JP2566476B2 - 液封入防振装置 - Google Patents

液封入防振装置

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JP2566476B2
JP2566476B2 JP2054345A JP5434590A JP2566476B2 JP 2566476 B2 JP2566476 B2 JP 2566476B2 JP 2054345 A JP2054345 A JP 2054345A JP 5434590 A JP5434590 A JP 5434590A JP 2566476 B2 JP2566476 B2 JP 2566476B2
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京一 藤浪
弘明 河原
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Toyota Motor Corp
Toyoda Gosei Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は液封入防振装置に関し、特に液室を形成した
防振ゴム体を内外二重筒の間に配設してなる筒型液封入
防振装置の構造改良に関する。
[従来の技術] 第3図および第4図に筒型液封入防振装置の一例を示
す。図において、5は車両フレームに固定されるホルダ
であり、筒状のホルダ部51とこれを支持する脚部52とよ
り構成されている。上記ホルダ部51には薄肉の外筒1が
圧入固定してあり、この外筒1には下半部内に防振ゴム
体3が設けてある。
防振ゴム体3は外周面がインターリング6に接合さ
れ、このインターリング6を上記外筒1内に液密的に嵌
着してある。上記防振ゴム体3は下半部内に空間が形成
されて、ここを主液室Aとしてある。この主液室A内に
はこれよりやや小さくほぼ相似形の樹脂ブロック31が配
設してある。上記防振ゴム体3の上半部中央には内筒2
が貫通埋設してあり、内筒2の一端外周に一端を嵌装固
定した緩衝ゴム板32が、防振ゴム体3の上側面と内方へ
大きく凹陥したインターリング6の上半部との間に位置
している。
上記インターリング6は外周の中央部が内方へ凹陥す
るとともに、この凹陥部は上記主液室Aに面する部分で
開口しており、上記凹陥部に沿って外筒1との間にはリ
ング板状の絞り部材7が配設してある。絞り部材7は上
部で開口し、この開口縁と外筒1内周に外周を挟着せし
めて薄肉のゴム膜4が配設してある。
上記絞り部材7には下半部の外筒と接する面に平行溝
71、72が形成され、この平行溝の一方71は一端が上記主
液室Aに開口するとともに他端で平行溝の他方72に連通
し、他方の平行溝72は折り返して、上記ゴム膜4とイン
ターリング6上半部との間に形成された副液室Bへ延び
ている。かかる平行溝71、72により絞り流路Fが形成さ
れている。
上記ゴム膜4と外筒1内周との間の空間Cは、外筒1
に設けた貫通孔11と、これに一致せしめて上記ホルダ5
のホルダ部51周面に設けたやや大径の貫通孔55を通って
大気に通じている。
上記内筒2にはエンジン連結ボルトが挿通され、エン
ジン振動が入力すると内筒2が外筒1に対して相対移動
して主液室Aが変形し、密封液が絞り流路Fを高抵抗で
副液室Bへ流通して効果的な振動減衰作用をなす。
過大な振動入力に対しては、内筒2が上記樹脂ブロッ
ク31ないし緩衝ゴム板32に当接して防振ゴム体3の過度
の変形が防止される。
[発明が解決しようとする課題] ところで、薄肉ゴム膜4の自由な変形を補償するため
に、上述の如く空間Cを大気に連通せしめる必要があ
り、このために外筒1とホルダ部51に貫通孔11、55を設
けて、外筒1をホルダ部51内に圧入する際にこれら貫通
孔11、55が一致するように外筒1の回転姿勢を正確に調
整する必要があり、圧入に手間取る。
また、エンジンの支持状態によっては、図に示すよう
に空間Cが上方に位置する場合があり、この場合には貫
通孔55をホルダ部51の上側面に形成するため、ここに水
が溜まって錆びを生じ、あるいはこれを防止するために
カバーを取付ける等の手間を要する。
本発明はかかる課題を解決するもので、外筒圧入時の
位置調整の手間を要さず、かつホルダ部貫通孔への水入
りを防止してカバー取付け等を不要とした液封入防振装
置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明の構成を説明すると、液封入防振装置は、基体
に固定された筒状ホルダ5内に外筒1を嵌着固定すると
ともに、上記外筒1内に配設した防振ゴム体3に内筒2
を保持せしめ、上記防振ゴム体3内に主液室Aを形成し
て液を封入するとともに、防振ゴム体3と外筒1間の空
間C内に、上記主液室Aより絞り流路Fを経て至る封入
液を保持する薄肉ゴム膜4を室壁とする副液室Bを形成
し、上記筒状ホルダ5には筒内周に全周に延びる凹溝53
を形成してこれを上記筒状ホルダ5の下半周位置で貫通
孔54により大気へ連通せしめるとともに、上記外筒1に
は上記空間Cに面する位置に貫通孔11を設けて、該貫通
孔11により上記空間Cを上記凹溝53に連通せしめたもの
である。
[作用] 上記構成の液封入防振装置において、外筒1を筒状ホ
ルダ5内に嵌着した状態で空間Cは貫通孔11により凹溝
53に連通する。この凹溝53はホルダ5の筒内周全周に形
成してあるから、外筒1の圧入をいかなる回転姿勢で行
っても常に貫通孔11は凹溝53に連通する。しかして、外
筒1圧入時の正確な位置調整が不要となって圧入作業が
迅速化される。
そして、上記凹溝53を筒外へ連通せしめる貫通孔54
は、空間Cの位置に無関係に設けることができるから、
これを筒状ホルダ5の下半周に設けることで水入りのお
それがなくなり、したがってカバーを取付ける等の必要
もない。
[実施例] 以下、本発明に係る液封入防振装置の一例を従来構造
との相違点を中心に以下に説明する。
第1図および第2図において、ホルダ5の筒状ホルダ
部51内には外筒1が圧入固定されており、該外筒1内に
液密的に嵌着されたインターリング6に外周を接合し
て、主液室Aを下半部内に形成した防振ゴム体3が設け
てある。この防振ゴム体3には上半部中心に内筒2が貫
通埋設してある。上記インターリング6の外周中央凹陥
部には外筒1との間に絞り部材7が配設してあって、該
絞り部材7に形成した絞り流路Fにより、絞り部材7の
上半開口縁に張設した薄肉ゴム膜4を室壁とする副液室
Bと上記主液室Aとが連通せしめられている。
上記ホルダ部51は周面の中央が全周に亙って外方へ突
出変形せしめられてリブとなっており、外筒1の外周に
接するホルダ51内周面には上記リブにより凹溝53が形成
されている。外筒1には空間Cに面する左右の対称位置
にそれぞれ貫通孔11が形成されて空間Cを上記凹溝53に
連通せしめている。また、上記リブの最下位置には貫通
孔54が形成されて上記凹溝53を大気に開放している。こ
の貫通孔54は、ホルダ部51を円筒成形する際の長板の端
面に半円切欠きを形成して、端面を接続し円筒に成形す
る際に同時に形成されるようにしたもので、円筒成形後
の穴開け加工が不要となる。
かくして、上記空間Cは貫通孔11、凹溝53、貫通孔54
を経て大気に通じている。
かかる構造によれば、貫通孔11がホルダ部51の最下位
置に設けてあるから、貫通孔54に水が溜って錆びを生じ
るという問題は生じない。したがって、貫通孔54を覆う
カバーを取付ける手間は不要である。
また、凹溝53は全周に形成してあるから、外筒1をい
かなる回転姿勢でホルダ部51内に圧入しても常に貫通孔
11は凹溝53に連通し、圧入時の位置決めの手間が回避さ
れるとともに、振動入力方向に応じて自由な回転姿勢を
採用することができる。
[発明の効果] 以上の如く、本発明の液封入防振装置によれば、筒状
ホルダ内への外筒の圧入を、厳密な回転位置調整を行う
ことなく、迅速簡易に行うことができる。
また、空間を大気に連通せしめる貫通孔の位置を、空
間の位置に無関係に設定できるから、貫通孔を筒状ホル
ダの下半部に設けることにより水入りを防止でき、これ
に伴い貫通孔にカバーを設ける等の手間も不要である。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の一実施例を示し、第1図
は防振装置の全体横断面図、第2図は第1図のII−II線
に沿う縦断面図、第3図および第4図は従来例を示し、
第3図は防振装置の全体横断面図、第4図は第3図のIV
−IV線に沿う縦断面図である。 1…外筒 11…貫通孔 2…内筒 3…防振ゴム体 4…薄肉ゴム膜 5…筒状ホルダ 51…ホルダ部 52…脚部 53…凹溝 54…貫通孔 A…主液室 B…副液室 C…空間 F…絞り流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−164833(JP,A) 特開 昭62−167949(JP,A) 特開 昭61−92331(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体に固定された筒状ホルダ内に外筒を嵌
    着固定するとともに、上記外筒内に配設した防振ゴム体
    に内筒を保持せしめ、上記防振ゴム体内に主液室を形成
    して液を封入するとともに、防振ゴム体と外筒間の空間
    内に、上記主液室より絞り流路を経て至る封入液を保持
    する薄肉ゴム膜を室壁とする副液室を形成し、上記筒状
    ホルダには筒内周に全周に延びる凹溝を形成してこれを
    上記筒状ホルダの下半周位置で貫通孔により大気に連通
    せしめるとともに、上記外筒には上記空間に面する位置
    に貫通孔を設けて、該貫通孔により上記空間を上記凹溝
    に連通せしめたことを特徴とする液封入防振装置。
JP2054345A 1990-03-06 1990-03-06 液封入防振装置 Expired - Fee Related JP2566476B2 (ja)

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DE4106451A DE4106451C2 (de) 1990-03-06 1991-02-28 Schwingungsdämpfungseinrichtung mit Flüssigkeitsdämpfung
US07/664,060 US5102108A (en) 1990-03-06 1991-03-05 Vibration-damping device with hydraulic damping

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JPH01164833A (ja) * 1987-12-21 1989-06-28 Tokai Rubber Ind Ltd 流体封入式防振ブッシュ

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