JP2567814Y2 - 円筒状鋼板の座屈防止装置 - Google Patents

円筒状鋼板の座屈防止装置

Info

Publication number
JP2567814Y2
JP2567814Y2 JP2214192U JP2214192U JP2567814Y2 JP 2567814 Y2 JP2567814 Y2 JP 2567814Y2 JP 2214192 U JP2214192 U JP 2214192U JP 2214192 U JP2214192 U JP 2214192U JP 2567814 Y2 JP2567814 Y2 JP 2567814Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel plate
frame
steel sheet
roller
cylindrical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2214192U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0582830U (ja
Inventor
茂 佐藤
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 石川島播磨重工業株式会社 filed Critical 石川島播磨重工業株式会社
Priority to JP2214192U priority Critical patent/JP2567814Y2/ja
Publication of JPH0582830U publication Critical patent/JPH0582830U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2567814Y2 publication Critical patent/JP2567814Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)
  • Packaging Of Machine Parts And Wound Products (AREA)
  • Pallets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、円筒状鋼板の座屈防止
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、円筒状鋼板を製造するには、帯
状の鋼板を水平状態のベンディングローラに挿通させる
ことにより湾曲させる。該ベンディングローラは、図2
に示すように、同程度の高さに配置される2本の平行な
下部ローラ1aと、該下部ローラ1aの上方に平行状態
に、かつ、2本の下部ローラ1aの中間位置に近接状態
に配される1本の上部ローラ1bとを具備しており、該
上部ローラ1bと下部ローラ1aとの間に帯状の鋼板X
を挿入して挟み、ローラ1a・1bを回転させることに
より、上部ローラ1bの方向に巻上げるように湾曲させ
る構成となっている。そして、このベンディングローラ
1を使用することにより、湾曲させられた帯状の鋼板X
の挿入方向の前端をベンディングローラ1の上方を通過
させて折り返した後に、ベンディングローラ1の後方に
位置する鋼板Xの後端に溶接等によって接合することに
より、閉じた円筒状鋼板に形成することが行われる。
【0003】この製造過程において、鋼板Xの肉厚に対
して製造される円筒の口径が大きな場合(例えば、肉厚
20mm以下に対して口径5000mm以上の場合等)
には、鋼板Xの自重によって座屈が発生することが考え
られるため、従来は、ベンディングローラ1の上方にお
いて鋼板Xにワイヤロープを引掛けて上方に引き上げる
ことにより、鋼板Xの座屈を防止することが行われてい
た。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、鋼板X
にワイヤロープを引掛けて引き上げる方法であると、鋼
板Xを幅方向に横切る一線上のワイヤロープの接触部に
吊り上げ荷重が集中して作用することになり、その部分
が屈曲させられることがある。また、この屈曲を回避す
るために、ワイヤロープを鋼板Xの長手方向に間隔を空
けて2箇所に引掛ける場合であると、鋼板Xが円筒状に
湾曲させられているために、ワイヤと鋼板Xとの接触位
置が変動し易い不安定な状態となるという不具合があっ
た。
【0005】本考案は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであって、円筒状の鋼板を安定して支持するととも
に、作業効率を向上する円筒状鋼板の座屈防止装置を提
供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、水平状態のベンディングローラの上方に
吊り下げられ湾曲させられた鋼板を上方に挿通させるフ
レームと、該フレームの上面に取付られ鋼板の表面を転
動する複数の補助ローラとを具備するとともに、該補助
ローラは、鋼板の挿通方向に間隔を空けて配設され、前
記フレームには、鋼板を幅方向に突き当てるストッパ
と、前記補助ローラの転動面との間に間隔を空けて配置
され鋼板を補助ローラとの間に挟んでフレームに支持状
態に保持する外れ止め部材とが設けられている円筒状鋼
板の座屈防止装置を提案している。
【0007】
【作用】本考案に係る円筒状鋼板の座屈防止装置にあっ
ては、水平状態のベンディングローラによって鋼板が湾
曲させられて巻上げられ、ベンディングローラの上方に
吊り下げられたフレームの上に挿通させられる。該フレ
ームの上面に取付られた補助ローラが鋼板の表面に接触
状態とされて転動することにより、円筒状に成形途中の
鋼板および円筒状に形成された鋼板を挿通方向に間隔を
空けた複数位置において内面から支持することになる。
また、鋼板を円筒状に形成した後にフレームを引き上
げ、移動することにより、補助ローラに支持された状態
で鋼板の搬送作業が行われる。さらに、円筒状鋼板を直
立状態に回転させる際に、フレームを傾けると、鋼板の
幅方向の一端がフレームに設けられたストッパに突き当
てられ、かつ、外れ止め部材によって鋼板が傾斜したフ
レームから外れないように保持されることになる。
【0008】
【実施例】以下、本考案に係る円筒状鋼板の座屈防止装
置の一実施例について、図1ないし図3を参照して説明
する。これら各図において、符号Aはワイヤロープ、X
は鋼板、Y・Zはクレーン、1はベンディングローラ、
1aは下部ローラ、1bは上部ローラ、2は受けロー
ラ、10は座屈防止装置、11はフレーム、11aは吊
持部、12は補助ローラ、12aは取付部材、13はス
トッパ、14は外れ止め部材である。
【0009】前記座屈防止装置10は、フレーム11
と、該フレーム11に取付られる補助ローラ12と、フ
レーム11の一端に設けられるストッパ13と、フレー
ム11の他端に設けられる外れ止め部材14とを具備し
ている。
【0010】前記フレーム11は、例えば、H型鋼等に
よって構成された溶接構造物であって、長辺の長さが取
り扱う鋼板Xの幅寸法より長い長方形の枠状に形成され
ており、該フレーム11の四隅には、クレーンYに懸架
されたワイヤロープAを引掛ける吊持部11aがそれぞ
れ設けられている。該吊持部11aは、フレーム11の
長辺の両端部に溶接等により固定された板状の部材であ
って、フレーム11の厚さ方向に一方向に突出状態に取
付られ、その先端にワイヤロープAを引掛ける貫通穴1
1bを有している。
【0011】前記補助ローラ12は、前記吊持部11a
が突出する方向のフレーム11の表面に取付部材12a
によって回転自在に取付られる。該補助ローラ12はフ
レーム11の2つの長辺に沿ってそれぞれ5箇ずつが列
を形成して取付られており、各補助ローラ12が長辺と
直交する面内で回転するとともに、フレーム11の上方
に挿通される鋼板Xが同列の補助ローラ12に同時に接
触するよう位置および高さに配置されている。
【0012】前記ストッパ13は、フレーム11の長手
方向片側の2つの吊持部11aに取り付けられるL字状
の部材であって、フレーム11の長手方向内側に突出
し、他方の吊持部11aとの間に、挿通される鋼板Xの
幅寸法より広い間隔を空けて配置されている。
【0013】前記外れ止め部材14は、前記ストッパ1
3を取り付けた吊持部11aに対向する2つの吊持部1
1aに取り付けられ、補助ローラ12の転動面との間に
挿通される鋼板Xの厚さ寸法より広い間隔を空けて配置
される片持ち梁状の部材である。
【0014】このように構成された座屈防止装置10を
使用して円筒状鋼板Xを成形するには、図2に示すよう
に、クレーンY等に吊持されるワイヤロープAをフレー
ム11の吊持部11aに設けられた貫通穴11bに挿通
させて引掛け、該フレーム11をベンディングローラ1
の上方に吊り下げる。そして、ベンディングローラ1を
回転させて帯状の鋼板Xを該ベンディングローラ1に挟
み込むことにより、鋼板Xが湾曲させられ、鋼板Xの進
行方向の前方に配置された受けローラ2によって上方に
巻上げられることになる。このようにして巻上げられた
鋼板Xの前端をフレーム11に設けられた補助ローラ1
2と外れ止め部材14との間に挿通させ、さらに成形工
程を進行させて鋼板Xの前端を後端の位置まで湾曲させ
た位置において前端と後端とを溶接等によって接合する
ことにより、図2に破線で示すように、閉じた円筒状に
形成される。
【0015】この成形工程において、ベンディングロー
ラ1の上方に位置するフレーム11の上面に設けられた
補助ローラ12が巻上げられた鋼板Xの下面に接触して
支持することにより鋼板Xが下方に座屈することが防止
されるとともに、鋼板Xの下面を補助ローラ12が転動
することによって、鋼板Xとフレーム11との間に発生
する摩擦力が低減され、円筒状鋼板Xの成形工程が円滑
に行われることになる。
【0016】一方、このようにして形成された円筒状鋼
板Xは、そのままの姿勢で座屈防止装置10が取り外さ
れると、やはり自重によって楕円状の断面形状に変形し
てしまうので、軸心を90゜回転させた状態で直立さ
せ、さらに、強度保持のために、周方向にリング状のリ
ブを溶接することにより、真円状の断面を保持すること
が行われる。このため、形成された円筒状鋼板Xにあっ
ては、溶接作業場所までの搬送作業および直立状態とす
るための姿勢変更作業が実施される。
【0017】搬送作業においては、クレーンY等を操作
して座屈防止装置10を引き上げるとともに、円筒状鋼
板Xをベンディングローラ1から取り外す作業が行われ
る。この状態で、円筒状鋼板Xは、座屈防止装置10に
よって完全に吊り上げられることになるが、補助ローラ
12が円筒状鋼板Xの周方向に間隔を空けて2列設けら
れているので、吊上力が各列に分散されて鋼板Xが屈曲
させられる等の不具合が生じることがなく、また、搬送
中の円筒状鋼板Xの姿勢が安定した状態に保持されるこ
とになる。
【0018】姿勢変更作業においては、吊り下げられた
円筒状鋼板Xの下端を他のクレーンZ等により把持して
吊り上げることにより、図3に示すように座屈防止装置
10が傾斜させられる。座屈防止装置10には、ストッ
パ13および外れ止め部材14が設けられているので、
円筒状鋼板Xの傾斜により下側となる端部は、ストッパ
13に突き当たり、他方、傾斜による上端となる部分
は、外れ止め部材14に係合されることにより、姿勢変
更作業にあたって、円筒状鋼板Xがフレーム11から外
れないように保持されることになる。
【0019】〈他の実施態様〉 なお、本考案に係る円筒状鋼板の座屈防止装置にあって
は、次の技術を採用することができる。 フレームに取り付ける補助ローラを任意の数とするこ
と。 補助ローラの列数を任意の数とすること。 フレームを任意の形状とすること。 ストッパを任意の形状とすること。 外れ止め部材を吊持部を連結する両持ち梁とし、か
つ、取り外し可能な構成とすること。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように、本考案に係る円筒
状鋼板の座屈防止装置は、湾曲させられた鋼板を上方に
挿通させるフレームと、該フレームの上面に取付られ鋼
板の表面を転動する複数の補助ローラとを具備し、補助
ローラは鋼板の挿通方向に間隔を空けて設けられ、フレ
ームには、鋼板の端部を突き当てるストッパと外れ止め
部材とが設けられているので、以下の効果を奏する。 (1)鋼板をフレームの上方に挿通するときに、補助ロ
ーラが鋼板の表面を転動するので、フレームと鋼板との
間に発生する摩擦力が低減され、鋼板を円筒状に成形す
る作業を円滑に実施することができる。 (2)補助ローラが鋼板の挿通方向に間隔を空けて設け
られているので、搬送作業において、円筒状鋼板を安定
して支持することができる。 (3)フレームにストッパおよび外れ止め部材が設けら
れているので、円筒状鋼板を直立状態とする姿勢変更作
業にあっても、段取りの変更をすることなく実施するこ
とができるので、作業効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る円筒状鋼板の座屈防止装置の一実
施例を示す斜視図である。
【図2】図1の座屈防止装置を使用した円筒状鋼板の成
形工程を示す正面図である。
【図3】図1の座屈防止装置を使用した円筒状鋼板の回
転作業を示す正面図である。
【符号の説明】
A ワイヤロープ X 鋼板(円筒状鋼板) Y・Z クレーン 1 ベンディングローラ 1a 下部ローラ 1b 上部ローラ 2 受けローラ 10 座屈防止装置 11 フレーム 11a 吊持部 11b 貫通穴 12 補助ローラ 12a 取付部材 13 ストッパ 14 外れ止め部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平状態のベンディングローラの上方に
    吊り下げられ湾曲させられた鋼板を上方に挿通させるフ
    レームと、該フレームの上面に取付られ鋼板の表面を転
    動する複数の補助ローラとを具備するとともに、該補助
    ローラは、鋼板の挿通方向に間隔を空けて配設され、前
    記フレームには、鋼板を幅方向に突き当てるストッパ
    と、前記補助ローラの転動面との間に間隔を空けて配置
    され鋼板を補助ローラとの間に挟んでフレームに支持状
    態に保持する外れ止め部材とが設けられていることを特
    徴とする円筒状鋼板の座屈防止装置。
JP2214192U 1992-04-09 1992-04-09 円筒状鋼板の座屈防止装置 Expired - Fee Related JP2567814Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2214192U JP2567814Y2 (ja) 1992-04-09 1992-04-09 円筒状鋼板の座屈防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2214192U JP2567814Y2 (ja) 1992-04-09 1992-04-09 円筒状鋼板の座屈防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0582830U JPH0582830U (ja) 1993-11-09
JP2567814Y2 true JP2567814Y2 (ja) 1998-04-08

Family

ID=12074601

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2214192U Expired - Fee Related JP2567814Y2 (ja) 1992-04-09 1992-04-09 円筒状鋼板の座屈防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2567814Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0582830U (ja) 1993-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2567814Y2 (ja) 円筒状鋼板の座屈防止装置
JP7292774B1 (ja) 敷き鉄板用吊り具及び敷き鉄板移動方法
JPH09278150A (ja) 搬送用ベルトコンベアのリターンローラ支持ブラケット
JP3264532B2 (ja) 円弧状ガラス板等の三次元板状物の物流具
JP3176874B2 (ja) ドラム用台車
CN211196240U (zh) 一种棒料转运装置
JP2784729B2 (ja) 貯蔵・搬送用装置
US4793801A (en) Method for retaining the configuration of an aperture formed through a coil
CN214935264U (zh) 一种刚带料卷的吊装吊具
CN216835175U (zh) 超大板玻璃原片转运辅助架
CN219004143U (zh) 卷材开卷上料系统
CN214933673U (zh) 一种l型的卷筒纸翻转装置
JPH05319773A (ja) トロリ走行装置
CN216102314U (zh) 一种铝箔手推车
JPH07206365A (ja) クレードル装置
CN110252045B (zh) 一种袋式除尘器、袋笼及袋笼的制作方法
JPH07196281A (ja) クレードル
JP2003002392A (ja) 被服輸送用コンテナ
JP7314465B2 (ja) 運搬装置
JP3231837U (ja) 鋼矢板の吊り装置
JPH08253B2 (ja) 円筒状物製造方法
CN212799285U (zh) 一种幕布吊装结构
JPH07242357A (ja) コイル運搬装置
JP3013804U (ja) 折り畳み可能な天部を有するコンテナ
JPH0569057U (ja) 万棒用吊り治具

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19971125

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees