JP3052547B2 - 電縫管製造装置 - Google Patents

電縫管製造装置

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JP3052547B2
JP3052547B2 JP4066726A JP6672692A JP3052547B2 JP 3052547 B2 JP3052547 B2 JP 3052547B2 JP 4066726 A JP4066726 A JP 4066726A JP 6672692 A JP6672692 A JP 6672692A JP 3052547 B2 JP3052547 B2 JP 3052547B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、金属帯板を丸めて管
状体を作る高周波電縫管製造装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の誘導式の電縫管製造装置は、図8
乃至図12に示す如く構成されていた。これは図8の概
略図に示す如く帯状金属板である管素材1を管状に丸め
るように曲げながら対向配置した一対の加圧ロール2
a,2b間に挿入し、管素材1を図の矢印S方向に移動
させるようにする。このとき、管素材1の進行方向にみ
て加圧ロール2a,2bの手前側には、管素材1の対向
する縁部5a,5b間にシームガイド3を挿入し、V字
状ギャップ5を形成する。このV字状ギャップ5部分の
所定位置には、管素材1の外周を取り巻くように誘導コ
イル6を配置する。
【0003】そして、誘導コイル6には、電源7から高
周波電流Iを流し、これにより管素材1に誘起した誘導
電流iをV字状ギャップ5の対向する縁部5a,5bに
流すことにより両縁部5a,5bを加熱し、Vシーム溶
接点4部分の温度が溶融点近傍に達するようにする。
【0004】さらに、加圧ロール2a,2bによりV字
状ギャップ5が閉じて両縁部5a,5bが接するVシー
ム溶接点4を加圧する。
【0005】このようにしてVシーム溶接点4では両縁
部5a,5bが溶融点近傍に加熱され同時に圧接される
ことにより、溶接接合が行われる。なお、溶接点4の下
流側には、ビードカットのためのバイト9を配置し、溶
接部の外周側に盛り上がった溶接ビード8を切除し電縫
管を製造するようにしていた。
【0006】上述の如く構成した従来装置では、加圧ロ
ール2a,2bは図11に示す如く、その全周側部に電
縫管の外径より若干大きな断面半円形の環状溝10を形
成し、その回転軸に沿って軸孔11を穿孔して成る。
【0007】上述の如く形成した一対の加圧ロール2
a,2bは、図9及び図10に例示する如く、ロールス
タンド15上のスライドブロック12に装着して用い
る。すなわち、加圧ロール2a,2bの各軸孔11にそ
れぞれ軸棒13を挿入し、各軸棒13を2つの軸受14
を介して各々対応するスライドブロック12に取り付け
て用いる。
【0008】左右一対のスライドブロック12は、ロー
ルスタンド15上を管素材1の進行方向Sに対し直角横
方向に摺動可能に装着する。一対のロールスタンド15
は螺子送り装置で相互間隔を調整可能に構成する。この
ため、一対のスライドブロック12を横一連に貫通する
透孔を穿孔し、この透孔内に送り螺子棒16を通す。そ
して、2つのスライドブロック12には、図示するよう
に送り螺子棒16に螺合する左ねじを切った雌螺合部1
7と右ねじを切った雌螺子部17とを取り付ける。そし
て、送り螺子棒16に設けたハンドル18を回動操作す
ることにより、左右のスライドブロック12の相互間隔
を移動調整可能に構成するものである。
【0009】上述のように構成することにより、左右の
スライドブロック12に左右対称に設けた加圧ロール2
a,2bは、その2つの環状溝10が合わさってできる
丸穴形状の横方向の直径長さを、左右のスライドブロッ
ク12における相互間隔調整操作によって、この丸穴形
状部分を通す管素材1の対向する縁部5a,5bにその
中心方向に向かった適度な加圧力(いわゆるアップセッ
トと言われるもの)を加えるように調整可能とされるも
のである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来の電
縫管製造装置によって効率よく溶接するためには、図8
に示す誘導コイル6から加圧ロール2a,2bの中心ま
での距離lVと、誘導コイル6の幅lCとをできる限り小
さくすることが必要となる。これは次のような理由によ
る。まず、誘導コイルにより生ずる誘導電流iは、管素
材1のV字状ギャップ5部分に流れてこれを加熱すべき
ものである。しかし、図12にも示す如く、誘導電流i
はその電流が流れる部位の通電抵抗(主に通電長)に依
存して分流し、その一部は、誘導コイル6と対向する管
素材1の外周面から内周面へと循環して流れ管素材1の
円周部を加熱して失われることとなり、加熱電気効率を
著しく低下させてしまうのみならず、内周面へ分流する
電流がふえて、その結果V字状ギャップの縁部5a,5
bを流れる電流が減少すると縁部5a,5bの加熱,溶
接ができなくなってしまう。そこで、距離lV,lCの長
さを、管素材1の内周面の距離に比較して短くすること
により、V字状ギャップ5部分を流れる誘導電流iの比
率を増加し、加熱電気効率を向上しようとするものであ
る。
【0011】上述のような理由から従来装置では、特に
距離lVを短くするように工夫されてきたが、誘導コイ
ル6と加圧ロール2a,2bやスライドブロック12と
の機械的な干渉があり、加圧ロール2a,2bの径やス
ライドブロックなどを今以上に小さくしない限り現状以
上に小さくできないものである。
【0012】加圧ロール2a,2bは、帯板状の材料を
管状に曲げ成形している管素材1を圧接するものであ
る。すなわち、元の管素材1の巾寸法より、溶接後の円
形周長を板厚程度縮むように圧接するものである。従っ
て、管素材1にこの強い圧接力を与えるため、加圧ロー
ル2a,2bの軸孔11を通した軸棒13と、この軸棒
13を支受するスライドブロック12の軸受14部分の
強度を所定の高い強度に保たねばならない。
【0013】このため、加圧ロール2a,2bの外径を
現状以上に小さくすると、その軸孔11及び軸棒13を
細くせねばならない。軸棒13の軸径が細くなると、そ
の強度が不足して管素材1を圧接するための反力に耐え
られず軸曲がりを生じ、管素材1の溶接精度不良を生ず
る。また、加圧ロール2a,2bを小さくしてこれに誘
導コイル6を接近させようとしてもスライドブロック1
2には軸棒13を支受する軸受14としてのボールベア
リングやローラーベアリングが組み込まれているためス
ライドブロック12を小形化できないので、一対のスラ
イドブロック12同志がその対向面で当たったり、また
誘導コイル6がスライドブロック12に当たり、それ以
上接近させることができないので、従来装置の構成では
距離lVをある値以上短くすることはできなかった。
【0014】このような事情から従来構成の装置で直径
7mm以下の管素材1を溶接しようとすると、V字状ギ
ャップ5の長さ分の距離lV×2が管素材1の内周面の
距離より比較的長くなって、縁部5a,5bの有効な通
電加熱による溶接ができなくなると共に管素材1が全周
に亘って加熱され、材料が軟化して加圧ロール2a,2
bで圧接できなくなったり、また管素材1が酸化してし
まう。あるいは、管素材1におけるV字状ギャップ5の
V進入角を安定して維持できなくなり、溶接不良を生ず
ることになる。よって従来装置では管径7mm以下の電
縫管は製造不可能であるという問題があった。
【0015】本発明は上述の点に鑑み、加圧ロールを小
形化して加熱電気効率を向上するとともに、管径7mm
以下の細径管をも製造できるようにした電縫管製造装置
を新たに提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の電縫管製造装置
は、第1にセラミックを材料とし、円柱の全周側部に環
状溝を形成したロール部の上下にそれぞれ軸部を一体に
形成した加圧ロールを構成し、相互間隔を移動調整可能
に並列配置した各スライドブロックに、各加圧ロールの
軸部を直接又はブッシュを介して支受部材の軸孔に軸挿
した状態で装着して、一対の加圧ロールが所要間隔をも
って並列するようにし、一対の加圧ロールに近接する位
置に誘導コイルを配置して構成したことを特徴とする。
【0017】本発明は第2に、セラミックを材料とし、
円柱の全周部に環状溝を形成したロール部の上下にそれ
ぞれ軸部を一体に形成した加圧ロールを構成し、一対の
加圧ロールを所定間隔を開けかつ加圧ロールの軸部を
接又はブッシュを介して支受部材に支受することによ
り、ロールケース内に装着し、一対の加圧ロールに近接
する位置に誘導コイルを配置できるように構成したこと
を特徴とする。
【0018】
【作用】上述のように構成することにより、加圧ロール
の外径やスライドブロック等を著しく小さくすることが
できるので誘導コイルから加圧ロールの中心までの距離
を小さくしてVシーム溶接部分の加熱効率を良好にし、
管素材の円周方向に誘導電流が流れないようにして、生
産速度を大巾に向上し、電力原単位を減少せしめる。ま
た、管素材におけるVシーム溶接部を温度上昇させ、そ
の他の部分の温度上昇を押さえることができるので、電
縫管の品質を向上でき、従来造管不可能であった管径7
mm以下の小径サイズの管でも造管可能とする。
【0019】
【実施例】以下、本発明の電縫管製造装置の実施例を図
1ないし図7によって説明する。なお、この図1ないし
図7において、前述した図8ないし図12に示す従来例
に対応する部分には同一符号を付すこととし、その詳細
な説明を省略する。本発明の第1実施例を示す図1ない
し図4で、1は管素材、4はVシーム溶接点、5はV字
状ギャップ、6は誘導コイル、12はスライドブロッ
ク、16は送り螺子棒、17は雌螺子部、19は左右一
対の加圧ロールである。
【0020】加圧ロール19は全体をセラミック材で一
体に形成したもので、中央のロール部19aの上下にそ
れぞれ軸部19bを設けて成る。ロール部19aは太径
の円柱状でその全周側部に電縫管の外径より若干大きな
断面半円形の環状溝10を形成して成る。軸部19bは
円柱形でロール部19aと同軸となるよう、その上下に
一体に設けたものである。
【0021】上述のように構成した各加圧ロール19
は、各スライドブロック12に所定間隔を開けて平行と
なるよう締結した2枚の支受部材20の間部分にロール
部19aが位置するよう軸着する。支受部材20は平面
略台形状の厚肉部材であって、その尖頭角部に軸孔21
を穿孔して成る。そして図1に示す如く、加圧ロール1
9の図の上部軸部19bを図の上部支受部材20の軸孔
21に直接軸挿し、図の下部軸部19bを図の下部支受
部材20の軸孔21に直接軸挿し、加圧ロール19が回
動自在となるように支受せしめる。
【0022】また、各軸孔21には寸法が許せば図4に
例示する如くオイレスメタル又は特殊軸受けメタル等の
ブッシュ(金属筒)22を設置しても良い。
【0023】上述の如く各スライドブロック12に軸着
した各加圧ロール19は、図示するように、そのロール
部19aを並列に対応させた状態に配置し、これら並列
されたロール部19a間の距離が適正となるよう微調整
する。このようにして、並列したロール部19aの間に
これらの環状溝10が合わさってできる丸穴部分に管素
材1を通しVシーム溶接点4に加圧力を加えるようにす
る。
【0024】管素材1の矢印Sで示す進行方向にみて、
加圧ロール19の手前側近傍には誘導コイル6を配置す
る。このとき、加圧ロール19はその外径の大きさを従
来の最小のものに比較して1/2から1/3の大きさに
縮小できる。また、加圧ロール19の軸部19bを支受
する軸受を不要とすることにより、各スライドブロック
12の端部に加圧ロール19を臨ませることができる。
よって誘導コイル6から加圧ロール19の中心までの距
離lVを、従来の最小距離に比較して約半分に短縮でき
る。
【0025】このため、管素材1のV字状ギャップ5部
分に流れる電流iの比率を管素材1の円周方向に流れる
電流の比率に比較して大巾に向上し、管素材1の縁部の
加熱効率を良好とし、投入する電力量である電力原単位
を減少させることができる。さらに、管素材1の円周方
向の温度上昇が小さくなるので、管素材1全体の温度を
下げることができ、パイプの品質を向上できる。また、
従来装置では造管不可能であった小径管の造管を可能と
するものである。また、加圧ロール19はセラミックで
あるから、これに誘導コイル6を接近させても加圧ロー
ル19が誘導加熱されることはないので、加圧ロール1
9の冷却装置を不要とできる。
【0026】次に本発明の第2実施例を図5乃至図7に
よって説明する。本実施例では、一対の加圧ロールをカ
セット式のロールケース内に組み込んで一体に構成した
ものである。本例で用いる加圧ロール19は、前述した
第1実施例のものと同様に構成する。すなわち、全体を
セラミック材で構成し、その太径円柱状のロール部19
aの全周側部には環状溝10を形成する。ロール部19
の上下にはそれぞれ円柱状の軸部19bを同軸に一体形
成する。
【0027】ロールケース23は金属、非磁性材、又は
セラミックで形成し、上部ケース23aと下部ケース2
3bとで略長方形のケースを構成するものである。下部
ケース23bは、図示する如く肉厚の部材の中央部に加
圧ロール19を設置するとともに管素材1を通すための
空間部を設ける。この空間部内の底面板部分に当たる支
受部24における誘導コイル6側端近くの所定2箇所に
は、それぞれ軸孔21を形成する。なお、この軸孔21
部分には寸法が許せば軸受用のブッシュを設置しても良
い。下部ケース23bの両横肉厚部分には、それぞれ基
準固定ボルト用通し孔25を穿孔する。
【0028】上部ケース23aは、下部ケース23bと
平面同形に形成した板部材であり、下部ケース23bに
おける2つの軸孔21と2つの通し孔25とに上下同軸
となるよう対応した位置に上部ケース23aの支受部に
おける2つの軸孔21と2つの通し孔25とを穿孔す
る。また、上部ケース23aの支受部における誘導コイ
ル側端部の2つの軸孔21の間部位に図示するような台
形状の切欠部26を穿設し、この切欠部26を通して管
素材1のVシーム溶接点4を観察できるようにする。ま
た、この切欠部26は溶接時に飛散するスパッタを外方
へ逃がすためのものである。
【0029】そして、下部ケース23bの各軸孔21に
各加圧ロール19の下部にある軸部19bを軸挿し、上
部ケース23aの各軸孔21に各加圧ロール19の上部
にある軸部19bを軸挿して、下部ケース23bに上部
ケース23aを重ねて図5に示す如く一体に組み合わせ
る。
【0030】一対の加圧ロール19によって管素材1の
Vシーム溶接点に加えるべき加圧力は、ロールケース2
3に設ける軸孔21の間隔をあらかじめ適正な間隔に設
定することにより調整しておく固定式とする。
【0031】一対の加圧ロール19を装着したロールケ
ース23は、図7に示す如くロールスタンド15に装着
されている基準固定ボルト27に通し孔25を貫装せし
めてロールスタンド15上に置き、ナット27aで締結
して設置する。このロールケース23は管素材1の種類
に応じて各種用意しておき、適宜交換して使用するもの
とする。
【0032】上述の如く構成した本例のものでは、加圧
ロール19の外径を従来の半分程度に縮小可能で、コン
パクトなロールケース23に装着することによって、誘
導コイル6から加圧ロール19の中心までの距離lV
従来の約半分に縮小可能であり、無駄な電力消費を押さ
えて管素材1の溶接にかかわる電気効率を大巾に向上
し、電力単位を減少し、生産速度を大巾に向上できる。
さらに、管素材1の円周方向の温度上昇を小さくできる
ため、管素材1全体の温度を下げ、製品の品質を向上で
きる。
【0033】また、従来造管不可能であった小径管を造
管でき、特に非鉄材(例えば銅、アルミニュウム等)の
小径管を造管するのに有効である。
【0034】加えて、一対の加圧ロール19をあらかじ
めロールケース23に装着してあるので、管素材1に対
する加圧力を調整する必要がなく、加圧力の反力に対し
ても強固にでき、かつスライドブロック等が不要となり
装置を簡略化できる。また、加圧ロール19はセラミッ
クであるから、これに誘導コイル6を接近させても加圧
ロール19が誘導加熱されることはないので、加圧ロー
ル19の冷却装置を不要とできる。
【0035】なお、本発明は上述の実施例に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内におい
てその他種々の構成を取り得ることは勿論である。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の電縫管製造
装置によれば、第1に、セラミックを材料とし、円柱の
全周側部に環状溝を形成したロール部の上下にそれぞれ
軸部のを一体に形成した加圧ロールを構成し、相互間隔
を移動調整可能に並列配置した各スライドブロックに、
各加圧ロールの上下の軸部を直接又はブッシュを介して
支受部材の軸孔に軸挿した状態で装着して、一対の加圧
ロールが所要間隔をもって並列するようにし、一対の加
圧ロールに近接する位置に誘導コイルを配置して構成し
たので、誘導コイルから加圧ロールの中心までの距離を
小さくしてVシーム溶接部分の加熱効率を良好にし、管
素材の円周方向に誘導電流が流れないようにして、生産
速度を大巾に向上し、電力原単位を減少せしめることが
できるという効果がある。また、管素材のVシーム溶接
部を温度上昇させ、その他の管の円周部分の温度が上昇
しないようにできるので、従来造管不可能な小径サイズ
の管でも造管を可能とし、電縫管の品質を向上できると
いう効果がある。
【0037】本発明は第2に、セラミックを材料とし、
円柱の全周部に環状溝を形成したロール部の上下にそれ
ぞれ軸部を一体に形成した加圧ロールを構成し、一対の
加圧ロールを所定間隔を開けかつ加圧ロールの軸部を
接又はブッシュを介して支受部材に支受することによ
り、ロールケース内に装着し、一対の加圧ロールに近接
する位置に誘導コイルを配置できるように構成したの
で、誘導コイルから加圧ロールの中心までの距離を小さ
くしてVシーム溶接部分の加熱効率を良好にし、管素材
の円周方向に誘導電流が流れないようにして、生産速度
を大巾に向上し、電力原単位を減少せしめることができ
るという効果がある。また、管素材におけるVシーム溶
接部を温度上昇させ、その他の部分の温度上昇を押さえ
ることができるので、電縫管の品質を向上でき、従来造
管不可能であった小径サイズの管でも造管可能であり、
特に非鉄材(銅、アルミニュウム等)の小径サイズの造
管を良好に行えるという効果がある。
【0038】加えて、一対の加圧ロールをあらかじめロ
ールケース内に装着してあるので、管素材に加えるべき
加圧力の調整が不要であり、この加圧力に対する反力に
対しても高い強度を保持できる。しかも、一対の加圧ロ
ールをロールケース毎に取り扱えるので、その交換作業
を容易にでき、一対の加圧ロールの間隔を調整するスラ
イドブロック等の機構を不要とでき構造を簡素化できる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電縫管製造装置の第1実施例を示す要
部縦断面図。
【図2】上記実施例の要部平面図。
【図3】上記実施例の加圧ロール部分を取り出して示す
正面図。
【図4】上記実施例の加圧ロール支受部分の他の構成例
を示す要部断面図。
【図5】本発明の電縫管製造装置の第2実施例を示す要
部斜視図。
【図6】上記実施例の要部平面図。
【図7】上記実施例の図6A−A線縦断面図。
【図8】従来の電縫管製造装置を例示する要部斜視図。
【図9】上記従来例装置の要部縦断正面図。
【図10】上記従来例装置のスライドブロック部分の要
部縦断正面図。
【図11】上記従来例装置の加圧ロールを取り出して示
す部分断面正面図。
【図12】上記従来例装置で誘導加熱したときの誘導コ
イルを管素材が通過する部分の縦断説明線図。
【符号の説明】
1…管素材 4…Vシーム溶接点 5…V字状ギャップ 6…誘導コイル 10…環状溝 12…スライドブロック 19…加圧ロール 19a…ロール部 19b…軸部 20…支受部材 21…軸孔 22…ブッシュ 23…ロールケース 24…支受部 25…通し孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−3691(JP,A) 特開 平1−150484(JP,A) 特開 平3−57572(JP,A) 特開 平3−81075(JP,A) 実開 平2−70883(JP,U) 実開 昭58−170183(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 13/00 - 13/08 542

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管素材をV字状ギャップを有する管状に
    形成し、当該V字状ギャップの対向する縁部を、当該縁
    部同志が一対の加圧ロールによって加圧されて接合する
    溶接点で連続的に電気溶接する電縫管製造装置におい
    て、セラミックを材料とし、円柱の全周側部に環状溝を
    設けたロール部の上下に、それぞれ軸部を一体に設ける
    ことにより加圧ロールを構成し、相互間隔を移動調整可
    能に並列配置した各スライドブロックに、上記加圧ロー
    ルの軸部を直接又はブッシュを介して支受部材に支受さ
    せて上記加圧ロールが所要間隔をもって並列するように
    し、上記一対の加圧ロールに近接する位置に誘導コイル
    を配置して構成したことを特徴とする電縫管製造装置。
  2. 【請求項2】 管素材をV字状ギャップを有する管状に
    形成し、当該V字状ギャップの対向する縁部を、当該縁
    部同志が一対の加圧ロールによって加圧されて接合する
    溶接点で連続的に電気溶接する電縫管製造装置におい
    て、セラミックを材料とし、円柱の全周側部に環状溝を
    設けたロール部の上下に、それぞれ軸部を一体に設ける
    ことにより加圧ロールを構成し、上記一対の加圧ロール
    を所定間隔を開け、かつ上記加圧ロールの軸部を直接又
    はブッシュを介して支受部材に支受することによりロー
    ルケース内に装着し、該ロールケースをスタンド上に固
    定すると共に上記一対の加圧ロールに近接した位置に誘
    導コイルを配置して構成したことを特徴とする電縫管製
    造装置。
JP4066726A 1992-03-25 1992-03-25 電縫管製造装置 Expired - Lifetime JP3052547B2 (ja)

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