JP2569011Y2 - ほぼ丸棒状ワークの高周波移動焼入コイル - Google Patents

ほぼ丸棒状ワークの高周波移動焼入コイル

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JP2569011Y2
JP2569011Y2 JP1993043445U JP4344593U JP2569011Y2 JP 2569011 Y2 JP2569011 Y2 JP 2569011Y2 JP 1993043445 U JP1993043445 U JP 1993043445U JP 4344593 U JP4344593 U JP 4344593U JP 2569011 Y2 JP2569011 Y2 JP 2569011Y2
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heating
heating conductor
coil
conductor
conductors
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

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  • General Induction Heating (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ほぼ丸棒状ワークの高
周波移動焼入コイル(以下高周波移動焼入コイルを、単
に、移動焼入コイル或いはコイルともいう)に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、図面を参照して従来の技術を説明
する。図7は従来の技術を説明するための図面であっ
て、図7において(a)は円柱状ワークの従来の移動焼
入コイルの模式的斜視図、(b)は(a)のD−D線矢
視断面図である。
【0003】円柱状ワーク10の従来の移動焼入コイル20
は、四角金属管から構成されているいわゆる半開放鞍型
コイルであって、平行な1対の直線状の加熱導体22、24
と、加熱導体22、24の一端同士を接続するほぼ1/2円
弧状の加熱導体23と、加熱導体22、24の他端にそれぞれ
接続されたほぼ1/4円弧状の加熱導体21、25と、加熱
導体21、25にそれぞれ接続されたリード導体26、27とを
備えている。そして、リード導体26、27の端部は高周波
電源40に接続されている。なお、11はワーク10の外周
面、12はワーク10の軸芯線である。
【0004】図7(a)に示す寸法L0はワーク10の軸芯
線12の方向に配置される加熱導体22、24の長さであり、
寸法D0はほぼ1/2円弧状の加熱導体23の弦長である。
また、図7(b)に示す寸法C0は、加熱導体21、22の外
周面11に対向している面のワーク周方向での幅を示す。
【0005】移動焼入コイル20によってワーク10の外周
面11を焼入するには、移動焼入コイル20の加熱導体22、
24をワーク10の軸芯線12の方向で外周面11に接近し対向
するように配設すると共に、加熱導体21、23、および25
をワーク周方向で外周面11に接近し対向するように配設
した後、ワーク10を軸芯線12を中心として回転させる。
【0006】次いで、高周波電源40から移動焼入コイル
20に高周波電流の通電を開始すると共に、移動焼入コイ
ル20を軸芯線12に沿って矢印Rの方向に移動すると、ワ
ーク10の外周面11が加熱される。なお、移動焼入コイル
20の移動方向に移動焼入コイル20と同期して移動する図
示しない焼入液噴射用ジャケットから、加熱された外周
面11に焼入液が噴射されて外周面11が焼入される。な
お、移動焼入コイル20を移動させる代わりに、ワーク10
を軸芯線12に沿って矢印Rと反対方向に移動させてもよ
い。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】ワークを移動焼入する
には、移動焼入コイルに大きな電力を供給しなければな
らない。このために、コイルの通電電流は大きくしてあ
る。ところが、最近の高周波焼入業界のコストダウンに
対する要求は一段と厳しくなっており、丸棒状ワークの
移動焼入に対する要求も例外ではなく、移動焼入速度を
より速くして焼入時間を短くする必要がある。
【0008】移動焼入速度をより速くすると、移動焼入
コイルの通電電流も更に大きくしなければならないが、
通電電流を更に大きくすると、コイルが過熱されて劣化
し、コイルの寿命が短くなるという問題がある。
【0009】本考案は上記事情に鑑みて創案されたもの
であって、移動速度を大きくしても移動焼入コイルの劣
化が少なくて寿命が長いほぼ丸棒状ワークの移動焼入コ
イルを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本考案のほぼ丸棒状ワークの高周波移動焼入コイル
は、軸芯線を中心として回転しているほぼ丸棒状ワーク
の外周面を移動焼入する高周波移動焼入コイルにおい
て、ワークの一方の側において前記軸芯線の方向に配設
された平行で直線状の複数の第1加熱導体と、ワークの
他方の側において前記軸芯線の方向に配設された平行で
直線状の前記複数と同数の第2加熱導体と、ワークの周
方向に配設され、第1および第2加熱導体の一端同士を
接続する平行でほぼ1/2円弧状の前記複数と同数の第
3加熱導体と、ワークの周方向に配設され、一端が1つ
の第1加熱導体の他端に接続され、他端が一方のリード
導体を介して高周波電源の一端に接続されたほぼ1/4
円弧状の第4加熱導体と、ワークの周方向に配設され、
一端が1つの第2加熱導体の他端に接続され、他端が他
方のリード導体を介して高周波電源の他端に接続された
ほぼ1/4円弧状の第5加熱導体と、前記1つの第1加
熱導体以外の第1加熱導体と、前記1つの第2加熱導体
以外の第2加熱導体との他端同士を接続するほぼ1/2
円弧状で前記複数より1つ少ない数の第6加熱導体とを
備え、且つ、全ての前記加熱導体は直列に接続されてい
ると共に、各加熱導体は前記軸芯線からほぼ等距離且つ
前記外周面に接近し対向するように配設されている。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の実施例を説明
する。図1〜図4は第1実施例を説明するための図面で
あって、図1は模式的斜視図、図2は図1のA−A線矢
視断面図、図3は図1のB矢視正面図、図4は加熱導体
の支持方法の説明図である。なお、ワークとしは従来の
技術で説明した図7に示す丸棒状ワーク10を採り上げ
た。
【0012】図1、図2、および図3に示すように、第
1実施例の移動焼入コイル100 は、軸芯線12を中心とし
て回転している丸棒状ワーク10の外周面11を移動焼入す
る移動焼入コイルであって、ワーク10の一方の側におい
て軸芯線12の方向に配設された平行な直線状の2個の加
熱導体102 、106 (第1加熱導体)と、ワーク10の他方
の側において加熱導体102 、106 に対向するように、且
つ軸芯線12の方向に配設された平行な直線状の2個の加
熱導体104 、108 (第2加熱導体)と、加熱導体102 と
加熱導体104 の一端同士、および加熱導体106 と加熱導
体108 の一端同士を、それぞれ、接続するほぼ1/2円
弧状の平行な加熱導体103 、107 (第3加熱導体)とを
備えている。
【0013】移動焼入コイル100 は、また、一端が加熱
導体102 の他端に接続され、他端が一方のリード導体11
0 を介して高周波電源130 の一端に接続されたほぼ1/
4円弧状の加熱導体101 (第4加熱導体)と、一端が加
熱導体108 の他端に接続され、他端が他方のリード導体
111 を介して高周波電源130 の他端に接続されたほぼ1
/4円弧状の加熱導体109 (第5加熱導体)と、加熱導
体104 と加熱導体106の他端同士を接続するほぼ1/2
円弧状の加熱導体105 (第6加熱導体)とを備えてい
る。
【0014】そして、全ての加熱導体101 〜109 が直列
に接続されていると共に、加熱導体101 〜104 と加熱導
体105 の半分とによって、第1の1ターンの加熱コイル
100Aが構成され、また、加熱導体105 の残りの半分
と、加熱導体106 〜109 とによって第2の1ターンの加
熱コイル 100Bが構成されている。即ち、移動焼入コイ
ル100 は2個の半開放鞍型がほぼ同じ位置に配設され、
且つ直列に接続された構成となっている。
【0015】なお、各加熱導体101〜109は軸芯線
12からほぼ等距離且つワーク10の外周面11に接近
し対向するように配設されている。また、各加熱導体1
01〜109は良導電金属四角管より構成されており、
これら導体の中空部分は移動焼入コイル100の冷却液
の流通路となっている。
【0016】図2に示すように、加熱導体106 は加熱導
体102 の反リード導体110 側に配置されており、加熱導
体108 は加熱導体104 の反リード導体110 側に配置され
ている。そして、加熱導体102 および104 のそれぞれ加
熱導体106 および108 に対向した面は、本実施例では、
ワーク10の直径13の一方側および他方側の延長線上にあ
るように加熱導体102 、104 が配置されている。従っ
て、移動焼入コイル100は、ワーク10の外周面11の半周
を少し越えた部分をカバーしている。
【0017】なお、ワーク10の周方向に対する加熱導体
102 、106 の合成された幅、および加熱導体104 、108
の合成された幅のそれぞれの寸法C1は、従来の移動焼入
コイル20の前記寸法C0にほぼ等しくなるように、加熱導
体102 、106 、104 、および108 が形成、配設されてい
る。また、移動焼入コイル100 の寸法L1およびD1は、そ
れぞれ、従来の移動焼入コイル20の寸法L0およびD0に対
応し、寸法L0およびD0にそれぞれほぼ等しくなるように
各加熱導体が形成配置されている。
【0018】図3に示すように、加熱導体103 は加熱導
体107 のリード導体110 側にあり、加熱導体101 は軸芯
線12の方向においてリード導体110 と同じ位置にあり、
加熱導体105 は加熱導体101 の反加熱導体107 側に、ま
た、加熱導体109 は加熱導体105 の反加熱導体107 側に
位置している。
【0019】次に、加熱導体の支持方法を、加熱導体10
2 、106 を例にとって説明する。図4に示すように、加
熱導体102 は、部分的に示したコイル支持筐体120 に1
対のナット122 によって固定されたボルト121 の先端に
ろう付けによって固定されている。
【0020】また、加熱導体106 は、コイル支持筐体12
0 に1対のナット124 によって固定されたボルト123 の
先端の図示しない切り割り部分に挿入されろう付けによ
って固定されたコイル支持板125 に、ろう付けによって
固定されている。加熱導体102 、106 以外の加熱導体も
加熱導体102 或いは106 とほぼ同じ支持要領でコイル支
持筐体120 から支持されている。
【0021】以下、移動焼入コイル100 を用いてワーク
10の外周面11を移動焼入する方法について説明する。移
動焼入コイル100 をワーク10の外周面11に接近し対向す
るように配置する。即ち、加熱導体102 、104 、106 、
および108 がワーク10の軸芯線12の方向に、加熱導体10
1 、103 、105 、107 、および109 がワーク10の周方向
に配置される。
【0022】次いで、ワーク10を軸芯線12を中心として
回転させながら、高周波電源130 を動作させると、高周
波電流が、リード導体110 、加熱導体101 〜109 、およ
びリード導体111 の経路で、或いは、この経路と逆の経
路で流れる。そして、高周波電源の動作の開始と共に、
移動焼入コイル100 を矢印Pの方向に移動させると、各
加熱導体101 〜109 によって外周面11が加熱される。
【0023】なお、移動焼入コイル100 の移動方向に移
動焼入コイル100 と同期して移動する図示しない焼入液
噴射用ジャケットから、加熱された外周面11に焼入液が
噴射されて外周面11が焼入される。なお、移動焼入コイ
ル100 を移動させる代わりに、ワーク10を軸芯線12に沿
って矢印Pと反対方向に移動させてもよい。
【0024】上記の移動焼入に際しては、移動焼入コイ
ル100 が、前述のように従来の移動焼入コイル20の寸法
L0、D0、およびC0とそれぞれほぼ同じ寸法L1、D1、およ
びC1である上、2ターンのコイルであるので、従来の移
動焼入コイル20に比べてインダクタンスが4倍程度とな
っている。
【0025】従って、従来の移動焼入コイル20への印加
電圧の2倍を越え、4倍未満の電圧を移動焼入コイル10
0 に印加することによって、移動焼入コイル100 には、
従来の移動焼入コイル20に印加された電力を越える電力
を、しかも従来の移動焼入コイル20の通電電流より小さ
い通電電流でもって印加することができるから、移動焼
入コイル100 は従来の移動焼入コイル20より大きな電力
をワーク10に与えることができ、しかも、移動焼入コイ
ル100 を劣化させる発熱が少なく、従って、移動焼入コ
イル100 の寿命が長くなる。
【0026】次に、第2実施例を説明する。図5は第2
実施例の模式的斜視図、図6は図5のC−C線矢視断面
図である。ワークは第1実施例と同じものを採り上げ
た。
【0027】図5および図6に示すように、本実施例の
移動焼入コイル200 は、軸芯線12を中心として回転して
いる丸棒状ワーク10の外周面11を移動焼入する移動焼入
コイルであって、ワーク10の一方の側において軸芯線12
の方向に配設された平行な直線状の3個の加熱導体202
、206 、および210 (第1加熱導体)と、ワーク10の
他方の側において加熱導体202 、206 、および210 に対
向するように、且つ軸芯線12の方向に配設された平行な
直線状の3個の加熱導体204 、208 、および212(第2
加熱導体)と、加熱導体202 と加熱導体204 の一端同
士、加熱導体206 と加熱導体208 の一端同士、および加
熱導体210 と加熱導体212 の一端同士を、それぞれ、接
続するほぼ1/2円弧状の平行な3個の加熱導体203 、
207 、および211 (第3加熱導体)とを備えている。
【0028】移動焼入コイル200 は、また、一端が加熱
導体202 の他端に接続され、他端が一方のリード導体21
4 を介して高周波電源230 の一端に接続されたほぼ1/
4円弧状の加熱導体201 (第4加熱導体)と、一端が加
熱導体212 の他端に接続され、他端が他方のリード導体
215 を介して高周波電源230 の他端に接続されたほぼ1
/4円弧状の加熱導体213 (第5加熱導体)と、加熱導
体204 と加熱導体206の他端同士、および加熱導体208
と加熱導体210 の他端同士をそれぞれ接続するほぼ1/
2円弧状の平行な2個の加熱導体205 および209 (第6
加熱導体)とを備えている。
【0029】そして、全ての加熱導体201 〜213 が直列
に接続されていると共に、加熱導体201 〜204 と加熱導
体205 の半分とによって第1の1ターンの加熱コイル 2
00Aが構成され、また、加熱導体205 の残りの半分と加
熱導体206 〜208 と加熱導体209 の半分とによって第2
の1ターンの加熱コイル 200Bが構成され、更に、加熱
導体209 の残りの半分と加熱導体210 〜213 とによって
第3の1ターンの加熱コイル 200Cが構成されている。
即ち、移動焼入コイル200 は3個の半開放鞍型コイルが
ほぼ同じ位置に配置され、且つ直列に接続された構成と
なっている。
【0030】なお、各加熱導体201〜213は軸芯線
12からほぼ等距離且つワーク10の外周面11に接近
し対向するように配設されている。また、各加熱導体2
01〜213は良導電金属四角管より構成されており、
これら導体の中空部分は移動焼入コイル200の冷却液
の流通路となっている。
【0031】図6に示すように、加熱導体202 は加熱導
体206 のリード導体214 側に配置されており、加熱導体
210 は加熱導体206 の反リード導体214 側に配置されて
いる。また、加熱導体204 は加熱導体208 のリード導体
214 側に配置されており、加熱導体212 は加熱導体208
の反リード導体214 側に配置されている。
【0032】また、移動焼入コイル200 の寸法L2、D2、
およびC2は、それぞれ、従来の移動焼入コイル20の寸法
L0、D0、およびC0に対応し、寸法L0、D0、およびC0にそ
れぞれほぼ等しくなるように各加熱導体が形成配置され
ている。
【0033】そして、本実施例では、加熱導体206 およ
び208 の中央部分が、ワーク10の直径13の一方側および
他方側の延長線上にそれぞれ位置するように加熱導体20
6 、208 が配置されている。従って、移動焼入コイル20
0 は、ワーク10の外周面11の半周を少し越えた部分をカ
バーしている。
【0034】移動焼入コイル200 によるワーク10の外周
面11の移動焼入は、移動焼入コイル100 によるワーク10
の外周面11の上述の移動焼入と同じ要領で行うことがで
きる。この移動焼入に際しては、移動焼入コイル200
が、前述のように従来の移動焼入コイル20の寸法L0、D
0、およびC0とそれぞれほぼ同じ寸法L2、D2、およびC2
である上、3ターンのコイルであるので、従来の移動焼
入コイル20に比べてインダクタンスが9倍程度となって
いる。
【0035】従って、従来の移動焼入コイル20への印加
電圧の3倍を越え、9倍未満の電圧を移動焼入コイル10
0 に印加することによって、移動焼入コイル100 には、
従来の移動焼入コイル20に印加された電力を越える電力
を、しかも従来の移動焼入コイル20の通電電流より小さ
い通電電流でもって印加することができるから、移動焼
入コイル200 は従来の移動焼入コイル20より大きな電力
をワーク10に与えることができ、しかも、移動焼入コイ
ル200 を劣化させる発熱が少なく、従って、移動焼入コ
イル200 の寿命が長くなる。
【0036】なお、前記第1および第2実施例とも、移
動焼入コイル100 および200 はワーク10の外周面11の半
周を少し越えた部分をカバーしている場合を説明した
が、必ずしもこれにこだわるのではなく、要求される焼
入仕様によっては、半周以下をカバーするようにしても
よい。
【0037】
【考案の効果】以上説明したように、ほぼ丸棒状ワーク
の移動焼入コイルは、複数の半開放鞍型コイルが、ほぼ
同じ位置に配置され、且つ直列に接続された構成となっ
ているので、従来の移動焼入コイルに比べてインダクタ
ンスが大きい。従って、本考案のほぼ丸棒状ワークの高
周波移動焼入コイルを使用すれば、コイルの印加電圧を
大きくし、しかも従来より小さい通電電流でもって、従
来よりも大きい電力を移動焼入コイルに与えることが可
能であるから、焼入移動速度をより速くすることができ
る上、コイルを劣化させる発熱が従来のコイルより少な
いのでコイルの寿命が長くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例の模式的斜視図である。
【図2】図1のA−A線矢視断面図である。
【図3】図1のB矢視正面図である。
【図4】加熱導体の支持方法の説明図である。
【図5】本考案の第2実施例の模式的斜視図である。
【図6】図5のC−C線矢視断面図である。
【図7】(a)は従来の移動焼入コイルの模式的斜視
図、(b)は(a)のD−D線矢視断面図である。
【符号の説明】 10 ワーク 11 外周面 12 軸芯線 100 、200 移動焼入コイル 101 〜109 、201 〜213 加熱導体 110 、111 、214 、215 リード導体

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸芯線を中心として回転しているほぼ丸
    棒状ワークの外周面を移動焼入する高周波移動焼入コイ
    ルにおいて、 ワークの一方の側において前記軸芯線の方向に配設され
    た平行で直線状の複数の第1加熱導体と、 ワークの他方の側において前記軸芯線の方向に配設され
    た平行で直線状の前記複数と同数の第2加熱導体と、 ワークの周方向に配設され、第1および第2加熱導体の
    一端同士を接続する平行でほぼ1/2円弧状の前記複数
    と同数の第3加熱導体と、 ワークの周方向に配設され、一端が1つの第1加熱導体
    の他端に接続され、他端が一方のリード導体を介して高
    周波電源の一端に接続されたほぼ1/4円弧状の第4加
    熱導体と、 ワークの周方向に配設され、一端が1つの第2加熱導体
    の他端に接続され、他端が他方のリード導体を介して高
    周波電源の他端に接続されたほぼ1/4円弧状の第5加
    熱導体と、 前記1つの第1加熱導体以外の第1加熱導体と、前記1
    つの第2加熱導体以外の第2加熱導体との他端同士を接
    続するほぼ1/2円弧状で前記複数より1つ少ない数の
    第6加熱導体とを備え、且つ、 全ての前記加熱導体は直列に接続されていると共に、各
    加熱導体は前記軸芯線からほぼ等距離且つ前記外周面に
    接近し対向するように配設されていることを特徴とする
    ほぼ丸棒状ワークの高周波移動焼入コイル。
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JP2654869B2 (ja) * 1991-02-06 1997-09-17 富士電子工業株式会社 高周波誘導加熱コイル

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