JP2010038192A - 流体圧緩衝器 - Google Patents

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富雄 今泉
Yosuke Inoue
洋介 井上
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Abstract

【課題】減衰力特性を滑らかに推移させることのできる流体圧緩衝器を提供する。
【解決手段】ピストン5の外周部に形成される3重の環状シート部17と、各環状シート部17に着座する第1のディスク20に形成した各連通孔22と、該各連通孔22を開閉する第2のディスクと、各環状シート部17間で外側の環状小溝部16Aとシリンダ内のシリンダ上室またはシリンダ下室とを連通する第1のディスク20に設けた切欠部21とを備え、外側の環状小溝部16A、第1のディスク20に設けた連通孔22及び第1のディスク20に設けた切欠部21により作動油圧流路6とシリンダ上室またはシリンダ下室とを連通しているので、減衰力特性を滑らかに推移させることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば、自動車等の車両のサスペンション装置に採用される流体圧緩衝器に関するものである。
自動車等の車両のサスペンション装置には流体圧緩衝器、例えば、作動流体が作動油である油圧緩衝器が採用される。
従来の油圧緩衝器は、作動油が封入されたシリンダ内に摺動可能に嵌装され、該シリンダ内を2つの室に画成するピストンと、基端部が該ピストンに連結され、先端部がシリンダ外に突出するピストンロッドと、ピストンに設けられ、2つの室内を連通させる作動油流路と、該作動油流路に臨んで配置され、ピストンの作動時に作動油流路を流れる作動油に流通抵抗を付与する減衰バルブとを備えている。
また、ピストンには減衰バルブが着座する環状シート部が形成される。さらに、減衰バルブはディスクを複数積層して構成され、積層ディスクの内、ピストンに当接されるディスクには、低速域での減衰力(オリフィス特性)を発生させるために、その外周端にU字状の切欠部が形成されている。
しかしながら、従来の油圧緩衝器では、図7の破線で示すように、減衰力が、減衰バルブの開弁点であるP点において急激に変化するために乗り心地等の観点から好ましくなかった。
そこで、上述した課題を解決するべく提案された特許文献1には、ディスクバルブの開弁時における作動油の圧力の急激な変動を抑制する油圧緩衝器が開示されている。この特許文献1に開示された油圧緩衝器は、減衰力を発生させるディスクバルブが、環状のシート部と該シート部に着座する積層された複数のディスクを含み、該複数のディスクの一部に凸部が形成されて、ディスクバルブをシート部に押圧するセット荷重が、凸部の付近では大きく、凸部から離れた部位では小さくなっている。
特開2006−183775号公報
しかしながら、上述した特許文献1の油圧緩衝器では、減衰力の急激な変化を抑制することは可能であるが、さらに減衰力特性を滑らかに推移させる要求がある。
本発明は、減衰力特性を滑らかに推移させることのできる流体圧緩衝器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段として、本発明は、作動流体が封入されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に嵌装された、該シリンダ内を2つの室に画成するピストンと、基端部が該ピストンに連結され、先端部が前記シリンダ外に突出するピストンロッドと、前記シリンダ内のピストンの摺動によって作動流体が連通する作動流体流路を有するバルブボディと、該バルブボディの作動流体流路に臨んで配置され、前記ピストンの作動時に前記作動流体流路を流れる作動流体に流通抵抗を付与すべく、複数のディスクが積層される減衰バルブと、を備えた流体圧緩衝器であって、前記バルブボディに形成され、前記減衰バルブのディスクが着座する内側及び外側の少なくとも2重の環状シート部と、前記減衰バルブのうち前記環状シート部に着座する第1のディスクの前記内側の環状シート部に対向する位置に貫通して形成され、前記内側の環状シート部の内周側と外周側とを連通する連通孔と、前記減衰バルブであって、前記第1のディスク上に設けられ、前記連通孔を開閉する第2のディスクと、を備えことを特徴とする。
本発明によれば、減衰力特性を滑らかに推移させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図1〜図8に基いて詳細に説明する。
本発明の実施の形態に係る流体圧緩衝器は、流体が作動油である油圧緩衝器1として提供される。
本油圧緩衝器1は、図1に示すように、本発明の作動流体としての作動油が封入されたシリンダ2と、該シリンダ2内に摺動可能に嵌装され、該シリンダ2内をシリンダ上室3及びシリンダ下室4に画成する本発明のバルブボディとしてのピストン5と、基端部が該ピストン5に連結され、先端部がシリンダ2外に突出するピストンロッド12と、ピストン5に設けられ、シリンダ上室3及びシリンダ下室4内を連通させる本発明の作動流体流路としての作動油流路6と、該作動油流路6に臨んで配置され、ピストン5の伸び側及び縮み側の作動時に作動油流路6を流れる作動油に流通抵抗を付与する本発明の減衰バルブとしての縮み側減衰バルブ9及び伸び側減衰バルブ10とを備えている。
さらに、本油圧緩衝器1を図1〜図8に基いて詳細に説明する。
ピストン5は、図1及び図2に示すように、シリンダ2内をシリンダ上室3とシリンダ下室4とに区画する円筒状に形成される。ピストン5は、シリンダ2内を上下方向に摺動自在であり、ピストンロッド12の基端部の小径軸部25に挿入されて固定ナット13により固定される。また、ピストン5には、シリンダ2内のシリンダ上室3とシリンダ下室4とを連通させる作動油流路6が周方向に間隔をあけて複数形成されている。
なお、ピストン5において、図1の図視左側の作動油流路6が縮み側油流路8を示し、図1の図視右側の作動油流路6が伸び側油流路7を示しており、図2に示すピストン5の下面図では、ピストン5の下面外周部に周方向に間隔をおいて複数形成される矩形状の開口が縮み側油流路8を示し、各縮み側油流路8の内側で、周方向に間隔をおいて複数形成される円形の開口が伸び側油流路7を示している。本実施の形態では、縮み側油流路8及び伸び側油流路7は共に5個形成されている。
また、図1、図2、図5及び図6に示すように、ピストン5には、縮み側減衰バルブ9及び伸び側減衰バルブ10の各着座面に、所定幅の環状溝部15がそれぞれ形成される。なお、ピストン5の上面、すなわち縮み側減衰バルブ9の着座面に設けた環状溝部15に、各縮み側油流路8の円形の開口が臨み、ピストン5の下面、すなわち伸び側減衰バルブ10の着座面に設けた環状溝部15に、各伸び側油流路7の円形の開口が臨む。また、ピストン5の各環状溝部15の外側に環状小溝部16が径方向に間隔をおいて複数(本実施の形態では2重)形成されると共に、各環状小溝部16に隣接して環状シート部17が3重に(17A,17B、17C)形成される。この環状シート部17B、17Cが本発明の内側の環状シート部であり、環状シート部17Aが本発明の外側の環状シート部である。
、図2に示すように、各環状シート部17の径方向の幅は略同じに形成され、また、図5及び図6に示すように、各環状シート部17のシート面は同一平面上に形成される。
なお、本実施の形態では、各環状シート部17は3重形成されているが、2重以上形成されればよい。また、本実施の形態では、各環状シート部17のシート面は同一平面上に形成されているが、各環状シート部17のシート面が、ピストン5の外周から内周に向って漸次低くなるように形成してもよい。このようにピストン5の外周から内周に向って漸次低くし、減衰バルブ9,10の内周側をピストン5に向けて撓ませることで減衰バルブ9,10にセット荷重を与えることができる。
縮み側減衰バルブ9及び伸び側減衰バルブ10は、図1、図5及び図6からよく解るように、環状のディスクが複数積層されて構成されている。各ディスクは、その外径がそれぞれ相違され、ピストン5側から離間するにつれて漸次小径になるように配置される。本実施の形態では、縮み側減衰バルブ9及び伸び側減衰バルブ10は、ピストン5側から順に、外径が前記環状シート部17Aと略同一の第1のディスク20及び第2のディスク20aと、外径が前記環状シート部17Bと略同一の第3のディスク20bと、さらに小径の2層の第4のディスク20cとさらに小径のリテーナディスク20dが1層配置され、全6層のディスクで構成されている。
ここで、第1のディスク20の厚さは、第2のディスク20aより厚くなっており、剛性が高くなっている。
図3及び図4に示すように、ピストン5に当接される第1のディスク20には、その外周端に、本願発明の連通路である略矩形状の切欠部21が周方向に間隔をあけて複数形成されており、図3に示す本実施の形態では、切欠部21は45°ピッチで8個形成されている。
そして、切欠部21の径方向の深さは、軸方向から視認すると、図4から解るように、ピストン5の外周側の環状シート17Aの内周側にある外側の環状小溝部16Aの一部が切欠部21から露出する程度の深さに設定されている。その結果、切欠部21により、ピストン5の外側の環状小溝部16Aと、シリンダ2内のシリンダ上室3またはシリンダ下室4とが連通される。
なお、本実施の形態では、ピストン5の各着座面に設けた外側の環状溝部16Aと、シリンダ上室3またはシリンダ下室4とを連通する連通路として第1のディスク20の外周端に切欠部21を設けたが、ピストン5に設けた最も外側の環状シート部17Aに、コイニング加工等により径方向を連通する凹み部を形成して、外側の環状小溝部16Aと、シリンダ上室3またはシリンダ下室4とを連通する連通路として構成してもよい。
また、第1のディスク20には、その外周部に、台形状の連通孔22が各切欠部21の間に位置するように周方向に間隔をあけて複数形成されており、図3に示す本実施の形態では、連通孔22は90°ピッチで4個形成されている。これらの連通孔22は、第1のディスク20の中心に向って周方向の幅が増大するような向きに、すなわち、台形状の長辺が第1のディスク20の中心に向くようにそれぞれ形成される。
そこで、第1のディスク20に設けた各連通孔22と、ピストン5の各着座面に設けた各環状シート部17との径方向の位置関係は、図4から解るように、内側の2重の環状シート部17B、17C、内側の環状小溝部16B、外側の環状小溝部16A及び環状溝部15の一部が各連通孔22から露出するような位置関係となる。その結果、第1のディスク20に設けた連通孔22によって、内側及び外側の各環状小溝部16B、16A及び環状溝部15とが連通するようになる。
なお、第1のディスク20の直上には、該第1のディスク20に設けた各連通孔22を覆い、該連通孔22を開閉する第2のディスク20aが積層される。
そして、図1に示すように、ピストンロッド12の基端部の小径軸部25に、縮み側減衰バルブ9、ピストン5及び伸び側減衰バルブ10がこの順で上下の支持プレート26、26で挟まれるように配置されて、ピストンロッド12の小径軸部25に固定ナット13が螺着される。また、ピストンロッド12の先端部はシリンダ2の上端部から液密的に、かつ摺動可能にシリンダ2外に突出されている。
この時、ピストン5の着座面に設けた各環状シート部17間で外側の環状小溝部16A、ピストン5の各環状シート部17に着座する縮み側減衰バルブ9及び伸び側減衰バルブ10の第1のディスク20に設けた各連通孔22及び第1のディスク20の外周端に設けた各切欠部21により、作動油流路6とシリンダ2内のシリンダ上室3またはシリンダ下室4とを連通する流路が形成される。
次に、本実施の形態に係る油圧緩衝器1の作用を説明する。
本油圧緩衝器1が自動車等の車両に装着される場合には、通常、シリンダ2が車輪側に連結されると共に、ピストンロッド12の先端部が車体側に連結される。そして、路面からの振動が入力されると、本油圧緩衝器1のピストンロッド12が伸縮動作を行う。すなわち、例えば、ピストンロッド12の伸び行程時では、シリンダ2内のピストン5の摺動に伴い、シリンダ上室3内の作動油がピストン5の伸び側油流路7から伸び側減衰バルブ10の付勢力に抗してシリンダ下室4へ流れ込み、伸び側減衰バルブ10の付勢力により減衰力が発生する。
この時、まず、シリンダ上室3内からピストン5の伸び側油流路7を経て流出した作動油は、環状溝部15に流入し、第1のディスク20に設けた各連通孔22により、内側の環状シート部17C、17Bを越えて外側の環状小溝部16Aに流れ込み、第1のディスク20の外周端に設けた各切欠部21を経由して外側の環状シート部17Aを越えてシリンダ下室4に流れ込む。この時、第2のディスク20aと外側の環状シート17Aにより挟まれた切欠部21の径方向外側から見た断面積が油路中で最小の面積となるので、この切欠部21によって、オリフィス特性(減衰力がピストン速度のほぼ2乗に比例する)の減衰力が発生する。
ここで、一般に油圧緩衝器の減衰力は、マクロ的に見て、流路中の最小面積となる部分で、その面積に応じた減衰力が発生することとなる。
また、ピストン速度が速くなり、シリンダ上室3とシリンダ下室4との圧力差が増大すると、ピストン5の伸び側油流路7を経て流出した作動油の一部は、第1のディスク20の各連通孔22を通過し、該第1のディスク20の直上の第2のディスク20aを押し上げて、該第1のディスク20と第2のディスク20aとの間からシリンダ下室4に流れ込む(図7中、状態A)。
このとき、第2のディスク20aの開度が小さく、第1のディスク20と第2のディスク20aの離間する径方向位置が環状シート部17Bより外側の場合は、環状シート部17B上の連通孔22の径方向外側から見た断面積が面積流路中の最小面積となるので、この面積すなわち連通孔22の環状シート部17B上の周方向の幅と第1のディスク20の厚さによって決まる流路面積により減衰力を発生する。ここで、本実施の形態では、第3のディスク20bがあるので、この第3のディスク20bの外周すなわち環状シート部17Bを支点に第2のディスク20aが開きやすい構成となっている(図7中、状態B)。
その後、ピストン速度が速くなり第1のディスク20と第2のディスク20aの離間する径方向位置が環状シート部17C位の場合は、環状シート部17C上の連通孔22の径方向外側から見た断面積が面積流路中の最小面積となるので、この面積すなわち連通孔22の環状シート部17C上の周方向の幅と第1のディスク20の厚さによって決まる流路面積により減衰力を発生する(図7中、状態C)。
ここで、状態Aから状態Cにかけては、図7の減衰力―ピストン速度線図に示すように減衰力が極めて滑らかに変化する。
その後、さらに、ピストン速度が速くなると第1のディスク20と第2のディスク20aの離間する径方向位置が徐々に内側になり、連通孔22の流れが飽和すると第1のディスク20が開弁する(図7中、状態D)。
この状態CとDの間および状態D以降は、バルブ特性(減衰力がピストン速度に略比例する)の減衰力が発生する。
これにより、本実施の形態に係る油圧緩衝器1では、図7の実線で示すように、シリンダ上室3とシリンダ下室4との圧力差の増大(ピストン速度の増大)に伴ってシリンダ上室3とシリンダ下室4との連通面積や油流路が急激に変化しないために減衰力が急激に変化することはない。なお、図7の破線は、従来の油圧緩衝器の減衰力特性を示しており、本油圧緩衝器1が従来の油圧緩衝器に比して低速域から高速域までの広範囲に亘って減衰力特性が滑らかに推移していることが解る。
また、以上の説明では、ピストンロッド12の伸び行程時において、低速域から高速域までの広範囲に亘って減衰力特性が滑らかに推移することを説明したが、当然ながら、縮み行程時においても、同様に、低速域から高速域までの広範囲に亘って減衰力特性が滑らかに推移するようになる。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る油圧緩衝器1は、縮み側減衰バルブ9及び伸び側減衰バルブ10の第1のディスク20が着座する、ピストン5の外周部に形成される3重の環状シート部17と、各環状シート部17に着座する縮み側減衰バルブ9及び伸び側減衰バルブ10の第1のディスク20に形成した各連通孔22と、該各連通孔22を開閉する第2のディスク20aと、各環状シート部17間で外側の環状小溝部16Aとシリンダ2内のシリンダ上室3またはシリンダ下室4とを連通する第1のディスク20に設けた切欠部21とを備え、ピストン5に設けた各環状シート部17間で外側の環状小溝部16A、第1のディスク20に設けた連通孔22及び第1のディスク20に設けた切欠部21により、作動流体流路6とシリンダ上室3またはシリンダ下室4とを連通し、しかも、各連通孔22は第1のディスク20の中心に向ってその周方向の幅が増大する向きで形成される。
これにより、シリンダ上室3とシリンダ下室4との圧力差の増大(ピストン速度の増大)に伴ってシリンダ上室3とシリンダ下室4との連通面積や油流路が急激に変化しないために減衰力が急激に変化することがなく、減衰力が低速域から高速域までの広範囲に亘って滑らかに推移する。
また、本発明の実施の形態に係る油圧緩衝器1では、ピストン5に設けた環状シート部17の数量、環状シート部17間の距離(環状小溝部16の幅)及び第1のディスク20に設けた各連通孔22の形状を適宜調整することで、状態B、Cとなるピストン速度及びそのときの減衰力を適宜調整できるので、微低速域の減衰力特性を細かく設定することがでる。
また、本発明の実施の形態に係る油圧緩衝器1では、ピストン5に設けた環状シート部17の径、第1のディスク20に設けた各連通孔22の形状や位置や数量を適宜調整することで、第1のディスク20の直上の第2のディスク20aに付与される油圧を変化させることが出来るだけでなく、積層ディスクが開く際の連通孔22の開口面積を調整できるため、バルブ開弁点付近の特性を設定することができる。さらに、ディスク自体の剛性、連通孔22の開口面積を調整することで、ピストンの高速度域の減衰力特性を設定することができ、高速域の減衰力の折れ点を持たせることができる。
また、図8には、第1のディスク20の他の実施形態が示されており、他の実施形態に係る第1のディスク20は、その外周端に、略矩形状の切欠部21が周方向に間隔をあけて複数形成されており、図8の実施形態では、切欠部21は72°ピッチで5個形成されている。また、他の実施形態に係る第1のディスク20には、その外周部に、三角形状の連通孔22が各切欠部21の間に位置するように周方向に間隔をあけて複数形成されており、図8の実施形態では、各連通孔22は72°ピッチで5個形成されている。また、三角形状の各連通孔22は第1のディスク20の中心に向って面積が増大する向きで形成されている。
これにより、図8に示す他の実施形態に係る第1のディスク20においても、図3に示す第1のディスク20と同等の上述した作用効果を奏することができる。
なお、上記実施の形態では、本発明の内側の環状シート部17B、17Cを二つとしたが、これは、一つとしてもよく、さらに、3つ以上としてもよい。
また、上記実施の形態では、複数の連通孔22の形状を同径形状としたが、異なる形状としてもよい。
なお、上記実施の形態では、切欠き21を設けた例を示したが、スポーツカーなどで極低速域の減衰力を高くしたい場合には、設けなくてもよい。
また、上記実施の形態では、本発明のバルブボディとしてのピストン5を用いた例を示したが、シリンダ2の下端に設けるいわゆるボトムバルブ(ボディバルブ)に本発明を用いてもよい。
図1は、本発明の実施の形態に係る油圧緩衝器を示す断面図である。 図2は、ピストンの下面図である。 図3は、第1のディスクの平面図である。 図4は、図1のA−A線に沿う断面図である。 図5は、図4のO−B線に沿う断面図である。 図6は、図4のO−D線に沿う断面図である。 図7は、本油圧緩衝器の減衰力特性を示した図である。 図8は、他の実施形態に係る第1のディスクの平面図である。
符号の説明
1 油圧緩衝器(流体圧緩衝器),2 シリンダ,3 シリンダ上室,4 シリンダ下室,5 ピストン(バルブボディ),6 作動油流路(作動流体流路),7 伸び側油流路,8 縮み側油流路,9 縮み側減衰バルブ(減衰バルブ),10 伸び側減衰バルブ(減衰バルブ),12 ピストンロッド,16 環状小溝部,17 環状シート部,20 第1のディスク,20a 第2のディスク,21 切欠部(連通路),22 連通孔

Claims (4)

  1. 作動流体が封入されたシリンダと、
    該シリンダ内に摺動可能に嵌装された、該シリンダ内を2つの室に画成するピストンと、
    基端部が該ピストンに連結され、先端部が前記シリンダ外に突出するピストンロッドと、
    前記シリンダ内のピストンの摺動によって作動流体が連通する作動流体流路を有するバルブボディと、
    該バルブボディの作動流体流路に臨んで配置され、前記ピストンの作動時に前記作動流体流路を流れる作動流体に流通抵抗を付与すべく、複数のディスクが積層される減衰バルブと、
    を備えた流体圧緩衝器であって、
    前記バルブボディに形成され、前記減衰バルブのディスクが着座する内側及び外側の少なくとも2重の環状シート部と、
    前記減衰バルブのうち前記環状シート部に着座する第1のディスクの前記内側の環状シート部に対向する位置に貫通して形成され、前記内側の環状シート部の内周側と外周側とを連通する連通孔と、
    前記減衰バルブであって、前記第1のディスク上に設けられ、前記連通孔を開閉する第2のディスクと、を備えことを特徴とする流体圧緩衝器。
  2. 前記連通孔は、前記第1のディスクの中心に向ってその周方向の幅が増大するよう構成されることを特徴とする請求項1に記載の流体圧緩衝器。
  3. 前記第1のディスクの剛性は、前記第2のディスク剛性より高いことを特徴とする請求項1または2に記載の流体圧緩衝器。
  4. 前記第1のディスクには、前記外側の環状シート部に対向する位置に貫通して形成され、前記外側の環状シート部の内周側と外周側とを連通する連通路を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の流体圧緩衝器。
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