JP2566410Y2 - 軌道分岐器の転換装置 - Google Patents

軌道分岐器の転換装置

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JP2566410Y2 JP1376393U JP1376393U JP2566410Y2 JP 2566410 Y2 JP2566410 Y2 JP 2566410Y2 JP 1376393 U JP1376393 U JP 1376393U JP 1376393 U JP1376393 U JP 1376393U JP 2566410 Y2 JP2566410 Y2 JP 2566410Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、回転アームの回転に伴
い、その回転アームの係合部がガイド手段のガイド面に
沿って案内されることによって、可動軌道桁を転換させ
る軌道分岐器の転換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、回転アームの回転によって可
動軌道桁を転換させる軌道分岐の転換装置が知られてい
る。図5(A)は、定位の固定軌道桁3a側あるいは反
位の固定軌道桁3b側に可動軌道桁5を転換させて軌道
の分岐を行う軌道分岐器の平面図、図5(B)はその側
面図で、可動軌道桁5の移動側には台車17及びガイド
手段103が固着されている。基礎19には可動軌道桁
5、台車17を支える案内レール21が敷設され、さら
に駆動源となる電動モータ43に連結された減速機4
5、減速機45の出力軸側に取り付られた回転アーム1
11、回転アーム111の先端に設けたローラ113を
備えたアーム駆動装置141が設置されている。
【0003】また、ガイド手段103は、2本のガイド
レール103a,103bが可動軌道桁5に固着されて
構成されている。そして、これら2本のガイドレール1
03a,103bの間に回転アーム111先端のローラ
113が係合している。図5(C)はガイド手段103
とローラ113との係合関係を示したもので、ローラ1
13は回転アーム111先端に固定されたローラ用ピン
112と回動可能に係合されている。そして、ガイド手
段103には、ローラ113の外径より若干大きい間隔
で、ローラ113の両側にガイドレール103a,10
3bが立設されている。回転アーム111の回転中心C
とローラ用ピン112間の長さ(以下これをアーム長R
という。)は、可動軌道桁5に固着されているガイドレ
ール103a,103bの中心線の分岐角θに対する回
転アーム111の回転中心Cからの接線半径rと等しく
されている。
【0004】このようにして構成された転換装置は、電
動モータ43に通電して起動させ減速機45を回転させ
ると回転アーム111が回転し、先端のローラ113が
係合するガイド手段103を引っ張ることになる、その
ため、ガイド手段103の固着されている可動軌道桁5
は中心ピン9を中心にして、可動軌道桁5に固着した台
車17が案内レール21上を転動し転換が始まる。そし
て、転換先である定位の固定軌道桁3a側あるいは反位
の固定軌道桁3b側の位置(回転アーム111とガイド
手段103とが直交する位置)にくると電動モータ43
への通電を断って停止させ、減速機45の回転をとめる
と可動軌道桁5の転換が終了する。なお、可動軌道桁5
には鎖錠装置30の鎖錠ピン31が、また定位及び反位
の固定軌道桁3a,3bにはそれぞれ鎖錠ピン受け33
が配設されており、転換終了後に鎖錠ピン31が鎖錠ピ
ン受け33と係合することによって鎖錠される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の転換装置では、以下に述べるような不都合が生じて
いた。一般的に、定位及び反位の固定軌道桁3a,3b
における架設誤差、アーム駆動装置141の回転アーム
111やローラ113等の製作・架設誤差、さらにはそ
れらの長期間使用の結果生じる経年誤差等により、回転
アーム111が所定の停止位置にきた場合でも、可動軌
道桁5が固定軌道桁3a,3bと位置ずれを生じてしま
うことがある。
【0006】こういった場合、従来の転換装置では、回
転アーム111のアーム長Rが可動軌道桁5転換時の所
定の分岐角θに対する接線半径rと等しく設定されてい
るため、例えば、上記誤差により可動軌道桁5転換時の
実際の分岐角θに対する接線半径rがアーム長Rよりも
大きくなってしまうと、対応できなくなってしまう。可
動軌道桁5転換時の実際の分岐角θに対する接線半径r
がアーム長Rよりも小さくなる場合には、回転アーム1
11の停止位置を、ガイド手段103と直交する所定位
置よりもやや手前に変更することで何とか対応可能であ
る。
【0007】しかし、上述したように実際の分岐角θに
対する接線半径rがアーム長Rよりも大きくなってしま
うと、回転アーム111と係合している限り可動軌道桁
5は幾何学的に実際の分岐角θまで開くことができず対
応不可能となり、鎖錠装置30による鎖錠もできなくな
る。その結果転換不良となり、列車の進行が停止するこ
とになる。
【0008】それを防止するためには、例えば回転アー
ム111を含めた駆動装置全体を、R=rとなる位置ま
で、可動軌道桁5の中心ピン9の方向へ移動させる必要
がある等、多大な労力が必要となってくるのである。そ
こで本考案は、架設誤差や経年誤差等によって可動軌道
桁と固定軌道桁との位置ずれが生じても、調整が容易に
でき、保守点検の省力化を図ることのでき、さらに転換
開始時・終了時の衝撃音や振動も吸収可能な軌道分岐器
の転換装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた本考案の軌道分岐器の転換装置は、定位及
び反位の固定軌道桁側に転換可能な可動軌道桁と基礎上
との内、一方には回転するアームを有した駆動手段を設
置し、他方には該回転アームの係合部が係合するガイド
面を有するガイド手段を設置し、上記回転アームの回転
に伴い、上記係合部が上記ガイド面に沿って案内される
ことによって上記可動軌道桁を転換させる軌道分岐器の
転換装置において、上記ガイド手段を上記可動軌道桁の
直角方向へ移動可能に支持する弾性支持体を備えたこと
を特徴とする。
【0010】なお、本転換装置においては、基礎上に駆
動手段が設置され、可動軌道桁にガイド手段が設置され
る構成であっても良いし、逆に、基礎上にガイド手段が
設置され、可動軌道桁に駆動手段が設置される構成であ
っても良い。
【0011】
【作用】上記構成を有する本考案の軌道分岐器の転換装
置によれば、回転アームの回転に伴い、回転アームの係
合部がガイド手段のガイド面に沿って案内されることに
よって、可動軌道桁が定位の固定軌道桁側あるいは反位
の固定軌道桁側に転換する。そして、例えば定位及び反
位の固定軌道桁における架設誤差、回転アームやローラ
等の製作及び架設誤差によって、設計段階での回転アー
ム停止位置では可動軌道桁と固定軌道桁との位置ずれが
生じてしまう場合がある。
【0012】この位置ずれを解消するため、例えば、回
転アームのアーム長を可動軌道桁転換時の分岐角に対す
る接線半径よりも所定長さだけ長く形成することが考え
られる。このようにすれば、転換終了の際に回転アーム
はガイド手段と直交する位置よりも手前で停止するた
め、上記可動軌道桁と固定軌道桁との位置ずれが生じた
場合でも、回転アームの停止位置を変更することで位置
ずれを解消可能である。
【0013】しかしながら、回転アームの長さを接線半
径よりも長くし、ガイド手段と直交する位置よりも手前
で停止させると、ガイド手段と回転アームとが直交して
いないため、回転アームを始動あるいは停止させる場
合、その始動あるいは停止に応じてガイド手段も瞬時に
始動あるいは停止することとなる。従って、質量の大き
な可動軌道桁も瞬時に始動あるいは停止し、その際に大
きな衝撃力が発生する。
【0014】この場合、本転換装置では、弾性支持体が
ガイド手段を可動軌道桁の直角方向へ移動可能に支持し
ているため、弾性支持体がたわむことで上記衝撃力を吸
収することができる。なお、回転アームの長さを接線半
径よりも長くした場合に限らず、ガイド手段のガイド面
同士の幅をアーム先端に設けられるローラ等の径よりも
大きくして位置ずれを吸収しようとする場合にはもちろ
ん、上記従来技術として示したような、回転アームの長
さを接線半径と等しくした場合にでも同様に作用する。
【0015】また、経年誤差等により回転アームの停止
位置における可動軌道桁と固定軌道桁との間に若干の位
置ずれが生じた場合、例えば軌道分岐装置において同時
に使用されることの多い鎖錠装置を使用すると、ずれた
位置から正規の位置に強制的に戻そうとする力が加わ
る。この場合も、本転換装置では、弾性支持体がガイド
手段を可動軌道桁の直角方向へ移動可能に支持している
ため、弾性支持体がたわむことで鎖錠装置による強制移
動を許容している。従って、回転アーム、ローラ、ガイ
ド手段等に無理な力が加わることなく位置ずれが解消す
る。その結果、頻繁な保守点検の必要もなくなる。
【0016】
【実施例】以下本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。図1は、本考案の一実施例である転換装置の
一部破断断面図、図4(A)はその転換装置を備えた軌
道分岐器の概略平面図である。なお、軌道分岐器の基本
的な構成は従来技術の欄で説明したものと同様であるの
で、同じ構成の部材については同じ符号を用いる。
【0017】図4(A)に示すように、入射側固定軌道
桁1と分岐側固定軌道桁3との間には、可動軌道桁5が
設けられている。分岐側固定軌道桁3は、基準線側とな
る定位の固定軌道桁3aと、分岐線側となる反位の固定
軌道桁3bとを備えている。入射側固定軌道桁1は地上
に固定されており、この端部7に立設された中心ピン9
には、可動軌道桁5の回動側端部11に形成された挿入
孔13が遊嵌されている。このようにして、可動軌道桁
5は中心ピン9を中心として水平方向に回動可能にされ
ている。また、可動軌道桁5の移動側端部15の下部に
は、台車17が固着されており、地上側に設けられた基
礎19には案内レール21が敷設されている。
【0018】そして、後述する転換装置が駆動すると、
移動側端部15は台車17が案内レール21上を転動
し、一方、回動側端部11は中心ピン9を中心として回
動して、可動軌道桁5は転換する。可動軌道桁5の移動
側端部15が定位の固定軌道桁3a側に位置するとき
(図4において実線で示す。)定位の状態と呼び、一
方、反位の固定軌道桁3b側に位置するとき(図4にお
いて二点鎖線で示す。)反位の状態と呼ぶ。
【0019】また、可動軌道桁5の移動側端部15に
は、鎖錠装置30の一部を成す鎖錠ピン31が設けら
れ、一方、分岐側固定軌道桁3a,3bには、可動軌道
桁5が定位及び反位に移動した際、鎖錠ピン31と対応
する位置に、鎖錠装置30の一部を成す鎖錠ピン受け3
3がそれぞれ設けられている。
【0020】また、可動軌道桁5の移動側端部15側の
基礎19には駆動手段としてのアーム駆動装置41が設
置されており、駆動源となる電動モータ43、電動モー
タ43に連結された減速機45、減速機45の出力軸側
に取り付られた回転アーム47、回転アーム47の先端
に固定されているローラ用ピン48と回動可能に係合さ
れたローラ49を備えている。
【0021】次に本考案の主要部であるガイド手段50
について説明する。図2は図1の側面図、図3(A)は
図1のA−A断面図、図3(B)は図1のB−B断面図
である。なお、図3(B)においては、断面付近の構成
を明瞭に示すため背景となる図3(A)に示した弾性支
持体60付近の構成は省略してある。図4(A)に示す
ように、ガイド手段50は、可動軌道桁5の移動側端部
15の下面側に配置されており、ローラガイド51と弾
性支持体60(図1〜3参照)を中心に構成されてい
る。ローラガイド51の基板部53には、2本の平行な
ガイドレール55,56が立設されており、この2本の
平行なガイドレール55,56の間隔は回転アーム47
の先端に設けたローラ49の直径より若干(例えば1m
m程度)大きくされている。これらの間にローラ49を
係合させるためのものである。
【0022】基板部53の一端側には挿入孔54が設け
られており、可動軌道桁5に固定されたピン70を中心
として水平方向に回動可能にされている。基板部53
は、挿入孔54の設けられた回動側端部53a及び他端
の移動側端部53bにおいて可動軌道桁5に取り付けら
れている。具体的には、可動軌道桁5とスライドプレー
ト57及び押え板58との間に基板部53を挟んでボル
ト71で螺着するのであるが、可動軌道桁5、スライド
プレート57、押え板58にはボルト71の螺合する穴
が設けられ、一方、基板部53にはボルト71よりも大
きな穴が設けられている。より具体的には、回動側端部
53aには径の大きな円孔、移動側端部53bにはガイ
ドレール55,56の長手方向と直交する方向に長い長
孔(図1参照)が設けられており、ローラガイド51は
可動軌道桁5に取り付けられた状態でも、ピン70を中
心として水平方向に回動できるようにされている。
【0023】また、ガイドレール55,56はそれぞれ
外側から弾性支持体60によって水平方向に支持されて
いる。弾性支持体60は、例えばウレタンラバー等の弾
性体を用いて比較的肉厚の厚い円筒状に形成されてい
る。そして、円筒状の弾性支持体60の前面部がガイド
レール55,56に当接した状態で、可動軌道桁5に固
着された支持体受け61に固定された押しボルト63の
先端部において、軸方向に摺動可能に嵌合されている。
従って、弾性支持体60は軸方向に押圧されると、円筒
形状の高さが小さくなるように縮む。
【0024】ガイドレール55,56は、可動軌道桁5
に立設されていることにより、可動軌道桁5が分岐角θ
だけ揺動すると、ガイドレール55,56の中心線も分
岐角θだけ揺動する。そして、回転アーム47のアーム
長さRは、回転アーム47の回転中心Cからガイドレー
ル55,56の中心線に対する内接半径rより所定長さ
△rだけ長く形成されている(図4(B)等参照)。
【0025】次に、上記構成の転換装置の作動を説明す
る。電動モータ43に通電して起動させ、減速機45を
回転させると回転アーム47が回転し、先端のローラ4
9が係合するガイド手段50を引っ張る。そのためガイ
ド手段50が取り付けられている可動軌道桁5は中心ピ
ン9を中心にして、可動軌道桁5に固着した台車17が
案内レール21上を転動し転換が始まる。そして、転換
先である定位の固定軌道桁3a側あるいは反位の固定軌
道桁3b側の位置にくると電動モータ43への通電を断
って停止させ、減速機45の回転をとめると可動軌道桁
5の転換が終了する。なお、転換終了後に鎖錠ピン31
を鎖錠ピン受け33に係合することによって鎖錠がなさ
れる。
【0026】この転換動作において、回転アーム47の
アーム長Rは可動軌道桁5転換時の分岐角θに対する接
線半径rよりも所定長さ△rだけ長く形成されているた
め、この転換終了の際、回転アーム47はガイド手段5
0と直交する位置よりも手前で停止している。そして、
例えば定位及び反位の固定軌道桁3a,3bにおける架
設誤差、回転アーム47やローラ49等の架設誤差によ
って、設計段階での回転アーム47の停止位置では可動
軌道桁5と固定軌道桁3a,3bとの位置ずれが生じて
しまう場合であっても、回転アーム47の停止位置を変
更することで位置ずれを解消可能である。
【0027】しかしながら、ガイド手段50と回転アー
ム47とが直交していないため、回転アーム47を始動
させると、その始動に応じて質量の大きな可動軌道桁5
はある初速度にて動き始めようとし、その際に大きな衝
撃力が発生する。停止時においても同様に衝撃力が発生
する。
【0028】この場合、ガイド手段50は、回転アーム
47の始動または停止位置付近において弾性支持体60
がガイドレール55,56を弾性支持する構成であるた
め、上述した回転アーム47の始動及び停止時の衝撃
(音や振動等)を吸収することができる。
【0029】また、経年誤差等により回転アーム47の
停止位置における可動軌道桁5と固定軌道桁3a,3b
との間に若干の位置ずれが生じた場合、鎖錠装置30を
使用し鎖錠ピン31を鎖錠ピン受け33に係合させる
と、ずれた位置から正規の位置に強制的に戻そうとする
力が加わる。
【0030】この場合、ガイド手段50のローラガイド
51がピン70を中心として水平方向に回動可能であ
り、弾性支持体60がローラガイド51のガイドレール
55,56を可動軌道桁5の直角方向へ移動可能に支持
しているため、弾性支持体60が縮むことで鎖錠装置に
よる強制移動を許容している。従って、回転アーム4
7、ローラ49、ガイド手段50の各部に無理な力が加
わることなく位置ずれが解消する。その結果、頻繁な保
守点検の必要もなくなる。
【0031】さらに、この場合は、可動軌道桁5上を通
過する車両による遠心荷重等の桁直角方向への水平荷重
が加わった場合、ガイド手段50を介して作用する力は
弾性支持体60により緩衝され、鎖錠装置30が負担す
ることになるので、回転アーム47、ローラ49、ガイ
ド手段50等に無理な力が加わるのを防止できるという
効果もある。
【0032】このように、弾性支持体60により、転換
開始及び終了時の衝撃が緩和でき、また架設誤差や経年
誤差等によって可動軌道桁5と固定軌道桁3との位置ず
れが生じても、弾性支持体60により吸収できるので、
保守点検の間隔を長くすることができ、結果として省力
化を図ることができるという効果を奏する。
【0033】以上本考案はこの様な実施例に何等限定さ
れるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々なる態様で実施し得る。例えば、上記実施例で
は、可動軌道桁5が一つのものを示したが、複数の可動
軌道桁5を有する多関節式のものでも採用でき、同様の
作用効果を生じる。
【0034】また、上記実施例では、回転アーム47の
長さを接線半径rよりも長くした場合を示したが、それ
に限らず、例えばガイド手段50のガイドレール55,
56間の距離を回転アーム47の先端のローラ49の径
よりも大きくして位置ずれを吸収しようとする場合には
もちろん、回転アーム47の長さを接線半径rと等しく
した場合にでも同様に作用する。但し、転換開始及び終
了時に衝撃力が生じ易い上記実施例のような場合にはそ
の効果も大きい。
【0035】なお、可動軌道桁5の移動側端部15側の
基礎19には駆動手段としてのアーム駆動装置41を設
置し、可動軌道桁5の移動側端部15下面側にガイド手
段50を設置したが、逆に、基礎19上にガイド手段5
0を設置し、可動軌道桁5にアーム駆動装置41を設置
しても良い。
【0036】
【考案の効果】以上詳述したように本考案の軌道分岐器
の転換装置によれば、弾性支持体がガイド手段を可動軌
道桁の直角方向へ移動可能に支持しているため、転換開
始時・終了時の衝撃音や振動を吸収することができる
上、架設誤差や経年誤差等によって可動軌道桁と固定軌
道桁との位置ずれが生じても、駆動手段やガイド手段等
に無理な力が加わることなく位置ずれが解消して保守点
検の省力化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である転換装置の一部破断断
面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】(A)は図1のA−A断面図、(B)は図1の
B−B断面図である。
【図4】(A)は転換装置を備えた軌道分岐器の概略平
面図、(B)はアーム長さRと接線半径rとの関係を示
す説明図である。
【図5】従来技術の説明図であり、(A)は従来の転換
装置を備えた軌道分岐器の概略平面図、(B)は同概略
側面図、(C)はガイド手段とローラとの係合関係を示
す説明図である。
【符号の説明】
R…アーム長、 r…接線半径、 θ…分岐角、
1…入射側固定軌道桁、3a,3b…分岐側固定軌道
桁、 5…可動軌道桁、 41…アーム駆動装置、47
…回転アーム、 49…ローラ、 50…ガ
イド手段、51…ローラガイド、 53…基板部、
55,56…ガイドレール、57…スライドプレー
ト、 58…押え板、 60…弾性支持体、61…
支持体受け、 63…押しボルト、 70…ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 加藤 寿 愛知県名古屋市中村区名駅南一丁目17番 14号 中部エイチ・エス・エス・ティ開 発株式会社内 (72)考案者 鬼頭 英理 愛知県名古屋市中村区名駅南一丁目17番 14号 中部エイチ・エス・エス・ティ開 発株式会社内 (56)参考文献 実開 昭59−125503(JP,U) 実公 昭48−8329(JP,Y1) 特公 平2−27841(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定位及び反位の固定軌道桁側に転換可能
    な可動軌道桁と基礎上との内、一方には回転するアーム
    を有した駆動手段を設置し、他方には該回転アームの係
    合部が係合するガイド面を有するガイド手段を設置し、
    上記回転アームの回転に伴い、上記係合部が上記ガイド
    面に沿って案内されることによって上記可動軌道桁を転
    換させる軌道分岐器の転換装置において、 上記ガイド手段を上記可動軌道桁の直角方向へ移動可能
    に支持する弾性支持体を備えたことを特徴とする軌道分
    岐器の転換装置。
JP1376393U 1993-03-24 1993-03-24 軌道分岐器の転換装置 Expired - Fee Related JP2566410Y2 (ja)

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CN113371031B (zh) * 2020-03-09 2023-04-07 中国航天科工飞航技术研究院(中国航天海鹰机电技术研究院) 丝杠式道岔迁移装置及具有其的电动悬浮轨道道岔

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