JP2566688B2 - 自動検針装置 - Google Patents

自動検針装置

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JP2566688B2
JP2566688B2 JP3062414A JP6241491A JP2566688B2 JP 2566688 B2 JP2566688 B2 JP 2566688B2 JP 3062414 A JP3062414 A JP 3062414A JP 6241491 A JP6241491 A JP 6241491A JP 2566688 B2 JP2566688 B2 JP 2566688B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電気、ガス、水道等
の使用量を計量する自動検針用メータからその使用量を
入力して上位の装置へ送信する自動検針装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の自動検針装置を示す構成図
であり、図において、1は定期的に検針指令を出力し、
各自動検針用電力量計4で計量された使用電力量の計量
値を収集して自動検針する集計装置、2は集計装置1側
のモデムである。
【0003】3は集計装置1から検針指令を受けること
により、使用電力量を計量する自動検針用電力量計4か
らその使用電力量の計量値を入力し、その計量値をその
集計装置1へ送信する自動検針装置であり、次に示す構
成からなる。3aは自動検針装置3に内蔵されたモデ
ム、3bは自動検針装置3を制御するCPU、3cは自
動検針用電力量計4とのインターフェイスである。
【0004】4は自動検針用電力量計であり、次に示す
構成からなる。4aは自動検針装置3とのインターフェ
イス、4bは自動検針用電力量計4を制御するCPU、
4cは自動検針用電力量計4の使用に必要なデータ(例
えば、集計装置1からの検針指令が自局に対するもので
あるか否かの判断に使用する自局アドレス、計量した使
用電力量の履歴等)を格納するメモリ、4dは自動検針
用電力量計4の必要なデータを設定する設定器5とのイ
ンターフェイスである。
【0005】次に動作について説明する。
【0006】まず、自動検針装置3では、集計装置1か
らモデム2及び3aを介して指令を受けた場合に、CP
U3bにて、その指令の内容を判断し、自動検針用電力
量計4に対する検針指令であれば、その検針指令をイン
ターフェイス6から自動検針用電力量計4へ伝送する。
【0007】次に、自動検針用電力量計4では、CPU
4bにて、受けた指令の内容を判断し、その指令が検針
指令であれば、その検針指令が自局に対するものである
か否かを判断するために、その検針指令が示すアドレス
と、メモリ4cに格納してある自局アドレスとを照合
し、自局に対する指令であると判断した場合にのみ計量
した使用電力量の計量値をインターフェイス4aから自
動検針装置3に返送する。
【0008】そして、計量値を受けた自動検針装置3
は、その計量値を集計装置1に伝送する。
【0009】次に、自動検針電力量計4は使用期間が限
られているため、一定期間毎に新しいものと交換する必
要がある。そこで、その交換作業について説明する。
【0010】まず、旧の自動検針用電力量計4を取り外
し、そして新の自動検針用電力量計4を設置した後、設
定器5により、新の自動検針用電力量計4が使用するの
に必要なデータが旧の自動検針用電力量計4の必要なデ
ータと同じになるようにキー入力にて設定する。
【0011】なお、図6は設定器5と自動検針用電力量
とのプロトコルを示すデータ伝送図である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の自動検針装置は
以上のように構成されているので、自動検針用電力量計
の交換時における必要なデータの設定の際には設定器を
用いてキー操作により設定しなければならず、操作ミス
による誤設定の可能性があり、また、交換中に集計装置
から検針要求を受けた場合には応答ができないため、集
計装置に異常検出されるおそれがあるなどの課題があっ
た。
【0013】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、設定器を使用しないで設定を可能
にすることにより、人手による入力作業を排除して誤設
定の防止を可能にするとともに、交換中の検針指令に対
しても交換作業中である旨のメッセージを返送できる自
動検針装置を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る自動検針
装置は、自動検針用メータを他の自動検針用メータに交
換する場合、交換後の自動検針用メータの使用に必要な
データを交換前の自動検針用メータから入力してメモリ
に保存するとともに、当該自動検針用メータの交換が終
了すると、そのメモリに保存したデータを交換後の自動
検針用メータに送信して設定する一方、交換中に集計装
置から検針指令を受けた場合にはその集計装置に交換中
である旨の信号を送信する交換処理機能をCPUに設け
たものである。
【0015】
【作用】この発明における自動検針装置は、交換後の自
動検針用メータの使用に必要なデータを交換前の自動検
針用メータから入力してメモリに保存するとともに、当
該自動検針用メータの交換が終了すると、そのメモリに
保存したデータを交換後の自動検針用メータに送信して
設定することにより、設定器を用いることなく必要なデ
ータの設定がされ、また、交換中に集計装置から検針指
令を受けた場合にはその集計装置に交換中である旨の信
号が送信される。
【0016】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。
【0017】図1はこの発明の一実施例による自動検針
装置を示す構成図であり、図において、従来のものと同
一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
【0018】6は自動検針装置であり、次に示す構成か
らなる。6aは自動検針装置6に内蔵されたモデム、6
bは集計装置1から検針指令を受けることにより、自動
検針用電力量計4から使用電力量の計量値を入力し、そ
の計量値をその集計装置1へ送信する中継処理機能、及
び自動検針用電力量計4を他の自動検針用電力量計4に
交換する際に、交換後の自動検針用電力量計4の使用に
必要なデータを交換前の自動検針用電力量計4から入力
してメモリ6eに保存しておき、交換後にその必要なデ
ータを交換後の自動検針用電力量計4に送信して設定す
るとともに、交換中に集計装置1から検針指令を受けた
場合には、その集計装置1に変換中である旨の信号を送
信する交換処理機能を有するCPU、6cは自動検針用
電力量計4とのインターフェイス、6dはCPU6bに
おける中継処理機能及び交換処理機能のうち、いずれの
機能を作動させるかを選択する選択スイッチ、6eはそ
の必要なデータを保存するメモリである。
【0019】次に動作について説明する。
【0020】まず、自動検針装置6は、CPU6bの中
継処理機能により、従来のものと同様に、集計装置1か
ら検針指令を受けた場合には、自動検針用電力量計4か
ら使用電力量の計量値を入力し、その計量値をその集計
装置1に送信する。
【0021】次に、自動検針用電力量計4は使用期間が
限られているため、一定期間毎に新しいものと交換する
必要がある。そこで、その交換作業について説明する。
【0022】まず、交換するにあたって、自動検針装置
6の選択スイッチ6dにより、CPU6bの動作モード
を中継処理機能から交換処理機能に切り替える。
【0023】この結果、図2に示すように、自動検針装
置6が自動検針用電力量計4に対して必要データ待避要
求を出力することにより、必要データが自動検針用電力
量計4から送られてくる。そして、自動検針装置6はそ
の必要データをメモリ6eに格納するとともに、肯定応
答(データを受けとったことを示す返答)を自動検針用
電力量計4に送信し、自動検針用電力量計4の交換が可
能になる。
【0024】次に、交換作業が終了したら自動検針装置
6の選択スイッチ6dにより、CPU6bの動作モード
を交換処理機能に切り替える。
【0025】この結果、図2に示すように、自動検針装
置6が自動検針用電力量計4に対して必要データの設定
要求を出力し、自動検針用電力量計4から肯定応答を受
けたら必要データを自動検針用電力量計4に出力する。
そして、自動検針用電力量計4はその必要データをメモ
リ4cに格納して設定が完了する。
【0026】また、図2に示すように、交換中に、集計
装置1から検針指令があった場合、その検針指令が交換
に係る自動検針用電力量計4に対するものであるか否か
を判定し、交換に係るものであれば現在交換中である旨
の信号を返送することにより、集計装置1におけるエラ
ー発生(データ応答がないことによるエラー)を防止す
る。
【0027】次に、自動検針装置6に待避される自動検
針用電力量計4における必要データの内容について説明
する。
【0028】新旧の自動検針用電力量計4の交換作業に
おいて、引継がれる必要データには、まず、自局アドレ
スがある。これは集計装置1からの検針指令が自局に対
するものであるかを判断する要素であり、自動検針用電
力量計4毎に異なるアドレスが付けられている。また、
自局アドレスは、集計装置1での判断要素であるが、作
業員が個々のお客さまを判断するためのお客さま番号も
同様の目的で必要データ中に含まれる。
【0029】さらに、自動検針用電力量計4内部で計量
に必要なデータの引継ぎとして、時刻、時間帯、蓄積計
量値がある。自動検針用電力量計4では昼間時間帯、夜
間時間帯等の時間帯別計量の機能を保有しているため、
交換時には、旧自動検針用電力量計4と同様の時間帯パ
ターンで同一時刻としておく必要があり、また、集計装
置1での使用電力量算出は、今月の計量値より前月の確
定計量値を引くことにより行われるが、交換後の計量値
が整合されていないと、この使用電力量算出で意味不明
の使用電力量となる可能性があるため、蓄積計量値につ
いても、同様の計量値としておくことが必要であるため
である。
【0030】なお、上記実施例では必要なデータを自動
検針装置6内のメモリ6eに格納するものを示したが、
図3に示すように、集計装置1内のメモリ1cに格納し
てもよい。以下、この場合の交換作業について説明す
る。
【0031】まず、自動検針用電力量計4の選択スイッ
チ7により交換処理機能を選択し、端末発呼により現在
のアドレスとともに、必要データ待避要求を出力する。
自動検針装置6では、自動検針用電力量計4からの端末
発呼データを集計装置1に中継するとともに、発呼デー
タ中に含まれる現在の自動検針用電力量計4のアドレス
をメモリ6eに一時保持する。
【0032】次に、集計装置内のCPU1aでその要求
が検出されると仮アドレス管理部1bに作業中となる自
動検針用電力量計4の現在アドレスを保持させるととも
に割当てアドレスを選出し、必要データ待避用メモリ1
cにメモリエリアを確保した後、現在のアドレスと仮ア
ドレスを含んだ待避要求に対する肯定応答を出力する。
自動検針装置6では、肯定応答中の現在アドレスを判定
し、保持中のアドレスと一致した場合のみ保持アドレス
を肯定応答中の仮アドレスと書き換えるとともに肯定応
答を中継する。自動検針用電力量計4にて肯定応答を受
け取った場合には、待避させる全必要データを送出し、
自動検針装置6で保持されている仮アドレスが付加され
た後、集計装置へ中継される。集計装置1ではあらかじ
め、仮アドレスの名称にて割付けておいた必要データ待
避用メモリ1c内のエリアに待避データを保持してお
く。
【0033】交換作業後、再度選択スイッチの起動にて
新しい自動検針用電力量計4から端末発呼により必要デ
ータ設定要求を出す。自動検針装置6で中継時に仮アド
レスを付加された設定要求は、集計装置のCPU1aで
検出され、仮アドレスより待避中の必要データを限定
し、新自動検針用電力量計4に対して仮アドレスととも
にダウンロードする。自動検針装置6ではダウンロード
データ中の仮アドレスを判定し、保持中のアドレスと一
致した場合のみ、データを中継する。自動検針用電力量
計4にてダウンロードデータを受取った場合には、受信
データを必要データメモリ4cに保持し、集計装置1に
対して、肯定応答を返信する。自動検針装置6で中継時
に仮アドレスを付加された肯定応答は、集計装置1のC
PU1aで検出され、仮アドレスの自動検針用電力量計
4に対して送信したデータが正しく受信されたと判断
し、当該仮アドレスを持つ自動検針装置6にアドレス消
去指令を出力して処理を終了する。
【0034】また、上記実施例では、自動検針用電力量
計を一台交換するものを示したが、複数台の交換作業に
対しても対応できる。
【0035】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば交換後
の自動検針用メータの使用に必要なデータを交換前の自
動検針用メータから入力してメモリに保存するととも
に、当該自動検針用メータの交換が終了すると、そのメ
モリに保存したデータを交換後の自動検針用メータに送
信して設定する交換処理機能をCPUに設けた構成にし
たので、設定器を用いることなく必要なデータの設定が
可能となり、その結果、人手による入力作業が排除でき
るため、誤設定を防止できるなどの効果がある。また、
交換中に集計装置から検針指令を受けた場合にはその集
計装置に交換中である旨の信号を送出する機能もCPU
に設けたので、集計装置において本装置からの不応答に
対して発生するエラーを防止できるなどの効果ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一実施例による自動検針装置
を示す構成図である。
【図2】図2は図1の自動検針装置のプロトコルを示す
データ伝送図である。
【図3】図3はこの発明の他の実施例を示す自動検針装
置の構成図である。
【図4】図4は図3の自動検針装置のプロトコルを示す
データ伝送図である。
【図5】図5は従来の自動検針装置を示す構成図であ
る。
【図6】図6は図5の自動検針装置のプロトコルを示す
データ伝送図である。
【符号の説明】
1 集計装置 4 自動検針用電力量計 6b CPU 6d 選択スイッチ 6e メモリ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集計装置から検針指令を受けると、使用
    電力量等を計量する自動検針用メータからその使用電力
    量等の計量値を入力し、その計量値をその集計装置へ送
    信する中継処理機能と、上記自動検針用メータを他の自
    動検針用メータに交換する場合、交換後の自動検針用メ
    ータの使用に必要なデータを交換前の自動検針用メータ
    から入力してメモリに保存するとともに、当該自動検針
    用メータの交換が終了すると、そのメモリに保存した
    ータを交換後の自動検針用メータに送信して設定する
    、交換中に上記集計装置から検針指令を受けた場合に
    はその集計装置に交換中である旨の信号を送信する交換
    処理機能とを有するCPUと、上記CPUが有する中継
    処理機能又は交換処理機能のうち、いずれの機能を作動
    させるかを選択する選択スイッチとを備えた自動検針装
    置。
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