JPH0611422Y2 - 遊星ローラ式動力伝達装置 - Google Patents

遊星ローラ式動力伝達装置

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JPH0611422Y2
JPH0611422Y2 JP1989040932U JP4093289U JPH0611422Y2 JP H0611422 Y2 JPH0611422 Y2 JP H0611422Y2 JP 1989040932 U JP1989040932 U JP 1989040932U JP 4093289 U JP4093289 U JP 4093289U JP H0611422 Y2 JPH0611422 Y2 JP H0611422Y2
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JP
Japan
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drive pin
planetary roller
carrier
power transmission
transmission device
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JP1989040932U
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JPH02132158U (ja
Inventor
浩一 上田
章 近森
恵治 鈴木
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、遊星ローラ式動力伝達装置に関する。
〔従来の技術〕
従来の技術による遊星ローラ式動力伝達装置において
は、第4図に示すようにキャリア軸部1の端部に固着さ
れたキャリア円板部2の周辺部には、複数個(例えば3
乃至4個)の駆動ピン孔21,21…が円周等配に、且つ軸
線方向に穿設され、各駆動ピン孔21には駆動ピン22が圧
入、又は焼嵌めで植設されている。各駆動ピン22には針
状ころ軸受9を介して遊星ローラ10が回転自在に挿着さ
れている。
そうして、遊星ローラ10,10…が内接する軌道輪11と遊
星ローラ10,10…が外接する太陽ローラ軸部12とがキャ
リア軸部1と共軸線関係に配設されている。
遊星ローラ10,10…の軌道輪11と太陽ローラ軸部12との
接触状態を良好にするべく、駆動ピン孔21は軸線平行度
及び半径方向位置が高精度に穿設されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来の技術による遊星ローラ式動力伝達装置において
は、上記のように駆動ピン孔21を高精度に穿設しても、
駆動ピン孔21に植設された駆動ピン22の中心軸線の遊星
ローラ10の公転軸線に対する位置精度に数ミクロン乃至
数十ミクロンの誤差が生じ、その結果、軌道輪11の内周
面と太陽ローラ軸部12の外周面との間に嵌込まれた遊星
ローラ10の中心軸線、即ち遊星ローラ10の自転軸線と駆
動ピン22の中心軸線とが同様に心ずれを起こす。
この誤差を回避するために駆動ピン22と遊星ローラ10と
の間に介在する針状ころ軸受9に数十ミクロンの半径方
向の隙間を与えているが、そのため遊星ローラ式動力伝
達装置にバックラッシュが生じる。
〔課題を解決するための手段〕
この考案による遊星ローラ式動力伝達装置は、軌道輪、
軌道輪と共軸線関係にある太陽ローラ軸部、及び軌道輪
の内周面と太陽ローラ軸部の外周面との間に嵌装された
遊星ローラを回転自在に取付けたキャリア部から構成さ
れ、遊星ローラを回転自在に支承した駆動ピンが形成さ
れると共に駆動ピンよりも大径で、且つキャリア部の円
板部側面に対面して当接される基台部が設けられた駆動
ピンブロック及びキャリア部に軸線方向に形成されたば
か孔に駆動ピンブロック又は取付ねじを遊嵌し、駆動ピ
ンブロックを半径方向に位置調節自在にキャリア部に固
着するねじ締着手段を備えている。
〔作用〕
上記の遊星ローラ式動力伝達装置の組立は、軌道輪の内
周面と太陽ローラ軸部の外周面との間に遊星ローラを嵌
込み、他方各駆動ピンブロックをキャリア部に完全に固
締しないまま取付ける。その状態では、駆動ピンブロッ
クは、基台部とキャリア部の円板部との滑動自在の面接
触で駆動ピンの平行度を維持したままキャリア部の軸線
に対し半径方向に変位可能である。そこで、軌道輪・太
陽ローラ間に組込まれた遊星ローラに対し駆動ピンを嵌
合すると、駆動ピンブロックは、遊星ローラと駆動ピン
とが共軸線関係にある適正な半径方向位置に位置決めさ
れる。しかる後、各駆動ピンブロックをねじ締着手段を
もって完全に固締する。かくして、駆動ピンブロックの
基台部はキャリア部と強固に面接触され、駆動ピンは遊
星ローラと精密に心合せされてキャリア円板部に安定し
て植設されることになる。
遊星ローラ式動力伝達装置において、キャリア部、軌道
輪及び太陽ローラ軸部の三者は、入力側、出力側及び固
定側に適宜選択結合される。入力側を回転駆動すること
により出力部は変速されて回転する。
〔実施例〕
この考案の実施例を図面に従って説明する。
第1実施例が第1図に示されており、遊星ローラ式動力
伝達装置のキャリア軸部1の端部にはキャリア円板部2
が固着され、キャリア円板部2の周辺部には、複数個
(例えば3乃至4個)のボルト孔3,3…が円周等配
に、且つ軸線方向に穿設されている。
基台部4から駆動ピン5が突出して駆動ピンブロック6
が形成され、基台部4には駆動ピン5と平行したねじ孔
7が穿設されている。
ボルト孔3の数だけ駆動ピンブロック6が用意され、キ
ャリア円板部2の表面にキャリア軸部側からボルト孔3
に挿入されたボルト8がねじ孔7に螺入されることによ
り、各駆動ピンブロック6は、キャリア円板部2の表面
に一体的に固着される。即ち、各駆動ピン5は、キャリ
ア軸部1に対し軸線平行関係で円周等配的に一体化され
る。
その際、ボルト孔3は、ボルト8に対し遊隙が存在する
ような寸法の所謂ばか孔であるので、駆動ピン5のキャ
リア軸部軸線に対する半径方向の位置は、遊隙の範囲で
調整可能である。
各駆動ピン5には針状ころ軸受9を介して遊星ローラ10
が回転自在に挿着されている。
針状ころ軸受9のラジアル隙間は、微小乃至負の隙間と
する。
そうして、遊星ローラ10,10…が内接する軌道輪11と遊
星ローラ10,10…が外接する太陽ローラ軸部12とがキャ
リア軸部1と共軸線関係に配設されている。
第2実施例及び第2実施例は、第1実施例とキャリア円
板部2に対する駆動ピン5の取付け形式が異なる以外で
は第1実施例と同様である。
第2実施例におけるキャリア円板部2に対する駆動ピン
5の取付け形式が第2図に示されており、 キャリア円板部2の周辺部には、複数個(例えば3乃至
4個)の駆動ピン13,13…が円周等配に、更に各駆動ピ
ン孔13の外周辺部に2個以上のねじ孔14,14が円周等配
に、夫々軸線方向に穿設されている。
基台部4から駆動ピン5が突出して駆動ピンブロック6
が形成され、基台部4には駆動ピン5と平行し、ねじ孔
14,14に対応したボルト孔15,15が穿設されている。
駆動ピン孔13の数だけ駆動ピンブロック6が用意され、
キャリア円板部2の表面にキャリア軸部側から各駆動ピ
ン孔13に駆動ピン5が挿入され、更にボルト孔15,15の
夫々に挿入されたボルト8がねじ孔14,14に螺入される
ことにより、各駆動ピンブロック6は、キャリア円板部
2に一体的に固着される。即ち、各駆動ピン5は、キャ
リア軸部1に対し軸線平行関係で円周等配的に一体化さ
れる。
その際、駆動ピン孔13及びボルト孔15は、駆動ピン5及
びボルト8の各嵌挿係合部に対して遊隙が存在するよう
な寸法の所謂ばか孔であるので、駆動ピンブロック6、
即ち駆動ピン5のキャリア軸部軸線に対する半径方向の
位置は、遊隙の範囲で調整可能である。
第3実施例におけるキャリア円板部2に対する駆動ピン
5の取付け形式が第3図に示されており、 キャリア円板部2の周辺部には、複数個(例えば3乃至
4個)のボルト孔16,16…が円周等配に軸線方向に穿設
されている。
基台部4から同軸線関係に互に反対方向に駆動ピン5及
びボルト部17が突出して駆動ピンブロック6が形成され
ている。
ボルト孔16の数だけ駆動ピンブロック6が用意され、キ
ャリア円板部2の表面にキャリア軸部と反対側から各ボ
ルト孔16にボルト部17が挿入され、キャリア円板部2の
反対面に突出したボルト部17にナット18が締付けられる
ことにより、各駆動ピンブロック6は、キャリア円板部
2に一体的に固着される。即ち、各駆動ピン5は、キャ
リア軸部1に対し軸線平行関係で円周等配的に一体化さ
れる。
その際、ボルト孔16は、ボルト部17に対して遊隙が存在
するような寸法の所謂ばか孔であるので、駆動ピンブロ
ック6、即ち駆動ピン5のキャリア軸部軸線に対する半
径方向の位置は、遊隙の範囲で調整可能である。
上記の各実施例の遊星ローラ式動力伝達装置の組立は、
軌道輪11の内周面と太陽ローラ軸部12の外周面との間に
遊星ローラ10を嵌込み、他方各駆動ピンブロック6のキ
ャリア円板部2に緩くねじ締めして、完全に固締しない
まま取付ける。
その状態では、駆動ピンブロック6の基台部4とキャリ
ア円板部2とは、滑動自在の面接触となっており、駆動
ピンブロック6は、駆動ピン5の平行度を維持したまま
キャリア軸部1の軸線に対し半径方向に変位可能であ
る。
そこで、軌道輪11・太陽ローラ12間に組込まれた遊星ロ
ーラ10に対し駆動ピン5を針状ころ軸受9を介して嵌合
すると、駆動ピンブロック6は、遊星ローラ10と駆動ピ
ン5とが共軸線関係にある適正な半径方向位置に位置決
めされる。しかる後、各駆動ピンブロック6をキャリア
円板部2にボルト又はナットをもって完全に固締する。
かくして、駆動ピンブロック6の基台部4はキャリア円
板部2と強固に面接触され、駆動ピン5は遊星ローラ10
と精密に心合せされてキャリア円板部2に安定して植設
されることになる。
遊星ローラ式動力伝達装置において、キャリア軸部1、
軌道輪11及び太陽ローラ軸部12の三者は、入力側、出力
側及び固定側に適宜選択結合される。
例えば、軌道輪11を固定して、キャリア軸部1を入力軸
を、太陽ローラ軸部12に出力軸を夫々結合し、入力軸を
回転すると、一体的にキャリア円板部2が回転し、駆動
ピン5,5…が公転する。すると遊星ローラ10,10…は
軌道輪11の内周面上を転動し、即ち駆動ピン5の軸線回
りに自転しながらキャリア軸部1の軸線回りに公転し、
それに従って太陽ローラ軸部12は、増速回転し、延いて
は、出力軸が増速回転する。
〔考案の効果〕
この考案の遊星ローラ式動力伝達装置においては、駆動
ピン、即ち駆動ピンブロックのキャリア円板部に対する
取付け手段の加工が高精度でなくても、組立工程で駆動
ピンの位置調整が可能であるので、駆動ピンと遊星ロー
ラとの間の回転自在支承にバックラッシュの原因となる
適宜の半径方向の隙間を与える必要もなく、遊星ローラ
の自転軸線と駆動ピンの中心軸線との心ずれを回避する
ことができる。
しかも、駆動ピンブロックは、大径の基台部がキャリア
円板部に広い面積で面接触されているので、仮取付けの
段階では、駆動ピンブロックの基台部とキャリア円板部
とは、滑動自在の面接触になっており、駆動ピンブロッ
クは、駆動ピンの平行度を維持したままキャリア軸部の
軸線に対し半径方向に変位可能である。
従って、遊星ローラに対し駆動ピンを嵌合して組立てる
のに際し、駆動ピンは傾くことなく、駆動ピンブロック
は、遊星ローラと駆動ピンが正確な共軸線関係にある適
正な半径方向位置に位置決めされる。
更に、駆動ピンよりも大径の駆動ピンブロックの基台部
はキャリア円板部に広い面接触で強固に結合されている
ので、遊星ローラと精密に心合せされた駆動ピンは、遊
星ローラ式動力伝達装置の回転軸線に対し平行度が正確
な状態でキャリア円板部に安定して植設されることにな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の第1実施例における遊星ローラ式
動力伝達装置の断面図、 第2図は、この考案の第2実施例における遊星ローラ式
動力伝達装置の断面図、 第3図は、この考案の第3実施例における遊星ローラ式
動力伝達装置の断面図である。 第4図は、従来の技術による遊星ローラ式動力伝達装置
の断面図である。 1:キャリア軸部、2:キャリア円板部、3,15,16:ボ
ルト孔、4:基台部、5:駆動ピン、6:駆動ピンブロ
ック、7,14:ねじ孔、8:ボルト、9:針状ころ、10:
遊星ローラ、11:軌道輪、12:太陽ローラ軸部、13:駆
動ピン孔、17:ボルト部、18:ナット

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軌道輪、軌道輪と共軸線関係にある太陽ロ
    ーラ軸部、及び軌道輪の内周面と太陽ローラ軸部の外周
    面との間に嵌装された遊星ローラを回転自在に取付けた
    キャリア部から構成された遊星ローラ式動力伝達装置で
    あって、遊星ローラを回転自在に支承した駆動ピンが形
    成されると共に駆動ピンよりも大径で、且つキャリア部
    の円板部側面に対面して当接される基台部が設けられた
    駆動ピンブロック及びキャリア部に軸線方向に形成され
    たばか孔に駆動ピンブロック又は取付ねじを遊嵌し、駆
    動ピンブロックを半径方向に位置調節自在にキャリア部
    に固着するねじ締着手段を備えた遊星ローラ式動力伝達
    装置
JP1989040932U 1989-04-10 1989-04-10 遊星ローラ式動力伝達装置 Expired - Lifetime JPH0611422Y2 (ja)

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JP1989040932U JPH0611422Y2 (ja) 1989-04-10 1989-04-10 遊星ローラ式動力伝達装置

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JPH02132158U JPH02132158U (ja) 1990-11-02
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001099263A (ja) * 1999-09-29 2001-04-10 Sumitomo Heavy Ind Ltd 揺動内接噛合遊星歯車構造を備えた駆動装置及び変速装置

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JPH0452507Y2 (ja) * 1987-08-06 1992-12-10

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JPH02132158U (ja) 1990-11-02

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