JPH07238975A - 減衰力可変型ショックアブソーバ - Google Patents

減衰力可変型ショックアブソーバ

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Publication number
JPH07238975A
JPH07238975A JP2654294A JP2654294A JPH07238975A JP H07238975 A JPH07238975 A JP H07238975A JP 2654294 A JP2654294 A JP 2654294A JP 2654294 A JP2654294 A JP 2654294A JP H07238975 A JPH07238975 A JP H07238975A
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JP
Japan
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damping force
passage
valve
shock absorber
low
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Application number
JP2654294A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Hoya
浩 保谷
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特に低減衰力特性側のチューニングの自由度
を高めることができると共にコストの低減化が可能な減
衰力可変型ショックアブソーバの提供。 【構成】 ピストンロッド1の外周でピストンボディ3
の下面側にはサブボディ4が組み付けられていて、サブ
ボディ4には、ピストンロッド1に形成されたバイパス
流路Iを経由して上部室Aと下部室Bとの間を連通する
ための連通路IIと、連通路IIの下部室Bから上部室A方
向への流体流通を制限的に許容することで低い減衰力を
発生させるチェックプレート9と、連通路IIの上部室A
から下部室B方向への流体流通を制限的に許容すること
で低い減衰力を発生させるディスクプレート10とが設
けられ、前記バイパス流路Iの途中にはバイパス流路I
の流路断面積を変化可能な可変絞りRを有する調整子1
4が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、伸側および圧側の減衰
力特性を変化可能な減衰力可変型ショックアブソーバに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、減衰力特性を変更する制御を行う
減衰力可変型ショックアブソーバとしては、例えば、実
開昭60−2035号公報に記載の減衰力可変型ショッ
クアブソーバがある。
【0003】即ち、この従来の減衰力可変型ショックア
ブソーバは、ピストンロッドの下端にナットで締結され
ていてシリンダ内を上部室と下部室とに画成して摺動す
るピストンと、伸行程時に上部室から下部室方向への流
体の流通を制限的に許容することで高い減衰力を発生さ
せる伸側高減衰バルブと、圧行程時に下部室から上部室
方向への流体の流通を制限的に許容することで高い減衰
力を発生させる圧側高減衰バルブと、ピストンロッドの
軸心穴を経由し伸側高減衰バルブおよび圧側高減衰バル
ブをバイパスして上部室と下部室とを連通する伸圧共通
のバイパス流路と、軸心穴内に回動自在に設けられてい
てその回動によりバイパス流路の流路断面積を変更可能
な可変絞りを有した調整子と、ナット内に設けられてい
て圧行程における下部室から上部室方向へのバイパス流
路の流通のみを許容する圧側チェック弁(チェックシー
ト,チェックプレート,リテーナ,リターンスプリング
で構成される)と、該圧側チェック弁のチェックプレー
トに穿孔されていて主に伸行程時におけるバイパス流路
の流通を確保するためのオリフィス孔と、を備えた構造
となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術における減衰力可変型ショックアブソーバにあ
っては、上述のように、ピストンロッドの軸心部に形成
された軸心穴を伸行程と圧行程との共通バイパス流路と
して用いるために、ピストンを締結するナット内に圧側
チェック弁とオリフィス孔とを設けた構造であることか
ら、以下に列挙するような問題があった。
【0005】 チェック弁を組み込むためにナットの
形状が複雑となり、このため、高精度の切削加工が必要
であると共に、ナット内にチェック弁を組み込むために
は部品点数が多くなったり、かしめ等の面倒な固定作業
が必要となることから、コスト高となる。
【0006】 伸行程の低減衰力は、調整子に設けた
可変絞りと、チェック弁のチェックプレートに穿孔した
オリフィス孔とで発生させるものであるため、特に可変
絞りを開いた低減衰力特性においては、図4の点線SOFT
で示すようにオリフィスによる2乗特性となって極低ピ
ストン速度域における減衰力の発生が不十分となり、ま
た、オリフィス孔は圧行程における低減衰力特性にも影
響を与えるため、伸圧両行程における低減衰力特性側の
チューニングの自由度が低い。
【0007】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、特に低減衰力特性側のチューニングの
自由度を高めることができると共に、コストの低減化が
可能な減衰力可変型ショックアブソーバを提供すること
を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の減衰力可変型ショックアブソーバでは、
ピストンロッドの外周に装着されていてシリンダ内を2
室に画成して摺動するピストンボディには2室間を連通
する伸側連通孔および圧側連通孔が設けられ、前記ピス
トンボディの軸方向両端面には伸側連通孔および圧側連
通孔の流通をそれぞれ制限的に許容することで高い減衰
力を発生させる伸側高減衰バルブおよび圧側高減衰バル
ブが設けられ、ピストンロッドの外周でピストンボディ
の軸方向両端面のうちいずれか一方の室側にはサブボデ
ィが組み付けられていて該サブボディにはピストンロッ
ドに形成されたバイパス流路を経由して2室間を連通す
るための連通路と、伸行程時に連通路の流体流通を制限
的に許容することで低い減衰力を発生させる伸側低減衰
バルブと、圧行程時に連通路の流体流通を制限的に許容
することで低い減衰力を発生させる圧側低減衰バルブと
が設けられ、前記バイパス流路の途中には該バイパス流
路の流路断面積を変化可能な可変絞りを有する調整子が
設けられている手段とした。
【0009】
【作用】本発明の減衰力可変型ショックアブソーバは、
上述のように構成されるため、可変絞りの絞りが開かれ
た調整子の回動ポジションにおいては、流体がバイパス
流路およびサブボディの連通路を経由し、伸側低減衰バ
ルブまたは圧側低減衰バルブを開弁して流通するもの
で、これにより、図4の実線SOFTで示すように、伸側お
よび圧側共に低減衰力特性となる。
【0010】そして、この伸圧両低減衰力特性は、バル
ブによる2/3乗特性となるため、極低ピストン速度域
においても減衰力を発生させることができると共に、伸
側低減衰バルブまたは圧側低減衰バルブの剛性等を調整
することによって伸側および圧側の低減衰力特性をそれ
ぞれ独立して自由にチューニングすることができる。ま
た、伸側および圧側の両低減衰バルブを1つのサブボデ
ィに組み込んだものであることから、ピストンボディお
よびサブボディ等を締結するナット等の締結と同時に両
低減衰バルブの組み付けが可能であると共に、従来例に
比べて部品点数も少なくてすむため、コストの低減化が
可能となる。
【0011】
【実施例】本発明実施例を図面に基づいて説明する。 (第1実施例)図1は、第1実施例の減衰力可変型ショ
ックアブソーバSA1 における要部の構成を示す断面図
であって、このショックアブソーバSA1 は、ピストン
ロッド1の先端外周にシリンダ2内を摺動すると共にシ
リンダ2内部を上部室Aと下部室Bとに画成するピスト
ンPが取り付けられている。
【0012】即ち、このピストンPは、ピストンボディ
3とその下面側に直列に組み込まれたサブボディ4とで
構成されていて、ピストンボディ3の外周面には、シリ
ンダ2との間を摺動自在にシールするピストンリング6
が装着されている。
【0013】前記ピストンボディ3には、下部室Bから
上部室A方向への流れを確保する圧側連通孔3aと、上
部室Aから下部室B方向への流れを確保する伸側連通孔
3bとが周方向交互に4つづつ設けられ、また、ピスト
ンボディ3の上面には、圧側連通孔3aと連通した圧側
シート面3cが突出形成され、ピストンボディ3の下面
には、伸側連通孔3bと連通した伸側シート面3dが突
出形成されている。そして、ピストンボディ3の上面に
は圧側シート面3cに当接して圧側連通孔3aの流れを
制限的に許容することで高い減衰力を発生させる圧側高
減衰バルブ7が設けられ、かつ、ピストンボディ3の下
面には伸側シート面3dに当接して伸側連通孔3bの流
れを制限的に許容することで高い減衰力を発生させる伸
側高減衰バルブ8が設けられている。
【0014】前記サブボディ4は、図2にもその詳細を
示すように、その下面には、内周ボス部4eの下端面と
同レベルまで下方へ突出する内外2重の環状突起によっ
て圧側シート面4a,4bが形成され、該圧側シート面
4a,4b内にはサブボディ4の上面側に連通する縦孔
4dが形成され、この縦孔4dによって、圧側シート面
4a,4b内が下部室Bに連通された状態となってい
る。また、圧側シート面4a,4bの外周には、該圧側
シート面4a,4bよりさらに下方へ突出した外周環状
突起によって伸側シート面4cが形成されている。
【0015】そして、前記圧側シート面4a,4bには
圧側低減衰バルブを構成するチェックプレート9の環状
弁部9aが当接され、また、伸側シート面4cには伸側
低減衰バルブを構成するディスクプレート10が当接さ
れていて、このディスクプレート10と前記環状弁部9
aとの間に環状の中間室Cが形成された状態となってい
る。
【0016】前記チェックプレート9は、図3にその詳
細を示すように、中間に形成された切欠環状穴9cによ
って内側の環状固定部9bと外側の環状弁部9aとがそ
の一部において連結された状態で一体に形成されてい
る。そして、内周ボス部4eの内周面には環状溝4fが
形成され、また、内周ボス部4eには、環状溝4fと中
間室Cとの間を前記切欠環状穴9cを経由して連通する
4つの半径方向切欠溝4gが形成されている。
【0017】なお、前記ピストンロッド1には、両バル
ブ7,8、またはプレート9,10の開弁方向の撓みを
許しながらその撓み量を所定量に抑えるためにワッシャ
12a,12b,12c,12dおよびリテーナ13
a,13bが装着されると共に、ピストンロッド1の下
端に螺合されたナット11によって各部材の内周部が同
時に締結固定された状態となっている。
【0018】前記ピストンロッド1は、その軸心部に貫
通孔1aが形成されると共に、この貫通孔1aと上部室
Aとを連通する第1横孔1bと、前記サブボディ4の環
状溝4fと貫通孔1aとの間を常時連通する第2横孔1
cとが形成されている。
【0019】前記貫通孔1aの下端開口部はブッシュ1
6で閉塞され、また、第1横孔1bと対向する貫通孔1
a内には、該貫通孔1aの上部を閉塞する状態で調整子
14が回動自在に挿入されていて、この調整子14の円
筒部周壁には第1横孔1bと径方向に対向してオリフィ
ス孔14aが形成されている。
【0020】即ち、前記第1横孔1aと、オリフィス孔
14aと、貫通孔1aと、第2横孔1cとで、圧側高減
衰バルブ7および伸側高減衰バルブ8をバイパスして上
部室Aと環状溝4fとの間を連通する伸圧共通のバイパ
ス流路Iが形成されると共に、前記第1横孔1aと、オ
リフィス孔14aとの間で可変絞りRを構成させてい
て、調整子14を回動させることによって可変絞りRの
絞り開度(バイパス流路Iの流路断面積)を任意に変化
させることができるようになっている。
【0021】なお、前記調整子14は、貫通孔1a内に
延在されているコントロールロッド15により図外のパ
ルスモータからの駆動力を入力可能に連結されていて、
前記パルスモータは、ばね上上下速度等の車両挙動に基
づく制御信号によって駆動制御されるようになってい
る。
【0022】本実施例では、以上のような構成としたた
め、伸行程で流体が流通可能な流路としては、上部室A
から伸側連通孔3bを経由し伸側高減衰バルブ8を開弁
して下部室Bに流入する伸側主流路Dと、伸側高減衰バ
ルブ8をバイパスし、上部室Aからバイパス流路I,環
状溝4f,半径方向切欠溝4g,切欠環状穴9cを経由
して中間室Cに流入し、その位置からディスクプレート
10を開弁して下部室Bに流入する伸側副流路Eとがあ
り、また、圧行程で流体が流通可能な流路としては、下
部室Bから圧側連通孔3aを経由し圧側高減衰バルブ7
を開弁して上部室Aに流入する圧側主流路Fと、圧側高
減衰バルブ7をバイパスし、下部室Bから縦孔4dを通
りチェックプレート9の環状弁部9aを開弁して中間室
Cに流入し、その位置から切欠環状穴9c,半径方向切
欠溝4g,環状溝4f、およびバイパス流路Iを経由し
て上部室Aに流入する圧側副流路Gとがある。即ち、前
記環状溝4fと、半径方向切欠溝4gと、切欠環状穴9
cと、中間室Cと、縦孔4dとで、バイパス流路Iを経
由して上部室Aと下部室Bとの間を連通する連通路IIを
構成させている。
【0023】そして、前述のように、調整子14はその
回動に基づいてバイパス流路Iの流路断面積を変化させ
ることができ、これにより、伸側および圧側の減衰力特
性を同時に同方向に変化させることができる。
【0024】次に、実施例の作用を説明する。 (イ)高減衰力特性時 可変絞りRの絞り開度が0もしくは最小となる調整子1
4の回動ポジションにおいては、圧側主流路Fまたは伸
側主流路Dを経由し、圧側高減衰バルブ7または伸側高
減衰バルブ8を開弁して流体が流通するもので、これに
より、図4の実線HARDで示すように、圧側および伸側が
共に高減衰力特性となる。
【0025】(ロ)低減衰力特性時 可変絞りRの絞り開度が最大となる調整子14の回動ポ
ジションにおいては、圧側副流路Gまたは伸側副流路E
を経由し、チェックプレート9の環状弁部9aまたはデ
ィスクプレート10を開弁して流体が流通するもので、
これにより、図4の実線SOFTで示すように、圧側および
伸側が共に低減衰力特性となる。
【0026】そして、この低減衰力特性は、図4の実線
SOFTで示すように、バルブによる2/3乗特性となるた
め、極低ピストン速度域においても減衰力を発生させる
ことができる。
【0027】(ハ)減衰力特性のチューニング時 チェックプレート9における環状弁部9aの剛性や受圧
面積等を変更することによって、圧側の低減衰力特性の
みを自由にチューニングすることができ、また、ディス
クプレート10の剛性や受圧面積等を変更することによ
って、伸側の低減衰力特性のみを自由にチューニングす
ることができる。
【0028】以上説明してきたように、この実施例では
以下に列挙する効果が得られる。
【0029】 伸側および圧側の両低減衰力特性は、
バルブ(チェックプレート9,ディスクプレート10)
による2/3乗特性となるため、極低ピストン速度域に
おいても減衰力を発生させることができると共に、チェ
ックプレート9またはディスクプレート10の剛性等を
個別に調整することによって伸側および圧側の低減衰力
特性をそれぞれ独立して自由にチューニングすることが
できる。
【0030】 伸側および圧側の両低減衰バルブを構
成するチェックプレート9とディスクプレート10を1
つのサブボディ4に組み込んだものであることから、ピ
ストンボディ3およびサブボディ4等を締結するナット
11の締結と同時に両低減衰バルブの組み付けが可能で
あると共に、従来例に比べて部品点数も少なくてすむた
め、コストの低減化が可能となる。
【0031】 サブボディ4自体も、その形状からし
て燒結等の加工レスによって容易に製造することができ
るため、ナット内に組み込む従来例に比べて、コストを
低減することができる。
【0032】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。なお、この他の実施例の説明にあたっては、前記第
1実施例と同様の構成部分には同一の符号をつけてその
説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
【0033】(第2実施例)図5に示す第2実施例の減
衰力可変型ショックアブソーバSA2 は、サブボディ4
の上下を逆方向にしてピストンボディ3の上面側に装着
したものであり、このため、第2横孔1cの位置がピス
トンロッド1の上部に移動し、かつ、第1横孔1bが省
略される共に、ブッシュ16の装着が省略されて貫通孔
1aの下端が下部室Bと連通した状態となっている。
【0034】そして、サブボディ4の組み付け方向が上
下逆方向となることから、この実施例では、前記第1実
施例とは逆にチェックプレート9が伸側低減衰バルブを
構成し、ディスクプレート10が圧側低減衰バルブを構
成することになる。
【0035】以上のように、この実施例では、第1実施
例に比べ、穿孔工程および部品の組み付け作業の省略と
部品点数の削減が可能で、コストをさらに低減すること
ができる。
【0036】(第3実施例)図6〜図8に示す第3実施
例の減衰力可変型ショックアブソーバSA3 は、サブボ
ディ4における内周ボス部4eを、圧側シート面4a,
4bより下方へ突出させると共に、圧側低減衰バルブを
別体の環状チェックプレート17とチェックスプリング
18とで構成させるようにした点が前記第1実施例と相
違するものである。
【0037】即ち、環状チェックプレート17は、図7
にその平面図を示すように、その内周側に内周ボス部4
eの外周面に当接することでセンタリングを行なうため
の3つの突出部17aが形成されているだけで、フリー
の状態で圧側シート面4a,4bに当接させるようにな
っている。
【0038】また、チェックスプリング18は、図8に
その斜視図を示すように、内周ボス部4eとディスクプ
レート10の内周部との間に挟持固定される内周環状固
定部18aの外周に、アーム状の板スプリング18bが
3つ突出形成されていて、この各板スプリング18bを
上向きに折曲させ、その先端部を環状チェックプレート
17に当接してその反発力で押圧することによって環状
チェックプレート17を圧側シート面4a,4bに対し
押圧付勢した状態で組み付けられている。
【0039】この実施例では、チェックスプリング18
の付勢力や環状チェックプレート17の受圧面積等を調
整することにより、圧側の低減衰力特性を個別にチュー
ニングすることができる。従って、この実施例において
も前記第1実施例とほぼ同様の作用効果を得ることがで
きる。
【0040】なお、この実施例においても、前記第1実
施例に対する第2実施例の関係と同様に、サブボディ4
の上下を逆方向にしてピストンボディ3の上面側に装着
することも可能であり、この場合は、第2実施例と同様
の効果も併有することができる。
【0041】(第4実施例)図9〜図12に示す第4実
施例の減衰力可変型ショックアブソーバSA4 は、サブ
ボディ4から圧側シート面4a,4bと縦孔4dとが省
略される代わりに、圧側シート面を後述の第1ディスク
プレート19で構成させると共に、縦孔4dを後述の第
2ディスクプレート20に穿孔された小孔20aで構成
させるようにした点で、前記第1実施例とは相違したも
のである。
【0042】即ち、この実施例では、伸側低減衰バルブ
を内外径が同一の第1ディスクプレート19と第2ディ
スクプレート20の2枚重ねで構成していて、第1ディ
スクプレート19の外周を伸側シート面4cに当接させ
ると共に、第1ディスクプレート19の半径方向中間部
には、半円状の2つの開口部19aが形成され、この開
口部19aと符合する第2ディスクプレート20には開
口部19aと下部室Bとの間を連通する小孔20aが形
成されている。そして、圧側低減衰バルブを構成する小
径のチェックプレート9は、第1ディスクプレート19
の上面側に当接した状態で組み付けられていて、その環
状弁部9aが前記第1ディスクプレート19の開口部1
9aを上面側から閉塞する状態で設けられていて、開口
部19aの上面開口縁部で圧側シート面19b,19c
を構成させている。
【0043】この実施例では以上のように構成されるた
め、伸行程においては、上部室Aの流体が伸圧共通のバ
イパス流路I,環状溝4f,半径方向切欠溝4gを経由
して中間室Cに流入し、この位置から第1ディスクプレ
ート19および第2ディスクプレート20を開弁して下
部室Bに流入し、また、圧行程においては、下部室Bの
流体が小孔20aおよび開口部19aを通ってチェック
プレート9の環状弁部9aを開弁して中間室Cに流入
し、その位置から半径方向切欠溝4g,環状溝4f,伸
圧共通のバイパス流路Iを経由して上部室Aに流入す
る。なお、この実施例では、環状溝4fと半径方向切欠
溝4gと中間室Cと開口部19aと小孔20aとで、バ
イパス流路Iを経由して上部室Aと下部室Bとの間を連
通するための連通路IIを構成させている。従って、この
実施例では、前記第1実施例と同様の作用効果が得られ
る。
【0044】なお、この実施例においても、前記第1実
施例に対する第2実施例の関係と同様に、サブボディ4
の上下を逆方向にしてピストンボディ3の上面側に装着
することも可能であり、この場合は、第2実施例と同様
の効果も併有することができる。
【0045】以上、実施例について説明してきたが具体
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明
に含まれる。
【0046】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明の減衰力
可変型ショックアブソーバは、ピストンロッドの外周で
ピストンボディの軸方向両端面のうちいずれか一方の室
側にはサブボディが組み付けられていて該サブボディに
はピストンロッドに形成されたバイパス流路を経由して
上部室と下部室との間を連通するための連通路と、該連
通路の下部室から上部室方向への流体流通を制限的に許
容することで低い減衰力を発生させる圧側低減衰バルブ
と、連通路の上部室から下部室方向への流体流通を制限
的に許容することで低い減衰力を発生させる伸側低減衰
バルブとが設けられ、前記バイパス流路には該バイパス
流路の流路断面積を変化可能な可変絞りを有する調整子
が設けられている構成としたことで、伸行程および圧行
程の両低減衰力特性は、バルブによる2/3乗特性とな
るため、極低ピストン速度域においても減衰力を発生さ
せることができると共に、伸側低減衰バルブまたは圧側
低減衰バルブの剛性等を調整することによって伸側およ
び圧側の低減衰力特性をそれぞれ独立して自由にチュー
ニングすることができるという効果が得られる。
【0047】また、伸側および圧側の両低減衰バルブを
1つのサブボディに組み込んだものであることから、ピ
ストンボディおよびサブボディ等を締結するナット等の
締結と同時に両低減衰バルブの組み付けが可能であると
共に、従来例に比べて部品点数も少なくてすむため、コ
ストの低減化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例の減衰力可変型ショックアブ
ソーバの要部を示す断面図である。
【図2】第1実施例ショックアブソーバにおけるサブボ
ディの底面図である。
【図3】第1実施例ショックアブソーバにおける圧側チ
ェックプレートを示す平面図である。
【図4】第1実施例ショックアブソーバにおけるピスト
ン速度に対する伸行程および圧行程の減衰力特性図であ
る。
【図5】本発明第2実施例の減衰力可変型ショックアブ
ソーバの要部を示す断面図である。
【図6】本発明第3実施例の減衰力可変型ショックアブ
ソーバの要部を示す断面図である。
【図7】第3実施例ショックアブソーバにおける環状チ
ェックプレート示す平面図である。
【図8】第3実施例ショックアブソーバにおけるチェッ
クスプリングを示す斜視図である。
【図9】本発明第4実施例の減衰力可変型ショックアブ
ソーバの要部を示す断面図である。
【図10】第4実施例ショックアブソーバにおける環状
チェックプレート示す平面図である。
【図11】第4実施例ショックアブソーバにおける第1
ディスクプレートを示す平面図である。
【図12】第4実施例ショックアブソーバにおける第2
ディスクプレートを示す平面図である。
【符号の説明】 SA ショックアブソーバ A 上部室 B 下部室 R 可変絞り P ピストン I バイパス流路 II 連通路 1 ピストンロッド1 2 シリンダ 3 ピストンボディ 3a 圧側連通孔 3b 伸側連通孔 4 サブボディ 7 圧側高減衰バルブ 8 伸側高減衰バルブ 9 チェックプレート(圧側低減衰バルブまたは伸側低
減衰バルブ) 10 ディスクプレート(伸側低減衰バルブまたは圧側
低減衰バルブ) 14 調整子(回動子) 17 環状チェックプレート(圧側低減衰バルブまたは
伸側低減衰バルブ) 19 第1ディスクプレート(伸側低減衰バルブまたは
圧側低減衰バルブ) 20 第2ディスクプレート(伸側低減衰バルブまたは
圧側低減衰バルブ)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンロッドの外周に装着されていて
    シリンダ内を2室に画成して摺動するピストンボディに
    は2室間を連通する伸側連通孔および圧側連通孔が設け
    られ、 前記ピストンボディの軸方向両端面には伸側連通孔およ
    び圧側連通孔の流通をそれぞれ制限的に許容することで
    高い減衰力を発生させる伸側高減衰バルブおよび圧側高
    減衰バルブが設けられ、 ピストンロッドの外周でピストンボディの軸方向両端面
    のうちいずれか一方の室側にはサブボディが組み付けら
    れていて該サブボディにはピストンロッドに形成された
    バイパス流路を経由して2室間を連通するための連通路
    と、伸行程時に連通路の流体流通を制限的に許容するこ
    とで低い減衰力を発生させる伸側低減衰バルブと、圧行
    程時に連通路の流体流通を制限的に許容することで低い
    減衰力を発生させる圧側低減衰バルブとが設けられ、 前記バイパス流路の途中には該バイパス流路の流路断面
    積を変化可能な可変絞りを有する調整子が設けられてい
    ることを特徴とする減衰力可変型ショックアブソーバ。
JP2654294A 1994-02-24 1994-02-24 減衰力可変型ショックアブソーバ Pending JPH07238975A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1006292B1 (en) * 1998-12-02 2006-04-05 Öhlins Racing Ab Shock absorber
KR100893436B1 (ko) * 2007-12-12 2009-04-17 현대자동차주식회사 자동차용 쇽업소버
JP2010038192A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Hitachi Automotive Systems Ltd 流体圧緩衝器
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