JP2752652B2 - 減衰力可変型液圧緩衝器 - Google Patents

減衰力可変型液圧緩衝器

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JP2752652B2
JP2752652B2 JP23461188A JP23461188A JP2752652B2 JP 2752652 B2 JP2752652 B2 JP 2752652B2 JP 23461188 A JP23461188 A JP 23461188A JP 23461188 A JP23461188 A JP 23461188A JP 2752652 B2 JP2752652 B2 JP 2752652B2
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    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/32Details
    • F16F9/50Special means providing automatic damping adjustment, i.e. self-adjustment of damping by particular sliding movements of a valve element, other than flexions or displacement of valve discs; Special means providing self-adjustment of spring characteristics
    • F16F9/512Means responsive to load action, i.e. static load on the damper or dynamic fluid pressure changes in the damper, e.g. due to changes in velocity
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    • F16F9/467Throttling control, i.e. regulation of flow passage geometry using rotary valves
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、減衰力を変化可能な液圧緩衝器に関する。
(従来の技術) 従来の減衰力可変型液圧緩衝器としては、例えば、実
開昭61−164836号公報に記載されているようなものが知
られている。
この従来構造は、伸行程時に減衰力を発生させる手段
として、ピストンに上部液室と下部液室とを連通する連
通孔が穿設されると共に、この連通孔を開閉するディス
クバルブが設けられ、また、ピストンロッドには、前記
連通孔と並列に上部液室と下部液室とを連通する連通路
が形成され、この連通路の途中に、流路断面積を変化さ
せて、減衰力特性を切り換える可変オリフィスが設けら
れたものであった。
従って、伸行程時には、低ピストン速度域では、上部
液室内の作動液が連通路を通ってディスクバルブを開弁
させずに下部液室に流れ、この時可変オリフィス孔で速
度2乗の減衰力が発生し、ピストン速度の中・高速域で
はディスクバルブが開弁して上部液室の作動液が連通孔
を流れ、速度2/3乗特性の減衰力が発生するもので、発
生減衰力を高くしたい場合には、可変オリフィスにより
連通路の断面積を狭めると、例えば、第9図に示すよ
うな減衰力特性となる。
また、可変オリフィスにより連通路の流路面積を大き
くすると、可変オリフィスで生じる速度2乗特性の減衰
力が小さくなってディスクバルブが開弁するピストン速
度が高くなり、例えば、第9図のやに示すように、
発生減衰力を低くすることができる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上述の従来の減衰力可変型液圧緩衝器
にあっては、減衰力を発生する手段であるディスクバル
ブに対して並列に可変オリフィスを設けていたため、第
9図に示すように、低ピストン速度域では、可変オリフ
ィスを主体として減衰力が発生し、中高ピストン速度域
では、ディスクバルブを主体として減衰力が発生し、低
ピストン速度域と中高ピストン速度域との減衰力可変率
を同等にとることができない、即ち、線形特性が得られ
ないという問題点があった。
また、従来では、このようにピストン速度に対して、
線形の減衰力特性を得ることができないことから、全て
のレンジで操縦安定性と乗り心地の両立が図れないとい
う問題点があった。
本発明は、上述のような従来の問題点に着目して成さ
れたもので、伸行程において線形の減衰力特性が得ら
れ、全てのレンジにおいて操縦安定性と乗り心地の両立
が図れる減衰力可変型液圧緩衝器を提供することを目的
としている。
(課題を解決するための手段) 上述のような目的を達成するために、本発明の減衰力
可変型液圧緩衝器では、ピストンにより内部を上部液室
と下部液室とに画成され、作動液が充填されたたシリン
ダと、前記ピストンの下部液室側端面に、内外二重に形
成された内側溝及び外側溝と、両溝間に形成された内側
シート面及び外側溝の外周に形成された外側シート面
と、両溝を開閉すべく両シート面に当接状態で前記ピス
トンの下部液室側端面に内側を固定して設けられた伸側
ディスクバルブと、前記内側溝と上部液室とを連通した
第1連通路と、前記内側溝と外側溝とを連通した第2連
通路と、この第2連通路の途中に設けられた可変オリフ
ィスとを設けた。
(作 用) 本発明の減衰力可変型液圧緩衝器では、伸行程時、即
ち、ピストンが上部液室の容積を狭める方向に移動した
時には、以下のような作動が成される。
つまり、伸行程により上部液室の液圧が上昇される
と、第1・第2の両連通路を介して、内側溝及び外側溝
の液圧が上昇し、伸側ディスクバルブは、この両溝の液
圧を受圧して、少なくとも外側シート面で開弁し、上部
液室から下部液室へ作動液が流れる。
この時、上部液室から第1連通路を通って内側溝に流
れ込んだ作動液は、第2連通路を通って外側溝に流入す
るか、あるいは、伸側ディスクバルブを内側シート面の
位置で開弁させて内側シート面と伸側バルブディスクと
の間に生じた隙間(絞り)を通って外側溝側に流入する
かして、そこから、外側シート面の位置で伸側ディスク
バルブを開弁して下部液室へと流出するもので、作動液
の内側溝と外側溝との間の流通において、第2連通路を
通るか内側シート面で開弁して通るかは、内側溝と外側
溝との圧力差が伸側ディスクバルブにおける内側シート
面のリリーフポイントよりも大きくなるか否かで決定さ
れる。
即ち、内側溝と外側溝との圧力差が内側シート面のリ
リーフポイントを越えないピストンの低速作動域にあっ
ては、外側シート面位置で速度2/3乗特性の減衰力が立
ち上がり、また、内外溝間では作動液は第2連通路を通
り、可変オリフィスで速度2乗特性の減衰力が生じる。
したがって、ピストン速度の上昇に伴って外側シート面
の位置で発生する減衰力の上昇率が低下するのを、可変
オリフィスで発生する減衰力が立ち上がることになって
線形特性が得られる。
そして、ピストン速度が高くなって(中高速域)、第
2連通路中の可変オリフィスによる圧力降下で内側溝と
外側溝との圧力差が大きくなって、内側シート面のリリ
ーフポイントを越えると、内側シート面の位置で伸側デ
ィスクバルブが開弁して外側シート面と直列に速度2/3
乗特性の減衰力が発生し、可変オリフィスによる減衰力
の急な立ち上がりが緩和されて線形特性が得られる。
また、減衰力特性のレンジを変化させたい場合には、
第2連通路の途中に設けられている可変オリフィスによ
り、その連通路の流路断面積を変化させると、作動液の
流量比が変化して、減衰力特性のレンジが変化する。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面により詳述する。まず、
実施例の構成について説明する。
第1図は、本発明一実施例の減衰力可変型液圧緩衝器
の主要部を示す断面図であって、図中1は円筒状のシリ
ンダを示している。このシリンダ1は、摺動自在に装填
されたピストン2によって、上部液室Aと下部液室Bと
に画成され、内部には油等の作動液が充填されている。
前記ピストン2は、ピストンロッド3の先端にリテー
ナ4,ワッシャ5,圧側ディスクバルブ6,ピストンボディ7,
第1伸側ディスクバルブ8,第2伸側ディスクバルブ9,ワ
ッシャ10,スプリングシート11,スプリング12を順次装着
し、ナット13で締結して構成されている。
さらに詳述すると、前記ピストンボディ7には、外周
に近い部位に、上部液室Aと下部液室Bとを連通して、
圧側連通路7aが軸方向に穿設されている。この圧側連通
路7aは、ピストンボディ7の上面を示す第2図及びピス
トンボディ7の下面を示す第3図のように、3箇所に設
けられ、かつ、上部液室A側の開口端部の周囲には、圧
側シート面7bが形成されている。そして、第1図に示す
ように、この圧側シート面7bに当接して、前記圧側ディ
スクバルブ6が設けられている。
さらに、前記ピストンボディ7の下面には、圧側連通
路7aよりも内側位置に、環状の内側溝7cと外側溝7dとが
形成されている(第3図参照)。
前記内側溝7cは、小孔である6個の第1連通孔(第1
連通路)7eによって上部液室Aに連通され(第2,3図参
照)、かつ、内側溝7cの外周には、内側シート面7fが形
成されている。尚、内側溝7cの内側にはボス部7gが設け
られており、また、内側溝7cは、第1連通溝7mを介して
ピストンロッド3に形成された第1ポート3cに連通され
ている。
一方、外側溝7dの外周には外側シート面7hが形成さ
れ、かつ、この外側溝7dは、第2連通溝7nを介してピス
トンロッド3に形成された第2ポート3dに連通されてい
る。
即ち、前記ピストンロッド3の軸心部には、下端から
上方へ通孔3bが穿設されており、この通孔3bを外方に連
通する第1ポート3cおよび第2ポート3dが各連通溝7m,7
nに符合して径方向に穿設されている。
従って、前記内側溝7cは、第1連通溝7mと第1ポート
3cと通孔3bと第2ポート3dとで構成された通路(第2連
通路)を介して外側溝7dに連通されている。
尚、前記ナット13の下部には、大径の連通穴13aが形
成されて、前記通孔3bと下部液室Bとを連通していて、
さらに、この連通穴13aには、下部液室Bから通孔3aへ
の作動液の流通を許し、その逆に通孔3aから下部液室B
への作動液の流通を規制するチェックバルブ14が設けら
れている。このチェックバルブ14は、ナット13の連通穴
13aに嵌合されたバルブボディ14aと、このバルブボディ
14aに当接されたチェックプレート14bと、このチェック
プレート14bを閉弁方向に付勢するスプリング14cとで構
成されている。
ところで、前記ピストンボディ7の下面には、前記内
側シート面7f及び外側シート面7hに当接されて、第1伸
側ディスクバルブ8が設けられ、この第1伸側ディスク
バルブ8によって、前記内側溝7cと外側溝7dとが、開閉
可能となっている。さらに、この第1伸側ディスクバル
ブ8の下面には、その外周部分が、前記内側シート面7f
に符合する外径に形成された第2伸側ディスクバルブ9
が設けられ、さらに、この第2伸側ディスクバルブ9の
周縁部にスプリングシート11を介して、スプリング12の
付勢力が与えられている。
さらに、内側溝7cと外側溝7dとを結ぶ通路を構成す
る、前記通孔3b内には、可変オリフィスとしての調整子
15が、上側スラストブッシュ16と、下側スラストブッシ
ュ17に挟持されて、回転可能に設けられている。
この調整子15は、中空部15aを有して筒状に形成さ
れ、かつ、それぞれ前記第1ポート3cと第2ポート3dに
符合する位置に、オリフィス孔15b,15c,15dが径方向に
穿設されていて、内側溝7cと外側溝7dとを結ぶ通路の流
路断面積を3通りに変更可能に形成されている。
尚、前記調整子15の回転は、ピストンロッド3内に設
けられたコントロールロッド18により成される。このコ
ントロールロッド18は、ピストンロッド3の上端部まで
延在され、図外のピストンロッド3の車体取付部分に設
けられたアクチュエータにより回転力を与えられるよう
になっている。
ところで、前記シリンダ1の外側には、第4図に示す
ように外筒19が設けられていて、この外筒19とシリンダ
1との間の空間には、封入気体による圧力下に所望量の
作動液が充填されたリザーバ室D形成されている。
また、前記シリンダ1の底部には、前記下部液室Bと
リザーバ室Dとを画成したベース20が設けられている。
このベース20は、伸側連通路20aと圧側連通路20bが形
成され、また、このベース20の上面には、伸側連通路20
aにおいてリザーバ室Dから下部液室Bへの作動液の流
通のみを許すチェックプレート21が設けられ、一方、ベ
ース20の下面には、圧側連通路20bを介して下部液室B
からリザーバ室Dへ作動液が流通する際に減衰力を発生
するべく、内側シート面20cに当接された第1圧側ディ
スクバルブ22及び外側シート面20dに当接された第2圧
側ディスクバルブ23が設けられている。
この両圧側ディスクバルブ22,23は、直列の2段バル
ブを形成していて、両圧側ディスクバルブ22,23間に
は、第1圧側ディスクバルブ22が撓むのを許容すべく両
者を離間させるワッシャ24が設けられている。また、前
記外側シート面20dには、オリフィス20eが打刻されてい
る。
次に、実施例の作用について説明する。
まず、ピストン2が上部液室Aの容積を狭める方向に
移動する伸行程時の作動について説明する。
伸行程時には、上部液室Aの液圧上昇に伴ない、上部
液室Aの作動液が下部液室Bに流入するもので、即ち、
上部液室Aから連通孔7eを通って内側溝7cに流れ込み、
さらに外側溝7dを通って外側シート面7hの位置で第1伸
側ディスクバルブ8を開弁して下部液室Bに流入する。
この時、作動液が内側溝7cから外側溝7dは外側溝7dに
流れる経路としては、2通りあって、まず、第1の経路
は、内側溝7cから内側シート面7f位置で第1伸側ディス
クバルブ8及び第2伸側ディスクバルブ9を開弁させて
外側溝7dに流れる経路であり、また、第2の経路は、内
側溝7cから第1連通溝7m,第1ポート3cを順に通り、オ
リフィス孔15b,15c(15d)から第2ポート3dを経た後、
第2連通溝7nを通って外側溝7dに至る経路である。
これら2つの経路のいずれを流れるかは、内側溝7cと
外側溝7dとの圧力差が内側シート面7fの位置における両
ディスクバルブ8,9のリリーフポイントを越えるか否か
で決定されるもので、圧力差がリリーフポイントを越え
ない低速域では第2連通溝7n側を流れ、一方、中・高速
域となって前記圧力差がリリーフポイントを越えると内
側シート面7fの位置で両ディスクバルブ8,9を開弁する
ものである。
即ち、第5図は、内側シート面7fを挟んだ内側溝7cと
外側溝7dとの間の液圧差を示していて、液圧差が両ディ
スクバルブ8,9のリリーフポイントに達しないピストン
速度の低速域では、作動液が上記第2の経路を流れ、オ
リフィス孔15b,15c(15d)の特性により、速度2乗の液
圧差(減衰力)特性となり、一方、液圧差が両ディスク
バルブ8,9のリリーフポイントを越えるピストン速度の
中・高速域では、両ディスクバルブ8,9の特性により速
度2/3乗の液圧差(減衰力)特性となる。
また、第6図は、外側シート面7hを挟んだ外側溝7dと
下部液室Bとの間の液圧差を示していて、第1伸側ディ
スクバルブ8の外周の特性に基づいて速度2/3乗の液圧
差(減衰力)特性となる。尚、第5,6図において、a,b,c
はオリフィス孔15b,15c(15d)の面積を大・中・小に変
えた場合をそれぞれ示している。
そして、これらは直列関係にあるので、本液圧緩衝器
の減衰力特性としては、両特性を加えた減衰力特性とな
り、つまり、第7図に示すように、低ピストン速度域か
ら中・高速域の全体に亘って、1次直線に近いピストン
速度に比例した特性となる。尚、第7図において、a,b,
cはそれぞれオリフィス孔15b,15c(15d)の面積を大・
中・小に変えた場合を示している。
また、上述のような、伸行程にあっては、ベース20の
チェックプレート21が開かれ、ピストンロッド3が退出
した分の容積変化を補うべく、リザーバ室D内の作動液
が下部液室Bに流入される。
次に、ピストン2が下部液室Bの容積を狭める方向に
移動する圧行程時の作動について説明する。
圧行程時にあっても、上部液室Aと下部液室B間で、
2つの並列の流路を介して、作動液が流れる。
即ち、第1の流路は、下部液室Bから、連通路7aを通
って圧側ディスクバルブ6を開き、上部液室Aに至る流
路である。また、第2の流路は、下部液室Bから、ピス
トンロッド3の下端部のナット13に設けられたチェック
バルブ14を開弁し、連通穴13a〜オリフィス孔15b,15c
(15d)〜第1連通溝7m〜内側溝7c〜連通孔7eを経て上
部液室Aに流れる流路である。
また、この圧行程にあっては、ベース20を介して下部
液室Bとリザーバ室D間でも作動液の移動がある。即
ち、下部液室B内の作動液は、圧側連通路20bから第1
圧側ディスクバルブ22を開き、さらに、低速域の場合に
は、打刻されたオリフィス20eを通り、また、中・高速
域の場合には、第2圧側ディスクバルブ23を開いてリザ
ーバ室Dに流入する。
従って、低速域ではオリフィス20eで低減衰力が発生
し、中・高速域では、第2圧側ディスクバルブ23でより
高い減衰力が発生する。
また、この圧行程の場合も、調整子15を回転させて、
上部ポート3cに符合させるオリフィス孔15b,15c,15dを
選択的に切り換えることにより、第8図に示すように、
減衰力特性を変化させることができる。尚、この第8図
においては両ポート3c,3dに符合させるオリフィ
ス孔15b,15c(15d)をそれぞれ大・中・小と変化させた
場合を示し、また、点線は、ベース20における減衰力特
性を示している。
以上説明したように、本実施例の減衰力可変型液圧緩
衝器にあっては、伸行程時において、その減衰力特性
を、低速域から中・高速域に亘って、しかも、全てのレ
ンジに亘って線形特性が得られるため、全てのレンジに
亘って、操縦安定性と乗り心地のバランスに優れた減衰
力コントロールができるという特徴を有している。
また、外側溝7dと内側溝7cとは、両者とも形状が単純
であって、製作し易いという特徴を有し、しかも、両溝
7c,7dの幅の調整により、容易に第1伸側ディスクバル
ブ8の受圧面積を調整できるもので、受圧面積を大きく
とって、第1伸側ディスクバルブ8の開弁性を高め、よ
り低減衰力の発生を実現したり、内側溝7cでの受圧面積
を小さくして高減衰力を発生するようにすることも容易
にできるという特徴を有している。
以上本発明の実施例を図面により詳述してきたが、具
体的な構成は、この実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっ
ても本発明に含まれる。
(発明の効果) 以上説明してきたように、本発明の減衰力可変型液圧
緩衝器では、ピストンの下面に内側溝と外側溝とを形成
し、内側溝と上部液室とを第1連通路で連通させるとと
もに、内側溝と外側溝とを第2連通路で連通させ、第2
連通路の途中に可変オリフィスを設けた構成としたた
め、ピストンの低速域においても中・高速域において
も、線形の減衰力特性を得ることができ、全てのレンジ
において操縦安定性と乗り心地の両立が図れるという効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明一実施例の減衰力可変型液圧緩衝器の要
部を示す断面図、第2図は実施例のピストンの上面を示
す平面図、第3図はピストンの下面を示す底面図、第4
図は実施例のベースを示す断面図、第5図は実施例の伸
行程における内側溝と外側溝間の圧力差とピストン速度
との関係を示すグラフ、第6図は実施例の外側溝と下部
液室との間の液圧差とピストン速度との関係を示すグラ
フ、第7図は実施例の伸行程時の発生減衰力とピストン
速度との関係を示すグラフ、第8図は実施例の圧行程に
おける発生減衰力とピストン速度との関係を示すグラ
フ、第9図は従来例の減衰力特性を示すグラフである。 A……上部液室 B……下部液室 D……リザーバ室 1……シリンダ 2……ピストン 3b……通孔(第2連通路) 3c……第1ポート(第2連通路) 3d……第2ポート(第2連通路) 7……ピストンボディ 7c……内側溝 7d……外側溝 7e……第1連通孔(第1連通路) 7f……内側シート面 7h……外側シート面 7m……第1連通溝(第2連通路) 7n……第2連通溝(第2連通路) 8……第1伸側ディスクバルブ 15……調整子(可変オリフィス)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16F 9/44 - 9/46

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピストンにより内部を上部液室と下部液室
    とに画成され、作動液が充填されたシリンダと、 前記ピストンの下部液室側端面に、内外二重に形成され
    た内側溝及び外側溝と、 両溝間に形成された内側シート面及び外側溝の外周に形
    成された外側シート面と、 両溝を開閉すべく両シート面に当接状態で前記ピストン
    の下部液室側端面に内側を固定して設けられた伸側ディ
    スクバルブと、 前記内側溝と上部液室とを連通した第1連通路と、 前記内側溝と外側溝とを連通した第2連通路と、 この第2連通路の途中に設けられた可変オリフィスと、 を備えていることを特徴とする減衰力可変型液圧緩衝
    器。
JP23461188A 1988-09-19 1988-09-19 減衰力可変型液圧緩衝器 Expired - Fee Related JP2752652B2 (ja)

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