JP2567065Y2 - 周波数感応型緩衝器 - Google Patents

周波数感応型緩衝器

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JP2567065Y2
JP2567065Y2 JP1993059068U JP5906893U JP2567065Y2 JP 2567065 Y2 JP2567065 Y2 JP 2567065Y2 JP 1993059068 U JP1993059068 U JP 1993059068U JP 5906893 U JP5906893 U JP 5906893U JP 2567065 Y2 JP2567065 Y2 JP 2567065Y2
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pressure
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昭仁 雨宮
宗弘 栗田口
武人 中川
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株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、緩衝器のストローク周
波数に感応して減衰力特性を自動的に変化させる周波数
感応型緩衝器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、周波数感応型緩衝器として、例え
ば、本件出願人が先に出願した特開平3−181633
号公報に記載されているようなものが知られている。
【0003】この先願の周波数感応型緩衝器は、緩衝器
内を上部室と下部室に画成したピストンと、該ピストン
に設けられ、2室間の流体の流通を制限することで減衰
力を発生する圧側減衰バルブ及び伸側減衰バルブと、該
両減衰バルブを迂回して2室間を連通するバイパス流路
と、前記画成された各室に連通された伸側受圧室または
圧側受圧室の液圧を受圧して摺動し、この摺動に対応し
てバイパス流路の断面積を絞るスプールと、画成された
各室と各両受圧室との間にそれぞれ設けられたカット用
絞りと、前記バイパス流路の断面積を絞る方向へのスプ
ールの摺動を抑制する方向(中立位置方向)に弾発力が
作用するセンタリングスプリングとを備えたものであっ
た。
【0004】即ち、緩衝器が所定の周波数未満の低周波
数でストロークする時は、画成された各室の流体圧力が
カット用絞りを通過して受圧室に伝達されることから、
受圧室の流体圧力が上昇してスプールを摺動させ、この
摺動で、バイパス流路の断面積が絞られて減衰力特性を
高減衰力側に変更すると共に、緩衝器が所定の周波数以
上の高周波でストロークする時は、カット用絞りによる
高周波カット作用で受圧室への流体圧力の伝達を阻止
し、これにより、減衰力特性を低減衰力状態に維持させ
るようにしたものであった。
【0005】そして、バイパス流路の断面積を絞る絞り
の閉じ切り時には、シートプレートで受け止めることに
よりスプールの摺動規制を行なうようになっていた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような先願の周波数感応型緩衝器にあっては、スプール
の摺動規制を剛体であるシートプレートで行なう構成で
あったため、閉じ切り時に衝突音や振動を発生させる恐
れがあった。本考案は、上述のような従来の問題点に着
目して成されたもので、可動部材の衝突による衝撃音や
振動の発生を抑制することができる周波数感応型緩衝器
を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述のような目的を達成
するために、本考案の周波数感応型緩衝器では、緩衝器
内を2室に画成したバルブボディと、該画成された2室
間の流体の流通を制限することで減衰力を発生する減衰
力発生手段と、該減衰力発生手段を迂回して2室間を連
通するバイパス流路と、前記画成された室に連通された
受圧室の液圧を受圧して摺動し、この摺動に対応してバ
イパス流路の断面積を絞る可動部材と、前記画成された
室と受圧室との間に設けられたカット用絞りと、前記バ
イパス流路の断面積を広げる方向に可動部材を押圧付勢
するセットスプリングと、バイパス流路の断面積を絞る
絞りの閉じ切り側で可動部材の閉じ切り方向への摺動を
抑制する緩衝部材と、を備え、前記緩衝部材が、その環
状外周縁部側が固定される共にその環状内周縁部側が皿
状に形成されていて可動部材の閉じ切り方向への摺動を
抑制する皿ばねで構成され、該皿ばねの環状外周縁部に
形成された半径方向の切欠き部により前記カット用絞り
を構成させている手段とした。
【0008】
【作用】ピストンの行程時には、液圧差に基づきバルブ
ボディにより画成された一方の室から他方の室へ流体が
流通し、この流体の流通が減衰力発生手段で規制される
ことによって減衰力が発生する。そして、減衰力発生手
段に設けられた可動部材が受圧室の液圧を受圧して摺動
し、この摺動に対応して自動的に減衰力特性の変更が成
される。この場合、例えば、画成された両室の液圧差が
大きいと摺動量が大きくなって両液室間の流路断面積を
絞り高減衰力特性とするような変更を行うことができ
る。
【0009】また、このように可動部材の摺動により減
衰力特性を変更することができるが、この減衰力特性の
変更は、緩衝器のストローク周波数に応じてキャンセル
される。即ち、緩衝器が所定の周波数未満の低周波数で
ストロークする時は、画成された室の流体圧力が、皿ば
ねの切欠き部で構成されるカット用絞りを通過して受圧
室に伝達され、可動部材で受圧される。従って、可動部
材の摺動が成されて減衰力特性の変更が成される。
【0010】一方、緩衝器が所定の周波数以上の高周波
数でストロークした時は、カット用絞りによる高周波カ
ット作用により受圧室への液圧の伝達が規制され、可動
部材では画成された室の流体圧力の受圧が成されなくな
る。従って、可動部材の摺動が成されず、減衰力特性の
変更は成されない。
【0011】また、可動部材は、セットスプリングによ
りセット力が付与されていてその摺動が抑制されるもの
で、その摺動初期の段階ではセットスプリングにより、
摺動開始時期を安定させることができ、また、絞りの閉
じ切り側では緩衝部材を構成する皿ばねによりその閉じ
切り方向への摺動が抑制されるもので、これにより、可
動部材の衝突による衝撃音や振動の発生を抑制すること
ができる。
【0012】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面により詳述す
る。まず、実施例の構成について説明する。
【0013】図3は、本考案実施例の周波数感応型緩衝
器の全体を示す断面図である。この図において1は円筒
状のシリンダであって、ピストンロッド2の下端小径部
にナット8で締結されたピストン3によって内部が上部
室Aと下部室Bとに画成されている。また、このシリン
ダ1の下端にはベース4が設けられている。
【0014】前記シリンダ1の外周には外筒5が設けら
れ、シリンダ1の外周に下部室Bとベース4で画成され
たリザーバ室Cを形成している。尚前記外筒5の上部に
はスプリングシート6が固着され、また、下端部には車
輪側への取付用アイ7が固着されている。
【0015】次に、図2は図3のE部拡大図であって、
前記ピストン3の上面には圧行程時に開弁して減衰力を
発生する減衰力発生手段としての圧側減衰バルブ3aが
設けられ、一方、下面には伸行程時に開弁して減衰力を
発生する減衰力発生手段としての伸側減衰バルブ3bが
設けられている。また、前記ピストンロッド2には、両
減衰バルブ3a,3bを迂回して両室A,Bを連通する
バイパス孔2aが形成されている。
【0016】次に、図1は図3のF部拡大図であって、
この図に示すようにナット8の下端には、後述する減衰
力特性を変更するための機構を収容する円筒状のケース
11が固定されている。そして、このケース11の内部
に前記バイパス孔2aと連通した大径穴11aが形成さ
れていて、この大径穴11aの内部には上方から順に、
リテーナ12,伸側チェックプレート14,伸側シート
プレート16,皿ばね13,スプールハウジング17,
皿ばね30,圧側シートプレート18,圧側チェックプ
レート20,リテーナ21,スタッド22,ワッシャ2
3a,圧側低減衰バルブ24,サブバルブボディ25,
伸側低減衰バルブ26,ワッシャ23b,リテーナ28
が装着され、ケース11の下端をかしめることによって
これらを固定している。
【0017】さらに詳述すると、前記スプールハウジン
グ17は、その軸心部にスプール穴17aが形成された
円筒状に形成され、その外周面中途部には、大径穴11
aの内周面との間をシールするシールリング29を装着
した環状突出部17bが形成されている。
【0018】前記リテーナ12は、板素材の中央部に中
央孔12aが形成されると共に、外周部には、周方向等
間隔のもとに形成された切欠き部12bによってその中
途部からそれぞれ下向きに折曲された複数本の脚片部1
2cが形成されている。
【0019】前記伸側チェックプレート14は、図5に
示すように、可撓性を有する薄手の板素材により、環状
の外周固定部14bと、中央の弁部14cと、両者間を
連通する連結部14dとが形成されている。
【0020】前記伸側シートプレート16は、図6に示
すように、厚手の板素材の中央部に、前記伸側チェック
プレート14の弁部14cよりは小径の中央孔16aが
形成されている。
【0021】また、前記皿ばね13と伸側チェックプレ
ート14と伸側チェックプレート14と伸側シートプレ
ート16は、スプールハウジング17と同径に形成され
ると共に、リテーナ12とスプールハウジング17の上
部開口端面との間でその外周部を挟持固定した状態で設
けられている。そして、リテーナ12は、その脚片部1
2cの先端部がケース11とスプールハウジング17と
の間に形成された上部環状空間17c内に挿入した状態
で設けられている。
【0022】前記皿ばね13は、緩衝部材を構成するも
ので、図4に示すように、薄手の板ばね材によって環状
に形成されていて、その環状内周縁部側が下向きに傾斜
状に突出する皿状に折曲形成されている。また、皿ばね
13は、その環状外周縁部側がスプールハウジング17
の上端面とシートプレート16との間に挟持された状態
で設けられるもので、該挟持部となる皿ばね13の環状
外周縁部には、切欠き部12bと伸側受圧室D1 との間
を連通する半径方向の切欠き部13aが4個所に形成さ
れていて、この切欠き部13aを通る伸側伝達路Mを経
由して上部室A側の流体圧を伸側受圧室D1 に伝達する
ことができるような構成となっている。即ち、切欠き部
13aの開口幅w2 (図4参照)と皿ばね13の厚みh
2 (図7参照)とで形成される開口部で伸側カット用絞
りb1 を形成している。
【0023】次に、図1に戻り、前記リテーナ21、圧
側チェックプレート20、圧側シートプレート18、及
び、皿ばね30、は、上述のリテーナ12、伸側チェッ
クプレート14、伸側シートプレート16、及び、皿ば
ね13とそれぞれ同一形状であって、前記の場合と同様
に圧側カット用絞りb2 を形成している。尚、リテーナ
21は、前記リテーナ12の中央環状部が上方へ突出す
るのに対して平坦に形成されている点と、表裏逆方向に
組み付けられている点で相違し、また、皿ばね30は、
前記皿ばね13とは表裏逆方向に組み付けられている点
で相違している。
【0024】前記スタッド22は、大径部22aの下端
中央部に、その軸心部に貫通孔22bを穿設した小径部
22cが形成されている。そして、上述の皿ばね30、
圧側シートプレート18、及び、圧側チェックプレート
20が、前記スプールハウジング17の下部開口端面と
リテーナ21との間でその外周部を挟持した状態で設け
られている。
【0025】前記スタッド22の小径部22cには、上
部から順に前記ワッシャ23a,圧側低減衰バルブ2
4,サブバルブボディ25,伸側低減衰バルブ26,ワ
ッシャ23b,リテーナ28が装着されている。
【0026】さらに詳述すると、前記サブバルブボディ
25の上面には一部切欠環状溝25aが形成され、さら
にその外周には、シート面25bが形成され、このシー
ト面25bには、前記圧側低減衰バルブ24が当接され
ている。そして、前記環状溝25aは、サブバルブボデ
ィ25に穿設された圧側流路25c及びリテーナ28に
穿設された連通孔28aによって下部室Bと連通されて
いる。
【0027】一方、サブバルブボディ25の下面には一
部切欠環状溝25dが形成され、さらにその外周には、
シート面25eが形成され、このシート面25eには、
前記伸側低減衰バルブ26が当接されている。そして、
前記環状溝25dは、サブバルブボディ25に穿設され
た伸側流路25fによって大径穴11aと連通されてい
る。
【0028】尚、前記リテーナ21は、その脚片部12
cの先端部をケース11とスプールハウジング17との
間に形成された下部環状空間17d内に挿入した状態で
設けられている。
【0029】前記スプールハウジング17には、環状突
出部17bを挟んで上下に上部環状空間17cとスプー
ル穴17a間を連通する複数の伸側ポート17e及び下
部環状空間17dとスプール穴17a間を連通する複数
の圧側ポート17fが形成されている。尚、前記伸側ポ
ート17eは、軸方向にその開口位置をずらした2種類
のポートで構成されている。そして、前記スプール穴1
7a内には、その上下両面側に伸側受圧室D1 及び圧側
受圧室D2 を画成して可動部材としてのスプール31が
上下方向摺動可能に設けられている。
【0030】従って、伸側受圧室D1 には、伸側カット
用絞りb1 を巡る伸側伝達路Mを経由して上部室A側の
流体圧が伝達可能となっている。一方、圧側受圧室D2
には、同様に圧側カット用絞りb2 を巡る圧側伝達路N
を経由して下部室B側の流体圧が伝達可能となってい
る。
【0031】前記スプール31の外周面には、上下両端
部に両ポート17e,17fを開閉するための端部ラン
ド31a,31bが形成されると共に、中間部には前記
端部ランド31a,31b間には両ポート17e,17
fを連通するための環状溝31cが形成されている。即
ち、各端部ランド31a,31bの内周縁部と各ポート
17a,17bとの間で伸側可変絞りHと圧側可変絞り
Jがそれぞれ形成されている。
【0032】前記ケース11の内部には、伸側可変絞り
Hと、圧側可変絞りJと、伸側低減衰バルブ26または
圧側低減衰バルブ24を巡って前記バイパス孔2a(上
部室A側)と下部室Bとを連通するバイパス流路Gが形
成されている。従って、このバイパス流路Gは、スプー
ル31の摺動により伸側可変絞りH、または、圧側可変
絞りJのいずれかが絞られて流路断面積が狭められる構
成となっている。尚、前記スプール31は、上下のセン
タリングスプリング(セットスプリング)32,33に
より両可変絞りH,J,がいずれも開放状態となる中立
位置に弾性的に保持されている。
【0033】次に、実施例の作用について説明する。ピ
ストン3がストロークすると、両室A,B間で流体が流
通し、その際に、両減衰バルブ3a,3bを経由するこ
とや、バイパス流路Gを流体が流通する際に両可変絞り
H,J及び両低減衰バルブ24,26のいずれかを経由
することでその流通が制限され、これにより減衰力が発
生する。
【0034】そして、この減衰力特性は、バイパス流路
Gの流体流通量により、即ち、スプール31の位置によ
り変化する。即ち、上部室A及び下部室Bの流体圧は、
伸側伝達路M及び圧側伝達路Nを介して、伸側受圧室D
1 及び圧側受圧室D2 に伝達することができる。
【0035】従って、スプール31は両室の流体圧差に
よりストロークし、それにより、バイパス流路Gの途中
に形成される可変絞りH,Jの断面積が変化して減衰力
特性が変化する。即ち、図1に示すように、スプール3
1が中立位置である時には、全可変絞りH,Jがいずれ
も全開状態となっていて最も低い減衰力特性となる。そ
して、上下いずれかの方向にストロークすると、伸側可
変絞りH(または圧側可変絞りJ)が閉じられること
で、バイパス流路Gの流体流通が完全に停止され、これ
により最も高い減衰力特性となる。
【0036】また、スプール31の摺動は両センタリン
グスプリング32,33により抑制されるもので、その
摺動初期の段階では所定のばね定数によりスムーズに摺
動するが、絞りの閉じ切り側近くまで来ると、スプール
31の端面が皿ばね13,30の内周側突出部に当接す
るため、それ以後はその押圧による反発力でスプール3
1の摺動が大きく減速され、これにより、シートプレー
ト16,18に対する直接的な衝突を防止して、衝突音
や、振動の発生を抑制することができる。
【0037】また、図7の実線で示すように、スプール
31の上昇により下方へ突出する皿ばね13の内周縁部
がスプール31の上端面内周側突出部に当接すると、皿
ばね13への当接により、スプール31の上端面と皿ば
ね13との間に液室Eが形成され、それ以後はこの液室
E内で圧縮された流体の上部室A方向への流出が、各伸
側カット用絞りb1 を構成する切欠き部13aで絞られ
ることで、スプール31の摺動がさらに大きく減速され
るもので、これにより、衝突音や振動発生防止効果をさ
らに高めることができる。
【0038】尚、両伝達路M,Nの途中にはカット用絞
りb1 ,b2 が形成されているため、低周波振動時には
上述の流体圧の伝達が成されて高減衰力特性への変更が
成されるが、高周波振動時には、このカット用絞りb
1 ,b2 で流体圧の伝達がカットされ、低減衰力特性に
維持される。
【0039】以上説明してきたように、実施例の周波数
感応型緩衝器では、以下に列挙する効果が得られる。 バイパス流路Gの断面積を絞る絞りH,Jの閉じ切
り側でスプール31の摺動を抑制する緩衝部材としての
皿ばね13,30を設けたことで、スプール31の衝突
による衝撃音や振動の発生を抑制することができるよう
になるという特徴を有している。
【0040】 皿ばね13(30)に伸側カット用絞
りb1 (b2 )を構成する切欠き部13aを設けること
により、従来例に比べ、伸側及び圧側の両オリフィスプ
レートの分だけ部品点数を削減できることから、コスト
の低減と緩衝器の基本長の短縮が可能になる。
【0041】 液室Eとカット用絞りb1 ,b2 によ
るダンパ作用により、衝突音や振動の発生防止効果をさ
らに高めることができるようになる。
【0042】以上、本考案の実施例を図面により詳述し
てきたが、具体的な構成は、この実施例に限られるもの
ではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲における設計
変更等があっても本考案に含まれる。
【0043】例えば、実施例では、本考案を伸・圧両行
程側に適用したが、いずれか一方の行程側だけに適用す
ることもできる。
【0044】また、実施例では、バルブボディとしてピ
ストンに適用した場合を示したが、その他にベース等に
も適用することができる。
【0045】
【考案の効果】以上説明してきたように、本考案の周波
数感応型緩衝器にあっては、バイパス流路の断面積を絞
る絞りの閉じ切り側で可動部材の閉じ切り方向への摺動
を抑制する緩衝部材を備え、該緩衝部材を、その環状外
周縁部側が固定される共にその環状内周縁部側が皿状に
形成されていて可動部材の閉じ切り方向への摺動を抑制
する皿ばねで構成され、該皿ばねの環状外周縁部に形成
された半径方向の切欠き部により前記カット用絞りを構
成させるようにしたことで、可動部材の衝突による衝撃
音や振動の発生を抑制することができると共に、従来例
に比べてオリフィスプレートの分だけ部品点数を削減で
きることから、コストの低減と緩衝器の基本長の短縮が
可能になるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の周波数感応型緩衝器の要部(図
3のF部)を示す拡大断面図である。
【図2】図3のE部拡大図である。
【図3】本考案実施例の周波数感応型緩衝器を示す全体
断面図である。
【図4】本考案実施例における皿ばねを示す平面図であ
る。
【図5】本考案実施例における伸側チェックプレートを
示す平面図である。
【図6】本考案実施例における伸側シートプレートを示
す平面図である。
【図7】本考案実施例を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
A 上部室 B 下部室 G バイパス流路 H 伸側可変絞り J 圧側可変絞り b1 伸側カット用絞り b2 圧側カット用絞り D1 伸側受圧室 D2 圧側受圧室 3 ピストン(バルブボディ) 3a 圧側減衰バルブ(減衰力発生手段) 3b 伸側減衰バルブ(減衰力発生手段) 31 スプール(可部材動) 32 センタリングスプリング(セットスプリング) 33 センタリングスプリング(セットスプリング) 13 皿ばね(緩衝部材) 13a 切欠き部(カット用絞り) 30 皿ばね(緩衝部材)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緩衝器内を2室に画成したバルブボディ
    と、 該画成された2室間の流体の流通を制限することで減衰
    力を発生する減衰力発生手段と、 該減衰力発生手段を迂回して2室間を連通するバイパス
    流路と、 前記画成された室に連通された受圧室の液圧を受圧して
    摺動し、この摺動に対応してバイパス流路の断面積を絞
    る可動部材と、 前記画成された室と受圧室との間に設けられたカット用
    絞りと、 前記バイパス流路の断面積を広げる方向に可動部材を押
    圧付勢するセットスプリングと、 バイパス流路の断面積を絞る絞りの閉じ切り側で可動部
    材の閉じ切り方向への摺動を抑制する緩衝部材と、を備
    え、 前記緩衝部材が、その環状外周縁部側が固定される共に
    その環状内周縁部側が皿状に形成されていて可動部材の
    閉じ切り方向への摺動を抑制する皿ばねで構成され、該
    皿ばねの環状外周縁部に形成された半径方向の切欠き部
    により前記カット用絞りを構成させていることを特徴と
    する周波数感応型緩衝器。
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