JP2001065622A - 油圧緩衝器のバルブ構造 - Google Patents

油圧緩衝器のバルブ構造

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JP2001065622A
JP2001065622A JP24519899A JP24519899A JP2001065622A JP 2001065622 A JP2001065622 A JP 2001065622A JP 24519899 A JP24519899 A JP 24519899A JP 24519899 A JP24519899 A JP 24519899A JP 2001065622 A JP2001065622 A JP 2001065622A
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JP
Japan
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outer peripheral
orifice
valve
piston
chamber
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JP24519899A
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Naoyuki Yoshimura
直行 吉村
Teruyuki Yamada
輝幸 山田
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KYB Corp
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Kayaba Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャビテーションの発生を抑制することがで
き、スウィッシュ音の発生しにくい緩衝器を提供するこ
と。 【解決手段】 ピストン112の外周ポート112Aの
出口側に、環状の内周シート部112Dと環状の外周シ
ート部112Mとで区画された環状の外周開口窓112
Fを設け、外周開口窓の外側には、外周シート部と補助
シート部112Lとで区画された環状溝112Jを設
け、外周シート部と補助シート部の上端には、上部室を
環状溝に連通する外側オリフィスFaと環状溝を外周開
口窓に連通する内側オリフィスFbを順に通路面積が大
きくなるように形成し、更に逆止弁を相対向する内側開
口部110A,111Aを形成した上下2枚のリーフバ
ルブ110,111で構成してオリフィスFa,Fbに
対向させながら、2枚のリーフバルブを外周開口窓と環
状溝に開閉自在に配設したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車の懸架装置な
ど車体の振動を抑制する油圧緩衝器のバルブ構造に関
し、特に、スウィッシュ音の発生を抑制する減衰力発生
構造の改良に関するものである。
【0001】
【従来の技術】この種の油圧緩衝器としては、例えば、
図11に示すようなものが知られているが、まず、この
油圧緩衝器の構造の概要を図面に基づいて説明する。
【0002】車体と車輪との間に結合部材を介して取付
けられる油圧緩衝器は、ピストンロッド1にピストン1
2とピストンバルブPVを組み付け、それを摺動自在に
収容するとともに、下端部にベースバルブBVを装着し
たシリンダ2を外筒3に収容し、外気を遮断するシール
4とロッドガイド5とを収容したパッキンケース6を外
筒3の上部から嵌挿した後、外筒3の上端部を全周溶接
等により密封して形成されている。
【0003】そして、シリンダ2と外筒3の間にはタン
ク室Dが形成される。
【0004】作動油の充満したシリンダ2内をピストン
ロッド1が上昇する際には、密閉された上部室Aの作動
油は、ピストンバルブPVを介して、下部室Bに流出
し、この際の通路抵抗が伸長側減衰力となる。
【0005】ピストンロッド1の上昇によって不足する
ピストンロッド退出体積分の作動油は、前記シリンダ2
の下端部に配設されたベースバルブBVを介してタンク
室Dに連なる底部室Cより吸入される。
【0006】次に、この油圧緩衝器のピストンバルブP
Vについて説明する。
【0007】ピストンロッド1の下端部には上部よりも
小径のインロー部1Aが設けられ、ここに、シリンダ内
を摺接するピストンバンド13を外面に装着したピスト
ン12,当該ピストン12の背面に外環部に切欠き11
Aを備えた切欠きリーフバルブ11及びこれに重畳した
上側リーフバルブ10からなる逆止弁,外周が当該逆止
弁の撓みの支持径となる環座9,前記逆止弁を背面から
付勢するリーフスプリング8,前記逆止弁の最大撓みを
規制するバルブストッパ7を順次重畳して嵌挿する。
【0008】次に、内周側が固定される座金状のリーフ
バルブ14,外周が当該リーフバルブ14の撓みの支持
径となる環座15を嵌挿し、更に、当該リーフバルブ1
4の外周側に当接するスプリングシート16及び当該ス
プリングシート16を背面から付勢するスプリング17
を上下動自在に案内するピストンナット18を螺着す
る。
【0009】最後に、ピストンナット18を規定の締め
付けトルクでインロー部1Aに締結することにより、ピ
ストンバルブPVが構成される。
【0010】シリンダ2内を上部室Aと下部室Bに区画
するピストン12には、下部室Bに連通する外周ポート
12A及び上部室Aに連通する内周ポート12Bが穿設
されている。
【0011】外周ポート12Aの上方には、外周シート
部12C及び内周シート部12Dにより形成される環状
の外周開口窓12Fが設けられ、同じく内周ポート12
Bの上方には、内周シート部12D及び内側円筒部12
Eにより形成される環状の内周開口窓12Gが設けられ
ている。
【0012】上記外周開口窓12F及び内周開口窓12
Gには、切欠き11Aを備えた図11(C)に示すよう
な下側リーフバルブ11及びこれに重畳される図11
(B)に示すような上側リーフバルブ10からなる逆止
弁が着座して、上部室Aと下部室Bとを連通する切欠き
からなるオリフィス通路11Aが形成される。
【0013】ピストン速度が小さく上部室Aと下部室B
間の圧力差が小さい所謂微低速〜低速域においては、ス
プリング17に付勢されているリーフバルブ14の外周
は、ピストン下面の開口窓12Hを覆窓している。
【0014】このため、上部室Aの圧油は、前記オリフ
ィス通路11Aを介して下部室Bに開放され、この際の
通路抵抗により微低速〜低速域の減衰力を発生する。
【0015】ピストン速度が増大するに伴いオリフィス
通路11Aを通過する流量も増え、オリフィス通路前後
の圧力差も増大する。
【0016】ピストン速度が中速域に近づくにつれ、上
部室Aと下部室Bの圧力差が大きくなるので、スプリン
グ17に付勢されているリーフバルブ14の外周が、ス
プリング17の付勢力とリーフバルブ14からなる伸側
減衰弁の合成された撓み剛性に打ち勝って、内周ポート
12Bの下方の内側開口窓12Hから押し開かれ、作動
油が下部室Bに流出し、この際の通路抵抗により中速域
以降の減衰力を発生する。
【0017】以上の説明は、作動油の充満したシリンダ
2内をピストンロッド1が上昇する伸長側についてであ
るが、逆にピストンロッド1が下降する際には、密閉さ
れた下部室Bの作動油は、ピストン12の外周ポート1
2Aを通り、リーフスプリング8によって付勢された逆
止弁10,11を押し開き、負圧となる上部室Aに補充
される。
【0018】この分を除いた下部室Bの作動油は、下部
室Bよりシリンダ2の下端部に装着されたベースバルブ
BVを介して、タンク室Dに連なる底部室Cに流出し、
この際の通路抵抗が圧縮側減衰力となる。
【0019】油圧緩衝器の液圧室を形成するシリンダ2
の下端部には、バルブケース27が嵌着されている。
【0020】このバルブケースには、底部室Cに連通す
る外周ポート27A及び下部室Bに連通する内周ポート
27Bが形成されている。
【0021】当該外周ポート27Aの上方には外周シー
ト部27C及び内周シート部27Dにより形成される環
状の外周開口窓27Fが設けられ、同じく内周ポート2
7Bの上方には、内周シート部27D及び内側円筒部2
7Eにより形成される環状の内周開口窓27Gが設けら
れている。
【0022】上記外周開口窓27F及び内周開口窓27
Gには、切欠き26Aを備えた図11(C)に示すよう
な下側リーフバルブ26及びこれに重畳される図11
(B)に示すような上側リーフバルブ25からなる吸い
込み弁が着座して、下部室Bと底部室Cを連通する切欠
きからなるオリフィス通路26Aが形成される。
【0023】つぎにベースバルブBVの構成を説明す
る。まず、ガイド21の軸部21Aに、シリンダ2の下
端部に嵌着されるバルブケース27,当該バルブケース
27の背面に外環部に切欠き26Aを備えた下側リーフ
バルブ26及びこれに重畳される上側リーフバルブ25
からなる吸い込み弁,外周が当該吸い込み弁の撓みの支
持径となる環座24,前記吸い込み弁を背面から付勢す
るリーフスプリング23,前記吸い込み弁の最大撓みを
規制するバルブストッパ22を順次重畳して嵌挿する。
【0024】続いて、バルブケース27の下面開口窓2
7Hに対向する座金状のリーフバルブ28,当該リーフ
バルブ28の下面に重畳され外周部がリーフバルブ28
の撓みの支持径となる環座29,リーフバルブ28の最
大撓み量を規制するバルブストッパ30を順次嵌挿し、
ナット31を螺着する。
【0025】最後に、ナット31を規定の締め付けトル
クでガイド21の下端部に締結することにより、ベース
バルブBVが構成される。
【0026】ピストンロッド1が下降するピストン速度
の低速域においては、前記外周開口窓27Fに対向する
切欠きリーフバルブの切欠きからなるオリフィス通路2
6Aを通り、またピストン速度の増大する中速域以上に
おいては、ベースバルブケースの内周ポート27Bを通
り下面開口窓27Hに流入した作動油が、内周側が固定
されたリーフバルブ28からなる圧側減衰弁の外周側を
押し開いて、ピストンロッド1の進入体積分の作動油を
下部室Bからタンク室Dに連なる底部室Cに排出し、そ
の際の通路抵抗により圧縮側減衰力を発生させる。
【0027】逆に、ピストンロッド1の上昇時には、ベ
ースバルブケースの外周ポート27Aを通り、ノンリタ
ンスプリング23に付勢された吸い込み弁25,26を
押し開いて、ピストンロッド1の退出体積分の作動油を
底部室Cから下部室Bに吸入する。
【0028】以上、詳述したように、ピストンバルブP
Vがピストンロッド下端部に、ベースバルブBVがシリ
ンダ下端部に装着され、装着部の軸径が前者がピストン
ロッドインロー部,後者がガイドの軸部で太さが異なる
くらいで、オリフィス通路,逆止弁(圧側:吸い込み
弁)及び減衰弁の作用・効果は、ピストンバルブPV,
ベースバルブBVとも同じである。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】上記の様に、本発明が
解決しようとするオリフィス通路の作用・効果は、ピス
トンバルブPV側の11A,ベースバルブBV側の26
Aとも同一であるので、主にピストンバルブPVについ
て従来技術の問題点を説明する。
【0030】ピストンロッド1が低速で伸長するピスト
ン速度の低速域において、圧力がP 1である上室Aの作
動油は、ピストン上面の外周開口窓12Fに対向する下
側リーフバルブにより形成されるオリフィス通路11A
を通り、圧力がP2である下室Bへ流れる。
【0031】従来構造においては、ピストン速度が速く
なり流量Qが多くなると、オリフィス通路の流れは乱流
になる。
【0032】特に、減衰力が高い場合にはオリフィス通
路前後の差圧(P1−P2)が大きくなるため、乱流にキ
ャビテーションが加わり、スウィッシュ音と呼ばれる異
音が発生して車両の乗員に不快感を与える。
【0033】キャビテーションの発生を抑制する方法と
して考えうる第1の方法は、K=P 2/(P1−P2
で定義されるキャビテーション係数Kを規定値以上にす
ることである。キャビテーション係数を規定値以上にす
るには、P2を大きくするか、または、オリフィス通路
前後の差圧(P1−P2)を小さくする。
【0034】P2を大きくするには、タンク室Dに所定
のガス圧の不活性ガスを封入することで達成できるが、
シール部で発生するフリクションが増大し、乗り心地を
悪化させてしまう。
【0035】また、差圧(P1−P2)を小さくする方法
は、(P1−P2)が車両の要求する減衰力により決まる
値であることから、独自に採用することはできない。
【0036】キャビテーションの発生を抑制する方法と
して考えうる第2の方法は、切欠きの巾bを狭くして切
欠きの数nを増加し、オリフィス全体の通路面積を変え
ずに下側リーフバルブの厚さをhとした切欠き1個当た
りの通路面積b×hを小さくし、作動油の接する浸潤長
2(b+h)を長くして乱流を発生しにくくすることで
ある。
【0037】しかし、切欠きの数n及び巾bには設計及
び製作上の制約があるため、所定の速度以上ではキャビ
テーションの発生を完全に防止することができない。
【0038】また、切欠きの巾bを狭くして切欠きの数
nを増加すると、差圧(P1−P2)は、作動油の粘度の
影響を受け易くなる。
【0039】当該作動油の粘度は油温によって変化する
ため、差圧(P1−P2)に比例する減衰力が変化してし
まうという弊害も生じる。
【0040】従って、これらの方法でキャビテーション
係数やレイノルズ数Reを制御し、キャビテーションの
発生を抑制することは一般に困難である。
【0041】本発明は、以上のような実情に鑑みてなさ
れたれたものであり、その目的とするところは、キャビ
テーションの発生を抑制することができ、スウィッシュ
音の発生しにくい緩衝器を提供することである。
【0042】
【課題を解決するための手段】本発明は、ピストンロッ
ドに装着されたピストンにより、シリンダ内に上部室と
下部室とを区画し、ピストンには上部室と下部室とを連
通する第1の外周ポートと第1の内周ポートとを設け、
第1の外周ポートの出口側にピストン速度の低速域の減
衰力を制御するオリフィスを備えた逆止弁を開閉自在に
設け、第1の内周ポートの出口側には伸側減衰弁を開閉
自在に設け、ピストンロッドの伸縮に応じて逆止弁と伸
側減衰弁を開閉することにより、伸側減衰力を制御する
とともに、シリンダの下端部に装着されたバルブケース
により、上記下部室とタンク室に連なる底部室とを区画
し、バルブケースには下部室と底部室とを連通する第2
の外周ポートと第2の内周ポートとを設け、第2の外周
ポートの出口側にピストン速度の低速域の減衰力を制御
するオリフィスを備えた吸い込み弁を開閉自在に設け、
第2の内周ポートの出口側には圧側減衰弁を開閉自在に
設け、ピストンロッドの伸縮に応じて吸い込み弁と圧側
減衰弁を開閉することにより、圧側減衰力を制御する油
圧緩衝器を前提とするものである。
【0043】上記の目的を達成するための本発明の第1
の手段は、上記ピストンの第1の外周ポートの出口側と
バルブケースの第2の外周ポートの出口側に、それぞれ
環状の内周シート部と環状の外周シート部とで区画され
た環状の外周開口窓を設け、また当該外周開口窓の外側
には、外周シート部と補助シート部とで区画された環状
溝を設け、当該外周シート部と補助シート部の上端に
は、上部室と下部室とをそれぞれ上記環状溝に連通する
外側オリフィスと上記環状溝を上記外周開口窓に連通す
る内側オリフィスを順に通路面積が大きくなるように形
成し、更に逆止弁と吸い込み弁とを相対向する内側開口
部を形成した上下2枚のリーフバルブでそれぞれ構成し
て前記オリフィスに対向させながら、2枚のリーフバル
ブを上記外周開口窓と環状溝に開閉自在に配設したこと
である。
【0044】上記補助シート部に形成した外側オリフィ
スと外周シート部に形成した内側オリフィスは、各々の
オリフィスの下流側の圧力をオリフィス前後の差圧で除
したキャビテーション係数が同一になるように通路面積
を設定することにより、スウィッシュ音の発生をより抑
制することができる。
【0045】つぎに、第2の手段は、上記ピストンの第
1の外周ポートの出口側とバルブケースの第2の外周ポ
ートの出口側に、それぞれ環状の内周シート部と環状の
外周シート部とで区画された環状の外周開口窓を設け、
また当該外周開口窓の外側には、外周シート部と補助シ
ート部とで区画された環状溝を設け、更に逆止弁と吸い
込み弁とを相対向する内側開口部を形成した上下2枚の
リーフバルブでそれぞれ構成し、上記外周開口窓と環状
溝に対向させた下側リーフバルブには、上記補助シート
部を跨ぐ外側オリフィスと外周シート部を跨ぐ内側オリ
フィスとを順に通路面積が大きくなるように形成し、各
外側オリフィスをそれぞれ上部室と下部室とに開口させ
且つ各内側オリフィスをそれぞれ上記外周開口窓に開口
させながら、2枚のリーフバルブを上記外周開口窓と環
状溝に開閉自在に配設したことである。
【0046】上記補助シート部を跨ぐ外側切欠きと外周
シート部を跨ぐ内側切欠きは、各々の切欠きの下流側の
圧力を切欠き前後の差圧で除したキャビテーション係数
が同一になるように通路面積を設定することにより、ス
ウィッシュ音の発生をより抑制することができる。
【0047】また、第3の手段は、上記ピストンの第1
の外周ポートの出口側とバルブケースの第2の外周ポー
トの出口側に、それぞれ環状の内周シート部と環状の外
周シート部とで区画された環状の外周開口窓を設け、ま
た当該外周開口窓の外側には、外周シート部と中間シー
ト部とで区画された環状の内側環状溝及び中間シート部
と補助シート部とで区画された環状の外側環状溝を設
け、更に逆止弁と吸い込み弁とを相対向する内側開口部
を形成した上下2枚のリーフバルブでそれぞれ構成し、
当該補助シート部及び中間シート部と外周シート部の上
端には、上記補助シート部を跨ぐ外側オリフィス及び中
間シート部を跨ぐ中間オリフィスと外周シート部を跨ぐ
内側オリフィスとを順に通路面積が大きくなるように形
成し、各外側オリフィスをそれぞれ上部室と下部室とに
開口させ且つ中間オリフィスを介して各内側オリフィス
をそれぞれ上記外周開口窓に開口させながら、2枚のリ
ーフバルブを外周開口窓と内側環状溝及び外側環状溝に
開閉自在に配設したことである。
【0048】上記補助シート部,中間シート部,外周シ
ート部に形成したオリフィスは、各々のオリフィスの下
流側の圧力をオリフィス前後の差圧で除したキャビテー
ション係数が同一になるように通路面積を設定すること
により、スウィッシュ音の発生をより抑制することがで
きる。
【0049】更に、第4の手段は、上記ピストンの第1
の外周ポートの出口側とバルブケースの第2の外周ポー
トの出口側に、それぞれ環状の内周シート部と環状の外
周シート部とで区画された環状の外周開口窓を設け、ま
た当該外周開口窓の外側には、外周シート部と中間シー
ト部とで区画された環状の内側環状溝及び中間シート部
と補助シート部とで区画された環状の外側環状溝を設
け、更に逆止弁と吸い込み弁とを相対向する内側開口部
を形成した上下2枚のリーフバルブでそれぞれ構成し、
上記外周開口窓と内側環状溝及び外側環状溝に対向させ
た下側リーフバルブには、上記補助シート部を跨ぐ外側
オリフィス及び中間シート部を跨ぐ中間オリフィスと外
周シート部を跨ぐ内側オリフィスとを順に通路面積が大
きくなるように形成し、各外側オリフィスをそれぞれ上
部室と下部室とに開口させ且つ中間オリフィスを介して
各内側オリフィスをそれぞれ上記外周開口窓に開口させ
ながら、2枚のリーフバルブを外周開口窓と内側環状溝
及び外側環状溝に開閉自在に配設したことである。
【0050】上記補助シート部,中間シート部,外周シ
ート部を跨ぐ内側切欠きは、各々の打刻オリフィスの下
流側の圧力を打刻オリフィス前後の差圧で除したキャビ
テーション係数が同一になるように通路面積を設定する
ことにより、スウィッシュ音の発生をより抑制すること
ができる。
【0051】
【発明の実施の形態】本発明に係わる油圧緩衝器は、従
来技術と同じ基本構造を備え、シリンダ内にピストンバ
ルブPVを介してピストンロッドが移動自在に挿入さ
れ、またシリンダの下端部にはベースバルブBVが設け
られている。
【0052】ピストンバルブPVは、シリンダ内に上部
室Aと下部室Bを区画し、ベースバルブBVは、同じく
下部室Bと底部室Cを区画している。
【0053】前記従来技術で詳述したように、本発明が
解決しようとするオリフィス通路の作用・効果は、ピス
トンバルブPV側の逆止弁,ベースバルブBV側の吸い
込み弁とも同一であるので、ピストンバルブPV側の逆
止弁に本発明を適用する場合について、従来技術と異な
る部分にのみ異なる符号を付して説明する。
【0054】図1〜図2に示す本発明の第1実施形態の
ピストンバルブと、従来技術で説明したピストンバルブ
PVとの相違点は、従来の外周シート部の巾Wを拡げて
補助シート部112L,外周シート部112Mの2条に
分割し、当該補助シート部112Lと外周シート部11
2Mとの間に環状溝112Jを形成するとともに、補助
シート部112Lに外側オリフィスFa,外周シート部
112Mに内側オリフィスFbを、例えば、打刻により
形成し、環状溝112Jと下部室Bに連通する外周開口
窓112Fにこれらを覆窓する下側リーフバルブ111
を対向させたことである。
【0055】下側リーフバルブ111の内側開口部11
1Aは、図2(B)に示すように、環状の外環部111
C,基環部111Bと、当該外環部111C,基環部1
11Bを連結する少なくとも1個の結合部111Dとで
包囲して形成される。
【0056】また、当該下側リーフバルブ111の上側
に重畳して組み付けられる図2(A)に示す上側リーフ
バルブ110には、内側開口部111Aに連通する通孔
110Aが設けられ、ピストンの内周開口窓112Gに
連通している。
【0057】下側リーフバルブの外環部111Cの半径
方向の巾Lは、ピストンの環状溝112Jと下部室Bに
連なるピストンの環状の外周開口窓112Fを覆窓する
ように設定されている。
【0058】従って、上部室Aの作動油は、外側オリフ
ィスFa,ピストンの環状溝112J,内側オリフィス
Fbを通ってピストンの外周開口窓112Fに開放さ
れ、外周ポート112Aを介して下部室Bに流出する。
【0059】この結果、下部室Bに連なるピストンの外
周開口窓112Fは、外側オリフィスFa及び内側オリ
フィスFbを介して、上部室Aに連通するので、上部室
Aと下部室B間の差圧は、外側オリフィスFaを介して
の上部室Aとピストンの環状溝112J間の差圧,内側
オリフィスFbを介してのピストンの環状溝112Jと
下部室B間の差圧に2分割される。
【0060】外側オリフィスFaの巾及び数と内側オリ
フィスFbの巾及び数が同一の場合には、外側オリフィ
スFaと内側オリフィスFbの通路面積は同じになるの
で、2分割された各々のオリフィス前後の差圧は、分割
しない場合に比べてほぼ半減する。この結果、高い減衰
力を要求される場合でもキャビテーションの発生が抑制
され、スウィッシュ音の発生を防止することができる。
【0061】外側オリフィスFaと内側オリフィスFb
は、図2(C)に示すように半径方向に揃えて打刻して
もよいが、図2(D)に示すように円周方向の位置をず
らして打刻してもよい。
【0062】ここで、上部室Aの圧力をP1,ピストン
の環状溝112Jの圧力をP2,下部室Bの圧力をP3
おくと、外側オリフィスFa,内側オリフィスFbにお
ける各キャビテーション係数Ka,Kbは、以下の式で
与えられる。
【0063】外側オリフィスFaに対するキャビテーシ
ョン係数Ka=P2/(P1−P2) 内側オリフィスFbに対するキャビテーション係数Kb
=P3/(P2−P3) 次に、各オリフィスの開口面積の設定について説明す
る。
【0064】まず、外側オリフィスFaを介した上部室
Aからピストンの環状溝112Jへの圧力降下(P1
2)と、内側オリフィスFbを介したピストンの環状
溝112Jから下部室Bへの圧力降下(P2−P3)と
が、同一(P1−P2=P2−P3)となるよう各オリフィ
スFa,Fbの開口面積を設定することが考えられる。
【0065】しかし、伸長行程では下部室Bの圧力P3
はピストンの環状溝112Jの圧力P2よりも常に低い
(P3<P2)ことを考慮にいれると、上記の条件では、
内側オリフィスFbに対するキャビテーション係数Kb
が、外側オリフィスFaに対するキャビテーション係数
Kaより小さくなり、内側オリフィスFb側で外側オリ
フィスFa側より先にキャビテーションが発生する惧れ
がある。
【0066】当該現象は、キャビテーションの発生を抑
制する上で必ずしも適切なことではない。
【0067】これを防止するためには、内側オリフィス
Fbに対するキャビテーション係数Kbを、外側オリフ
ィスFaに対するキャビテーション係数Kaに近づける
こと(Kb≒Ka)が必要である。
【0068】ここで、P2−P3は内側オリフィスFbを
介した圧力降下であり、P1−P2は外側オリフィスFa
を介した圧力降下であるから、下流側のキャビテーショ
ン係数Kbを大きくするには、内側オリフィスFbの開
口面積を外側オリフィスFaの開口面積より大きく設定
して、P2−P3をP1−P2より小さくすればよい。
【0069】キャビテーションの発生を最小限に抑える
には、外側オリフィスFaに対するキャビテーション係
数Ka(=P2/(P1−P2))と、内側オリフィスF
bに対するキャビテーション係数Kb(=P3/(P2
3))を同じにすればよいので、Ka=Kbと置いて
整理すると、次式を得る。
【0070】P2=√(P1・P3) (1) ここで、減衰力をFd,ピストンの受圧面積をApとす
ると、オリフィス前後の圧力差は次式で求められる。
【0071】P1−P3=Fd/Ap (2) Pは油圧緩衝器の封入ガス圧であるから、(2)式か
らP1,(1)式からPが順次求められる。
【0072】そして、オリフィスを通る流量をQ,作動
油の密度をρ,流量係数をC,外側オリフィスFaの通
路面積の合計をAa,内側オリフィスFbの通路面積を
Abとすると、圧力P,P2,P3の間には以下の関係
が成立する。
【0073】 Aa=√(ρQ2/2C(P1−P2)) (3) Ab=√(ρQ2/2C(P2−P3)) (4) 上記2つの式より、所用のオリフィス通路面積を求める
ことができる。
【0074】本発明の第1実施形態は、図2(C)に示
すように、外側オリフィスの巾Baに対して内側のオリ
フィスの巾をBbを広くし、外側オリフィスFaの通路
面積の合計Aaに対して内側オリフィスFbの通路面積
の合計Abを大きくして上記の関係を満たすようにした
ものである。
【0075】オリフィスの通路面積をこのように設定す
ることにより、キャビテーションの発生を最小限に抑え
ることができるので、キャビテーションに起因するスウ
ィッシュ音の発生を効果的に抑制することができる。
【0076】図2(D)に示すように、外側オリフィス
Faに対して内側オリフィスFbを円周方向にずらす場
合は、内側オリフィスFbの数を増やして上記の関係を
満たすようにしてもよい。
【0077】図3に示す第2実施形態は、第1実施形態
の打刻により形成したオリフィス通路を無くす替わり
に、図4(B)に示すように下側リーフバルブ211の
外環部211Cに切欠き211Bを設けたものである。
【0078】当該切欠き211Bは図4(C)に示すよ
うに、ピストン112の補助シート部112L及び外周
シート部112Mを跨ぐように設定され下部室Bに連な
る外周開口窓112Fに連通するとともに、下側リーフ
バルブ211に重畳して組み付けられた図4(A)に示
す上側リーフバルブ110によって覆われている。
【0079】従って、上部室Aの作動油は、補助シート
部112Lを跨ぐ切欠き211Bの通路Fa,ピストン
の環状溝112J,外周シート部112Mを跨ぐ切欠き
211Bの通路Fbを通ってピストン112の環状の外
周開口窓112Fに解放され、外周ポート112Aを介
して下部室Bに流出する。
【0080】図4(B)に示す第2実施形態の下側リー
フバルブ211は、補助シート部112L,外周シート
部112Mを半径方向に形成した切欠き211Bが跨ぐ
ようになっているが、図5(B)に示す第3実施形態の
下側リーフバルブ311は、外環部311Dに補助シー
ト部112Lを跨ぐように外側切欠き311B,外周シ
ート部112Mを跨ぐように内側切欠き311Cを円周
方向に位置をずらして別々に形成したものである。
【0081】下側リーフバルブ311は、当該下側リー
フバルブ311に重畳して組み付けられた図5(A)に
示す上側リーフバルブ110によって上面が覆われてい
る。
【0082】従って、上部室Aの作動油は、補助シート
部112Lを跨ぐ外側切欠き311Bの通路Fa,ピス
トンの環状溝112J,外周シート部112Mを跨ぐ内
側切欠き311Cの通路Fbを通ってピストン112の
環状の外周開口窓112Fに解放され、外周ポート11
2Aを介して下部室Bに流出する。
【0083】この結果、第2及び第3実施形態の双方と
もに、下部室Bに連なるピストンの環状の外周開口窓1
12Fは、外側オリフィスFa,内側オリフィスFbを
介して、上部室Aに連通するので、上部室Aとピストン
の環状の外周開口窓112F間の差圧は、外側オリフィ
スFaを介しての上部室Aとピストンの環状溝112J
間の差圧,内側オリフィスFbを介しての環状溝112
Jと下部室B間の差圧に2分割される。
【0084】外側オリフィスFaの巾Baと内側オリフ
ィスFbの巾Bbが同じ場合は、双方の通路面積は同じ
になるので、2分割された各々のオリフィス前後の差圧
は、分割しない場合に比べてほぼ半減する。
【0085】この結果、高い減衰力を要求される場合で
もキャビテーションの発生が抑制され、スウィッシュ音
の発生を防止することができる。
【0086】ここで、第1実施形態と同様に、外側オリ
フィスFaの巾Baに対して内側オリフィスFbの巾B
bを広くし、外側オリフィスFaの通路面積の合計Aa
に対して内側オリフィスFbの通路面積の合計Abを大
きく設定し、外側オリフィスと内側オリフィスのキャビ
テーション係数を同じにすることにより、キャビテーシ
ョンの発生を最小限に抑えることができるので、キャビ
テーションに起因するスウィッシュ音の発生を効果的に
抑制することができる。
【0087】図6に示す第4実施形態は、従来の外周シ
ート部の巾Wを拡げて補助シート部212L,中間シー
ト部212N,外周シート部212Mの3条に分割し、
当該補助シート部212Lと中間シート部212Nとの
間に外側環状溝212J,中間シート部212Nと外周
シート部212Mとの間に内側環状溝212Kを形成す
る一方、補助シート部212L,中間シート部212
N,外周シート部212Mのそれぞれに外側オリフィス
Fc,中間オリフィスFd,内側オリフィスFeを形成
するとともに、外側環状溝212J及び内側環状溝21
2Kと下部室Bに連通する外周開口窓212Fにこれら
を覆窓する下側リーフバルブ411を対向させたことで
ある。
【0088】下側リーフバルブ411の内側開口部41
1Aは、図7(B)に示すように、環状の外環部411
C及び基環部411Bと、当該外環部411C及び基環
部411Bを連結する少なくとも1個の結合部411D
とで包囲して形成される。
【0089】また、当該下側リーフバルブ411の上側
に重畳して組み付けられる図7(A)に示す上側リーフ
バルブ210には、内側開口部411Aに連通する通孔
210Aが設けられ、ピストンの内周開口窓212Gに
連通している。
【0090】下側リーフバルブの外環部411Cの半径
方向の巾Lは、ピストンの外側環状溝212J及び内側
環状溝212Kと外周開口窓212Fを覆窓するように
設定されている。
【0091】従って、上部室Aの作動油は、外側オリフ
ィスFc,外側環状溝212J,中間オリフィスFd,
内側環状溝212K,内側オリフィスFeを通ってピス
トンの外周開口窓212Fに開放され、外周ポート21
2Aを介して下部室Bに流出する。
【0092】この結果、下部室Bに連なるピストンの環
状の外周開口窓212Fは、外側オリフィスFc,中間
オリフィスFd,内側オリフィスFeを介して、上部室
Aに連通するので、上部室Aと下部室B間の差圧は、外
側オリフィスFcを介しての上部室Aとピストンの外側
環状溝212J間の差圧,中間オリフィスFdを介して
の外側環状溝212Jと内側環状溝212K間の差圧,
内側オリフィスFeを介しての内側環状溝212Kと下
部室Bに連なるピストンの外周開口窓212F間の差圧
に3分割される。
【0093】例えば、打刻により形成したそれぞれのオ
リフィスの巾及び数が同一の場合には、外側オリフィス
Fc,中間オリフィスFd,内側オリフィスFeの通路
面積は同じになるので、3分割された各々のオリフィス
前後の差圧は、分割しない場合に比べてほぼ1/3に減
少する。
【0094】この結果、高い減衰力を要求される場合で
もキャビテーションの発生が抑制され、スウィッシュ音
の発生を防止することができる。
【0095】外側オリフィスFc,中間オリフィスF
d,内側オリフィスFeは、図7(C)に示すように半
径方向に揃えて打刻してもよいが、図7(D)に示すよ
うに円周方向の位置をずらして打刻してもよい。
【0096】ここで、上部室Aの圧力をP1,ピストン
の外側環状溝212Jの圧力をP2,ピストンの内側環
状溝212Kの圧力をP3,下部室Bの圧力をP4とおく
と、外側オリフィスFc,中間オリフィスFd,内側オ
リフィスFeにおける各キャビテーション係数Kc,K
d,Keは、以下の式で与えられる。
【0097】外側オリフィスFcに対するキャビテーシ
ョン係数Kc=P2/(P1−P2) 中間オリフィスFdに対するキャビテーション係数Kd
=P3/(P2−P3) 内側オリフィスFeに対するキャビテーション係数Ke
=P4/(P3−P4) キャビテーションの発生を最小限に抑えるには、外側オ
リフィスFcに対するキャビテーション係数Kc,中間
オリフィスFdに対するキャビテーション係数Kd,内
側オリフィスFeに対するキャビテーション係数Keを
同じにすればよい。
【0098】まず、Kd=Keと置いて整理すると、次
式を得る。
【0099】P3=√(P2・P4) (5) つぎに、Kc=Kdと置いて整理すると、次式を得る。
【0100】 P2=√(P1・P3)=√(P1・√(P2・P4)) (6) ここで、減衰力をFd,ピストンの受圧面積をApとす
ると、打刻オリフィス前後の圧力差は、 P1−P4=F
d/Ap (7)であり、P4は油圧緩衝器
の封入ガス圧であるから、(7)式からP1,(6)式
からP,(5)式からPが順次求められる。
【0101】そして、打刻オリフィスを通る流量をQ,
作動油の密度をρ,流量係数をC,外側オリフィスFc
の通路面積の合計をAc,中間オリフィスFdの通路面
積の合計をAd,内側オリフィスFeの通路面積をAe
とすると、圧力P,P2,P3,P4の間には以下の関
係が成立する。
【0102】 Ac=√(ρQ2/2C(P1−P2)) (8) Ad=√(ρQ2/2C(P2−P3)) (9) Ae=√(ρQ2/2C(P3−P4)) (10) 上記3つの式より、所用のオリフィス通路面積を求める
ことができる。
【0103】第4実施形態の場合も、外側オリフィスF
cの巾Bcに対し、中間オリフィスFdの巾Bd,内側
オリフィスFeの巾Beの順に広くして、外側オリフィ
スFcの通路面積の合計Acに対し、中間オリフィスF
dの通路面積の合計Ad,内側オリフィスFeの通路面
積の合計Aeを上記の関係を満たすように順に大きく設
定し、各オリフィスのキャビテーション係数を同じにす
ることにより、キャビテーションの発生を最小限に抑え
ることができるので、キャビテーションに起因するスウ
ィッシュ音の発生を効果的に抑制することができる。
【0104】図7(D)に示すように、外側オリフィス
Fcに対して中間オリフィスFd及び内側オリフィスF
eを円周方向にずらす場合は、中間オリフィスFd及び
内側オリフィスFbの数を増やして上記の関係を満たす
ようにしてもよい。
【0105】図8に示す第5実施形態は、上記第4実施
形態の打刻オリフィス通路を無くす替わりに、図9
(B)に示すように下側リーフバルブ511の外環部5
11Cに切欠き511Bを設けたものである。
【0106】切欠き511Bは、図9(C)に示すよう
にピストン212の補助シート部212L,中間シート
部212N,外周シート部212Mを跨ぐように設定さ
れ下部室Bに連なる外周開口窓212Fに連通するとと
もに、下側リーフバルブ511に重畳して組み付けられ
た図9(A)に示す上側リーフバルブ210によってそ
の上面を覆われている。
【0107】図9(B)に示す第5実施形態の下側リー
フバルブは、補助シート部212L,中間シート部21
2N,外周シート部212Mを半径方向に形成した切欠
き511Bが跨ぐようになっているが、図10(B)に
示す第6実施形態は、下側リーフバルブ611の外環部
611Bに、補助シート部212Lを跨ぐように外側切
欠き611C,中間シート部212Nを跨ぐように中間
切欠き611D,外周シート部212Mを跨ぐように内
側切欠き611Eを円周方向の位置をずらして各々独立
に形成したものである。
【0108】下側リーフバルブ611の各切欠きは、当
該下側リーフバルブ611に重畳される図10(A)に
示す上側リーフバルブ210によってその上面が覆われ
ている。
【0109】従って、上部室Aの作動油は、第5及び第
6実施形態の双方ともに、補助シート部212Lを跨ぐ
切欠き511B(611C)の通路Fc,ピストンの外
側環状溝212J,中間シート部212Nを跨ぐ切欠き
511B(611D)の通路Fd,ピストンの内側環状
溝212K,外周シート部212Mを跨ぐ切欠き511
B(611E)の通路Feを通ってピストンの環状の外
周開口窓212Fに解放され、外周ポート212Aを介
して下部室Bに流出する。
【0110】この結果、下部室Bに連なるピストンの環
状の外周開口窓212Fは、外側オリフィスFc,中間
オリフィスFd,内側オリフィスFeを介して、上部室
Aに連通するので、上部室Aと下部室B間の差圧は、外
側オリフィスFcを介しての上部室Aとピストンの外側
環状溝212J間の差圧,中間オリフィスFdを介して
の外側環状溝212Jと内側環状溝212K間の差圧,
内側オリフィスFeを介しての内側環状溝212Kと下
部室Bに連なるピストンの開口窓212F間の差圧に3
分割される。
【0111】3分割された各々のオリフィス前後の差圧
は、分割しない場合に比べてほぼ1/3に減少する。
【0112】この結果、高い減衰力を要求される場合で
もキャビテーションの発生が抑制され、スウィッシュ音
の発生を防止することができる。
【0113】第5及び第6実施形態の場合も、外側オリ
フィスFcの巾Bcに対し、第4実施形態に準じて中間
オリフィスFdの打刻巾Bd,内側オリフィスFeの打
刻巾Beの順に広くし、外側オリフィスFcの通路面積
の合計Acに対して、中間オリフィスFdの通路面積の
合計Ad,内側オリフィスFeの通路面積の合計Aeを
順に大きく設定することにより、キャビテーションの発
生を最小限に抑えることができるので、キャビテーショ
ンに起因するスウィッシュ音の発生を効果的に抑制する
ことができる。
【0114】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明の第1〜第3実
施形態によれば、オリフィス通路のオリフィスを2段に
分割することにより、上部室と下部室間の差圧をオリフ
ィスを介して2段に分割することができる。
【0115】分割された各々のオリフィス前後の差圧
は、分割しない場合に比べてほぼ半減することができる
ので、高い減衰力を要求される場合でも、キャビテーシ
ョンの発生が抑制され、スウィッシュ音の発生を防止す
ることができる。
【0116】特に、外側オリフィスの通路面積に対して
内側オリフィスの通路面積を大きくして各オリフィスの
キャビテーション係数を同じにした場合は、キャビテー
ションの発生を最小限に抑えることができるため、キャ
ビテーションに起因するスウィッシュ音の発生を効果的
に抑制することができる。
【0117】また、第4〜第6実施形態によれば、オリ
フィス通路のオリフィスを3段に分割することにより、
上部室と下部室間の差圧をオリフィスを介して3段に分
割することができる。
【0118】分割された各々のオリフィス前後の差圧
は、分割しない場合に比べてほぼ1/3に低減すること
ができるので、高い減衰力を要求される場合でも、キャ
ビテーションの発生が抑制され、スウィッシュ音の発生
を防止することができる。
【0119】特に、外側オリフィスの通路面積に対して
中間オリフィスと内側オリフィスの通路面積を順に大き
くして各オリフィスのキャビテーション係数を同じにし
た場合は、キャビテーションの発生を最小限に抑えるこ
とができるため、キャビテーションに起因するスウィッ
シュ音の発生を効果的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係わる逆止弁及び吸い込み弁近
傍の要部断面図である。
【図2】(A) 上側リーフバルブの平面図である。 (B) 下側リーフバルブの平面図である。 (C) オリフィスを半径方向に揃えたピストン上に下
側リーフバルブを配置した状態の平面図である。 (D) オリフィスを円周方向にずらしたピストン上に
下側リーフバルブを配置た状態の平面図である。
【図3】第2,第3実施形態に係わる逆止弁及び吸い込
み弁近傍の要部断面図である。
【図4】(A) 上側リーフバルブの平面図である。 (B) オリフィスを半径方向に揃えた第2実施形態に
係わる下側リーフバルブの平面図である。 (C) ピストン上に下側リーフバルブを配置した状態
の平面図である。
【図5】(A) 上側リーフバルブの平面図である。 (B) オリフィスを円周方向にずらした第3実施形態
に係わる下側リーフバルブの平面図である。 (D) ピストン上に下側リーフバルブを配置した状態
の平面図である。
【図6】第4実施形態に係わる逆止弁及び吸い込み弁近
傍の要部断面図である。
【図7】(A) 上側リーフバルブの平面図である。 (B) 下側リーフバルブの平面図である。 (C) オリフィスを半径方向に揃えたピストン上に下
側リーフバルブを配置した状態の平面図である。 (D) オリフィスを円周方向にずらしたピストン上に
下側リーフバルブを配置た状態の平面図である。
【図8】第5,第6実施形態に係わる逆止弁及び吸い込
み弁近傍の要部断面図である。
【図9】(A) 上側リーフバルブの平面図である。 (B) オリフィスを半径方向に揃えた第5実施形態に
係わる下側リーフバルブの平面図である。 (C) ピストン上に上記下側リーフバルブを配置した
状態の平面図である。
【図10】(A) 上側リーフバルブの平面図である。 (B) オリフィスを円周方向にずらした第6実施形態
に係わる下側リーフバルブの平面図である。 (C) ピストン上に上記下側リーフバルブを配置した
状態の平面図である。
【図11】(A) 従来技術に係る油圧緩衝器の縦断面
図である。 (B) 従来技術に係る上側リーフバルブの平面図であ
る。 (C) 従来技術に係る下側リーフバルブの平面図であ
る。
【符号の説明】
A 上部室 B 下部室 C 底部室 D タンク室 Fa,Fc 外側オリフィス Fd 中間オリフィス Fb,Fe 内側オリフィス 1 ピストンロッド 2 シリンダ 14 伸側減衰弁(リーフバルブ) 25,26 吸い込み弁 27 バルブケース 27A 第2の外周ポート 27B 第2の内周ポート 27F 第2の開口窓 28 圧側減衰弁(リーフバルブ) 110,210 上側リーフバルブ 110A,210A 上側リーフバルブの内側開口部
(通孔) 112,212 ピストン 112A,212A 第1の外周ポート 112B,212B 第1の内周ポート 112D,212D 内周シート部 112F,212F 外周開口窓 112J,212J 環状溝 212K 内側環状溝 112L,212L 補助シート部 112M,212M 外周シート部 212N 中間シート部 111,211,311,411,511,611 下
側リーフバルブ 111A,211A,311A,411A,511A,
611A 下側リーフバルブの内側開口部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンロッドに装着されたピストンに
    より、シリンダ内に上部室と下部室とを区画し、ピスト
    ンには上部室と下部室とを連通する第1の外周ポートと
    第1の内周ポートとを設け、第1の外周ポートの出口側
    にピストン速度の低速域の減衰力を制御するオリフィス
    を備えた逆止弁を開閉自在に設け、第1の内周ポートの
    出口側には伸側減衰弁を開閉自在に設け、ピストンロッ
    ドの伸縮に応じて逆止弁と伸側減衰弁を開閉することに
    より、伸側減衰力を制御するとともに、シリンダの下端
    部に装着されたバルブケースにより、上記下部室とタン
    ク室に連なる底部室とを区画し、バルブケースには下部
    室と底部室とを連通する第2の外周ポートと第2の内周
    ポートとを設け、第2の外周ポートの出口側にピストン
    速度の低速域の減衰力を制御するオリフィスを備えた吸
    い込み弁を開閉自在に設け、第2の内周ポートの出口側
    には圧側減衰弁を開閉自在に設け、ピストンロッドの伸
    縮に応じて吸い込み弁と圧側減衰弁を開閉することによ
    り、圧側減衰力を制御する油圧緩衝器において、上記ピ
    ストンの第1の外周ポートの出口側とバルブケースの第
    2の外周ポートの出口側に、それぞれ環状の内周シート
    部と環状の外周シート部とで区画された環状の外周開口
    窓を設け、また当該外周開口窓の外側には、外周シート
    部と補助シート部とで区画された環状溝を設け、当該外
    周シート部と補助シート部の上端には、上部室と下部室
    とをそれぞれ上記環状溝に連通する外側オリフィスと上
    記環状溝を上記外周開口窓に連通する内側オリフィスを
    順に通路面積が大きくなるように形成し、更に逆止弁と
    吸い込み弁とを相対向する内側開口部を形成した上下2
    枚のリーフバルブでそれぞれ構成して前記オリフィスに
    対向させながら、2枚のリーフバルブを上記外周開口窓
    と環状溝に開閉自在に配設したことを特徴とする油圧緩
    衝器のバルブ構造。
  2. 【請求項2】 上記補助シート部に形成した外側オリフ
    ィスと外周シート部に形成した内側オリフィスは、各々
    のオリフィスの下流側の圧力をオリフィス前後の差圧で
    除したキャビテーション係数が同一になるように通路面
    積を設定したことを特徴とする請求項1に記載の油圧緩
    衝器のバルブ構造。
  3. 【請求項3】 ピストンロッドに装着されたピストンに
    より、シリンダ内に上部室と下部室とを区画し、ピスト
    ンには上部室と下部室とを連通する第1の外周ポートと
    第1の内周ポートとを設け、第1の外周ポートの出口側
    にピストン速度の低速域の減衰力を制御するオリフィス
    を備えた逆止弁を開閉自在に設け、第1の内周ポートの
    出口側には伸側減衰弁を開閉自在に設け、ピストンロッ
    ドの伸縮に応じて逆止弁と伸側減衰弁を開閉することに
    より、伸側減衰力を制御するとともに、シリンダの下端
    部に装着されたバルブケースにより、上記下部室とタン
    ク室に連なる底部室とを区画し、バルブケースには下部
    室と底部室とを連通する第2の外周ポートと第2の内周
    ポートとを設け、第2の外周ポートの出口側にピストン
    速度の低速域の減衰力を制御するオリフィスを備えた吸
    い込み弁を開閉自在に設け、第2の内周ポートの出口側
    には圧側減衰弁を開閉自在に設け、ピストンロッドの伸
    縮に応じて吸い込み弁と圧側減衰弁を開閉することによ
    り、圧側減衰力を制御する油圧緩衝器において、上記ピ
    ストンの第1の外周ポートの出口側とバルブケースの第
    2の外周ポートの出口側に、それぞれ環状の内周シート
    部と環状の外周シート部とで区画された環状の外周開口
    窓を設け、また当該外周開口窓の外側には、外周シート
    部と補助シート部とで区画された環状溝を設け、更に逆
    止弁と吸い込み弁とを相対向する内側開口部を形成した
    上下2枚のリーフバルブでそれぞれ構成し、上記外周開
    口窓と環状溝に対向させた下側リーフバルブには、上記
    補助シート部を跨ぐ外側オリフィスと外周シート部を跨
    ぐ内側オリフィスとを順に通路面積が大きくなるように
    形成し、各外側オリフィスをそれぞれ上部室と下部室と
    に開口させ且つ各内側オリフィスをそれぞれ上記外周開
    口窓に開口させながら、2枚のリーフバルブを上記外周
    開口窓と環状溝に開閉自在に配設したことを特徴とする
    油圧緩衝器のバルブ構造。
  4. 【請求項4】 上記補助シート部を跨ぐ外側切欠きと外
    周シート部を跨ぐ内側切欠きは、各々の切欠きの下流側
    の圧力を切欠き前後の差圧で除したキャビテーション係
    数が同一になるように通路面積を設定したことを特徴と
    する請求項3に記載の油圧緩衝器のバルブ構造。
  5. 【請求項5】 ピストンロッドに装着されたピストンに
    より、シリンダ内に上部室と下部室とを区画し、ピスト
    ンには上部室と下部室とを連通する第1の外周ポートと
    第1の内周ポートとを設け、第1の外周ポートの出口側
    にピストン速度の低速域の減衰力を制御するオリフィス
    を備えた逆止弁を開閉自在に設け、第1の内周ポートの
    出口側には伸側減衰弁を開閉自在に設け、ピストンロッ
    ドの伸縮に応じて逆止弁と伸側減衰弁を開閉することに
    より、伸側減衰力を制御するとともに、シリンダの下端
    部に装着されたバルブケースにより、上記下部室とタン
    ク室に連なる底部室とを区画し、バルブケースには下部
    室と底部室とを連通する第2の外周ポートと第2の内周
    ポートとを設け、第2の外周ポートの出口側にピストン
    速度の低速域の減衰力を制御するオリフィスを備えた吸
    い込み弁を開閉自在に設け、第2の内周ポートの出口側
    には圧側減衰弁を開閉自在に設け、ピストンロッドの伸
    縮に応じて吸い込み弁と圧側減衰弁を開閉することによ
    り、圧側減衰力を制御する油圧緩衝器において、上記ピ
    ストンの第1の外周ポートの出口側とバルブケースの第
    2の外周ポートの出口側に、それぞれ環状の内周シート
    部と環状の外周シート部とで区画された環状の外周開口
    窓を設け、また当該外周開口窓の外側には、外周シート
    部と中間シート部とで区画された環状の内側環状溝及び
    中間シート部と補助シート部とで区画された環状の外側
    環状溝を設け、更に逆止弁と吸い込み弁とを相対向する
    内側開口部を形成した上下2枚のリーフバルブでそれぞ
    れ構成し、当該補助シート部及び中間シート部と外周シ
    ート部の上端には、上記補助シート部を跨ぐ外側オリフ
    ィス及び中間シート部を跨ぐ中間オリフィスと外周シー
    ト部を跨ぐ内側オリフィスとを順に通路面積が大きくな
    るように形成し、各外側オリフィスをそれぞれ上部室と
    下部室とに開口させ且つ中間オリフィスを介して各内側
    オリフィスをそれぞれ上記外周開口窓に開口させなが
    ら、2枚のリーフバルブを外周開口窓と内側環状溝及び
    外側環状溝に開閉自在に配設したことを特徴とする油圧
    緩衝器のバルブ構造。
  6. 【請求項6】 上記補助シート部,中間シート部,外周
    シート部に形成したオリフィスは、各々のオリフィスの
    下流側の圧力をオリフィス前後の差圧で除したキャビテ
    ーション係数が同一になるように通路面積を設定したこ
    とを特徴とする請求項5に記載の油圧緩衝器のバルブ構
    造。
  7. 【請求項7】 ピストンロッドに装着されたピストンに
    より、シリンダ内に上部室と下部室とを区画し、ピスト
    ンには上部室と下部室とを連通する第1の外周ポートと
    第1の内周ポートとを設け、第1の外周ポートの出口側
    にピストン速度の低速域の減衰力を制御するオリフィス
    を備えた逆止弁を開閉自在に設け、第1の内周ポートの
    出口側には伸側減衰弁を開閉自在に設け、ピストンロッ
    ドの伸縮に応じて逆止弁と伸側減衰弁を開閉することに
    より、伸側減衰力を制御するとともに、シリンダの下端
    部に装着されたバルブケースにより、上記下部室とタン
    ク室に連なる底部室とを区画し、バルブケースには下部
    室と底部室とを連通する第2の外周ポートと第2の内周
    ポートとを設け、第2の外周ポートの出口側にピストン
    速度の低速域の減衰力を制御するオリフィスを備えた吸
    い込み弁を開閉自在に設け、第2の内周ポートの出口側
    には圧側減衰弁を開閉自在に設け、ピストンロッドの伸
    縮に応じて吸い込み弁と圧側減衰弁を開閉することによ
    り、圧側減衰力を制御する油圧緩衝器において、上記ピ
    ストンの第1の外周ポートの出口側とバルブケースの第
    2の外周ポートの出口側に、それぞれ環状の内周シート
    部と環状の外周シート部とで区画された環状の外周開口
    窓を設け、また当該外周開口窓の外側には、外周シート
    部と中間シート部とで区画された環状の内側環状溝及び
    中間シート部と補助シート部とで区画された環状の外側
    環状溝を設け、更に逆止弁と吸い込み弁とを相対向する
    内側開口部を形成した上下2枚のリーフバルブでそれぞ
    れ構成し、上記外周開口窓と内側環状溝及び外側環状溝
    に対向させた下側リーフバルブには、上記補助シート部
    を跨ぐ外側オリフィス及び中間シート部を跨ぐ中間オリ
    フィスと外周シート部を跨ぐ内側オリフィスとを順に通
    路面積が大きくなるように形成し、各外側オリフィスを
    それぞれ上部室と下部室とに開口させ且つ中間オリフィ
    スを介して各内側オリフィスをそれぞれ上記外周開口窓
    に開口させながら、2枚のリーフバルブを外周開口窓と
    内側環状溝及び外側環状溝に開閉自在に配設したことを
    特徴とする油圧緩衝器のバルブ構造。
  8. 【請求項8】 上記補助シート部,中間シート部,外周
    シート部を跨ぐ内側切欠きは、各々の打刻オリフィスの
    下流側の圧力を打刻オリフィス前後の差圧で除したキャ
    ビテーション係数が同一になるように通路面積を設定し
    たことを特徴とする請求項7に記載の油圧緩衝器のバル
    ブ構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010038192A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Hitachi Automotive Systems Ltd 流体圧緩衝器

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JP2010038192A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Hitachi Automotive Systems Ltd 流体圧緩衝器

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