JPH0674602U - 軌道分岐器の転換装置 - Google Patents

軌道分岐器の転換装置

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JPH0674602U JP1376393U JP1376393U JPH0674602U JP H0674602 U JPH0674602 U JP H0674602U JP 1376393 U JP1376393 U JP 1376393U JP 1376393 U JP1376393 U JP 1376393U JP H0674602 U JPH0674602 U JP H0674602U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 転換開始時・終了時の衝撃を吸収でき、保守
点検の省力化を図ることのできる転換装置を提供するこ
と。 【構成】 ガイド面を有するガイドレール55,56を
可動軌道桁5の直角方向へ移動可能に支持する弾性支持
体60を備えている。そのため、転換開始時・終了時の
衝撃を吸収できる。また、定位または反位位置における
回転アーム47の停止位置が若干正規の位置よりずれて
いても、弾性支持体60がたわむ等して位置ずれを吸収
するため、回転アーム47やガイド手段50及びその関
係部分等に無理な力が加わることなく位置ずれが解消
し、保守点検の省力化を図ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、回転アームの回転に伴い、その回転アームの係合部がガイド手段の ガイド面に沿って案内されることによって、可動軌道桁を転換させる軌道分岐器 の転換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、回転アームの回転によって可動軌道桁を転換させる軌道分岐の転換 装置が知られている。図5(A)は、定位の固定軌道桁3a側あるいは反位の固 定軌道桁3b側に可動軌道桁5を転換させて軌道の分岐を行う軌道分岐器の平面 図、図5(B)はその側面図で、可動軌道桁5の移動側には台車17及びガイド 手段103が固着されている。基礎19には可動軌道桁5、台車17を支える案 内レール21が敷設され、さらに駆動源となる電動モータ43に連結された減速 機45、減速機45の出力軸側に取り付られた回転アーム111、回転アーム1 11の先端に設けたローラ113を備えたアーム駆動装置141が設置されてい る。
【0003】 また、ガイド手段103は、2本のガイドレール103a,103bが可動軌 道桁5に固着されて構成されている。そして、これら2本のガイドレール103 a,103bの間に回転アーム111先端のローラ113が係合している。図5 (C)はガイド手段103とローラ113との係合関係を示したもので、ローラ 113は回転アーム111先端に固定されたローラ用ピン112と回動可能に係 合されている。そして、ガイド手段103には、ローラ113の外径より若干大 きい間隔で、ローラ113の両側にガイドレール103a,103bが立設され ている。回転アーム111の回転中心Cとローラ用ピン112間の長さ(以下こ れをアーム長Rという。)は、可動軌道桁5に固着されているガイドレール10 3a,103bの中心線の分岐角θに対する回転アーム111の回転中心Cから の接線半径rと等しくされている。
【0004】 このようにして構成された転換装置は、電動モータ43に通電して起動させ減 速機45を回転させると回転アーム111が回転し、先端のローラ113が係合 するガイド手段103を引っ張ることになる、そのため、ガイド手段103の固 着されている可動軌道桁5は中心ピン9を中心にして、可動軌道桁5に固着した 台車17が案内レール21上を転動し転換が始まる。そして、転換先である定位 の固定軌道桁3a側あるいは反位の固定軌道桁3b側の位置(回転アーム111 とガイド手段103とが直交する位置)にくると電動モータ43への通電を断っ て停止させ、減速機45の回転をとめると可動軌道桁5の転換が終了する。なお 、可動軌道桁5には鎖錠装置30の鎖錠ピン31が、また定位及び反位の固定軌 道桁3a,3bにはそれぞれ鎖錠ピン受け33が配設されており、転換終了後に 鎖錠ピン31が鎖錠ピン受け33と係合することによって鎖錠される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の転換装置では、以下に述べるような不都合が生じて いた。一般的に、定位及び反位の固定軌道桁3a,3bにおける架設誤差、アー ム駆動装置141の回転アーム111やローラ113等の製作・架設誤差、さら にはそれらの長期間使用の結果生じる経年誤差等により、回転アーム111が所 定の停止位置にきた場合でも、可動軌道桁5が固定軌道桁3a,3bと位置ずれ を生じてしまうことがある。
【0006】 こういった場合、従来の転換装置では、回転アーム111のアーム長Rが可動 軌道桁5転換時の所定の分岐角θに対する接線半径rと等しく設定されているた め、例えば、上記誤差により可動軌道桁5転換時の実際の分岐角θに対する接線 半径rがアーム長Rよりも大きくなってしまうと、対応できなくなってしまう。 可動軌道桁5転換時の実際の分岐角θに対する接線半径rがアーム長Rよりも小 さくなる場合には、回転アーム111の停止位置を、ガイド手段103と直交す る所定位置よりもやや手前に変更することで何とか対応可能である。
【0007】 しかし、上述したように実際の分岐角θに対する接線半径rがアーム長Rより も大きくなってしまうと、回転アーム111と係合している限り可動軌道桁5は 幾何学的に実際の分岐角θまで開くことができず対応不可能となり、鎖錠装置3 0による鎖錠もできなくなる。その結果転換不良となり、列車の進行が停止する ことになる。
【0008】 それを防止するためには、例えば回転アーム111を含めた駆動装置全体を、 R=rとなる位置まで、可動軌道桁5の中心ピン9の方向へ移動させる必要があ る等、多大な労力が必要となってくるのである。 そこで本考案は、架設誤差や経年誤差等によって可動軌道桁と固定軌道桁との 位置ずれが生じても、調整が容易にでき、保守点検の省力化を図ることのでき、 さらに転換開始時・終了時の衝撃音や振動も吸収可能な軌道分岐器の転換装置を 提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するためになされた本考案の軌道分岐器の転換装置は、定位 及び反位の固定軌道桁側に転換可能な可動軌道桁と基礎上との内、一方には回転 するアームを有した駆動手段を設置し、他方には該回転アームの係合部が係合す るガイド面を有するガイド手段を設置し、上記回転アームの回転に伴い、上記係 合部が上記ガイド面に沿って案内されることによって上記可動軌道桁を転換させ る軌道分岐器の転換装置において、上記ガイド手段を上記可動軌道桁の直角方向 へ移動可能に支持する弾性支持体を備えたことを特徴とする。
【0010】 なお、本転換装置においては、基礎上に駆動手段が設置され、可動軌道桁にガ イド手段が設置される構成であっても良いし、逆に、基礎上にガイド手段が設置 され、可動軌道桁に駆動手段が設置される構成であっても良い。
【0011】
【作用】
上記構成を有する本考案の軌道分岐器の転換装置によれば、回転アームの回転 に伴い、回転アームの係合部がガイド手段のガイド面に沿って案内されることに よって、可動軌道桁が定位の固定軌道桁側あるいは反位の固定軌道桁側に転換す る。そして、例えば定位及び反位の固定軌道桁における架設誤差、回転アームや ローラ等の製作及び架設誤差によって、設計段階での回転アーム停止位置では可 動軌道桁と固定軌道桁との位置ずれが生じてしまう場合がある。
【0012】 この位置ずれを解消するため、例えば、回転アームのアーム長を可動軌道桁転 換時の分岐角に対する接線半径よりも所定長さだけ長く形成することが考えられ る。このようにすれば、転換終了の際に回転アームはガイド手段と直交する位置 よりも手前で停止するため、上記可動軌道桁と固定軌道桁との位置ずれが生じた 場合でも、回転アームの停止位置を変更することで位置ずれを解消可能である。
【0013】 しかしながら、回転アームの長さを接線半径よりも長くし、ガイド手段と直交 する位置よりも手前で停止させると、ガイド手段と回転アームとが直交していな いため、回転アームを始動あるいは停止させる場合、その始動あるいは停止に応 じてガイド手段も瞬時に始動あるいは停止することとなる。従って、質量の大き な可動軌道桁も瞬時に始動あるいは停止し、その際に大きな衝撃力が発生する。
【0014】 この場合、本転換装置では、弾性支持体がガイド手段を可動軌道桁の直角方向 へ移動可能に支持しているため、弾性支持体がたわむことで上記衝撃力を吸収す ることができる。なお、回転アームの長さを接線半径よりも長くした場合に限ら ず、ガイド手段のガイド面同士の幅をアーム先端に設けられるローラ等の径より も大きくして位置ずれを吸収しようとする場合にはもちろん、上記従来技術とし て示したような、回転アームの長さを接線半径と等しくした場合にでも同様に作 用する。
【0015】 また、経年誤差等により回転アームの停止位置における可動軌道桁と固定軌道 桁との間に若干の位置ずれが生じた場合、例えば軌道分岐装置において同時に使 用されることの多い鎖錠装置を使用すると、ずれた位置から正規の位置に強制的 に戻そうとする力が加わる。この場合も、本転換装置では、弾性支持体がガイド 手段を可動軌道桁の直角方向へ移動可能に支持しているため、弾性支持体がたわ むことで鎖錠装置による強制移動を許容している。従って、回転アーム、ローラ 、ガイド手段等に無理な力が加わることなく位置ずれが解消する。その結果、頻 繁な保守点検の必要もなくなる。
【0016】
【実施例】
以下本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本考案の一実 施例である転換装置の一部破断断面図、図4(A)はその転換装置を備えた軌道 分岐器の概略平面図である。なお、軌道分岐器の基本的な構成は従来技術の欄で 説明したものと同様であるので、同じ構成の部材については同じ符号を用いる。
【0017】 図4(A)に示すように、入射側固定軌道桁1と分岐側固定軌道桁3との間に は、可動軌道桁5が設けられている。分岐側固定軌道桁3は、基準線側となる定 位の固定軌道桁3aと、分岐線側となる反位の固定軌道桁3bとを備えている。 入射側固定軌道桁1は地上に固定されており、この端部7に立設された中心ピ ン9には、可動軌道桁5の回動側端部11に形成された挿入孔13が遊嵌されて いる。このようにして、可動軌道桁5は中心ピン9を中心として水平方向に回動 可能にされている。また、可動軌道桁5の移動側端部15の下部には、台車17 が固着されており、地上側に設けられた基礎19には案内レール21が敷設され ている。
【0018】 そして、後述する転換装置が駆動すると、移動側端部15は台車17が案内レ ール21上を転動し、一方、回動側端部11は中心ピン9を中心として回動して 、可動軌道桁5は転換する。可動軌道桁5の移動側端部15が定位の固定軌道桁 3a側に位置するとき(図4において実線で示す。)定位の状態と呼び、一方、 反位の固定軌道桁3b側に位置するとき(図4において二点鎖線で示す。)反位 の状態と呼ぶ。
【0019】 また、可動軌道桁5の移動側端部15には、鎖錠装置30の一部を成す鎖錠ピ ン31が設けられ、一方、分岐側固定軌道桁3a,3bには、可動軌道桁5が定 位及び反位に移動した際、鎖錠ピン31と対応する位置に、鎖錠装置30の一部 を成す鎖錠ピン受け33がそれぞれ設けられている。
【0020】 また、可動軌道桁5の移動側端部15側の基礎19には駆動手段としてのアー ム駆動装置41が設置されており、駆動源となる電動モータ43、電動モータ4 3に連結された減速機45、減速機45の出力軸側に取り付られた回転アーム4 7、回転アーム47の先端に固定されているローラ用ピン48と回動可能に係合 されたローラ49を備えている。
【0021】 次に本考案の主要部であるガイド手段50について説明する。図2は図1の側 面図、図3(A)は図1のA−A断面図、図3(B)は図1のB−B断面図であ る。なお、図3(B)においては、断面付近の構成を明瞭に示すため背景となる 図3(A)に示した弾性支持体60付近の構成は省略してある。図4(A)に示 すように、ガイド手段50は、可動軌道桁5の移動側端部15の下面側に配置さ れており、ローラガイド51と弾性支持体60(図1〜3参照)を中心に構成さ れている。ローラガイド51の基板部53には、2本の平行なガイドレール55 ,56が立設されており、この2本の平行なガイドレール55,56の間隔は回 転アーム47の先端に設けたローラ49の直径より若干(例えば1mm程度)大 きくされている。これらの間にローラ49を係合させるためのものである。
【0022】 基板部53の一端側には挿入孔54が設けられており、可動軌道桁5に固定さ れたピン70を中心として水平方向に回動可能にされている。基板部53は、挿 入孔54の設けられた回動側端部53a及び他端の移動側端部53bにおいて可 動軌道桁5に取り付けられている。具体的には、可動軌道桁5とスライドプレー ト57及び押え板58との間に基板部53を挟んでボルト71で螺着するのであ るが、可動軌道桁5、スライドプレート57、押え板58にはボルト71の螺合 する穴が設けられ、一方、基板部53にはボルト71よりも大きな穴が設けられ ている。より具体的には、回動側端部53aには径の大きな円孔、移動側端部5 3bにはガイドレール55,56の長手方向と直交する方向に長い長孔(図1参 照)が設けられており、ローラガイド51は可動軌道桁5に取り付けられた状態 でも、ピン70を中心として水平方向に回動できるようにされている。
【0023】 また、ガイドレール55,56はそれぞれ外側から弾性支持体60によって水 平方向に支持されている。弾性支持体60は、例えばウレタンラバー等の弾性体 を用いて比較的肉厚の厚い円筒状に形成されている。そして、円筒状の弾性支持 体60の前面部がガイドレール55,56に当接した状態で、可動軌道桁5に固 着された支持体受け61に固定された押しボルト63の先端部において、軸方向 に摺動可能に嵌合されている。従って、弾性支持体60は軸方向に押圧されると 、円筒形状の高さが小さくなるように縮む。
【0024】 ガイドレール55,56は、可動軌道桁5に立設されていることにより、可動 軌道桁5が分岐角θだけ揺動すると、ガイドレール55,56の中心線も分岐角 θだけ揺動する。そして、回転アーム47のアーム長さRは、回転アーム47の 回転中心Cからガイドレール55,56の中心線に対する内接半径rより所定長 さ△rだけ長く形成されている(図4(B)等参照)。
【0025】 次に、上記構成の転換装置の作動を説明する。 電動モータ43に通電して起動させ、減速機45を回転させると回転アーム4 7が回転し、先端のローラ49が係合するガイド手段50を引っ張る。そのため ガイド手段50が取り付けられている可動軌道桁5は中心ピン9を中心にして、 可動軌道桁5に固着した台車17が案内レール21上を転動し転換が始まる。そ して、転換先である定位の固定軌道桁3a側あるいは反位の固定軌道桁3b側の 位置にくると電動モータ43への通電を断って停止させ、減速機45の回転をと めると可動軌道桁5の転換が終了する。なお、転換終了後に鎖錠ピン31を鎖錠 ピン受け33に係合することによって鎖錠がなされる。
【0026】 この転換動作において、回転アーム47のアーム長Rは可動軌道桁5転換時の 分岐角θに対する接線半径rよりも所定長さ△rだけ長く形成されているため、 この転換終了の際、回転アーム47はガイド手段50と直交する位置よりも手前 で停止している。そして、例えば定位及び反位の固定軌道桁3a,3bにおける 架設誤差、回転アーム47やローラ49等の架設誤差によって、設計段階での回 転アーム47の停止位置では可動軌道桁5と固定軌道桁3a,3bとの位置ずれ が生じてしまう場合であっても、回転アーム47の停止位置を変更することで位 置ずれを解消可能である。
【0027】 しかしながら、ガイド手段50と回転アーム47とが直交していないため、回 転アーム47を始動させると、その始動に応じて質量の大きな可動軌道桁5はあ る初速度にて動き始めようとし、その際に大きな衝撃力が発生する。停止時にお いても同様に衝撃力が発生する。
【0028】 この場合、ガイド手段50は、回転アーム47の始動または停止位置付近にお いて弾性支持体60がガイドレール55,56を弾性支持する構成であるため、 上述した回転アーム47の始動及び停止時の衝撃(音や振動等)を吸収すること ができる。
【0029】 また、経年誤差等により回転アーム47の停止位置における可動軌道桁5と固 定軌道桁3a,3bとの間に若干の位置ずれが生じた場合、鎖錠装置30を使用 し鎖錠ピン31を鎖錠ピン受け33に係合させると、ずれた位置から正規の位置 に強制的に戻そうとする力が加わる。
【0030】 この場合、ガイド手段50のローラガイド51がピン70を中心として水平方 向に回動可能であり、弾性支持体60がローラガイド51のガイドレール55, 56を可動軌道桁5の直角方向へ移動可能に支持しているため、弾性支持体60 が縮むことで鎖錠装置による強制移動を許容している。従って、回転アーム47 、ローラ49、ガイド手段50の各部に無理な力が加わることなく位置ずれが解 消する。その結果、頻繁な保守点検の必要もなくなる。
【0031】 さらに、この場合は、可動軌道桁5上を通過する車両による遠心荷重等の桁直 角方向への水平荷重が加わった場合、ガイド手段50を介して作用する力は弾性 支持体60により緩衝され、鎖錠装置30が負担することになるので、回転アー ム47、ローラ49、ガイド手段50等に無理な力が加わるのを防止できるとい う効果もある。
【0032】 このように、弾性支持体60により、転換開始及び終了時の衝撃が緩和でき、 また架設誤差や経年誤差等によって可動軌道桁5と固定軌道桁3との位置ずれが 生じても、弾性支持体60により吸収できるので、保守点検の間隔を長くするこ とができ、結果として省力化を図ることができるという効果を奏する。
【0033】 以上本考案はこの様な実施例に何等限定されるものではなく、本考案の要旨を 逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。例えば、上記実施例では、 可動軌道桁5が一つのものを示したが、複数の可動軌道桁5を有する多関節式の ものでも採用でき、同様の作用効果を生じる。
【0034】 また、上記実施例では、回転アーム47の長さを接線半径rよりも長くした場 合を示したが、それに限らず、例えばガイド手段50のガイドレール55,56 間の距離を回転アーム47の先端のローラ49の径よりも大きくして位置ずれを 吸収しようとする場合にはもちろん、回転アーム47の長さを接線半径rと等し くした場合にでも同様に作用する。但し、転換開始及び終了時に衝撃力が生じ易 い上記実施例のような場合にはその効果も大きい。
【0035】 なお、可動軌道桁5の移動側端部15側の基礎19には駆動手段としてのアー ム駆動装置41を設置し、可動軌道桁5の移動側端部15下面側にガイド手段5 0を設置したが、逆に、基礎19上にガイド手段50を設置し、可動軌道桁5に アーム駆動装置41を設置しても良い。
【0036】
【考案の効果】
以上詳述したように本考案の軌道分岐器の転換装置によれば、弾性支持体がガ イド手段を可動軌道桁の直角方向へ移動可能に支持しているため、転換開始時・ 終了時の衝撃音や振動を吸収することができる上、架設誤差や経年誤差等によっ て可動軌道桁と固定軌道桁との位置ずれが生じても、駆動手段やガイド手段等に 無理な力が加わることなく位置ずれが解消して保守点検の省力化を図ることがで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である転換装置の一部破断断
面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】(A)は図1のA−A断面図、(B)は図1の
B−B断面図である。
【図4】(A)は転換装置を備えた軌道分岐器の概略平
面図、(B)はアーム長さRと接線半径rとの関係を示
す説明図である。
【図5】従来技術の説明図であり、(A)は従来の転換
装置を備えた軌道分岐器の概略平面図、(B)は同概略
側面図、(C)はガイド手段とローラとの係合関係を示
す説明図である。
【符号の説明】
R…アーム長、 r…接線半径、 θ…分岐角、
1…入射側固定軌道桁、3a,3b…分岐側固定軌道
桁、 5…可動軌道桁、 41…アーム駆動装置、47
…回転アーム、 49…ローラ、 50…ガ
イド手段、51…ローラガイド、 53…基板部、
55,56…ガイドレール、57…スライドプレー
ト、 58…押え板、 60…弾性支持体、61…
支持体受け、 63…押しボルト、 70…ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 富岡 秀雄 愛知県名古屋市熱田区三本松町1番1号 日本車輌製造株式会社内 (72)考案者 加藤 寿 愛知県名古屋市中村区名駅南一丁目17番14 号 中部エイチ・エス・エス・ティ開発株 式会社内 (72)考案者 鬼頭 英理 愛知県名古屋市中村区名駅南一丁目17番14 号 中部エイチ・エス・エス・ティ開発株 式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定位及び反位の固定軌道桁側に転換可能
    な可動軌道桁と基礎上との内、一方には回転するアーム
    を有した駆動手段を設置し、他方には該回転アームの係
    合部が係合するガイド面を有するガイド手段を設置し、
    上記回転アームの回転に伴い、上記係合部が上記ガイド
    面に沿って案内されることによって上記可動軌道桁を転
    換させる軌道分岐器の転換装置において、 上記ガイド手段を上記可動軌道桁の直角方向へ移動可能
    に支持する弾性支持体を備えたことを特徴とする軌道分
    岐器の転換装置。
JP1376393U 1993-03-24 1993-03-24 軌道分岐器の転換装置 Expired - Fee Related JP2566410Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017031626A (ja) * 2015-07-31 2017-02-09 株式会社日立製作所 跨座型モノレール用分岐器
CN113371031A (zh) * 2020-03-09 2021-09-10 中国航天科工飞航技术研究院(中国航天海鹰机电技术研究院) 丝杠式道岔迁移装置及具有其的电动悬浮轨道道岔

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