JP2567107Y2 - 遊星歯車装置における二分割型キャリアの支持機構 - Google Patents

遊星歯車装置における二分割型キャリアの支持機構

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JP2567107Y2
JP2567107Y2 JP1991104235U JP10423591U JP2567107Y2 JP 2567107 Y2 JP2567107 Y2 JP 2567107Y2 JP 1991104235 U JP1991104235 U JP 1991104235U JP 10423591 U JP10423591 U JP 10423591U JP 2567107 Y2 JP2567107 Y2 JP 2567107Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、二分割型キャリアを備
えた遊星歯車装置に関し、その二分割型キャリアを回転
自在に内歯車の側に支持する支持機構に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】本件出願人は、先に、特願平2−233
4号において遊星歯車のキャリアを二分割構造とした遊
星歯車装置を提案している。この遊星歯車装置において
は、キャリアがボルトによって締結された第1のキャリ
ア片と第2のキャリア片から構成され、それぞれのキャ
リア片によって2個ずつの遊星歯車が支持されている。
双方のキャリア片の締結時において、これらを円周方向
に向けて相対的にねじることにより、歯車間のバックラ
ッシュが無い状態を形成し、この状態で相互のキャリア
片をボルトにより締結する。このようにしてバックラッ
シュの調整を行うことができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】この構成の遊星歯車装
置においては、それぞれのキャリア片を内歯車に対して
回転自在に支持するために2個のボールベアリングが必
要である。また、キャリア片の締結時には、スラスト方
向のがたを除去するためにシム板を取付ける等の調整が
必要である。
【0004】本考案の課題は、二分割型キャリアを内歯
車の側に対して回転自在に支持する支持機構をコンパク
トに構成することにある。また、本考案の課題は、シム
板などを必要とすることなくスラスト方向のがたを除去
することの可能な遊星歯車装置のキャリア支持機構を実
現することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案においては、内歯
車に対して二分割型キャリアを回転自在に支持するため
にクロスローラベアリングを利用することにより、上記
の課題を解決している。すなわち、本考案の遊星歯車装
置においては、二分割型キャリアを構成する第1および
第2のキャリア片を、遊星歯車装置の内歯車に対してク
ロスローラベアリングを介して回転自在に支持すると共
に、このクロスローラベアリングの内レースをこれら第
1および第2のキャリアと兼用させるようにしている。
【0006】
【実施例】以下に、図1及び図2を参照して本考案の実
施例を説明する。
【0007】本例の遊星歯車装置1は、入力ピニオン軸
2の外周に形成された太陽歯車3と、これに噛み合う4
個の遊星歯車4−1、4−2、4−3、4−4と、これ
らの遊星歯車が噛み合う内歯車5と、遊星歯車のそれぞ
れを回転自在に支持した二分割型キャリア6から構成さ
れている。
【0008】この二分割型キャリア6は、円盤形状をし
た第1のキャリア片7と円環形状をした第2のキャリア
片8が相互に締結された構造をしている。第1のキャリ
ア片7には、直径方向に位置する2個の遊星歯車4−
1、4−3の支軸11、13が固着されており、これら
の支軸11、13は、第2のキャリア片8に形成された
貫通孔21、23(図には貫通孔21のみを示す。)を
貫通して装置軸線1aに平行に延びている。貫通孔2
1、23から突出している支軸11、13の外周に、遊
星歯車4−1、4−3が回転自在に取付けられている。
【0009】これに対して、第2のキャリア片8には、
残りの2個の遊星歯車4−2、4−4の支軸12、14
が固着されており、これらは支軸11、13と同一方向
に向けて平行に延びており、これらの外周に遊星歯車装
置4−2、4−4が回転自在に取付けられている。これ
らの支軸12、14の中心にはその軸線方向に向けてボ
ルト孔12a、14a(図にはボルト孔12aのみを示
す。)が形成されている。第1のキャリア片7の側に
は、これらのボルト孔12a、14aに対応した側面位
置に、これらのボルト孔12a、14a(図にはボルト
孔12bのみを示す。)と同軸状態にボルト孔12b、
14bが形成されている。第2のキャリア片8の外側端
面の側から、これらのボルト孔12a、12bおよび1
4a、14bに、締結用ボルト15、16がねじ込ま
れ、これによって、双方のキャリア片7、8が相互に締
結されている。
【0010】ここに、上記の二分割型キャリア6は、単
一のクロスローラベアリング17を介して内歯車5の側
に回転自在に支持されている。このキャリア支持構造を
説明する。まず、クロスローラベアリング17の外レー
ス18は二分割型のものであり、第1の外レース片18
aと第2の外レース片18bから構成され、これらは、
複数本の締結用ボルト21によって、内歯車5の環状端
面に固着されている。これに対して、クロスローラベア
リング17の内レース19の側は次のように構成されて
いる。この内レース19は二分割型キャリア6を構成す
る第1および第2のキャリア片7、8と兼用されてい
る。すなわち、内レース19の一方の側を構成する第1
のキャリア片7の外周面には、第2のキャリア片8の側
に向けて半径方向の内方に傾斜したローラ軌道面19a
が形成されている。同様に、内レース19の他方の側を
構成する第2のキャリア片8の外周面には、第1のキャ
リア片7の側に向けて半径方向の内方に傾斜したローラ
軌道面19bが形成されている。このように構成される
外レース18と内レース19の間に複数個のローラ20
が、回転軸が交互に直交する状態で装着されている。
【0011】このように、本例の遊星歯車装置1では、
単一のクロスローラベアリング17を用いて二分割型キ
ャリア6を内歯車5の側に対して回転自在に支持してい
る。また、このクロスローラベアリング17の内レース
19を、各キャリア片7、8によって兼用させている。
したがって、本例によれば、2個必要であったキャリア
のベアリングを1個にすることができ、また、ベアリン
グの内レースを別途組み付ける必要がない。よって、装
置の部品点数を減らすことができ、その分、装置を軸線
方向および直径方向のいずれにおいてもコンパクトにす
ることができる。さらには、本例においては、スラスト
方向のがたを取るためにシム板を使用する必要も無くな
るという利点もある。
【0012】
【考案の効果】以上説明したように、本考案において
は、遊星歯車装置の二分割型キャリアをクロスローラベ
アリングを介して内歯車の側に対して回転自在に支持す
ると共に、この二分割型キャリアを構成する各キャリア
片をクロスローラベアリングの内レースとして利用して
いる。したがって、本考案によれば、二分割型キャリア
を回転自在に支持するためのベアリングの個数を減らす
ことができ、またベアリングの内レースを別途組み付け
る必要も無い。よって、遊星歯車装置の部品点数を減ら
し、装置をコンパクトに構成することができる。また、
このようにクロスローラベアリングを用いたことによ
り、キャリア締結の際にシム板などを用いてスラスト方
向のがたを取る必要がないという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の遊星歯車装置における遊星
歯車の配列状態を示す模式図である。
【図2】本考案の一実施例の遊星歯車装置を、図1のI
I−II線で切断した断面を平面に展開した状態で示す
縦断面図である。
【符号の説明】 1・・・遊星歯車装置 3・・・太陽歯車 4−1、4−2、4−3、4−4・・・遊星歯車 5・・・内歯車 6・・・二分割型キャリア 7・・・第1のキャリア片 8・・・第2のキャリア片 11、12、13、14・・・支軸 17・・・クロスローラベアリング 18・・・外レース 19・・・内レース 19a、19b・・・軌道面 20・・・ローラ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊星歯車群を回転自在に支持するキャリ
    アが第1および第2のキャリア片から構成され、前記遊
    星歯車群の一部が前記第1のキャリア片によって回転自
    在に支持され、残りの前記遊星歯車群が前記第2のキャ
    リア片によって回転自在に支持され、これら第1および
    第2のキャリア片が相互に締結された構成の遊星歯車装
    置において、前記第1および第2のキャリア片は、遊星
    歯車装置の内歯車に対してクロスローラベアリングを介
    して回転自在に支持されており、このクロスローラベア
    リングの内レースは、前記第1および第2のキャリアと
    兼用された構成となっていることを特徴とする遊星歯車
    装置における二分割型キャリアの支持機構。
JP1991104235U 1991-11-22 1991-11-22 遊星歯車装置における二分割型キャリアの支持機構 Expired - Fee Related JP2567107Y2 (ja)

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US07/976,939 US5295925A (en) 1991-11-22 1992-11-18 Planetary gear transmission
DE4239331A DE4239331B4 (de) 1991-11-22 1992-11-23 Planetengetriebe

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JPH0545292U JPH0545292U (ja) 1993-06-18
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2739909B2 (ja) * 1989-07-10 1998-04-15 住友重機械工業株式会社 遊星歯車減速機
JPH0788878B2 (ja) * 1989-07-14 1995-09-27 富士変速機株式会社 二組のフローティングキャリヤを有する遊星歯車装置
JP2824100B2 (ja) * 1990-01-09 1998-11-11 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ 遊星歯車装置

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JPH0545292U (ja) 1993-06-18

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