JP2566619Y2 - 作業車の走行用油圧装置 - Google Patents

作業車の走行用油圧装置

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JP2566619Y2
JP2566619Y2 JP1918592U JP1918592U JP2566619Y2 JP 2566619 Y2 JP2566619 Y2 JP 2566619Y2 JP 1918592 U JP1918592 U JP 1918592U JP 1918592 U JP1918592 U JP 1918592U JP 2566619 Y2 JP2566619 Y2 JP 2566619Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】二個の油圧モータの接続を直列あ
るいは並列に選択的に切換えて走行する高所作業車等の
作業車の走行用油圧装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2および図3に基いて説明する。油圧
ポンプ1からの圧油をABR接続型三位置切換弁2で流
れの方向と流量を制御しており、三位置切換弁2のAポ
ートおよびBポートはそれぞれ油路11および油路12と接
続され各油路11および12は直並列切換弁4のRポートお
よびAポートに接続されている。油路11は途中で分岐さ
れ油路13aを介して油圧モータ7aの一側ポートに接続
され、油路13aにはカウンタバランス弁6aが油路11か
ら油圧モータ7aの一側ポートに向かって自由に流れる
方向に装入されている。油圧モータ7aの他側ポートと
直並列切換弁4を接続している油路14aには、カウンタ
バランス弁6aが直並列切換弁4から油圧モータ7aの
他側ポートに向かって自由に流れる方向に装入されてい
る。油路12は途中で分岐され油路14bを介して油圧モー
タ7bの他側ポートに接続され、油路14bにはカウンタ
バランス弁6bが油路12から油圧モータ7bの他側ポー
トに向かって自由に流れる方向に装入されている。油圧
モータ7bの一側ポートと直並列切換弁4を接続してい
る油路13bには、カウンタバランス弁6bが直並列切換
弁4から油圧モータ7bの一側ポートに向かって自由に
流れる方向に装入されている。油圧モータ7a、7bに
はそれぞれネガティブブレーキ8a、8bが取付けら
れ、常時は内蔵するばねによってブレーキが掛かり、走
行時には走行用の圧油が対応するカウンタバランス弁6
a、6bを通過して供給されてばねに抗してブレーキが
開放されるようになっている。直並列選択スイッチ5
は、その接断で直並列切換弁4の切換えを行い、回路を
接で直列状態に、断で並列状態にするようになってい
る。
【0003】作動について、図2において直列を選択し
た場合について説明する。直並列選択スイッチ5を接に
すると、直並列切換弁4のソレノイドに通電されるの
で、直並列切換弁4は直列状態に切換わり、直並列切換
弁4は油路14aと油路13bを連通させた状態になる。三
位置切換弁2をI位置に切換えると、三位置切換弁2は
油圧ポンプ1からの圧油を油路11に流す。直並列切換弁
4は図に示された位置と反対の切換え位置にあるので、
圧油は油路11から油路13aに流入しカウンタバランス弁
6aのチェック部を経過して油圧モータ7aの一側ポー
トに供給される。ネガティブブレーキ8aは、カウンタ
バランス弁6a(油路13aの圧油をパイロット圧として
開いている。)を通過して供給された圧油によって開放
される。油圧モータ7aの他側ポートから排出された圧
油は油路14aに流入しカウンタバランス弁6aのカウン
タバランス部(油路13aの圧油をパイロット圧として開
いている。)を経過して直並列切換弁4に至る。直並列
切換弁4は油路14aと油路13bを連通させた状態である
から、圧油は油路13bに流入し、カウンタバランス弁6
bのチェック部を経過して油圧モータ7bの一側ポート
に供給される。ネガティブブレーキ8bは、カウンタバ
ランス弁6b(油路13bの圧油をパイロット圧として開
いている。)を通過して供給された圧油によって開放さ
れる。油圧モータ7bの他側ポートから排出された圧油
は油路14bに流入しカウンタバランス弁6bのカウンタ
バランス部(油路13bの圧油をパイロット圧として開い
ている。)を経過して油路12に至る。油路12からは三位
置切換弁2を経過してタンク3に戻る。このように直並
列選択スイッチ5を接にし、三位置切換弁2をI位置に
切換えている状態では、ネガティブブレーキ8a、8b
が開放され、油圧ポンプ1からの圧油の全流量が油圧モ
ータ7aを経過したのち油圧モータ7bを経過して流れ
るので、油圧モータ7aおよび油圧モータ7bは高速で
回転し作業車は高速で走行することができるのである。
【0004】走行している作業車の三位置切換弁2をI
位置から中立位置に戻すと、油圧ポンプ1からの圧油を
三位置切換弁2が遮断し、油路11へは圧油が供給されな
くなる。そこでカウンタバランス弁6a,6bは中立位
置に戻り、閉じたカウンタバランス部と同じくチェック
部とが、油圧モータ7a,7bの一側ポートおよび他側
ポートに接続している各油路13a、14a、13b、14bか
らの作動油の流出を遮断する。油圧的にロックされた油
圧モータ7a,7bによってブレーキ力が発生するた
め、油圧モータ7a、7bは減速後停止し、作業車が停
止する。開放されていたネガティブブレーキ8a、8b
には、圧油が供給されなくなりタンク3に開放されるの
でブレーキが掛かる。油圧的にロックされた油圧モータ
7a,7bとネガティブブレーキ8a、8bによって、
作業車は停止状態を維持する。
【0005】ところで停止する過程においてカウンタバ
ランス弁6a,6bのカウンタバランス部の閉じるタイ
ミングにずれが発生する。(三位置切換弁2が中立位置
に戻されると油路13aに圧油が供給されなくなり、カウ
ンタバランス弁6aが閉じる。カウンタバランス弁6a
が閉じることによって油路13bに圧油が供給されなくな
りカウンタバランス弁6bが閉じる。)油圧モータ7a
にはABR接続型三位置切換弁2を通って作動油が流入
するが、油圧モータ7aの他側ポートから排出された圧
油が油路14a中のカウンタバランス弁6aの閉じている
カウンタバランス部とカウンタバランス弁6aのチェッ
ク部とによって遮断されているため油圧モータ7bには
作動油が流入せず、油圧モータ7bがキャビテーション
を起こすという問題がある。
【0006】そこで図3に示すように油路14aにカウン
タバランス弁6aを迂回するバイパス油路15aを設ける
とともに、油路13bのカウンタバランス弁6bを迂回す
るバイパス油路15bを設けることが考えられる。このよ
うにすれば油圧モータ7bがキャビテーションを起こそ
うとした場合に、油圧モータ7aの他側ポートから排出
された圧油が油路14a中のバイパス油路15aによってカ
ウンタバランス弁6aを迂回して油路13bに流入するの
で、油圧モータ7bはキャビテーションを起こさない。
ところがカウンタバランス弁6aが油圧モータ7aの他
側ポートから排出された圧油を油路14aにおいて遮断し
ているのを、バイパス油路15aによって迂回させてしま
うため、油圧的にロックされた油圧モータ7bによって
ブレーキ力が発生しているものの油圧モータ7aにはブ
レーキ力が発生しない。つまりブレーキ力は一方の油圧
モータにしか発生しないと言う問題がある。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】停止する過程において
カウンタバランス弁6a,6bのカウンタバランス部の
閉じるタイミングにずれが発生しても直列接続における
下流側の油圧モータにキャビテーションを発生させない
とともに、油圧的なロックによる二個の油圧モータの合
計したブレーキ力を減少させない走行用油圧装置を提供
することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案の作業車の走行用
油圧装置は、油圧ポンプと、油圧ポンプにより発生した
圧油を給排制御するABR接続型三位置切換弁と、その
給排両ポートに当該ポートに向かって流入自由な方向に
カウンタバランス弁を備えた二個の油圧モータと、直並
列切換スイッチにより操作され前記二個の油圧モータの
三位置型切換弁に対する接続状態を直列状態と並列状態
に選択的に切換える直並列切換弁を備えるとともに、直
列状態に接続した場合に上流側になる油圧モータの排出
側のカウンタバランス弁を迂回するバイパス油路を合計
二個設けて、前記二個の油圧モータで走行するように構
成した高所作業車等の作業車において、前記二個のバイ
パス油路に各一個のシャットオフ弁を設け、前記直並列
切換スイッチを直列状態に選択した場合にはシャットオ
フ弁を連通位置とし並列状態に選択した場合にはシャッ
トオフ弁を遮断位置とするよう構成した。
【0009】
【作用】高速走行をするために直並列切換スイッチ5を
直列に切換えると、直並列切換弁4が直列状態に切換わ
るとともに、シャットオフ弁が連通位置に切換わる。走
行用操作レバーを走行方向に傾動させて三位置切換弁2
を切換えれば、油圧ポンプ1からの圧油が、油圧モータ
7aと油圧モータ7bとに直並列切換弁4によって直列
に流れ、油圧モータ7a、7bは高速で回転し、作業車
は高速で走行するのである。
【0010】停止するには走行用操作レバーを戻して三
位置切換弁2を中立位置にすれば、油圧ポンプ1から油
圧モータ7aと油圧モータ7bへの圧油が遮断される。
油圧モータ7a、7bは、カウンタバランス弁6aある
いは6b(油圧モータ7a、7bの回転方向により択一
される。)によって減速されたのち停止するので、作業
車は停止する。停止する過程においてカウンタバランス
弁6a,6bのカウンタバランス部の閉じるタイミング
にずれが発生しても上流側になる油圧モータの排出側の
カウンタバランス弁を迂回するバイパス油路15a、15b
のシャットオフ弁が連通位置であるので、油圧モータ7
a,7bにキャビテーションを発生しない。
【0011】登坂走行等大きな駆動力が必要な走行をす
るために直並列切換スイッチ5を並列に切換えると、直
並列切換弁4が並列状態に切換わるとともに、シャット
オフ弁が遮断位置に切換わる。走行用操作レバーを走行
方向に傾動させて三位置切換弁2を切換えれば、油圧ポ
ンプ1からの圧油が、油圧モータ7aと油圧モータ7b
とに直並列切換弁4によって並列に流れ、油圧モータ7
a、7bは低速で回転し、作業車は駆動力が大きな低速
で走行するのである。
【0012】停止するには走行用操作レバーを戻して三
位置切換弁2を中立位置にすれば、油圧ポンプ1から油
圧モータ7aと油圧モータ7bへの圧油が遮断される。
油圧モータ7a、7bは、カウンタバランス弁6aある
いは6b(油圧モータ7a、7bの回転方向により択一
される。)によって減速されたのち停止するので、作業
車は停止する。停止する過程においてカウンタバランス
弁6a,6bのカウンタバランス部の閉じるタイミング
にずれが発生しても油圧モータ7a、7bは並列状態で
あるので、油圧モータ7a,7bにキャビテーションを
発生しない。またバイパス油路15a、15bのシャットオ
フ弁が遮断位置に切換わっているので、油圧モータ7
a,7bにはカウンタバランス弁6a,6bが効いて、
油圧モータ7a,7bの双方ともに油圧的なロックによ
るブレーキ力が発生する。
【0013】
【実施例】図1に基いて説明する。従来の技術として図
2および図3に用い説明した符号1〜8は、同義である
ので説明を省き以下の説明に用いる。9は、シャットオ
フ弁である。シャットオフ弁9は、二個のバイパス油路
15a、15bに各一個を備え、直並列切換スイッチ5の切
換え結果によって直列状態を選択した場合には連通位置
とし並列状態を選択した場合には遮断位置とするよう構
成されている。
【0014】作動について説明する。高速走行をするた
めに直並列切換スイッチ5を接にすると、直並列切換弁
4が直列状態に切換わるとともに、シャットオフ弁9が
連通位置に切換わる。走行用操作レバーを走行方向に傾
動させて三位置切換弁2を切換え位置Iに切換える。
【0015】油圧ポンプ1からの圧油が、三位置切換弁
2、油路11、油路13a、カウンタバランス弁6aのチェ
ック部を経過して油圧モータ7aの一側ポートに供給さ
れる。ネガティブブレーキ8aは、カウンタバランス弁
6a(油路13aの圧油をパイロット圧として開いてい
る。)を通過して供給された圧油によって開放される。
油圧モータ7aの他側ポートから排出された圧油は、油
路14aに流入しカウンタバランス弁6aのカウンタバラ
ンス部(油路13aの圧油をパイロット圧として開いてい
る。)およびバイパス油路15aを経過して直並列切換弁
4に至る。直並列切換弁4は直列接続側に切換えられて
いるので油路14aと油路13bを連通させた状態になって
おり、圧油は油路13bに流入し、カウンタバランス弁6
bのチェック部およびバイパス油路15bを経過して油圧
モータ7bの一側ポートに供給される。ネガティブブレ
ーキ8bは、カウンタバランス弁6b(油路13bの圧油
をパイロット圧として開いている。)を通過して供給さ
れた圧油によって開放される。油圧モータ7bの他側ポ
ートから排出された圧油は油路14bに流入しカウンタバ
ランス弁6bのカウンタバランス部(油路13bの圧油を
パイロット圧として開いている。)を経過して油路12に
至る。油路12からは三位置切換弁2を経過してタンク3
に戻る。このように直並列選択スイッチ5を接にし、三
位置切換弁2をI位置に切換えている状態では、ネガテ
ィブブレーキ8a、8bが開放され、油圧ポンプ1から
の圧油の全流量が油圧モータ7aを経過したのち油圧モ
ータ7bを経過して流れるので、油圧モータ7aおよび
油圧モータ7bは高速で回転し作業車は高速で走行する
ことができるのである。
【0016】停止するには走行用操作レバーを戻して三
位置切換弁2をI位置から中立位置にすれば、油圧ポン
プ1からの圧油を三位置切換弁2が遮断し、油路11へは
圧油が供給されなくなる。そこでカウンタバランス弁6
a,6bは中立位置に戻り、閉じたカウンタバランス部
と同じくチェック部とが、油圧モータ7a,7bの一側
ポートおよび他側ポートに接続している各油路13a、14
a、13b、14bからの作動油の流出を遮断する。ただし
二個のバイパス油路15a、15bに備えられたシャットオ
フ弁9が連通位置にあるため、上流側になる油圧モータ
7aあるいは7bの排出側のカウンタバランス弁6aあ
るいは6bはバイパス油路15aあるいは15bによって圧
油が迂回するので、下流側になる油圧モータ7aあるい
は7bだけが油圧的にロックされる。油圧的にロックさ
れた油圧モータ7aあるいは7bによってブレーキ力が
発生するとともに、開放されていたネガティブブレーキ
8a、8bには、圧油が供給されなくなりタンク3に開
放されるためブレーキが掛かるので、油圧モータ7a、
7bは減速後停止し、作業車が停止する。。油圧的にロ
ックされた油圧モータ7aあるいは7bとネガティブブ
レーキ8a、8bによって、作業車は停止状態を維持す
る。
【0017】停止する過程においてカウンタバランス弁
6a,6bのカウンタバランス部の閉じるタイミングに
ずれが発生しても、二個のバイパス油路15a、15bに備
えられたシャットオフ弁9が連通位置にあるため、上流
側になる油圧モータ7aの排出側のカウンタバランス弁
6aはバイパス油路15aによって作動油が迂回する。そ
こでABR接続型の三位置切換弁2、油路11,13a,14
a,バイパス油路15a、直並列切換弁4、油路13bを経
由して作動油をタンク3から油圧モータ7a,7bは吸
込むので、油圧モータ7a,7bにはキャビテーション
が発生しない。
【0018】登坂走行等大きな駆動力を必要とする場合
には、直並列切換スイッチ5を断にすると、直並列切換
弁4が並列状態(油路11と油路13b、油路12と油路14a
がそれぞれ連通位置)に切換わるとともに、シャットオ
フ弁9が遮断位置に切換わる。
【0019】油圧ポンプ1からの圧油が、三位置切換弁
2、油路11、油路13a、カウンタバランス弁6aのチェ
ック部を経過して油圧モータ7aの一側ポートに供給さ
れるとともに、油路11から直並列切換弁4、油路13b、
カウンタバランス弁6bのチェック部を経過して油圧モ
ータ7bの一側ポートに供給される。ネガティブブレー
キ8aは、カウンタバランス弁6a(油路13aの圧油を
パイロット圧として開いている。)を通過して供給され
た圧油によって開放され、ネガティブブレーキ8bは、
カウンタバランス弁6b(油路13bの圧油をパイロット
圧として開いている。)を通過して供給された圧油によ
って開放される。油圧モータ7aの他側ポートから排出
された圧油は、油路14aに流入しカウンタバランス弁6
aのカウンタバランス部(油路13aの圧油をパイロット
圧として開いている。)を経過して直並列切換弁4に至
る。この圧油は、油路14aと油路12が連通状態になって
いるので、油圧モータ7bの他側ポートから排出され油
路14bに流入しカウンタバランス弁6bのカウンタバラ
ンス部(油路13bの圧油をパイロット圧として開いてい
る。)を経過した圧油と油路12で合流する。油路12から
は三位置切換弁2を経過してタンク3に戻る。バイパス
油路15a、15bに備えられたシャットオフ弁9が遮断位
置にあるため、バイパス油路15a、15bを圧油が通過す
ることはない。このように直並列選択スイッチ5を断に
し、三位置切換弁2をI位置に切換えている状態では、
ネガティブブレーキ8a、8bが開放され、油圧ポンプ
1からの圧油の全流量が油圧モータ7aと油圧モータ7
bとに分流されて並列に流れるので、油圧モータ7aお
よび油圧モータ7bは低速で回転し作業車は駆動力の大
きい低速で走行することができるのである。
【0020】停止するには走行用操作レバーを戻して三
位置切換弁2をI位置から中立位置にすれば、油圧ポン
プ1からの圧油を三位置切換弁2が遮断し、油路11へは
圧油が供給されなくなる。そこでカウンタバランス弁6
a,6bは中立位置に戻り、閉じたカウンタバランス部
と同じくチェック部とが、油圧モータ7a,7bの一側
ポートおよび他側ポートに接続している各油路13a、14
a、13b、14bからの作動油の流出を遮断する。油圧的
にロックされた油圧モータ7a、7bによってブレーキ
力が発生するとともに、開放されていたネガティブブレ
ーキ8a、8bには、圧油が供給されなくなりタンク3
に開放されるためブレーキが掛かるので、油圧モータ7
a、7bは減速後停止し、作業車が停止する。油圧的に
ロックされた油圧モータ7a、7bとネガティブブレー
キ8a、8bによって、作業車は停止状態を維持する。
油圧モータ7a、7bの双方ともに油圧的にロックされ
たブレーキ力が発生するので、作業車としてのブレーキ
力が大きい。
【0021】停止する過程においてカウンタバランス弁
6a,6bのカウンタバランス部の閉じるタイミングに
ずれが発生しても、直並列切換弁4が並列状態であり油
路11と油路13b、油路12と油路14aがそれぞれ連通状態
になっているため、ABR接続型の三位置切換弁2、油
路11,13a,直並列切換弁4、油路13bを経由して作動
油をタンク3から油圧モータ7a,7bは吸込むので、
油圧モータ7a,7bにはキャビテーションが発生しな
い。
【0022】三位置切換弁2をII位置に切換えた場合に
は、これまでの上記の説明と圧油が逆方向に流れ油圧モ
ータ7a、7bが逆回転をするだけであるから、説明を
省略する。
【0023】
【考案の効果】既存の油圧回路に簡単な弁と電気回路を
追加するだけで、停止時において油圧モータにキャビテ
ーションを発生させないとともに、作業車として大きな
ブレーキ力を持つ走行用油圧装置を提供できるので、故
障がなく機能を損なわない走行装置としてその効果の大
きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の作業車の走行用油圧装置を示す説明図
である。
【図2】従来の作業車の走行用油圧装置を示す説明図で
ある。
【図3】従来の作業車の走行用油圧装置を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 油圧ポンプ 2 三位置切換弁 4 直並列切換弁 5 直並列切換スイッチ 6a,6b カウンタバランス弁 7a,7b 油圧モータ 9 シャットオフ弁 15a,15b バイパス油路

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ポンプと、油圧ポンプにより発生し
    た圧油を給排制御するABR接続型三位置切換弁と、そ
    の給排両ポートに当該ポートに向かって流入自由な方向
    にカウンタバランス弁を備えた二個の油圧モータと、直
    並列切換スイッチにより操作され前記二個の油圧モータ
    の三位置型切換弁に対する接続状態を直列状態と並列状
    態に選択的に切換える直並列切換弁を備えるとともに、
    直列状態に接続した場合に上流側になる油圧モータの排
    出側のカウンタバランス弁を迂回するバイパス油路を合
    計二個設けて、前記二個の油圧モータで走行するように
    構成した高所作業車等の作業車において、 前記二個のバイパス油路に各一個のシャットオフ弁を設
    け、前記直並列切換スイッチを直列状態に選択した場合
    にはシャットオフ弁を連通位置とし並列状態に選択した
    場合にはシャットオフ弁を遮断位置とするよう構成した
    ことを特徴とする作業車の走行用油圧装置。
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