JP3022948U - データ収集装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】各戸別に設置されている計量メータの検針デー
タあるいは自動販売機の販売データ等を自動的に且つ効
率的に収集する。 【解決手段】 端末インタフェース２ａ，２ｂ，…は、
計量メータ１ａ，２ｂ，…による計量データをメモリ１
２に記憶し、定期的に端末アドレスと共に集中制御装置
４へ送信する。集中制御装置４は、各端末インタフェー
ス２ａ，２ｂ，…からの計量データを受信してメモリに
記憶する。一方、事業者６は、毎月定められた日に収集
命令をＰＨＳ基地局５を通じて集中制御装置４に送信す
る。集中制御装置４は、事業者６からの収集命令を受信
すると、ＩＤ番号をチェックした後、メモリに蓄積され
ている各計量データを読出し、ＰＨＳ基地局５を介して
事業者６に送信する。事業者６は、集中制御装置４から
送られてきた計量データをコンピュータ処理し、各契約
者に対する使用料金の請求処理等を行なう。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、電力、ガス、水道等に代表される検針業務、又は自動販売機等の装 置内情報管理業務において、検針データ、販売データ等を収集するデータ収集装 置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、例えば電力、ガス、水道等に代表される検針業務では、各戸別に計量メ ータを設置し、電力、ガス等の使用量をそれぞれ計量して積算している。そして 、検針員が毎月各需要家まで出向いて計量メータの指針値を目視にて読取ってい る。

【０００３】 また、近年では、例えば缶ジュース類あるいはタバコ等の自動販売機の数が非 常に多くなっているが、これらの販売管理情報は保守員等により個々にチェック して収集している。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

近年、例えばアパートやマンション等の集合住宅では、高層のビルが多くなっ て益々大型化しており、各戸毎に設置される計量メータの数が非常に多くなって いる。このため従来のように検針員が集合住宅の各戸毎に設けられている計量メ ータの指針値をそれぞれ目視にて読取る方法では、１つの集合住宅だけでも検針 に多くの時間が掛かり、検針効率が非常に悪いという問題があった。

【０００５】 また、自動販売機等において、それらの管理データを保守員等により個々にチ ェックして収集しているのでは、データの収集に人手と時間がかかり、非常に高 い人件費が必要になる等の問題があった。

【０００６】 本考案は上記の課題を解決するためになされたもので、各戸別に設置されてい る計量メータの検針データあるいは自動販売機の販売データ等を自動的且つ効率 的に収集し得るデータ収集装置を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

第１の考案に係るデータ収集装置は、各情報収集対象機器に対応して設けられ 、該対象機器のデータを収集してメモリに記憶し、該収集データを端末アドレス と共に小電力無線により外部に送信する端末インタフェースと、上記各端末イン タフェースによる通信可能範囲内に設置され、該端末インタフェースから送信さ れるデータを受信して端末アドレスと共にメモリに記憶し、該メモリに記憶した 端末アドレス及びＰＨＳ通信によりデータ収集センタに送信する集中制御装置と を具備したことを特徴とする。

【０００８】 第２の考案に係る集中制御装置は、各情報収集対象機器から小電力無線により 送られてくる端末アドレスを含む収集データを受信する小電力無線回路と、この 小電力無線回路により受信した収集データを記憶するメモリと、このメモリに記 憶した収集データをＰＨＳ無線によりデータ収集センタに送信するＰＨＳ通信回 路と、上記メモリへのデータの書込み、読出しを制御する制御回路とを具備した ことを特徴とする。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、図面を参照して本考案の一実施形態を説明する。 図１は、本考案の一実施形態に係るデータ収集装置の全体構成図で、電力、ガ ス、水道等の自動検針に実施した場合の例について示したものである。

【００１０】 同図において、１ａ，１ｂ，…は、情報収集対象機器例えば電力、ガス、水道 等における使用量を積算して計量する計量メータで、各戸（需要家）別に設置さ れる。そして、上記計量メータ１ａ，１ｂ，…には、内蔵または外設して端末イ ンタフェース２ａ，２ｂ，…が設けられる。この端末インタフェース２ａ，２ｂ ，…は、詳細を後述するように計量メータ１ａ，１ｂ，…の検針データを小電力 無線により外部に送信するもので、それぞれ固有の端末アドレスを有している。

【００１１】 そして、上記端末インタフェース２ａ，２ｂ，…の通信可能距離内において、 例えば電柱３あるいは建物等に集中制御装置４を設置する。この集中制御装置４ は、詳細を後述するように小電力無線回路及びＰＨＳ通信回路を備え、端末イン タフェース２ａ，２ｂ，…に対しては小電力無線通信によりデータの送受信を行 ない、データ収集センタ、この例では電力、ガス、水道等の供給事業者６に対し てはＰＨＳ基地局５を介してＰＨＳ通信によりデータの送受信を行なう。この場 合、集中制御装置４とＰＨＳ基地局５との間はＰＨＳ通信網７を使用し、ＰＨＳ 基地局５と事業者６との間は公衆回線網８等を使用する。上記集中制御装置４は 、計量メータ１ａ，１ｂ，…の検針データを端末インタフェース２ａ，２ｂ，… を通じて収集し、ＰＨＳ基地局５を介して事業者６に送信する機能を有している 。

【００１２】 次に上記端末インタフェース２ａ，２ｂ，…及び集中制御装置４の詳細につい て説明する。 端末インタフェース２ａ，２ｂ，…は、図２に示すように制御回路１１、メモ リ１２、小電力無線回路１３及び小電力無線アンテナ１４からなり、固有の端末 アドレスが設定される。また、端末インタフェース２ａ，２ｂ，…には、必要に 応じてタイマ等が設けられる。 上記端末インタフェース２ａ，２ｂ，…は、計量メータ１ａ，２ｂ，…による 計量データを制御回路１１により読み取ってメモリ１２に記憶するようになって いる。計量メータ１ａ，１ｂ，…が機械式の場合には、指針の回転に伴ってパル ス信号が出力されるので、このパルス信号を制御回路１１において計数し、使用 量に換算してメモリ１２に記憶する。また、計量メータ１ａ，１ｂ，…が電子式 の場合には、計量メータ１ａ，１ｂ，…からデジタルの計量データが出力される ので、その計量データをメモリ１２にそのまま記憶する。端末インタフェース２ ａ，２ｂ，…は、メモリ１２に記憶したデータを内蔵タイマーに基づいて一定期 間毎に、あるいは集中制御装置４からの収集命令により、制御回路１１がメモリ １２に記憶している計量データを端末アドレスと共に、小電力無線回路１３及び 小電力無線アンテナ１４により集中制御装置４へ送信する。上記小電力無線回路 １３は、随時電波法で定められた特定エリア内（最長半径２００ｍ〜５００ｍ程 度のエリア）の無線システム（例えば特定小電力無線あるいは微弱無線）を使用 するものである。

【００１３】 また、端末インタフェース２ａ，２ｂ，…は、電力供給が可能な場合は別とし て内部にバッテリーを搭載し、各回路部に動作電源を供給する。このときバッテ リーの寿命を考慮し、動作命令がない場合は最低消費電力に抑えるような回路構 成とする。例えば常時は小電力無線回路１３を最低受信レベル（回路スリープ） に設定しておき、データ収集命令の前に回路起動命令を受信して回路を起動する 方式を取り入れる。従って、回路スリープ時は、最低受信レベルに必要な電力と 記憶保持に必要な電力の最低消費電力で動作していることになり、バッテリーの 寿命を延ばすことが可能となる。

【００１４】 また、集中制御装置４は、図３に示すように小電力無線回路２１、制御回路２ ２、メモリ２３、ＰＨＳ通信回路２４、電源部２５からなり、固有の端末アドレ スが設定される。また、集中制御装置４には、必要に応じてタイマ等が設けられ る。そして、上記各回路部を収納したケース本体の下部に小電力無線アンテナ３ １を取り付け、上部にＰＨＳアンテナ３２を取り付ける。 そして、小電力無線回路２１は、小電力無線アンテナ３１により端末インタフ ェース２ａ，２ｂ，…の小電力無線回路２３との間でデータの送受信を行ない、 ＰＨＳ通信回路２４は、ＰＨＳアンテナ３２によりＰＨＳ基地局５を介して事業 者６との間でデータの送受信を行なう。電源部２５は、商用交流電源を整流して 直流電圧に変換し、各回路部に動作電源として供給する。

【００１５】 次に上記実施形態における動作を説明する。 端末インタフェース２ａ，２ｂ，…は、計量メータ１ａ，１ｂ，…による計量 データを制御回路１１により読み取ってメモリ１２に記憶する。そして、端末イ ンタフェース２ａ，２ｂ，…は、例えば毎月定められた日の設定時刻にメモリ１ ２に記憶している計量データを端末アドレスと共に、小電力無線回路１３及び小 電力無線アンテナ１４により集中制御装置４へ送信する。上記メモリ１２からの データ読出しは、内蔵タイマーに基づいて行なうか、あるいは集中制御装置４か らの収集命令に基づいて実行する。

【００１６】 集中制御装置４は、各端末インタフェース２ａ，２ｂ，…から送られてくる計 量データを小電力無線回路２１で受信し、制御回路２２の制御によりそれぞれ端 末アドレスと共にメモリ２３に記憶する。この場合、制御回路２２は、受信した データが正しいか否かを内部アルゴリズム（パリティチェック ＣＲＣ２４）に よりチェックし、データに誤りがあれば再度計量データを収集する。収集した計 量データが正しければ、端末アドレスと共にメモリ２３に蓄積する。上記メモリ ２３に記憶した計量データは、データを収集する毎に更新する。

【００１７】 上記のようにして全ての端末インタフェース２ａ，２ｂ，…から計量データを 収集してメモリ２３に蓄積すると、事業者６からの指令待ちの状態となる。 一方、事業者６は、毎月定められた日、即ち上記集中制御装置４により計量デ ータの収集を終了した後、収集命令である呼び出し信号（集中制御装置４を指定 するＩＤ番号を含む）をＰＨＳ基地局５を通じて集中制御装置４に送信する。集 中制御装置４は、事業者６からの収集命令をＰＨＳアンテナ３２で受信してＰＨ Ｓ通信回路２４に入力する。

【００１８】 ＰＨＳ通信回路２４は、事業者６からの収集命令を受信すると、収集命令に含 まれているＩＤ番号が正しいか否か、すなわち、自己のＩＤ番号に一致するか否 かをチェックし、不一致の場合は次の受信に備える。そして、ＰＨＳ通信回路２ ４は、受信したＩＤ番号と自己のＩＤ番号の一致を検出すると、受信した収集命 令を制御回路２２に出力する。これにより制御回路２２は、メモリ２３に蓄積さ れている各計量データ（端末アドレスを含む）を読出し、ＰＨＳ通信回路２４よ りＰＨＳ基地局５を介して事業者６に送信する。この場合、集中制御装置４は、 内蔵タイマーによる計時データに基づいて、メモリ２３に記憶している計量デー タを定期的に事業者６に送信するようにしても良い。

【００１９】 事業者６は、集中制御装置４から送られてきた計量データをコンピュータ処理 し、各契約者に対する使用料金の請求処理等を行なう。 上記のようにして事業者６は、各戸別に設けられている多数の計量メータ１ａ ，１ｂ，…に対する検針を自動的に且つ一括して行なうことができる。従って、 検針員が各需要家まで出向いて計量メータ１ａ，１ｂ，…の指針値を目視にて読 取る必要がなくなり、検針効率を著しく向上することができる。

【００２０】 なお、上記実施形態では、集中制御装置４は、予め計量メータ１ａ，１ｂ，… の端末インタフェース２ａ，２ｂ，…に対して定期的に計量データの収集を行な うようにしたが、その他、例えば、事業者６から収集命令が与えられた時に端末 インタフェース２ａ，２ｂ，…に対するデータ収集を行なうようにしても良い。

【００２１】 また、上記実施形態では、電力、ガス、水道等の計量データを収集する場合に ついて説明したが、更に例えば計量メータの取り付け年月日情報、新規設置時情 報、導通時間情報の個別情報を収集するようにしても良く、これにより個別情報 管理を行なうことが可能となる。更に、その他、例えば缶ジュース類、タバコ等 の各種自動販売機の販売状態を示す管理情報を端末インタフェース２ａ，２ｂ， …を介して集中制御装置４により収集し、情報収集センタに送信するようにして も良い。

【００２２】 また、例えば計量メータ１ａ，１ｂ，…の故障など、緊急状態が発生した場合 は、端末インタフェース２ａ，２ｂ，…から直ちに緊急情報を集中制御装置４に 送信し、この集中制御装置４より事業者６へ緊急情報を転送することが可能であ る。

【００２３】

【考案の効果】 以上詳記したように本考案によれば、各需要家に設置される電力、ガス、水道 等の計量メータについて自動検針することができ、検針処理の効率化、正確性の 向上及びコストを削減し得ると共に、オートロック・マンション等のセキュリテ ィの向上を図ることができる。 また、自動販売機等の管理データについても自動的に収集でき、確認業務を無 人化して作業の効率化を図り得ると共に経済性を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施形態に係るデータ収集装置の全
体構成を示すブロック図。

【図２】同実施形態における端末インタフェースの構成
を示すブロック図。

【図３】同実施形態における集中制御装置の構成を示す
ブロック図。

【符号の説明】

１ａ，１ｂ，… 計量メータ ２ａ，２ｂ，… 端末インタフェース ３ 集中制御装置 ４ 集中制御装置 ５ ＰＨＳ基地局 ６ 事業者 ７ ＰＨＳ通信網 １１ 制御回路 １２ メモリ １３ 小電力無線回路 １４ 小電力無線アンテナ ２１ 小電力無線回路 ２２ 制御回路 ２３ メモリ ２４ ＰＨＳ通信回路 ２５ 電源部 ３１ 小電力無線アンテナ ３２ ＰＨＳアンテナ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ０６Ｆ 17/40 Ｇ０８Ｃ 15/00 Ｂ Ｈ０４Ｑ 9/00 ３１１ Ｈ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 各情報収集対象機器に対応して設けら
   れ、該対象機器のデータを収集してメモリに記憶し、該
   収集データを端末アドレスと共に小電力無線により外部
   に送信する端末インタフェースと、上記各端末インタフ
   ェースによる通信可能範囲内に設置され、該端末インタ
   フェースから送信されるデータを受信して端末アドレス
   と共にメモリに記憶し、該メモリに記憶した端末アドレ
   ス及びＰＨＳ通信によりデータ収集センタに送信する集
   中制御装置とを具備したことを特徴とするデータ収集装
   置。
2. 【請求項２】 各情報収集対象機器から小電力無線によ
   り送られてくる端末アドレスを含む収集データを受信す
   る小電力無線回路と、この小電力無線回路により受信し
   た収集データを記憶するメモリと、このメモリに記憶し
   た収集データをＰＨＳ無線によりデータ収集センタに送
   信するＰＨＳ通信回路と、上記メモリへのデータの書込
   み、読出しを制御する制御回路とを具備したことを特徴
   とする集中制御装置。