JPH11110509A - 出入方向判定装置 - Google Patents

出入方向判定装置

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Publication number
JPH11110509A
JPH11110509A JP9284437A JP28443797A JPH11110509A JP H11110509 A JPH11110509 A JP H11110509A JP 9284437 A JP9284437 A JP 9284437A JP 28443797 A JP28443797 A JP 28443797A JP H11110509 A JPH11110509 A JP H11110509A
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card
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room
antenna
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JP9284437A
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Inventor
Masakazu Kikuchi
雅一 菊池
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Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固有の識別子が格納された移動情報記憶体の
所定の領域への出入方向を判定する。 【解決手段】 出入方向判定装置1では、例えば、第1
のデータ受信部12により第1のアンテナ11を用いて
所定の部屋の外側のICカード3aから識別子を受信す
るとともに、第2のデータ受信部14により第2のアン
テナ13を用いて当該部屋の内側のICカード3bから
識別子を受信する。制御部16のメモリ17にはそれぞ
れのアンテナ11、13により受信された識別子が記憶
され、同一の識別子がそれぞれのアンテナ11、13に
より受信された順序に基づいて、判定手段18が対応す
るICカードの当該部屋への出入方向を判定する。な
お、電力供給送信部15はアンテナ11、13を用いて
ICカードへの電力伝送やデータ送信を行い、また、部
屋の外側や内側のICカードから受信された識別子は認
証処理され、この結果に基づいてドア開閉制御装置2に
よりドアの開閉が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固有の識別子が格
納されたICカード等といった移動情報記憶体と情報通
信用アンテナとの間で識別子(ID)を通信することに
より、所定の部屋等といった領域への移動情報記憶体の
出入方向を判定する出入方向判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばICカードは、クレジットカード
等と同様な大きさのカード基板にマイクロコンピュータ
チップやメモリチップを埋設して構成した移動情報記憶
体であり、それぞれのICカードには固有の識別子が格
納されている。この識別子は認証処理等を行うに際して
用いられ、すなわち、ICカードに格納されている識別
子を読み取って正規に登録されている識別子と一致する
か否かを比較することにより、当該ICカードを認証等
することが行われている。また、ICカードの識別子を
読み取る側の装置とICカードとの間の通信では、端子
同士を接触させて行う接触方式の他に、電磁波を用いて
行う非接触方式も採用されている。
【0003】図3に、このような非接触方式を採用した
ICカードとの間で無線通信を行って認証処理を行うシ
ステムの一例を示す。このシステムでは、所定の部屋へ
入退室する者をその者に所持されたICカードに格納さ
れた識別子によって認証処理し、この認証結果に基づい
て当該部屋のドアを開閉させる。具体的には、読取装置
22がICカード21に格納された識別子を無線で読み
取ることにより認証処理を行い、この認証結果に基づい
てドア開閉制御装置23を制御して部屋のドアを開閉さ
せる。
【0004】例えば読取装置22のアンテナ31を部屋
の外側に設置して、部屋の外側から内側へ入室しようと
する者に所持されたICカード21を認証処理する場合
には、まず、読取装置22が電力供給送信部32により
アンテナ31を用いて部屋の外側のICカード21へ電
力を送電するとともに、当該ICカード21からの識別
子の送信を要求するID読み取り信号を送信する。
【0005】ID読み取り信号を受信したICカード2
1からは当該カード21に格納されている識別子が送信
され、読取装置22では、この識別子をデータ受信部3
3によりアンテナ31を用いて受信し、受信した識別子
を制御部34により認証処理する。この認証処理の結
果、当該ICカード21が正規に登録されたものである
と確認された場合には、制御部34からの指示によりド
ア開閉制御装置23が部屋のドアを開けて当該カード2
1の所持者を入室させる。一方、当該ICカード21が
登録されていないものであると確認された場合には、制
御部34からの指示によりドア開閉制御装置23が部屋
のドアを閉じて施錠等し、これにより、不正な第三者の
入室を防止する。
【0006】また、例えば読取装置22のアンテナ31
を部屋の内側に設置して、部屋の内側から外側へ退室し
ようとする者に所持されたICカード21を認証する場
合においても、上記と同様にして認証処理を行い、この
認証結果に基づいて部屋のドアの開閉を制御することが
できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなシステムでは、所定の部屋へ入退室しようとして
いる者が部屋のドア付近に近寄ったときに、この者に所
持されているICカードを認証処理して、この認証結果
に基づいて当該部屋のドアを開閉させるといった処理が
行われるだけであるため、この者が実際に入室したの
か、或いはこの者が実際に退室したのかといった入退室
方向については判定することができないといった不具合
があった。
【0008】すなわち、例えば正規に登録されているI
Cカードの所持者に対して部屋のドアが開かれた場合で
あっても、この者が実際には部屋の内側或いは外側へ移
動しないといったこともあり、このため、この者が実際
に部屋の内側へ入室したのか、或いはこの者が実際に部
屋の外側へ退室したのかといったことを確認することが
できないといった不具合があった。また、このようなこ
とから、上記した従来のシステムでは、例えば部屋の内
側に何人の者が存在しているか等といったことを確実に
管理することが困難であり、このため、所定の部屋等へ
のICカード等の入退室の方向を確実に判定することが
できる装置が望まれていた。
【0009】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたもので、固有の識別子が格納されたI
Cカード等といった移動情報記憶体と情報通信用アンテ
ナとの間で識別子を通信することにより、所定の部屋等
といった領域への移動情報記憶体の出入方向を判定する
ことができる出入方向判定装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る出入方向判定装置では、次のようにし
て、固有の識別子が格納された移動情報記憶体と情報通
信用アンテナとの間で識別子を通信することにより、所
定の領域への移動情報記憶体の出入方向を判定する。す
なわち、第1の情報通信用アンテナにより前記所定領域
の外側の移動情報記憶体から識別子を受信するととも
に、第2の情報通信用アンテナにより前記所定領域の内
側の移動情報記憶体から識別子を受信するといった処理
を例えば常に行う。そして、判定手段が、第1の情報通
信用アンテナにより受信された識別子が第2の情報通信
用アンテナにより受信された場合には、対応する移動情
報記憶体が前記所定領域の外側から内側へ入ったことを
判定する一方、第2の情報通信用アンテナにより受信さ
れた識別子が第1の情報通信用アンテナにより受信され
た場合には、対応する移動情報記憶体が前記所定領域の
内側から外側へ出たことを判定する。
【0011】従って、ICカード等といった移動情報記
憶体が所定の部屋等の領域の外側から内側へ入ったの
か、或いは当該領域の内側から外側へ出たのかという出
入方向を判定することができる。例えば所定の部屋へ入
退室する者に所持されたICカードとの間で識別子を通
信して、当該部屋へのICカードの出入方向を判定する
ことにより、この部屋の内側に何人の者が存在している
か等といったことを正確に把握して当該部屋への入退室
の管理を行うこともできる。また、例えば部屋のドアが
開かれたにもかかわらずに入退室を行わない者があった
としても、この者については部屋への出入方向が判定さ
れず、このため、部屋への入退室を実際に行った者につ
いてのみ、その入退室を検出することができる。
【0012】ここで、本発明が適用される移動情報記憶
体としては、上記したICカードに限られず、人の服等
に付されたネームプレートや、商品や物品に付されたタ
グや、家畜に付された識別用プレートや、自動車に付さ
れたナンバー識別用プレート等といった種々なものが用
いられてもよい。例えば固有の識別子が格納されたネー
ムプレートを所定の部屋へ入退室する者の服等に付すこ
とにより、上記と同様にして、この者の当該部屋への入
退室の方向を判定することができ、これにより、当該部
屋への入退室状況等を管理することもできる。
【0013】また、例えば固有の識別子が格納されたタ
グを商品や物品に付すことにより、当該商品や物品の所
定の倉庫への出入り方向を判定することができ、これに
より、当該商品や物品の在庫管理等を行うこともでき
る。また、例えば固有の識別子が格納された識別用プレ
ートを家畜に付すことにより、当該家畜の所定の牧場へ
の出入り方向を判定することができ、これにより、当該
家畜の居場所等を管理することもできる。また、例えば
固有の識別子が格納されたナンバー識別用プレートを自
動車に付すことにより、当該自動車の所定の駐車場への
入退場方向を判定することができ、これにより、当該自
動車による駐車場の利用状況等を管理することもでき
る。
【0014】以上のように、本発明は、固有の識別子が
格納された種々な移動情報記憶体に広く適用可能なもの
であり、また、本発明が適用される所定の領域として
も、上記したように部屋や倉庫等といった種々な領域で
あってもよい。本発明は、こうした種々な移動情報記憶
体や領域に適用されて、当該領域への移動情報記憶体の
出入方向を判定することができるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係る一実施例を図面を参
照して説明する。なお、本実施例では、移動情報記憶体
として非接触式ICカードを用いて、所定の部屋への当
該ICカードの出入方向を判定することを行う場合を示
す。図1には、本発明に係る出入方向判定装置を用いた
システムの一例を示してあり、このシステムには、所定
の部屋へのICカードの出入方向を判定する出入方向判
定装置1と、この部屋のドアの開閉を制御するドア開閉
制御装置2とが備えられている。
【0016】また、この部屋への入退室を行う者には、
それぞれ固有の識別子が格納されたICカードが所持さ
れているとする。なお、図1では、説明の便宜上から部
屋の外側に1枚のICカード3aを示すとともに、部屋
の内側に1枚のICカード3bを示してあり、以下の説
明ではこれらのICカードを代表させて説明を行う。ま
た、本例では、部屋の外側と内側とは壁Wで仕切られて
おり、ICカードの所持者は部屋のドアを介して入退室
を行うものとする。
【0017】出入方向判定装置1には、部屋の外側のI
Cカード3aとの間で情報を通信する第1のアンテナ1
1と、第1のアンテナ11からのデータを受信処理する
第1のデータ受信部12と、部屋の内側のICカード3
bとの間で情報を通信する第2のアンテナ13と、第2
のアンテナ13からのデータを受信処理する第2のデー
タ受信部14と、第1のアンテナ11及び第2のアンテ
ナ13を用いて電力の伝送及びデータの送信を行う電力
供給送信部15と、上記した各処理部12、14、15
の制御等といった処理を行う制御部16とが備えられて
いる。
【0018】第1のアンテナ11は本例では部屋の外側
に設置されており、部屋の外側のICカード3aから識
別子を受信する第1の情報通信用アンテナとして用いら
れている。また、本例では、この第1のアンテナ11
は、部屋の外側のICカード3aへの電力の送電やデー
タの送信を行うためにも用いられている。第1のデータ
受信部12は例えば無線信号として受信されたデータを
復調する復調器から構成されており、部屋の外側のIC
カード3aから送信されたデータを第1のアンテナ11
を介して受信処理する。
【0019】第2のアンテナ13は本例では部屋の内側
に設置されており、部屋の内側のICカード3bから識
別子を受信する第2の情報通信用アンテナとして用いら
れている。また、本例では、この第2のアンテナ13
は、部屋の内側のICカード3bへの電力の送電やデー
タの送信を行うためにも用いられている。第2のデータ
受信部14は例えば無線信号として受信されたデータを
復調する復調器から構成されており、部屋の内側のIC
カード3bから送信されたデータを第2のアンテナ13
を介して受信処理する。
【0020】なお、一般に、アンテナを用いて無線通信
を行う場合には、当該アンテナから所定の距離以内の領
域、すなわち通信可能領域内にあるICカードとの間で
無線通信を行うことができ、本例では、上記した第1の
アンテナ11や第2のアンテナ13は、部屋のドア付近
のICカードとの間で通信を行うような位置に配置され
ているとする。すなわち、これら両アンテナ11、13
では、部屋のドア付近に近寄って当該部屋への入退室を
行うものと推定される者に所持されたICカードとの間
で識別子の通信を行うものとする。
【0021】電力供給送信部15は例えばデータを無線
信号に変調する変調器から構成されており、また、第1
のアンテナ11や第2のアンテナ13を用いてICカー
ドに対して無線で電力を供給する機能を有している。本
例では、電力供給送信部15によりICカードに対して
識別子の送信を要求するID読み取り信号を第1のアン
テナ11や第2のアンテナ13を用いて送信し、これに
より、ICカードから識別子を送信させることを行う。
すなわち、本例では、ID読み取り信号を受信したIC
カードでは自己に格納されている識別子を出入方向判定
装置1へ送信することが行われ、出入方向判定装置1で
はこの識別子を上記した第1のアンテナ11や第2のア
ンテナ13により受信する。
【0022】制御部16は上記した各処理部12、1
4、15を制御等する機能を有しており、また、本例で
は、識別子を記憶するメモリ17や、所定の部屋へのI
Cカードの出入方向を判定する判定手段18を有してい
る。メモリ17はデータを記憶する手段であり、本例で
は、第1のアンテナ11により部屋の外側のICカード
3aから受信された識別子や、第2のアンテナ13によ
り部屋の内側のICカード3bから受信された識別子を
記憶する。なお、本例では、所定の部屋へ入退室するこ
とが許可された者により所持されるICカードの識別子
が制御部16に記憶保持されているとし、制御部16で
はこの記憶内容に基づいてICカードの認証処理を行
う。
【0023】判定手段18は、所定の部屋へのICカー
ドの出入方向を判定する手段であり、例えばCPUが所
定の制御プログラムをRAMに展開して実行することに
より構成される。本例では、部屋の外側や内側のICカ
ードから受信された識別子が上記したメモリ17に記憶
され、判定手段18はこのメモリ17の記憶内容を参照
して、第1のアンテナ11により受信された識別子が第
2のアンテナ13により受信されたことに基づいて、対
応するICカードが所定の部屋の外側から内側へ入った
ことを判定する一方、第2のアンテナ13により受信さ
れた識別子が第1のアンテナ11により受信されたこと
に基づいて、対応するICカードが所定の部屋の内側か
ら外側へ出たことを判定する。
【0024】すなわち、或るICカードが部屋の外側か
ら内側へ入室した場合には、このICカードの識別子は
第1のアンテナ11により受信された後に第2のアンテ
ナ13により受信され、一方、或るICカードが部屋の
内側から外側へ退室した場合には、このICカードの識
別子は第2のアンテナ13により受信された後に第1の
アンテナ11により受信される。判定手段18では、上
記のように、ICカードに格納された同一の識別子が第
1のアンテナ11と第2のアンテナ13とのそれぞれに
より受信される順序、すなわち、これら両アンテナ1
1、13のそれぞれにより受信された識別子がメモリ1
7に格納される順序を検出することによって、このIC
カードの所定の部屋への出入方向を判定する。
【0025】なお、例えば、一方のアンテナにより受信
された識別子が、その後、所定の時間以内に他方のアン
テナにより受信された場合にのみ、判定手段18が対応
するICカードの出入方向を判定するといった構成を用
いることもできる。この構成では、例えば一方のアンテ
ナにより受信された識別子が所定の時間以内に他方のア
ンテナにより受信されなかった場合にはエラーが検出さ
れる。すなわち、第1のアンテナ11により検出する部
屋の外側のICカード3aの検出地点と、第2のアンテ
ナ13により検出する部屋の内側のICカード3bの検
出地点とが比較的近くに設定されている構成では、一方
のアンテナにより受信された識別子が長時間経った後に
他方のアンテナにより受信されるといったことが生じた
場合には、いずれかのアンテナにおいて識別子の受信エ
ラーや読み取りエラー等が発生してしまった可能性が高
く、このため、上記のように所定時間を設けた構成とす
ることにより、受信エラー等に起因した出入方向の判定
エラーを低減させることができる。
【0026】なお、上記の所定時間としては、第1のア
ンテナ11によるICカード3aの検出地点と、第2の
アンテナ13によるICカード3bの検出地点との離隔
距離等に応じて任意に定められてよく、また、例えばこ
れらの検出地点が比較的離れた位置に設定されている場
合や、アンテナによる識別子の受信エラーの確率が低い
場合等には、こうした所定時間が設定されなくてもよ
い。
【0027】また、本例では、制御部16は、後述する
ドア開閉制御装置2を指示して、当該ドア開閉制御装置
2により部屋のドアの開閉を制御させる機能を有してい
る。すなわち、上記したように制御部16では、部屋の
外側や内側のICカードから受信された識別子が正規に
登録されたものである場合にはドアを開かせる一方、当
該識別子が登録されていない場合にはドアを閉じさせる
ことをドア開閉制御装置2に指示する。ドア開閉制御装
置2は部屋のドアを開閉させる機能を有しており、上記
したように、制御部16からの指示に従ってドアの開閉
を行う。また、ドアを開閉させる機能としては、例えば
単にドアの開閉を制御する構成であってもよく、また、
例えばドアを閉じた場合に当該ドアを施錠する施錠装置
を備えた構成であってもよい。
【0028】以上の構成により、上記したシステムで
は、出入方向判定装置1により部屋のドアを通過して入
退室するICカードの出入方向を判定するとともに、部
屋の外側や内側のICカードから受信された識別子に基
づいて、ドア開閉制御装置2により部屋のドアの開閉を
行う。
【0029】次に、上記した出入方向判定装置1により
行われる判定処理の手順の一例を図2を用いて説明す
る。なお、同図には、当該処理の手順の一例と共に制御
部16のメモリ16内に確保された第1のID記憶領域
R1と第2のID記憶領域R2とが示されている。ここ
で、第1のID記憶領域R1には第1のアンテナ11に
より受信された識別子が記憶され、また、第2のID記
憶領域R2には第2のアンテナ13により受信された識
別子が記憶される。
【0030】まず、処理が開始されると、出入方向判定
装置1の第1のアンテナ11や第2のアンテナ13から
例えば常にID読み取り信号の送信が行われる。このI
D読み取り信号を受信したICカードでは自己に格納さ
れた識別子の送信が行われ、例えば第2のアンテナ13
により部屋の内側のICカード3bからの識別子が受信
された場合には(ステップS1)、当該識別子が第2の
ID記憶領域R2に記憶されるとともに(ステップS
2)、当該識別子が第1のID記憶領域R1に記憶され
ている識別子と一致するか否かが比較される(ステップ
S3)。
【0031】この比較の結果、第2のアンテナ13によ
り受信された識別子と同一の識別子が既に第1のID記
憶領域R1に記憶されていた場合には、対応するICカ
ードが部屋の外側から内側へ入室したことが判定され
(ステップS4)、第1のID記憶領域R1及び第2の
ID記憶領域R2の当該識別子についての記憶内容がク
リアされる(ステップS5)。これにより、当該判定処
理が終了され、再び上記したID読み取り信号の送信以
降の処理が繰り返される。なお、上記比較の結果、第2
のアンテナ13により受信された識別子が第1のID記
憶領域R1に記憶されている識別子と一致しなかった場
合、すなわち、第2のアンテナ13により受信された識
別子が第1のID記憶領域R1に記憶されていなかった
場合には、再び上記したID読み取り信号の送信以降の
処理が繰り返される。
【0032】一方、出入方向判定装置1の第1のアンテ
ナ11や第2のアンテナ13からID読み取り信号が送
信されたことに応じて、例えば第1のアンテナ11によ
り部屋の外側のICカード3aからの識別子が受信され
た場合には(ステップS1)、当該識別子が第1のID
記憶領域R1に記憶されるとともに(ステップS6)、
当該識別子が第2のID記憶領域R2に記憶されている
識別子と一致するか否かが比較される(ステップS
7)。
【0033】この比較の結果、第1のアンテナ11によ
り受信された識別子と同一の識別子が既に第2のID記
憶領域R2に記憶されていた場合には、対応するICカ
ードが部屋の内側から外側へ退室したことが判定され
(ステップS8)、第1のID記憶領域R1及び第2の
ID記憶領域R2の当該識別子についての記憶内容がク
リアされる(ステップS5)。これにより、当該判定処
理が終了され、再び上記したID読み取り信号の送信以
降の処理が繰り返される。なお、上記比較の結果、第1
のアンテナ11により受信された識別子が第2のID記
憶領域R2に記憶されている識別子と一致しなかった場
合、すなわち、第1のアンテナ11により受信された識
別子が第2のID記憶領域R2に記憶されていなかった
場合には、再び上記したID読み取り信号の送信以降の
処理が繰り返される。
【0034】また、例えば上記したように、一方のアン
テナにより受信された識別子が所定時間以内に他方のア
ンテナにより受信された場合にのみ判定処理を行うとい
った構成が用いられた場合には、第1のID記憶領域R
1或いは第2のID記憶領域R2のいずれか一方に記憶
された識別子が、その後、他方のID記憶領域に記憶さ
れないまま当該所定時間が経過したときに、エラーを検
出して当該識別子を前記一方のID記憶領域からクリア
することが行われる。
【0035】以上のように、上記した出入方向判定装置
1では、固有の識別子が格納されたICカードとアンテ
ナとの間で識別子を通信することにより、所定の部屋へ
のICカードの出入方向を判定することができ、これに
より、当該ICカードを所持した者の当該部屋への入退
室方向、すなわちこの者が当該部屋のドアを通過する方
向を判定することができる。
【0036】また、このような判定処理を行うことによ
り、ICカードを所持した者についてのこの部屋への入
退室の管理を正確に行うことができ、例えばこの部屋の
内側に何人の者が存在しているかといったことや、部屋
の内側に誰が存在しているかといった所在等を管理する
ことができる。また、例えば部屋のドアが開かれたにも
かかわらず入退室を行わない者があった場合であって
も、この者については出入方向が判定されないため、部
屋への入退室を実際に行った者についてのみ入退室の状
況を検出して管理することができる。
【0037】また、本例では、ICカードと出入方向判
定装置との間での識別子等の通信を無線信号を用いた無
線通信で行っているため、例えばICカードの所持者が
当該ICカードを出入方向判定装置にかざすといった動
作を行わずとも、当該所持者の服のポケット等にICカ
ードを入れて所持しておくだけで、ICカードと出入方
向判定装置との間での通信が行われ、このようなことか
ら、利用者にとって煩わしい動作を行う必要がないとい
った利点がある。
【0038】なお、必ずしもICカードと出入方向判定
装置との間で上記実施例のような無線通信が行われなく
てもよく、例えばICカードを出入方向判定装置のアン
テナの上方等にかざすことにより、これらの間で比較的
近距離での電磁結合による通信が行われてもよい。すな
わち、ICカード等といった移動情報記憶体と出入方向
判定装置との間の通信形態としては、移動情報記憶体と
出入方向判定装置のアンテナとの間で識別子を通信する
ことができる構成であれば、どのような通信形態が用い
られてもよい。
【0039】ここで、上記実施例では、出入方向判定装
置に備えられた第1のアンテナや第2のアンテナにより
電力の伝送やデータの送信やデータの受信を行う構成と
したが、アンテナの構成としては任意であり、例えば識
別子を受信するデータ受信用のアンテナを電力伝送やデ
ータ送信を行う送信用のアンテナとは別体で備えた構成
としてもよい。また、出入方向判定装置によりICカー
ドから識別子を受信する方法としても、必ずしも上記実
施例のようにID読み取り信号が用いられなくてもよ
く、要は、所定の領域の外側或いは内側のICカード等
といった移動情報記憶体から識別子を受信することがで
きる構成であれば、どのような識別子の通信方法が用い
られてもよい。
【0040】また、上記実施例では、出入方向判定装置
からICカードへ無線で電力を供給することによってI
Cカードが動作する構成としたが、例えばICカードに
備えられたバッテリにより当該ICカードが動作すると
いった構成が用いられてもよい。
【0041】また、上記実施例では、本発明により所定
の部屋へのICカードの出入方向を判定する場合を示し
たが、本発明が適用される移動情報記憶体としては、上
記したように商品のタグや家畜の識別用プレート等とい
った種々なものであってもよく、また、本発明が適用さ
れる所定の領域としても、同様に倉庫や牧場等といった
種々な領域であってもよい。また、例えば、電車の定期
券がICカード化されたような場合には、自動改札機に
本発明を適用すると、乗客の駅構内への入退場を正確に
管理することができ、混雑具合に応じたサービスの提供
等に役立てることができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る出入
方向判定装置によると、固有の識別子が格納されたIC
カード等といった移動情報記憶体が所定の部屋等の領域
へ出入りするに際して、第1の情報通信用アンテナによ
り当該所定領域の外側の移動情報記憶体から識別子を受
信するとともに、第2の情報通信用アンテナにより当該
所定領域の内側の移動情報記憶体から識別子を受信する
ようにしたため、移動情報記憶体の識別子がそれぞれの
アンテナにより受信された順序に基づいて、当該移動情
報記憶体の当該所定領域への出入方向を判定することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る出入方向判定装置を用
いたシステムの構成例である。
【図2】出入方向判定装置による判定処理の手順の一例
である。
【図3】従来例に係るICカードの認証処理を行うシス
テムの一例である。
【符号の説明】
1・・出入方向判定装置、 2・・ドア開閉制御装置、
3a、3b・・ICカード、 11・・第1のアンテ
ナ、12・・第1のデータ受信部、 13・・第2のア
ンテナ、14・・第2のデータ受信部、 15・・電力
供給送信部、 16・・制御部、17・・メモリ、 1
8・・判定手段、 W・・壁、R1・・第1のID記憶
領域、 R2・・第2のID記憶領域、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固有の識別子が格納された移動情報記憶
    体と情報通信用アンテナとの間で識別子を通信すること
    により、所定の領域への移動情報記憶体の出入方向を判
    定する出入方向判定装置であって、 前記所定領域の外側の移動情報記憶体から識別子を受信
    する第1の情報通信用アンテナと、 前記所定領域の内側の移動情報記憶体から識別子を受信
    する第2の情報通信用アンテナと、 前記第1の情報通信用アンテナにより受信された識別子
    が前記第2の情報通信用アンテナにより受信されたこと
    に基づいて、対応する移動情報記憶体が前記所定領域の
    外側から内側へ入ったことを判定する一方、前記第2の
    情報通信用アンテナにより受信された識別子が前記第1
    の情報通信用アンテナにより受信されたことに基づい
    て、対応する移動情報記憶体が前記所定領域の内側から
    外側へ出たことを判定する判定手段と、 を備えたことを特徴とする出入方向判定装置。
JP9284437A 1997-10-01 1997-10-01 出入方向判定装置 Pending JPH11110509A (ja)

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