JP2566673Y2 - 自動車のスピーカー取付構造 - Google Patents

自動車のスピーカー取付構造

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JP2566673Y2
JP2566673Y2 JP1991047167U JP4716791U JP2566673Y2 JP 2566673 Y2 JP2566673 Y2 JP 2566673Y2 JP 1991047167 U JP1991047167 U JP 1991047167U JP 4716791 U JP4716791 U JP 4716791U JP 2566673 Y2 JP2566673 Y2 JP 2566673Y2
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俊幸 栗原
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Honda Motor Co Ltd
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  • Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車体パネルの上面に表
皮材を積層してなる自動車のリヤトレーに凹部を形成
し、スピーカー装置の下部を前記凹部に嵌合させた状態
で車体パネルに固定する自動車のスピーカー取付構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のリヤトレーは車両用音響設備の
スピーカー装置を取り付ける場所として利用されるが、
そのリヤトレーとウインドウガラスとの間の空間は一般
に狭小であるため、スピーカー装置とウインドウガラス
との干渉を避けるためには、前記スピーカー装置の下部
をリヤトレーに形成した凹部に埋め込んで上方への突出
量を可及的に小さくすることが望ましい。このように、
スピーカー装置の下部をリヤトレーに形成した凹部に嵌
合させて車体パネルに固定するものとして、例えば、特
公昭63−30837号公報に記載されたものが公知で
ある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、スピーカー
装置をリヤトレーの凹部に嵌合させて固定する際に車体
パネルとの間のシールが充分に行われないと、スピーカ
ー装置の下方から車室内に音が漏れたり、スピーカー装
置の振動が車体パネルに直接伝達される等の不都合が発
生する。このために上記公報に記載のものは、スピーカ
ー装置と車体パネル間に環状にシール部材を介在させて
音漏れの防止と振動の遮断を図っている。
【0004】しかしながら、上述のようにシール部材を
用いると部品点数が増えて組付工数および製造コストが
増加するだけでなく、シール部材の厚さ分だけスピーカ
ー装置の取付け位置が高くなり、リヤトレーの上部空間
が狭められる問題がある。
【0005】本考案は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、取付け位置を低く保ったまま且つ特別のシール部材
を用いることなくリヤトレーにスピーカー装置を取り付
けることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本考案は、スピーカー装置が取付部と、該取付部の
上部外周に半径方向外方に延びる環状フランジ部とを備
え、車体パネルの上面に表皮材を積層してなる自動車の
リヤトレーに凹部が形成され、この凹部に前記取付部
嵌合させた状態で前記スピーカー装置が車体パネルに固
定される、自動車のスピーカー取付構造において、表皮
材に、前記凹部中央に対応する穴を形成し且つその穴の
周囲に複数のスリットを放射状に形成することにより該
表皮材を前記凹部の内面に倣わせ、その表皮材の前記穴
周縁部を前記凹部の底壁上面と前記取付部下面との間
で、また同表皮材の、前記スリットの外周よりも外側部
分を前記車体パネルの、前記凹部を取り囲む部分の上面
と前記フランジ部下面との間でそれぞれ挟圧した状態
で、前記スピーカー装置を車体パネルに固定することを
特徴とする。この特徴によれば、表皮材をスピーカー装
置と車体パネル間に介在させてその間のシール部材とし
て利用可能であり、しかもその表皮材は、それの穴周縁
部がスピーカー装置の取付部と車体パネルの凹部底壁と
の間で、またスリット外側部分がスピーカー装置の外周
フランジ部と車体パネルの凹部周辺部との間でそれぞれ
挟圧されて、それら挟圧部を凹部内外に二重に環状配置
できるから、シール部材を特別に設けなくても、スピー
カー装置の下部からの音漏れやスピーカー装置から車体
パネルへの振動の伝達が極めて効果的に防止され、また
スピーカー装置に対する支持も安定する。
【0007】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明
する。
【0008】図1〜図4は本考案の一実施例を示すもの
で、図1は自動車の全体斜視図、図2は図1の2−2線
断面図、図3はスピーカー装置の取付部の分解図、図4
は図3の4−4線矢視図である。
【0009】図1に示すように自動車Vの車室後部には
リヤシートRの上縁、ウインドウガラスWの下縁、およ
び左右のリヤピラーPの下端により囲まれたリヤトレー
Tが設けられ、そのリヤトレーTには左右一対のスピー
カー装置Sが装着される。
【0010】図2および図3に示すように、スピーカー
装置Sは円盤状の音響振動板1とその下部に固定された
加振器2よりなるスピーカー本体3を備える。環状の取
付部41 とその上端から半径方向外側に延びるフランジ
部42 よりなる合成樹脂製のスピーカーボックス4の中
央開口には、前記スピーカー本体3の加振器2が嵌合し
た状態で保持されるとともに、音響振動板1の上面は前
記フランジ部42 の外周に固定された浅い皿状のスピー
カーグリル5により覆われる。スピーカーボックス4の
取付部41 の下面には後述の車体パネル6のボルト穴6
1 を貫通してナット7に螺合する3本のボルト8が埋め
込まれる。
【0011】リヤトレーTは鋼板製の車体パネル6の上
面にクッション材9、基材10、および表皮材11の3
種類のシートを順次積層した4重構造を備える。車体パ
ネル6には加振器2の下端が遊嵌する円形の開口62
形成され、その上部に積層されるクッション材9と基材
10にはスピーカーボックス4が遊嵌する円形の開口9
1 ,101 がそれぞれ形成される。そして、前記基材1
0の開口101 、クッション材9の開口91 、および車
体パネル6の段部63 により、リヤトレーTの上面にス
ピーカーボックス4が嵌合する凹部12が形成される。
【0012】図3および図4から明らかなように、表皮
材11は表面に繊維質の毛足を有する植毛シートより構
成される。表皮材11には前記車体パネル6の開口62
に重なる位置(従って前記凹部12の中央部)に略円形
の穴111 を備え、その穴111 の周囲には10本のス
リット112 と3本の切欠き113 が放射状に形成され
る。3本の切欠き113 の位置はスピーカーボックス4
の取付部41 の下面から下向きに突出する3本のボルト
8の位置に対応している。なお、前記ボルト8が円周方
向に不等間隔に配置されているのは、スピーカー装置S
の取付角度を一定に保つためである。
【0013】而して、上記スピーカー装置Sを自動車V
のリヤトレーTの凹部12に装着するには、スピーカー
ボックス4の下面に埋め込んだ3本のボルト8を表皮材
11の3個の切欠き113 を介して車体パネル6のボル
ト穴61 を貫通させ、下方からナット7で締め付ければ
良い。このとき、前記表皮材11は放射状に形成した複
数のスリット112 の作用で下向きに彎曲して凹部12
の内面に容易に追随し、その穴111 の周縁部が車体パ
ネル6の開口62 の周囲(即ち前記凹部12の底壁上
面)とスピーカーボックス4の取付部41 の下面との間
に挟まれて固定される。これと同時に、スピーカーボッ
クス4のフランジ部42 の下面は表皮材11のスリット
112 の外周よりも外側部分を上方から押圧して、該外
側部分とクッション材9と基材10を車体パネル6の、
前記凹部12を取り囲む部分との間に挟圧固定する。
【0014】上述のように、スピーカー装置Sのスピー
カーボックス4は、その取付部41の下面とフランジ部
2 の下面とが表皮材11の上面に当接し、柔軟な植毛
シートよりなる表皮材11の弾性によってシール機能が
発揮される。その結果、特別のシール材を用いることな
く、スピーカー装置Sから下方に漏れる音が車室内に回
り込むことを防止し、併せてスピーカー装置Sからリヤ
トレーTへの振動の伝達を防止することができる。しか
も、表皮材11は通常のシール部材に比べてその厚さが
薄いため、前記表皮材11を介在させたことによりスピ
ーカー装置Sの取付位置が極端に高くなることはなく、
ウインドウガラスWとの干渉を回避することができる。
【0015】以上、本考案の実施例を詳述したが、本考
案は前記実施例に限定されるものでなく、実用新案登録
請求の範囲に記載された本考案を逸脱することなく、種
々の小設計変更を行うことが可能である。
【0016】例えば、表皮材11の材質は実施例の植毛
シートに限定されず、不織布や合成樹脂シート等の適宜
の材質を選択することができる。また、表皮材11のス
リット112 の本数や形状は適宜変更可能である。
【0017】
【考案の効果】以上のように本考案の特徴によれば、車
体パネル上面に積層される表皮材に、リヤトレーの凹部
中央に対応する穴を形成し且つその穴の周囲に複数のス
リットを放射状に形成することにより該表皮材を前記凹
部の内面に倣わせ、その表皮材の前記穴周縁部を前記凹
部の底壁上面とスピーカー装置の取付部下面との間で、
また同表皮材の、前記スリットの外周よりも外側部分を
車体パネルの、前記凹部を取り囲む部分の上面とスピー
カー装置のフランジ部下面との間でそれぞれ挟圧させる
ようにしたので、表皮材をスピーカー装置と車体パネル
間に介在させてその間のシール部材として利用すること
ができ、しかもその表皮材は、それの穴周縁部がスピー
カー装置の取付部と車体パネルの凹部底壁との間で、ま
たスリット外側部分がスピーカー装置の外周フランジ部
と車体パネルの凹部周辺部との間でそれぞれ挟圧され
て、それら挟圧部を凹部内外に二重に環状配置すること
ができ、従ってシール部材を特別に設けなくても、スピ
ーカー装置の下部からの音漏れやスピーカー装置から車
体パネルへの振動の伝達を極めて効果的に防止すること
ができ、またスピーカー装置に対する支持も安定する。
しかも、表皮材は厚さが薄いためにスピーカー装置の取
付位置が高くなることがなく、そのスピーカー装置の上
部空間を充分に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車の全体斜視図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】スピーカー装置の取付部の分解図
【図4】図3の4−4線矢視図
【符号の説明】
6・・・・車体パネル 11・・・表皮材 112 ・・スリット 12・・・凹部 S・・・・スピーカー装置 T・・・・リヤトレー

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピーカー装置(S)が取付部(4 1
    と、該取付部(4 1 )の上部外周に半径方向外方に延び
    る環状フランジ部(4 2 )とを備え、車体パネル(6)
    の上面に表皮材(11)を積層してなる自動車のリヤト
    レー(T)に凹部(12)が形成され、この凹部(1
    2)に前記取付部(4 1 を嵌合させた状態で前記スピ
    ーカー装置(S)が車体パネル(6)に固定される、自
    動車のスピーカー取付構造において、 表皮材(11)に、前記凹部(12)中央に対応する穴
    (11 1 )を形成し且つその穴(11 1 )の周囲に複数
    のスリット(112 )を放射状に形成することにより該
    表皮材(11)を前記凹部(12)の内面に倣わせ、その表皮材(11)の前記穴(11 1 )周縁部を前記凹
    部(12)の底壁上面と前記取付部(4 1 )下面との間
    で、また同表皮材(11)の、前記スリット(11 2
    の外周よりも外側部分を前記車体パネル(6)の、前記
    凹部(12)を取り囲む部分の上面と前記フランジ部
    (4 2 )下面との間でそれぞれ 挟圧した状態で、前記ス
    ピーカー装置(S)を車体パネル(6)に固定すること
    を特徴とする、自動車のスピーカー取付構造。
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US10129647B2 (en) * 2016-05-25 2018-11-13 Lg Electronics Inc. Wireless sound equipment

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