JPH07562Y2 - エキスパンションジョイントカバ−の落下防止装置 - Google Patents

エキスパンションジョイントカバ−の落下防止装置

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JPH07562Y2
JPH07562Y2 JP1987196476U JP19647687U JPH07562Y2 JP H07562 Y2 JPH07562 Y2 JP H07562Y2 JP 1987196476 U JP1987196476 U JP 1987196476U JP 19647687 U JP19647687 U JP 19647687U JP H07562 Y2 JPH07562 Y2 JP H07562Y2
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JP
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fixing member
cover
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JP1987196476U
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Inventor
正樹 荻島
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理研軽金属工業株式会社
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、建造物躯体間に装着されるエキスパンショ
ンジョイントに係り、詳しくはエキスパンションジョイ
ントのカバーの落下防止装置に関するものである。
(従来の技術) 従来、この種の屋根対屋根、屋根対壁、壁付壁等の躯体
間に介装されるエキスパンションジョイントにおいて
は、そのカバー部材は両躯体に配設される固定部材にば
ね部材等の係合部材を介して弾性係着する構成のもので
あった。
(解決しようとする問題点) したがって、このカバー部材は係合部材により単に取着
するものであるから、カバー部材の組付け施工時、長尺
であることから、取付けが困難であり、また、カバー部
材の落下を確実に防止し得る保証がなく、また、組付け
後、突風等に煽られて係合部材の係合が外れた場合、あ
るいはエキスパンションジョイントを取付けた隣接相互
の躯体が大きく変動してジョイント機能をなくした場
合、カバー部材の落下を確実に防止し得る保証が得られ
ない等の問題点があった。このため、カバー部材に孔を
貫設してねじ等の締結部材によりワイヤ、チェーン等の
連繋部材の一端を固定し、同連繋部材の他端を固定部材
に締結部材等により固定する手段がなされていたが、締
結部材により取付作業は手数を要するとともに、取付位
置調整が極めて面倒である等の問題点があった。
本考案は上記従来の問題点を解決すべくなされたもの
で、固定部材とカバー部材との連繋を確実かつ容易に行
うことができてカバー部材の落下を防止し得るととも
に、連結作業を容易に、かつ確実に行うことのできるカ
バー部材の落下防止装置を提供することを目的とするも
のである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は上記技術課題を解決するため、隣接する建造物
躯体の隙間部に対設された固体部材にカバー部材を誇架
状に弾性的に係着するエキスパンションジョイントにお
いて、前記固定部材とカバー部材の背面側突縁とを連繋
部材を介して連繋する前記カバー部材の落下防止装置で
あって、前記連繋部材の連繋具の端部を挿通して摩擦に
より係止固定可能とする抜け止め用孔を有する固定金具
と前記カバー部材の背面側突縁あるいは前記固定部材の
突縁を挾持し、かつ位置調整可能に係合する爪付きの略
U字形状の係止金具とを設けて、この固定金具と係止金
具とを前記連繋具の端部にそれぞれ結合して前記カバー
部材と固定部材とを連繋する構成としたエキスパンショ
ンジョイントカバーの落下防止装置である。
(第1実施例) 次に、本考案の第1実施例を第1図ないし第6図にした
がって説明すると、このエキスパンションジョイント1
(以下、単にジョイントという)は隣接する建造物の壁
体W,Wの壁面が同一平面である場合、その隙間Tに両躯
体の上下動、前後動等の変動に対処して遮蔽状に取付け
られるもので、壁面に沿って対設される長尺の固定部材
2と長尺のカバー部材3と係合部材4とより構成されて
いる。
この左右の固定部材2はその断面形状がほぼ対称形状に
形成されているので図示右側の固定部材2について説明
すると、その断面形状は取付縁2aとのこ刃状の係止面2c
を有する係止縁2bとが断面略L形状に形成され、同角部
には水切板16の嵌着部2dが形成されている。このように
形成された固定部材2は左右の壁体に沿って所定の間隔
で対設されている。また、カバー部材3はアルミニウム
等の軽合金材あるいはステンレス鋼材により形成された
長尺部材であって、その断面において3aは天板であっ
て、隙間Tおよび左右の固定部材2を遮蔽可能とする所
定の幅を有して壁面に対しほぼ平行状に設けられ、その
両端には側縁3bが設けられるとともに、同側縁3bの端部
には気密部材17を嵌着する嵌着部3cが形成されている。
また、天板3aの背面側の中央部には先端に矢尻形状の係
止突起3eを有する係止部3dが長手方向に沿って形成され
ている。
4はばね部材等からなる係合部材であって、上記カバー
部材3に所定の間隔で係着され、同係合部材4を介して
左右の固定部材2に係着することで、固定部材2上に跨
架状に設けてカバー部材3を移動可能に保持して壁体W,
W(躯体)の上下、左右等の変動に対応して弾性伸縮し
得るもので、例えば図示略W形状に形成されている。こ
の係合部材4の中央部の支持部4aの上部にはカバー部材
3の係止部3dと係着する係止爪4cを有する略C型形状の
中央係着部4bと左右の脚片4dの上端には固定部材2の係
止縁2bと係着する係止爪4fを有する逆U字形状の側部係
着部4eが形成されている。
このように形成された係合部材4を介して固定部材2に
カバー部材3を取付けるに先立ち、カバー部材3と固定
部材2とは所定の間隔で配設される連繋部材5により連
繋されている。
この連繋部材5はカバー部材3側に取付けられる係止金
具6と固定部材2側に取付けられる固定金具7と両金具
6,7を連繋する連繋具8とから構成されている。
6は上記した係止金具であって、ばね性を有する板状部
材を略U字形状に折曲成形して左右の挾持片6a,6bの間
の寸法はカバー部材3の係止部3dを挿入可能な間隔に形
成されるとともに、この挾持片6a,6bの上端寄りの所定
の間隔を隔てた左右位置には対応して内側に切起しされ
てカバー部材3の係止部3dに形成した係止突起3eと係合
する係止爪6cが形成されている。また、一方の挾持片6
b、または6aのほぼ中央部の下部側に所定の位置には所
定の径の孔6dが貫設され、この孔6dより等間隔の左右位
置にも孔6eが貫設され、これらの孔6d,6eと対応する挾
持片6a、または6b側にはねじを螺設したねじ受部6fが形
成されて、ボルト9a,9bが螺着されている。また、屈曲
部のほぼ中央部には連繋具8を挿入可能とするほぼ方形
状の孔6gが貫設され、同孔6gより連繋具8が挿入されて
ボルト9aに連繋される。この連繋具8は例えば線材、ワ
イヤロープ、樹脂製ロープ等(本例はワイヤロープを例
示した)からなるもので、その一端部はループ状にして
クリップ8aにより止着されて同ループ部は係止金具6の
孔6gより挿入されるとともに、そのループ部にボルト9a
が挿入されて連繋される。このように連繋具8を取付け
た係止金具6はその挾持片6a,6b間にカバー部材3の係
止部3dを挿入していくと係止爪6cは係止突起3eにより弾
性変位され、係止突起3eが通過すると弾性復元されて係
止突起3eに係合される。この状態で係止金具6は係止部
3dに沿って移動可能で所定の位置でボルト9bを締付ける
ことで強固に固定される。また、この係止金具6の取付
ける位置と対応する固定部材2の係止縁2bには所定の間
隔で連繋具8を挿通可能な挿通孔2e,2fが貫設されて連
繋具8が挿通され、この連繋具8の端部には固定金具7
が取付けられている。この固定金具7は平板状に形成さ
れ、同固定金具7には所定の間隔で連繋具8を挿通可能
とする抜け止め用孔7a,7b,7cが貫設され、連繋具8の端
部は固定部材2の挿通孔2e,2fに挿通されるとともに、
この2eよりカバー部材3までの長さの所定の長さに設定
して引締めると、この挿通孔2e,2fは一種の滑り止めを
構成して固定状となる。また、この連繋具8の端部を固
定金具7の抜け止め用孔7a,7b,7cに順次挿通して引締め
るとこの孔7a,7b,7cも滑り止めを構成して固定される。
この様に連繋部材5により連繋されたカバー部材3の係
止部3dには所定の間隔で中央係着部4bを介して係合部材
4が係着され、固定部材2の上方より押圧することで係
合部材4の側部係着部4eは固定部材2の係止縁2bに係着
されて、カバー部材3は躯体の変動に対処し得るように
取着されている。
次に、上記のように構成された第1実施例の作用および
効果について説明する。
さて、本実施例は隣接する建造物躯体W,Wの隙間部Tに
対設された固定部材2にカバー部材3を係合部材4を介
して取着するジョイント1において、固定部材2とカバ
ー部材3の背面側の係止部3dとを連繋部材5を介して連
繋するカバー部材3の落下防止装置であって、連繋部材
5の連繋具8の一端を固定部材2の挿通孔2e,2fに挿通
し、同連繋具8の端部を取付部材7に貫設した抜け止め
用孔7a,7b,7cに挿通して固定する一方、同連繋具8の他
端部にはカバー部材3の背面側の係止部3dに挾持し、か
つ位置調整可能に係合する係止爪6c付きの略U字形状の
係止金具6を連繋する構成としたものである。したがっ
て、カバー部材3と固定部材2との連繋はカバー部材3
の背面側に突設した係合部材4用の係止部3dに連繋部材
5の一端側に取付けた略U字形状の係止金具6をその挾
持片6a,6b間にカバー部材3の係止部3dを挿入していく
と係止爪6cは係止突起3eにより弾性変位され、係止突起
3eが通過すると弾性復元されて係止突起3eに係合され
る。この状態で係止金具6は係止部3dに沿って移動可能
で所定の位置でボルト9bを締付けることで強固に固定さ
れる。また、この係止金具6の取付ける位置と対応する
固定部材2の係止縁2bに貫設された挿通孔2e,2fに連繋
具8の他端部を挿通するとともに、この端部を取付金具
7に貫設した抜け止め用孔7a,7b,7cに順次挿通して引締
めると連繋具8は屈曲状にこじれて滑りを防止して固定
金具7は固定される。
このように、本例によれば係止金具6の取付けはその挟
持片6a,6b間に係止部3dを挿入することで容易に取付け
ることができるとともに、挿入した状態で係止部3dに沿
って移動可能であるから位置設定を容易に行うことがで
きて所定の位置でボルト9bを締付けるのみで簡単に取付
けることができ、また、連繋具8の他端部側は固定部材
2の挿通孔2e,2fおよび固定金具7の抜け止め孔7a,7b,7
cに挿通することのみで固定部材2側に連繋することが
できるので、多数の連繋部材5でも容易に配設固定する
ことができてカバー部材3は躯体Wに固定した固定部材
2に確実、かつ強固に連繋されてその落下を防止するこ
とができて、この状態で係合部材4を介して左右の固定
部材2に対する装着施工を安全に行なうことができる。
また、カバー部材3への連繋部材5の取付けは係止部3d
を利用するものであるから、同天板3aに孔等を設ける必
要がないので格別な水密手段を必要とすることがなく、
また、意匠美を確保することができる。
(第2実施例) 次に、本考案の第2実施例を第7図にしたがって説明す
ると、この第2実施例のジョイント11は隣接する壁躯体
W1,W2の入隅部Rに取付けられて隙間Tを遮蔽状に覆設
するもので、該ジョイント11は対をなす固定部材2,12、
カバー部材13と係合部材14とより構成され、この固定部
材2,12は壁躯体W1,W2に対応して所定の間隔で取付けら
れるもので、この壁躯体W1側に取付けられる固定部材2
は上記した第1実施例の固定部材2とほぼ同断面形状に
形成されている。また、この固定部材2と対設されて壁
躯体W2側に取付けられる固定部材12の断面形状は壁躯体
W2に取付けられる取付縁12aの図示下端部には固定部材
2側へ若干張出すとともに、屈曲されて固定部材2の係
止縁2cと対設する断面略かぎ形状の係止縁12bが形成さ
れ、同係止縁12bには略のこ刃状の係止面12cが形成さ
れ、また、この係止縁12bの図示下面には止水板16の嵌
着12dが形成されている。このように形成された固定部
材12は取付用ボルト18により壁躯体W2に止着されてい
る。
13はカバー部材であって長尺に形成され、その断面形状
は壁躯体W1とほぼ平行な第1ウエブ13aと壁躯体W2とほ
ぼ平行な第2ウエブ13bとが断面略L字形状に形成さ
れ、第1ウエブ13aの端部には躯体W1側に向って側縁13c
が形成されるとともに、同端部には気密部材17を嵌着す
る溝部13dがその長手方向に沿って形成されている。ま
た、第2ウエブ13bの端部にも気密部材17を嵌着する溝
部13eが形成されている。また、第1ウエブ13aと第2ウ
エブ13bとの角部には躯体W2側へ断面略かぎ形状の突縁1
3fが形成されるとともに、第1ウエブの角部寄りの背面
側の所定位置には先端に矢尻形状の係止爪13hを有する
係止縁13gがその長手方向に沿って形成されている。
このように形成されたカバー部材13は第1実施例と同様
に連繋部材5の係止金具6が係止縁13gに取付けられる
とともに、同連繋具8の端部が固定部材2の挿通孔2e,2
fに挿通され、さらに同連繋具には固定金具7が挿通固
定されて固定部材2に連繋されている。このように複数
の連繋部材5により連繋されたカバー部材13の係止縁13
gには所定の間隔で係合部材14(第1実施例の係合部材
4とほぼ同様であるので番号14の同位の符号を付して説
明は省略する。)がその中央係着部14bを介して係着さ
れ、固定部材2,12の外側より押圧することで係合部材14
の側部係着部14eは固定部材2,12の係止縁2b,12bに係着
されて、カバー部材13は壁躯体W1,W2の変動に対処し得
るように取着されている。また、図示はしないが、連繋
部材5の取付けを壁躯体W2に固定されている固定部材12
の係止縁12bとカバー部材12の躯体W2へ突出した断面か
ぎ形状の突縁13fとに固定金具6、連繋具8をそれぞれ
連繋してもよい。したがって、この第2実施例において
も第1実施例と同等の作用効果を奏するものである。
(第3実施例) 次に、本考案の第3実施例を第8図にしたがって説明す
ると、この第3実施例のジョイント21は隣接する躯体の
パラペットP1,P2間に装着されて隙間TとパラペットP1,
P2の頂部を遮蔽状に覆設するもので、このジョイント21
は対をなす固定部材22と止水板16の取付部材23および水
切部材24と係合部材26を介して固定部材22に取着される
カバー部材25とより構成されている。
22は上記した対をなす固定部材であって、該固定部材22
は短尺に形成されてパラペットP1、P2の上面に沿って所
定の間隔で対設されるもので断面がほぼ対称形状に形成
され、22aは取付片であって、同取付片22aの外側には段
差部22bが形成されてパラペットP1,P2の上面との間に止
水板16の取付部材23を取付可能に隙間部が形成されてい
る。また、段差部22bの外側端部には支持片22cが上設さ
れ、その上端には水切部材24を係着する断面略コ字形状
の係止部22dが形成されている。また、取付片22aの内側
端部にはパラペットP1,P2の内側面の側方へ所定の傾斜
角で下傾する係止脚22eが一体に形成されている。
23は止水板16の取付部材であって、固定部材22の段差部
22bの下面側に配設されるもので、長尺あるいは短尺に
形成され、その断面形状はほぼ板状のウエブ23aを主体
とし、同ウエブ22aの外側端には止水板16の嵌着部23bが
形成されている。
24は左右の水切部材であって、長尺部材に形成され、そ
の断面形状はほぼ対称形状に形成されている。すなわ
ち、その断面において、24aは水切ウエブであって、所
定の傾斜角で内側へ下傾状に設けられ、同ウエブ24aの
内側端は下方へ折曲されて下端部に固定部材22の係止脚
22eの下端と係合する突起24cを有する水切縁24bが形成
されている。また、水切ウエブ24aの外側端部には支持
縁24dが上設され、その上端には気密部材17の嵌着部24e
が形成されている。また、支持片24dの外側には連結縁2
4fを介して係止縁24gが鉛直状に設けられ、同縁24gの上
端側にはのこ刃状の係止面24hが形成され、また、同縁2
4gの下端部には固定部材22の係止部22dに係合する係合
縁24jが形成されている。
このように形成された取付部材23はパラペットP1,P2の
上面外側に取付ボルト18により取付けられ、また、固定
部材22も同上面に取付ボルト18により取付けられるとと
もに、この固定部材22の係止部22dおよび係止脚22eには
水切部材24の係合縁24jおよび突起24cが係合されて取付
けられている。
25はカバー部材であって、隙間Tの上方を遮蔽可能で躯
体の変動に対処し得る幅を有して長尺に形成され、その
断面において、25aは天板であって両側へ所定の傾斜角
で下傾する略山形状に形成されるとともに、その両端に
は水切縁25bが垂設されている。また、天板25aの中央部
の下面には下端に矢尻形状の係止突起25dを有する係合
部材26の係止部25cが長手方向に沿って形成されてい
る。
このように形成されたカバー部材25は第1実施例と同様
に連繋部材5を介して固定部材22に連繋されている。す
なわち、連繋部材5の係止金具6が係止部25cに取付け
られるとともに、同連繋具8の端部が固定部材22の支持
片22cに第1実施例の固定部材2と同様に貫設した挿通
孔22f,22gに挿通され、さらに同連繋具8には固定金具
7が挿通固定されて固定部材22に連繋されている。この
ように複数の連繋部材5により連繋されたカバー部材25
の係止部25cには所定の間隔で係合部材26(第1実施例
の係合部材4とほぼ同様であるので番号26に同位の符号
を付して説明は省略する。)がその中央係着部26bを介
して係着され、固定部材22の外側より押圧することで係
合部材26の側部係着部26eは水切部材24の係止縁24gに係
着されて、カバー部材25は躯体の変動に対処し得るよう
に取着されている。したがって、この第3実施例におい
ても第1実施例とほぼ同等の作用効果を奏するものであ
る。
(第4実施例) 次に、本考案の第4実施例を第9図および第10図にした
がって説明すると、この第4実施例のジョイント31は第
3実施例と同様に隣接する躯体のパラペットP1,P2間に
装着されて隙間TとパラペットP1,P2の頂部を遮蔽状に
覆設するもので、このジョイント31は対をなす固定部材
22と固定用アンカーボルト33とホルダー部材34とカバー
部材37と連繋部材5とより構成されている。
32は上記した固定部材であって、パラペットP1,P2の上
面に沿って所定に間隔で固定用アンカーボルト33により
取付けられるもので、長尺または、短尺に形成され、こ
の固定部材32はパラペットP1,P2に取付けられる取付縁3
2aの端部より上方へ立上る支持突縁32bとにより断面略
L字形状に形成され、支持突縁32bの両側面32cは図示の
ように末広り状に形成されるとともに、この両側面の所
定の対応する位置には連繋部材5の係止金具6に形成し
た係止爪6cと係合する係合溝32dがその長手方向に沿っ
て凹設されている。このように形成された固定部材32は
固定用アンカーボルト33によりパラペットP1,P2の上面
に取付けられている。この取付用アンカーボルト33は固
定部材32間に跨架状に配設されるホルダー部材34の取付
けをも兼ねるもので、同アンカーボルト33の軸部33aの
所定の位置には固定部材32の押え用の鍔部33bが形成さ
れ、また、軸部33aの頂部側にはばね部材38の押え用の
ナット33cと螺合するねじ部33dが形成されている。
34はホルダー部材であって、固定部材32間に跨架状に設
けられるもので、このホルダー部材34はホルダー基材35
と左右の係止ホルダー36とより構成されている。
このホルダー基材35は固定部材32に横架可能な長さを有
し、かつその中央部より左右へ所定の角度で下傾する略
山形状に形成され、その断面形状はウエブ35aとこのウ
エブ35aの両側には側片35bが設けられて例えば断面略C
型状に形成され、この両側片35bの対向面には対向して
突片35cが突設されてリップ溝35dが形成されるととも
に、この突片35cの下面長手方向には係止突条35eが突設
されている。また、ウエブ35aの中心線に沿って固定用
アンカーボルト33を挿通する長溝孔35fが貫設されてい
る。
36は係止ホルダーであって、ホルダー基材35の両側にそ
のリップ溝35dを嵌入して取付けられるもので、左右対
称形状に形成されているので、図示右側の係止ホルダー
36について説明すると、この係止ホルダー36はホルダー
基材35のリップ溝35dに嵌着される取付片36aと下端が外
方に開いた斜状の脚片36bとが一体に形成されて略かぎ
形状に設けられ、取付片36aの上面にはリップ溝35dに対
して強固に嵌着するための複数の断面のこ刃状の係止面
36cが形成されている。このように形成されたホルダー
基材35と係止ホルダー36とはホルダー基材35のリップ溝
35dに対して係止ホルダー36の取付片36aの嵌入量を調節
してカバー部材37の幅に対する取付け長さに調節可能で
ある。
37はカバー部材であって、その断面において、37aは天
板であって、図示両側へ下傾してホルダー部材34に重合
状に当接可能に形成されるとともに、両パラペットP1,P
2の頂部を遮蔽可能とする幅に形成され、その両端には
所定の長さを有する側板37bが一体に形成され、同側板
の下端部には対向して係止ホルダー36の脚片36bの下端
部に係合する突縁37cが形成されてこの側板37bには弾性
能が付与されている。
38はばね部材であって、ばね鋼板あるいはステンレス鋼
板等を折曲形成してなるもので、水平状の受け片38aと
同受け片38aの両側には脚片38bが形成されてホルダー基
材35内に収納し得る幅に形成されるとともに、受け片38
aにはアンカーボルト33を挿通する孔が貫設されてい
る。
かくして形成された固定部材32はパラペットP1,P2の上
面に固定用アンカーボルト33により対応して配設される
とともに、立上り状に立設されたアンカーボルト33には
ホルダー部材33がその長溝孔35fを挿通して固定部材32
間に横架されるとともに、同アンカーボルト33にばね部
材38が挿通されてホルダー部材34内に納められてアンカ
ーボルト33に挿通され、ボルト33のねじ部33dにはナッ
ト33cが螺合されてばね部材38を押圧して、これによる
ばね部材38によるばね圧は躯体P1,P2の変動によりホル
ダー部材34と固定部材32とが摺接移動し得るばね圧に設
定されている。このように配設されたホルダー部材34間
に対しカバー部材37を装着するに先立ちカバー部材37と
固定部材32とは第1実施例と同様に連繋部材5により連
繋されている。すなわち、この実施例においては固定部
材32に対しその支持突縁32bに係止金具6が係合溝32dを
介して取付けられる一方、カバー部材37の側板37bの下
端部寄りの所定の位置には連繋具8を挿通可能な2個の
挿通孔37d,37eが貫設されて連繋具8が挿通されるとと
もに、さらに、連繋具8には固定金具7の抜け止め孔7
a,7b,7cが挿通されて固定されて固定部材32とカバー部
材37とは連繋されている。このように連繋部材を介して
連繋されたカバー部材37は固定部材32間に横架したホル
ダー部材34の上方より被せるようにして押圧するとカバ
ー部材7の突縁37Cは各係止ホルダー36の脚片36bに摺接
して側板37bは弾性的に開拡され、脚片36bを通過すると
突縁37cは脚片36bに係合されてカバー部材37はホルダー
部材34となって、ばね部材38および長溝孔35fを介して
躯体P1,P2の変動に対処するように取付けられている。
したがって、この第4実施例においても第1実施例と同
等の作用効果を奏するものである。
なお、連繋部材5によるカバー部材と固定部材との連繋
は例えば第11図に示すように係止金具6をカバー部材3
の嵌着部3cに取付位置調整可能に取付け固定金具7側を
固定部材2側に取付ける構成でもよい。また、固定金具
7に代り摩擦を利用する構成のものとして第12図に示す
固定金具41を設けてもよく、この固定金具41は取付具42
を介して例えば固定部材2の係止縁2bに取付けられるも
ので、この固定金具41の本体43には孔43aに連続して図
示円錐孔部43bが形成されて上下に貫通形成され、円錐
孔部43bには円錐台形状を半割にした合せ型のの爪体44
が内装され、この合せ体の中心に連繋具8をを挿入可能
な孔44aが形成されるとともに、同孔44aの上部側には内
側面にローレット仕上げを施した把持部44bが形成され
ている。また、孔43aにはコイルばね45が弾着され、本
体43のねじ部43cにはナット部材46が螺着されている。
この状態で爪体44は図示のように位置ずれした状態にあ
って連繋具8を挿入可能に設けられ、この状態で連繋具
8を挿入してナット部材46を螺進するとコイルばね45の
ばね圧により爪体44は円錐孔部43bに沿って移動されて
把持部44bにより連繋具5を屈曲状に把持して固定する
ことができる。また、連繋具5の係止金具6側はループ
状にしてボルト9aを挿通して取付ける構成としたが、例
えば第13図に示すようにリングターミナル47により取付
ける構成でもよい。
(考案の効果) さて、本考案は隣接する建造物躯体の隙間部に対設され
た固定部材にカバー部材を跨架状に弾性的に係着するエ
キスパンションジョイントにおいて、前記固定部材とカ
バー部材の背面側突縁とを連繋部材を介して連繋する前
記カバー部材の落下防止装置であって、前記連繋部材の
連繋具の端部を挿通して摩擦により係止固定可能とする
抜け止め用孔を有する固定金具と前記カバー部材の背面
側突縁あるいは前記固定部材の突縁を挾持し、かつ位置
調整可能に係合する爪付きの略U字形状の係止金具とを
設けて、この固定金具と係止金具とを前記連繋具の端部
にそれぞれ結合して前記カバー部材と固定部材とを連繋
する構成としたことにより、係止金具の取付けはその挟
持片間に突縁を挿入することで容易に取付けることがで
きるとともに、挿入した状態で突縁に沿って移動可能で
あるから位置設定を容易に行うことができて所定位置で
ボルトを締付けるのみで簡単に取付けることができ、ま
た、連繋具の他端部側は固定部材の挿通孔および固定金
具の抜け止め孔に挿通することのみで固定部材側に連繋
することができるので、多数の連繋部材でも容易に配設
固定することができてカバー部材は躯体に固定した固定
部材に確実、かつ強固に連繋されてその落下を防止する
ことができて、この状態で係合部材4を介して左右の固
定部材に対する装着施工を安全に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は本考案の第1実施例を示し、第1
図は水平断面図、第2図ないし第4図ははカバー部材と
固定部材とを連繋部材により連繋する説明図、第5図は
係止金具の正面図、第6図は同じく側面図、第7図は本
考案の第2実施例を示す水平断面図、第8図は本考案の
第3実施例を示す縦断面図、第9図および第10図は本考
案の第4実施例を示し、第9図は縦断面図、第10図はホ
ルダー基材の断面図、第11図は連繋部材の取付け部位の
対象を変更した一部断面図、第12図は固定金具の変更例
を示す断面図、第13図は係止金具と連繋具との連繋の別
態様を示す一部断面図である。 1,11,21,31…エキスパンションジョイント 2,12,22,32…固定部材 3,13,25,37…カバー部材 3d,13g,25c…係止縁 3c,13d…嵌着部 5…連繋部材、6…係止金具 7,14…固定金具、8…連繋具

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】隣接する建造物躯体の隙間部に対設された
    固定部材にカバー部材を跨架状に弾性的に係着するエキ
    スパンションジョイントにおいて、前記固定部材とカバ
    ー部材の背面側突縁とを連繋部材を介して連繋する前記
    カバー部材の落下防止装置であって、前記連繋部材の連
    繋具の端部を挿通して摩擦により係止固定可能とする抜
    け止め用孔を有する固定金具と前記カバー部材の背面側
    突縁あるいは前記固定部材の突縁を挾持し、かつ位置調
    整可能に係合する爪付きの略U字形状の係止金具とを設
    けて、この固定金具と係止金具とを前記連繋具の端部に
    それぞれ結合して前記カバー部材と固定部材とを連繋す
    る構成としたエキスパンションジョイントカバーの落下
    防止装置。
  2. 【請求項2】前記カバー部材の背面側突縁は気密部材の
    嵌着部である実用新案登録請求の範囲第1項記載のエキ
    スパンションジョイントカバーの落下防止装置。
JP1987196476U 1987-12-24 1987-12-24 エキスパンションジョイントカバ−の落下防止装置 Expired - Lifetime JPH07562Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61191744A (ja) * 1985-02-20 1986-08-26 株式会社 大河内製作所 エキスパンシヨンジヨイント金物におけるカバ−プレ−トの結合部の構造

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