JP2569250Y2 - ユニバ−サルジョイントの衝撃吸収装置 - Google Patents

ユニバ−サルジョイントの衝撃吸収装置

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JP2569250Y2
JP2569250Y2 JP5627292U JP5627292U JP2569250Y2 JP 2569250 Y2 JP2569250 Y2 JP 2569250Y2 JP 5627292 U JP5627292 U JP 5627292U JP 5627292 U JP5627292 U JP 5627292U JP 2569250 Y2 JP2569250 Y2 JP 2569250Y2
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universal joint
yoke
angle block
drive shaft
fitting yoke
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学 臼杵
展央 米山
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば圧延機の圧延
ロ−ルの駆動用としてユニバ−サルジョイントを介して
該圧延ロ−ルに連結されるフィテイングヨ−クの着脱時
における該ユニバ−サルジョイントの衝撃吸収装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図6は圧延機の圧延ロ−ルを駆動する駆
動軸と、フィッテイングヨ−クにクロスピンを組込んだ
ユニバ−サルジョイントの平面図であって従来の角度ブ
ロックを取り付けた状態を示す図である。即ち、駆動軸
5は、クロスピンを組込んだユニバ−サルジョイント4
を介してフィッテイングヨ−ク3に嵌脱自在に連結され
る被駆動軸側の圧延ロ−ル1を駆動する。このように駆
動軸5はユニバ−サルジョイント4を介して圧延ロ−ル
1への調心とトルク伝達を行う構造になっているが、圧
延機はその圧延用ロ−ル1の交換が頻繁に行われるため
ユニバ−サルジョイント部分で容易且つ迅速に取付け、
取外し出来る構造としてある。例えばフィッテイングヨ
−ク3には小判形の穴を設けここに圧延ロ−ル1の端部
を嵌め入れ簡単に取外し出来るようにしてある。ところ
が圧延ロ−ル1を抜き取るとフィッテイングヨ−ク3の
自重により首垂れが生じるので圧延ロ−ル1の嵌脱作業
は困難を伴うことが多い。そこでフィッテイングヨ−ク
3と駆動軸5端部に角度ブロック60、60を固定し首
垂れ角度を規制するようにしてある。尚、ユニバ−サル
ジョイントの首垂れ防止装置として実公昭54−352
33号で開示されているように、一方のヨ−クをスプラ
イン軸上にスライド可能に支持して、スプライン軸上で
軸方向に摺動させることにより他方のヨ−クを相手部材
に着脱すべくしたユニバ−サルジョイントにおいて、ス
プライン軸側のヨ−ク及びクロスピンの各中心に貫通孔
を設けると共に、着脱側のヨ−クの中心に係合孔を設
け、前記両貫通孔をクロスピンの作動に支障なく貫通
し、先端を着脱側のヨ−クの係合孔に係脱可能に臨ませ
た棒軸を前記スプライン軸の先端に軸線を一致させて固
設し、着脱側のヨ−クを相手から取外したとき棒軸の先
端が前記係合孔に係合して着脱側のヨ−クをスプライン
軸とほぼ同一の軸線上に保持するようにした首垂れ防止
装置、が知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】圧延機の圧延ロ−ル1
及び該圧延ロ−ル1に連結されるフィッテイングヨ−ク
3から圧延ロ−ル1を取外した場合、図7に示すように
フィッテイングヨ−ク3の端部が角度ブロック60に接
触する。この場合、フィッテイングヨ−ク3等は相当の
重量があり、首垂れによる接触時の衝撃が大きいので首
垂れを規制する前記角度ブロック60及びユニバ−サル
ジョイント4内に装着されているベアリングカップやベ
アリング固定ボルト等を破損する危険性がある。特に圧
延ロ−ル1は交換が頻繁に行われるため衝撃が繰り返さ
れるとベアリングカップ等に悪影響を及ぼす可能性が大
きい。更に、前記角度ブロック60はその首垂れ角度が
稼働時(回転時)のユニバ−サルジョイントの揺動角度
より小さくなるように設定することが出来ない。蓋し、
首垂れ角度が稼働時ユニバ−サルジョイントの揺動角度
より小さいと絶えず角度ブロック60に駆動軸やフィッ
ティングヨ−クの端部に衝撃的に当接し損傷を生じるか
らである。しかし角度ブロック60を設置しても首垂れ
角度が大きいとこの角度ブロック60を取付ける意味は
なくなる。この考案はかかる課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とする所は圧延ロ−ル(被駆動軸)を
取外してもフィッテイングヨ−クの首垂れ角度は小さく
なり或いは稼働時ユニバ−サルジョイントの揺動角が大
きくなり駆動軸やフィッティングヨ−クと当接しても適
度に衝撃を吸収しベアリングカップや取付ボルト等にダ
メ−ジを与えることのないユニバ−サルジョイントの衝
撃吸収装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、上記課題を解決す
るための手段として、ユニバ−サルジョイントの衝撃吸
収装置を構成する手段が、ユニバ−サルジョイントの一
方には被駆動軸を嵌脱可能に取付けるフィッテイングヨ
−クが、他方には駆動軸がそれぞれボルトにより連結さ
れると共に、前記フィッテイングヨ−クと駆動軸との端
部の対向面にそれぞれ角度ブロックを固定してなるユニ
バ−サルジョイントにおいて、前記角度ブロックを、底
部に穴を穿設した凹状空間部と前記フィッテイングヨ−
クと駆動軸の端部の対向面に固定するための係止凸部と
を形成したハウジングプレ−トと、該ハウジングプレ−
トの凹状空間内に挿入される緩衝材と、該緩衝材を付勢
可能に前記ハウジングプレ−ト内に係止され且つ一部が
前記穴より突出する緩衝材押さえ部材と、より構成する
ことを特徴とする。
【0005】
【作用】上記構成からなるユニバ−サルジョイントの衝
撃吸収装置の作用について添付図(図1乃至図5)の符
号を用いて説明する。圧延ロ−ルに連結されるフィッテ
イングヨ−ク3から圧延ロ−ルを取外すと首垂れにより
該フィッテイングヨ−ク3の端部が角度ブロック6の緩
衝材押さえ部材63に接触する。この場合、該緩衝材押
さえ部材63は板ばねである緩衝材62を押さえ該緩衝
材62はその接触時の衝撃を吸収して緩和する。また、
回転中ユニバ−サルジョイント4の揺動角度が大きくな
り角度ブロック6に当接しても同様に衝撃を緩和する。
従って、ユニバ−サルジョイント4内に装着されている
ベアリングカップやベアリング固定ボルト等を破損から
防御する役割を果たすことになる。
【0006】
【実施例】以下、この考案の具体的実施例について図面
を参照して説明する。図1はこの考案のユニバ−サルジ
ョイントの衝撃吸収装置を取付けた圧延ロ−ル(被駆動
軸)への回転トルク伝達用装置の斜視図である。即ち、
フィッテイングヨ−ク3の左端部には図示しない圧延ロ
−ルが嵌脱可能に取付けられる。内部にベアリングカッ
プ(図示せず)により軸支されたクロスピンを装着した
ユニバ−サルジョイント4は、その一方を前記フィッテ
イングヨ−ク3に、他方を駆動軸5にそれぞれボルトに
より固定される。この場合前記フィッテイングヨ−ク3
の凸部31に形成された溝31aにはユニバ−サルジョ
イント4の一方の面に設けられたトルク伝達用のキ−4
1を嵌合させ、また該キ−41とクロスする形で該ユニ
バ−サルジョイント4の他方の面に設けられたキ−42
及び42はドライブシャフト5の凸部51に形成された
キ−溝51aに嵌合させる。
【0007】次に、前記フィッテイングヨ−ク3のキ−
溝31aを形成した凸部31の両側には凹部32及び3
2が形成されているが、該凹部32及び32にはそれぞ
れ角度ブロック6及び6がボルト7により固定されてい
る。更に、前記駆動軸5にもキ−溝51aを形成した凸
部51の両側には角度ブロック6が固定されている(但
し、もう一方の角度ブロック6は図1からは見えな
い)。
【0008】図2は図1のP矢視図(前記フィッテイン
グヨ−ク3の正面図)であるが、この図に示すように前
記角度ブロック6は2個取付け固定される(前記駆動軸
5にも2個取付け固定される)。図3は前記角度ブロッ
ク6の正面図、図4は図3のA−A矢視断面図である。
前記角度ブロック6はこれらの図に示すように、底部6
1aに穿設された穴61bを有する凹状空間部61dを
形成したハウジングプレ−ト61と、緩衝材62と、緩
衝材押さえ部材63と、より構成される。該緩衝材押さ
え部材63は、一端部に形成された径方向フランジ部6
3aがハウジングプレ−ト61内である程度移動し且つ
ハウジングプレ−ト61の底部61aにて係止するよう
に該底部61aと緩衝材62間に取付けてあるととも
に、他端部63bがハウジングプレ−ト61の底部61
aに穿設された穴61bから外部に突出させてある。ま
た、該ハウジングプレ−ト61の係止用の係止凸部61
cはボルト7及び7によりフィッテイングヨ−ク3及び
駆動軸5の対向面にそれぞれ固定される。また、前記ハ
ウジングプレ−ト61内に嵌め入れる緩衝材62として
は板ばねを図のように数枚重ねて入れてあるが、他にコ
イルばねでも良いし他に相当の弾性を有するブロック状
の固体物でも良い。尚、前記緩衝材押さえ部材63は図
5に示すように、緩衝材(板ばね)62の中央部に穿設
した穴に若干入るような案内部63cを設けても良い。
【0009】上記構成からなるユニバ−サルジョイント
の衝撃吸収装置は次のように作用する。即ち、圧延ロ−
ルに連結されるフィッテイングヨ−ク3から圧延ロ−ル
を取外すと首垂れにより該フィッテイングヨ−ク3の端
部が角度ブロック6の緩衝材押さえ部材63に接触す
る。この場合、該緩衝材押さえ部材63は板ばねである
緩衝材62を押さえ該緩衝材62はその接触時の衝撃を
吸収して緩和する。また、回転中ユニバ−サルジョイン
ト4の揺動角度が大きくなり角度ブロック6に当接して
も同様に衝撃を緩和する。従って、ユニバ−サルジョイ
ント4内に装着されているベアリングカップやベアリン
グ固定ボルト等を破損から防御する役割を果たすことに
なる。
【0010】
【考案の効果】この考案にかかるユニバ−サルジョイン
トの衝撃吸収装置は以上詳述したような構成としたの
で、フィッテイングヨ−クから圧延ロ−ルを外す場合の
首垂れにより生じる衝撃或いは回転中揺動角が大きくな
りフィッテイングヨ−クと駆動軸との端部が当接して生
じる衝撃を角度ブロックで吸収し緩和することが出来
る。この場合繰り返しフィッティングヨ−クが角度ブロ
ックに接触しても常に緩衝材が衝撃を吸収するのでベア
リングカップやベアリング固定用ボルトを破損すること
はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案のユニバ−サルジョイントの衝撃吸収
装置を取付けた圧延ロ−ルへの回転トルク伝達用装置の
斜視図である。
【図2】図1のP矢視図(フィッテイングヨ−クの正面
図)である。
【図3】この考案のユニバ−サルジョイントの衝撃吸収
装置の角度ブロックの正面図である。
【図4】図3のA−A矢視断面図である。
【図5】この考案のユニバ−サルジョイントの衝撃吸収
装置の角度ブロックの変形例の断面図である。
【図6】圧延機の圧延ロ−ルを駆動するドライブシャフ
トと、フィッテイングヨ−クにクロスピンを組込んだユ
ニバ−サルジョイントの平面図であって従来の角度ブロ
ックを取り付けた状態を示す図である。
【図7】圧延ロ−ルを外した時、フィッテイングヨ−ク
の自重による首垂れでフィッテイングヨ−クの端部が角
度ブロックに接触した状態を示す図である。
【符号の説明】
3 フィッテイングヨ−ク 31 凸部
31a キ−溝 32 凹部 4 ユニバ−サルジョイント 41、42 キ− 5 駆動軸 51 凸部
51a キ−溝 6 角度ブロック 61 ハウジングプ
レ−ト 62 緩衝材 63 緩衝材押さえ
部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユニバ−サルジョイントの一方には被駆
    動軸を嵌脱可能に取付けるフィッテイングヨ−クが、他
    方には駆動軸がそれぞれボルトにより連結されると共
    に、前記フィッテイングヨ−クと駆動軸との端部の対向
    面にそれぞれ角度ブロックを固定してなるユニバ−サル
    ジョイントにおいて、前記角度ブロックを、底部に穴を
    穿設した凹状空間部と前記フィッテイングヨ−クと駆動
    軸の端部の対向面に固定するための係止凸部とを形成し
    たハウジングプレ−トと、該ハウジングプレ−トの凹状
    空間内に挿入される緩衝材と、該緩衝材を付勢可能に前
    記ハウジングプレ−ト内に係止され且つ一部が前記穴よ
    り突出する緩衝材押さえ部材と、より構成することを特
    徴とするユニバ−サルジョイントの衝撃吸収装置。
JP5627292U 1991-12-13 1992-07-17 ユニバ−サルジョイントの衝撃吸収装置 Expired - Lifetime JP2569250Y2 (ja)

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JP10997191 1991-12-13
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JPH0564535U JPH0564535U (ja) 1993-08-27
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