JP2569050B2 - エキスパンションジョイントカバ−の落下防止装置 - Google Patents

エキスパンションジョイントカバ−の落下防止装置

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JP2569050B2
JP2569050B2 JP62151620A JP15162087A JP2569050B2 JP 2569050 B2 JP2569050 B2 JP 2569050B2 JP 62151620 A JP62151620 A JP 62151620A JP 15162087 A JP15162087 A JP 15162087A JP 2569050 B2 JP2569050 B2 JP 2569050B2
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芳正 嶋
正樹 荻島
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理研軽金属株式会社
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、建造物躯体間に装着されるエキスパンシ
ョンジョイントに係り、詳しくはエキスパンションジョ
イントのカバーの落下防止装置に関するものである。
(従来の技術) 従来、この種の屋根対屋根、屋根対壁、壁対壁等の躯
体間に介装されるエキスパンションジョイントにおいて
は、そのカバー部材は両躯体に配設される固定部材にば
ね部材等の係合部材を介して弾性係着する構成のもので
あった。
(解決しようとする問題点) したがって、このカバー部材は係合部材により単に取
着するものであるから、カバー部材の組付け施工時、長
尺であることから、取付けが困難であり、また、カバー
部材の落下を確実に防止し得る保証がなく、また、組付
けけ後、突風等に煽られて係合部材の係合が外れた場
合、あるいはエキスパンションジョイントを取付けた隣
接相互の躯体が大きく変動しつてジョイント機能をなく
した場合、カバー部材の落下を確実に防止し得る保証が
得られない等の問題点があった。このため、カバー部材
に孔を貫設してねじ等の締結部材によりワイヤ、チェー
ン等の連繋部材の一端を固定し、同連繋部材の他端を固
定部材に固定する手段がなされていたが、カバー部材に
孔を貫設して取付ける構成では水密性を考慮しなければ
ならず、また、ねじ頭部等が露出して外観的意匠を損う
等の問題点があった。
本発明は、上記従来の問題点を解決すべくなされたも
ので、従来公知のカバー部材の背面側に形成される背面
側突縁を利用することでカバー部材の落下を防止し得る
とともに、意匠美を損なうことなく、また、水密性を確
保することができ、背面側突縁を利用することで材料費
を節減することのできるエキスパンションジョイントカ
バーの落下防止装置を提供することを目的とするもので
ある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は上記技術課題を解決するため、その要旨は隣
接する建造物躯体の隙間部に対設された長尺の固定部材
に架設して前記隙間部の長手方向を覆う1枚幅に形成し
た長尺のカバー部材を係合部材を介して取着するエキス
パンションジョイントにおいて、前記カバー部材の背面
側のほぼ中央部の長手方向に延設される背面側突縁は、
前記カバー部材と固定部材とを連結する係合部材を取付
ける取付部材であり、しかも、同背面側突縁は、一端部
を前記固定部材側に固定して前記カバー部材を連繋する
連繋具の他端部側に設けた係止金具を取付け可能とする
取付部を兼用する構成としたエキスパンションジョイン
トカバーの落下防止装置に存する。
(第1実施例) 次に、本発明の第1実施例を第1ないし第2図にした
がって説明すると、このエキスパンションジョイント1
(以下、単にジョイントという)は隣接する躯体の屋根
対屋根、例えばパラペットP1,P2間の隙間Tに両躯体の
上下動、前後動等の変動に対処して遮蔽状に取付けられ
るもので、該ジョイント1はパラペットP1,P2の上面に
沿って取付けられる左右の固定部材2と同固定部材2に
弾性係着される係取部材3を介して取付けられる水切部
材4とばね部材等の係合部材6を介して取付けられるカ
バー部材5とより構成されている。
この左右の固定部材2はその断面形状がほぼ対称形状
に形成されているので、図示右側の固定部材2について
説明すると、その断面形状は上縁2a、下縁2bおよび左右
の側縁2c,2dにより中空部2eを有する四角中空形状に形
成され、上縁2aは躯体の内側へやや下傾状に設けられて
内側へ延出されて係止部材3の係止縁2fが形成され、同
辺2fの下面には係止突起を有する垂下縁2gが形成されて
いる。また、内側の側縁2dの下端部寄りには内側へやや
下傾して延出する取付縁2hが形成され、また、外側の側
縁2cの下端部には止水板20を取付ける嵌着溝2iが形成さ
れるとともに、同側縁2cは上方へ所定の高さ延出されて
先端側にのこ刃状の係止面2kを有する係合部材6の係止
縁2jが形成され、また、同係止縁2jの一部には内側へ断
面略への字形状に突出されて係止部材3を係合する係合
縁2lが形成されている。このように形成された左右の固
定部材2はパラペットP1,P2の上面に取付ボルト41によ
り対応して取付けられている。
3は水切部材4を取付ける係取部材であって、この係
止部材3は固定部材2に対し所定の間隔で弾性係着され
るもので、短尺に形成され、その断面において、3aは取
付ウエブであって内側へ下傾状に設けられ、同ウエブ3a
の内側端部には下方へ垂下して水切部材4と係合する係
止脚3bが形成され、取付ウエブ3aの先端寄りの下面には
固定部材2の上縁2aに当接し、かつ係合縁2lと弾性係合
する略鈎形状の外係止脚3cが形成され、また、係止脚3
c,3b間のウエブ3aの下面には固定部材2の係止縁2fと係
合する内係止脚3dが垂設され、同係止脚3dの下端には係
合突起3eが形成されている。
4は水切部材であって、長尺部材に形成され、その断
面形状には係止部材3の取付ウエブ3aの上面に沿う水切
ウエブ4aの同係止脚3bに沿う水切縁4bとからなり、その
端部には取付ウエブ3aの端部および係止脚3bの端部と係
合する断面かぎ形状の係止縁4cが一体に形成されてい
る。このように形成された水切部材4には所定の間隔で
係止部材3が係着されるとともに、各係止部材3はその
内外係止脚3d,3cが固定部材2の係止縁2fおよび係合縁2
lに弾性係着されて固定部材2に沿って取付けられてい
る。
5はカバー部材であって、隙間Tの上部側を遮蔽可能
な幅を有して長尺に形成され、その断面において、5aは
天板であって両側へ所定の傾斜角で下傾する略山形状に
形成されるとともに、その両端には水切部材4の上面に
弾性的に密着する気密部材19を嵌着するあり溝状の嵌着
部5bが長手方向に沿って形成され、また、天板5aの中央
部の下面には下端に矢尻状の係止突起5dを有するばね部
材6の係止部5cが長手方向に沿って形成されている。
6はばね部材等からなる係合部材であって、上記カバ
ー部材5に所定の間隔で係着され、同係合部材6を介し
て左右の固定部材2に係合することで、水切部材4上面
に沿ってカバー部材5を移動可能に保持してパラペット
P1,P2(躯体)の上下、左右等の変動に対応して弾性伸
縮し得るもので、例えば図示略W形状に形成されてい
る。この係合部材6の中央部の支持部6aの上部にはカバ
ー部材5の係止部5cと係着する係止爪6cを有する略C型
形状の中央係着部6bと左右の脚片6dの上端には固定部材
2の係止縁2jと係着する係止爪6fを有する逆U字形状の
側部係着部6eが形成されている。
このように形成された係合部材6を介して固定部材2
にカバー部材5を取付けるに先立ち、カバー部材5と固
定部材2とは所定の間隔で配設される連繋部材7により
連繋されている。
この連繋部材7はカバー部材5側に取付けられる係止
金具8と固定部材2側に取付けられる取付金具9の両金
具8,9を連繋する連繋具10とから構成されている。
この係止金具8は2枚の板状部材8Aを対称形状に挟持
片8aと取付片8bとに屈曲形成して取付片8bを重合して挟
持片8aを合掌状にして鋲、ねじ、点溶接等により一体状
に形成し、挟持片8aには切起し状にカバー部材5の係止
部5cの係止突起5dと係合する係止爪8cが対向状に2か所
形成されるとともに、取付片8bには連繋具10を挿通可能
とする孔8dが貫設されている。このように形成された係
止金具8はその挟持片8a間にカバー部材5の係止部5cを
挿入していくと係止爪8cは係止突起5dにより弾性変位さ
れ、係止突起5dが通過すると弾性復元して係止突起5dに
強固に係止される。また、固定金具9は取付片9aと支持
片9dとが断面略L形状に形成されて、取付片9aは固定部
材2の係止縁2jにねじ等により止着され、支持片9bには
連繋具10を挿通可能な孔9cが貫設されている。また、連
繋具10は例えば線材、ワイヤ、チェーン等(本例ではワ
イヤで例示した)からなるもので、その一端部は係止金
具8の孔8dに挿通されてループ状にしてクリップ10aに
より止着されて係止金具8に連繋され、他端部は取付金
具9の孔9cに挿通されてループ状にしてクリップ10aに
より止着されて取付金具9に連繋されている。
この様に連繋部材7により連繋されたカバー部材5の
係止部5cには所定の間隔で中央係着部6bを介して係合部
材6が係着され、固定部材2の上方より押圧することで
係合部材6の側部係着部6eは固定部材2の係止縁2jに係
着されて、カバー部材5は躯体の変動に対処し得るよう
に弾性係着されている。
次に、上記のように構成された本実施例の作用および
効果について説明する。
さて、本実施例は隣接する建造物躯体の隙間部Tのパ
ラペットP1,P2上面に対設された長尺の固定部材2に架
設して隙間部Tの長手方向を覆う1枚幅に形成した長尺
のカバー部材5を係合部材6を介して取着するジョイン
ト1において、カバー部材5の背面側のほぼ中央部の長
手方向に延設される背面側突縁となる係止部5cは、カバ
ー部材5と固定部材2とを連結する係合部材6を取付け
る取付部であり、しかも、同背面側突縁の係止部5cは一
端部を固定部材2側に固定してカバー部材5を連繋する
連繋部材7の連繋具10の他端部側に設けた係止金具8を
取付け可能とする取付部を兼用する構成としたものであ
る。したがって、カバー部材5と固定部材2との連繋は
カバー部材5に背面側に突設した係合部材6用の係止部
5cに連繋部材7の一端側に取付けた係取金具8を挟持状
にして係止爪8cと係止突起5dとを係合することで強固に
連繋することができるとともに、他端部の取付金具9を
固定部材2の係止縁2jにねじ止めするので、カバー部材
5はパラペットP1に固定した固定部材に確実、かつ強固
に連繋されてその落下を防止することができて、この状
態で係合部材6を介して左右の固定部材2に対する装着
施工を安全に行なうことができる。また、カバー部材5
への連繋部材7の取付けは係合部材6の係止部5cを利用
するものであるから、同天板5aに孔等を設ける必要がな
いので格別な水密手段等を必要とすることがなく、ま
た、意匠美を確保することができるとともに、材料費を
節減することができる。
(第2実施例) 次に、本発明の第2実施例を第3図にしたがって説明
すると、この第2実施例のジョイント11は第1実施例と
同様に隣接する躯体のパラペットP1,P2間に装着されて
隙間TとパラペットP1,P2の頂部を遮蔽状に覆設するも
ので、このジョイント11は対をなす固定部材12と止水板
20の取付部材13および水切部材14と係合部材16を介して
固定部材12に取着されるカバー部材15とより構成されて
いる。
12は上記した対をなす固定部材であって、該固定部材
2は短尺に形成されてパラペットP1、P2の上面に沿って
所定の間隔で対設されるもので断面がほぼ対称形状に形
成され、12aは取付片であって、同取付片12aの外側には
段差部12bが形成されてパラペットP1,P2の上面との間に
止水板20の取付部材13を取付可能に隙間部が形成されて
いる。また、段差部12bの外側端部には支持片12cが上設
され、その上端には水切部材14を係着する断面略コ字形
状の係止部12aが形成されている。また、取付片12aの内
側端部にはパラペットP1,P2の内側面の側方へ所定の傾
斜角で下傾する係止脚12eが一体に形成されている。
13は止水板20の取付部材であって、固定部材12の段差
部12bの下面側に配設されるもので、長尺あるいは短尺
に形成され、その断面形状はほぼ板状のウエブ13aを主
体とし、同ウエブ12aの外側端には止水板20の嵌着部13b
が形成されている。
14は左右の水切部材であって、長尺部材に形成され、
その断面形状はほぼ対称形状に形成されている。すなわ
ち、その断面において、14aは水切ウエブであって、所
定の傾斜角で内側へ下傾状に設けられ、同ウエブ14aの
内側端は下方へ折曲されて下端部に固定部材12の係止脚
12eの下端と係合する突起14cを有する水切縁14bが形成
されている。また、水切ウエブ14aの外側端部には支持
縁14dが上設され、その上端には気密部材19の嵌着部14e
が形成されている。また、支持片14dの外側には連結縁1
4fを介して係止縁14gが鉛直状に設けられ、同縁14gの上
端側にはのこ刃状の係止面14hが形成され、また、同縁1
4gの下端部には固定部材12の係止部12dに係合する係止
縁14jが形成されている。
このように形成された取付部材13はパラペットP1,P2
の上面外側に取付ボルト41により取付けられ、また、固
定部材12も同上面に取付ボルト41により取付けられると
ともに、この固定部材12の係取部12dおよび係取脚12eに
は水切部材14の係取縁14jおよび突設14cが係合されて取
付けられている。
15はカバー部材であって、隙間Tの上方を遮蔽可能で
躯体の変動に対処し得る幅を有して長尺に形成され、そ
の断面において、15aは天板であって両側へ所定の傾斜
角で下傾する略山形状に形成されるとともに、その両端
には水切縁15bが垂設されている。また、天板15aの中央
部の下面には下端に矢尻形状の係止突起15dを有する係
合部材16の係止部15cが長手方向に沿って形成されてい
る。
このように形成されたカバー部材15は第1実施例と同
様に連繋部材17を介して固定部材12に連繋されている。
この連繋部材17は係止金具18と連繋具10とからなり、こ
の係止金具18はばね板を折曲形成してなるもので、係合
部材6の中央係着部6bとほぼ同じ形状の係止爪18bを有
する略C型形状の係止部18aと取付部18cが一体に形成さ
れ、取付部18cには孔が貫設されて連繋具10の一端部が
ループ状にして取付けられ、同係止金具18はカバー部材
15の係止部15cに取着され、また、連繋具10の他端部側
は固定部材12の支持片12cに貫設された孔12fにループ状
に取付けられている。このように連繋部材17により連繋
されたカバー部材15の係止部15cには所定の間隔で係合
部材16(第1実施例の係合部材6とほぼ同様であるので
番号16に同位の符号を付して説明は省略する)がその中
央係着部16bを介して係着され、固定部材12の上方より
押圧することで係合部材16の側部係着部16eは水切部材1
4の係止縁14gに係着されて、カバー部材15は躯体の変動
に対処し得るように取着されている。したがって、この
第2実施例においても第1実施例とほぼ同等の作用効果
を奏するものである。
(第3実施例) 次に、本発明の第3実施例を第4図にしたがって説明
すると、このジョイント21は建造物の入隅の躯体、例え
ば屋根(パラペット)P1と隣接する建造物の壁体Wとの
間に附設して隙間Tを遮蔽するものであって、同ジョイ
ント21はパラペットP1上に所定の間隔で配設される固定
部材22および壁体W側に取付けられる長尺の固定部材23
と取付部材24および水切部材25とばね部材等の係合部材
27をを介して固定部材22,23に取着されるカバー部材26
とより構成されている。この一方の固定部材22は第2実
施例の固定部材12とほぼ同形状に形成され、22aは取付
片であって、同取付片22aの外側には段差部22bが形成さ
れてパラペットP1上面との間に止水板20の取付部材24を
取付可能に隙間部が形成されている。また、段差部22b
の外側端部には支持片22cが上設され、その上端には水
切部材25を係着する係合凸部22dが形成されている。ま
た、取付片22aの内側端部にはパラペットP1の内側面の
側方へ所定の傾斜角で下傾する係止脚22eが一体に形成
されている。また、長尺の固定部材23は固定部材22と対
応して壁体W面に止着されるもので、その取付片23aの
上端には外側へ向って略かぎ形状の係合片23bが形成さ
れ、また、取付片23aの下端には外側へ張出し、さらに
斜上方へ向って突出する支持片23cが設けられ、この支
持片23cには係合部材27と係合する略かぎ形状の係合突
片23dが形成されている。また、支持片23cの下部側には
止水板20の嵌着部23eが形成されている。また、取付部
材24は第2実施例の取付部材13と同様に形成されてい
る。また、水切部材25は固定部材22に沿って弾性係着さ
れるもので長尺に形成され、その断面において、25aは
水切ウエブであって、内側に向って所定の傾斜角で下傾
状に設けられ、その内側端には水切縁25bが垂設される
とともに、同下端には固定部材22の係止脚22eの下端に
係合する突起25cが形成されている。また、水切ウエブ2
5aの外側端には鉛直状に支持縁25eが上設され、その上
端には外側方向に向って固定部材22の支持片22cの上端
に形成した係合凸部22dと係合する断面略鈎形状の係合
縁25eが形成され、また、同支持片25dの図示右端の内側
面には気密部材19の嵌着部25fがその長手方向に沿って
形成されている。また、カバー部材26は長尺部材であっ
て、その断面において、26aは天板であって、壁体W側
に若干の水平部を有し、パラペットP1側へ向ってやや下
傾状に形成され、その端部には下方へ垂下する水切縁26
bが形成され、同水切縁26bの内側面には断面略かぎ形状
で略のこ刃状の係止面26dを有する係止突縁26cが形成さ
れている。また、天板26aの壁体W側端部には水切縁26b
と対応して垂下する係止突縁26eが設けられ、同係止突
縁26eの内側面にはのこ刃状の係止面26fが形成されてい
る。また、天板26aの壁体W側には同壁体Wと所定の間
隔を隔てて対設する上垂縁26gが設けられるとともに、
その上端部の壁体側面には気密部材19を嵌着する嵌着部
26hが形成され、また、同縁26gの一部には固定部材23の
係合片23bと係合する係合縁26jが形成されている。ま
た、係合部材27はカバー部材26に係止突縁26cと係止突
縁26eとの間に係止される基板部材27aと同基板部材27a
の下面の所定位置に溶着手段等により止着されて固定部
材23の係合突片23dと水切部材25の係合縁25eとに係合す
る略V字形状の脚部材27bとより形成されている。
このように形成されたカバー部材26は第1実施例と同
様に連繋具10を介して固定部材23に連繋されている。す
なわち、固定部材23の支持片23cには孔23fが貫設されて
連繋具10の一端がループ状にして取付けられ、また、カ
バー部材26の係止突縁26eには孔26kが貫設されて連繋具
10の他端部がループ状にして取付けられている。このよ
うに連繋具10により連繋されたカバー部材26には所定の
間隔で係合部材27が、その基板部材27aが係止突縁26cと
係止突縁26e間に取着されて固定部材22,23の上方より押
圧することで脚部材27bは水切部材25の係合縁25eと固定
部材23の係合突片23dに係合されてカバー部材26は躯体
の変動に対処し得るように取着されている。したがっ
て、この第3実施例においても第1実施例とほぼ同等の
作用効果を奏するものである。
なお、この第3実施例においては連繋具10を支持片23
cと係止突縁26eとに連繋するように例示したが、同図左
側に示すように、孔29aを貫設した板部材29を水切部材
の嵌着部25fおよびカバー部材26の係止突縁26cにビス着
して連繋具10により連繋する構成でもよい。
(第4実施例) 次に、本発明の第4実施例を第5図および第6図にし
たがって説明すると、このジョイント31は隣接する建造
物の壁体W,Wの壁面が同一平面である場合、その隙間T
を遮蔽状に取付けられるもので、壁面に沿って対設され
る長尺の固定部材32と長尺のカバー部材33と係合部材34
とより構成され、この固定部材32は取付縁32aとのこ刃
状の係止面32cを有する係止縁32bとが断面略L形状に形
成され、同角部には水切板20の嵌着部32dが形成されて
いる。このように形成された固定部材32は左右の壁体に
沿って所定の間隔で対設されている。また、カバー部材
33は長尺部材であって、その断面において33aは天板で
あって、所定の幅を有して壁面に対しほぼ平行状に設け
られ、その両端には側縁33bが設けられるとともに、同
側縁33bの端部には気密部材19を嵌着する嵌着部33cが形
成されている。また、天板33aの背面側の中央部には先
端に矢尻形状の係止突縁33eを有する係止部33dが長手方
向に沿って形成されている。なお、係合部材34は第1実
施例の係合部材6と同様に形成されているので番号34に
同位の符号を付してその説明は省略する。このように形
成されたカバー部材33は複数個の連繋部材35を介して固
定部材の連繋されている。この連繋部材35は第1実施例
の連繋部材7と同様に所定の長さを有する連繋具10の一
端に係止金具8が取付けられて同係止金具8はカバー部
材33の係止部33dに係着され、同連繋具10の他端には取
付金具9が取付けられ、この取付金具9は第6図に示す
ように固定部材32の係止縁32bののこ刃状の係止面32cと
噛合係合する係止面36aを有する座板36とにより係止縁3
2bを挟持状にしてねじ着されている。
この様に連繋部材35により連繋されたカバー部材33の
係止部33dには所定の間隔で中央係着部34bを介して係合
部材34が係着され、固定部材32の上方より押圧すること
で係合部材34の側部係着部34eは固定部材32の係止縁32b
に係着されて、カバー部材33は躯体の変動に対処し得る
ように取着されている。したがって、この第4実施例に
おいても第1実施例とほぼ同等の作用効果を奏するもの
である。
なお、この第4実施例においては連繋部材35を係止部
33dと係止縁32bとに連繋するように例示したが、同図左
側に示すように、孔29aを貫設した板部材29をカバー部
材33の嵌着部33cである突縁に取付けるとともに、固定
部材32の係止縁32bののこ刃状の係止面32cと噛合係合す
る係止面37aと取付孔37bとを有する略L形状の取付金具
37を固定部材32の係止縁32bにビス着して連繋具10によ
り連繋する構成でもよい。
なお、カバー部材5,15,33に形成した係止部5c,15c,33
dに代り第7図に示すカバー部材38のように天板38aの中
央部下面に対向面にのこ刃状に係止面38cを有する係止
突縁38bを対設して係止溝38dを形成し、連繋部材39の係
止金具40を先端を折曲成形して係止溝38dに係合可能に
構成してもよい。また、連繋具10を挿通する例えば取付
金具9の孔9cは第8図に示すように2か所設けてループ
状にして取付けてもよい。また、連繋部材の取付金具は
板状あるいは断面略L形状に形成して例示したが、これ
に限定するものではなく、要は強固に取付け得る形状の
ものであればよい。
(発明の効果) さて、本発明は隣接する建造物躯体の隙間部に対設さ
れた長尺の固定部材に架設して前記隙間部の長手方向を
覆う1枚幅に形成した長尺カバー部材を係合部材を介し
て取着するエキスパンションジョイントにおいて、前記
カバー部材の背面側のほぼ中央部の長手方向に延設され
る背面側突縁は、前記カバー部材と固定部材とを連結す
る係合部材を取付ける取付部であり、しかも、同背面側
突縁は一端部を前記固定部材側に固定して前記カバー部
材を連繋する連繋具の他端部側に設けた係止金具を取付
け可能とする取付部を兼用する構成としたことにより、
カバー部材と固定部材との連繋はカバー部材の背面側に
突設した係合部材用の係止部あるいは気密部材の嵌着部
等の突縁と躯体に取付けた固定部材とを連繋具により連
繋することで、カバー部材は躯体に固定した固定部材に
確実、かつ強固に連繋されてカバー部材の取付施工中、
あるいは躯体の大きな変動におけるカバー部材の落下を
防止することができ、この連繋した状態で左右の固定部
材に対する装着施工を安全に行うことができる。とく
に、カバー部材の幅ほぼ中央部の長手方向に沿って延設
した背面側突縁を利用して取付けるものであるから、取
付け位置を自由に選択することができるので連繋施工を
容易に行うことができるとともに、落下時を考慮してカ
バー部材および連繋具へのショックを緩衝可能に取付け
位置を選択することができ、また、カバー部材の天板に
孔等を設ける必要がないので格別な水密手段等を施す必
要がなく、意匠美を確保することができるとともに、材
料費を節減することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の第1実施例を示し、第1
図は縦断面図、第2図はカバー部材と連繋部材との連繋
部を示す斜視図、第3図は本発明の第2実施例を示す縦
断面図、第4図は本発明の第3実施例を示す縦断面図、
第5図および第6図は本発明の第4実施例を示し、第5
図は水平断面図、第6図は固定部材と連繋部材との連繋
を示す斜視図、第7図はカバー部材の他の態様を示す斜
視図、第8図は他の取付金具の斜視図である。 1,11,21,31……エキスパンションジョイント 2,12,22,23,32……固定部材 5,15,26,33,38……カバー部材 5c,15c,26e,33d……係止部 5b,33c……嵌着部 6,16,27,34……係合部材 7,17,28,35……連繋部材 8……係止金具、9,37……取付金具 10……連繋具、29……板部材

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】隣接する建造物躯体の隙間部に対設された
    長尺の固定部材に架設して前記隙間部の長手方向を覆う
    1枚幅に形成した長尺のカバー部材を係合部材を介して
    取着するエキスパンションジョイントにおいて、前記カ
    バー部材の背面側のほぼ中央部の長手方向に延設される
    背面側突縁は、前記カバー部材と固定部材とを連結する
    係合部材を取付ける取付部であり、しかも、同背面側突
    縁は一端部を前記固定部材側に固定して前記カバー部材
    を連繋する連繋具の他端部側に設けた係止金具を取付け
    可能とする取付部を兼用する構成としたエキスパンショ
    ンジョイントカバーの落下防止装置。
  2. 【請求項2】前記連繋具端部に取付金具を取付けた連繋
    部材である特許請求の範囲第1項記載のエキスパンショ
    ンジョイントカバーの落下防止装置。
  3. 【請求項3】前記カバー部材の背面側突縁は気密部材の
    嵌着部である特許請求の範囲第1項記載のエキスパンシ
    ョンジョイントカバーの落下防止装置。
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