JP2567809B2 - パイプ加工装置 - Google Patents
パイプ加工装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパイプ加工装置に関し、
主として、各種機械構造用、配管用、および建築装飾用
などのパイプに局部絞りや模様などを形成したり、パイ
プを切断したりするのに用いられる。
主として、各種機械構造用、配管用、および建築装飾用
などのパイプに局部絞りや模様などを形成したり、パイ
プを切断したりするのに用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種装置としては、例えば、特
開平4−339527号公報に開示されたものが知られ
ている。この開示された装置では、パイプ保持装置によ
り固定した被加工パイプの先端部外周に、半径方向内方
へ向かって公転しつつある複数のプロフィルロールを押
圧して、パイプに任意のプロフィルで塑性加工が施され
ている。この場合、プロフィルロールは、回転駆動され
る回転体に対し固定軸により基端を枢支された揺動体の
先端の軸に支持されている。そして、各揺動体の軸のカ
ム従動子に対し側方からカムの力を作用させることによ
り、揺動体を回転させるプロフィルロールを半径方向内
方へ変位させている。
開平4−339527号公報に開示されたものが知られ
ている。この開示された装置では、パイプ保持装置によ
り固定した被加工パイプの先端部外周に、半径方向内方
へ向かって公転しつつある複数のプロフィルロールを押
圧して、パイプに任意のプロフィルで塑性加工が施され
ている。この場合、プロフィルロールは、回転駆動され
る回転体に対し固定軸により基端を枢支された揺動体の
先端の軸に支持されている。そして、各揺動体の軸のカ
ム従動子に対し側方からカムの力を作用させることによ
り、揺動体を回転させるプロフィルロールを半径方向内
方へ変位させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
構成の場合には、次のような問題点があった。 a.装置を構成する部品点数が多いため、構造がきわめ
て複雑である。 b.パイプは装置内の軸方向に挿通できない構成となっ
ているため、パイプに対する加工部位は管端部に制限さ
れる。このため、パイプの任意の位置に絞りや切断など
の加工を施すことができなくなるとともに、長尺のパイ
プの長さ方向に複数個の加工を施すことができない。 c.パイプ保持部と加工部本体の構造により、断面が非
円形の異形管や湾曲したパイプに対し絞り加工を施すこ
とができない。
構成の場合には、次のような問題点があった。 a.装置を構成する部品点数が多いため、構造がきわめ
て複雑である。 b.パイプは装置内の軸方向に挿通できない構成となっ
ているため、パイプに対する加工部位は管端部に制限さ
れる。このため、パイプの任意の位置に絞りや切断など
の加工を施すことができなくなるとともに、長尺のパイ
プの長さ方向に複数個の加工を施すことができない。 c.パイプ保持部と加工部本体の構造により、断面が非
円形の異形管や湾曲したパイプに対し絞り加工を施すこ
とができない。
【0004】本発明はこれらの事情に鑑みてなされたも
ので、装置の構造をパイプを挿通し得るきわめて簡単な
構成とし、管端以外の任意の位置にも絞りや切断を施す
ことができる上に、断面が非円形の異形管や湾曲された
パイプに対して絞り加工を施すことができるパイプ加工
装置の提供を目的としたものである。
ので、装置の構造をパイプを挿通し得るきわめて簡単な
構成とし、管端以外の任意の位置にも絞りや切断を施す
ことができる上に、断面が非円形の異形管や湾曲された
パイプに対して絞り加工を施すことができるパイプ加工
装置の提供を目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成すべくなされたもので、内側中空体は支持台のケーシ
ングに回転可能に保持されるとともに、ケーシングから
の突出部の一端に歯車が固定され、外側中空体はケーシ
ングから突出された内側中空体の他端外周部に回転可能
に保持されるとともに、ケーシング側の一端に歯車が固
定され、外側および内側中空体の各歯車は、外側中空体
を内側中空体より大きな回転数で回転する電磁クラッチ
を介在させた各歯車系列と連結され、レバーとクランク
からなる3組のリンク機構は、レバーとクランクの両端
が内側と外側中空体の端面内の円周上の3等分された各
設定位置にそれぞれ枢着され、リンク機構の各レバーは
中間部にプロフィルローラや円形刃のようなパイプ加工
手段を枢着されるとともに、一端を外側中空体に保持さ
れたスプリングと連結され、パイプの回転を阻止するパ
イプ保持部材はリンク機構が装着された2つの中空体の
端面側の前方に設けられ、外側中空体が内側中空体より
速く回転されたときに、リンク機構の各パイプ加工手段
がパイプ保持部材に保持されたパイプに押圧されるよう
にしたことを特徴とするパイプ加工装置を発明したもの
である。
成すべくなされたもので、内側中空体は支持台のケーシ
ングに回転可能に保持されるとともに、ケーシングから
の突出部の一端に歯車が固定され、外側中空体はケーシ
ングから突出された内側中空体の他端外周部に回転可能
に保持されるとともに、ケーシング側の一端に歯車が固
定され、外側および内側中空体の各歯車は、外側中空体
を内側中空体より大きな回転数で回転する電磁クラッチ
を介在させた各歯車系列と連結され、レバーとクランク
からなる3組のリンク機構は、レバーとクランクの両端
が内側と外側中空体の端面内の円周上の3等分された各
設定位置にそれぞれ枢着され、リンク機構の各レバーは
中間部にプロフィルローラや円形刃のようなパイプ加工
手段を枢着されるとともに、一端を外側中空体に保持さ
れたスプリングと連結され、パイプの回転を阻止するパ
イプ保持部材はリンク機構が装着された2つの中空体の
端面側の前方に設けられ、外側中空体が内側中空体より
速く回転されたときに、リンク機構の各パイプ加工手段
がパイプ保持部材に保持されたパイプに押圧されるよう
にしたことを特徴とするパイプ加工装置を発明したもの
である。
【0006】長尺のパイプの加工位置の位置決めを容易
にしたいときには、前記構成の内側中空体の歯車側に、
パルスモータによって駆動されるパイプ送り装置が設け
られる構成とすればよい。
にしたいときには、前記構成の内側中空体の歯車側に、
パルスモータによって駆動されるパイプ送り装置が設け
られる構成とすればよい。
【0007】
【作用】電磁クラッチを連結した状態でモータを駆動
し、外側中空体を内側中空体より大きな回転数で回転す
ると、リンク機構両端の間隔が長くなってリンク機構の
開き角度が大きくなっていく。この動きに伴って、リン
ク機構のレバーに保持されたパイプ加工手段がパイプの
表面に押圧され、パイプに絞りや模様を形成したり、パ
イプを切断する。加工終了後に電磁クラッチによる連結
を解除すると、2つの中空体は同じ回転数で回転され、
パイプ加工手段は押し込みを停止される。次いで、リン
ク機構はそれに作用する遠心力とスプリングの付勢力と
により開き角度を小さくされて加工前の初期状態に戻さ
れ、パイプ加工手段はパイプから離される。
し、外側中空体を内側中空体より大きな回転数で回転す
ると、リンク機構両端の間隔が長くなってリンク機構の
開き角度が大きくなっていく。この動きに伴って、リン
ク機構のレバーに保持されたパイプ加工手段がパイプの
表面に押圧され、パイプに絞りや模様を形成したり、パ
イプを切断する。加工終了後に電磁クラッチによる連結
を解除すると、2つの中空体は同じ回転数で回転され、
パイプ加工手段は押し込みを停止される。次いで、リン
ク機構はそれに作用する遠心力とスプリングの付勢力と
により開き角度を小さくされて加工前の初期状態に戻さ
れ、パイプ加工手段はパイプから離される。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係る一実施例を図面に基づい
て説明する。図1および図2は、本発明に係るパイプ加
工装置全体の側面図と平面図を示したものである。パイ
プ加工装置は、大別してパイプ加工部A、回転駆動部
B、およびパイプ保持部Cまたはパイプ保持部Cとパイ
プ送り部Dとから構成されている。
て説明する。図1および図2は、本発明に係るパイプ加
工装置全体の側面図と平面図を示したものである。パイ
プ加工装置は、大別してパイプ加工部A、回転駆動部
B、およびパイプ保持部Cまたはパイプ保持部Cとパイ
プ送り部Dとから構成されている。
【0009】支持台1上のパイプ加工部Aでは、内側中
空体2は、軸受4,4によってケーシング3内に水平に
保持されるとともに、ケーシング3から突出された一方
の先端部に、ねじ6,6によって歯車5が固定されてい
る(図3参照)。7は内側中空体2の外径より大きな内
径を有する外側中空体で、この外側中空体7はケーシン
グ3から突出された内側中空体2の他端外周部に軸受
8,8によって回転可能に保持されており、ケーシング
3側の一端にねじ10,10によって歯車9が固定され
ている。
空体2は、軸受4,4によってケーシング3内に水平に
保持されるとともに、ケーシング3から突出された一方
の先端部に、ねじ6,6によって歯車5が固定されてい
る(図3参照)。7は内側中空体2の外径より大きな内
径を有する外側中空体で、この外側中空体7はケーシン
グ3から突出された内側中空体2の他端外周部に軸受
8,8によって回転可能に保持されており、ケーシング
3側の一端にねじ10,10によって歯車9が固定され
ている。
【0010】内側中空体2は、外側中空体7を支承する
部分がケーシング3内の部分より外径が若干大きく、外
側中空体7は、歯車9が取り付けられていない側の外径
が歯車9側の外径より大きく形成されている。
部分がケーシング3内の部分より外径が若干大きく、外
側中空体7は、歯車9が取り付けられていない側の外径
が歯車9側の外径より大きく形成されている。
【0011】外径が大きくなっている側の2つの中空体
2,7の端面には、レバー11とクランク12とからな
る3組のリンク機構Eが取り付けられている(レバー1
1は、図7に示すくの字形のレバー11Aで代用させて
もよい)。各リンク機構Eは、間隔をあけて平行な一対
のレバー11,11と、このレバー11,11に挟着さ
れるクランク12とをピン13により枢着結合して形成
されており、各レバー11の一端は、内側中空体2の端
面内の1つの円周上の3等分された各位置に、レバー取
り付け軸14により回転自在に取り付けられている(図
5、図6参照)。
2,7の端面には、レバー11とクランク12とからな
る3組のリンク機構Eが取り付けられている(レバー1
1は、図7に示すくの字形のレバー11Aで代用させて
もよい)。各リンク機構Eは、間隔をあけて平行な一対
のレバー11,11と、このレバー11,11に挟着さ
れるクランク12とをピン13により枢着結合して形成
されており、各レバー11の一端は、内側中空体2の端
面内の1つの円周上の3等分された各位置に、レバー取
り付け軸14により回転自在に取り付けられている(図
5、図6参照)。
【0012】これに対し、各クランク12の一端は外側
中空体7の端面内の1つの円周上の3等分された各位置
に、内側中空体2の3等分された各位置と設定された中
心角をなすように、リンク取り付け軸15によって回動
自在に取り付けられている。
中空体7の端面内の1つの円周上の3等分された各位置
に、内側中空体2の3等分された各位置と設定された中
心角をなすように、リンク取り付け軸15によって回動
自在に取り付けられている。
【0013】リンク機構Eの各レバー11,11の中間
部には、プロフィルローラや円形刃のようなパイプ加工
手段16が中間軸17によって回動自在に保持されてい
る。18は一端を外側中空体7の端面に係止されたスプ
リングで、スプリング18の他端は、パイプ加工手段1
6よりクランク12寄りのレバー11,11に係止され
ており、リンク機構に付勢力を作用させている。
部には、プロフィルローラや円形刃のようなパイプ加工
手段16が中間軸17によって回動自在に保持されてい
る。18は一端を外側中空体7の端面に係止されたスプ
リングで、スプリング18の他端は、パイプ加工手段1
6よりクランク12寄りのレバー11,11に係止され
ており、リンク機構に付勢力を作用させている。
【0014】32はパイプ加工手段16の押し込み量を
規制する調整可能なストッパーで、ストッパー32によ
りレバー11の移動が停止されたときに、後述する電磁
クラッチ25をオフにしてパイプ29への加工を停止さ
せる。
規制する調整可能なストッパーで、ストッパー32によ
りレバー11の移動が停止されたときに、後述する電磁
クラッチ25をオフにしてパイプ29への加工を停止さ
せる。
【0015】図4は回転駆動部Bの駆動機構を示したも
ので、外側中空体7の歯車9は、中間歯車19を介して
歯車軸20の歯車21と噛み合っている。また、内側中
空体2の歯車5は、中間歯車22を介して別の歯車軸2
3の歯車24と噛み合っている。この場合、歯車系列
9,19,21による外側中空体7の回転数は、別の歯
車系列5,22,24による内側中空体2の回転数より
設定された回転数だけ大きくなるように設定される。
ので、外側中空体7の歯車9は、中間歯車19を介して
歯車軸20の歯車21と噛み合っている。また、内側中
空体2の歯車5は、中間歯車22を介して別の歯車軸2
3の歯車24と噛み合っている。この場合、歯車系列
9,19,21による外側中空体7の回転数は、別の歯
車系列5,22,24による内側中空体2の回転数より
設定された回転数だけ大きくなるように設定される。
【0016】歯車軸20と23は独立しており、両歯車
軸20と23は電磁クラッチ25により連結されたり、
連結解除される。モータ26の回転は、Vベルト27を
介して歯車軸23に取り付けられたプーリー28に伝達
される。36は電磁クラッチ25とモータ26とに接続
されたメータリレーで、モータ26に過負荷が作用した
ときに、電磁クラッチ25にオフの指令を出して歯車軸
20と23との連結を解除する。
軸20と23は電磁クラッチ25により連結されたり、
連結解除される。モータ26の回転は、Vベルト27を
介して歯車軸23に取り付けられたプーリー28に伝達
される。36は電磁クラッチ25とモータ26とに接続
されたメータリレーで、モータ26に過負荷が作用した
ときに、電磁クラッチ25にオフの指令を出して歯車軸
20と23との連結を解除する。
【0017】したがって、電磁クラッチ25をオンに
し、歯車軸20と23とを連結した状態でモータ26を
駆動すると、外側中空体7の方が内側中空体2より設定
された回転数だけ速く回転される。これとは逆に、電磁
クラッチ25をオフにし、歯車軸20と23との連結を
解除した状態でモータ26を駆動すると、モータ26の
回転を伝達されなくなった外側中空体7は、3組のリン
ク機構Eによって連結された内側中空体2と同じ方向
に、同じ回転数で回転される。
し、歯車軸20と23とを連結した状態でモータ26を
駆動すると、外側中空体7の方が内側中空体2より設定
された回転数だけ速く回転される。これとは逆に、電磁
クラッチ25をオフにし、歯車軸20と23との連結を
解除した状態でモータ26を駆動すると、モータ26の
回転を伝達されなくなった外側中空体7は、3組のリン
ク機構Eによって連結された内側中空体2と同じ方向
に、同じ回転数で回転される。
【0018】リンク機構Eが装着された端面側の前方に
は、パイプ29の回転を阻止して位置決めを行なうパイ
プ保持部材30が設けられている。パイプ保持部材30
のクランプ部は、加工されるパイプ29の断面と同じ形
状を有し、断面が非円形の異形管の場合には、その断面
形状を有するクランプ部と交換される。31はパイプ保
持部材30に連結された移動手段で、パイプ保持部材3
0の位置決めやパイプ29の長さ方向に対する横方向へ
の移動は、この移動手段31によって行なわれる。
は、パイプ29の回転を阻止して位置決めを行なうパイ
プ保持部材30が設けられている。パイプ保持部材30
のクランプ部は、加工されるパイプ29の断面と同じ形
状を有し、断面が非円形の異形管の場合には、その断面
形状を有するクランプ部と交換される。31はパイプ保
持部材30に連結された移動手段で、パイプ保持部材3
0の位置決めやパイプ29の長さ方向に対する横方向へ
の移動は、この移動手段31によって行なわれる。
【0019】内側中空体2の歯車5側の前方には、パル
スモータ35によって駆動されるパイプ送り装置33が
設けられている。パイプ送り装置33はパルスモータ3
5によってパイプ29の送り量を規制する。パイプ送り
装置33のフィードローラ34は交換可能で、加工され
るパイプ29の断面形状に合わせてそれにマッチした形
状を有するローラに交換される。
スモータ35によって駆動されるパイプ送り装置33が
設けられている。パイプ送り装置33はパルスモータ3
5によってパイプ29の送り量を規制する。パイプ送り
装置33のフィードローラ34は交換可能で、加工され
るパイプ29の断面形状に合わせてそれにマッチした形
状を有するローラに交換される。
【0020】図1および図2において、37は操作盤、
38は制御盤、39はインバータである。
38は制御盤、39はインバータである。
【0021】次に、装置の動作について説明する。比較
的長尺の真直ぐなパイプ29を加工する場合には、パイ
プ29のセッティングは、パイプ送り装置33によって
内側中空体2を挿通されたパイプ29をパイプ保持部材
30に保持させて行なわれる。
的長尺の真直ぐなパイプ29を加工する場合には、パイ
プ29のセッティングは、パイプ送り装置33によって
内側中空体2を挿通されたパイプ29をパイプ保持部材
30に保持させて行なわれる。
【0022】パイプ29の加工は、電磁クラッチ25を
オンにした状態でモータ26を駆動して行なわれる。電
磁クラッチ25がオンされた状態では、外側中空体7側
の歯車軸20は内側中空体2側の歯車軸23と連結され
ていて、外側中空体7は内側中空体2より設定された回
転数だけ速く矢印方向に回転される。
オンにした状態でモータ26を駆動して行なわれる。電
磁クラッチ25がオンされた状態では、外側中空体7側
の歯車軸20は内側中空体2側の歯車軸23と連結され
ていて、外側中空体7は内側中空体2より設定された回
転数だけ速く矢印方向に回転される。
【0023】外側中空体7が内側中空体2より先行する
形で回転されると、一端を外側中空体7に結合されたク
ランク12は、一端を内側中空体2に結合されたレバー
11の他端を引っ張って、レバー11をスプリング18
の付勢力に抗してレバー取り付け軸14のまわりに回転
する。
形で回転されると、一端を外側中空体7に結合されたク
ランク12は、一端を内側中空体2に結合されたレバー
11の他端を引っ張って、レバー11をスプリング18
の付勢力に抗してレバー取り付け軸14のまわりに回転
する。
【0024】レバー11の回転に伴い、レバー11に保
持されたパイプ加工手段16は、パイプ29のまわりに
公転しながらパイプ29の方に移動され、パイプ29の
表面に当接した後は、パイプ29を押圧してパイプ29
の外径より内側に押し込まれ、パイプ29への加工を行
なう。この場合の加工は、パイプ加工手段16にプロフ
ィルローラが用いられたときには、プロフィルローラの
幅寸法と縁形状に応じたパイプ絞りや模様となり、パイ
プ加工手段16に円形刃が用いられたときには、パイプ
カッターとして機能し、パイプ29の切断となる。
持されたパイプ加工手段16は、パイプ29のまわりに
公転しながらパイプ29の方に移動され、パイプ29の
表面に当接した後は、パイプ29を押圧してパイプ29
の外径より内側に押し込まれ、パイプ29への加工を行
なう。この場合の加工は、パイプ加工手段16にプロフ
ィルローラが用いられたときには、プロフィルローラの
幅寸法と縁形状に応じたパイプ絞りや模様となり、パイ
プ加工手段16に円形刃が用いられたときには、パイプ
カッターとして機能し、パイプ29の切断となる。
【0025】レバー11が内側中空体2の端面に設けら
れたストッパー32に接触してパイプ29への押し込み
が停止されると、モータ26の負荷が増大してモータ2
6に流れる電流が過大となるため、これを検出したメー
タリレー36から電磁クラッチ25に対しオフ信号が出
され、パイプ29への加工は終了する。
れたストッパー32に接触してパイプ29への押し込み
が停止されると、モータ26の負荷が増大してモータ2
6に流れる電流が過大となるため、これを検出したメー
タリレー36から電磁クラッチ25に対しオフ信号が出
され、パイプ29への加工は終了する。
【0026】電磁クラッチ25がオフになると、外側中
空体7側の歯車軸20にはモータ26の回転は伝達され
ないため、3組のリンク機構Eにより内側中空体2に連
結された外側中空体7は、内側中空体2と一体的に回転
される。この回転中、レバー11とクランク12には遠
心力とスプリング18の付勢力が作用するため、リンク
機構Eは自動的にパイプ加工前の状態に戻される。これ
に伴い、レバー11に保持されたパイプ加工手段16
は、パイプ29に押し込まれていた位置からパイプ29
の外方に移動され、次の加工が可能な状態となる。
空体7側の歯車軸20にはモータ26の回転は伝達され
ないため、3組のリンク機構Eにより内側中空体2に連
結された外側中空体7は、内側中空体2と一体的に回転
される。この回転中、レバー11とクランク12には遠
心力とスプリング18の付勢力が作用するため、リンク
機構Eは自動的にパイプ加工前の状態に戻される。これ
に伴い、レバー11に保持されたパイプ加工手段16
は、パイプ29に押し込まれていた位置からパイプ29
の外方に移動され、次の加工が可能な状態となる。
【0027】次に、比較的短いパイプを加工する場合に
は、パイプ送り装置33の使用を省略し、パイプをパイ
プ保持部材30に保持させ、その状態でパイプの先端側
を加工位置に位置決めすると、装置を作動させることに
より、前記と同じ加工を施すことができる。
は、パイプ送り装置33の使用を省略し、パイプをパイ
プ保持部材30に保持させ、その状態でパイプの先端側
を加工位置に位置決めすると、装置を作動させることに
より、前記と同じ加工を施すことができる。
【0028】また、上記実施例の装置は、断面が円形で
ない、いわゆる異形管の絞り加工にも用いることができ
る。この場合には、パイプ送り装置33のフィードロー
ラ34とパイプ保持部材30のクランプ部とを、加工さ
れるパイプの断面と同じ形状を有するものに交換すれば
よい。
ない、いわゆる異形管の絞り加工にも用いることができ
る。この場合には、パイプ送り装置33のフィードロー
ラ34とパイプ保持部材30のクランプ部とを、加工さ
れるパイプの断面と同じ形状を有するものに交換すれば
よい。
【0029】さらに、上記実施例の装置は真直ぐなパイ
プ29の加工に限定されるものではなく、内側中空体2
内に挿通できる曲管29a(図2参照)の加工にも用い
ることができる。この場合、パイプ送り装置33とパイ
プ保持部材30とは、曲管29aを保持するに適する位
置まで移動される。
プ29の加工に限定されるものではなく、内側中空体2
内に挿通できる曲管29a(図2参照)の加工にも用い
ることができる。この場合、パイプ送り装置33とパイ
プ保持部材30とは、曲管29aを保持するに適する位
置まで移動される。
【0030】なお、上記実施例の装置において、内側中
空体2と外側中空体7の駆動は電磁クラッチ25とモー
タ26とによる他、内側中空体2と外側中空体7の各歯
車軸23,20にそれぞれサーボモータを連結し、各サ
ーボモータを電磁クラッチ25とモータ26とを用いた
ときと同じように速度制御しても、前記実施例と同じ加
工を行なうことができる。
空体2と外側中空体7の駆動は電磁クラッチ25とモー
タ26とによる他、内側中空体2と外側中空体7の各歯
車軸23,20にそれぞれサーボモータを連結し、各サ
ーボモータを電磁クラッチ25とモータ26とを用いた
ときと同じように速度制御しても、前記実施例と同じ加
工を行なうことができる。
【0031】またパイプ加工手段16に、図8に示すよ
うに、中間軸17に対して傾斜するプロフィルローラ1
6Aを用いると、パイプ29に推力を与えつつ加工する
ことができるため、径が一定な絞りやテーパ絞りをパイ
プ29に与えることができる。
うに、中間軸17に対して傾斜するプロフィルローラ1
6Aを用いると、パイプ29に推力を与えつつ加工する
ことができるため、径が一定な絞りやテーパ絞りをパイ
プ29に与えることができる。
【0032】
【発明の効果】本発明は上述の通り構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。
で、次に記載する効果を奏する。
【0033】(1)請求項1に記載のパイプ加工装置に
おいては、外側中空体は内側中空体より設定された回転
数だけ速く回転されると、これら中空体の端面に装着さ
れたリンク機構の各パイプ加工手段は、パイプ保持部材
に保持されたパイプに徐々に押圧されるため、パイプ加
工装置をきわめて簡単な構成にできるだけでなく、パイ
プに対し精度の良い絞りや模様を形成したり、パイプに
切断加工を施したりすることができる。 (2)パイプ保持部材のクランプ部を異形パイプの把持
に適するものに取り換えると、断面が非円形のパイプに
対しても同様な加工を施すことができるだけでなく、異
形パイプの途中に部分的な円形部分があるような特殊管
をも作り出すことができる。
おいては、外側中空体は内側中空体より設定された回転
数だけ速く回転されると、これら中空体の端面に装着さ
れたリンク機構の各パイプ加工手段は、パイプ保持部材
に保持されたパイプに徐々に押圧されるため、パイプ加
工装置をきわめて簡単な構成にできるだけでなく、パイ
プに対し精度の良い絞りや模様を形成したり、パイプに
切断加工を施したりすることができる。 (2)パイプ保持部材のクランプ部を異形パイプの把持
に適するものに取り換えると、断面が非円形のパイプに
対しても同様な加工を施すことができるだけでなく、異
形パイプの途中に部分的な円形部分があるような特殊管
をも作り出すことができる。
【0034】請求項2に記載のパイプ加工装置において
は、請求項1の構成を備えた装置の内側中空体の歯車側
に、パルスモータによって駆動されるパイプ送り装置が
設けられているため、内側中空体内に挿通されたパイプ
を長さ方向に移動することにより、長尺のパイプの任意
の位置で絞りや模様を形成したり、パイプを切断するこ
とができる。また、パイプの加工は加工部の両側を保持
して行なわれるため、加工精度が良くなるだけでなく、
撓み易いパイプに対してもパイプに損傷を与えないで加
工を施すことができる。
は、請求項1の構成を備えた装置の内側中空体の歯車側
に、パルスモータによって駆動されるパイプ送り装置が
設けられているため、内側中空体内に挿通されたパイプ
を長さ方向に移動することにより、長尺のパイプの任意
の位置で絞りや模様を形成したり、パイプを切断するこ
とができる。また、パイプの加工は加工部の両側を保持
して行なわれるため、加工精度が良くなるだけでなく、
撓み易いパイプに対してもパイプに損傷を与えないで加
工を施すことができる。
【図1】本発明の一実施例を示す側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】内側中空体と外側中空体の結合状態を示す縦断
面図である。
面図である。
【図4】内側中空体と外側中空体への伝動関係を示す斜
視図である。
視図である。
【図5】リンク機構の取り付け状態を示す正面図であ
る。
る。
【図6】リンク機構の構成を示す断面図である。
【図7】リンク機構の他の実施例を示す正面図である。
【図8】パイプ加工手段の他の実施例を示す断面図であ
る。
る。
1 支持台 2 内側中空体 3 ケーシング 5,9 歯車 7 外側中空体 11 レバー 12 クランク 16 パイプ加工手段 18 スプリング 25 電磁クラッチ 29 パイプ 30 パイプ保持部材 31 移動手段 33 パイプ送り装置 35 パルスモータ E リンク機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関口 秀夫 奈良県奈良市高畑町184 高畑合同宿舎 523 (56)参考文献 実開 昭63−107519(JP,U)
Claims (2)
- 【請求項1】 内側中空体は支持台のケーシングに回転
可能に保持されるとともに、ケーシングからの突出部の
一端に歯車が固定され、 外側中空体はケーシングから突出された内側中空体の他
端外周部に回転可能に保持されるとともに、ケーシング
側の一端に歯車が固定され、 外側および内側中空体の各歯車は、外側中空体を内側中
空体より大きな回転数で回転する電磁クラッチを介在さ
せた各歯車系列と連結され、 レバーとクランクからなる3組のリンク機構は、レバー
とクランクの両端が内側と外側中空体の端面内の円周上
の3等分された各設定位置にそれぞれ枢着され、 リンク機構の各レバーは中間部にプロフィルローラや円
形刃のようなパイプ加工手段を枢着されるとともに、一
端を外側中空体に保持されたスプリングと連結され、 パイプの回転を阻止するパイプ保持部材はリンク機構が
装着された2つの中空体の端面側の前方に設けられ、 外側中空体が内側中空体より速く回転されたときに、リ
ンク機構の各パイプ加工手段がパイプ保持部材に保持さ
れたパイプに押圧されるようにしたことを特徴とするパ
イプ加工装置。 - 【請求項2】 内側中空体は支持台のケーシングに回転
可能に保持されるとともに、ケーシングからの突出部の
一端に歯車が固定され、 外側中空体はケーシングから突出された内側中空体の他
端外周部に回転可能に保持されるとともに、ケーシング
側の一端に歯車が固定され、 外側および内側中空体の各歯車は、外側中空体を内側中
空体より大きな回転数で回転する電磁クラッチを介在さ
せた各歯車系列と連結され、 レバーとクランクからなる3組のリンク機構は、レバー
とクランクの両端が内側と外側中空体の端面内の円周上
の3等分された各設定位置にそれぞれ枢着され、 リンク機構の各レバーは中間部にプロフィルローラや円
形刃のようなパイプ加工手段を枢着されるとともに、一
端を外側中空体に保持されたスプリングと連結され、 パイプの回転を阻止するパイプ保持部材はリンク機構が
装着された2つの中空体の端面側の前方に設けられ、 内側中空体の歯車側に、パルスモータによって駆動され
るパイプ送り装置が設けられ、 外側中空体が内側中空体より速く回転されたときに、リ
ンク機構の各パイプ加工手段がパイプ保持部材に保持さ
れたパイプに押圧されるようにしたことを特徴とするパ
イプ加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5353962A JP2567809B2 (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | パイプ加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5353962A JP2567809B2 (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | パイプ加工装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07195227A JPH07195227A (ja) | 1995-08-01 |
JP2567809B2 true JP2567809B2 (ja) | 1996-12-25 |
Family
ID=18434394
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5353962A Expired - Fee Related JP2567809B2 (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | パイプ加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2567809B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2835775B1 (fr) * | 2002-02-11 | 2004-07-16 | Ravni Technologies | Dispositif de coupe d'au moins un element tubulaire au moyen d'un outil rotatif |
CN1301818C (zh) * | 2004-01-02 | 2007-02-28 | 阎金波 | 旋压割管器 |
FI117328B (fi) * | 2004-03-26 | 2006-09-15 | T Drill Oy | Putken katkaisulaite |
CN107717079A (zh) * | 2016-08-31 | 2018-02-23 | 刘检军 | 一种智能管道切割机器人 |
CN109866274B (zh) * | 2019-04-16 | 2021-05-25 | 马鞍山和田电子智控系统有限公司 | 一种汽车线束生产用的切管设备 |
KR102276756B1 (ko) * | 2020-02-28 | 2021-07-14 | 주식회사 청우에스이 | 케이블 접속용 연관 축관기 |
CN116038353B (zh) * | 2023-03-28 | 2023-06-20 | 宁波钜智自动化装备有限公司 | 一种高速激光焊管线的在线旋切下料机构 |
-
1993
- 1993-12-29 JP JP5353962A patent/JP2567809B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07195227A (ja) | 1995-08-01 |
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