JP2567183B2 - 水路走行乗物の速度制御装置 - Google Patents

水路走行乗物の速度制御装置

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JP2567183B2
JP2567183B2 JP4148944A JP14894492A JP2567183B2 JP 2567183 B2 JP2567183 B2 JP 2567183B2 JP 4148944 A JP4148944 A JP 4148944A JP 14894492 A JP14894492 A JP 14894492A JP 2567183 B2 JP2567183 B2 JP 2567183B2
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    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63GMERRY-GO-ROUNDS; SWINGS; ROCKING-HORSES; CHUTES; SWITCHBACKS; SIMILAR DEVICES FOR PUBLIC AMUSEMENT
    • A63G3/00Water roundabouts, e.g. freely floating

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  • Platform Screen Doors And Railroad Systems (AREA)
  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊園地などに設置さ
れ、水の流れる無端水路または地上の軌道と接続された
水路に沿って走行する乗物の遊戯施設において、上記乗
物を水路内で減速または停止させるようにした制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】遊園地などでは、無端水路に水を流して
この水路に乗物、例えば遊覧船を浮かべ、この遊覧船を
水の流れに沿って走行させる遊戯施設や、地上に設置し
た軌条などの陸路と水が流れる水路とを結び、これら陸
路と水路とを順次走行して水陸両方の遊びを楽しむ水陸
両用乗物などの遊戯施設が知られている。これらの遊戯
乗物、つまり遊覧船やボートにおいては水路を進む場
合、水路に水の循環流を発生させ、この水の流れに乗っ
て遊覧船を進ませる水流走行方式が採用されている。こ
のような走行方式の場合、船は自分で速度制御できない
ため走行は水の流れに任せ放しであり、例えば、乗降場
(プラットホーム)で乗客が乗降する場合、船を停止さ
せる必要があるが自身で止められないので、この船を減
速して停止させる装置が必要になる。
【0003】また、多人数が乗っている船と小人数が乗
っている船、または大重量の船と軽量の船、あるいは形
状が異なる船同志、などでは水路を走行する場合の速度
にばらつきが生じ、このような速度の差は、複数の船を
順次浮かべて走行させる場合に、先行している船に比べ
て後から出発した船の速度が早くなるなどのばらつきを
生じ、このため後続の船が先行する船に接近し過ぎた
り、追突するなどの不具合を起こす。よって、船と船の
間隔を調整する手段が必要となる。
【0004】上記のような乗降場では、先行した船が停
止している場合に、後続する船は追突を避けるために先
行する船が乗降場を発進するまで待機する必要があり、
この場合も速度を制動する装置が必要となる。さらに
は、水路の途中に各種の催し場などが設けられていてこ
の催し場で船を減速または停止させて乗客を楽しませる
場合、前後の船の間隔を大きく保ちたく、このような場
合でも、船を減速または停止させることが要求され、こ
のために制動装置が必要となる。
【0005】このような船の制動装置として、例えば実
公昭45−12594号公報に示された装置が提案され
ている。このものは、船の進行方向に沿って無端コンベ
アを配し、水の流れに乗って進んできた船の底面がコン
ベアに乗り上げた場合に船を停止させるようになってお
り、またこのコンベアをモータ等の駆動装置で強制回転
させた場合に船をコンベアに乗せて前方に送り出し、こ
れにより船を発進させるようにしてある。
【0006】このような制動・発進装置においては、船
が正しい向きでコンベアに誘導されないと船とコンベア
との摩擦が正しく発生しなくなり、コンベアから外れる
心配がある。またコンベアに乗って停止または減速され
ている船には水流が作用しており、船は水流の抵抗して
停止または減速されているため、船が水流に対して傾斜
したり横向きの姿勢で制動装置に支えられている場合は
水流を受ける面積が大きくなるので船に大きな水圧が加
わり、これに抗して船を制動する制動装置の負担が著し
く大きくなる。
【0007】また、乗降場で乗客が乗降する場合には船
の向きは下流側を正しく向いていないと不安定であり、
乗降する乗客に不安感を与える。このようなことから、
上記公報の場合、船が停止される領域の水路に案内板を
設けて水路の幅を船の幅に近づけるように狭くしてあ
り、このような左右案内板のガイド作用によって船を誘
導し、かつ正面に向かせるようにしてある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構造の場合は、水路を狭くするために案内板を設置
する設備が大掛かりとなり、設置場所に制約を受けると
ともに、船の側壁が案内板に接触して摩耗したり塗料が
剥がれるなどの外観低下を招き、さらには水路の幅が船
の幅に近いから乗客の身体の一部が船べりから出ている
場合に挾まれるなどの危険が心配される。
【0009】本発明はこのような事情にもとづきなされ
たもので、その目的とするところは、簡単な構造で水路
を走行する乗物を誘導し、この乗物に摩擦制動力を確実
に伝えて減速または停止させることができる水路走行乗
物の速度制御装置を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、水路に浮かべ
た乗物がこの水路に沿って走行可能であり、かつこの水
路の途中に上記乗物が進入してきた場合にこの乗物が接
触して摩擦によりこの乗物を停止または減速させる制動
機構を設けた乗物の速度制御装置において、上記水路の
所定位置にガイド部材により回動案内される回動フレー
ムを回動自在に設け、この回動フレームをばね手段によ
り所定の方向を向くように付勢し、この回動フレームに
上記制動機構を取り付け、この制動機構に対し上記乗物
が所定の進行方向とは斜めの方向で進入してきた場合
に、上記回動フレームがばね手段に抗して回動すること
により乗物の向きに制動機構の向きを一致させ、上記ば
ね手段の付勢作用により回動フレームが所定の向きに回
動復帰して乗物の向きを所定の進行方向に修正するよう
にしたことを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明によれば、水路に沿って走行する乗物、
例えば遊覧船が斜めの向きで制動機構に進入してきた場
合に、回動フレームが回動することにより制動機構を船
の向きに一致させ、上記ばね手段の復帰作用によって回
動フレームが所定の向きに回動復帰されることにより制
動機構を元の向きに戻し、これにより船の向きを正しい
進行方向に修正することができる。
【0012】
【実施例】以下本発明の詳細について、図1ないし図6
に示す第1の実施例にもとづき説明する。図6は遊園地
に設置される遊覧船の走行装置の場合の全体の平面図で
あり、1は水路、2は水路1の水、3は乗降場、5…は
乗物としての遊覧船、10は本発明の速度制御装置、7
は停止または減速しようとする船5が速度制動装置10
に近づくと、これを検知するように水路1に設置したセ
ンサーをそれぞれ示す。本実施例の水路1はコンクリー
ト等で構築された無端水路であり、図示しないポンプな
どにより水2を循環させることにより矢印方向の水流を
発生させ、この水流に乗って船5…が走行するようにな
っている。なお、水路は無端水路に制約されるものでは
なく、地上に設けた軌条と水路を連結して水陸両用船が
これら軌条と水路を順次走行して楽しむ遊戯施設であっ
てもよい。また、遊覧船5…は一人乗りであっても、複
数人ないし数十人が乗る複数乗りであってもよいが、本
実施例の場合、船5の底面6が、図5に示すように上に
向かって弯曲した形状、つまり船の中心部で最も高くな
った凹面形状をなしており、この底面6を利用して後述
する船の案内を行うようになっている。
【0013】遊覧船の速度制御装置10は、例えば乗降
場3と、この乗降場3の手前の所定位置との2箇所に設
置されており、それぞれ船を減速または停止させるよう
になっている。以下、制御装置10について図1ないし
図4にもとづき詳しく説明する。11は制御装置10の
基盤であり、水路1における上記所定箇所の底面1aに
設置されている。この基盤11には例えば水路の底面に
沿う平面内で環形をなすガイドレール12が固定されて
おり、このガイドレール12には回動フレーム13が回
動自在に取着されている。回動フレーム13は略四角の
枠構造をなしており、4隅にそれぞれブラケット14を
固定してある。各ブラケット14には図4に示す通り、
支持ピン15が取り付けられており、この支持ピン15
にはブッシュ16を介して回転ローラ17が回転自在に
取り付けられている。回転ローラ17は円周方向に沿う
環状溝18を有し、この環状溝18が上記ガイドレール
12の内面に形成した案内突条19に係合するようにな
っている。したがって、回動フレーム13は上記4隅に
設けた回転ローラ17がガイドレール12に係合して回
転自在となっているから、ガイドレール12に沿って回
動可能に取着されている。
【0014】上記回動フレーム13の左右両側にはフッ
ク20、20が取り付けられており、これらフック2
0、20に対向して基盤11にもフック21、21が取
着されている。これら各フック20、21間にはコイル
ばね22、22が掛け渡されている。コイルばね22、
22は回動フレーム13の左右両側に設けられて回動フ
レーム13を引っ張っているから、回動フレーム13は
中立位置を維持するようになっている。すなわち、回動
フレーム13はこれらコイルばね22、22の付勢力を
受けて所定の向き、つまり水流の方向を向くようになっ
ており、これらコイルばね22、22の引張力の均衡を
破るような力が加えられるとコイルばね22、22の付
勢力に抗してガイドレール12に沿って、図1の時計回
りまたは反時計回りに回動するようになっている。な
お、この回動フレーム13の回動範囲は、この回動フレ
ーム13が基盤11に設けたゴム等のストッパ23、2
3に当接するまでの角度となっており、約左右45°づ
つに規制されている。
【0015】このような回動フレーム13には、水の流
れ方向の上流側となる端部にア−ム支持軸25が取り付
けられており、このア−ム支持軸25には起伏アーム2
6が回動自在に取着されている。この起伏アーム26は
水の流れ方向に沿って伸びる枠構造をなしており、途中
に連結軸27を有している。この連結軸27と回動フレ
ーム13との間にはエアーシリンダ28が掛け渡されて
おり、このエアーシリンダ28により上記起伏アーム2
6が支持軸25を中心として起伏作動されるようになっ
ている。上記エアーシリンダ28の基端は取付軸29を
介して回動フレーム13に回動自在に取着されており、
このエアーシリンダ28のピストンロッド30の先端に
設けたナックル31が上記連結軸27に回動自在に取着
されている。このため、エアーシリンダ28が伸長作動
した場合は、図2の想像線で示すように起伏アーム26
が起立し、またエアーシリンダ28が収縮作動した場合
は図2の実線で示すように起伏アーム26は倒伏するよ
うになっている。
【0016】上記起伏アーム26の先端には制動機構3
5が設けられている。すなわち、水の流れ方向下流側と
なる起伏アーム26の先端にはタイヤ支持軸40が掛け
渡されており、このタイヤ支持軸40には弾性車輪とし
てのゴムタイヤ41が回転自在に取り付けられている。
このゴムタイヤ41は図3に示すように、ハブ42に取
付けられており、このハブ42はブッシュ43を介して
上記タイヤ支持軸40に回転自在に支持されている。上
記ゴムタイヤ41には前記遊覧船5の底面6が乗り上げ
るようになっており、遊覧船5の底面6がゴムタイヤ4
1に接触するとその摩擦によりゴムタイヤ41が回転す
るようになっている。上記ハブ42の両端部に位置して
起伏アーム26の内面には摩擦板45、45が固定され
ている。摩擦板45、45は補強板46、46との間で
起伏アーム26を挾持しており、これらはボルト47…
によって固定されている。そして、上記ハブ42の両端
面はこれら摩擦板45、45に接触しており、上記ゴム
タイヤ41が回転するとハブ42も一体に回転し、この
ハブ42の両端面が摩擦板45、45と摺動する。この
時の摺動抵抗によりゴムタイヤ41の回転を規制するよ
うになっている。上記タイヤ支持軸40には複数の皿ば
ね48…が取付けられており、これら皿ばね48…が起
伏ア−ム26の離間対向する面を押しており、これによ
り摩擦板45、45はハブ42の両端面に押し付けられ
ている。このためハブ42の両端面と摩擦板45、45
との間に大きな摺動抵抗が発生するようになっている。
上記複数の皿ばね48…はスペーサ49およびダブルナ
ット50によって初期荷重が設定されるようになってお
り、スペーサ49を交換またはダブルナット50の締め
付け力を変えることにより上記ハブ42と摩擦板45、
45との摩擦抵抗を調節することができるようになって
いる。なお、51は起伏ア−ム26に溶接したブロック
であり、タイヤ支持軸40の切欠面が当接してタイヤ支
持軸40の回転を阻止するものである。
【0017】このような構成による実施例の作用を説明
する。水路1に浮かべた遊覧船5…は矢印で示す水2の
流れに乗って矢印の方向へ進む。遊覧船5が乗降場3で
停止している時に、乗客の乗り降りが行われる。乗降場
3およびその手前には遊覧船の速度制御装置10が設け
られているので、遊覧船3はこれら速度制御装置10に
よって停止または減速させられる。
【0018】すなわち、停止または減速しようとする船
5が速度制御装置10に近づくと、水路1に設置したセ
ンサー7が船を検知し、速度制御装置10のエアーシリ
ンダ28を伸長作動させるように指令する。これにより
エアーシリンダ28が伸長し、図2の想像線で示すよう
に起伏アーム26が起立する。よって、起伏アーム26
の先端に取着したゴムタイヤ41が上昇して水面近くで
船の来るのを待つ。この状態で遊覧船5が速度制御装置
10に向かって矢印方向に進んでくると、船底6がゴム
タイヤ41に接触する。船底6とゴムタイヤ41が接触
するとこれらは摩擦により係合し、船5の進行に応じて
ゴムタイヤ41が回転しようとする。このようなゴムタ
イヤ41の回転はハブ42を一体に回転させ、このハブ
42は両端面に接触している摩擦板45、45と摺動す
る。ハブ42の両端面と摩擦板45、45とは、皿ばね
48の押圧力によって発生された所定の摩擦抵抗力を有
しているのでハブ42の回転を規制する。すなわち、ゴ
ムタイヤ41が回転しようとしても、ハブ42と摩擦板
45、45との摩擦抵抗によってゴムタイヤ41の回転
が防止され、このためゴムタイヤ41に摩擦接触してい
る船5の速度を減じる。したがって、船5がゴムタイヤ
41に乗り上げた場合は、船5の速度が次第に減速さ
れ、やがて船5は停止される。
【0019】このようにしてゴムタイヤ41に接触して
いることにより停止、または減速されていた船5を発進
させたい場合は、エアーシリンダ28を短縮作動させ
て、起伏アーム26を図2の実線のように倒伏させる。
すると、起伏アーム26先端のゴムタイヤ41が下降
し、遊覧船5の船底6から離れる。このため船5は制動
から解放され、水流に押されて矢印の方向に発進する。
よって船5は水流に乗って走行する。
【0020】上記のような遊覧船5の制動作用におい
て、船5は水2の流れに乗って走行するものであるか
ら、走行方向は水任せの状態であり、各船5毎に進行方
向にばらつきを生じる。本実施例の遊覧船5は船底面6
の形状が中央部で高くなるような弯曲形状をなしてお
り、これに対してこの船底面6が摩擦接触する相手の制
動摩擦部材は1本のゴムタイヤ41であるから、これら
弯曲形状の船底6とゴムタイヤ41は相互に案内作用を
奏し、ゴムタイヤ41が船底6の中央部から偏心した位
置に接触した場合も弯曲した船底面6により最も高い箇
所、つまり中央部に接触させるように案内する。しか
も、船5が水の流れ方向に対して斜め向きの姿勢で走行
してゴムタイヤ41の中央線(水の流れ方向)に対して
斜めに進入する場合、船底6の前端部がゴムタイヤ41
に対して斜めに摩擦接触する。この場合、船5の前端部
がゴムタイヤ41を斜めに押すので、ゴムタイヤ41を
支えている回動フレーム13がコイルばね22、22の
付勢力に抗して回動され、ゴムタイヤ41の向きを船体
と平行にさせる。これによりゴムタイヤ41が船体の向
きと平行になり、ゴムタイヤ42が船底6の中央部に接
触する。そして、この後回動フレーム13はコイルばね
22、22の復帰力を受けて中立位置に回動復帰する。
すなわち、回動フレーム13が復帰することにより、ゴ
ムタイヤ41で支えている船の向きを流れの方向に修正
することができる。このため、船を制動機構35に正し
く接触させることができ、確実な制動が可能になる。
【0021】このような船の向きを矯正する構造は、小
形、コンパクトに構成することができるので、水路を狭
くするなどの不具合がなくなり、乗降場3はもちろん、
水路1の曲りカ−ブの箇所にも制約を受けることなく設
置することができ、かつ水路の幅を狭ばめることもない
から船5と水路1の壁との間隔を大きく確保することが
でき、乗客の安全を保つことができる。
【0022】なお、乗降場3に設置した制御装置10
は、この位置で乗客を乗り降りさせなければならないの
で、遊覧船5を完全に停止させるように作動するが、こ
れに対し乗降場3の手前に設置した制御装置10の場合
は、先行する遊覧船5の状況に応じて後続の船5を待機
させるタイミング調節、つまり船と船との間隔調節の役
割を担い、先行する船の状況に応じて後続する船を停止
または減速制御するようにすればよい。このような減速
速度の制御をするためには、ゴムタイヤ41と船底6と
の接触時間を長くすれば船5を停止させることができる
し、また接触時間を短くすれば船の減速割合を少なくす
ることができ、あるいはエアーシリンダ28の作動によ
ってゴムタイヤ41と船底6との接触圧を大きくすれば
船5を停止させることができるし、また接触圧を小さく
すれば船の減速割合を少なくすることができる。よって
先行する船の挙動を他のセンサーなどにより監視して、
エアーシリンダ28の伸長長さや伸長時間を制御するこ
とにより船の速度制御が可能になる。
【0023】また、乗降場3の手前に設置した制御装置
10は、先行する船が乗降場3に停止していない場合
は、起伏フレーム26を起立させず、したがってゴムタ
イヤ41を船5に接触させることなく船5を素通りさせ
るようにすることもできる。
【0024】そして、ハブ42と摩擦板45、45の摩
擦力は、スペーサ49を交換またはダブルナット50の
締め付け力を変えることにより、複数の皿ばね48…の
初期荷重を変えて調整可能である。
【0025】そして、上記の実施例では、船底6に接触
する相手部材がゴムタイヤ41であり、船5の制動力は
ゴムタイヤ41を支持したハブ42と摩擦板45、45
との間の摺動抵抗により発生するものであるから船底6
と相手部材のゴムタイヤ41との間で摺動摩擦が発生し
なく、よって船底6に摺動摩耗を発生させることがない
から、船体の損傷が防止される。
【0026】なお、本発明は上記の実施例に制約される
ものではない。すなわち、上記実施例では制動機構35
として、船底6に接触するゴムタイヤ41と、このゴム
タイヤ41を支持するハブ42および摩擦板45、45
とにより構成し、これらをエアーシリンダ28にて起伏
される起伏アーム26の先端に設置した例を説明した
が、制動機構は前記実公昭45−12594号公報に記
載されたベルトコンベアを用いたもの、その他、船底が
直接摩擦摺動するソリのような摩擦プレートを用いたも
のなど種々の構成が実施可能である。
【0027】また、船底6とゴムタイヤ41の接触姿勢
の修正案内機構としては、中央部が高くなった弯曲形状
の船底6および1本のゴムタイヤ41に制約されるもの
ではなく、例えば図7に示す他の実施例のように、遊覧
船5の底面にキール71のような中央突条を有するよう
な場合は、このキール71を挾んで2本のゴムタイヤ7
2、72を設け、これらゴムタイヤ72、72間にキー
ル71を案内するようにしてもよい。なお、図7におい
ては、ばねとしてコイルばね73を用いた場合を示す。
【0028】さらに、皿ばね48やコイルばね73に代
わって、ソレノイド、エアーシリンダ、油圧シリンダな
どのアクチュエータを用いて制動力を調整するようにし
てもよい。また、回動フレーム13を中立位置に付勢す
るばねは一対のコイルばね22、22を用いることに限
らず、1本のコイルばねで回動フレーム13を中立位置
に付勢するようにしてもよい。そして、水路を進む乗物
は、遊覧船に限らず、ボートやいかだなどであってもよ
い。
【0029】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、水路
に沿って走行する乗物が斜めの向きで制動機構に進入し
てきた場合に、回動フレームとばね手段との回動および
復帰作用により乗物の向きを正しい進行方向に修正する
ことができ、よって、乗物を制動機構に対して正しく誘
導することができる。このため乗物に摩擦制動力を確実
に伝えて速やかに減速または停止させることができる。
しかも、このものは水路の幅を狭くするような格別な案
内板などが不要であり、小形、コンパクトに構成するこ
とができるので水路のどこでも設置することができ、乗
物の停止または減速を自由に制御することができる。さ
らには水路の幅を狭くする必要がないから乗客の身体の
一部が乗物から出ている場合に挾まれるなどの危険を未
然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す速度制御装置全体
の平面図。
【図2】同実施例の側面図。
【図3】図1におけるA−A線の断面図。
【図4】図1におけるB−B線の断面図。
【図5】同実施例の水路の断面図。
【図6】同実施例の水路全体の平面図。
【図7】本発明の第2の実施例を示す船底とゴムタイヤ
との関係を示す図。
【符号の説明】
1…水路、2…水、3…乗降場、5…遊覧船(乗物)、
6…船底、10…速度制御装置、11…基盤、12…ガ
イドレール、13…回動フレーム、17…回転ローラ、
22…コイルばね、26…起伏アーム、28…エアーシ
リンダ、35…制動機構、40…タイヤ支持軸、41…
ゴムタイヤ、42…ハブ、45…摩擦板、48…皿ば
ね。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水路に沿ってこの水路に浮かべた乗物が
    走行可能とし、この水路の途中に上記乗物が進入してき
    た場合にこの乗物が接触して摩擦によりこの乗物を停止
    または減速させる制動機構を設けた水路走行乗物の速度
    制御装置において、 上記水路の所定位置にガイド部材により回動案内される
    回動フレームを回動自在に設け、この回動フレームをば
    ね手段により所定の方向を向くように付勢し、この回動
    フレームに上記制動機構を取り付け、上記乗物が所定の
    進行方向に対し斜め方向で制動機構に進入してきた場合
    に、上記回動フレームがばね手段に抗して回動すること
    により乗物の向きに制動機構の向きを一致させ、上記ば
    ね手段の付勢作用により回動フレームが所定の向きに回
    動復帰して乗物の向きを所定の進行方向に修正するよう
    にしたことを特徴とする水路走行乗物の速度制御装置。
  2. 【請求項2】 上記乗物を停止または減速させる制動機
    構は、 乗物と接触してこの乗物の進行に伴って回転される弾性
    車輪と、 この車輪の回転を制動する摩擦板と、 これら車輪および摩擦板を支持して上記回動フレームに
    起伏可能に取着された起伏アームと、 この起伏アームを起伏制御するアクチュエータと、を具
    備したことを特徴とする請求項1に記載の水路走行乗物
    の速度制御装置。
  3. 【請求項3】 上記乗物の中心を制動機構の中心に沿わ
    せるように、上記乗物の底面と弾性車輪とによって案内
    機構を構成したことを特徴とする請求項2に記載の水路
    走行乗物の速度制御装置。
JP4148944A 1992-05-18 1992-05-18 水路走行乗物の速度制御装置 Expired - Lifetime JP2567183B2 (ja)

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