じる前にメタルシールリング内での変形や一次被覆材14bと二次被 覆材14cとの間に設けた固体潤滑剤被覆20間の滑りで変位を吸収するため、 シート面の密着性は保たれ密封を維持できる。
【0015】 上記固体潤滑剤被覆20に用いる例えばMoS2 等一般的な固体潤滑剤は、耐 熱性や寿命でメタルシールリングの性能を損なうことはなく、従ってシート面の 剪断方向の微小変位を許容しながら長期間の使用が可能となる。
【0016】
【考案の効果】
以上実施例と共に説明したように、本考案に係るメタルシールリングは、一次 被覆材と二次被覆材との間に固体潤滑剤被覆を設けてなるので、容器と蓋とを締 結後に、温度変化や衝撃によるインパクトによって変化が生ずる際、摩擦係数の 大きいシート接着面でのずれが生じる前に、固体潤滑作用により変化を吸収でき 、シート面の密着性が保たれ、密封を維持できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るメタルシールリングの断面図で
ある。
【図2】その部分断面図である。
【図3】密封容器の概略図である。
【図4】従来のメタルシールリングの断面図である。
【符号の説明】
11 容器 12 蓋 13 ボルト 14 固定シール 14a スプリングコイル 14b 一次被覆材 14c 二次被覆材 20 固体潤滑剤被覆
フロントページの続き (72)考案者 甫出 秀 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性変形の大なる環状に結合したスプリ
    ングコイルと、このスプリングコイルの外表面に設けら
    れ且つ外周又は内周に切欠きを有する硬質材からなる一
    次被覆材と、この一次被覆材の外表面に設けられた軟質
    材からなる二次被覆材とを有し、密閉容器のシールを施
    すメタルシールリングであって、上記一次被覆材外周面
    と二次被覆材内周面との間に固体潤滑剤被覆を形成して
    なることを特徴とするメタルシールリング。
JP1509992U 1992-03-23 1992-03-23 メタルシールリング Withdrawn JPH0575154U (ja)

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JPH0575154U true JPH0575154U (ja) 1993-10-12

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1580764A1 (en) 2004-03-26 2005-09-28 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Metal gasket, method of manufacturing metal gasket, and radioactive-material container
WO2008156031A1 (ja) * 2007-06-19 2008-12-24 Tokyo Electron Limited 真空処理装置

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19960606