JP2566295Y2 - プリント板配線構造 - Google Patents

プリント板配線構造

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JP2566295Y2
JP2566295Y2 JP1992034996U JP3499692U JP2566295Y2 JP 2566295 Y2 JP2566295 Y2 JP 2566295Y2 JP 1992034996 U JP1992034996 U JP 1992034996U JP 3499692 U JP3499692 U JP 3499692U JP 2566295 Y2 JP2566295 Y2 JP 2566295Y2
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shield case
wiring
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信治 西村
博一 柳川
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、一枚のプリント板に対
して互いの信号が干渉しないように個々にシールドケー
スで覆われた複数の回路における所定の回路間を配線す
るプリント板配線構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば一枚のプリント板上に複数の回路
が形成され、アイソレーション(各回路相互間で信号が
干渉しないこと)を必要とする場合には、図4に示すよ
うに矩形状をした金属製のシールドケース21(21
A,21B,21C)により、プリント板22の上下か
ら各回路23(23A,23B,23C)を覆う構成が
採られている。
【0003】ところで、上記のように各回路23がシー
ルドケース21で覆われた構成では、図5に示すように
シールドケース21の周壁21aに形成された切欠き2
4に所定のインピーダンス(例えば50Ω)を有するケ
ーブル(例えば同軸ケーブル等)25を通して回路23
間を配線し、各回路23相互間で信号の伝送を行ってい
た。この際、ケーブル25の外周面25aは、シールド
ケース21の切欠き24とプリント板22のアースパタ
ーン22aに接触してアースされ、各シールドケース2
1間の遮蔽が行われている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の配線構造において、シールドケース21の周壁
21aに形成される切欠き24は、配線される各シール
ドケース21毎に加工する必要があり、切欠き24の形
成される位置がどのシールドケース21も同じとは限ら
ないので、部品の共通化を図ることができなかった。
【0005】また、回路23間の配線が近接して多数あ
る場合には、図6に示すようにシールドケース21の切
欠き24が連通して穴が大きくなることがあり、回路2
3間を配設するケーブル25と切欠き24との間に隙間
26が生じ、この隙間26から信号が漏れて各回路23
毎の遮蔽を十分に行うことができなかった。
【0006】さらに、ケーブル同士が近接して異なる回
路間を配線した場合、ケーブルが誘導する信号が干渉す
ると、ケーブル間を離す必要がある。ところが、従来の
構造では、シールドケース21に対して新たに切欠きを
形成する必要があるだけでなく、元の不要な切欠きから
信号が漏れて十分な遮蔽が行えないという問題があっ
た。また、組立て後に所望の特性が得られず、別に回路
を追加する必要が生じ、信号線や電源線の配線を必要と
する場合でも、シールドケース21に対して新たに切欠
きを形成する必要があった。
【0007】従って、従来の構造では、組立て後にプリ
ント板のパターン変更や配線経路の変更が生じると、そ
の都度、シールドケース21に切欠き24を形成する必
要があり、組立て後の回路変更やそれに伴うパターン変
更の自由度が効かないという問題があった。
【0008】そこで、本考案は上記問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的は、各回路を覆うシールド
ケースに切欠き等の特別な加工を施すことなく共通部品
として使用でき、組立て後のパターン変更に応じてプリ
ント板のみを自由に作ることができるプリント板配線構
造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案によるプリント板配線構造は、複数の回路2
がプリント板1上に形成され、前記回路毎に前記プリン
ト板の上下から一対のシールドケース3により覆われた
状態で前記回路間が配線接続されるプリント板配線構造
において、前記シールドケースの内部から外部へ通じる
ように、前記シールドケースの上下の周壁端面3a,3
bが位置する前記プリント板上の面方向に前記周壁端面
の厚さL1より長い配線穴4又は8が形成されており、
配線対象となる前記回路間は、前記配線穴に挿通された
状態で外周部分6aが前記シールドケースの周壁端面に
より上下から押圧されてアースされた同軸ケーブル6を
介して配線されることを特徴とする。
【0010】
【作用】プリント板1には複数の回路2が形成され、各
回路2は回路2(2A,2B,2C)相互間で信号が干
渉しないようにプリント板1の上下から一対のシールド
ケース3(3A,3B,3C)によって覆われている。
配線対象となる回路2(例えば回路2Aと回路2C)を
覆うシールドケース3の周壁端面3a,3bが位置する
プリント板1上の面方向には、シールドケース3の内部
から外部へ通じるように、周壁端面3a,3bの厚さL
1より長い配線穴としての貫通穴4(溝8)が形成され
ている。配線対象となる回路2間は同軸ケーブル6を介
して配線される。その際、同軸ケーブル6は、貫通穴4
(溝8)の挿通された状態で外周部分6aが一対のシー
ルドケース3の周壁端面3a,3bにより上下から押圧
されてアースされる。
【0011】
【実施例】図1は本考案によるプリント板配線構造の一
実施例を示す図、図2(a),(b)は同構造の配線部
分を示す断面図である。
【0012】一枚のプリント板1上に形成された所定の
回路パターン(図示せず)には、回路部品が搭載されて
複数の回路2(2A,2B,2C)を構成している。各
回路2A,2B,2Cは矩形状に型成形あるいは切削成
形および板金成形された金属製のシールドケース3(3
A,3B,3C)によって個々にプリント板1の上下か
ら覆われている。
【0013】また、配線対象となる回路間(例えば回路
2Aと回路2Bとの間)のシールドケース3の上下周壁
端面3a,3bが位置するプリント板1上には、上下周
壁端面を境にして、周壁端面3a,3bの厚さL1より
も長く、シールドケース3の内部に延出して所定寸法L
2の貫通穴(配線穴)4が形成されており、貫通穴4の
延出部分は後述する線材6の引回しに必要な長さに設計
されている。
【0014】なお、この貫通穴4はプリント板1を切断
し、止めネジ用の穴やスルーホールを加工する際に一括
して形成される。これにより、各シールドケース3の上
下周壁端面3a,3b間には、プリント板1の板厚L3
とほぼ同一寸法L4の隙間5が形成され、各シールドケ
ース3の上下周壁端面3a,3bはプリント板1と面一
になっている。
【0015】さらに、貫通穴4には例えば同軸ケーブル
等の線材6が挿通している。この線材6は相互に信号の
伝送が行えるように回路2間を配線しており、その外径
L5はシールドケース3の上下周壁端面3a,3b間の
隙間5より若干大きく形成されている。そして、シール
ドケース3をプリント板1に固定すると、シールドケー
ス3の上下周壁端面3a,3bは線材6の外周6a上下
を押圧してアースし、各回路2毎に遮蔽を行っている。
【0016】また、プリント板1上で、貫通穴4の周囲
には、高周波インピーダンスを下げるためのスルーホー
ル7が複数形成されている。これにより、貫通穴4から
の信号の漏れが低減して各回路2間の遮蔽が十分に保た
れる。
【0017】従って、上述した実施例では、各回路2を
シールドケース3で覆い、各回路2毎に遮蔽を行うにあ
たって、従来のようにシールドケース3に切欠き等の特
別な加工を施す必要がないので、コストの低減が図れ、
シールドケース3を各回路2の共通部品として使用する
ことができる。
【0018】また、組立て後に信号が干渉する線材6間
を離す必要があったり、所望の特性が得られずに別の回
路を追加して信号線や電源線の配線による配線追加を必
要とする場合でも、シールドケース3を共通部品として
使用し、変更内容に応じてプリント板1のみを自由に作
成することができるので、シールドケースに切欠きを形
成していた従来の構造に比べて組立て後の回路変更やそ
れに伴うパターン変更の自由度を向上させることができ
る。
【0019】ところで、上述した実施例では、所定の回
路2間を配線するにあたって、線材6が挿通される配線
穴を貫通穴4で構成した場合について説明したが、プリ
ント板1の厚さL6がシールドケース3の上下周壁端面
3a,3b間の隙間5の寸法L4よりも大きい寸法であ
れば、図3に示すように貫通した穴に限らず溝8で構成
してもよい。この際、線材6の外周6aはシールドケー
ス3の上周壁端面3aのみと接触するため、線材6の外
周6aの下側が接触するプリント板1上にアースパター
ンを形成すれば、上記実施例と同様に各回路2毎に十分
な遮蔽を行うことができる。
【0020】また、溝8の周囲にスルーホール7を形成
してもよく、スルーホール7の数および上述したアース
パターンは回路2相互間で伝送される信号の周波数に応
じて自由に選定することができる。
【0021】さらに、上述した実施例では、貫通穴4を
介してプリント板1の表面のみで回路2間を配線する場
合を図示して説明したが、プリント板1の裏面で配線を
行ってもよく、さらに、プリント板1の一方の面から貫
通穴4を介して他方の面に通して回路2間を配線しても
よい。
【0022】また、上述した実施例において、シールド
ケース3は、プリント板1の上下から覆われた構成とし
て説明したが、図4(a),(b)に示すようにフラン
ジ3cが一体成形されたシールドケース3を用意し、プ
リント板1を挟むように上下から覆った状態でフランジ
3cをネジ9で固定してもよい。
【0023】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のプリント
板配線構造によれば、従来のように各回路を覆うシール
ドケースに切欠き等の特別な加工を施す必要がないの
で、コストの低減が図れ、シールドケースを各回路の共
通部品として使用することができる。また、組立て後に
パターン変更が生じても、シールドケースを共通部品と
して使用し、変更内容に応じてプリント板のみを自由に
作成できるので、従来のシールドケースに切欠きを必要
とする構造に比べて組立て後の回路変更やそれに伴うパ
ターン変更の自由度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるプリント板配線構造の一実施例を
示す斜視図
【図2】(a)同プリント板配線構造の配線部分を示す
側断面図 (b)同プリント板配線構造の配線部分を示す平断面図
【図3】同プリント板配線構造の他の実施例を示す図
【図4】同プリント板配線構造におけるシールドケース
の固定構造を示す図
【図5】従来のプリント板配線構造の一例を示す斜視図
【図6】従来のプリント板配線構造の配線部分を示す側
断面図
【図7】従来のプリント板配線構造において、回路間に
近接して多数の配線がある場合の配線部分の断面図
【符号の説明】
1…プリント板、2…回路、3…シールドケース、3
a,3b…上下周壁端面、4…貫通穴(配線穴)、6…
線材、8…溝(配線穴)。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の回路(2)がプリント板(1)上
    に形成され、前記回路毎に前記プリント板の上下から一
    対のシールドケース(3)により覆われた状態で前記回
    路間が配線接続されるプリント板配線構造において、 前記シールドケースの内部から外部へ通じるように、前
    記シールドケースの上下の周壁端面(3a,3b)が位
    置する前記プリント板上の面方向に前記周壁端面の厚さ
    (L1)より長い配線穴(4又は8)が形成されてお
    り、 配線対象となる前記回路間は、前記配線穴に挿通された
    状態で外周部分(6a)が前記シールドケースの周壁端
    面により上下から押圧されてアースされた同軸ケーブル
    (6)を介して配線される ことを特徴とするプリント板
    配線構造。
JP1992034996U 1992-05-26 1992-05-26 プリント板配線構造 Expired - Lifetime JP2566295Y2 (ja)

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