JP2567031Y2 - ランプソケット - Google Patents

ランプソケット

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JP2567031Y2
JP2567031Y2 JP4927092U JP4927092U JP2567031Y2 JP 2567031 Y2 JP2567031 Y2 JP 2567031Y2 JP 4927092 U JP4927092 U JP 4927092U JP 4927092 U JP4927092 U JP 4927092U JP 2567031 Y2 JP2567031 Y2 JP 2567031Y2
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connection terminal
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正明 市川
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ランプソケットに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】前面にランプピン挿通孔を有するプラン
ジャを進退自在に挿入する開口を前面に有し分断可能な
連結部を介してプランジャを開口に一体に成型した前部
ボディと、この前部ボディの背面を取付ける後部ボディ
とで、一端寄りにプランジャが位置し他端寄りに電線接
続端子部が位置する略箱体状の本体を形成するランプソ
ケットが提案されている。
【0003】このランプソケットによれば、プランジャ
と前部ボディとを一体に成型できるため、別々に成型ず
る場合と比較してコストダウンが図れるとともに、ソケ
ットの組み立てが効率化できる利点がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、このランプソ
ケットは、抜止め突起をスライド金型により形成する際
に、スライド金型の先端により抜止め突起の抜止め面に
隣接してプランジャの周面に凹部が形成される。そし
て、ランプの着脱に伴ってプランジャが開口を摺動する
際に凹部が前部ボディの開口の縁部に引っ掛かり、プラ
ンジャの動作が阻害される欠点がある。
【0005】したがって、この考案の目的は、プランジ
ャの摺動時の引っ掛かりを防止したランプソケットを提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1のランプソケッ
トは、前面にランプピン挿通孔を有する筒状のプランジ
ャと、このプランジャを進退自在に嵌合する開口を前面
に有し分断可能な連結部を介して前記プランジャを前記
開口に一体に成型した前部ボディと、この前部ボディの
背面を取付けて一端寄りに前記プランジャが位置し他端
寄りに電線接続端子部が位置する略箱体状の本体を形成
する後部ボディと、前記本体内に配設されて前記プラン
ジャを突出付勢する押圧ばねと、前記本体内に配設され
て前記プランジャの前記ランプピン挿通孔の内側に臨む
ランプピン接触部を一端に有するとともに前記電線接続
端子部に設けられた電線接続端子を他端に有する導電板
とを備えたランプソケットにおいて、前記プランジャお
よび前記前部ボディをその前後方向に対向する金型で成
型するとともに、前記開口から前記プランジャを抜止め
する抜止め突起を前記金型の移動方向に交差するスライ
ド金型により前記プランジャの開口縁部の外周に成型
し、さらに前記スライド金型の先端により前記抜止め突
起の抜止め面側に隣接して前記プランジャの周面に形成
された凹部の前記抜止め面に垂直な方向の幅を前記前部
ボディの肉厚よりも小さくしたことを特徴とするもので
ある。
【0007】
【作用】この考案のランプソケットによれば、導電板お
よび押圧ばねを内部に装填し前部ボディを後部ボディに
取付け、かつプランジャの連結部を分断することにより
組み立てが行われる。この場合、抜止め突起を形成する
スライド金型の先端により前記プランジャの外周面に形
成される凹部の抜止め突起の抜止め面に垂直な方向の幅
を前部ボディの肉厚よりも小さくしたため、プランジャ
の摺動時に凹部が前部ボディの開口縁に引っ掛かること
がなく、プランジャの動作がスムースになる。
【0008】
【実施例】この考案の一実施例を図1ないし図7により
説明する。すなわち、このランプソケットは、プランジ
ャ1と、前部ボディ2と、後部ボディ3とを有する。プ
ランジャ1は、筒状であって前面にランプピン挿通孔4
を有する。実施例ではポリプロピレン等の熱可塑性樹脂
製の有天円筒形であって、前面を形成する天部に一対の
ランプピン挿通孔4を並設し、裏面側にランプピン挿通
孔4の仕切り板(図示せず)を形成するとともに開口端
部の外周面に周溝13を形成し周溝13内に抜止め突起
6,7を形成している。
【0009】前部ボディ2は、プランジャ1を進退自在
に嵌合する開口8を前面に有し分断可能な連結部9を介
してプランジャ1を開口8に一体に成型している。実施
例の前部ボディ2は、プランジャ1と同材料の熱可塑性
樹脂製であってプランジャ1を進退自在に挿入する開口
8が一端寄りに形成され、他端よりに電線接続端子部1
0の電線挿入孔部12を前部ボディ2から手前側に突出
するように形成している。また側壁14が電線挿入孔部
12の周囲を除いて全周に形成され、開口8の周囲は開
口8の中心を曲率中心とする円弧面に形成している。ま
た開口8と電線挿入孔部12との間に一対のかしめ用の
筒部15を後面側に立設している。この筒部15は前部
ボディ2の前面側からかしめ用治具を挿入するもので、
先端部に小径のかしめ孔20を形成している。30はサ
イドコア抜き穴である。さらに電線挿入孔部12の両側
に後方に向けて嵌め殺し用の係止爪31を突設するとと
もに係止爪31と筒部15との間の両側縁に取付用切欠
17を形成している。
【0010】また連結部9は一対の抜止め突起6の間の
位置に設けており、図5および図7に示すように連結部
9のプランジャ1の開口端側の表面に連結部9のプラン
ジャ1側の端部の肉厚が薄く前部ボディ2側の端部が厚
くなる傾斜面35を付けている。これによりプランジャ
1の連結部9を分断した場合、肉薄となるプランジャ1
側の端部で連結部9が分断され、図7のようにその分断
面に凹凸39が形成される。
【0011】前記したプランジャ1および前部ボディ2
は、その前後方向に対向する金型で成型するとともに、
開口8からプランジャ1を抜止めする抜止め突起6,7
を金型の移動方向に交差するスライド金型36によりプ
ランジャ1の開口縁部の外周に成型し、さらにスライド
金型36の先端により抜止め突起6,7の抜止め面37
側に隣接してプランジャ1の周面に形成された凹部38
の抜止め面37に垂直な方向の幅Aを前部ボディ2の肉
厚Bよりも小さくしている。したがって、プランジャ1
は開口8よりプランジャ1の開口端部が前部ボディ2の
内方に入り込んだ状態に金型によりで成型され、同時に
金型により凹溝13を周方向に形成し、かつ抜止め突起
6,7および凹部38をその凹溝13内に形成するとと
もに、凹部38が位置する凹溝13の抜止め突起6,7
と凹溝13の側面との幅を前部ボディ2の肉厚Bより小
さくしている。
【0012】また前部ボディ2の成型用のゲート部26
は図3に示すように器具取付時に照明器具の反射板の裏
側に位置して目立たない位置とくに取付用スリット19
のランプ位置と反対側となる電線接続端子部10側に設
けられる。また、連結部9をプランジャ1の電線接続端
子部10と反対側に設けている。金型のゲート部26よ
り熱可塑性樹脂が注入されると、図3の矢印のよう樹脂
が流れて前部ボディ2が形成されていくが、前部ボディ
2の注入端は連結部9であり、連結部9に樹脂が到達す
ると、さらに連結部9を樹脂が流れ込んでプランジャ1
が形成され、最後に抜止め突起7が形成され、これによ
りプランジャ1を一体成型した前部ボディ2が成型され
たこととなる。
【0013】後部ボディ3は前部ホディ2の背面を取付
けて一端寄りにプランジャ1が位置し他端寄りに電線接
続端子部10が位置する略箱体状の本体11を形成す
る。実施例の後部ボディ3は、周壁14の外側に嵌合す
る周壁16を有するとともに電線接続端子部10は電線
挿入孔部12を嵌合させる端子収納箱部13を形成し、
端子収納箱部13と周壁16との間で取付用切欠17に
整合する位置に取付用スリット19を形成している。後
部ボディ3の底面のランプピン挿入孔4に対向する位置
にばね受け突起21を設け、かしめ孔20に整合する位
置にかしめ突起22を突設している。また端子収納箱部
13の中心に仕切り板23を形成するとともに端子収納
箱部13の側壁の内側に内壁33を形成することにより
嵌め殺し用係止爪31を圧入させる穴部24を形成し、
さらにその穴部24に連通して端子収納箱部13の側壁
の奥端側に係止爪31が係止する係止孔25を形成して
いる。
【0014】したがって、前部ボディ2の取付けは、係
止爪31を穴部24に挿入し係止爪31を係止孔25に
係止するとともに、かしめ突起22をかしめ孔20に挿
入し、かしめ突起22の先端を筒部15の前端側よりか
しめ治具で押圧することにより行われる。押圧ばね(図
示せず)は、本体11内に配設されてプランジャ1を突
出付勢するものであるが、公知のものと同様であるので
説明を省略する。また導電板(図示せず)は、本体11
内に配設されてプランジャ1のランプピン挿通孔4の内
側に臨むランプピン接触部(図示せず)を一端に有する
とともに電線接続端子部10の端子収納箱部13に収納
される電線接続端子(図示せず)を他端に有するが公知
のものと同様であるので説明を省略する。
【0015】この実施例によれば、導電板および押圧ば
ねを内部に装填し、前部ボディ2を後部ボディ3に取付
け、かつプランジャ1の連結部9を分断することにより
組み立てが行われる。この場合、スライド金型36の先
端によりプランジャ1の外周面に形成される凹部38の
抜止め突起6の抜止め面37に垂直な方向の幅Aを前部
ボディ2の肉厚Bよりも小さくしたため、プランジャ1
の摺動時に凹部38が前部ボディ2の開口縁に引っ掛か
ることがなく、プランジャ1の動作がスムースになる。
【0016】またプランジャ1の外周の開口端に凹溝1
3を形成し、凹溝13内に抜止め突起6,7とスライド
金型による凹部38を形成したため、プランジャ1と前
部ボディ2が連結部9以外は確実に分離される。さらに
連結部9に傾斜面35を設けて分断位置を細く形成した
ため、本体11の組み立て後にプランジャ1を押すこと
により連結部9の薄い分断部分で切断でき特別な治具を
必要としない。プランジャ1が開口8より押圧ばねによ
って突出する際に、凹凸39が傾斜面35にガイドされ
るので引っ掛かりなく確実にプランジャ1を突出させる
ことができる。
【0017】なお、この考案において前部ボディ2の側
壁14およびプランジャ1の凹溝13はなくてもよい。
【0018】
【考案の効果】この考案のランプソケットによれば、抜
止め突起を形成するスライド金型の先端により前記プラ
ンジャの外周面に形成される凹部の抜止め突起の抜止め
面に垂直な方向の幅を前部ボディの肉厚よりも小さくし
たため、プランジャの摺動時に凹部が前部ボディの開口
縁に引っ掛かることがなく、プランジャの動作がスムー
スになるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1の実施例の分解斜視図である。
【図2】その組み立て状態の斜視図である。
【図3】成型樹脂の流れを示す正面図である。
【図4】断面図である。
【図5】プランジャの部分を拡大した拡大断面図であ
る。
【図6】その抜止め突起の一部を示す部分断面図であ
る。
【図7】連結部および抜止め突起の一部を示す部分断面
図である。
【符号の説明】
1 プランジャ 2 前部ボディ 3 後部ボディ 4 ランプピン挿通孔 6,7 抜止め突起 8 開口 9 連結部 10 電線接続端子部 11 本体 37 抜止め面 38 凹部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面にランプピン挿通孔を有する筒状の
    プランジャと、このプランジャを進退自在に嵌合する開
    口を前面に有し分断可能な連結部を介して前記プランジ
    ャを前記開口に一体に成型した前部ボディと、この前部
    ボディの背面を取付けて一端寄りに前記プランジャが位
    置し他端寄りに電線接続端子部が位置する略箱体状の本
    体を形成する後部ボディと、前記本体内に配設されて前
    記プランジャを突出付勢する押圧ばねと、前記本体内に
    配設されて前記プランジャの前記ランプピン挿通孔の内
    側に臨むランプピン接触部を一端に有するとともに前記
    電線接続端子部に設けられた電線接続端子を他端に有す
    る導電板とを備えたランプソケットにおいて、前記プラ
    ンジャおよび前記前部ボディをその前後方向に対向する
    金型で成型するとともに、前記開口から前記プランジャ
    を抜止めする抜止め突起を前記金型の移動方向に交差す
    るスライド金型により前記プランジャの開口縁部の外周
    に成型し、さらに前記スライド金型の先端により前記抜
    止め突起の抜止め面側に隣接して前記プランジャの周面
    に形成された凹部の前記抜止め面に垂直な方向の幅を前
    記前部ボディの肉厚よりも小さくしたことを特徴とする
    ランプソケット。
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