JP2566215B2 - 内装基材 - Google Patents
内装基材Info
- Publication number
- JP2566215B2 JP2566215B2 JP4280838A JP28083892A JP2566215B2 JP 2566215 B2 JP2566215 B2 JP 2566215B2 JP 4280838 A JP4280838 A JP 4280838A JP 28083892 A JP28083892 A JP 28083892A JP 2566215 B2 JP2566215 B2 JP 2566215B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- impregnated
- base material
- prepolymer
- polyurethane foam
- fiber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】 本発明は例えば自動車の天井
材、扉トリム、リアパーセル等の内装材の基材に関する
ものである。
材、扉トリム、リアパーセル等の内装材の基材に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】 従来、多価イソシアナートを軟質ポリ
ウレタン発泡体シートに含浸させ、水分と接触させるこ
とによって該多価イソシアナートを高分子化かつ硬化さ
せるとともに所定形状に成形した自動車用内装基材が提
供されている（特開昭５８−５３４６号）。しかしなが
ら上記合成樹脂含浸ポリウレタン発泡体シートは剛性が
乏しく、補強層として例えばメラミン樹脂含浸ガラス繊
維層やメラミン樹脂含浸ポリエステル綿層が使用されて
いる。
ウレタン発泡体シートに含浸させ、水分と接触させるこ
とによって該多価イソシアナートを高分子化かつ硬化さ
せるとともに所定形状に成形した自動車用内装基材が提
供されている（特開昭５８−５３４６号）。しかしなが
ら上記合成樹脂含浸ポリウレタン発泡体シートは剛性が
乏しく、補強層として例えばメラミン樹脂含浸ガラス繊
維層やメラミン樹脂含浸ポリエステル綿層が使用されて
いる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら上記メ
ラミン樹脂含浸繊維層は、メラミン樹脂に含まれるホル
ムアルデヒドに帰因する臭気が特に加熱成形時に発生し
て作業環境を悪化させ、また該臭気は製品にも残存して
自 動車の内装材として使用すれば密閉車内で該臭気が充
満し乗客に不快感を与 える。またメラミン樹脂硬化物の
剛性も充分なものではなく補強効果に乏しい。
ラミン樹脂含浸繊維層は、メラミン樹脂に含まれるホル
ムアルデヒドに帰因する臭気が特に加熱成形時に発生し
て作業環境を悪化させ、また該臭気は製品にも残存して
自 動車の内装材として使用すれば密閉車内で該臭気が充
満し乗客に不快感を与 える。またメラミン樹脂硬化物の
剛性も充分なものではなく補強効果に乏しい。
【０００４】
【課題を解決するための手段】 本発明は上記従来の課
題を解決するための手段として、多価イソシアナート含
浸ポリウレタン発泡体シート(1) の片面または両面にジ
アリルフタレート樹脂含浸繊維補強層(2,3) を積層した
内装基材(6) を提供するものである。
題を解決するための手段として、多価イソシアナート含
浸ポリウレタン発泡体シート(1) の片面または両面にジ
アリルフタレート樹脂含浸繊維補強層(2,3) を積層した
内装基材(6) を提供するものである。
【０００５】 本発明において、軟質ポリウレタン発泡
体シートに含浸される多価イソシアナートとは、ＭＤＩ
のように一分子中に二個以上のイソ シアナート基を有す
るものであり、上記多価イソシアナートは通常軟質ポリ
ウレタン発泡体シートに対して１０〜５０重量％、望ま
しくは２０〜４０重量％程度含浸される。更に該軟質ポ
リウレタン発泡体シートには多価イソシ アナートに加え
てウレタン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ジアリ
ルフタレート樹脂、ポリエステル樹脂等の合成樹脂ある
いはアクリルモノマー、アクリルオリゴマー、アクリル
プレポリマー、エポキシプレポリマー、ジアリルフタレ
ートプレポリマー等のモノマー、オリゴマー、プレポリ
マー等が 含浸されてもよい。
体シートに含浸される多価イソシアナートとは、ＭＤＩ
のように一分子中に二個以上のイソ シアナート基を有す
るものであり、上記多価イソシアナートは通常軟質ポリ
ウレタン発泡体シートに対して１０〜５０重量％、望ま
しくは２０〜４０重量％程度含浸される。更に該軟質ポ
リウレタン発泡体シートには多価イソシ アナートに加え
てウレタン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ジアリ
ルフタレート樹脂、ポリエステル樹脂等の合成樹脂ある
いはアクリルモノマー、アクリルオリゴマー、アクリル
プレポリマー、エポキシプレポリマー、ジアリルフタレ
ートプレポリマー等のモノマー、オリゴマー、プレポリ
マー等が 含浸されてもよい。
【０００６】 本発明に用いられる繊維補強層は、ポリ
エステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、アセテ
ート繊維、ヤシ繊維、竹繊維、綿繊維、あるいはこれら
の繊維の再生繊維等の有機繊維やガラス繊維、セラミツ
ク繊維、炭素繊維等の無機繊維のウェブ、フリース、不
織布、編織物等であり、これらの繊維層にはジアリルフ
タレート樹脂（ＤＡＰ）のモノマー、プレポリマー等が
通常液状で含浸される。
エステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、アセテ
ート繊維、ヤシ繊維、竹繊維、綿繊維、あるいはこれら
の繊維の再生繊維等の有機繊維やガラス繊維、セラミツ
ク繊維、炭素繊維等の無機繊維のウェブ、フリース、不
織布、編織物等であり、これらの繊維層にはジアリルフ
タレート樹脂（ＤＡＰ）のモノマー、プレポリマー等が
通常液状で含浸される。
【０００７】 該ＤＡＰのモノマーまたはプレポリマー
にはベンゾイルパーオキシド、ラウリルパーオキシド、
クメンハイドロパーオキシド、アゾビスイソブチロニト
リル、アゾビスバレロニトリル等のラジカル硬化剤が上
記モノマーまたはプレポリマーに対して通常０．０１〜
５重量％程度添加される。また上記ラジカル硬化剤と共
にアミン、アニリン、アスコルビン酸等の硬化促進剤が
添加されてもよい。
にはベンゾイルパーオキシド、ラウリルパーオキシド、
クメンハイドロパーオキシド、アゾビスイソブチロニト
リル、アゾビスバレロニトリル等のラジカル硬化剤が上
記モノマーまたはプレポリマーに対して通常０．０１〜
５重量％程度添加される。また上記ラジカル硬化剤と共
にアミン、アニリン、アスコルビン酸等の硬化促進剤が
添加されてもよい。
【０００８】 上記ＤＡＰのモノマーまたはプレポリマ
ーは通常上記繊維層に対して１０〜５０重量％、望まし
くは２０〜４０重量％程度含浸され、上記合成樹脂含浸
ポリウレタン発泡体シートの片面または両面に一層また
は二層以上積層され、通常はホットプレスによって所定
形状に成形される。該繊維層に含浸されているＤＡＰの
モノマーまたはプレポリマーは上記のホットプレスにお
いて高分子化し硬化し、同時に該繊維層から滲出して接
着剤として上記合成樹脂含浸ポリウレタン発泡体シート
と上記繊維層とを接着する。上記ホットプレスの条件は
通常温度１００〜１８０℃、望ましくは１２０〜１６０
℃、成形圧力は２〜３Kg／cm2 、成形時間３０〜９０秒
程度である。
ーは通常上記繊維層に対して１０〜５０重量％、望まし
くは２０〜４０重量％程度含浸され、上記合成樹脂含浸
ポリウレタン発泡体シートの片面または両面に一層また
は二層以上積層され、通常はホットプレスによって所定
形状に成形される。該繊維層に含浸されているＤＡＰの
モノマーまたはプレポリマーは上記のホットプレスにお
いて高分子化し硬化し、同時に該繊維層から滲出して接
着剤として上記合成樹脂含浸ポリウレタン発泡体シート
と上記繊維層とを接着する。上記ホットプレスの条件は
通常温度１００〜１８０℃、望ましくは１２０〜１６０
℃、成形圧力は２〜３Kg／cm2 、成形時間３０〜９０秒
程度である。
【０００９】 このようにして本発明の内装基材が製造
されるが、本発明の内装基材の表面には不織布、合成皮
革等の表皮材が貼着され内装材となる。上記表皮材は上
記内装基材の成形時に同時に圧着されてもよい。
されるが、本発明の内装基材の表面には不織布、合成皮
革等の表皮材が貼着され内装材となる。上記表皮材は上
記内装基材の成形時に同時に圧着されてもよい。
【００１０】
【作用】 本発明において使用するＤＡＰは、モノマ
ー、プレポリマー共に殆ど無臭であり、ホットプレス時
においても悪臭を発生せず、また製品に も臭気が残存し
ない。そしてＤＡＰは低温硬化性を有し、多価イソシア
ナー ト含浸軟質ポリウレタン発泡体シートの低温硬化成
形性にマッチし、その特 性を充分生かすことが出来る。
しかもＤＡＰは高分子化および硬化した場合、非常に剛
性の高い、かつ耐水性、耐薬品性、耐侯性に富む合成樹
脂となる。
ー、プレポリマー共に殆ど無臭であり、ホットプレス時
においても悪臭を発生せず、また製品に も臭気が残存し
ない。そしてＤＡＰは低温硬化性を有し、多価イソシア
ナー ト含浸軟質ポリウレタン発泡体シートの低温硬化成
形性にマッチし、その特 性を充分生かすことが出来る。
しかもＤＡＰは高分子化および硬化した場合、非常に剛
性の高い、かつ耐水性、耐薬品性、耐侯性に富む合成樹
脂となる。
【００１１】
【実施例】 図１〜図３には本発明の一実施例が示され
る。図において(1) はＭＤＩ：水酸基含有アクリル樹脂
＝８：２混合物を含浸した厚さ５mmの軟質ポリウレタン
発泡体シートであり、(2) は該ポリウレタン発泡体シー
ト(1) の両面に積層されるガラス繊維層であり、該ガラ
ス繊維層(2) の目付は２００ｇ／ｍ2 であり、３０重量
％の液状ＤＡＰプレポリマーが含浸されている。該液状
ＤＡＰプレポリマーには０．５重量％のベンゾイルパー
オキシドが溶解されている。更に該ガラス繊維層(2) の
上には同様なＤＡＰプレポリマーを含浸したポリエステ
ル綿層(3) （目付は１００ｇ／ｍ2 ）が積層される。
る。図において(1) はＭＤＩ：水酸基含有アクリル樹脂
＝８：２混合物を含浸した厚さ５mmの軟質ポリウレタン
発泡体シートであり、(2) は該ポリウレタン発泡体シー
ト(1) の両面に積層されるガラス繊維層であり、該ガラ
ス繊維層(2) の目付は２００ｇ／ｍ2 であり、３０重量
％の液状ＤＡＰプレポリマーが含浸されている。該液状
ＤＡＰプレポリマーには０．５重量％のベンゾイルパー
オキシドが溶解されている。更に該ガラス繊維層(2) の
上には同様なＤＡＰプレポリマーを含浸したポリエステ
ル綿層(3) （目付は１００ｇ／ｍ2 ）が積層される。
【００１２】 上記積層材(4) には図２に示すようなプ
レス成形機(5)によって１５０℃，３Kg／cm2 ，６０秒
のホットプレスが施される。上記ホットプレスによって
該ポリウレタン発泡体シート(1) に含浸されているＭＤ
Ｉと水酸基含有アクリル樹脂とは反応硬化し、また繊維
層(2,3) に含浸されているＤＡＰプレポリマーもそれに
マッチして高分子化しかつ硬化する。
レス成形機(5)によって１５０℃，３Kg／cm2 ，６０秒
のホットプレスが施される。上記ホットプレスによって
該ポリウレタン発泡体シート(1) に含浸されているＭＤ
Ｉと水酸基含有アクリル樹脂とは反応硬化し、また繊維
層(2,3) に含浸されているＤＡＰプレポリマーもそれに
マッチして高分子化しかつ硬化する。
【００１３】 このようにしてホットプレスされた積層
材(4) は図３に示すように内装基材(6) として表面に表
皮材(7) を貼着されて自動車の天井材(8) となる。
材(4) は図３に示すように内装基材(6) として表面に表
皮材(7) を貼着されて自動車の天井材(8) となる。
【００１４】
【発明の効果】 したがって本発明においては、剛性の
高いかつ悪臭のない内装基材を作業環境を悪化させるこ
となく提供することが出来る。
高いかつ悪臭のない内装基材を作業環境を悪化させるこ
となく提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】図１〜図３は本発明の一実施例を
示すものである。
示すものである。
【図１】 部分断面図
【図２】 ホットプレス説明側断面図
【図３】 天井材斜視図
1 合成樹脂含浸ポリウレタン発泡体シート 2 ＤＡＰプレポリマー含浸ガラス繊維層 3 ＤＡＰプレポリマー含浸ポリエステル綿層 6 内装基材
Claims (1)
- 【請求項１】多価イソシアナート含浸ポリウレタン発泡
体シートの片面または両面にジアリルフタレート樹脂含
浸繊維補強層を積層したことを特徴とする内装基材
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4280838A JP2566215B2 (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | 内装基材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4280838A JP2566215B2 (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | 内装基材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06106667A JPH06106667A (ja) | 1994-04-19 |
| JP2566215B2 true JP2566215B2 (ja) | 1996-12-25 |
Family
ID=17630694
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4280838A Expired - Lifetime JP2566215B2 (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | 内装基材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2566215B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4252354B2 (ja) * | 2003-04-24 | 2009-04-08 | 三和工業株式会社 | 成形内装材 |
| JP5855869B2 (ja) * | 2011-08-10 | 2016-02-09 | トヨタ自動車株式会社 | 繊維強化樹脂成形体及びそれを用いた車両用内装材 |
| CN106150027A (zh) * | 2016-07-01 | 2016-11-23 | 无锡欧洛普科技有限公司 | 一种防水防潮的pvc碳塑地板 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63141730A (ja) * | 1986-12-03 | 1988-06-14 | 積水化成品工業株式会社 | 強化プラスチツク積層品 |
| JPH0735451B2 (ja) * | 1989-12-25 | 1995-04-19 | 池田物産株式会社 | 構造材 |
-
1992
- 1992-09-25 JP JP4280838A patent/JP2566215B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06106667A (ja) | 1994-04-19 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960730 |