JP2565954Y2 - オイルクーラ - Google Patents
オイルクーラInfo
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- JP2565954Y2 JP2565954Y2 JP3847292U JP3847292U JP2565954Y2 JP 2565954 Y2 JP2565954 Y2 JP 2565954Y2 JP 3847292 U JP3847292 U JP 3847292U JP 3847292 U JP3847292 U JP 3847292U JP 2565954 Y2 JP2565954 Y2 JP 2565954Y2
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- oil
- cooling water
- center
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、エンジンブロック外面
に着脱自在に取付けられる積層型オイルクーラに関し、
特に構造の簡単な信頼性の高いバイパス弁を設けたもの
に関する。
に着脱自在に取付けられる積層型オイルクーラに関し、
特に構造の簡単な信頼性の高いバイパス弁を設けたもの
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来のオイルクーラの多くは、
円筒状のケーシング内にコアを内装し、そのコアをボル
トによりエンジンブロックに締結固定したものである。
コアは多数の偏平なエレメントの積層体からなり、その
エレメント内にオイルを導き、エレメントの外面に冷却
水を流通させたものである。このようなオイルクーラに
おいて、エレメントの内部に目詰まりが生じると、その
内圧の高まりを利用しバイパス弁を開放して、オイルを
バイパスするように構成したものが存在した。このバイ
パス弁はコア内部に設けられるものが多く、その分だけ
コアの放熱面積が小さくなる欠点があった。又、他の方
法も各種提案されていたが、何れもケーシング内に流入
したオイルがバイパス弁に到達するまでの距離が比較的
長く、信頼性に欠ける欠点があると共に、構造が複雑と
なる問題点があった。さらにはオイルクーラの組立が面
倒で、量産性に欠ける欠点も存在した。
円筒状のケーシング内にコアを内装し、そのコアをボル
トによりエンジンブロックに締結固定したものである。
コアは多数の偏平なエレメントの積層体からなり、その
エレメント内にオイルを導き、エレメントの外面に冷却
水を流通させたものである。このようなオイルクーラに
おいて、エレメントの内部に目詰まりが生じると、その
内圧の高まりを利用しバイパス弁を開放して、オイルを
バイパスするように構成したものが存在した。このバイ
パス弁はコア内部に設けられるものが多く、その分だけ
コアの放熱面積が小さくなる欠点があった。又、他の方
法も各種提案されていたが、何れもケーシング内に流入
したオイルがバイパス弁に到達するまでの距離が比較的
長く、信頼性に欠ける欠点があると共に、構造が複雑と
なる問題点があった。さらにはオイルクーラの組立が面
倒で、量産性に欠ける欠点も存在した。
【0003】
【課題を解決するための手段】そこで本考案は、以上の
問題点を解決するため次の構成をとる。本考案のオイル
クーラは、夫々内部に冷却水が流通する偏平で中空なド
ーナツ形の複数のエレメント1を有する。そしてそれら
のエレメント1間にフィン2が介装されると共に、エレ
メント1の一対の冷却水連通孔3を互いに整合して複数
のエレメントが積層され、積層方向の一方の端に位置す
るエレメントの外側の連通孔が閉塞されてコア4を構成
する。そしてコア4がケーシング5に内装される。この
ケーシング5は、中心に孔を有する皿状に形成されたベ
ース部材6とケーシング本体9とからなる。このケーシ
ング本体9は、一端面にオイル流出孔7を有し釣鐘状で
且つセンターパイプ8が内部の軸線上に突設される。そ
して釣鐘状開口端及びセンターパイプ8の先端が、ベー
ス部材6の周縁および中心孔に液密に接続される。
問題点を解決するため次の構成をとる。本考案のオイル
クーラは、夫々内部に冷却水が流通する偏平で中空なド
ーナツ形の複数のエレメント1を有する。そしてそれら
のエレメント1間にフィン2が介装されると共に、エレ
メント1の一対の冷却水連通孔3を互いに整合して複数
のエレメントが積層され、積層方向の一方の端に位置す
るエレメントの外側の連通孔が閉塞されてコア4を構成
する。そしてコア4がケーシング5に内装される。この
ケーシング5は、中心に孔を有する皿状に形成されたベ
ース部材6とケーシング本体9とからなる。このケーシ
ング本体9は、一端面にオイル流出孔7を有し釣鐘状で
且つセンターパイプ8が内部の軸線上に突設される。そ
して釣鐘状開口端及びセンターパイプ8の先端が、ベー
ス部材6の周縁および中心孔に液密に接続される。
【0004】又、ベース部材6の外周壁面に一対の冷却
水出入パイプ10が設けられ、ベース部材6の外面にオイ
ル流入孔11が設けられ、冷却水出入パイプ10とコア4の
他方の端に位置したエレメントの冷却水連通孔3とが連
通される。そして、オイルがセンターパイプ8外周とコ
ア4の中心との間に流入し、それがエレメント1外周を
その中心から放射方向外方に流通して、オイル流出孔7
に導かれるように構成される。ここにおいて本考案の特
徴とするところは、ベース部材6の内面に、その中心部
から半径方向外方にオイル誘導路12が形成される。そし
て、エレメントの積層方向にコアを貫通したバイパス管
13がオイル誘導路12に交差して接続され、オイル誘導路
12の交差部にバイパス弁14が開閉自在に内装されたもの
である。
水出入パイプ10が設けられ、ベース部材6の外面にオイ
ル流入孔11が設けられ、冷却水出入パイプ10とコア4の
他方の端に位置したエレメントの冷却水連通孔3とが連
通される。そして、オイルがセンターパイプ8外周とコ
ア4の中心との間に流入し、それがエレメント1外周を
その中心から放射方向外方に流通して、オイル流出孔7
に導かれるように構成される。ここにおいて本考案の特
徴とするところは、ベース部材6の内面に、その中心部
から半径方向外方にオイル誘導路12が形成される。そし
て、エレメントの積層方向にコアを貫通したバイパス管
13がオイル誘導路12に交差して接続され、オイル誘導路
12の交差部にバイパス弁14が開閉自在に内装されたもの
である。
【0005】
【作用】コア4に目詰まりが生じると、ケーシング5内
のオイルの内圧が高まり、バイパス弁14が移動してオイ
ル誘導路12とバイパス管13とを連通する。すると、ベー
ス部材6のオイル流入孔11から流入したオイルは、直ち
にこのオイル誘導路12及びバイパス管13を介しバイパス
される。そのため、構造が簡単で信頼性の高いバイパス
構造となる。
のオイルの内圧が高まり、バイパス弁14が移動してオイ
ル誘導路12とバイパス管13とを連通する。すると、ベー
ス部材6のオイル流入孔11から流入したオイルは、直ち
にこのオイル誘導路12及びバイパス管13を介しバイパス
される。そのため、構造が簡単で信頼性の高いバイパス
構造となる。
【0006】
【実施例】次に、図面に基づいて本考案の実施例につき
説明する。図1は本考案のオイルクーラの縦断面図であ
り、図2はその要部を示すバイパス構造の縦断面図であ
る。図3はそのバイパス弁が設けられたベース部材6の
縦断面図であって、図4のA−A線断面図である。又、
図4はベース部材6の平面図、図5は本考案のオイルク
ーラの取付け状態を示す縦断面図であって、図4のB−
B線上で切断したもの、図6は本オイルクーラに用いら
れるエレメントの分解斜視図、図7はそのエレメント内
部の冷却水の流通説明図、図8はエレメント外面側に設
けられたフィン2を流通するオイルの流通状態を示す説
明図、図9は本オイルクーラのケーシング5の平面図で
ある。このオイルクーラの主要部は、図1に示す如くケ
ーシング5とそれに内装されたコア4と、ケーシング5
をエンジンブロックに着脱自在に取付けるセンタボルト
24とからなる。ケーシング5は、釣鐘状部材とその中心
の軸線上に設けられたセンターパイプ8とによりケーシ
ング本体9を構成し、そのケーシング本体9の開口端が
夫々ベース部材6の周縁部および中心部に液密に接続さ
れている。
説明する。図1は本考案のオイルクーラの縦断面図であ
り、図2はその要部を示すバイパス構造の縦断面図であ
る。図3はそのバイパス弁が設けられたベース部材6の
縦断面図であって、図4のA−A線断面図である。又、
図4はベース部材6の平面図、図5は本考案のオイルク
ーラの取付け状態を示す縦断面図であって、図4のB−
B線上で切断したもの、図6は本オイルクーラに用いら
れるエレメントの分解斜視図、図7はそのエレメント内
部の冷却水の流通説明図、図8はエレメント外面側に設
けられたフィン2を流通するオイルの流通状態を示す説
明図、図9は本オイルクーラのケーシング5の平面図で
ある。このオイルクーラの主要部は、図1に示す如くケ
ーシング5とそれに内装されたコア4と、ケーシング5
をエンジンブロックに着脱自在に取付けるセンタボルト
24とからなる。ケーシング5は、釣鐘状部材とその中心
の軸線上に設けられたセンターパイプ8とによりケーシ
ング本体9を構成し、そのケーシング本体9の開口端が
夫々ベース部材6の周縁部および中心部に液密に接続さ
れている。
【0007】ベース部材6は図3及び図4に示す如く皿
状に形成され、内部に一対の冷却水溜部16が形成される
ように隔壁15が設けられ、一対の冷却水溜部16間を仕切
る幅広隔壁部17が一体的に突設形成されている。この実
施例でベース部材6は、アルミニューム製の鋳物からな
り、夫々の冷却水溜部16に連通する貫通孔が外周壁面に
形成されると共に、その貫通孔に冷却水出入パイプ10が
液密に接続固定されている。又、幅広隔壁部17には図2
〜図4に示す如く、オイル誘導路12が半径方向に貫通し
ている。そしてオイル誘導路12の中心側開口端は、僅か
に段付に形成され、その段付部にバイパス弁14のストッ
パ面33が形成される。そして、この段付部よりも僅かに
半径方向外周より位置に、T字状にバイパス管13の連通
孔が穿設され、そこにバイパス管13の先端が液密に接合
される。オイル誘導路12内には、バイパス弁14とコイル
スプリング19とが内装されると共に、ベース部材6の外
周面に開口したオイル誘導路12にバネ座用栓18が着脱自
在に螺着される。そしてバネ座用栓18の頭部29と、オイ
ル誘導路12の開口縁との間にOリング28が介装され液密
構造を構成する。この頭部29の先端にコイルスプリング
19の一端が着座し、その他端がバイパス弁14を図におい
て左方に付勢する。それによりバイパス弁14先端面がス
トッパ面33に当接し、オイル誘導路12とバイパス管13と
のT字状の交差部を閉塞する。
状に形成され、内部に一対の冷却水溜部16が形成される
ように隔壁15が設けられ、一対の冷却水溜部16間を仕切
る幅広隔壁部17が一体的に突設形成されている。この実
施例でベース部材6は、アルミニューム製の鋳物からな
り、夫々の冷却水溜部16に連通する貫通孔が外周壁面に
形成されると共に、その貫通孔に冷却水出入パイプ10が
液密に接続固定されている。又、幅広隔壁部17には図2
〜図4に示す如く、オイル誘導路12が半径方向に貫通し
ている。そしてオイル誘導路12の中心側開口端は、僅か
に段付に形成され、その段付部にバイパス弁14のストッ
パ面33が形成される。そして、この段付部よりも僅かに
半径方向外周より位置に、T字状にバイパス管13の連通
孔が穿設され、そこにバイパス管13の先端が液密に接合
される。オイル誘導路12内には、バイパス弁14とコイル
スプリング19とが内装されると共に、ベース部材6の外
周面に開口したオイル誘導路12にバネ座用栓18が着脱自
在に螺着される。そしてバネ座用栓18の頭部29と、オイ
ル誘導路12の開口縁との間にOリング28が介装され液密
構造を構成する。この頭部29の先端にコイルスプリング
19の一端が着座し、その他端がバイパス弁14を図におい
て左方に付勢する。それによりバイパス弁14先端面がス
トッパ面33に当接し、オイル誘導路12とバイパス管13と
のT字状の交差部を閉塞する。
【0008】次にコア4は、図6に示す如く一対の皿状
金属板を逆向きにしてなるエレメント1とフィン2との
積層体からなる。エレメント1を構成する夫々の金属板
は、中心に孔を有する皿状に形成され、その孔縁部およ
び外周面にフランジ部が設けられると共に、そのフラン
ジ部と中心孔との間に仕切り部22が形成される。仕切り
部22の中心部よりには、バイパス管が貫通する孔34が穿
設されている。又、仕切り部22の両側には一対の冷却水
連通孔3が形成され、その孔縁部が外側に膨出されてい
る。このようにしてなる一対の金属板を互いに逆向きに
重ね合わせ、接触するフランジ部および仕切り部22の部
分を互いに液密に接合し、エレメント1を構成する。こ
のようなエレメント1は、複数段フィン2を介して積層
され、夫々の冷却水連通孔3の孔縁部が液密に接合され
る。そして、各エレメント間にフィン2が位置され、フ
ィン2の両面がエレメント1外面に接合される。
金属板を逆向きにしてなるエレメント1とフィン2との
積層体からなる。エレメント1を構成する夫々の金属板
は、中心に孔を有する皿状に形成され、その孔縁部およ
び外周面にフランジ部が設けられると共に、そのフラン
ジ部と中心孔との間に仕切り部22が形成される。仕切り
部22の中心部よりには、バイパス管が貫通する孔34が穿
設されている。又、仕切り部22の両側には一対の冷却水
連通孔3が形成され、その孔縁部が外側に膨出されてい
る。このようにしてなる一対の金属板を互いに逆向きに
重ね合わせ、接触するフランジ部および仕切り部22の部
分を互いに液密に接合し、エレメント1を構成する。こ
のようなエレメント1は、複数段フィン2を介して積層
され、夫々の冷却水連通孔3の孔縁部が液密に接合され
る。そして、各エレメント間にフィン2が位置され、フ
ィン2の両面がエレメント1外面に接合される。
【0009】エレメント1及びフィン2の積層体の積層
方向の両端には、図1に示す如く上端閉塞板30と下端閉
塞板31とが配置される。この下端閉塞板31には、図5の
如くベース部材6の冷却水溜部16に整合した位置に孔が
穿設され、そこから冷却水を各エレメントの冷却水連通
孔3を介し内部に流通するように構成している。ベース
部材6の底面には、複数のオイル流入孔11が図4の如く
穿設されている。又、ケーシング本体9の中心部の上面
には図1及び図9の如くオイル流出孔7が穿設されてい
る。このようなオイルクーラは、一例として次のように
して組み立てることができる。先ず、ベース部材6上に
下端閉塞板31を介しコア4を配置すると共に、その上面
に上端閉塞板30を着座する。そして、コア4及び上端閉
塞板30,下端閉塞板31を貫通するバイパス管13が配置さ
れる。次いで、センターパイプ8の下端をベース部材6
に嵌着した組立体を高温の炉内に挿入し、予め少なくと
も一方の部品表面に被覆させたろう材を溶融させ、各接
触部間をろう付け固定する。次いで釣鐘状のケーシング
本体9を被嵌し、その開口端及び中心部をティグ溶接等
により液密に接合する。次に、オイル誘導路12の開口端
よりバイパス弁14及びコイルスプリング19を挿入すると
共に、その開口端にバネ座用栓18を螺着締結し、本オイ
ルクーラを完成する。そしてセンタボルト24により、図
5の如くエンジンブロック23にOリング28を介して締結
固定する。センタボルト24の内部は中空体からなり、オ
イルの還流路を形成する。
方向の両端には、図1に示す如く上端閉塞板30と下端閉
塞板31とが配置される。この下端閉塞板31には、図5の
如くベース部材6の冷却水溜部16に整合した位置に孔が
穿設され、そこから冷却水を各エレメントの冷却水連通
孔3を介し内部に流通するように構成している。ベース
部材6の底面には、複数のオイル流入孔11が図4の如く
穿設されている。又、ケーシング本体9の中心部の上面
には図1及び図9の如くオイル流出孔7が穿設されてい
る。このようなオイルクーラは、一例として次のように
して組み立てることができる。先ず、ベース部材6上に
下端閉塞板31を介しコア4を配置すると共に、その上面
に上端閉塞板30を着座する。そして、コア4及び上端閉
塞板30,下端閉塞板31を貫通するバイパス管13が配置さ
れる。次いで、センターパイプ8の下端をベース部材6
に嵌着した組立体を高温の炉内に挿入し、予め少なくと
も一方の部品表面に被覆させたろう材を溶融させ、各接
触部間をろう付け固定する。次いで釣鐘状のケーシング
本体9を被嵌し、その開口端及び中心部をティグ溶接等
により液密に接合する。次に、オイル誘導路12の開口端
よりバイパス弁14及びコイルスプリング19を挿入すると
共に、その開口端にバネ座用栓18を螺着締結し、本オイ
ルクーラを完成する。そしてセンタボルト24により、図
5の如くエンジンブロック23にOリング28を介して締結
固定する。センタボルト24の内部は中空体からなり、オ
イルの還流路を形成する。
【0010】このようにしてなるオイルクーラの一対の
冷却水出入パイプ10に、エンジン冷却水に連通するホー
スを連結する。そして、冷却水を一方の冷却水出入パイ
プ10より各エレメントの冷却水連通孔3を介し図7の如
くエレメント内に流通させ、他方の冷却水連通孔3から
他方の冷却水出入パイプ10に導く。又、オイル26は図5
の如くエンジンブロック23の開口からベース部材6のオ
イル流入孔11を流通し、コア4とセンターパイプ8との
間に流入し、各エレメントの外面を図8の如く放射方向
外方に流通し、次いで図5の如くコア4外周とケーシン
グ本体9内周面との間を上昇して、オイル流出孔7から
センタボルト24の中空内に入り、エンジンブロック23に
還流する。コア4のフィン2に目詰まり等が生じると、
ケーシング内のオイルの内圧が高まり図1においてバイ
パス弁14が右方に移動し、オイル誘導路12とバイパス管
13とが連通する。するとオイル流入孔11より流入したオ
イル26は、コアを通ることなく直ちにオイル誘導路12,
バイパス管13を介し、オイル流出孔7よりセンタボルト
24の中空内に流入してバイパスされる。
冷却水出入パイプ10に、エンジン冷却水に連通するホー
スを連結する。そして、冷却水を一方の冷却水出入パイ
プ10より各エレメントの冷却水連通孔3を介し図7の如
くエレメント内に流通させ、他方の冷却水連通孔3から
他方の冷却水出入パイプ10に導く。又、オイル26は図5
の如くエンジンブロック23の開口からベース部材6のオ
イル流入孔11を流通し、コア4とセンターパイプ8との
間に流入し、各エレメントの外面を図8の如く放射方向
外方に流通し、次いで図5の如くコア4外周とケーシン
グ本体9内周面との間を上昇して、オイル流出孔7から
センタボルト24の中空内に入り、エンジンブロック23に
還流する。コア4のフィン2に目詰まり等が生じると、
ケーシング内のオイルの内圧が高まり図1においてバイ
パス弁14が右方に移動し、オイル誘導路12とバイパス管
13とが連通する。するとオイル流入孔11より流入したオ
イル26は、コアを通ることなく直ちにオイル誘導路12,
バイパス管13を介し、オイル流出孔7よりセンタボルト
24の中空内に流入してバイパスされる。
【0011】
【考案の効果】本考案のオイルクーラは、コア4を内装
するケーシング5が、ベース部材6とケーシング本体9
との接合体からなる。そして、そのベース部材6の内面
に中心部から半径方向外方にオイル誘導路12が形成さ
れ、コア4を貫通するバイパス管13がそのオイル誘導路
12に交差して接続され、オイル誘導路12の交差部にバイ
パス弁14が開閉自在に内装された構造を有する。そのた
めバイパス弁14の取付けが容易であると共に、オイルク
ーラ全体の組立がし易い。それと共に、ベース部材6自
体にこのオイル誘導路12が設けられたものであるため、
ベース部材6の底面のオイル流入孔11から流入したオイ
ルは最短距離でバイパス弁14を通過することができ、信
頼性の高いバイパス弁付オイルクーラとなる。
するケーシング5が、ベース部材6とケーシング本体9
との接合体からなる。そして、そのベース部材6の内面
に中心部から半径方向外方にオイル誘導路12が形成さ
れ、コア4を貫通するバイパス管13がそのオイル誘導路
12に交差して接続され、オイル誘導路12の交差部にバイ
パス弁14が開閉自在に内装された構造を有する。そのた
めバイパス弁14の取付けが容易であると共に、オイルク
ーラ全体の組立がし易い。それと共に、ベース部材6自
体にこのオイル誘導路12が設けられたものであるため、
ベース部材6の底面のオイル流入孔11から流入したオイ
ルは最短距離でバイパス弁14を通過することができ、信
頼性の高いバイパス弁付オイルクーラとなる。
【図1】本考案のオイルクーラの縦断面図であって、図
4におけるA−A線上の断面図。
4におけるA−A線上の断面図。
【図2】本考案のオイルクーラの要部を示す縦断面図。
【図3】同要部を有するベース部材6の縦断面図。
【図4】同ベース部材6の平面図。
【図5】本考案のオイルクーラの使用状態を示す縦断面
図であって、図4のB−B線上の断面図。
図であって、図4のB−B線上の断面図。
【図6】本考案のオイルクーラのコアを構成するエレメ
ント1の分解斜視図。
ント1の分解斜視図。
【図7】エレメント1内の冷却水の流れを示す説明図。
【図8】コア4のエレメント外面側を流通するオイル26
の説明図。
の説明図。
【図9】ケーシング5の平面図。
1 エレメント 2 フィン 3 冷却水連通孔 4 コア 5 ケーシング 6 ベース部材 7 オイル流出孔 8 センターパイプ 9 ケーシング本体 10 冷却水出入パイプ 11 オイル流入孔 12 オイル誘導路 13 バイパス管 14 バイパス弁 15 隔壁 16 冷却水溜部 17 幅広隔壁部 18 バネ座用栓 19 コイルスプリング 22 仕切り部 23 エンジンブロック 24 センタボルト 25 リブ 26 オイル 27 冷却水 28 Oリング 29 頭部 30 上端閉塞板 31 下端閉塞板 32 冷却水流路 33 ストッパ面 34 孔
Claims (2)
- 【請求項1】 夫々内部に冷却水が流通する偏平で中空
なドーナツ形の複数をエレメント(1)を有し、それら
のエレメント間に夫々フィン(2)が介装されると共
に、各エレメント(1)の一対の冷却水連通孔(3)を
互いに整合して前記複数のエレメントが積層され、積層
方向の一方の端に位置する前記エレメントの外側の前記
連通孔が閉塞されたコア(4)と、前記コア(4)が内
装されるケーシング(5)とを具備し、 そのケーシング(5)は、中心に孔を有する皿状に形成
されたベース部材(6)と、一端面にオイル流出孔
(7)を有し釣鐘状で且つセンターパイプ(8)が内部
の軸線上に突設され、その釣鐘状開口端および前記セン
ターパイプ(8)先端が前記ベース部材(6)の周縁お
よび中心孔に液密に接続されるケーシング本体(9)と
からなり、 前記ベース部材(6)の外周壁面に一対の冷却水出入パ
イプ(10)が設けられ、該ベース部材(6)の底面にオ
イル流入孔(11)が設けられ、前記冷却水出入パイプ
(10)と前記コア(4)の他方の端に位置した前記エレ
メントの前記冷却水連通孔(3)とが連通され、オイル
が前記センターパイプ(8)外周と前記コア(4)の中
心との間に流入し、それが夫々の前記エレメント(1)
外周をその中心から放射方向外方に流通して、前記オイ
ル流出孔(7)に導かれるように構成されたオイルクー
ラにおいて、 前記ベース部材(6)の内面にその中心部から半径方向
外方にオイル誘導路(12)が形成され、前記エレメント
の前記積層方向に前記コアを貫通したバイパス管(13)
が該誘導路(12)に交差して接続され、前記誘導路(1
2)の前記交差部にバイパス弁(14)が開閉自在に内装
されたことを特徴とするオイルクーラ。 - 【請求項2】 請求項1において、前記ベース部材
(6)が鋳物の一体成形体からなり、その前記内面に隔
壁(15)で囲まれた一対の冷却水溜部(16)が設けられ
且つ、両溜部間を仕切る幅広隔壁部(17)が半径方向に
配置され、一対の前記両冷却水溜部(16)に一対の前記
冷却水出入パイプ(10)の一端とコア(4)の前記冷却
水連通孔(3)とが液密に連通され、前記幅広隔壁部
(17)に前記オイル誘導路(12)が設けられ、その一端
が前記センターパイプ(8)に対向して開口すると共に
他端が前記外周壁面に開口し、その誘導路(12)の中間
に前記バイパス管(13)の一端が液密に接続されると共
に、前記外周壁面の前記開口にバネ座用栓(18)が着脱
自在に取付けられ、一端が該栓に着座するコイルスプリ
ング(19)の他端が前記バイパス弁(14)を弾圧するよ
うに配置され、前記オイルの内圧が高くなったとき前記
バイパス弁(14)を前記栓(18)側に移動して前記バイ
パス管(13)と前記オイル誘導路(12)との間が連通す
るように構成されたオイルクーラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3847292U JP2565954Y2 (ja) | 1992-05-11 | 1992-05-11 | オイルクーラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3847292U JP2565954Y2 (ja) | 1992-05-11 | 1992-05-11 | オイルクーラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0596766U JPH0596766U (ja) | 1993-12-27 |
JP2565954Y2 true JP2565954Y2 (ja) | 1998-03-25 |
Family
ID=12526192
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3847292U Expired - Lifetime JP2565954Y2 (ja) | 1992-05-11 | 1992-05-11 | オイルクーラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2565954Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017116135A (ja) | 2015-12-22 | 2017-06-29 | 株式会社マーレ フィルターシステムズ | オイルクーラのオイルバイパス構造 |
-
1992
- 1992-05-11 JP JP3847292U patent/JP2565954Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0596766U (ja) | 1993-12-27 |
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S533 | Written request for registration of change of name |
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