JP2566292Y2 - パッケージ用蓋部材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案はマニュアルもしくは保証
書またはＡＣアダプタなどの小物アクセサリ等を出し入
れ可能に収納するための、開閉用小蓋部を備えた折り曲
げ組立式紙器などの改良されたパッケージに関する。

【０００２】

【従来技術及びその課題】従来、折り曲げ組立式紙器な
どのパッケージにおいて、パッケージ外側の一部にマニ
ュアル等を出し入れ可能に収納するために、ヒンジ部以
外を切り込み、この部分をテープ貼りした開閉用小蓋部
を備えたパッケージが実用化されているが、開放時にカ
ッタが必要であるとか、手で開くとパッケージ紙が破け
る等の不具合があった。

【０００３】

【課題を解決するための手段】本考案は、これらの課題
を解決し、操作性が良く、より実用的な改良されたパッ
ケージ用蓋部材を提供するために、内側フラップ３，４
を折り曲げた後に外側フラップ２を折り曲げて組立てる
パッケージ１において、前記パッケージ１内にマニュア
ル若しくは保証書又はＡＣアダプタ等の小物アクセサリ
等を出し入れ可能に収納するための収納部１ａと、前記
外側フラップ２に、ヒンジ部２ｂ，２ｃ，２ｄ，２ｅと
手指挿入穴２ｉ，２ｊ，２ｋとを有し、少なくとも外形
の一部がミシン目２ｆで形成され、前記手差挿入穴２
ｉ，２ｊ，２ｋから前記ミシン目２ｆを切り開くことで
前記ヒンジ部２ｂ，２ｃ，２ｄを中心に開閉できて前記
収納部１ａを開閉させる外側小フラップ２ａと、前記内
側フラップ３に、前記外側小フラップ２ａが開閉する略
同位置に観音開きする内側小フラップ３ａ，４ａとを備
えたパッケージ用蓋部材を提案する。

【０００４】また、前記内側小フラップ３ａ，４ａの開
閉位置に前記内側フラップ３の一部を前記パッケージ内
部に折り曲げた隔壁フラップ３ｂ，４ｂを形成したパッ
ケージ用蓋部材を提案する。

【０００５】

【実施例】以下図面を用いて本考案の実施例を説明す
る。図１〜図７は本考案の実施例を示し、図１は本考案
のパッケージ用蓋部材の蓋を開閉させた状態を説明する
略図、図２は内側小フラップの開閉状態を説明する略
図、図３はパッケージ外観略図、図４は内側小フラップ
の他の実施例を説明する略図、図５（ａ）〜（ｃ）はヒ
ンジ部の構成を示す略図、図６（ａ）〜（ｃ）は外側小
フラップを開放するための手指挿入穴の構成を示す略
図、図７は外側小フラップの寸法を示す略図である。

【０００６】各図において、同じ部材は同じ符号で示
し、１はパッケージ、１ａはマニュアル若しくは保証書
又はＡＣアダプタ等の小物アクセサリ等を出し入れ可能
に収納するための収納部２は外側フラップ、２ａは外側
小フラップ、２ｂ〜２ｅはヒンジ部、２ｆはミシン目、
２ｇ，２ｈは切り込み部、２ｉ〜２ｋは手指挿入穴であ
る。３と４は内側フラップ、３ａ，４ａは内側小フラッ
プ、３ｂ，４ｂは隔壁フラップ、５は梱包用テープであ
る。

【０００７】次に、図１〜図３を用いて本実施例の動作
について説明する。まず図３の梱包状態で、手指挿入穴
２ｉに指を入れてミシン目２ｆに沿って切り、ヒンジ部
２ｂを回転軸として外側小フラップ２ａを持ち上げる
と、図１と図２に示すように内側小フラップ３ａと４ａ
が観音開きの状態で外側に開き得るようになり、この部
分から収納物を収納部１ａに挿入する。なお、ヒンジ部
２ｂとミシン目２ｆとは逆であってもよい。

【０００８】図４では、隔壁フラップ３ｂ，４ｂを下方
へ折り曲げることにより、パッケージ内容物本体もしく
は発泡緩衝材がない場合でも、挿入物がパッケージの内
側に倒れるのを防止することを示す。

【０００９】図５で、（ａ）はミシン目２ｆに沿って折
り曲げるヒンジ２ｃの構成、（ｂ）はパッケージ材の厚
み方向に切り目を入れて折り曲げるヒンジ２ｄの構成、
（ｃ）はパッケージ材の厚み方向に作られたプレス部に
沿って折り曲げるヒンジ２ｅの構成を示す。

【００１０】図６は、手指挿入穴の例で（ａ）は４半
円、（ｂ）は半円、（ｃ）は円形で構成される。（ａ）
の４半円穴の代わりに折り曲げただけの構成にしてもよ
い。

【００１１】図７は、ＡＢフルート製段ボールパッケー
ジの寸法が縦６１８、横５６３、高さ３７９（ｍｍ）
で、重さが約２ｋｇ程度の場合の小フラップ２ａの寸法
例を示す。

【００１２】

【考案の効果】以上のように本考案の機構によれば、操
作性がよく、より実用的な改良されたパッケージが提供
される。さらに、輸送中の落下や振動で開くことがな
く、内側小フラップを設けたので手指挿入穴の穴からゴ
ミやホコリが入り難い。

【図面の簡単な説明】

図１〜図７は本考案の実施例を示す。

【図１】小蓋部の開閉状態を説明する略図。

【図２】内側小蓋部の開閉状態を説明する略図。

【図３】パッケージ外観略図。

【図４】内側小蓋部の他の実施例を説明する略図。

【図５】（ａ）〜（ｃ）はヒンジ部の構成を示す略図。

【図６】（ａ）〜（ｃ）は手指挿入穴の構成を示す略
図。

【図７】寸法例を示す略図。

【符号の説明】

１・・・・・・パッケージ １ａ・・・・・収納部 ２・・・・・・外側フラップ ２ａ・・・・・外側小フラップ ２ｂ〜２ｅ・・ヒンジ部 ２ｆ・・・・・ミシン目 ２ｇ，２ｈ・・切り込み部 ２ｉ〜２Ｋ・・手指挿入穴 ３と４・・・・内側フラップ ３ａと４ａ・・内側小フラップ ３ｂと４ｂ・・隔壁フラップ ５・・・・・・梱包用テープ

Claims (2)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】内側フラップを折り曲げた後に外側フラッ
   プを折り曲げて組立てるパッケージにおいて、 前記パッケージ内にマニュアル若しくは保証書又はＡＣ
   アダプタ等の小物アクセサリ等を出し入れ可能に収納す
   るための収納部と、 前記外側フラップに、ヒンジ部と手指挿入穴とを有し、
   少なくとも外形の一部がミシン目で形成され、前記手差
   挿入穴から前記ミシン目を切り開くことで前記ヒンジ部
   を中心に開閉できて前記収納部を開閉させる外側小フラ
   ップと、 前記内側フラップに、前記外側小フラップが開閉する略
   同位置に観音開きする内側小フラップとを備えたことを
   特徴とするパッケージ用蓋部材。
2. 【請求項２】前記内側小フラップの開閉位置に前記内側
   フラップの一部を前記パッケージ内部に折り曲げた隔壁
   フラップを形成したことを特徴とする請求項１記載のパ
   ッケージ用蓋部材。