JP2569752Y2 - 電磁継電器の端子固定構造 - Google Patents

電磁継電器の端子固定構造

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JP2569752Y2
JP2569752Y2 JP1990067433U JP6743390U JP2569752Y2 JP 2569752 Y2 JP2569752 Y2 JP 2569752Y2 JP 1990067433 U JP1990067433 U JP 1990067433U JP 6743390 U JP6743390 U JP 6743390U JP 2569752 Y2 JP2569752 Y2 JP 2569752Y2
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electromagnetic relay
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一彦 井上
浩之 村上
豊隆 西川
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ヒンジ型の電磁継電器の端子固定構造に関
するものである。
[従来の技術] 従来のヒンジ型の電磁継電器としては第4図及び第5
図に示す構造のものがある。この電磁継電器の電磁石ブ
ロック2は、第4図に示すように、略7字状の継鉄21及
び接極子22と、コイル23が巻装されたコイルボビン24
と、接極子22に復帰力を付与するヒンジ25とで構成され
ている。ここで、コイルボビン24の一方の鍔部24cは下
方に延設してあり、この鍔部24cの下端面からはコイル2
3の両端が夫々接続されたコイル端子25を突設してあ
る。この電磁石ブロック2では、継鉄21の長片21aと接
極子22の短片22bとを第5図に示すようにコイルボビン2
4の貫通穴24a内に挿入して、継鉄21及び接極子22の夫々
の端部を重合させて略ロ字状に組み合わせ、上記継鉄21
の長片21aと接極子22の短片22bとの重合部をヒンジ部と
すると共に、継鉄21の短片21bと接極子22の長片22aとの
重合部を吸着部とし、ヒンジ部に取り付けられたヒンジ
ばね25のばね力で、コイル23の無通電時に接極子22を時
計方向に回動させて、接極子22の長片22aを継鉄21の短
片21aから開離させ、コイル3の通電時にヒンジ部を支
点として接極子22を反時計方向に回動させて接極子22の
長片22aを継鉄1の短片21aに吸着させるように動作す
る。
接点ブロック3は、可動接点33が固着された可動ばね
31と、固定接点34が固着された固定接点板32と、接極子
22の回動を可動ばね31に伝えるカード35とからなる。こ
こで、可動ばね31は、カード35で駆動されるばね部31a
と、可動接点端子31bと、可動ばね31をベース10に固定
するために形成された固定片31cとからなり、固定接点3
3はばね部31aの先端に固着してある。また、固定接点板
32は固定接点34を固着する固着部32aと、固定接点端子3
2bと、固定接点板32をベース10に固定するために形成さ
れた固定片32cとかなる。なお、可動ばね31及び固定接
点板32の固定片31c,32cは平板状で、接点端子31b,32bか
ら横方向に延設され、上面に延設方向に走る突条31d、3
2dを形成してある。この接点ブロック2では、この接極
子22の回動動作をカード35を通して可動ばね31のばね部
31aに伝えて、可動接点33と固定接点34とを接触開離さ
せるようになっている。
この電磁継電器のケース1は、上記電磁石ブロック2
及び接点ブロック3が組み付けられるベース10と、この
ベース10に被着される下面が開口する箱状のカバー11か
らなる。
ベース10の一端側には、コイルボビン24のコイル端子
25が突設されていない側の鍔部24bを載置して取り付け
る取付部15を形成してあり、また他端にはコイルボビン
24のコイル端子25が突設された鍔部24cの内側面の下部
に形成された段部27部分を載置する載置部12を形成して
あり、その載置部12の外側の底面にコイル端子25を貫通
させる貫通穴13と、鍔部24に形成された係止部26に弾性
係止してコイルボビン24を固定する係止爪14を突設して
あいる。また、固定片31c,32cを底面との間で挟み込ん
で可動ばね31及び固定接点板32を固定する固定部16,17
を形成してあり、これら固定部16,17に固定片31c,32cを
第6図(a)に示すように一側方から圧入できるよう
に、ベース10のその方向に対向する側面は開放してあ
る。なお、上記固定部16の上面にはカード35の一端を支
承するための凹溝16aを形成してある。
上記電磁継電器では、ベース10の固定部16,17に固定
片31c,32cを圧入して可動ばね31及び固定接点板3を固
定し、凹溝16aに一端を支承して可動ばね31上にカード3
5を載置し、コイル23が巻装されたコイルボビン24をベ
ース10に取り付け、このコイルボビン24に継鉄1、接極
子2及びヒンジばね25を組み付け、最後にカバー11を被
着して組み立てられる。
[考案が解決しようとする課題] ところで、上述の電磁継電器において可動ばね31と固
定接点板32との固定力を強くする場合、第6図(b)の
破線で示す部分から接着剤を流し込んでいた。しかし、
このようにすると所定の箇所に接着剤を流す込むことが
難しい上、接着剤の量が多過ぎて、可動部まで接着剤が
流れ出すという問題があった。
そこで、従来のこの種の電磁継電器では、第7図に示
すようにベース10の開放された側面に対向する側面10a
に、上記固定部16,17の可動ばね31及び固定接点板32の
固定片31c,32cが圧入される圧入部に貫通孔40で連通す
る溜まり穴19を形成し、この溜まり穴19に接着剤を流し
込んで所定箇所に適量の接着剤を流す込むことができる
ようにしたものがある。
しかし、この場合にも次の問題があった。つまり、可
動ばね31や固定接点板32には可動接点端子31bや固定接
点端子32bが一体形成され、この端子31b,32bを固定片31
c,32cと直交する方向の折曲する場合に固定片31c,32cに
変形を生じないように、第6図(a)に示すように端子
31b,32bの基部に切欠き41を形成する。従って、この切
欠き41により接着剤が固定片31c,32cの端子31b,32b側ま
で流れ込みにくく、充分な可動ばね31及び固定接点板32
の固定力が得られない場合があった。
本考案は上述の点に鑑みて為されたものであり、その
目的とするところは、可動ばね及び固定接点板とを接着
剤で充分に固定することができる電磁継電極の端子固定
構造を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案は溜まり穴から固
定片の基部まで接着剤を流す溝を形成してある。
[作用] 本考案は上述のように溜まり穴から固定片の基部まで
接着剤を流す溝を形成することにより、溝によって接着
剤が固定片の基部まで充分に浸透するようにして、端子
の接着剤による充分な固定力が得られるようにしたもの
である。
[実施例] 第1図乃至第3図に本考案の一実施例を示す。本実施
例が適用される電磁継電極の基本構成及び構造は従来例
で説明したものと全く同じであり、本実施例の場合にも
第7図の従来例と同じくベース10の開放された側面に対
向する側面10aに溜まり穴19を形成し、この溜まり穴19
に接着剤を流し込んで所定箇所に適量の接着剤を流し込
んで、可動ばね31及び固定接点板32とを固定するもので
あり、本実施例の特徴とするところは溜まり穴19から可
動ばね31の固定片31cの基部あるいは固定接点板32の固
定片32cの基部まで接着剤を流す溝42を形成した点にあ
る。なお、上記溝42の深さは接着剤が毛細管現象で溝42
全体に浸透するように、0.1〜0。5mm程度にすることが
好ましい。また、溝2の形状は、第1図(b)に示すよ
うに、固定片31c,32cの一側部に沿う形状でも良いし、
また第2図に示すように、固定片31c,32cの他側部に沿
い端子31b,32b側で広くなった形状、あるいは第3図に
示すように固定片31c,32cのの中央に沿い端子31b,32b側
で広くなった形状などのいずれの形状であっても良く、
要は端子31b,32b側まで接着剤が充分に浸透するように
形成すれば良い。
[考案の効率] 本考案は上述のように、溜まり穴から固定片の基部ま
で接着剤を流す溝を形成してあるので、溝によって接着
剤が固定片の基部まで充分に浸透し、端子の接着剤によ
る充分な固定が得られる。
【図面の簡単な説明】 第1図(a)〜(c)は本考案の一実施例のベースの斜
視図、同上の要部の断面図、及び要部の拡大正面図、第
2図(a),(b)は異なる溝形状とした場合の要部の
断面図及び拡大正面図、第3図(a),(b)はさらに
異なる溝形状とした場合の要部の断面図及び拡大正面
図、第4図は従来例の全体構成を示す分解斜視図、第5
図は同上の組立後の断面図、第6図(a),(b)は可
動ばねの固定方法の説明図、及び接着剤による固定方法
の説明図、第7図(a)〜(c)は別の接着剤による固
定構造を備えるベースの斜視図、同上の要部の断面図、
及び要部の拡大正面図である。 2は電磁石ブロック、3は接点ブロック、10はベース、
10aは側面、16,17は固定部、19は溜まり穴、31は可動ば
ね、31bは可動接点端子、31c,32cは固定片、32は固定接
点板、32bは固定接点端子、42は溝である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−113353(JP,U) 実開 昭63−168945(JP,U) 実開 昭61−194934(JP,U) 実開 昭57−60355(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁石ブロック及び接点ブロックが組み付
    けられ一側面が開口されたベースを備え、ベースの下面
    から突出させて取り付けられる端子の基部から平板状の
    固定片を側方に延設し、ベースの底面に対向する面を有
    しベースの開口側面側が開口された固定部をベースに形
    成し、上記固定部の開口する側面から端子の固定片を固
    定部と底面との間に圧入して端子を固定し、ベースの開
    口する側面に対向する側面に上記端子の固定片の圧入部
    に連通する溜まり穴を形成し、この溜まり穴に接着剤を
    流し込んで端子の固定を行う電磁継電器の端子固定構造
    において、溜まり穴から固定片の基部まで接着剤を流す
    溝を形成して成ることを特徴とする電磁継電器の端子固
    定構造。
JP1990067433U 1990-06-26 1990-06-26 電磁継電器の端子固定構造 Expired - Lifetime JP2569752Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61113353U (ja) * 1984-12-24 1986-07-17
JPS61194934U (ja) * 1985-05-27 1986-12-04
JPS63168945U (ja) * 1987-04-23 1988-11-02

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