JP2567038B2 - 自動昇降台が設置された印刷機 - Google Patents

自動昇降台が設置された印刷機

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JP2567038B2 JP14047788A JP14047788A JP2567038B2 JP 2567038 B2 JP2567038 B2 JP 2567038B2 JP 14047788 A JP14047788 A JP 14047788A JP 14047788 A JP14047788 A JP 14047788A JP 2567038 B2 JP2567038 B2 JP 2567038B2
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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は自動昇降台が設置された印刷機に関し、印刷
機本体から離れたインキ装置ユニットと印刷機本体との
間で自動的に昇降する作業用の昇降台を有するととも
に、この昇降台の存在に伴なう安全対策を施したもので
ある。
<従来の技術> 紙幣や諸証券を印刷する印刷機においては、一本のゴ
ム胴の周囲に複数の版胴をサテライト状に配置し多色刷
を行っている。この種の印刷機では、複数の版胴が上下
方向に配設されているので構造が複雑であり、版の交換
や清掃等の作業時の作業性を向上させるためには版胴へ
インキを供給しているインキ装置を印刷機本体から切離
して作業スペースを確保する必要がある。そこで、従来
からインキ装置ユニットを印刷機本体に対して移動自在
に構成し、インキ装置ユニットを容易に着脱できるよう
にしたものが考えられている。
第5図はこの種のインキ装置ユニット移動式の印刷機
の一例の概略説明図である。第5図に示すように、この
印刷機11は、給紙装置12と、印刷機本体13と、排紙装置
14と、給紙側インキ装置ユニット15と、排紙側インキ装
置ユニット16とを備えており、給紙装置12と排紙装置14
とは床面10上に延びる左右一対のベッド17で連結されて
いる。印刷機本体13にはゴム胴18と圧胴19とが対接して
軸支されていて、これらゴム胴18と圧胴19の周面には4
個ずつの版胴20,21がそれぞれサテライト状に配置され
て対接されている。
給紙側インキ装置ユニット15と排紙側インキ装置ユニ
ット16は印刷機本体13を挾んでその両側に位置し、それ
ぞれベッド17上に敷設されたレール22に複数のコロ23を
介して載置されていて、そのレール22に沿って移動する
ことで印刷機本体13に対して各々接近離反可能とされて
いる。これらの各インキ装置ユニット15,16は、各々複
数の版胴21又は20にそれぞれ対応する複数のインキ装置
24と給水装置25とを有しており、インキ装置ユニット1
5,16を印刷機本体13側へ移動させて印刷機本体13と連結
したときにこれらの最終ローラが版胴21又は20に対接す
るようになっている。かくて、印刷時には前記最終ロー
ラが版胴21又は20に対接してこれら版胴21又は20にイン
キを供給する。
なお、上記印刷機は、枚葉紙の表裏に一度に印刷する
形式のものであるため、印刷機本体13の左右両側にイン
キ装置ユニット15,16を夫々配設しているが、枚葉紙の
片面に印刷する形式のものである場合には、印刷機本体
の片側にインキ装置ユニットを一個配設したものもあ
る。
<発明が解決しようとする課題> 上記印刷機において、インキ装置ユニット15,16を印
刷機本体13から離し、版の交換,清掃,印圧調整等の印
刷機本体13の調整並びにインカーの清掃、ニップ圧調整
等のインキ装置ユニット15,16の調整を行なう場合に
は、第6図に示すように、印刷機本体13とインキ装置ユ
ニット15,16(図にはインキ装置ユニット16のみを示
す)との間にステップ台を設置し、このステップ台26に
作業者27が乗って、所定の作業を行なっていた。このた
めステップ台26を作業の度に設置したり取り外したりす
る必要があり、これに伴なう作業が面倒である。
また、インキ装置ユニット15,16は押釦の操作により
油圧シリンダである移動手段が駆動されて移動するよう
になっているが、安全を充分に確認し乍ら移動作業を行
なわないと、インキ装置ユニット15,16と印刷機本体13
との間に作業者が挟まれる等の事故を生起する。因に、
第7図に示すように、版胴20,21の調整等の作業とイン
キ装置ユニット15,16の調整等の作業をインキ装置ユニ
ット15,16の両側で別々の作業者27,28が同時に行なう場
合もあるが、この様な場合には両作業者27,28が声を掛
け合うとともに、インキ装置ユニット15,16の移動時に
ブザーを鳴らすようにしていた。即ち、ブザーを鳴らす
以上の安全対策は講じられていなかった。
本発明は、上記従来技術に鑑み、印刷機本体並びにイ
ンキ装置ユニットの調整等、インキ装置ユニットを移動
して行なう作業の作業性を向上させるとともに安全性も
確保し得る自動昇降台が設置された印刷機を提供するこ
とを目的とする。
<課題を解決するための手段> 上記目的を達成する本発明の構成は、版胴等を有する
印刷機本体に対して印刷機本体にインキを供給するイン
キ装置ユニットが水平方向に移動可能に形成されて印刷
機本体に対し接離可能となっている印刷機において、 印刷機本体に対するインキ装置ユニットの接合時にお
けるインキ装置ユニットの下方で、且つ印刷機本体に対
しインキ装置ユニットが離れている時の印刷機本体とイ
ンキ装置ユニットとの間に収納され、昇降手段の駆動に
より上方に突出するよう昇降する昇降台を有すること、
及び 版胴等を有する印刷機本体に対して印刷機本体にイン
キを供給するインキ装置ユニットが移動手段の駆動によ
り水平方向に移動可能に形成されて印刷機本体に対し接
離可能となっている印刷機において、 印刷機本体に対するインキ装置ユニットの接合時にお
けるインキ装置ユニットの下方で、且つ印刷機本体に対
しインキ装置ユニットが離れている時の印刷機本体とイ
ンキ装置ユニットとの間に収納され、昇降手段の駆動に
より上方に突出するよう昇降する昇降台と、 昇降台の上昇及び下降を検出する上昇・下降検出手段
と、 昇降台に作業者が乗ったことを検出する乗降検出手段
と、 インキ装置ユニットの印刷機本体に対する接離を検出
する接離検出手段と、 上昇・下降検出手段が昇降台の上昇を検出していると
き若しくは乗降検出手段が作業者が昇降台に乗っている
ことを検出しているときには移動手段の駆動をロックす
るとともに、接離検出手段が、インキ装置ユニットが印
刷機本体から所定位置迄離れていることを検出している
とき以外には昇降手段の駆動をロックする制御手段とを
有することを特徴とする。
<作用> 上記構成の本考案によれば昇降手段の駆動により自動
的に昇降台が上昇するので、作業者は昇降台上に乗って
所定の作業を行なえば良く、また作業の終了後には昇降
手段の駆動により自動的に昇降台が下降する。
また、昇降台が上昇している事、及び昇降台に作業者
が乗っている事は上昇・下降検出手段及び乗降検出手段
で検出し、これらの場合には移動手段の駆動がロックさ
れる。したがって、インキ装置ユニットが印刷機本体か
ら所定位置迄離れているときにはインキ装置が印刷機本
体側に移動することはない。更に、インキ装置ユニット
が印刷機本体から離れている事は接離検出手段で検出
し、この場合には昇降手段の駆動がロックされる。した
がって、インキ装置ユニットが印刷機本体から所定位置
迄離れているとき以外は昇降台が上昇することはない。
<実 施 例> 以下本発明の実施例の図面に基づき詳細に説明する。
なお、従来技術と同一部分には同一番号を付し重複す
る説明は省略する。
第1図に示すように、本実施例に係る印刷機械は、油
圧シリンダ等の昇降手段(図示せず)により上昇及び下
降される昇降台1を有している。この昇降台1は、通
常、印刷機本体13に対するインキ装置ユニット16の接合
時におけるインキ装置ユニット16の下方で、且つ印刷機
本体13に対しインキ装置ユニット16が所定位置迄離れて
いる時の印刷機本体13とインキ装置ユニット16との間に
収納されている。かくて、版の取り替え等、印刷機本体
13を対象とする作業並びにインキローラのニップ圧調整
等、インキ装置ユニット16を対象とする作業の際には昇
降台1を上昇させ、この昇降台1に作業者が乗って所定
の作業を行なうことができるようになっている。このと
き、インキ装置ユニット16は油圧シリンダである移動装
置29の駆動により移動される。
本実施例においてはリミットスイッチで形成した上昇
・下降検出手段2は、昇降台1の上昇及び下降を検出す
るもので、昇降台1が収納されるインキ装置ユニット16
の下方のピット1b内に配設され、昇降台1の昇降により
凸部1aがアクチュエータ2aに当接することにより動作す
るようになっている。
本実施例においてはマットスイッチで形成した乗降検
出手段3は昇降台1上に作業者が乗ったときその重量で
動作するよう昇降台1の上面に配設してある。
本実施例においては近接スイッチで形成した接離検出
手段4は、インキ装置ユニット16が印刷機本体13に対し
所定距離離れたことを検出するもので、所定距離離れた
インキ装置ユニット16の前端部近傍のベッド17に配設し
てある。
第2図は本実施例に係る印刷機の制御系を示すブロッ
ク線図である。同図に示すように、制御装置5は、上昇
・下降検出手段2が昇降台1の上昇を検出しているとき
若しくは乗降検出手段3が昇降台1上に作業者が乗って
いることを検出しているときには移動装置29の駆動をロ
ックするとともに、接離検出手段4が、インキ装置ユニ
ット16が印刷機本体13から所定位置迄離れていることを
検出しているとき以外には昇降装置8の駆動をロックす
る。
押釦スイッチ6はその操作により昇降装置8を駆動す
るものである。押釦スイッチ7はその操作により移動装
置29を駆動するものである。
上記本実施例によれば、第3図(a)に示すように、
昇降台1が上昇しているときには、この状態を上昇・下
降検出手段2が検出しているので、押釦スイッチ7を操
作しても制御装置5により移動装置29の駆動がロックさ
れる。
また、第3図(b)に示すように、上昇している昇降
台1に作業者27が乗っている場合には、上昇・下降検出
手段2が昇降台1の上昇を検出するとともに、乗降検出
手段3が昇降台1に作業者27が乗っていることを検出し
ているので、押釦スイッチ7を操作しても制御装置5に
より移動装置29の駆動がロックされる。
更に、第3図(c)に示すように、昇降台1は下降し
ていてもこの昇降台1には作業者27が乗っている場合に
は、このことを乗降検出手段3が検出しているので、押
釦スイッチ7を操作しても制御装置5により移動装置29
の駆動がロックされる。
このように、第3図(a)〜第3図(c)に示すよう
な各モードの場合には、インキ装置ユニット16が印刷機
本体13側に移動することはないので、インキ装置ユニッ
ト16が印刷機本体13に衝突すること、及び作業者27がイ
ンキ装置ユニット16と印刷機本体13との間に挾まれるこ
とはない。
更に、第4図に示すように、インキ装置ユニット16が
印刷機本体13に接合しているときには、このことを接離
検出手段4が検出しているので、押釦スイッチ6を操作
しても制御装置5により昇降装置8の駆動がロックされ
る。即ち、インキ装置ユニット16が印刷機本体13に対し
所定距離だけ離れていない場合には昇降台1を昇降させ
ることができないので、インキ装置ユニット16の印刷機
本体13に対する接合時に誤まって昇降台1を上昇させる
ということもなくなる。
<発明の効果> 以上実施例とともに具体的に説明したように、本発明
によれば、インキ装置ユニットを印刷機本体から離した
場合には自動的に昇降台を昇降させることができるの
で、印刷機本体を対象とする、特に高所の作業の作業性
が飛躍的に向上する。また、昇降台が上昇しているとき
及び昇降台に作業者が乗っているときにはこれらの状態
を検出し、インキ装置ユニットの移動をロックするよう
にしたので、インキ装置ユニットの昇降台及び作業者に
対する衝突を未然に防止し得る。更に、昇降台はその上
方の空間があいているときのみ上昇させることができる
ようにしたので、誤まって上昇させることによる事故を
未然に防止し得る。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の実施例を示す説明図、第2図はその制
御系を示すブロック線図、第3図(a)〜第3図(c)
及び第4図は前記実施例の各モードを示す説明図、第5
図〜第7図は従来技術を示す説明図である。 図面中、 1は昇降台、 2は上昇・下降検出手段、 3は乗降検出手段、 4は接離検出手段、 5は制御装置、 8は昇降装置、 13は印刷機本体、 15,16はインキ装置ユニット、 29は移動装置である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】版胴等を有する印刷機本体に対して印刷機
    本体にインキを供給するインキ装置ユニットが水平方向
    に移動可能に形成されて印刷機本体に対し接離可能とな
    っている印刷機において、 印刷機本体に対するインキ装置ユニットの接合時におけ
    るインキ装置ユニットの下方で、且つ印刷機本体に対し
    インキ装置ユニットが離れている時の印刷機本体とイン
    キ装置ユニットとの間に収納され、昇降手段の駆動によ
    り上方に突出するよう昇降する昇降台を有することを特
    徴とする自動昇降台が設置された印刷機。
  2. 【請求項2】版胴等を有する印刷機本体に対して印刷機
    本体にインキを供給するインキ装置ユニットが移動手段
    の駆動により水平方向に移動可能に形成されて印刷機本
    体に対し接離可能となっている印刷機において、 印刷機本体に対するインキ装置ユニットの接合時におけ
    るインキ装置ユニットの下方で、且つ印刷機本体に対し
    インキ装置ユニットが離れている時の印刷機本体とイン
    キ装置ユニットとの間に収納され、昇降手段の駆動によ
    り上方に突出するよう昇降する昇降台と、 昇降台の上昇及び下降を検出する上昇・下降検出手段
    と、 昇降台に作業者が乗ったことを検出する乗降検出手段
    と、 インキ装置ユニットの印刷機本体に対する接離を検出す
    る接離検出手段と、 上昇・下降検出手段が昇降台の上昇を検出しているとき
    若しくは乗降検出手段が作業者が昇降台に乗っているこ
    とを検出しているときには移動手段の駆動をロックする
    とともに、接離検出手段が、インキ装置ユニットが印刷
    機本体から所定位置迄離れていることを検出していると
    き以外には昇降手段の駆動をロックする制御手段とを有
    することを特徴とする自動昇降台が設置された印刷機。
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