JP2566184Y2 - 部品供給装置 - Google Patents

部品供給装置

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JP2566184Y2
JP2566184Y2 JP1992021868U JP2186892U JP2566184Y2 JP 2566184 Y2 JP2566184 Y2 JP 2566184Y2 JP 1992021868 U JP1992021868 U JP 1992021868U JP 2186892 U JP2186892 U JP 2186892U JP 2566184 Y2 JP2566184 Y2 JP 2566184Y2
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拓巳 井上
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神鋼電機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は部品、例えばボルトを一
度に所定個数を所定の姿勢にして、所定の位置に供給す
るための部品供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】図11〜図21は従来例
のボルトの供給装置を示すものであるが、図11に示す
ように本装置は主として振動パーツフィーダ1、この排
出口に接続されるリニア振動フィーダ2、この排出口に
接続されるボルト切出装置3及びボルト分配装置4とか
らなっている。
【0003】振動パーツフィーダ1は公知の構造を有す
るものであるが、そのボウル5の内周壁部にはスパイラ
ル状のトラック6が形成されており、ボウル5の底壁部
には可動コア7が一体的に固定されており、これは下方
のベース8と等角度間隔で傾斜、配設された板ばね9に
より結合される。ベース8上には電磁コイル10を巻装
した電磁石11が固定されている。以上のようにしてね
じり振動駆動部は構成されるのであるが、この全体は筒
状のカバー12により被覆されている。以上のように構
成される振動パーツフィーダ1は防振ゴム13により架
台14上に固定されている。
【0004】また、トラック6の端部には懸吊トラック
15が一体的に結合されており、この側方には懸吊しそ
こなったボルトmを受けるポケットPが設けられてい
る。更に懸吊トラック15の排出端には排出角度ブロッ
ク16が結合されている。
【0005】リニア振動フィーダ2も公知の構造を有
し、このトラフ21は図12に示すようなボルトを懸吊
姿勢で移送するための懸吊路22を備えており、このト
ラフ21の底部に固定された板ばね取付ブロック23と
下方のベース24とは前後一対の傾斜板ばね25により
結合されている。ベース24上には電磁コイル27を巻
装させた電磁石28が固定されており、これは板ばね取
付ブロック23に垂下して固定された可動コア26と空
隙をおいて対向している。以上のように構成されるリニ
ア振動フィーダ2は防振ゴム29により、架台20上に
高さを調整されて設置されている。
【0006】次に、ボルト切出装置3について、特に図
17及び図19〜図21を参照して説明する。
【0007】ボルト切出装置3においては架台30上に
エヤーシリンダ31が設置されており、この駆動ロッド
32には切出ブロック33が固定されており、この上面
には溝が形成されこれに摺動自在にボルト受板35が配
設されており、またこれには図19に明示されるように
ピン36が垂直に固定されており、これは切出ブロック
33の上方に設けられた天板17に形成され、図20に
明示されるようなへの字形の切溝17aに図示するよう
に係合している。また、ボルト受板35にはU字形状の
切欠き35aが形成されており、これにボルトの頭部が
図17に示すように受けられるように構成されている。
【0008】次に、特に図13〜図17を参照してボル
ト分配装置4の詳細について説明する。これは円板40
を備え、この中心孔40aにワンウェイクラッチ41の
駆動軸41aが挿通されている。ワンウェイクラッチ4
1は公知の構造を有するが、この底部には歯車43が一
体的、かつ同心的に固定されており、ラック44の歯4
4aと噛合している。ラック44は駆動板50の上面に
固定されており、これはレール51により直線的に案内
されるのであるが、一端においてエヤーシリンダ47の
駆動ロッド47aに固定されている。
【0009】円板40の外周縁部には直立した筒体45
が多数、等角度ピッチで固定されており、これに分配さ
れるボルトmが図19に示すように挿通、収容し得るよ
うに構成されている。
【0010】また、円板40の直下方にはスライド板4
8が図15に示すように配設されており、これには所定
の個数の丸孔49が形成されており、またこのスライド
板48はエヤーシリンダ46の駆動ロッド46aに固定
されている。
【0011】図14に示されるように、取付板52は四
隅においてボルト支柱53により支持されており、この
先端部のねじ部に螺着する一対のナットN、N′によ
り、その高さが調節可能となっている。
【0012】また図18に示されるように、取付板52
の一縁部には位置決め装置18が設けられており、この
装置18において断面がL字形状の取付部材56が取付
板52に固定されており、またこの上壁部には断面が円
形の凹所56aが形成される。これにボール57及びこ
れを上方に付勢するばね58が収容されている。この
ール57側に対向するように円板40の下面には、その
上面に固定されている筒体45に対応し、かつこれに同
心的に同数の半球形状の凹み40bが形成されており、
これにボール57が図18に示すように選択的に係合す
るように構成されている。
【0013】また、図15で示すように、取付板52に
は筒体45と対向し得るように、所定数のパイプ19が
当角度間隔で固定されており、この下端部にはボルト供
給用のチューブ37が止着されている。
【0014】取付板52には更にほぼ正方形状のボルト
受台59が上述の位置決め装置18と並んで、ビスによ
り固定されている。
【0015】従来例のボルト供給装置は以上のように構
成されているのであるが、次にこの作用について説明す
る。図12には散在的にのみ示すが多量のボルトmが振
動パーツフィーダ1のボウル5内に収容されている。電
磁コイル10に交流を通電させると公知のように、ねじ
り振動力を発生し、ボウル5はそのほぼ中心軸線の周り
にねじり回転力を発生し、これによりボウル5内のボル
トmはスパイラル上のトラック6に沿って、上方へと移
送され、トラック6の排出端から懸吊トラック15に転
送される。更に、排出角度ブロック16を介して、リニ
ア振動フィーダ2のトラックの懸吊路22に懸吊した姿
勢で転送され、ボルトmがほぼ相接した状態で直線的な
振動力を受けて、図11及び図12において右方向へと
移送され、ボルト切出装置3の切出ブロック33の切欠
部に至る。すなわち、ここに待機しているボルト受板3
5の切欠き35aに係合する。駆動ロッド32の移動と
共にボルト受板35に固定されたピン36が天板17の
下面に形成された切り溝17aに沿って移動する。これ
により、ボルト受板35は図20において上方に移動す
る。これにより切欠き35aに係合支持されているボル
トmは、その頭部の底面が支持されることがなくなり下
方へと落下する。
【0016】一方、ボルト分配装置4においてはエヤー
シリンダ47がタクト運転され、所定のピッチで往動す
ると、駆動ロッド47aを介してラック支持部材もこれ
と共に移動し、これに支持されたラック44の歯44a
が歯車43の歯43aの噛合により、この歯車43をエ
ヤーシリンダ47の所定のピッチ分回転させる。この回
転によりワンウェイクラッチ41を介して円板40にこ
の回動力が伝達され、この上の筒体45をワンピッチ
分、図13において反時計方向に回動させる。
【0017】エヤーシリンダ47は所定ピッチ往動した
後、復動する。このときワンウェイクラッチ41は空回
りする。よって、円板40に回動力を与えない。しかし
ながら、ワンウェイクラッチ41の上面と円板40の下
面との摩擦による慣性力が働いて、少しでも動くことを
防止するために、ボウル57とばね58とからなる位置
決め装置18が働き所定ピッチで確実に停止する。
【0018】一方、ボルト切出装置3から上述したよう
に1個のボルトmが落下する。この時、直下方にある筒
体45にはまり、ボルト受台59の面により軸部が受け
られてこのまま保持される。
【0019】次いで、再びエヤーシリンダ47が駆動さ
れ、所定のストローク、駆動ロッド47aが前進して上
述したようにラック44が所定量移動し、これにより歯
車43が所定角度回転する。これにより、ワンウェイク
ラッチ41を介して、円板40は所定ピッチ回転する。
すなわち、次の筒体45がボルト切出装置3の排出パイ
プの下方に位置する。なお、筒体45が1ピッチ送られ
ることにより、受台59で受けられている筒体45内の
ボルトmはスライド板48上に転送される。
【0020】再びボルト切出装置3において、エヤーシ
リンダ31が駆動され駆動ロッド32を介して、切出ブ
ロック33が往動し、これにより上述したようにボルト
受板35が図20において上方に移動し、これにより切
欠き35aに係合支持されているボルトmがボルト切出
装置3から切出されて、このとき直下方にある筒体45
に供給される。
【0021】以上のようにして、ボルト分配装置4にお
ける複数の筒体45には本実施例ではこのうち13個が
供給されると、図示しないがカウンターのカウント信号
を受けてエヤーシリンダ46が駆動され、駆動ロッド4
6aは図13において右方へと駆動される。これによっ
て、スライド板48も右方へと移動しこれに形成された
孔49が円板40の筒体45の下方に至る。よって、筒
体45にそれぞれに保持されていたボルトmは孔49及
びパイプ19を通って、塩化ビニールのチューブ37に
結合された圧縮空気供給装置からの圧縮空気により、急
速にチューブ37を通って所定位置へと運ばれる。
【0022】なお、上述のようにしてエヤーシリンダ4
6を駆動して各筒体45に保持されているボルトmを下
方に落下させるに先立ち、円板40が図13において反
時計方向に空駆動される。すなわち上述のようにして順
次、筒体45にボルトmが1個づつ供給されるのである
が、本実施例では13個供給すると、すなわちスライド
板48に形成されている孔49の数の分だけ供給される
と、ボルト切出装置3は停止し、円板40のみを等角度
ピッチで3回、回転駆動させる。すなわち図13に示す
ように、円板40上には等角度間隔で多数の筒体45が
設けられているのであるが、スライド板48に形成され
ている13個の丸孔49が対向している筒体45とは、
各々等距離aを隔てている。従って図13において最下
端にある筒体45d、更に反時計方向に順次、筒体45
cはこれに対向するスライド板48に形成される開口4
9が存在していないので、この分3ピッチ、反時計方向
に空回動される。これにより筒体45dは45aで示さ
れる筒体の位置に至る。これに応じて図13において最
上端部の筒体及びこれに連続する2つの筒体45には相
連続する5個の筒体45が反時計方向に回転駆動され、
結果としてスライド板48に形成されている13個の丸
孔49が全てボルトmを保持している筒体45に対向す
るようになる。この状態でエヤーシリンダ46が駆動さ
れ、スライド板48が図13において右方へと移動し、
筒体45に保持されているボルトmは一挙に下方のパイ
プ19へと落下する。このような制御のためには、当然
のことながら上記カウント信号を受けた後、ボルト切出
装置3を駆動する信号を発生し、この後、円板40を3
ピッチ空運転する制御信号を与えなければならない。
【0023】以上のようにして、従来のボルト供給装置
では、所定の個数を所定の姿勢にして所定の位置へと一
挙に供給されるのであるが、以上の説明から明らかなよ
うに、この装置の部品点数は非常に多くその組立工数も
多く、よって装置コストを大巾に上昇させていた。また
制御回路も複雑となる。
【0024】
【考案が解決しようとする問題点】本考案は上述の問題
に鑑みてなされ、組立工数を大巾に減少し、かつ装置コ
ストを大巾に低下させることのできる部品供給装置を提
供することを目的とする。
【0025】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、複数列
で整列して等ピッチで複数個の開口を形成している駆動
板と、前記開口に各々、固着される複数の部品供給パイ
プと、前記駆動板を前記複数列の延在方向に前記等ピッ
チで間欠的に駆動するための第1駆動手段と、前記複数
列の列間隔のストロークで前記駆動板を前記延在方向と
は垂直方向に駆動するための第2駆動手段と、一列で移
送されてきた部品を1個宛、所定の供給位置にある前記
開口の1つに、供給するための部品切出手段と、前記駆
動板が所定位置にあるときに、各前記開口の上方に配列
され前記開口の各々と整列し、前記部品を搬送するため
の空気を供給する空気噴出口を備えた部品圧送手段とか
ら成り、前記第1駆動手段を駆動して、前記複数列のう
ち1つの列の前記開口のすべてに前記部品を供給するこ
とと、前記第2駆動手段を駆動して、前記複数列のうち
前記部品が供給されていない列の前記開口の1つが、前
記所定の供給位置となるように前記駆動板を移動させる
こととによって、前記開口のすべてに前記部品が供給さ
れた後に、前記駆動板を前記所定位置に至るようにした
ことを特徴とする部品供給装置によって達成される。
又、以上の目的は、2列で整列して等ピッチで複数個の
開口を形成している駆動板と、前記開口に各々、固着さ
れる複数の部品供給パイプと、前記駆動板を前記開口の
前記2列の延在方向に前記等ピッチで間欠的に駆動する
ための第1駆動手段と、前記2列間のストロークで前記
駆動板を前記延在方向とは垂直方向に駆動するための第
2駆動手段と、一列で移送されてきた部品を1個宛、所
定の供給位置にある前記開口の1つに、供給するための
部品切出手段と、前記駆動板が所定位置にあるときに、
各前記開口の上方に配設され、前記開口の各々と整列
し、前記部品を搬送するための空気を供給する空気噴出
口を備えた部品圧送手段とから成り、前記第1駆動手段
を駆動して、前記2列のうち一方の列の前記開口のすべ
てに前記部品を供給した後、前記第2駆動手段を駆動し
て、前記一方の列の前記部品が供給された最後の前記開
口と整列している前記他方の列の前記開口から前記部品
を供給し、前記他方の列のすべての前記開口に前記部品
が供給された後、前記第1駆動手段により、前記駆動板
を1つの前記ピッチ分、移動させることにより、前記駆
動板を前記所定位置に至るよ うにしたことを特徴とする
部品供給装置によって達成される。
【0026】
【作用】駆動板には複数列で等ピッチで複数個の開口が
形成されているが、このうち所定位置にある開口に部品
切出手段から1個の部品が供給される。次に第1駆動手
段により駆動板を一定ピッチで複数列の延在方向に駆動
する。これにより、先に部品を供給された開口に最も近
接している開口が次に所定の供給位置に至り、ここで再
び部品切出手段により、1個の部品が供給される。再び
第1駆動手段により駆動板を一定ピッチで、複数列の延
在方向に駆動する。これにより、今、部品が供給された
開口と同じ列で、これに最も近く、まだ部品が供給され
ていない開口が、先のと同様に位置決めされ、すなわち
所定の供給位置に至り、これに部品が部品切出手段によ
り1個の部品が供給される。以下、同様にして一列の開
口全てに部品切出手段により部品が供給されると、第2
駆動手段により複数列の延在方向とは垂直方向に所定の
ストロークで、複数列のうち、部品がまだ供給されてい
ない列の開口の1つが所定の供給位置となるように、
動板が駆動される。この後、全ての開口に部品がすでに
供給された列に対する作用と同様にして、第1駆動手段
の間欠的駆動により但し、逆方向に駆動して、順次部品
切出手段により1個づつ部品が所定位置にある開口に供
給される。このように、第1駆動手段を駆動して、複数
列のうち、1列の開口すべてに部品が供給されること
と、第2駆動手段を駆動して、複数列のうち部品が供給
されていない開口の1つが所定の供給位置となるように
駆動板が移動させることによって、複数列で等ピッチで
配設される複数個の開口全てに部品が供給されると、駆
動板が所定位置に第1駆動手段及びまたは第2駆動手段
により駆動され、この位置で部品圧送手段の駆動によ
り、空気噴出口から空気が噴出され、今、該開口と整列
している上記開口全てに圧縮空気が供給され、よって開
口に供給されていた部品が、同開口に接続された部品供
給パイプを通って、一挙に部品の全てが所定位置に供給
されることになる。また、複数列を2列とし、第1駆動
手段を駆動して、この2列の一方の列の開口のすべてに
部品を供給した後、第2駆動手段を駆動して、一方の列
の部品が供給された最後の開口と整列している他方の列
の開口から前記部品を供給し、他方の列のすべての開口
に部品が供給された後、第1駆動手段により、駆動板を
1つ のピッチ分、移動させることにより、駆動板を所定
位置に至るようにすれば、駆動板の駆動のための構成
は、より簡単になり、組立工数及び部品点数が減少する
ので、装置の製造コストをより大幅に低下させることが
できる。
【0027】
【実施例】以下、本考案の実施例によるボルト供給装置
について、図面を参照して説明する。
【0028】図1及び図2はボルト供給装置全体を示す
ものであるが、全体は60で示され、主として振動パー
ツフィーダ61とボルト分配装置62とからなってい
る。
【0029】振動パーツフィーダ61は従来と同様に構
成されているが、ボウル63の内周壁部にはスパイラル
状のトラック66が形成されている。また底部には可動
コア67が固定されており、これは直下方のベースブロ
ック68と等角度間隔で傾斜配設された板ばね69によ
り結合されており、ベースブロック68上には電磁コイ
ル70を巻装した電磁石71が固定されている。これは
可動コア67と空隙をおいて対向している。以上のよう
にして、ねじり振動部が形成されているのであるが、こ
の全体は筒状カバー72により被覆されている。以上の
ように構成される振動パーツフィーダ61は基台75上
に防振ゴム73を介して、ナット74の高さ調節によ
り、高さを調節させてセットされている。基台75は装
置全体を設置する架台76上に設置されている。
【0030】振動パーツフィーダ61にはスパイラル状
のトラック66が形成されているが、この排出端には同
ねじり振動力を受ける懸吊路100が結合されており、
これは図2に示すように弧状に平行して延びる部材10
1a、101bとからなるが、これによりボルトmの
吊路100を構成している。このボルト懸吊路100の
排出端に従来技術と同様なリニア振動フィーダ64が接
続されており、レール部材65a、65bによりボルト
懸吊路を構成している。
【0031】リニア振動フィーダ64は公知のように構
成されているのであるが、懸吊路を支持するブロック1
10は板ばね取付ブロック111に固定されており、こ
れは下方のベースブロック116と前後一対の重ね板ば
ね113により結合されておりベースブロック116
には電磁コイル114を巻装させた電磁石115が固定
されており、これは板ばね取付ブロック111から垂下
する可動コア112と空隙をおいて対向している。ベー
スブロック116は防振ゴム117により基台118に
支持されている。
【0032】次に、ボルト分配装置62について説明す
る。ボルト分配装置62においては基台80上に電動機
81が固定されており、この駆動軸82は図4及び図5
に明示されているように右方向に大きく突出しており、
これにはねじが切られている。この駆動軸82の先端部
には、めねじを形成させたブロック83が螺着してお
り、これは駆動板84に皿ビス85により結合されてい
る。
【0033】駆動板84には本実施例によれば、一列に
6個の開口86が形成されており、これが2列並列して
形成されている。各開口86には部品供給パイプ87が
それぞれ嵌着、固定されている。これらは基台80の開
口80aを通って下方へと延びており、図示せずとも同
時に所定数のボルトを必要とする次工程へと延びてい
る。
【0034】図2に明示されるように、基台80上には
左右一対のガイド部材95a、95bが設けられてお
り、このうち一方のガイド部材95aに近接してエヤー
シリンダ92が配設されている。このエヤーシリンダ9
2の駆動ロッド93は連結部材94を介して電動機81
と一体的なケーシング103を固定させている支持板1
02に結合されている。従ってガイド部材95a、95
bによりガイドされるように構成されている。すなわ
ち、ガイド部材95a、95bは図4に明示されるよう
に支持板102と基台80とを結合している。また、駆
動ロッド93は駆動板84に固定されており、これを図
3において上下方向に所定ストロークで駆動するように
構成されている。また、駆動板84が所定の位置に来た
ときには各開口86と整列するように、空気噴出口91
を備えた部品圧送装置88が上記所定位置で開口86に
近接するように配設されている。
【0035】本実施例ではボルトmが1個づつ、ほぼ基
台80の中央位置で対向するように供給される。すなわ
ち、リニア振動フィーダ64のレール部材65a、65
bの端部には図9に示すように、切欠き106が形成さ
れているが、これに対向して電磁ソレノイド96が配設
されており、この作動子97が近接して対向し、これに
ボルトmを挟持する切欠き97aを形成させている。更
に、レール部材65a、65bの端部に近接して部品切
出装置98が設けられている。これは一対のゲート棒9
8a、98bを備えており、これらを交互に図7及び図
8に示すように突出、後退させるようにしている。
【0036】本考案の実施例によるボルト供給装置は以
上のように構成されているのであるが、次にこの作用に
ついて説明する。
【0037】振動パーツフィーダ61のボウル63内に
は多数のボルトmが貯蔵されている(図では散在的にの
み示す)。電磁コイル70を交流で通電すると公知のね
じり振動力が発生し、これによりボウル63内のボルト
mはスパイラル状のトラック66に沿って、上方へと移
送され、この排出端から懸吊路100に至り、レール部
材101a、101bにより懸吊姿勢をとって、同ねじ
り振動力を受けてリニア振動フィーダ64へと移送さ
れ、更にボルト分配装置62側へと相連通した状態で移
送される。
【0038】リニア振動フィーダ64の下流側端部に至
ると、図8に示すように、部品切出装置98の一方のゲ
ート棒98bが突出しており、これにより先頭のボルト
mは静止させられる。すなわち、これに後続するボルト
mは相連接した状態で停止している。他方、ゲート棒9
8bにより停止させられているボルトmに先行していた
ボルトmは、ソレノイド装置96の作動子97の切欠き
97aに転送され保持されており、次いで図7に示すよ
うに作動子97が引き込まれると、これによりボルトm
はこの直下方にある駆動板84の開口86に供給され
る。すなわち、図3に示すように所定の供給位置にある
開口86aに上述するようにして、ボルトmが1個づつ
供給されたのであるこの直後電動機81が所定角度
回転駆動され、これにより駆動軸82のねじと係合する
ブロック83がねじピッチに応じて、所定ピッチ移動す
る。すなわち、図3において駆動板84は上方に所定ピ
ッチ移動し、開口86aのすぐ下方の開口86bがその
所定の供給位置に至る。ここで、部品切出装置98が駆
動され、ゲート棒98aが突出して、図8において下流
側先頭のボルトmに隣接するボルトmの軸部を係止させ
た状態で、これに先行するボルトmはゲート棒98bの
後退により電磁ソレノイド96の作動子97の切欠き9
7aに転送される。次いで、電磁ソレノイド96が駆動
されて作動子97が後退し、図10に示す状態となり、
ボルトmはこの下方の開口86を介して部品供給パイプ
87内に落下する。
【0039】次いで、電動機81が所定角度回転駆動さ
れ、駆動軸82のねじに螺合するブロック83が所定ピ
ッチで、図3において、上方に駆動し、よって次の開口
86が、部品が供給される所定の供給位置に至る。
【0040】以上のようにして、図3において左側にあ
一列の開口86の全てにボルトmが供給されると、駆
動板84はエヤーシリンダ92の駆動により、所定スト
ローク、図3において左方に駆動され、ボルトmが供給
されていない他の列の開口86のうち下端部の開口86
所定の供給位置に至る。すなわち、左列の、部品が最
後に供給された下端部の開口と整列している右列の開口
が所定の供給位置に至る。ここで、上述のようにして再
びリニア振動フィーダ64からボルトm1個が供給さ
れ、これと共に電動機81の上述とは逆方向の回転駆動
により、駆動板84を図3において下方へと所定ピッチ
駆動される。これにより順次、右列の開口86が所定の
供給位置に至り、このそれぞれにボルトmが供給され
る。以上のようにして、全ての開口86にボルトmが供
給されると、再び第1駆動手段が駆動され、駆動板84
は一定ピッチ動かされ、所定位置に至る。すなわち、部
品圧送装置88の各空気噴出口91にそれぞれ開口86
が対向する位置に至る。ここで、図示しない空気圧縮源
に接続される電磁弁の開放により圧縮空気が空気噴出口
91を通り、これに近接して配設される各開口86に圧
縮空気を供給する。これにより、全ての開口86に供給
されているボルトmは圧縮空気により、部品供給パイプ
87を通り所定の工程へと一挙に供給される。
【0041】以上のようにして、所定個数のボルトmが
所定の姿勢で所定位置に一挙に供給することができるの
であるが、従来と比べ部品点数が大巾に減少しており、
またこれが故に装置の組立工程数も一段と減少する。よ
って、生産コストを大巾に減少させることができる。
た、複数列を2列とし、第1駆動手段を駆動して、この
2列の一方の列の開口のすべてに部品を供給した後、第
2駆動手段を駆動して、一方の列の部品が供給された最
後の開口と整列している他方の列の開口から前記部品を
供給し、他方の列のすべての開口に部品が供給されるよ
うにしたので、その制御は容易である。更に、駆動板に
形成されるすべての開口に部品が供給された後、第1駆
動手段により、駆動板を1つのピッチ分、移動させるこ
とにより、駆動板を所定位置に至るようにすれば、駆動
板の駆動のための構成は、より簡単になり、組立工数及
び部品点数が減少するので、装置の製造コストをより大
幅に低下させることができる。
【0042】以上、本考案の実施例について説明した
が、勿論、本考案はこれに限定されることなく、本考案
の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0043】例えば、以上の実施例ではボルトmを所定
個数、次工程に供給する場合を説明したが、これに限る
ことなくナットやその他の部品であっても、本考案は適
用可能である。
【0044】また、以上の実施例では駆動板84に2列
の開口86が形成されたが、更に3列、4列と列数を増
加してもよく、この場合はエヤーシリンダ92による駆
動ストロークをその列に応じた段階で所定ピッチ駆動す
るようにしておけば、全ての開口に部品を1個づつ供給
することができる。また、各列の開口の個数についても
同様である。
【0045】上記実施例では、第1駆動手段としての電
動機81及びこの駆動軸82及びこのねじに螺着してい
るブロック83により構成され、これらにより駆動板8
4を所定ピッチづつ駆動させるようにしたが、これに代
え、リニアモータ、あるいはリニアパルスモータにより
所定のピッチづつ駆動板84を駆動するようにしてもよ
い。また第2の駆動手段、エヤーシリンダ92に対して
も同様で、リニアパルスモータやリニアモータ、あるい
は第1の駆動手段と同様に電動機と、この駆動軸のねじ
に螺着するブロックにより、駆動板84を開口の列に対
し垂直方向に所定ピッチ駆動するようにしてもよい。
【0046】また、以上の実施例では部品圧送装置88
の空気噴出口91を取り付けている板と、駆動板84の
開口86に固定させたパイプ87の上壁面との間には、
わずかな隙間をおいたが、これは零とすることができ
る。例えば所定の位置に駆動板84が到来したことを何
らかの位置検出手段で検出すると、部品圧送装置88が
直上方から下降してきて、その空気噴出口91を設けて
いる板を当接させることにより、圧縮空気をパイプ87
に送り込むようにしてもよい。
【0047】また、以上の実施例では、駆動板84の各
開口86、すなわちパイプ87の開口部にボルト切出装
置98から1個づつ切出し、パイプ87内での保持手段
については何ら記載しなかったが、例えばパイプ87が
ビニールチューブでフレキシブルであれば、これが、あ
る高さで90度湾曲させているような場合、この湾曲部
で保持されており、駆動板84が所定位置に至り、部品
圧送装置88から圧縮空気が送られると、それぞれ湾曲
部で保持されていたボルトmは一挙に所定の位置へと圧
送されることができる。その他保持手段は空気を圧送す
れば、その保持が解除される保持機構であれば、いかな
るものでも適用可能である。
【0048】
【考案の効果】以上述べたように、本考案の部品供給装
置によれば、所定個数の部品を所定の姿勢で次工程へ一
挙に供給することができるが、そのために必要な制御を
簡単にすることができ、装置の組立工数及び部品点数を
大巾に減少させて、装置の製造コストを大巾に低下させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例によるボルト供給装置の部分破
断側面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】同要部の拡大平面図である。
【図4】同要部の部分破断拡大側面図である。
【図5】同要部の作用を説明するための拡大平面図であ
る。
【図6】図4における[6]−[6]線方向の部分破断
側面図である。
【図7】同要部における部品切出部を更に拡大した拡大
平面図である。
【図8】同拡大要部の作用を説明する拡大平面図であ
る。
【図9】図7における[9]−[9]線方向の断面図で
ある。
【図10】図9と同様な断面図で作用を説明する図であ
る。
【図11】従来例のボルト供給装置の部分破断側面図で
ある。
【図12】同平面図である。
【図13】同要部の拡大平面図である。
【図14】同要部の拡大側面図である。
【図15】図13における[15]−[15]線方向の
断面図である。
【図16】図15における他要部の平面図である。
【図17】更に他要部の拡大側面図である。
【図18】更に他要部の拡大正面断面図である。
【図19】同他要部の正面図である。
【図20】同他要部の作用を説明する平面図である。
【図21】図20と同様な平面図である。
【符号の説明】
60 ボルト供給装置 61 振動パーツフィーダ 62 ボルト分配装置 63 ボウル 81 電動機 82 駆動軸 83 ブロック 84 駆動板 86 開口 86a 開口 87 部品供給パイプ 88 部品圧送装置 91 空気噴出口 92 エヤーシリンダ 93 駆動ロッド 98 部品切出装置

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数列で整列して等ピッチ複数個の開
    口を形成している駆動板と、前記開口に各々、固着され
    る複数の部品供給パイプと、前記駆動板を前記複数列の
    延在方向に前記等ピッチで間欠的に駆動するための第
    駆動手段と、前記複数列の列間隔のストロークで前記駆
    動板を前記延在方向とは垂直方向に駆動するための第2
    駆動手段と、一列で移送されてきた部品を1個宛、所定
    の供給位置にある前記開口の1つに、供給するための部
    品切出手段と、前記駆動板が所定位置にあるときに、各
    前記開口の上方に配列され前記開口の各々と整列し、前
    記部品を搬送するための空気を供給する空気噴出口を備
    えた部品圧送手段とから成り、前記第1駆動手段を駆動
    して、前記複数列のうち1つの列の前記開口のすべてに
    前記部品を供給することと、前記第2駆動手段を駆動し
    て、前記複数列のうち前記部品が供給されていない列の
    前記開口の1つが、前記所定の供給位置となるように前
    記駆動板を移動させることとによって、前記開口のすべ
    てに前記部品が供給された後に、前記駆動板を前記所定
    位置に至るようにしたことを特徴とする部品供給装置。
  2. 【請求項2】 2列で整列して等ピッチで複数個の開口
    を形成している駆動板と、前記開口に各々、固着される
    複数の部品供給パイプと、前記駆動板を前記開口の前記
    2列の延在方向に前記等ピッチで間欠的に駆動するため
    の第1駆動手段と、前記2列間のストロークで前記駆動
    板を前記延在方向とは垂直方向に駆動するための第2駆
    動手段と、一列で移送されてきた部品を1個宛、所定の
    供給位置にある前記開口の1つに、供給するための部品
    切出手段と、前記駆動板が所定位置にあるときに、各前
    記開口の上方に配設され、前記開口の各々と整列し、前
    記部品を搬送するための空気を供給する空気噴出口を備
    えた部品圧送手段とから成り、前記第1駆動手段を駆動
    して、前記2列のうち一方の列の前記開口のすべてに前
    記部品を供給した後、前記第2駆動手段を駆動して、前
    記一方の列の前記部品が供給された最後の前記開口と整
    列している前記他方の列の前記開口から前記部品を供給
    し、前記他方の列のすべての前記開口に前記部品が供給
    された後、前記第1駆動手段により、前記駆動板を1つ
    の前記ピッチ分、移動させることにより、前記駆動板を
    前記所定位置に至るようにしたことを特徴とする部品供
    給装 置。
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