JP3136345B2 - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

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JP3136345B2
JP3136345B2 JP06225609A JP22560994A JP3136345B2 JP 3136345 B2 JP3136345 B2 JP 3136345B2 JP 06225609 A JP06225609 A JP 06225609A JP 22560994 A JP22560994 A JP 22560994A JP 3136345 B2 JP3136345 B2 JP 3136345B2
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heating coil
heating
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conductors
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弘 服部
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高周波加熱装置、詳しく
は長さの異なる複数種類のワークを高周波加熱する場合
にも加熱コイルを交換する必要のない高周波加熱装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の高周波加熱装置には、図
5に示すような加熱コイルが用いられていた。この加熱
コイル500は、第1加熱コイル510と第2加熱コイ
ル520とから構成されている。第1加熱コイル510
は、いわゆる半開放鞍型の加熱コイルであって、ワーク
Wの軸芯線WLに平行な一対の加熱導体511A、51
1Bと、この一対の加熱導体511A、511Bを一端
側で接続する略1/2円弧状の接続導体512と、前記
一対の加熱導体511A、511Bを他端側で接続する
略1/4円弧状の一対のリード導体513A、513B
とを有している。
【0003】一方、第2加熱コイル520は、ワークW
の軸芯線WLに平行な一対の導体521A、521B
と、この一対の導体521A、521Bを一端側で接続
する略1/2円弧状の接続導体522と、前記一対の導
体521A、521Bを接続する導電板523とを有し
ている。
【0004】前記第1加熱コイル510はワークWの軸
芯線WLの方向に対しては固定されているが、第2加熱
コイル520は前記軸芯線WLの方向に対しては可動と
なっている。
【0005】図5に示すように、第2加熱コイル520
の導電板523は、第1加熱コイル510の接続導体5
12とワークWとの間に位置し、第2加熱コイル520
の接続導体522は第1加熱コイル510の接続導体5
12と一対のリード導体513A、513Bとの間に位
置している。第2加熱コイル520をワークWの軸芯線
WLの方向に移動させたとしても、導電板523は必ず
第1加熱コイル510の接続導体512とワークWとの
間に位置する。
【0006】また、第1加熱コイル510の一方の加熱
導体511Aと第2加熱コイル520の一方の導体52
1Aとは平行に近接配置され、第1加熱コイル510の
他方の加熱導体511Bと第2加熱コイル520の他方
の導体521Bとは平行に近接配置されることになる。
【0007】ここで、この種の加熱コイルが長さの異な
る複数種類のワークWの高周波加熱に対応することがで
きる原理について説明する。第1加熱コイル510に
は、一方のリード導体513A→一方の加熱導体511
A→接続導体512→他方の加熱導体511B→他方の
リード導体513Bの順又はその逆に高周波電流が流れ
る。
【0008】すると、第2加熱コイル520の導電板5
23に誘導電流が発生する。この誘導電流は、第2加熱
コイル520を循環するように流れる。この際、第1加
熱コイル510の一方の加熱導体511Aに流れる高周
波電流と、第2加熱コイル520の一方の導体521A
に流れる誘導電流とは方向が反対である上に、一方の加
熱導体511Aと一方の導体521Aとは平行に近接配
置されているので、両導体511A、521Aに発生す
る磁束はほとんど打ち消し合い、両導体511A、52
1Aは、両導体511A、521Aが対向している部分
ではワークWをほとんど加熱しないことになる。他方の
加熱導体511Bと他方の導体521Bとについても同
様である。
【0009】また、導電板523に流れる誘導電流は電
流密度が低くなっているためワークWを加熱することは
ない。
【0010】上述したように、ワークWを加熱するの
は、第1加熱コイル510の一対の加熱導体511A、
511Bのうち第2加熱コイル520の一対の導体52
1A、521Bに対向していない部分、第1加熱コイル
510の一対のリード導体513A、513B及び第2
加熱コイル520の接続導体522である。
【0011】従って、第2加熱コイル520をワークW
の軸芯線WL方向に移動させると、長さの異なる複数種
類のワークWに対応することができることになる。
【0012】なお、第1加熱コイル510と第2加熱コ
イル520とは1つのコイルケース(図示省略) に固定
されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の高周波加熱装置には以下のような問題点があ
る。すなわち、第2加熱コイル520は、ワークWの長
さに応じて図5に示す矢印A方向に移動されて第1加熱
コイル510との相対的位置関係、すなわち第1加熱コ
イル510の一対のリード導体513A、513Bと第
2加熱コイル520の接続導体522との間を距離を変
更するとともに、ワークWの長さに応じてワークWを支
持するワークセンタ530A、530Bの位置を変更す
る必要がある。
【0014】このため、ワークWの長さが変更になるた
びに第2加熱コイル520と一方のワークセンタ530
Aとの位置を変更するとともに、両者の相対的位置関係
を調節する必要があったのである。これは、作業工程が
増加することになるし、特に多品種少量生産品には向か
ない。
【0015】本発明は上記事情に鑑みて創案されたもの
で、ワークセンタの位置を変更するとそれに連動して第
2加熱コイルの位置も変更される高周波加熱装置を提供
することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る高周波加熱
装置は、一対のワークセンタで回転可能に支持されたワ
ークを加熱する第1加熱コイルと、ワークの軸芯線の方
向に移動可能に設けられ、前記ワークを加熱する第2加
熱コイルとを有する高周波加熱装置であって、前記第1
加熱コイルは、前記軸芯線に平行に設置された一対の加
熱導体と、この一対の加熱導体を接続する接続導体とを
有しており、前記第2加熱コイルは、前記軸芯線に平行
に設置された一対の導体と、この一対の導体を接続する
接続導体と、前記一対の導体とを接続する導電板とを有
しており、前記導電板は第1加熱コイルの接続導体とワ
ークとの間に位置しており、前記一対の加熱導体と一対
の導体とは平行に近接配置されており、前記一対のワー
クセンタは少なくとも一方がワークの軸芯線の方向に移
動可能になっており、前記第2加熱コイルの導電板の一
端側からは溝が形成された垂下片からなる連動爪が延出
されており、ワークセンタには前記溝に嵌まり込む係合
部が設けられており、前記溝の長さ寸法はワークの交換
作業時にワークセンタを移動させても、係合部が溝内で
第2加熱コイルを連動させることなくワークセンタのみ
が移動することができるように設定されている。
【0017】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る高周波加熱装
置に用いられる第1加熱コイルと第2加熱コイルとの概
略的構成図、図2は本発明の一実施例に係る高周波加熱
装置に用いられる第1加熱コイルと第2加熱コイルとの
概略的構成図、図3は第2加熱コイルの概略的斜視図、
図4は短いワークを加熱する際の第1加熱コイルと第2
加熱コイルとの概略的構成図である。
【0018】本実施例に係る高周波加熱装置は、一対の
ワークセンタ310A、310Bで回転可能に支持され
たワークWを加熱する第1加熱コイル100と、ワーク
Wの軸芯線WLの方向に移動可能に設けられ、前記ワー
クWを加熱する第2加熱コイル200とを有する高周波
加熱装置であって、前記第1加熱コイル100は、前記
軸芯線WLに平行に設置された一対の加熱導体110
A、110Bと、この一対の加熱導体110A、110
Bを接続する接続導体120とを有しており、前記第2
加熱コイル200は、前記軸芯線WLに平行に設置され
た一対の導体210A、210Bと、この一対の導体2
10A、210Bを接続する接続導体220と、前記一
対の導体210A、210Bとを接続する導電板230
とを有しており、前記導電板230は第1加熱コイル1
00の接続導体120とワークWとの間に位置してお
り、前記一対の加熱導体110A、110Bと一対の導
体210A、210Bとは平行に近接配置されており、
前記一対のワークセンタ310A、310Bの一方のワ
ークセンタ310AがワークWの軸芯線WLの方向に移
動可能になっており、前記第2加熱コイル200は当該
ワークセンタ310A、310Bの軸芯線WLの方向の
移動に連動するように構成されている。
【0019】なお、図面においては、一方の加熱導体1
10Aと一方のリード導体130Aのみ示されており、
他方の加熱導体110Bと一方のリード導体130Bは
示されていないが、図1、図2及び図4ではワークWの
向こう側に一方の加熱導体110A、一方のリード導体
130Aと同様に存在している。
【0020】この高周波加熱装置において、ワークWを
回転可能に支持する一対のワークセンタ310A、31
0Bのうち、一方のワークセンタ310Aには、支持し
たワークWを軸芯線WLを中心として回転させる図示し
ない回転駆動機構が接続されている。また、他方のワー
クセンタ310Bにも、軸芯線WLを中心としてワーク
Wを回転させる図示しない回転駆動機構が接続されてい
る。従って、ワークWは一対のワークセンタ310A、
310Bによって回転可能に支持されることになる。な
お、一対のワークセンタ310A、310Bのうち一方
のみに回転駆動機構を接続し、他方をフリー回転にして
おくことも可能である。
【0021】一方のワークセンタ310Aには、係合部
311Aが固定的に設けられている。この係合部311
Aは、後述する連動爪240と対応して第2加熱コイル
200をワークセンタ310Aの動きに連動させる部分
である。この係合部311Aは、絶縁物から構成されて
いる。
【0022】この一方のワークセンタ310Aと他方の
ワークセンタ310Bとには、図外の移動機構、例えば
エアシリンダが接続されており、このエアシリンダによ
って軸芯線WLの方向に若干移動するようになってい
る。
【0023】第1加熱コイル100は、いわゆる半開放
鞍型の加熱コイルであって、ワークWの軸芯線WLに平
行な一対の加熱導体110A、110Bと、この一対の
加熱導体110A、110Bの一端を接続する略1/2
円弧状の接続導体120と、前記一対の加熱導体110
A、110Bの他端に接続される一対のリード導体13
0A、130Bとを有している。
【0024】前記リード導体130A、130Bは、そ
れぞれ略1/4円弧状の円弧状部131A、131B
と、この円弧状部131A、131Bに立設されるリー
ド部132A、132Bとから構成されている。リード
部132A、132Bには図外の高周波電源に接続され
たリード線が接続される。一方、一対の円弧状部131
A、131Bは、ワークWの外周面との間に所定の間隔
が空くように設定されている。
【0025】また、前記加熱導体110A、110B
は、加熱すべきワークWより長く設定されており、ワー
クWの外周面との間に所定の間隔が空くようになってい
る。
【0026】さらに、接続導体120は、第1加熱コイ
ル100にワークWがセットされた場合、図1に示すよ
うに、ワークWの外周面に対向しないようになってい
る。これは、一対の加熱導体110A、110Bが、加
熱すべきワークWより長く設定されているからである。
この接続導体120は、前記一対のリード導体130
A、130Bより大径に設定されている。
【0027】前記一対の加熱導体110A、110Bの
外側面には、第1加熱コイル100を後述するコイルケ
ース400に取り付けるためのボルト140が設けられ
ている。
【0028】一方、第2加熱コイル200は、図3に示
すように、一対の導体210A、210Bと、この一対
の導体210A、210Bの一端を接続する略1/2円
弧状の接続導体220と、この接続導体220とは反対
の側で一対の導体210A、210Bを接続する導電板
230とを有している。
【0029】前記一対の導体210A、210Bは、前
記軸芯線WLに平行に設定されている。また、当該一対
の導体210A、210Bの外側面には、第2加熱コイ
ル200をコイルケース400に取り付けるための2組
のボルト250が設けられている。
【0030】一方、前記接続導体220は、第1加熱コ
イル100の接続導体120より小径に設定されてい
る。
【0031】また、前記導電板230は薄い導電性の板
材を略かまぼこ状に湾曲したものであって、前記接続導
体220と同径に設定されている。従って、この導電板
230は、必ず、第1加熱コイル120とワークWとの
間に位置するようになっている。
【0032】このように構成された第2加熱コイル20
0には、連動爪240が設けられている。この連動爪2
40は、導電板230の一端側、すなわち図3に示すよ
うに接続導体220から遠い側に設けられている。かか
る連動爪240は、前記係合部311Aに係合される部
分である。
【0033】この連動爪240は、図3に示すように、
導電板230から延出された一対の垂下片241からな
っている。この一対の垂下片241には、係合部311
Aが嵌まり込む溝242が形成されている。また、当該
溝242の長さ寸法は、ワークWの交換作業時におい
て、第1加熱コイル100及び第2加熱コイル200が
近接移動する距離より若干大きく設定されている。すな
わち、第2加熱コイル200が最もワークセンタ310
Aから離れたとしても、溝242には係合部311Aが
係合している状態にあるようになっているのである。
【0034】ここで、ワークWの加熱中には一方のワー
クセンタ310AによってワークWは軸芯線WLを中心
として回転させられるが、前記溝242と係合部311
Aとの間には若干の隙間が設けられているので、ワーク
センタ310Aの回転は、第2加熱コイル200にはな
んら影響を与えることはない。
【0035】ところで、第1加熱コイル100と第2加
熱コイル200とは、上述したようにワークWの交換作
業時にワークWに対して近接移動する必要がある。この
ため、第1加熱コイル100と第2加熱コイル200と
は、コイルケース400に取り付けられている。
【0036】コイルケース400は、少なくとも対向す
る一対の壁部材410を有している(ただし、図面では
一方の壁部材410のみあらわしている)。このコイル
ケース400の壁部材410には、前記第1加熱コイル
100はボルト140、ナット150で固定的に取り付
けられている。
【0037】一方、第2加熱コイル200は、前記コイ
ルケース400の壁部材410に可動的に取り付けられ
ている。具体的には、壁部材410に前記軸芯線WLに
沿って開設された長孔411に前記ボルト250を挿入
し、当該ボルト250にナット260を螺合させること
で取り付けるのである。前記ナット260は、壁部材4
10に対して若干の隙間を有した状態でボルト250に
螺合される。従って、第2加熱コイル200は、長孔4
11、すなわち軸芯線WLに沿って自由に動くことがで
きるようになっている。
【0038】次に、上述した高周波加熱装置の使用手順
等について説明する。まず、一方のワークセンタ310
Aと他方のワークセンタ310Bとを軸芯線WLの方向
に移動させておく。すなわち、一対のワークセンタ31
0A、310Bの間を加熱すべきワークWの長さより若
干広げておくのである。
【0039】図外のワーク搬送機構によって加熱すべき
ワークWを一対のワークセンタ310A、310Bの間
に持ってくる。そして、一方のワークセンタ310Aと
他方のワークセンタ310Bとを軸芯線WLの方向に移
動させてワークWを一対のワークセンタ310A、31
0Bで支持する。
【0040】図外の高周波電源から高周波電流を第1加
熱コイル100に供給しながら、ワークWを回転させ
る。これによって、ワークWの外周面が加熱される。詳
しくは、ワークWの外周面は、第1加熱コイル100の
一対のリード導体130A、130B、一対の加熱導体
110A、110B、第2加熱コイル200の接続導体
220によって加熱されるのである。
【0041】すなわち、従来の技術の欄において説明し
たように、第1加熱コイル100の接続導体120に高
周波電流が流れることに起因して、第2加熱コイル20
0の導電板230に誘導電流が流れる。このため、第2
加熱導体200の一対の導体210A、210Bにも誘
導電流が流れ、加熱導体110A、110Bと導体21
0A、210Bとで磁束を打ち消し合う。このため、両
導体110A、110B、210A、210Bは、対向
している部分ではワークWをほとんど加熱しない。
【0042】従って、一対の加熱導体110A、110
Bは、正確には第2加熱コイル200の導体210A、
210Bに対向していない部分のみでワークWの外周面
を加熱することになる。また、接続導体220、一対の
リード導体130A、130BもワークWの外周面を加
熱することになる。
【0043】加熱が完了したならば、第1加熱コイル1
00と第2加熱コイル200とをコイルケース400ご
と上昇させ、図示しない冷却ジャケットから冷却液をワ
ークWに噴射する。なお、この冷却液の噴射の際、ワー
クWは均一な冷却のために回転駆動されている。
【0044】ワークWの冷却の際に第2加熱コイル20
0がコイルケース400とともに上昇しても、連動爪2
41の溝242は、一方のワークセンタ310Aの係合
部311Aに係合しているので、ワークセンタ310A
と第2加熱コイル200との相対的位置関係はずれるこ
とがない。
【0045】その後、一方のワークWセンタ310Aと
他方のワークセンタ310Bとを軸芯線WLに沿って若
干移動させて焼入の完了したワークWを一対のワークセ
ンタ310A、310Bから取り外し、次のワークWの
加熱に備える。そして、次のワークWが一対のワークセ
ンタ310A、310Bに支持されたならば、第1加熱
コイル100及び第2加熱コイル200をコイルケース
400ごと下降させて、ワークWと各コイル100、2
00との相対的位置関係を整える。
【0046】ここで、長さの異なるワークWを加熱する
場合について説明する。一方のワークセンタ310Aを
駆動機構によってワークWの長さに合わせて軸芯線WL
に沿って移動させる。すると、第2加熱コイル200
は、一方のワークセンタ310Aの移動にともなって移
動する。すなわち、第2加熱コイル200と一方のワー
クセンタ310Aとは、連動爪241と係合部311A
とによって連動するようになっているので、一方のワー
クセンタ310Aの先端部と、第2加熱コイル200の
接続導体220との相対的位置関係は常に一定である。
【0047】ワークセンタ310Aを移動させる駆動機
構のストローク内であれば、ワークセンタはワークWの
長さに追従し、第2加熱コイル200はワークセンタ3
10Aに連動するので、ワークセンタ310A及び第2
加熱コイル200はワークWに対して自動的に位置決め
される。
【0048】
【発明の効果】本発明に係る高周波加熱装置は、一対の
ワークセンタで回転可能に支持されたワークを加熱する
第1加熱コイルと、ワークの軸芯線の方向に移動可能に
設けられ、前記ワークを加熱する第2加熱コイルとを有
する高周波加熱装置であって、前記第1加熱コイルは、
前記軸芯線に平行に設置された一対の加熱導体と、この
一対の加熱導体を接続する接続導体とを有しており、前
記第2加熱コイルは、前記軸芯線に平行に設置された一
対の導体と、この一対の導体を接続する接続導体と、前
記一対の導体とを接続する導電板とを有しており、前記
導電板は第1加熱コイルの接続導体とワークとの間に位
置しており、前記一対の加熱導体と一対の導体とは平行
に近接配置されており、前記一対のワークセンタは少な
くとも一方がワークの軸芯線の方向に移動可能になって
おり、前記第2加熱コイルの導電板の一端側からは溝が
形成された垂下片からなる連動爪が延出されており、ワ
ークセンタには前記溝に嵌まり込む係合部が設けられて
おり、前記溝の長さ寸法はワークの交換作業時にワーク
センタを移動させても、係合部が溝内で第2加熱コイル
を連動させることなくワークセンタのみが移動すること
ができるように設定されている。
【0049】従って、加熱すべきワークの長さが変更に
なったとしても、ワークの長さに合わせて一方のワーク
センタを軸芯線に沿って移動させれば、第2加熱コイル
もワークセンタに連動して移動するので、従来のように
第2加熱コイルを移動させた後にワークセンタを移動さ
せ、両者の相対的位置関係を合わせる等の手間が不要に
なる。このため、ワークの長さの変更に伴う作業工程を
減らすことができる。また、ワークの長さを変更しても
容易にその長さに対応させることができるので、特に多
品種少量生産品に向いている。
【0050】また、第2加熱コイルとワークセンタと
は、第2加熱コイルに設けられた連動爪と、ワークセン
タに設けられた係合部とが係合することによってワーク
センタの移動に連動するようになっているので、ワーク
の加熱中にワークを回転させても第2加熱コイルにはな
んの支障もない。また、ワークの交換作業時にワークセ
ンタを移動させても、連動爪の溝の長さ寸法は、係合部
が溝内で第2加熱コイルを連動させることなくワークセ
ンタのみが移動することができるように設定されている
ので、ワークの交換作業時に第2加熱コイルは移動する
ことがない。このため、ワークの交換作業に際して第2
加熱コイルの位置調整を行う必要がない。
【0051】さらに、前記連動爪は、第2加熱コイルの
軸芯線方向と略直交する方向に移動する場合にはワーク
センタとは連動しないので、加熱されたワークに冷却液
を噴射する際に第2加熱コイルをワークの上方に移動さ
せたとしても、ワークセンタと第2加熱コイルとの軸芯
線における相対的位置関係はなんら変わりがないので、
次のワークの加熱になんら支障がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る高周波加熱装置に用い
られる第1加熱コイルと第2加熱コイルとの概略的構成
図である。
【図2】本発明の一実施例に係る高周波加熱装置に用い
られる第1加熱コイルと第2加熱コイルとの概略的構成
図である。
【図3】第2加熱コイルの概略的斜視図である。
【図4】短いワークを加熱する際の第1加熱コイルと第
2加熱コイルとの概略的構成図である。
【図5】従来の高周波加熱装置に用いられる加熱コイル
の図面であって、同図(A)は概略的平面図、同図
(B)は概略的構成図である。
【符号の説明】
100 第1加熱コイル 110A 加熱導体 120 接続導体 200 第2加熱コイル 210A 導体 220 接続導体 230 導電板 W ワーク WL 軸芯線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C21D 1/10 C21D 1/42 C21D 9/28 H05B 6/10 371

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のワークセンタで回転可能に支持さ
    れたワークを加熱する第1加熱コイルと、ワークの軸芯
    線の方向に移動可能に設けられ、前記ワークを加熱する
    第2加熱コイルとを有する高周波加熱装置において、前
    記第1加熱コイルは、前記軸芯線に平行に設置された一
    対の加熱導体と、この一対の加熱導体を接続する接続導
    体とを有しており、前記第2加熱コイルは、前記軸芯線
    に平行に設置された一対の導体と、この一対の導体を接
    続する接続導体と、前記一対の導体とを接続する導電板
    とを有しており、前記導電板は第1加熱コイルの接続導
    体とワークとの間に位置しており、前記一対の加熱導体
    と一対の導体とは平行に近接配置されており、前記一対
    のワークセンタは少なくとも一方がワークの軸芯線の方
    向に移動可能になっており、前記第2加熱コイルの導電
    板の一端側からは溝が形成された垂下片からなる連動爪
    が延出されており、ワークセンタには前記溝に嵌まり込
    む係合部が設けられており、前記溝の長さ寸法はワーク
    の交換作業時にワークセンタを移動させても、係合部が
    溝内で第2加熱コイルを連動させることなくワークセン
    タのみが移動することができるように設定されているこ
    とを特徴とする高周波加熱装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7665951B2 (en) 2006-06-02 2010-02-23 Applied Materials, Inc. Multiple slot load lock chamber and method of operation
US7845618B2 (en) 2006-06-28 2010-12-07 Applied Materials, Inc. Valve door with ball coupling
US7845891B2 (en) 2006-01-13 2010-12-07 Applied Materials, Inc. Decoupled chamber body

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