JP2567558B2 - 換気扇構造 - Google Patents

換気扇構造

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JP2567558B2
JP2567558B2 JP5108008A JP10800893A JP2567558B2 JP 2567558 B2 JP2567558 B2 JP 2567558B2 JP 5108008 A JP5108008 A JP 5108008A JP 10800893 A JP10800893 A JP 10800893A JP 2567558 B2 JP2567558 B2 JP 2567558B2
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勝美 横山
哲徳 星野
泰治 森本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、換気扇構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の換気扇構造においては、外壁に設
けられた穴の屋内側に換気扇が取付けられ、穴の屋外側
を覆うように外壁の外面にフードが取付けてあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、屋外側
からの逆風が、フード、外壁の穴を通じて屋内に吹き込
んでくるという問題点があった。また、フードの取付け
が容易でなかった。したがって、この発明の目的は、屋
外側からの逆風が屋内に吹き込むことを防止し、またフ
ードを容易に取付けることができる換気扇構造を提供す
ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の換気扇構造
は、枠の両側に取付けられた内装材と外装材に連通する
穴を設けた外壁と、前記穴の周囲の前記内装材と外装材
の間に介在させたピース材からなる複数の下地桟と、前
記内装材と外装材の穴に嵌入し前記下地桟に固定した下
地パイプと、この下地パイプの屋内側に嵌入して取付け
た換気扇と、前記外装材の屋外面の穴の周囲に取付けら
れこの穴に対応するように開口部を有する取付枠と、こ
の開口部の上部に水平配置された回動軸を軸心にして回
動自在に取付けられ前記開口部を開閉し得るシャッタ
と、このシャッタを覆うように前記取付枠に取付けた下
方に開口したフードとを備えたものである。
【0005】請求項2記載の換気扇構造は、請求項1
おいて、取付枠の両側に上方および側方に開口しかつ断
面略L形の空間部が形成されるように屈曲した被差込み
部を形成し、この被差込み部に差し込まれるように断面
略L形に折曲した差込み部をフードの両側に形成したも
のである。
【0006】
【作用】この発明の構成によれば、換気扇の停止時は、
シャッタは自重により垂れ下がり取付枠の開口部が開状
態となる。このため、屋外側から逆風がフードから開口
を通って屋内に吹き込むことはない。換気扇の動作時
は、換気扇の風圧によりシャッタが回動軸を軸心にして
回動する。これにより、開口部が開状態となり換気可能
となる。また、外壁が枠の両側に内装材と外装材を取付
けたものであるため、これに穴を設けると、この穴は外
壁の内部にも連通して通気効率が低下するとともに、穴
の周縁部が固定されないので不安定であるが、上記のよ
うに下地桟と下地パイプを設けたことによりこのような
問題を解消することができる。すなわち、ピース材から
なる下地桟を穴の周囲の内装材と外装材の間に介在させ
ることにより、穴の周縁部を安定した状態とすることが
できる。また、下地パイプを穴に嵌入することにより、
屋内側と外壁の内部が連通することはなく通気効率が低
下することはない。また、換気扇は屋内側から下地パイ
プに嵌入して簡単に取付けることができるとともに、取
付状態で換気扇は外壁パネルの内部に収めることができ
るので、場所を取らずかつ安定した状態で取付けること
ができる。また、シャッタはフードとは別の取付枠に取
付けられているので、取付作業およびメンテナンス作業
が容易にできる。
【0007】請求項2の構成によれば、フードの差込み
部を取付枠の被差込み部に差し込むことにより、容易に
フードを取付けることができる。また、取付枠の被差込
み部が、上方および側方に開口しかつ断面略L形の空間
部が形成されるように屈曲し、フードの差込み部が、被
差込み部に差し込まれるように断面L形に折曲している
ので、例えば換気扇からの風圧により差込み部が側方に
移動しようとしても、外れ難い構造となる。
【0008】
【実施例】この発明の一実施例の換気扇構造を図1ない
し図6に基づいて説明する。1は外壁であり、枠(図示
せず)の両側に内装材2および外装材3が取付けてあ
る。内装材2および外装材3に同心状に穴4,5が設け
られ、これらの穴4,5に下地パイプ6を介して換気扇
7が取付けられる。また、外装材3の穴5を覆うように
外装材3の外面にフード13が取付けられ、穴5を開閉
可能なシャッタ12がフード13内に配置される。
【0009】具体的には、外装材3の穴5の周囲に取付
枠11が取付けられる。取付枠11は、図4に示すよう
に、穴5に対応するように開口部27を有し、両側に上
方および側方に開口した被差込み部22,22が形成し
てある。この場合、被差込み部22は、図3に示すよう
に、略U形に屈曲させその端部をさらに直角に折り曲げ
た形状であり、後述の差込み部25が差込み可能な断面
略L形の空間部としてある。また、開口部27の上部に
対応する位置に回動軸23が水平方向に取付けられる。
回動軸23はシャッタ12の上端に連結され、これによ
りシャッタ12は回動軸23を軸心にして回動自在とな
開口部27を開閉し得る。24はビス等の固着具であ
り、取付枠11を外装材3に固定する。
【0010】また、フード13は、図1に示すように、
下方に開口しており、側面13aが湾曲している。上面
13bは、排水のため外装材3から屋外側へ下り傾斜さ
せてあり、側面13aとの間に排水口14が形成してあ
る。また、図3に示すように、フード13の両側にL形
に折り曲げた差込み部25が形成され、取付枠11の被
差込み部22に差し込まれる。差し込み状態では、差込
み部25の外装材3に当接する部分が被差込み部22の
弾性により圧着される。また、フード13の上面13b
が取付枠11の上端に当たることにより位置決めされ
る。16は特殊リベットであり、図6に示すような構造
で軸16aを筒16bから引き抜くことにより、フード
13の側面13a内における両側を取付枠11とともに
固定される。これにより、側面13aを湾曲形状とした
場合に、固定位置がドライバ等の工具で操作することが
困難な狭いスペースであっても固定できる。26はコー
キング材であり、フード13と外装材3の隙間、取付枠
11と外装材3の隙間に設けられる。
【0011】また、下地パイプ6は、穴4,5に内嵌す
るパイプ部6aと、このパイプ部6aの一端に設けられ
た外鍔部6bとからなる。そして、予め穴4,5の周囲
の内装材2と外装材3の間にピース材からなる複数の下
地桟8…を介在させ、下地パイプ6のパイプ部6aを内
装材2の穴4から嵌入し、外鍔部6bを内装材3の外面
に当接させ固着具15で下地桟8に固定している。この
状態で換気扇7の取付部7bを下地パイプ6のパイプ部
6aに嵌入して取付けている。
【0012】つぎに、動作について説明する。換気扇7
の停止時は、図1の実線で示すように、シャッタ12は
自重により垂れ下がり開口部27が閉状態となる。この
ため、屋外側からの逆風がフード13から開口部27
通って屋内に吹き込むことはない。換気扇7の動作時
は、二点鎖線で示すように換気扇7の風圧によりシャッ
タ12が回動軸23を軸心にして回動する。これによ
り、開口部27が開状態となり換気可能となる。
【0013】この実施例によれば、上記のようにシャッ
タ12により屋外側から逆風が屋内に吹き込むことはな
い。フード13の差込み部25を取付枠11の被差込み
部22に差し込むことにより、容易にフード13を取付
けることができる。また、外壁1が枠の両側に内装材2
と外装材3を取付けたものであるため、これに穴4,5
を設けると、この穴4,5は外壁1の内部にも連通して
通気効率が低下するとともに、穴4,5の周縁部が固定
されないので不安定であるが、上記のように下地桟8と
下地パイプ6を設けたことによりこのような問題を解消
することができる。すなわち、ピース材からなる下地桟
8を穴4,5の周囲の内装材2と外装材3の間に介在さ
せることにより、穴4,5の周縁部を安定した状態とす
ることができる。また、下地パイプ6を穴4,5に嵌入
することにより、屋内側と外壁1の内部が連通すること
はなく通気効率が低下することはない。また、換気扇7
は屋内側から下地パイプ6に嵌入して簡単に取付けるこ
とができるとともに、取付状態で換気扇7は外壁パネル
1の内部に収めることができるので、場所を取らずかつ
安定した状態で取付けることができる。また、シャッタ
12はフード13とは別の取付枠11に取付けられてい
るので、取付作業およびメンテナンス作業が容易にでき
る。 さらに、取付枠11の被差込み部22が、上方およ
び側方に開口しかつ断面略L形の空間部が形成されるよ
うに屈曲し、フード13の差込み部25が、被差込み部
22に差し込まれるように断面L形に折曲しているの
で、例えば換気扇7からの風圧により差込み部25が側
方に移動しようとしても、外れ難い構造となる。
【0014】
【発明の効果】この発明の換気扇構造によれば、換気扇
の停止時には、シャッタは自重により垂れ下がり開口部
が閉状態となる。このため、屋外側からの逆風がフード
から開口部を通って屋内に吹き込むことはない。換気扇
の動作時は、換気扇の風圧によりシャッタが回動軸を軸
心にして回動する。これにより、開口部が開状態となり
換気可能となる。また、外壁が枠の両側に内装材と外装
材を取付けたものであるため、これに穴を設けると、こ
の穴は外壁の内部にも連通して通気効率が低下するとと
もに、穴の周縁部が固定されないので不安定であるが、
上記のように下地桟と下地パイプを設けたことによりこ
のような問題を解消することができる。すなわち、ピー
ス材からなる下地桟を穴の周囲の内装材と外装材の間に
介在させることにより、穴の周縁部を安定した状態とす
ることができる。また、下地パイプを穴に嵌入すること
により、屋内側と外壁の内部が連通することはなく通気
効率が低下することはない。また、換気扇は屋内側から
下地パイプに嵌入して簡単に取付けることができるとと
もに、取付状態で換気扇は外壁パネルの内部に収めるこ
とができるので、場所を取らずかつ安定した状態で取付
けることができる。また、シャッタはフードとは別の取
付枠に取付けられているので、取付作業およびメンテナ
ンス作業が容易にできる。
【0015】請求項2の構成によれば、フードの差込み
部を取付枠の被差込み部に差し込むことにより、容易に
フードを取付けることができる。また、取付枠の被差込
み部が、上方および側方に開口しかつ断面略L形の空間
部が形成されるように屈曲し、フードの差込み部が、被
差込み部に差し込まれるように断面L形に折曲している
ので、例えば換気扇からの風圧により差込み部が側方に
移動しようとしても、外れ難い構造となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の断面側面図である。
【図2】その正面図である。
【図3】その断面平面図である。
【図4】取付枠の斜視図である。
【図5】フードの取付説明図である。
【図6】図1のA部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 外壁 4,5 穴 7 換気扇 11 取付枠 12 シャッタ 13 フード 22 被差込み部 23 回動軸 25 差込み部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−52027(JP,U) 実開 昭60−194228(JP,U) 実開 昭64−36451(JP,U) 実公 昭56−12525(JP,Y2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠の両側に取付けられた内装材と外装材
    に連通する穴を設けた外壁と、前記穴の周囲の前記内装
    材と外装材の間に介在させたピース材からなる複数の下
    地桟と、前記内装材と外装材の穴に嵌入し前記下地桟に
    固定した下地パイプと、この下地パイプの屋内側に嵌入
    して取付けた換気扇と、前記外装材の屋外面の穴の周囲
    に取付けられこの穴に対応するように開口部を有する取
    付枠と、この開口部の上部に水平配置された回動軸を軸
    心にして回動自在に取付けられ前記開口部を開閉し得る
    シャッタと、このシャッタを覆うように前記取付枠に取
    付けた下方に開口したフードとを備えた換気扇構造。
  2. 【請求項2】 付枠の両側に上方および側方に開口し
    かつ断面略L形の空間部が形成されるように屈曲した
    差込み部を形成し、この被差込み部に差し込まれるよう
    に断面略L形に折曲した差込み部をフードの両側に形成
    した請求項1記載の換気扇構造。
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JPS60194228U (ja) * 1984-06-04 1985-12-24 株式会社 中村多喜彌商店 防音型換気装置
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