JP2567809Y2 - 非接触icカード式ゲート装置 - Google Patents

非接触icカード式ゲート装置

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JP2567809Y2
JP2567809Y2 JP1992007982U JP798292U JP2567809Y2 JP 2567809 Y2 JP2567809 Y2 JP 2567809Y2 JP 1992007982 U JP1992007982 U JP 1992007982U JP 798292 U JP798292 U JP 798292U JP 2567809 Y2 JP2567809 Y2 JP 2567809Y2
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JP1992007982U
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Inventor
宏和 河合
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神鋼電機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、交信可能領域に差し出
された非接触ICカードと交信可能な局を有するゲート
を備え、当該局が所定周期で繰り返す呼掛け信号を受信
した上記非接触ICカードが上記局と所要の交信を行い
ゲート通過の許可/不許可を通知する非接触ICカード
式ゲート装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、メモリをマイクロコンピュータ等
とともに内蔵してカード自体にデータ処理能力を持た
せ、記憶容量も磁気カードに比して飛躍的に増大させ、
外部装置とは無線で会話する非接触ICカードが開発さ
れている。
【0003】この非接触ICカードの代表的なものは、
外部装置が発生する振動エネルギー(例えば電磁波によ
る誘導磁界)の場におかれると、アンテナ等の受波器で
当該振動エネルギーを吸収して電力に変換する一方で、
振動エネルギーに含まれるデータや命令を取り出して信
号処理し、データの変更、追加、あるいは読み出し命令
に基づく識別コードやデータの読み出し処理等を実行
し、上記外部装置へ返信する。
【0004】定期券等にこの種の非接触ICカードを用
いた場合の駅の改札口等のゲート装置は図4および図5
に示すように当該定期券等と無線で会話することにな
る。
【0005】図4において、10は改札口のゲートであ
り、図5に示す固定局20を収納している。11は判定
表示部である。30は乗客Mが保持している非接触IC
カードであり図5に示すような回路を内蔵している。
【0006】この構成において、固定局20は送受信ア
ンテナ(ループアンテナ)21から、呼掛け信号(トリ
ガー信号)Soを一定の短い周期で繰り返し放出してい
る。非接触ICカード30が図3に示すように交信可能
領域へ差し出されると、図2の(B)の交信チャートに
示すように、当該非接触ICカード30は上記呼掛け信
号(トリガー信号)Soを受信し、これを復調回路32
で復調したのち制御回路33で解読し、メモリ34に格
納している発着駅や経由駅および通用期間等のデータを
所定の順序で読み出し、当該データを変調回路35で変
調して送受信アンテナ(ループアンテナ)31を通し放
出する。このデータを載せた信号を受信した固定局20
は復調回路22で復調して制御回路23に送り、制御回
路23は当該データをメモリ24に格納している照合用
データと照合し、乗客の通過の許可/不許可を判定す
る。通過を許可する場合には、その旨および所要の命令
を変調回路25、送受信アンテナ(ループアンテナ)2
1を通して非接触ICカード30へ送信する。この信号
を受信した非接触ICカード30では上記命令に基づく
一連の処理を行なって、処理が終了したことを固定局2
0へ返信する。この返信を受信した固定局は判定表示部
11に通過許可を表示する。
【0007】なお、送受信アンテナ(ループアンテナ)
21はゲートを歩きながら通過する一人の乗客の非接触
ICカード30との上記一連の交信が完結する時間を確
保するに足る長さを持たせてある。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】このように、非接触I
Cカード30は交信可能領域へ差し出されると固定局1
0と会話(交信)を開始するので、乗客の流れが渋滞し
て複数個の非接触ICカード30が交信可能領域へ差し
出された場合は、これら複数個の非接触ICカード30
が上記呼掛け信号(トリガー信号)Soに応答してしま
い、混信が生じる。
【0009】この混信は、最先に上記交信可能領域へ差
し出され固定局20と交信を開始した非接触ICカード
30以外のカードとの交信は後回しとするロジックを組
んでおくことにより防止することができるが、上記一連
の処理を終えた処理済みのカードが未だ上記交信可能領
域に存在するのに新たな非接触ICカード30がこの交
信可能領域へ差し出されたようなケースでは混信が発生
し、ゲート処理能力の低下を招く。
【0010】本考案はこの問題を解消するためになされ
たもので、交信可能領域に残っている交信処理済みのカ
ードと続いて交信可能領域に入ってきたカードとが起こ
す混信を確実に防止することができる非接触ICカード
式ゲート装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
させるため、請求項1では、交信可能領域に差し出され
た非接触ICカードと交信可能な局を備え。当該局が所
定周期で繰り返す呼掛け信号を受信した上記非接触IC
カードが上記局と所要の交信を行いゲート通過の許可/
不許可を通知し、交信を終了したのち一定時間が経過す
るまで送受信処理を停止する機能を持ったゲート装置に
おいて、上記局は入場呼掛け信号と出場呼掛け信号の何
れか一方を受信し、上記非接触ICカードは、交信終了
時に状態反転されるフラグを有し、当該フラグの状態に
応じて上記入場呼掛け信号もしくは上記出場呼掛けに応
答する構成にした。
【0012】
【0013】
【作用】請求項1の考案では、非接触ICカードが入場
用ゲートの局から入場呼掛け信号を受信した場合、カー
ド内メモリの入出場フラグが例えば「0」であれば、上
記局との交信を開始し、一連の交信が終了すると、入出
場フラグを「1」に書き換える。また、非接触ICカー
ドが出場用ゲートの局から出場呼掛け信号を受信した場
合、カード内のメモリの入出場フラグが「1」であれ
ば、上記局との交信を開始し、一連の交信が終了する
と、入出場フラグを「0」に書き換える。
【0014】
【0015】
【第1の実施例】以下、本考案の1実施例を図面を参照
して説明する。
【0016】図1において、36および37はアンド素
子、39はワンショットタイマ、40はインバータであ
る。他の構成は図5に示した非接触ICカードと同じで
ある。
【0017】この構成においては、非接触ICカード3
0が前記固定局20からの呼掛け信号Soに応答して、
図2の(A)に示すように、交信を開始し、一連の交信
を終了すると、制御回路33はワンショットタイマ39
へトリガー信号を与える。このトリガー信号を受けたワ
ンショットタイマ39は一定時間巾のパルスを発生し、
このパルスはインバータ40で反転されてアンド素子3
6と37へ与えられる。このため、その後の一定時間
(乗客がゲート10を完全に通り抜けるに必要な時間)
の間は、復調回路32から制御回路33への信号および
制御回路33から変調回路34への信号は遮断されるこ
とになる。
【0018】従って、上記一連の交信が終了した非接触
ICカード30が上記交信可能領域に残っているのに新
たな非接触ICカード30が上記交信可能領域に入った
場合、当該新たな非接触ICカード30は固定局20と
交信を開始するが、上記一連の交信が終了した非接触I
Cカード30は送受信動作を行なわないので、混信する
恐れは無い。
【0019】
【第2の実施例】上記実施例では、固定局と交信を完了
した非接触ICカード30はタイマにより一定時間だけ
送受信不能状態におくようにしたが、呼掛け信号に、図
3に示すように入出場情報(入出場コード)を持たせ
て、入場用ゲート10INの固定局20からは入出場情報
を「0」とした入場用呼掛け信号S00を送信させ、出場
用ゲート10OUT の固定局20からは入出場情報を
「1」とした出場用呼掛け信号S01を送信させる。ま
た、非接触ICカード30では、メモリ35に入出場フ
ラグ領域を設ける。
【0020】非接触ICカード30が入場用ゲート10
INの固定局20から入場呼掛け信号S00を受信した場
合、メモリ34の入出場フラグが「0」であれば、制御
回路33はメモリ34に格納している発着駅や経由駅お
よび通用期間等のデータを所定の順序で読み出し、当該
データを変調回路35で変調して送受信アンテナ(ルー
プアンテナ)31を通し放出する一連の交信を行なう
が、メモリ34の入出場フラグが「1」である場合には
この動作は行なわない。そして、上記一連の交信が終了
すると、制御回路33はメモリ34の入出場フラグを
「1」に書き換える。従って、上記一連の交信が終了し
た非接触ICカード30が上記交信可能領域に残ってい
るのに新たな非接触ICカード30が上記交信可能領域
に入った場合、当該新たな非接触ICカード30は固定
局20と交信を開始するが、上記一連の交信が終了した
非接触ICカード30は送受信動作を行なわないので、
混信する恐れは無い。
【0021】非接触ICカード30が出場用ゲート10
OUT の交信可能領域に入ると、その固定局20から入場
呼掛け信号S00を受信するが、出場用ゲートを通過した
非接触ICカード30のメモリ34の入出場フラグは
「1」になっているので、制御回路33はメモリ34に
格納している発着駅や経由駅および通用期間等のデータ
を所定の順序で読み出し、当該データを変調回路35で
変調して送受信アンテナ(ループアンテナ)31を通し
放出する一連の交信を行なう。そして、上記一連の交信
が終了すると、制御回路33はメモリ34の入出場フラ
グを「0」に書き換える。
【0022】
【効果】本考案は以上説明した通り、ゲートの交信可能
領域に残っている交信処理済みのカードは当該ゲートで
、入出場フラグを反転するように書き換えるので、当
該カードと続いてこのゲートの交信可能領域入ってきた
カードとが起こす混信を確実に防止することができ、ゲ
ートでの上記混信による処理能力の低下を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例における非接触ICカー
ドのブロック構成図である。
【図2】ゲートの局と非接触ICカードとの交信チャー
トを示す図である。
【図3】本考案の第2の実施例における呼掛け信号のフ
ォーマットを示す図である。
【図4】非接触ICカード式ゲート装置の概略図であ
る。
【図5】非接触ICカード式ゲート装置の従来の回路構
成図である。
【符号の説明】
10 ゲート 10IN 入場用ゲート 10OUT 出場用ゲート 11 判定表示部 20 固定局 30 非接触式ICカード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04B 5/00 G06F 15/21 C

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交信可能領域に差し出された非接触IC
    カードと交信可能な局を備え。当該局が所定周期で繰り
    返す呼掛け信号を受信した上記非接触ICカードが上記
    局と所要の交信を行いゲート通過の許可/不許可を通知
    し、交信を終了したのち一定時間が経過するまで送受信
    処理を停止する機能を持ったゲート装置において、 上記局は入場呼掛け信号と出場呼掛け信号の何れか一方
    を受信し、上記非接触ICカードは、交信終了時に状態
    反転されるフラグを有し、当該フラグの状態に応じて上
    記入場呼掛け信号もしくは上記出場呼掛けに応答するこ
    とを特徴とする非接触ICカード式ゲート装置
  2. 【請求項2】 交信可能領域に差し出された非接触IC
    カードと交信可能な局を備え、当該局が所定周期で繰り
    返す呼掛け信号を受信した上記非接触ICカードが上記
    局と所要の交信を行いゲート通過の許可/不許可を通知
    するゲート装置において、 上記局は入場呼掛け信号と出場呼掛け信号の何れか一方
    を送信し、上記非接触ICカードは、交信終了時に状態
    反転されるフラグを有し、当該フラグの状態に応じて上
    記入場呼掛け信号もしくは上記出場呼掛け信号に応答す
    ることを特徴とする非接触ICカード式ゲート装置。
JP1992007982U 1992-02-24 1992-02-24 非接触icカード式ゲート装置 Expired - Lifetime JP2567809Y2 (ja)

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JPH0566772U JPH0566772U (ja) 1993-09-03
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2381694B1 (en) * 2002-10-18 2015-07-29 Symbol Technologies, Inc. System and method for minimizing unwanted re-negotiation of a passive RFID tag
JP5398800B2 (ja) * 2011-08-31 2014-01-29 株式会社東芝 電子機器及び通信制御方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2534295B2 (ja) * 1988-02-08 1996-09-11 三菱重工業株式会社 非接触icカ―ドの識別方法

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