JP2000144256A - 高周波焼入装置 - Google Patents

高周波焼入装置

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JP2000144256A
JP2000144256A JP10321640A JP32164098A JP2000144256A JP 2000144256 A JP2000144256 A JP 2000144256A JP 10321640 A JP10321640 A JP 10321640A JP 32164098 A JP32164098 A JP 32164098A JP 2000144256 A JP2000144256 A JP 2000144256A
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JP
Japan
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work
quenching
moving mechanism
moving
induction hardening
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JP10321640A
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English (en)
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Hiyoshi Watanabe
日吉 渡邊
Takehiko Nagao
武彦 長尾
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Fuji Electronics Industry Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electronics Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的低コストで、コンパクト化が可能で、
コイルや交換ユニット等の交換作業の楽な高周波焼入装
置を提供する。 【構成】 高周波焼入装置10は、焼入前のワークWを
受け取る受取位置P1と、ワークWを焼入する焼入位置
P2(P2′、P2″)と、焼入後のワークWを払い出
す払出位置P3との間においてワークWを間欠的に移動
させるワーク移動機構500と、ワークを受けるために
受取位置P1に設けられる第1の保持部100と、焼入
位置P2(またはP2′、P2″)にあるワークWを焼
入する焼入機構200と、ワークを受けるために払出位
置P3に設けられる第2の保持部300とを備えてい
る。ワーク移動機構500は、回動体510と、この回
動体510を間欠的に回動させる回動体駆動部550と
を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クランクシャフト
等のワークに高周波焼入を施す高周波焼入装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】クランクシャフトをワークとする従来の
高周波焼入装置は、クランクシャフトの略水平方向搬送
機構であるいわゆるウォーキングビームと、このウォー
キングビームの中央上部に設けられた高周波焼入機構と
を有している。
【0003】ウォーキングビームは、特願平9−290
293号に記載されているように、一対の長尺状の固定
ビームと、この固定ビームの内側に設けられた一対の長
尺状の可動ビームとを有している。固定ビームには、所
定の間隔(1ステップ)ごとに搬送中のクランクシャフ
トを一時的に支持する一対ずつのワーク支持部(固定V
ブロック)が設けられている。
【0004】前記可動ビームには、前記固定ビームのワ
ーク支持部と対応するように一対ずつのワーク支持部が
設けられている。この可動ビームは、「上→前方→下→
後方」という矩形状の動作を行う。この可動ビームの1
サイクルの動きにより、固定ビームのワーク支持部に支
持されていたワークは、固定ビームの1つ前のワーク支
持部に移動させられる。つまり、可動ビームの1サイク
ルの動きにより、ワークは所定の間隔(1ステップ)だ
け搬送される。
【0005】なお、固定ビームのワーク支持部は、すべ
てが固定式であるわけではない。高周波焼入機構の下部
側に設けられたものは、可動式のワーク支持部である。
この可動式のワーク支持部には、このワーク支持部まで
搬送されたクランクシャフトを高周波焼入機構の焼入位
置まで上昇させ、焼入完了後にこのワーク支持部まで戻
す上下移動機構が設けられている。
【0006】高周波焼入機構は、クランクシャフトの複
数のジャーナル部とピン部とを、複数回に分けて又は1
回で焼入れするようになっている。そのため、高周波焼
入機構は、複数の高周波加熱コイル部と、この複数の高
周波加熱コイル部の上部側とそれぞれ接続されたカレン
トトランス等の電源回路部とを有している。また、コイ
ル部には、冷却水ジャケット部が設けられている。
【0007】高周波焼入機構は、形状の異なる(つまり
種類の異なる)クランクシャフトに変更されても容易に
対応できるように、前記複数の高周波加熱コイル部と電
源回路部とを1つの交換ユニットとする複数の交換ユニ
ットを備えている場合もある。この複数の交換ユニット
は、全体が移動可能に設けられている。これにより、種
類の異なるクランクシャフトに変更されたときには、変
更後のクランクシャフトに対応する交換ユニットを、所
定の焼入位置に予め移動させるわけである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のクランクシャフトの高周波焼入装置の場合には、ウ
ォーキングビームが長尺状であるがため、及び可動ビー
ムの前記矩形状の動作中の前後動作の寸法分だけ固定ビ
ームから可動ビームが水平方向(クランクシャフトの搬
送方向)に突出して動くため、広い設置場所が必要とな
る。
【0009】また、高周波焼入機構の複数の高周波加熱
コイル部は、クランクシャフトとの間隔を一定とするた
めスペーサを有している。このスペーサの磨耗やコイル
自体の金属疲労のためにメンテナンス(交換作業)が必
要である。また、クランクシャフトが、前記複数の交換
ユニットで対応できない形状のものに変更となると、交
換ユニットの交換作業が必要である。これらの交換作業
は、ウォーキングビームが非常に邪魔な位置に横たわっ
ているため、おこないにくかった。
【0010】さらに、ウォーキングビームは、クランク
シャフトの形状が変更となると、対をなす可動ビームお
よび対をなす固定ビームのそれぞれの間隔を設定し直す
必要があるが、各ビームの間隔を自動的に設定する回動
駆動装置を備えたものは、手間が少ないものの、コスト
的に高価となってしまう。そのため、回動駆動装置を備
えていないウォーキングビームもあるが、その場合に
は、固定ビームと可動ビームとの対をなすワーク支持部
の数の箇所だけ間隔設定が必要であり、大変手間であっ
た。
【0011】また、ウォーキングビームは、このように
複雑な機構を有し、大きなものであるため、コスト的に
高いものとなっていた。
【0012】本発明の主たる目的は、比較的低コスト
で、コンパクト化が可能で、コイルや交換ユニット等の
交換作業の楽な高周波焼入装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明に係る高周波焼入装置は、焼入前のワークを
受け取る受取位置と、ワークを焼入する焼入位置と、焼
入後のワークを払い出す払出位置との間でワークを間欠
的に移動させるワーク移動機構と、前記焼入位置にある
ワークを焼入する焼入機構とを備えており、前記ワーク
移動機構は、ワークを保持する回動体と、この回動体を
間欠的に回動させる回動体駆動部とを有している。
【0014】この本発明に係る高周波焼入装置の場合に
は、ワークの搬送機構は、従来のウォーキングビームの
代わりに、前記ワーク移動機構としている。このワーク
移動機構は、ワークを保持する回動体と、この回動体を
間欠的に回動させる回動体駆動部とを有しているもので
あり、従来のウォーキングビームと比較すると、構造を
シンプル且つコンパクトにできる。
【0015】このように、ワークの搬送機構の部分をシ
ンプル且つコンパクトにし、機構的に高価なものも殆ど
使用する必要がないようにして、低コスト化も図ってい
る。更に、シンプル且つコンパクトにしたことにより、
周囲のスペースに余裕ができ、コイルや交換ユニット等
の交換作業も楽にできる。
【0016】本発明に係る高周波焼入装置には、前記受
取位置にはワークを受ける第1の保持部が、前記払出位
置にはワークを受ける第2の保持部が備えられていると
好ましい。
【0017】この両保持部は、コンパクトなものである
上に、コイルや交換ユニット等の交換作業の行われる焼
入位置と離れた受取位置と払出位置とに設けるものであ
る。したがって、交換作業において殆ど邪魔となること
はない。なお、この両保持部を設けるのは、ワークが外
部から投入され、焼入後に払い出される流れをスムーズ
にするためであり、これにより、生産効率がアップし、
究極的にはこの本発明に係る高周波焼入装置が低コスト
なものとなるのである。
【0018】また、本発明に係る高周波焼入装置は、前
記ワーク移動機構を移動させる移動機構を有しており、
且つ前記焼入機構は複数の交換ユニットを有しており、
ワークの種類が変更されると、ワーク移動機構は変更後
のワークに適合する交換ユニットと遭遇する位置まで前
記移動機構によって移動させられる構成としてもよい。
【0019】または、前記焼入機構は複数の交換ユニッ
トとこの複数の交換ユニットを移動させる移動手段とを
有しており、ワークの種類が変更されると、変更後のワ
ークに適合する交換ユニットが前記ワーク移動機構と遭
遇する位置まで前記移動手段によって移動される構成と
してもよい。
【0020】本発明に係る高周波焼入装置は、複数の交
換ユニットを設けることで、複数種類のワークに対応で
きる。取り付けている範囲の交換ユニットで対応できる
種類のワークであれば、交換ユニットの交換は不要であ
り、焼入作業効率がよい。また、前記移動機構または前
記移動手段によって、ワーク移動機構または交換ユニッ
トを移動できるようにしている。交換作業の際には、ワ
ーク移動機構を邪魔にならない位置に移動させるか、ま
たは交換ユニットの方を交換作業の邪魔になるものがな
い位置に移動させることができ、これにより楽な交換作
業を可能としている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
高周波焼入装置を図1および図2を参照しつつ説明す
る。なお、ここでのワークはクランクシャフトである。
図1は本発明の実施の形態に係る高周波焼入装置を示す
概略的斜視図であって一部破断した図、図2は本発明の
実施の形態に係る高周波焼入装置を示す側面視概略的断
面図である。
【0022】本発明の実施の形態に係る高周波焼入装置
10は、後述する焼入機構200が3種類のワークW1
、W2 、W3に対応する交換ユニット200A、20
0B、200Cを予め備えている。ワークW1は例えば
4気筒用クランクシャフト、ワークW2(図示省略)は
6気筒用クランクシャフト、ワークW3(図示省略)は
8気筒用クランクシャフトである。
【0023】このワークW1 、W2 、W3は、クランク
シャフトであるため、一端側にはフランジが設けられて
おり、他端側のフロント部の先端には60°の円錐溝が
形成されている。
【0024】なお、説明を簡単にするために、ワークW
1 はこの高周波焼入装置10で取り扱うことのできる最
も短く細いもの、ワークW2はワークW1 とワークW3
との中間の長さと太さを有したもの、ワークW3はこの
高周波焼入装置10で取り扱うことのできる最も長く太
いものであるとする。したがって、後述するようにワー
クW1 、W2 、W3以外の別の種類のワークを高周波焼
入装置10が扱う場合には、この別の種類のワークは、
ワークW1 以上の長さ寸法であってワークW3以下の長
さ寸法を有し且つワークW1 以上の太さ寸法であってワ
ークW3以下の太さ寸法を有するものである。
【0025】高周波焼入装置10は、焼入前のワークW
(W1、W2またはW3等)を受け取る受取位置P1
〔図1における土台部20中心付近の手前側上部の位
置〕と、ワークWを焼入する焼入位置P2(またはP
2′、P2″)と、焼入後のワークWを払い出す払出位
置P3〔図1における土台部20中心付近の奥側上部の
位置〕との間においてワークWを間欠的に移動させるワ
ーク移動機構500と、このワーク移動機構500を移
動させる移動機構600と、受取位置P1に設けられる
ワークWを受ける第1の保持部100と、焼入位置P2
からP2′を経由してP2″にかけての上部側に設けら
れて焼入位置P2(またはP2′、P2″)にあるワー
クWを焼入する焼入機構200と、払出位置P3に設け
られるワークWを受ける第2の保持部300と、前記焼
入機構200を吊り下げるための支持枠部29と、これ
らを載置する土台部20と、システム制御部(図示省
略)とを備えている。
【0026】ワーク移動機構500は、コ字状の回動体
510と、この回動体510の先端側部分に、相互に対
向するように設けられたワーク支持回転機構520と、
回動体510の基端側に設けられた回動体510の回動
軸510aと同軸に設けられて回動体510を間欠的に
回動させる回動体駆動部550と、これらを載置してい
る台部590とを有している。
【0027】ワーク支持回転機構520は、水平に配設
されたワークWの一端のフランジを把持するチャック5
21と、他端の前記円錐溝に先端側が係合されて回転自
在に支持するセンタ525〔先端が60°となっている
センタピンを有している。〕と、チャック521を保持
するヘッドストック522と、センタ525を保持する
テールストック526と、チャック521による把持の
制御とチャック521の回転とを行うチャック制御回転
装置523と、ヘッドストック522をワークWの軸方
向に進退させるシリンダ524と、テールストック52
6を同じくワークWの軸方向に進退させるシリンダ52
7とを有している。
【0028】なお、チャック521の先端と、センタ5
25の先端との間隔寸法は、チャック521とセンタ5
25とが最も後退させられているときに、高周波焼入装
置10で取り扱うことの可能なワークWのうちで最も長
いもの(つまりワークW3)よりも大きくできるように
なっている。
【0029】回動体駆動部550は、例えばインデック
スユニットを使用する。つまり、回動体駆動部550
は、図示しないが、高周波焼入装置10が動作している
ときに常時回転しているモータと、このモータの駆動力
を外部接続用の駆動軸に伝えるか否かを制御するクラッ
チ機構とを有している。このクラッチ機構は、クラッチ
部とこのクラッチ部を制御する制御部とを有している。
この制御部は、前記駆動軸が所定時間回動するようにク
ラッチ部の接続時間を制御するとともに、ブレーキ制御
も行っている。
【0030】台部590は、その上面側に、回動体51
0の回動軸510aを回動可能に支える支持部591、
591を有している。回動体駆動部550は、台部59
0上であって、支持部591の外側において固定され、
カップリング部材を介して回動体510の回動軸510
aと連結されている。
【0031】台部590は、その下面側に、後述の土台
部20に設けられたレール25、25(移動機構600
の一部)と係合する複数のリニアモーションベアリング
(移動機構600の一部)が設けられている。台部59
0には、後述の移動機構600のボールネジ機構610
が取り付けられている。
【0032】このように構成されたワーク移動機構50
0は、土台部20上に突設された一対のレール25、2
5上に移動可能に設けられている。このレール25、2
5は、後述の交換ユニット200B、200A、200
Cの並び方向と同方向に設けられている。
【0033】移動機構600は、上述の台部590のリ
ニアモーションベアリング等やレール25、25の他、
土台部20上のレール25、25間であって、この端部
側に設けられる駆動部630と、この駆動部630の回
動軸にカップリング部材を介してその一端が取り付けら
れたボールネジ機構610とを有している。ボールネジ
機構610は、台部590に取り付けられるとともに、
その他端部は、駆動部630と対向するように土台部2
0の他端側に至るように設けられている。なお、駆動部
630はサーボモータである。
【0034】第1の保持部100は、一対のワーク支持
板部101、102を有している。このワーク支持板部
101、102の上部には、それぞれワークW(の通常
ジャーナル部)を支持するための略V字状部101a、
102aが設けられている。この略V字状部101a、
102aの開き角度は、支持されているワークWが滑り
落ちない程度の角度であって、この第1の保持部100
上でワーク移動機構500のワーク支持回転機構520
にワークWが挟持された後、このワーク移動機構500
の回動に支障がない程度である。
【0035】また、この一対のワーク支持板部101、
102は、ワークWの長さ寸法が異なるものも支持でき
るように、その一方または両方が移動可能に設けられて
いる。第1の保持部100は、このようにワーク支持板
部101、102の間隔寸法を変更可能としつつ土台部
20上(受取位置P1に対応する位置であって、交換ユ
ニット200Aの下部側)に固定されている。
【0036】この際には、略V字状部101a、102
a上に載置されるワークW(高周波焼入装置10で取り
扱うことの可能なワークW)のうちで最も太いもの(つ
まりワークW3)の軸中心位置が受取位置P1となるよ
うに第1の保持部100は形成されている。
【0037】なお、この受取位置P1は、ワーク移動機
構500の回動体510が図2上で左側水平位置となっ
たときに、チャック521とセンタ525との回動中心
軸が位置するところでもある。つまり、この際、チャッ
ク521とセンタ525との回動中心軸は、回動体51
0の回転軸から見て0°の方向に位置することになる。
この受取位置P1においてワークWは、その複数のピン
部が同一水平面上に位置するように載置される。
【0038】ただし、正確に言うと、ワークWのうちワ
ークW3およびこれと同じ太さ(ジャーナル部で支える
場合はその部分の太さがワークW3と同じ)のワーク
は、略V字状部101a、102a上に載置されると、
ワークの軸中心位置が受取位置P1と一致する。しか
し、ワークW3よりも細いワークではこのワークの軸中
心位置が受取位置P1よりもやや下となる。
【0039】したがって、ワークWの種類によっては、
ワークWは受取位置P1と若干ずれた位置(P1よりや
や下)となる一方、ワークWを受け取ろうとするチャッ
ク521とセンタ525とは受取位置P1に位置しつつ
ワークWを挟持しようとする。この際、チャック521
は、高周波焼入装置10で取り扱うことの可能なワーク
Wのフランジ部を把持する能力を有しているので、ワー
クW3よりも細いワークW1、W2等を把持すると、こ
のワークWは宙に浮きつつ(その中心軸位置が)受取位
置P1に位置することになる。
【0040】なお、チャック521がワークWを把持す
る段階においては、センタ525もワークWの前記円錐
溝に常時当接している。よって、略V字状部101a、
102a上に載置されているワークW3よりも細いワー
クは、チャック521とセンタ525とで挟持されはじ
めた段階では、受取位置P1よりもやや下に位置する
が、前記挟持が進行すると宙に浮きだし、前記挟持が完
了すると受取位置P1に位置する。
【0041】このように、略V字状部101a、102
a上に載置されているワークWは、チャック521とセ
ンタ525とによって、確実に問題なく挟持されるよう
になっている。
【0042】焼入機構200は、1種類のワークのジャ
ーナル部とピン部のすべてを一括して焼入れ可能とした
交換ユニットが3種類分同軸上に、土台部20に設置さ
れた支持枠部29に吊り下げられて200B、200A
(真ん中に設けられるものは焼入作業頻度の最も高いも
のとする。)、200Cの順に設けられている。
【0043】この3種類分の交換ユニット200A、2
00B、200Cは、3種類のワークW1 、W2 、W3
に対応している。したがって、交換ユニット200A
は、図示は省略するが、ワークW1の5個のジャーナル
部と4個のピン部とに対応した9個のコイル部と、この
コイル部の上部側に接続された9個のトランス等の高周
波電源回路部とを備えている。
【0044】また、交換ユニット200Bは、ワークW
2の7個のジャーナル部と6個のピン部とに対応した1
3個のコイル部と、このコイル部の上部側に接続された
13個のトランス等の高周波電源回路部とを備えてい
る。交換ユニット200Cは、ワークW3の9個のジャ
ーナル部と8個のピン部とに対応した17個のコイル部
と、このコイル部の上部側に接続された17個のトラン
ス等の高周波電源回路部とを備えている。
【0045】なお、各コイル部には、冷却水ジャケット
部が設けられている。高周波電源回路部は、通常、トラ
ンス以外の高周波電源回路部の部分によってサイズが大
きくならないようにするために、全トランス(究極的に
は全コイル部)に一度に電流を流すのではなく、全ジャ
ーナル部に接続されているトランスと、全ピン部に接続
されているトランスとに別けて、つまり二度に分けて電
流を流すようにしている。
【0046】また、焼入機構200は、図示しない交換
ユニット昇降機構(設置・退避移動機構)も有してい
る。この交換ユニット昇降機構は、各交換ユニットの上
部側にワイヤを固定し、そのワイヤを巻く装置が支持枠
部29に固定されているような従来より通常設けられて
いる機構である。この機構以外に、ワークWが焼入位置
P2(P2′、P2″)において回転させられるとき
に、ワークWのピン部が公転するが、その公転にコイル
部が追従するようにする従来よりの機構(図示省略)も
設けられている。
【0047】交換ユニット200A、200B、200
Cは、焼入前の状態においては、焼入位置P2、P
2′、P2″よりもやや上部側であってワーク移動機構
500が回動しても接触しない位置(退避位置)に配置
されている。焼入時に、交換ユニット200A(または
200B、200C)の各コイル部が焼入位置P2(ま
たはP2′、P2″)に、前記交換ユニット昇降機構に
よって移動させられるようになっている。
【0048】なお、焼入位置P2(P2′、P2″)
は、ワーク移動機構500の回動体510が図2上で垂
直となる位置である。つまり、焼入位置P2(P2′、
P2″)は、回動体510の回転軸から見て90°の方
向に位置することになる。この焼入位置P2(P2′、
P2″)においてワークWは、その複数のピン部が同一
垂直平面上に位置する(つまりジャーナル部も同一平面
上にある。)ようにチャック521とセンタ525とに
よって挟持されている。
【0049】このようにすることで、この焼入位置P2
(P2′、P2″)にあるワークWのすべてのピン部と
ジャーナル部とに、その上側の退避位置から前記各コイ
ル部が、前記交換ユニット昇降機構によって下降させら
れ、載置可能となるのである。
【0050】ところで、前記交換ユニット昇降機構が上
述のように働くので、ワーク移動機構500と交換ユニ
ット200B、200A、200Cとは、ワーク移動機
構500が回動しているときには接触することがない。
そのため交換ユニット200B、200A、200Cの
各間隔は、交換作業がしやすい程度の間隔を開けて設け
られる。
【0051】第2の保持部300の構造は、基本的に第
1の保持部100と同様である。したがって、第2の保
持部300は、一対のワーク支持板部101、102と
同様の一対のワーク支持板部301、302を有してい
る。ワーク支持板部301、302は、略V字状部10
1a、102aに相当する略V字状部301a、302
aを有する。第2の保持部300も、ワーク支持板部3
01、302の間隔寸法を変更可能としつつ土台部20
上(払出位置P3に対応する位置であって、交換ユニッ
ト200Aの下部側)に固定されている。
【0052】この際には、略V字状部301a、302
a上に載置されたワークW(高周波焼入装置10で取り
扱うことの可能なワークW)のうちで最も太いもの(つ
まりワークW3)の軸中心位置が受取位置P3(実際に
は、ワークWが略V字状部301a、302aに衝突し
ないようにP3よりも少しだけ下)となるように第2の
保持部300は設置される。
【0053】なお、この受取位置P3は、ワーク移動機
構500の回動体510が図2上で右側水平位置となっ
たときに、チャック521とセンタ525との回動中心
軸が位置するところでもある。つまり、この際、チャッ
ク521とセンタ525との回動中心軸は、回動体51
0の回転軸から見て180°の方向に位置することにな
る。
【0054】また、ワークW3よりも細いワークW1、
W2等が、受取位置P3で、チャック521とセンタ5
25とから放されるときには、次のようにして略V字状
部301a、302a上に落下させることなく載置させ
ている。この載置の段階では、チャック521は、後退
させないままで垂直面方向に広げていき、一方センタ5
25は徐々に後退させる。こうすると、細いワークW
1、W2等であっても、一方はチャック521の下端部
側のツメで支えられ、他方はセンタ525のセンタピン
が円錐溝の上部側で当接しつづけているため、徐々に下
降し静かに前記載置が完了する。その後に、チャック5
21も後退させるのである。
【0055】次に、高周波焼入装置10の一連の動作を
説明する。高周波焼入装置10で先ずワークW1の焼入
作業をする。
【0056】初期状態としてワーク移動機構500の回
動体510のチャック521とセンタ525との部分
は、略V字状部101a、102a上に載置された場合
のワークW1の回転軸と同軸上となる位置(受取位置P
1)にて停止している。そして、チャック521とセン
タ525とは、ワークW1と接触しないように後退させ
られている。また、ワーク移動機構500は、交換ユニ
ット200Aの下部側に設置されている。焼入機構20
0の交換ユニット200Aは、前記交換ユニット昇降機
構によって、退避位置に配置されている。
【0057】先ず、図示しないワーク投入装置または作
業員により、第1の保持部100のワーク支持板部10
1、102の略V字状部101a、102a上に1個目
のワークW1が設置される。すると、チャック521と
センタ525とが前進させられて、ワークW1が挟持さ
れる。ワーク移動機構500の回動体510は、ワーク
W1を挟持したまま、回動体駆動部550によって、焼
入位置P2まで回動されて停止する。
【0058】この後、前記交換ユニット昇降機構によっ
て、焼入機構200の交換ユニット200Aが下降させ
られ、コイル部がワークW1に載置される。すると、チ
ャック521が回転を開始し、焼入機構200の高周波
電源回路部も機能してコイル部に高周波電流が流され、
ワークW1の所定の周面部分が所定の焼入温度まで加熱
される。この直後にコイル部に設けられている冷却水ジ
ャケット部からの冷却水がワークW1に対して噴射され
て焼入が完了する。なお、この焼入は、ピン部とジャー
ナル部とが別々にではあるが続けて行われる。この後、
前記交換ユニット昇降機構によって、焼入機構200の
交換ユニット200Aが退避位置まで上昇させられる。
【0059】この後、ワーク移動機構500の回動体5
10は、ワークW1を挟持したまま、回動体駆動部55
0によって、払出位置P3まで回動されて停止する。こ
のときワークW1は、第2の保持部300の一対のワー
ク支持板部301、302の略V字状部301a、30
2aに接触寸前となっている。チャック521とセンタ
525とが後退し、略V字状部301a、302a上に
ワークW1が載置される。
【0060】この後、ワーク移動機構500の回動体5
10は、初期状態である受取位置P1まで反対方向に1
80°回動されて停止する。この間または、ワークW1
の2個目が払出位置P3に近づくまでの間に、1個目の
ワークW1は、図示しない自動取り出し装置または作業
員によって略V字状部301a、302a上から払い出
しされる。
【0061】2個目のワークW1は、1個目のワークW
1がワーク移動機構500の回動体510によって受取
位置P1から焼入位置P2側に移動開始後、第1の保持
部100に設置可能である。以降、この繰り返しとな
る。
【0062】次に、ワークW1の作業が終了して、ワー
クW2の作業に入るときには、第1の保持部100のワ
ーク支持板部101、102の間隔と、第2の保持部3
00のワーク支持板部301、302の間隔とをワーク
W2に適合させるように調整する。
【0063】この後、1個目のワークW2が図示しない
ワーク投入装置または作業員により、第1の保持部10
0のワーク支持板部101、102の略V字状部101
a、102a上に設置される。すると、チャック521
とセンタ525とが前進させられて、ワークW2が挟持
される。この後、ワーク移動機構500が、移動機構6
00によって交換ユニット200Bの下側まで移動させ
られつつ、回動体510は、ワークW2を挟持したま
ま、回動体駆動部550によって、焼入位置P2′まで
90°回動されて停止する。ただし、移動機構600が
働くのは回動体駆動部550が働いた後であって、これ
により、回動体510がワーク支持板部101、102
と接触しないようにしている。
【0064】この後、前記交換ユニット昇降機構によっ
て、焼入機構200の交換ユニット200Bが退避位置
から下降させられ、コイル部がワークW2に載置され
る。すると、チャック521が回転を開始し、焼入機構
200の高周波電源回路部も機能してコイル部に高周波
電流が流され、ワークW2の所定の周面部分が所定の焼
入温度まで加熱される。
【0065】この直後にコイル部に設けられている冷却
水ジャケット部からの冷却水がワークW2に対して噴射
されて焼入が完了する。なお、この焼入も、ピン部とジ
ャーナル部とが別々にではあるが続けて行われる。この
後、前記交換ユニット昇降機構によって、焼入機構20
0の交換ユニット200Bが退避位置まで上昇させられ
る。
【0066】この後、ワーク移動機構500は、移動機
構600によって交換ユニット200Aの下側まで移動
させられつつ、回動体510が、ワークW2を挟持した
まま、回動体駆動部550によって、払出位置P3まで
90°回動されて停止する。ただし、ワーク移動機構5
00の回動体510が第2の保持部300のワーク支持
板部301、302に接触しないようにするために、回
動体510が払出位置P3に至るまでに移動機構600
の動作が完了するようにしている。
【0067】このときワークW2は、第2の保持部30
0の一対のワーク支持板部301、302の略V字状部
301a、302aに接触寸前となっている。チャック
521とセンタ525とが後退し、略V字状部301
a、302a上にワークW2が載置される。この後、ワ
ーク移動機構500の回動体510は、初期状態である
受取位置P1まで反対方向に180°回動されて停止す
る。この間または、2個目のワークW2が払出位置P3
に近づくまでの間に、1個目のワークW2は、図示しな
い自動取り出し装置または作業員によって略V字状部3
01a、302a上から払い出しされる。
【0068】2個目のワークW2は、1個目のワークW
2がワーク移動機構500の回動体510によって受取
位置P1から焼入位置P2′側に移動開始後、第1の保
持部100に設置可能である。以降、この繰り返しとな
る。
【0069】次に、ワークW2の作業が終了して、ワー
クW3の作業に入るときには、第1の保持部100のワ
ーク支持板部101、102の間隔と、第2の保持部3
00のワーク支持板部301、302の間隔とをワーク
W3に適合させるように調整する。
【0070】あとは、基本的にワークW2の作業と同様
である。つまり、ワークW2のときの焼入位置P2′
が、ワークW3のときには焼入位置P2″となる。また
ワークW2のときの交換ユニット200Bが、ワークW
3のときには交換ユニット200Cとなるだけであるの
でその説明は省略する。
【0071】次に、メンテナンスや、ワークW1〜W3
以外のワークの作業のために、交換ユニット200A、
200B、200Cの全体または、一部(スペーサ部の
み、コイル部のみ、または、トランス等を含む場合もあ
り。)を交換する場合を説明する。
【0072】例えば、交換ユニット200Aの全体また
は一部を交換する場合には、ワーク移動機構500の回
動体510を作業員の作業の邪魔にならない位置まで回
動させて停止して、作業すればよい。この他に、ワーク
移動機構500を交換ユニット200Bまたは200C
の下部側まで移動させておいてもよい。このようにする
ことで、交換ユニット200Aの下部側に作業員の交換
作業が楽なオープンなスペースを作り出すことができ
る。交換ユニット200B、200Cについても、同様
とすればよい。
【0073】本発明の実施の形態に係る高周波焼入装置
10では、ワーク移動機構500の回動体510の回動
の停止位置は0°、90°、180°でなくて、例えば
10°、90°、170°等でもよい。ただし、その場
合にはワーク投入装置または作業員が受取位置P1でワ
ークWを所定の状態でセットする必要がある。この所定
の状態とは、焼入位置P2(P2′、P2″)において
ワークWは、上述したようにその複数のピン部が同一垂
直平面上に位置する(つまりジャーナル部も同一平面上
にある。)ようにできる状態である。10°とした場合
には、受取位置P1において、ワークWのピン部が垂直
より10°ずれた平面上に位置するようにする必要があ
る。したがって、作業員が作業する場合には不適であ
る。
【0074】本発明の実施の形態に係る高周波焼入装置
10は、焼入機構200の交換ユニットが1セットまた
は2セットだけ、または、4セット以上備えられたもの
であるとしてもよい。特に、交換ユニットが1セットだ
けのときには、移動機構600が不要であり、従来ウォ
ーキングビームを使用していたときよりも高周波焼入装
置全体のサイズを大幅にコンパクトにできる。また、交
換ユニットが2セットだけまたは4セット以上備えられ
たものである場合においても、交換ユニット等の交換作
業は従来よりも非常に楽である。
【0075】本発明の実施の形態に係る高周波焼入装置
10において、移動機構600は、駆動部630にサー
ボモータを使用するとしたが、例えば油圧シリンダとし
てもよい。この場合、ボールネジ機構610は不要とな
り、油圧シリンダの先端を台部590に直結するとよ
い。
【0076】本発明の実施の形態に係る高周波焼入装置
10において、第1の保持部100または/および第2
の保持部300は省くこともできる。なお、第1の保持
部100を省く場合には、例えばワーク移動機構500
はワークWをワーク投入装置から直接受け取る。また、
第2の保持部300を省く場合には、例えば焼入後のワ
ークWが払出位置P3においてワーク移動機構500か
ら払い出されるときに、それを直接自動取り出し装置等
で受け取ればよい。
【0077】本発明の実施の形態に係る高周波焼入装置
10において、ワークW1は例えば4気筒用クランクシ
ャフトとしたが、4気筒未満の気筒数用クランクシャフ
トであっても差し支えないし、ワークW3も8気筒を超
える気筒数用クランクシャフトであっても差し支えな
い。その場合には、シリンダ524、527は、それに
合わせてストロークを変更すればよい。
【0078】また、ワークは、クランクシャフトに限定
されないことは言うまでもない。
【0079】本発明の実施の形態に係る高周波焼入装置
10の場合には、第1の保持部100も第2の保持部3
00もワーク移動機構500の台部590に一体化され
ているとしてもよい。このようにすることで、ワークW
を異なる種類のものに変更するとき以外には、駆動部6
30を動作させなくてすむ。ただし、図示しないワーク
投入装置または/および自動取り出し装置を使用してい
るときには、このワーク投入装置または/および自動取
り出し装置の方を移動させる必要があるので不適であ
る。
【0080】本発明の実施の形態に係る高周波焼入装置
10においては、移動機構600を設けてワーク移動機
構500が移動するとしたが、ワーク移動機構500は
移動しないで、交換ユニット側が移動手段を有して移動
するとしてもよい。この場合、交換ユニット側にレール
等の移動機構600に相当する移動手段が設けられる。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る高周
波焼入装置は、焼入前のワークを受け取る受取位置と、
ワークを焼入する焼入位置と、焼入後のワークを払い出
す払出位置との間でワークを間欠的に移動させるワーク
移動機構と、前記焼入位置にあるワークを焼入する焼入
機構とを備えており、前記ワーク移動機構は、ワークを
保持する回動体と、この回動体を間欠的に回動させる回
動体駆動部とを有している。
【0082】この本発明に係る高周波焼入装置の場合に
は、ワークの搬送機構は、従来のウォーキングビームの
代わりに、より構造がシンプルで且つコンパクトにでき
るワーク移動機構としている。また、ワークの搬送機構
の部分をシンプルで且つコンパクトにした上に、機構的
に高価なものも殆ど使用していないので、高周波焼入装
置の低コスト化も図れる。更に、シンプルで且つコンパ
クトにしたので、焼入機構の下部側の作業スペースも大
きくとれるので、コイルや交換ユニット等の交換作業も
楽にできる。
【0083】本発明に係る高周波焼入装置の場合には、
前記受取位置にはワークを受ける第1の保持部が、前記
払出位置にはワークを受ける第2の保持部が備えられて
もよい。
【0084】この両保持部は、コンパクトなものである
上に、コイルや交換ユニット等の交換作業の行われる焼
入位置と離れた受取位置と払出位置とに設けるものであ
る。したがって、交換作業において殆ど邪魔となること
はない。この両保持部を設けると、ワークが外部から投
入され、焼入後に払い出される流れをスムーズにするこ
とができる。これにより、生産効率がアップさせられ、
究極的には高周波焼入装置が低コストなものとなる。
【0085】また、本発明に係る高周波焼入装置の場合
には、前記ワーク移動機構を移動させる移動機構を有し
ており、且つ前記焼入機構は複数の交換ユニットを有し
ており、ワークの種類が変更されると、ワーク移動機構
は変更後のワークに適合する交換ユニットと遭遇する位
置まで前記移動機構によって移動させられる構成として
もよい。
【0086】または、前記焼入機構は複数の交換ユニッ
トとこの複数の交換ユニットを移動させる移動手段とを
有しており、ワークの種類が変更されると、変更後のワ
ークに適合する交換ユニットが前記ワーク移動機構と遭
遇する位置まで前記移動手段によって移動される構成と
してもよい。
【0087】この本発明に係る高周波焼入装置は、複数
の交換ユニットを設けることで、複数種類のワークに対
応できる。取り付けている範囲の交換ユニットで対応で
きる種類のワークであれば、交換ユニットの交換は不要
であり、焼入作業効率がよい。
【0088】また、前記移動機構または前記移動手段に
よって、ワーク移動機構または交換ユニットを移動でき
るようにしている。交換作業の際には、ワーク移動機構
を邪魔にならない位置に移動させるか、または交換ユニ
ットの方を、交換作業の邪魔になるものがない位置に移
動させることができ、これにより楽な交換作業が可能と
なっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る高周波焼入装置を示
す概略的斜視図であって一部破断した図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る高周波焼入装置を示
す側面視概略的断面図である。
【符号の説明】
10 高周波焼入装置 100 第1の保持部 200 焼入機構 300 第2の保持部 500 ワーク移動機構 510 回動体 550 回動体駆動部 P1 受取位置 P2、P2′、P2″ 焼入位置 P3 払出位置 W1 ワーク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼入前のワークを受け取る受取位置と、
    ワークを焼入する焼入位置と、焼入後のワークを払い出
    す払出位置との間でワークを間欠的に移動させるワーク
    移動機構と、前記焼入位置にあるワークを焼入する焼入
    機構とを具備しており、 前記ワーク移動機構は、ワークを保持する回動体と、こ
    の回動体を間欠的に回動させる回動体駆動部とを有して
    いることを特徴とする高周波焼入装置。
  2. 【請求項2】 前記受取位置にはワークを受ける第1の
    保持部が、前記払出位置にはワークを受ける第2の保持
    部が備えられていることを特徴とする請求項1記載の高
    周波焼入装置。
  3. 【請求項3】 前記ワーク移動機構を移動させる移動機
    構を有しており、且つ前記焼入機構は複数の交換ユニッ
    トを有しており、ワークの種類が変更されると、ワーク
    移動機構は変更後のワークに適合する交換ユニットと遭
    遇する位置まで前記移動機構によって移動させられる構
    成となっていることを特徴とする請求項1または2記載
    の高周波焼入装置。
  4. 【請求項4】 前記焼入機構は複数の交換ユニットとこ
    の複数の交換ユニットを移動させる移動手段とを有して
    おり、ワークの種類が変更されると、変更後のワークに
    適合する交換ユニットが前記ワーク移動機構と遭遇する
    位置まで前記移動手段によって移動される構成となって
    いることを特徴とする請求項1または2記載の高周波焼
    入装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2946876A1 (en) 2014-05-19 2015-11-25 Matsuura Machinery Corporation Moving-type tail stock
JP2016129929A (ja) * 2016-03-04 2016-07-21 株式会社松浦機械製作所 移動型テールストック
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KR101655722B1 (ko) * 2016-02-04 2016-09-07 주식회사 휴텍엔지니어링 Cnc 카운터 플로 전조기

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