JP2567239B2 - 変幻模様布帛 - Google Patents

変幻模様布帛

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JP2567239B2 JP62120357A JP12035787A JP2567239B2 JP 2567239 B2 JP2567239 B2 JP 2567239B2 JP 62120357 A JP62120357 A JP 62120357A JP 12035787 A JP12035787 A JP 12035787A JP 2567239 B2 JP2567239 B2 JP 2567239B2
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彰作 古川
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  • Manufacturing Of Multi-Layer Textile Fabrics (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 イ 発明の目的 産業上の利用分野 本発明は見る角度や光源の反射などにより柄模様が変
化して見えるという模様布帛に関するものである。
従来の技術とその問題点 従来の模様布帛は捺染、印刷、製織、製編などの技術
によって柄模様を施して作られており、柄模様が重なっ
たものとしては、例えば高級友禅においてジャガード織
の地模様生地に捺染柄を施したものなどがあげられる
が、これは柄模様が変化して見えるというものではない
し、また見る角度によって色彩が変化するものとしては
謂ゆる玉虫織物が存在するだけで、これも柄模様自体は
何ら変化して見えるものではないのである。
この様に従来においては、見る角度や光源の反射など
によって柄模様自体が変化して見えるという模様布帛は
存在しなかったのである。
本発明は上記問題点を解決することを目的としてなさ
れたもので、柄模様が見る角度や光源の反射などにより
変幻自在に大きく変化して見えるという従来全く存在し
ない非常に妙なる模様を呈する変幻模様布帛を提供しよ
うとするものである。
ロ 発明の構成 本発明の構成は、柄模様を有する布帛の該柄模様面
と、柄模様を有しかつ片面に半透明状の金属蒸着膜を有
する透明フイルムの該金属蒸着膜面とを、接着剤にて貼
り合せてなることを特徴とする変幻模様布帛であって、
さらにこの透明フイルムの貼り合せを網目状にカットし
た状態にすることにより、柔軟性、伸縮性に富みドレー
プ性のすぐれた布帛になるというものである。
問題点を解決するための手段 金属蒸着膜を有する透明フイルムが、その蒸着膜の厚
みが薄いと半透明状となって見る角度によって透視性が
変化し、直角に近い視角ではほぼ透明となり平行に近い
視角ではほぼ不透明になることに着目し、この金属蒸着
膜を有するフイルム自体に柄模様を施し、これを他の柄
模様を有する布帛と貼り合せてやると、両者の柄模様間
に半透明状の金属蒸着膜が介在するので、見る角度や光
源の反射作用などにより、フイルムの柄模様と布帛の柄
模様が重なり合って見えたり、フイルムの柄模様だけが
見えたり、布帛の柄模様が半透視されたものとフイルム
の柄模様が重なったり、さらには金属蒸着膜の反射光沢
や乱反射が出没して上記の各模様に加味されて、非常に
変化に富んだ変幻自在とも言うべき模様布帛が得られる
ことを見い出したのである。
本発明を図面を参照して詳細に説明する。
第1図は本発明模様布帛の原理を説明するための断面
拡大略図である。
この図の様に本発明は基材となる布帛(1)があり、
この布帛(1)は任意の柄模様(a)を有しており、こ
の柄模様(a)を有する方の面に接着剤(2)を介して
透明フイルム(3)が貼り合されているというものであ
る。
そしてこの透明フイルム(3)はその貼り合せ面側に
半透明状の金属蒸着膜(4)を有しており、かつこの透
明フイルム(3)にも任意の柄模様(b)が施されてい
るのである。
第2図は本発明模様布帛の実施例を模型的に示した断
面拡大略図である。
この図の場合は透明フイルム(3)が網目状にカット
されて貼り合されていることを示した実施例で、布帛
(1)は第1図の場合と同じであるが、接着剤(2)を
小さい碁盤目状に印捺して、柄模様(b)と金属蒸着膜
(4)を有する透明フイルム(3)を転写方式で接着さ
せたものであり、透明フイルム(3)が金属蒸着膜
(4)と共に転写時に網目状にカットされて接着され、
透明フイルム(3)に網目状の亀裂(5)が入ったもの
となっているのである。
本発明における布帛(1)とは織物、編物、不織布、
紙材、その他各種のシート状のものであり、衣料用とし
ては柔軟性の良い布地が好ましく、また壁紙用などとし
ては不織布や紙類が好適なものとしてあげられるのであ
る。
この布帛(1)の有する柄模様(a)は捺染、印刷、
織模様など如何なる種類であっても良く、図の様に表面
だけに模様があるものに限定されるものではない。
また本発明における透明フイルム(3)とは厚さ1〜
15μのポリアミド系フイルム、ポリエステル系フイル
ム、アクリル樹脂系フイルム、ポリウレタン系フイル
ム、ベンゾグアナミン樹脂フイルム、などが好適な例と
してあげられ、これを併用したフイルムでもよいし、適
当な硬化用触媒が添加されていても良く、柄模様(b)
が施しやすい様に染着性や印刷適性を有するフイルムを
選択することが望ましいものである。
この透明フイルム(3)に柄模様(b)を施す手段と
しては染色方法、又は印刷方法などが適切なものであ
る。
この様な透明フイルム(3)の片面に設けられる金属
蒸着膜(4)は、通常の真空蒸着技術により透明フイル
ム(3)の片面に、アルミニウム、金、銀、白金などを
蒸着させることによって得られるものであり、コスト上
の関係から通常アルミニウムが最も一般的な蒸着金属と
して使用されるものである。
この金属蒸着膜(4)は半透明状であることが必要で
あり、したがってその厚さは500Å以下、好ましくは150
〜350Å位の厚みに蒸着したものであることが望ましい
ものである。
本発明に用いられる接着剤(2)はポリウレタン系接
着剤、アクリル樹脂系接着剤が好ましく、大抵の合成樹
脂接着剤は透明性が良く使用することはできるが、柔軟
性を要求される場合には、上記ポリウレタン系やアクリ
ル系が好適なものとなるのである。
この様な接着剤(2)によって布帛(1)の柄模様面
と透明フイルム(3)の金属蒸着膜(4)面とを貼り合
すのであるが、その貼り合せ手段としては通常のラミネ
ート方法でも良いが、転写方式で接着させる方法が能率
上特に好ましいものである。
例えば、表面に離型剤を塗布した基材シートに、染色
性或いは印刷適性を有する樹脂をコーテイングしてこの
樹脂層を透明フイルム(3)とするのである。
そしてこの透明フイルム(3)に捺染又は印刷により
柄模様(b)を施し、その上面に金属蒸着膜(4)を設
けるのである。このものを使用して下記の方法を利用し
て布帛(1)と貼り合すことが好適な手段となるのであ
る。
すなわち、布帛(1)又は金属蒸着膜(4)のいずれ
かの表面に、グラビヤロール方式などによって接着剤
(2)を、碁盤目状或はその他の網目模様にカットされ
た状態に塗布して、両者を貼り合せてから基材シートを
剥離する転写方法である。
この碁盤目状塗布方法によって第2図の網目状貼り合
せが可能となり、亀裂(5)を網目状に有するため透明
フイルム(3)が布帛(1)の伸縮性や柔軟性に対応で
き、非常にすぐれたドープ性が得られるのである。
なお、本発明における接着剤(2)の厚みは3〜20μ
位が好ましいものである。
作用 本発明は以上の様な構成であり、柄模様(a)を有す
る布帛(1)と柄模様(b)を有する透明フイルム
(3)との間に半透明状の金属蒸着膜(4)が介在して
いる点に最大の特徴を有するものとなっている。
この本発明模様布帛は、見る角度や光源の反射などに
よりその模様が変幻自在に変化するのである。
例えば曇天又は直射日光のない屋外で本発明模様布帛
を観察すると、その見る角度が直角か又はそれに近い場
合は柄模様(a)(b)が共に見え両者が重なり合った
模様となるし、見る角度が平行に近い場合は柄模様
(b)しか見えないのである。そしてその中間の視覚度
では柄模様(a)は見える状態から見えない状態へと徐
々に変化し柄模様(b)との重なりで多種多様に変化す
るのである。
また、屋内では窓、電燈、その他の光源があるため上
記の変化に加えてこれら光源の金属蒸着膜(4)面での
反射・乱反射があり、この反射・乱反射による光沢が出
没して千差万別の変化を呈するのである。
特に光沢時に柄模様(b)が鮮明に浮かび上がり光沢
のない面と大きな変化を呈するものとなるのである。
この様に本発明模様布帛は、その模様が見る角度、光
源の反射、光源の角度などによって大きく変化し、まさ
に変幻自在とも言うべき模様を備えたものとなっている
のである。
実施例1 アクリル系樹脂(三井東圧(株)製のアルマテックス
OXA−202;固形分25%)とベンゾグアナミン樹脂(三井
東圧(株)製のユーバン95;固形分25%)とを1対1で
混合し、さらに硬化用触媒(同社製のユーバン122)を
添加してなる配合樹脂を厚さ5μの透明フイルム(3)
となる様に、基材シート(12μポリエステルフイルム)
上に離型剤を介してコーテイング乾燥した。
この透明フイルム(3)の表面に無機系顔料を使用し
てグラビヤ印刷にてウズ模様(b)を施した。
さらに、このウズ模様(b)の上に真空蒸着法にてア
ルミニウム蒸着膜(4)を約250Åの厚さになる様に形
成し、貼り合せ用フイルム(F)とした。
別途に、ポリエステル繊維100%からなるシルック織
の生地(s)に元禄更紗模様(a)を捺染した模様布を
準備した。
この生地(s)の模様(a)面に、ウレタンプレポリ
マーにポリイソシアネート系架橋剤を配合してなる接着
剤(2)を小さい碁盤目模様状にグラビヤロールにて塗
布し、この面に前記貼り合せ用フイルム(F)の蒸着膜
(4)を接面してロールで軽く押えながら巻き込み常温
にて40時間エージングしてから基材シートを剥離した。
得られた模様布帛(参考見本1)は、見る角度や光源
の反射によって変幻自在に変化する模様を有しきわめて
斬新なものであった。
実施例2 貼り合せ用フイルム(F)としては実施例1と同じも
のを使用し、別途にレーヨン繊維の平織生地(s)にマ
ニアル調模様(a)を捺染した模様布を準備し、実施例
1と同様にして前記貼り合せ用フイルム(F)と貼り合
せ、同様にして基材シートを剥離した。
得られた模様布帛(参考見本2)は、実施例1と同様
に変幻自在な模様を有するものであった。
実施例3 貼り合せ用フイルム(F)としては実施例1と同じも
のを使用し、別途にポリエステル繊維100%の和装用生
地(s)であってチューリップ地模様柄(a)を有する
ものを準備し、実施例1と同様にして前記貼り合せ用フ
イルム(F)と貼り合せ、同様にして基材シートを剥離
した。
得られた模様布帛(参考見本3)は、地模様とフイル
ムのウズ模様が虹色光沢の間で種々なる模様を作り出
し、きわめて斬新なものとなったものである。
ハ 発明の効果 本発明は以上の様なものであり、その効果は従来全く
存在しなかった模様布帛、すなわち、見る角度、光源の
反射、光沢などによって変幻自在に大きく変化して見え
るというきわめて斬新な模様を呈する布帛を提供したこ
とである。
この様な本発明の布帛によって斬新な衣料を作り出す
こともできるし、壁紙用の模様布帛、その他各種のイン
テリアや装飾品の表貼り、など多くの用途が期待でき、
その有用性は非常に大なるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明模様布帛の原理を説明するための断面拡
大略図である。 第2図は本発明の模様布帛の実施例を模型的に示した断
面拡大略図である。 (1)……布帛、(2)……接着剤、 (3)……透明フイルム、(4)……金属蒸着膜、 (5)……亀裂、 (a)……(1)の柄模様、 (b)……(3)の柄模様

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】柄模様を有する布帛の該柄模様面と、柄模
    様を有しかつ片面に半透明状の金属蒸着膜を有する透明
    フイルムの該金属蒸着膜面とを、接着剤にて貼り合せて
    なり、かつ前記透明フイルムの貼り合せが該金属蒸着膜
    と共に網目状にカットされていることを特徴とする変幻
    模様布帛。
JP62120357A 1987-05-18 1987-05-18 変幻模様布帛 Expired - Lifetime JP2567239B2 (ja)

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JPS63288282A JPS63288282A (ja) 1988-11-25
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JPS58168421U (ja) * 1982-05-08 1983-11-10 川口 弘祐 雅趣あるクロ−ス

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