JP2568848Y2 - 紙送り制御機構 - Google Patents

紙送り制御機構

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JP2568848Y2
JP2568848Y2 JP1988140908U JP14090888U JP2568848Y2 JP 2568848 Y2 JP2568848 Y2 JP 2568848Y2 JP 1988140908 U JP1988140908 U JP 1988140908U JP 14090888 U JP14090888 U JP 14090888U JP 2568848 Y2 JP2568848 Y2 JP 2568848Y2
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潤 谷口
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はマイクロプリンタ等における用紙送りを制御
する紙送り制御機構に関する。
〔従来の技術〕
従来から、活字ベルトにより印字を行なうマイクロプ
リンタは、各種の機器、特に電卓等の小型の機器に多く
利用されている。
従来のマイクロプリンタにおいては、外周面に多数の
活字が配設されている無端状の活字ベルトを、モータを
駆動源とする駆動プーリにより回転させるとともに、印
字すべき活字を印字桁位置に対面するようにして駆動プ
ーリを停止させて活字選択を行ない、その印字桁位置ま
で移動させられたハンマによって活字ベルトの活字を用
紙に押圧して印字を行なうようにしている。そして、1
行の印字が終了した時に用紙を1行分だけ送るようにし
ている。
この印字動作を行なうために、従来のマイクロプリン
タにおいては、次のようにして構成各部を形成してい
る。
先ず、活字を選択して印字を行なう部分を説明する
と、前記駆動プーリと一体に回転駆動されるラチェット
が設けられており、ハンマを駆動するメインギアがこの
ラチェットと同軸状に、かつ、独立回転自在にして配設
されている。また、これらのラチェットおよびメインギ
アに選択的に係合して回転を停止させる選択レバーが、
電磁クラッチにより回動自在にして配設されている。
そして、印字を行なうには、先ず、前記選択レバーを
一方のメインギアに係合させてメインギアを停止させた
状態でモータを駆動することにより、前記ラチェットお
よび駆動プーリを回転駆動させて活字ベルトを回転させ
る。次いで、活字ベルトの印字すべき活字が印字桁位置
に達する時に、前記電磁クラッチへの通電により前記選
択レバーを回動させ、この選択レバーをメインギアから
他方のラチェットに係合させてラチェットを停止させる
とともに、駆動プーリおよび活字ベルトも停止させて、
活字を選択する。そして、この状態で、前記モータによ
りメインギアを駆動することにより、前記ハンマを駆動
して所望の印字を行なう。
次に、1行分の印字が終了した時等のように用紙を1
行分だけ紙送りする部分を第9図により説明すると、紙
送りレバーaが前記電磁クラッチにより、同図実線の遮
断位置Sから同図鎖線の伝達位置Tまで揺動されるよう
にして設けられている。この紙送りレバーaは、伝達位
置Tにおいて前記モータから紙送り機構へ駆動力を伝達
させ、遮断位置Sにおいて駆動力の伝達を阻止するもの
で、電磁クラッチへの通電がOFFの時には図示しないば
ねにより遮断位置Sに保持されている。更に、前記紙送
りレバーaが紙送りの時以外の不要な時に、伝達位置T
方向へ揺動するのを阻止するためのプロテクタbが、前
記メインギアによって同図矢印方向に回転させられる回
転軸cに固着されて、前記紙送りレバーaの揺動軌跡中
へ出没自在にして配設されている。
このように形成されている紙送りレバーaは、通常の
印字を行なう場合には、前記電磁クラッチへの通電によ
り、遮断位置Sから伝達位置T方向へ回動しようとする
が、紙送りレバーaの側面が前記プロテクタbの側面に
衝突することによってその回動を阻止される。
一方、1行の印字が終了した時等のように用紙を1行
分だけ紙送りする場合には、メインギアの回転によりハ
ンマを駆動して印字を行なった後に、前記電磁クラッチ
に再び通電する。この時、前記プロテクタbはメインギ
アの回転に伴なって、第9図の鎖線に示すように紙送り
レバーaの揺動軌跡中から外れた位置まで回転してい
る。これにより、紙送りレバーaが伝達位置Tまで揺動
され、モータの駆動力が紙送り機構へ伝達され、用紙が
1行分だけ紙送りされる。そして、紙送りが終了すると
電磁クラッチへの通電が停止され、紙送りレバーaは元
の遮断位置Sまで復帰させられ、その後プロテクタbも
紙送りレバーaの揺動軌跡中に突出する位置まで戻って
停止させられる。
その後、必要に応じて新たな行の印字が行なわれる。
〔考案が解決しようとする課題〕
このように従来のマイクロプリンタにおいては、1個
のモータにより印字機構と紙送り機構とを駆動するとと
もに、両機構へのモータからの回転力の伝達を1個の電
磁クラッチにより制御するようにしている。
しかしながら、従来においては、紙送りを行なってい
る場合に、前記電磁クラッチの誤動作等の理由により、
紙送りレバーaが伝達位置Tに移動したままに保持され
てしまうと、1回転して元の位置へ戻って来るプロテク
タbの上端面が当該紙送りレバーaの下端面に衝突して
しまい、次のような問題が発生する。
すなわち、プロテクタbが紙送りレバーaに衝突した
後においてもモータは回動を継続するため、メインギア
を介してプロテクタbに更に回転力が付与される。その
ため、プロテクタbと紙送りレバーaの何れか一方若し
くは双方が破壊されたり、破壊しない場合には前記モー
タを過負荷状態で無理に回転停止させることとなり、モ
ータへの通電をOFFにしてもプロテクタbと紙送りレバ
ーaとの衝突状態はロックされてしまって解除すること
ができず、再使用できなくなってしまったり、モータを
焼損させたり、マイクロプリンタ自体を使用不能にさせ
てしまう。
本考案はこれらの点に鑑みてなされたものであり、紙
送りの際に紙送りレバーとプロテクタが破損したり、ロ
ック状態に保持されることがなく、動作の信頼性が高
く、構造も簡単であり、既設のマイクロプリンタにも利
用することができ、汎用性に優れている紙送り制御機構
を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するため本考案に係る紙送り制御機構
は、駆動系からの駆動力の紙送り機構への伝達および遮
断を制御する紙送りレバーであって、前記駆動力を伝達
させる伝達位置と、伝達させない遮断位置との間を移動
自在とされた紙送りレバーと、この紙送りレバーの前記
移動の軌跡中に出没するように回転して紙送り時以外の
場合に前記紙送りレバーの伝達位置への移動を阻止する
プロテクタとを有する紙送り制御機構において、回動す
る前記プロテクタと紙送りレバーとの衝突部分の少なく
とも一方に、前記プロテクタの回動に伴って紙送りレバ
ーを前記遮断位置方向へ移動せしめる係合面を設けたこ
とを特徴とする。
〔作用〕
本考案の紙送り制御機構によれば、紙送りの時に紙送
りレバーが何らかの理由により遮断位置まで戻ることが
できない場合においても、回動するプロテクタと紙送り
レバーとが係合面を介して接触し、プロテクタの回動に
伴なって紙送りレバーが遮断位置まで強制的に戻され
る。これにより、プロテクタおよび紙送りレバーが損傷
することが皆無となり、また、両者がロック状態となる
ように衝突することも皆無となる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を第1図から第8図を参照して
説明する。
第1図および第2図は本考案の紙送り制御機構の一実
施例を内蔵したマイクロプリンタを示したもので、プリ
ンタのフレーム1上には、モータ2が固着されており、
このモータ2の出力軸には、ウォーム3が固着されてい
る。このウォーム3には、3個のアイドルギア4,5,6が
歯車列を形成するようにしてそれぞれ順次噛合されてお
り、最終のアイドルギア6には、前記フレーム1の左端
部に配置される遊星歯車機構6aが噛合されている。ま
た、この遊星歯車機構6aには、傘歯状のメインギア7お
よびラチェット8がそれぞれ同軸状に取付けられてお
り、前記メインギア7の外周には、直径方向対称位置に
それぞれカム凹部9が形成されている。前記ラチェット
8の上方には、このラチェット8と一体に回転されて無
端状の活字ベルト8aを駆動する駆動プーリ8bが取付けら
れており、前記ラチェット8とメインギア7とは、前記
遊星歯車機構6aにより互いに逆方向に回転するようにな
されている。すなわち、ラチェット8は、第1図におい
ては反時計方向に回転し、メインギア7は、同図時計方
向に回転する。
また、前記最終のアイドルギア6には、電磁クラッチ
10のクラッチギア10aが噛合されている。この電磁クラ
ッチ10には、クラッチギア10aの回転により回転される
ヨーク11が同軸状に取付けられており、このヨーク11の
下方には、前記ヨーク11の内部に収納された電磁コイル
11aへの通電により前記ヨーク11に吸引される電磁プレ
ート12が回転自在に遊挿されている。この電磁プレート
12の外周部の一部には、カム13が形成されるとともに、
平板部には、係合孔14が穿設されている。
また、前記アイドルギア6の中心軸には、3方向に分
岐された選択レバー15が回動自在に取付けられており、
この選択レバー15の2つの先端部には、それぞれ前記ラ
チェット8の歯およびメインギア7のカム凹部9に選択
的に係合自在とされる係合爪16a,16bが形成され、残り
の端部には、前記電磁プレート12のカム13に当接される
突起17が形成されている。また、前記選択レバー15と後
述する紙送りレバー30との間にレバーばね18が展張され
ており、選択レバー15および紙送りレバー30をそれぞれ
第1図において反時計方向回りに付勢している。このレ
バーばね18の付勢力により、選択レバー15は、通常のホ
ームポジション状態において一方の係合爪16bをメイン
ギア7のカム凹部9に係合させており、他方の係合爪16
aをラチェット8の歯から離れた解除状態に保持されて
いる。
また、前記メインギア7には、前記フレーム1の長手
方向に沿って延びる駆動軸19の一端部に取付けられた傘
歯状の桁上げギア20が噛合されており、この駆動軸19の
前記桁上げギア20の近傍には、紙送り動作の制限を行な
う扇形状のプロテクタ21が取付けられている。
本実施例の紙送り制御機構は、このプロテクタ21と前
記紙送りレバー30とにより形成されている。
また、駆動軸19には、ハンマ34を保持するハンマホル
ダ35が軸方向に摺動自在に装着されており、更にこの駆
動軸19には、この駆動軸19の回転によりハンマ34を駆動
する桁上げカム36が取付けられている。
また、前記アイドルギア4と一体形成されているアイ
ドルギア4aには、モータ2の回転を後述する紙送り機構
へ伝達するLFクラッチギア22が噛合されている。このLF
クラッチギア22の前記アイドルギア4aに対する噛合部分
は、ホームポジション状態でアイドルギア4aの回転力を
伝達しないように軸方向長さの一部を切欠くようにして
歯欠部22aが形成されている。また、前記LFクラッチギ
ア22の外周部上面には、紙送りレバー30の係合突起33に
係止されてLFクラッチギア22の回転を阻止する係止爪23
が突設されている。また、前記LFクラッチギア22には、
一端部がフレーム1に固定された紙送りばね24が接続さ
れている。そして、前記係止爪23に対する紙送りレバー
30の係合突起33の係合が解除されてLFクラッチギア22が
回転される場合に、この紙送りばね24によりLFクラッチ
ギア22を第1図中反時計方向に回転力を与えるようにな
されている。また、前記LFクラッチギア22には、LFカム
25と同軸状に一体成形されているギア25aが噛合されて
おり、このLFカム25の外周に形成されている部分ウォー
ム25bには、フレーム1の後方に配置されたウォームホ
イール状の紙送りギア26が噛合自在とされている。この
紙送りギア26には、用紙を印字部に送るゴム製の紙送り
ローラ27が駆動軸19の軸方向に延びるシャフト28を介し
て取付けられており、この紙送りローラ27の上方には、
この紙送りローラ27との間に用紙を挟み込んで保持する
圧接ローラ29が圧接されている。
また、前記第2のアイドルギア5の軸には、2つに分
岐された紙送りレバー30が回動自在に取付けられてお
り、この紙送りレバー30の一方の先端部には、前記電磁
プレート12の係合孔14に挿入される突起31が形成されて
いる。また、前記紙送りレバー30の他端部には、前記プ
ロテクタ21の側面に当接自在とされた回動制限突起32が
形成されるとともに、ホームポジション状態で前記LFク
ラッチギア22の係止爪23と係合してLFクラッチギア22の
回動を阻止する係合突起33が下方に突出形成されてい
る。
この紙送りレバー30は、係合突起33を係合爪23に係合
させて、モータ3から紙送り機構である紙送りギア26へ
の回転力の伝達を阻止する遮断位置S(第1図および第
4図の実線位置)と、アイドルギア5の中心軸を中心と
して第1図中時計回りに回動して前記係合突起33の係止
爪23との係合を解除し、モータ2の回転力を紙送りギア
26へ伝達せしめる伝達位置T(第4図の鎖線位置)との
間を揺動させられる。また、紙送りレバー30は、電磁ク
ラッチ10に通電して電磁プレート12を第1図中反時計回
りに回動させられることにより遮断位置Sから伝達位置
Tまで揺動させられ、電磁クラッチ10への通電をOFFと
した時にレバーばね18の弾力により伝達位置Tから遮断
位置Sまで復帰させられる。そして、本実施例において
は、第3図に示すように紙送りレバー30の回動制限突起
32の回動するプロテクタ21と衝突する部分である下面
を、伝達位置T側から遮断位置S側へ下降するように傾
斜する、係合面32aとしている。
次に、本実施例の紙送り制御機構を内蔵したマイクロ
プリンタおよび本実施例の作用を第4図から第8図を参
照して説明する。
第4図および第7図に示すように、t0時までに到る
ホームポジション状態においては、選択レバー15の一方
の係合爪16bがメインギア7のカム凹部9に係合してい
るとともに、他方の係合爪16aはラチェット8の歯部よ
り離間させられている。これにより、メインギア7の回
転は、阻止され、ラチェット8は回転自在に保持されて
いる。また、紙送りレバー30は遮断位置Sに保持され
て、その係合突起33をLFクラッチギア22の係止爪23に係
合させて、LFクラッチギア22の回転を阻止している。
そして、活字選択を行なう場合は、この状態からモー
タ2を回転駆動する。これにより、ウォーム3が回転
し、各アイドルギア4,5,6を介して、ラチェット8が回
転駆動されるとともに、電磁クラッチ10のヨーク11も回
転駆動される。これにより、駆動プーリ8bがラチェット
8と一体に回転され、活字ベルト8aが駆動される。
そして、所望の活字が所定の桁に到達すると、図示し
ない機械接点式の検出機構により、電磁クラッチ10の電
磁コイル11aへt0〜t1時間通電されて、電磁プレート1
2が前記ヨーク11に吸着される。これにより、第5図に
示すように、選択レバー15は突起17を電磁プレート12の
カム13によってラチェット8方向に向けて押圧され、ヨ
ーク11と共にレバーばね18の付勢力に抗して回動され、
選択レバー15の係合爪16aがラチェット8に係合してラ
チェット8が停止する。これにより、活字ベルト8aが停
止し、所望の活字が所定の桁位置に停止させられる。
これと同時に、選択レバー15の他方の係合爪16bがメ
インギア7のカム凹部9から解除され、メインギア7の
回転が開始される。その後、t1時に電磁クラッチ10へ
の通電は停止されるが、選択レバー15は一方の係合爪16
bをメインギア7の外周面に当接されてレバーばね18の
付勢力によるホームポジションへの復帰を阻止され、他
方の係合爪16aとラチェット8との係合が維持される。
これにより、メインギア7の回転は、選択レバー15の係
合爪16bが次のカム凹部9と係合するt5時まで継続され
る。そして、メインギア7の回転に伴なって桁上げギア
20が回転し、桁上げカム36の回転中に、ハンマ押圧部
(図示せず)によってハンマ34をハンマ復帰ばね34aの
弾力に抗して駆動し、所望の活字を用紙に押圧すること
により印字が行なわれる。その後、桁上げカム36の残り
の1/2回転中に、ラック37にカム部36aの傾斜部が係合し
て一桁分だけハンマホルダ35が移動する。
このとき、紙送りレバー30は、t0〜t1時間に前記電
磁プレート12の回動により、遮断位置Sから伝達位置T
方向、すなわち第4図中時計方向に回動しようとする
が、その回動制限突起32の側面が駆動軸19に取付けられ
ているプロテクタ21の側面に当接するため、それ以上回
動することができない。このプロテクタ21は駆動軸19と
一緒に、t0〜t5時の間に1回転するが、その周方向長
さにより、t0〜t2時の間、紙送りレバー30の回動制限
突起32の回動軌跡中に存在して、紙送りレバー30の回動
を阻止する。また、t2〜t5時の間は、回動制限突起32
の回動軌跡から外れて、紙送りレバー30の回動を可能と
させ、t5時から再び回動を阻止するようになる。
そして、印字が終了し、メインギア7がさらに回転さ
れてt5時に達すると、メインギア7のカム凹部9が選
択レバー15の係合爪16bと対向する位置まで回動する。
これにより、選択レバー15がレバーばね18の付勢力によ
り回動し、選択レバー15の一方の係合爪16bがメインギ
ア7のカム凹部9に係合するとともに、他方の係合爪16
aによるラチェット8の歯部への係合が解除される。
その後、再び、前記動作を繰返して所望の活字選択動
作および印字、桁上げ動作を行なうものである。
次に、1行の印字が終了して紙送りを行なう場合は、
第6図および第8図に示すように、最後の桁の印字が前
記と同様にしてt3時までに終了した後、再び、電磁ク
ラッチ10の電磁コイル11aにt3〜t4時間通電し、電磁
プレート12を回転させる。すると、紙送りレバー30がレ
バーばね18の付勢力に抗して伝達位置T方向へ回動され
る。この場合に、前記桁上げギア20がメインギア7の回
転により回転されており、プロテクタ21も一緒に回転さ
れているので、紙送りレバー30は、プロテクタ21に阻止
されることなく回動される。このとき、前記選択レバー
15は、一方の係合爪16bがメインギア7の外周に当接し
た状態で保持され、他方の係合爪16aがラチェット8に
係合されているので、前記電磁プレート12の回動による
影響はない。そして、前記紙送りレバー30が回動する
と、この紙送りレバー30の係合突起33がLFクラッチギア
22の係止爪23との係合を解除されると同時に、紙送りば
ね24の付勢力によりLFクラッチギア22に第1図反時計方
向の回転力が与えられ、LFクラッチギア22が回転され
る。これにより、LFクラッチギア22の歯欠部以外の歯部
とアイドルギア4aが噛合され、LFクラッチギア22がモー
タ2の回転により回転駆動される。このLFクラッチギア
22のt3〜t6時間の回転により、LFカム25が回転され、
その回転がウオーム部25bから紙送りギア26へ伝達さ
れ、この紙送りギア26を介して紙送りローラ27を回転さ
せて用紙を1行分送る。一方、前記ハンマホルダ35は、
ラック37を桁上げカム36と離間させることにより、復帰
ばね38の復帰弾力により第1桁まで戻される。
そして、途中のt4時に前記電磁コイル11aへの通電が
解除されると、紙送りレバー30はレバーばね18の付勢力
により、伝達位置Tから元の遮断位置Sまで復帰され
る。更に、前記LFクラッチギア22が1回転してt6時に
なると、再び、LFクラッチギア22の係止爪23が紙送りレ
バー30の係合突起33に係合してその回転が停止される。
なお、このLFクラッチギア22が回転している間は、つぎ
の印字動作は行なわれない。
この紙送り動作が通常通りに行なわれている場合に
は、駆動軸19と一緒に回動しているプロテクタ21が紙送
りレバー30の回動制限突起32の回動軌跡中に再び戻るt
5時には、紙送りレバー30は遮断位置Sに戻っているた
め、プロテクタ21は回動制突起32と衝突することなく元
のホームポジション状態の位置まで戻ることができる。
一方、本実施例においては、何らかの理由によりt5
時になっても、電磁クラッチ10への通電がOFFとされず
に、紙送りレバー30が伝達位置Tに保持されていたとし
ても、従来のようにプロテクタ21および紙送りレバー30
が損傷してしまうようなことはない。すなわち、駆動軸
19と一緒に上昇する方向に回動して来たプロテクタ21
は、その上端縁をもって紙送りレバー30の回動制限突起
32の係合面32aと係合し、この係合面32aと協働して紙送
りレバー30を強制的に遮断位置S方向へ押しやるように
して移動させる。この時、電磁クラッチ10における電磁
プレート12はヨーク11と摩擦接合されているので、紙送
りレバー30の遮断位置S方向への移動を許容し、自らも
紙送りレバー30の突起31により第1図時計方向に回動さ
せられる。
従って、本実施例によれば、紙送りの時に紙送りレバ
ー30が何らかの理由により遮断位置Sまで戻ることがで
きない場合においても、回動するプロテクタ21と紙送り
レバー30とが係合面32aを介して接触し、プロテクタ21
の回動に伴なって紙送りレバー30が遮断位置Sまで強制
的に戻されるとともに、プロテクタ21もホームポジショ
ン状態の元位置まで戻される。これにより、プロテクタ
21と紙送りレバー30とが破損したり、ロック状態に保持
されることがなくなり、動作の信頼性が極めて高くな
る。また、駆動源であるモータ2の過負荷による焼損を
未然に防止することができる。
なお、前記実施例においては、係合面32aを紙送りレ
バー30に設けたが、この係合面32aはプロテクタ21に設
けたり、双方に設けるようにしてもよい。また、係合面
32aとしては、平坦な傾斜面とする外に、必要に応じて
弯曲面等に変形してもよい。また、紙送りレバー30によ
って制御されるモータ2から紙送り用の送りローラ27へ
の回転力を伝達する伝達機構等は前記実施例以外の構成
としてもよい。
また、本考案は前記実施例に限定されるものではな
く、必要に応じて種々に変更することができる。
〔考案の効果〕
以上述べたように本考案に係る紙送り制御機構は、回
動するプロテクタと紙送りレバーとの衝突部の少なくと
も一方に、前記プロテクタの回動に伴って紙送りレバー
を遮断位置方向へ移動せしめる係合面を設けて、誤動作
した紙送りレバーを遮断位置方向へ強制的に戻すように
したので、紙送りの際に紙送りレバーとプロテクタが破
損したり、ロック状態に保持されることがなくなり、動
作の信頼性が高く、構造も簡単であり、既設のマイクロ
プリンタにも利用することができ、汎用性に優れている
等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図から第8図は本考案に係る紙送り制御機構の一実
施例を示したもので、第1図は本実施例を内蔵したマイ
クロプリンタの一部の平面図、第2図はマイクロプリン
タの一部の分解斜視図、第3図は本実施例の斜視図、第
4図はホームポジション時の選択レバーと紙送りレバー
の位置を示す概略構成図、第5図は印字時の選択レバー
と紙送りレバーの位置を示す概略構成図、第6図は紙送
り時の選択レバーと紙送りレバーの位置を示す概略構成
図、第7図は活字選択および印字時の制御を示す線図、
第8図は紙送り時の制御を示す線図、第9図は従来の紙
送り制御機構部の斜視図である。 1……フレーム、2……モータ、3……ウォーム、4,5,
6……アイドルギア、7……メインギア、8……ラチェ
ット、8a……活字ベルト、8b……駆動プーリ、9……カ
ム凹部、10……電磁クラッチ、11……ヨーク、12……電
磁プレート、13……カム、14……係合孔、15……選択レ
バー、16……係合爪、17……突起、18……レバーばね、
19……駆動軸、20……桁上げギア、21……プロテクタ、
22……LFクラッチギア、23……係止爪、24……紙送りば
ね、25……LFカム、26……紙送りギア、27……紙送りロ
ーラ、28……シャフト、29……圧接ローラ、30……紙送
りレバー、31……突起、32……回動制限突起、33……係
合突起、34……ハンマ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動系からの駆動力の紙送り機構への伝達
    および遮断を制御する紙送りレバーであって、前記駆動
    力を伝達させる伝達位置と、伝達させない遮断位置との
    間を移動自在とされた紙送りレバーと、この紙送りレバ
    ーの前記移動の軌跡中に出没するように回転して紙送り
    時以外の場合に前記紙送りレバーの伝達位置への移動を
    阻止するプロテクタとを有する紙送り制御機構におい
    て、回動する前記プロテクタと紙送りレバーとの衝突部
    分の少なくとも一方に、前記プロテクタの回動に伴って
    紙送りレバーを前記遮断位置方向へ移動せしめる係合面
    を設けたことを特徴とする紙送り制御機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS63139765A (ja) * 1986-12-01 1988-06-11 Chinon Kk プリンタの給紙装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS63139765A (ja) * 1986-12-01 1988-06-11 Chinon Kk プリンタの給紙装置

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