JPH0531420Y2 - - Google Patents

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JPH0531420Y2
JPH0531420Y2 JP17747287U JP17747287U JPH0531420Y2 JP H0531420 Y2 JPH0531420 Y2 JP H0531420Y2 JP 17747287 U JP17747287 U JP 17747287U JP 17747287 U JP17747287 U JP 17747287U JP H0531420 Y2 JPH0531420 Y2 JP H0531420Y2
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oil
wall
cooling water
center
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は車両用のオイルクーラに係り、全体が
ほぼ円形に形成されたエレメントの積層体からな
るものに関する。
従来型の円形オイルクーラは次のように構成さ
れていた。皿状に形成された上下一対の金属板を
互いに逆向きに重ね合わせ周縁をろう付けして、
内部に密閉されたオイル流通路を形成する。この
ようなエレメントを多数積層し、各エレメント間
に冷却水流通用の空間を形成してコアを構成す
る。そしてこのコアをケーシングで被嵌し、ケー
シングの一端から他端に冷却水を流通させ、各エ
レメントの外面間を流通した冷却水と各エレメン
ト内を流通するオイルとの間に熱交換を行つてい
た。
〔解決しようとする問題点〕
ところがこのようなオイルクーラは、冷却水が
ケーシングの一端から他端に流通するため、各エ
レメント外面の隅々まで均一に冷却水が流通し難
い欠点があつた。また、オイル側流通路において
は、内部に密閉空間を形成する必要から、周縁や
中心部をろう付け用のフランジ部を形成してろう
付け固定する必要があるため、該フランジ部分だ
けオイル流通路が狭くなる。特に粘性が高く放熱
性の悪いオイル側の放熱面積が小さくなると、そ
の分だけ熱交換の効率が下がる欠点があつた。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで本考案は以上の問題点を取り除き、可能
な限りオイル側の伝熱表面積を大とすると共に、
冷却水自体を確実にその水路中を強制的に隈無く
流通し得るように構成した効率のよいオイルクー
ラを提供することを目的とし、その構成は次のと
おりである。
即ち、本オイルクーラは一対の平面ドーナツ型
のプレート4,4を互いに重ね合わせ、その外周
縁及び内周縁で液密に接合し内部に密閉された偏
平な冷却水路6を形成して、エレメント3を構成
する。そしてそのプレート4は夫々中心にオイル
連通孔1を有すると共に、互いに離間して一対の
冷却水連通孔2,2が形成され、少なくとも一方
が環状で浅いハツト断面形状に形成されたもので
ある。さらに、複数のエレメント3,3の周縁部
及びオイル連通孔1の孔縁部間を外壁部10及び
内壁部11で包囲すると共に、互いに整合する
夫々の冷却水連通孔2,2を液密に接合し、対向
するエレメント3,3外面間に環状で偏平なオイ
ル流路9を形成させる。それと共に、オイルの流
通軌跡が中心の回りにほぼ180°以上回動するよう
にその中心に対してほぼ180°以上位置を異にして
外壁部10及び内壁部11にオイル流入部12及
びオイル流出部13を形成し、コア5を構成す
る。そしてコア5の積層方向の一端の一対の冷却
水連通孔2,2に出入り口パイプ7を夫々突設す
る。更に、内部にオイルを導くケーシング8をコ
ア5外周に被嵌すると共に、コア5の出入り口パ
イプ7をそれに貫通させたものである。
〔実施例〕
次に図面に基づいて本考案の実施例につき説明
する。
第1図は本考案のオイルのエレメントを示す分
解説明図であり、第2図は同オイルクーラの縦断
面図であつて、第4図の−矢視断面図であ
る。また第3図は第2図の−矢視断面図であ
る。この実施例のオイルクーラは、ケーシング8
とそれに内装されるコア5とを有する。このコア
5は多数のエレメント3を積層してなり、そのエ
レメント3は第1図に示す如く上下一対のプレー
ト4,4から構成されている。このプレート4
は、中心にオイル連通孔1を有すると共に、該中
心部及び外周縁並びに外周縁と中心部とを半径方
向に結ぶ水側仕切部15が夫々底面より立ち上げ
形成される。それと共に、その外周縁に外壁部1
0が設けられる。そして外壁部10の一部にオイ
ル流入部12が形成される。なお外壁部10の代
わりに環状のスペーサを位置させてもよい。更
に、このプレート4には水側仕切部15の両側に
一対の冷却水連通孔2が穿設されると共に、該連
通孔2の周縁部が外方へ突出されている。又オイ
ル連通孔1の周縁には、オイル流出部13を欠切
した内壁部11が載置される。しかして、このよ
うな上下一対のプレート4を互いに逆向きに重ね
合わせると共に、そのオイル連通孔1の孔縁部に
内壁部11を載置し、そのオイル流出部13とオ
イル流入部12とが互いに180°オイル連通孔1の
回りに位置を異にして向くように配置する。そし
て、このようにしてなるエレメント3にフイン1
6を介し他のエレメント3を順次積層する。そし
て、各接触部間をろう付け固定するものである。
なお、ろう付けに当たつては予めプレート4表面
にろう材を被覆しておくか、ろう箔を各接触面間
に位置させる。そして、全体を適宜な治具で挟持
し、高温の炉内にそれらを挿入し、ろう材を溶融
させることにより各接触部間をろう付けすればよ
い。なお、このようにして形成されたコア5の上
下面には、同時にサイド板17が一体的にろう付
けされると共に、最も外側のエレメント3の冷却
水連通孔2には夫々出入り口パイプ7が突設され
る。このようにしてなるコア5をケーシング8に
嵌入し、その出入り口パイプ7をケーシング8に
液密に貫通させる。また、コア5の最下端に位置
するエレメントのオイル連通孔1にはオイルパイ
プ19がろう付け固定され、該オイルパイプ19
がケーシング8を液密に貫通する。
〔作用〕
このようにしてなるオイルクーラは、一例とし
てエンジンからのオイルがオイルパイプ18を介
してケーシング8内に流入し、各エレメント3,
3間のオイル流入部12より、第4図に示す如く
そのオイル20が流通し、オイル流出部13より
オイル連通孔1内に流入する。このときオイル2
0は、冷却水連通孔2及び内壁部11外周を迂回
しほぼ180°回動してオイル連通孔1に導かれる。
また、一方の出入り口パイプ7より夫々のエレメ
ント3に流入した冷却水21は、第3図に示す如
くほぼ360°迂回し他方のオイル連通孔1より流出
する。そして冷却水21とオイル20との間に熱
交換が行われるものである。このようにして冷却
されたオイル20は、オイルパイプ19より流出
しエンジンに還流する。なお、オイルパイプ18
またはオイルパイプ19の上流側あるいは下流側
にオイルフイルタを設けることがある。さらに
は、ケーシング8はその一端を開口し、その開口
縁をエンジンの外面に着脱自在に接合する場合も
ある。
次に第5図〜第7図は本考案の第2実施例であ
り、夫々前記実施例において第1図、第3図及び
第4図に相当するものである。この実施例が前記
第1実施例のそれと異なる点は、オイル流入部1
2に一端が接続されたオイル側仕切部14が半径
方向に一体的に形成されると共に、他端が内壁部
11に接続される。そしてその仕切部14の両側
にオイル流出部13とオイル流入部12が配設さ
れる。その結果、オイル20は第7図に示す如く
ほぼ360°迂回してオイル連通孔1に流入するもの
である。しかしながら冷却水21は前記実施例と
同様に流通するものである。
〔考案の効果〕
本考案のオイルクーラは以上のような構成から
なり、次の効果を有する。
本オイルクーラは、夫々のエレメント3,3の
外面間に環状で偏平なオイル流路9が形成され、
そのオイル流路9中を、オイルがエレメントの中
心の回りにほぼ180°以上回動するように、外壁部
10及び内壁部11にオイル流入部12及びオイ
ル流出部13を形成したから、オイル流路が長く
且つ、流路中でオイルが停滞するデツドスペース
部分が少なくなり、効率のよい熱交換を行い得
る。しかもオイルの流通路は、コア5の外面から
内部に入り中心の回りを回動して中心に向かうよ
うに形成したため、特に粘性のあるオイル流路の
表面積を広くとり、熱交換を促進し得る効果があ
る。
更に、本オイルクーラは、その冷却水21が環
状の密閉された偏平な冷却水路6内を強制的に
隅々まで流通するから、水側の伝熱性も良好に行
われ、この点からも熱交換を促進し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のオイルクーラの第1実施例の
エレメント3を示す分解斜視図、第2図は同オイ
ルクーラの縦断面図であつて、第4図の−矢
視断面図、第3図は第2図の−矢視断面図、
第4図は第2図の−矢視断面図、第5図〜第
7図は本考案の第2実施例であつて、第5図はそ
のエレメント3を示し、第6図及び第7図は第3
図及び第4図に相当する類似の図面である。 1……オイル連通孔、2……冷却水連通孔、3
……エレメント、4……プレート、5……コア、
6……冷却水路、7……出入り口パイプ、8……
ケーシング、9……オイル流路、10……外壁
部、11……内壁部、12……オイル流入部、1
3……オイル流出部、14……オイル側仕切部、
15……水側仕切部、16……フイン、17……
サイド板、18,19……オイルパイプ、20…
…オイル、21……冷却水。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 夫々中心にオイル連通孔1を有すると共に、
    互いに離間して一対の冷却水連通孔2,2が形
    成され、少なくとも一方が環状で浅いハツト断
    面形状に形成された一対の平面ドーナツ型のプ
    レート4,4を、互いに重ね合わせその外周縁
    及び内周縁で液密に接合し内部に密閉された偏
    平な冷却水路6が構成されたエレメント3と、
    互いに整合する前記冷却水連通孔2,2が液密
    に接合すると共に、対向する各エレメント3,
    3外面間に環状で偏平なオイル流路9が形成さ
    れるように、複数のエレメント3,3の周縁部
    及び前記オイル連通孔1の孔縁部間を外壁部1
    0及び内壁部11で包囲すると共に、オイルの
    流通軌跡が中心の回りにほぼ180°以上回動する
    ように、該中心に対して互いにほぼ180°以上位
    置を異にして前記外壁部10及び内壁部11に
    オイル流入部12及びオイル流出部13を形成
    したコア5と、該コア5の積層方向の一端の前
    記一対の冷却水連通孔2,2に突設された一対
    の出入り口パイプ7,7と、該パイプ7が貫通
    して前記コア5の外周を被嵌すると共に、内部
    にオイルを導くケーシング8と、を具備するオ
    イルクーラ。 2 前記オイル流入部12及びオイル流出部13
    がエレメント3の中心に対して互いにほぼ180°
    位置を異にして配置された実用新案登録請求の
    範囲第1項記載のオイルクーラ。 3 エレメント3の外面に半径方向へ形成された
    オイル側仕切部14を挟んでその両側に前記オ
    イル流入部12及びオイル流出部13が位置さ
    れた実用新案登録請求の範囲第1項記載のオイ
    ルクーラ。
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