JP2565078Y2 - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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JP2565078Y2
JP2565078Y2 JP7477192U JP7477192U JP2565078Y2 JP 2565078 Y2 JP2565078 Y2 JP 2565078Y2 JP 7477192 U JP7477192 U JP 7477192U JP 7477192 U JP7477192 U JP 7477192U JP 2565078 Y2 JP2565078 Y2 JP 2565078Y2
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JP
Japan
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reel
upper half
pair
lower half
tape cassette
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JP7477192U
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JPH0638075U (ja
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州洋 小久保
健二 岩根
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Kao Corp
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Kao Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はテープカセット、詳しく
は、カセットの組立時にリール押え板を上ハーフに正確
に固定することができるテープカセットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上ハーフ及び下ハーフからなるカ
セット本体内に、磁気テープを巻回した一対のリールを
収納し、カセットの不使用時には上記リールを下ハーフ
に押さえ付けておき、使用時には上記リールを下ハーフ
から浮かせて回転させるようにしたテープカセットがあ
る。上記のテープカセットにおいては、図4に示す如
く、上ハーフ1の内面に一対のリール押え板4,4を、
それぞれの一端41,41からリール(図示せず)に向
けて斜めに突出するようにボス止め部44及び一対のリ
ブ11,11により取り付けてある。また、上記各リー
ルの上ハーフ1側の中心部には、先端の丸い小さな凸部
が設けられている。そして、上記リール押え板4,4そ
れぞれの先端部42,42を上記凸部に当接させ、上記
リールを上記押え板4,4の弾性力により常時下ハーフ
側へ押さえ付け、磁気テープの走行時(カセットの使用
時)に、両リールが外部のドライブのピンにより下ハー
フから浮揚されて回転するように構成されている。
【0003】上記各リール押え板4は、図5に示す如
く、一端41に円形のボス孔43が穿設されており、該
ボス孔43を上ハーフ1の内面に設けられた樹脂製の突
起に嵌装し且つ該突起を超音波等により押しつぶしてボ
ス止め部44としてある。上記リール押え板4の位置決
め(前後左右の位置及び方向について)をするには、上
記ボス止め部44を2個設けるか、あるいは、図5に示
す如く、上記ボス止め部44を1個設け且つ上ハーフ1
の内面に一対の平行なリブ11,11を突設して、該押
え板4をそれらの間に配置するようにする方法がある。
しかしながら、上述の2つの方法においては、上記押え
板4の成形や組立上、上記ボス孔43と上記突起との
間、あるいは、それに加えて上記押え板4と上記リブ1
1,11との間に、どうしても遊び(寸法的余裕)が必
要である。従って、上記押え板4を、その幅方向の中央
部が精確に上記リールの凸部に一致するように上ハーフ
1に取り付けることは困難である。
【0004】また、図6に示す如く、上記ボス止め部4
4を1個設け且つ上ハーフ1に一対のリブ11,11を
突設し、各リブ11の対向する側面それぞれに突起11
aを2個ずつ設けて、対向する上記突起11a,11a
同士の間隔を上記押え板4の幅よりやや小さ目にしてお
く方法も考えられる。しかしながら、この方法による
と、図6(b)に示す如く、上記押え板4を上記一対の
突起11a,11aの間に無理に挿入せねばならず、挿
入した際、上記突起11aが削られて削れ粉が発生する
おそれがある。また、上記突起11aが削られないよう
にするため上記突起11a,11aと上記押え板4との
間にクリアランスを設ければ、上記押え板4を、その幅
方向の中央部が精確に上記リールの凸部に一致するよう
に上ハーフ1に取り付けることは困難である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記押
え板4は、図7に示す如く、その幅方向の中央部が上記
リール3の中心部における上記凸部31と合致しない場
合、上記リール3を垂直に下ハーフ2側へ押さえ付ける
ことができず、上記リール3がドライブのピン6により
浮揚された場合、傾いて浮くこととなり、その場合には
リール3の外周部32が下ハーフ2と接触して擦れ、該
リール3の外周部が損傷を受けたり該リール3あるいは
下ハーフ2が削られたりするおそれがある。上記リール
3又は下ハーフ2の削れ粉が発生した場合、それが上記
磁気テープ5等に付着し、磁気テープ5の再生時等にお
けるエラー発生の原因となるおそれがある。
【0006】従って、本考案の目的は、カセットの組立
時において、リール押え板を上ハーフに正確に固定する
ことができ、このため、カセットの使用時に、上記押え
板によりリールが常に垂直に下ハーフ側へ押さえ付けら
れ、リールが傾くおそれがないテープカセットを提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、上ハーフ1及
び下ハーフ2からなるカセット本体内に、磁気テープを
巻回した一対のリールを収納し、また、上ハーフ1の内
面に一対のリール押え板4,4それぞれを、それぞれの
一端41,41からリールに向けて斜めに突出するよう
にボス止め部44及び一対のリブ11,11により取り
付け、且つ上記リール押え板4,4それぞれの先端部4
2,42を上記リールの上ハーフ1側の中心に備えた凸
部に当接させ、上記リールを上記押え板4,4の弾性力
により常時下ハーフ2側へ押さえ付け、磁気テープの走
行時に、両リールが外部のドライブのピンにより下ハー
フ2から浮揚されて回転するように構成されたテープカ
セットにおいて、一対の上記リール押え板4,4それぞ
れを、上記ボス止め部44と、上記リブ11,11の一
部を超音波又は熱により押しつぶして形成した2ヶ所の
固定部45,45とにより、固定したことを特徴とする
テープカセットを提供することにより、上記目的を達成
したものである。
【0008】
【作用】本考案のテープカセットによれば、カセットの
組立時において、上記リール押え板は1ヶ所の上記ボス
止め部と2ヶ所の上記固定部との合計3ヶ所により上ハ
ーフに取り付けられるため、その位置及び方向が常に正
確となるように上ハーフに固定され、上記リール押え板
の幅方向の中央部がリールの中心の上記凸部に精確に合
致する。その結果、磁気テープの非走行時には、上記リ
ールは上記リール押え板により垂直に下ハーフ側へ押さ
え付けられて下ハーフ上に静止し、磁気テープの走行時
には、上記リールは下方からドライブのピンにより垂直
に押し上げられて下ハーフから浮揚し、所定の高さに水
平に保持される。
【0009】
【実施例】以下、本考案のテープカセットの一実施例を
図面を参照して説明する。図1は本考案のテープカセッ
トの一実施例の上ハーフ側を内部から視た平面図、図2
は図1に示す実施例のリール押え板の取り付け状態を示
す拡大斜視図、図3の(a)は、図2に示すリール押え
板の取り付け状態の平面図、(b)は図2のA矢視によ
る側面図である。
【0010】本実施例のテープカセットは、上ハーフ及
び下ハーフからなるカセット本体内に、磁気テープを巻
回した一対のリールを収納してあり、図1に示す如く、
上ハーフ1の内面に一対のリール押え板4,4それぞれ
を、それぞれの一端41,41からリール(図示せず)
に向けて斜めに突出するようにボス止め部44及び一対
のリブ11,11により取り付けてある。また、上記リ
ールそれぞれの上ハーフ1側の中心には、先端を丸くし
た凸部が設けられている。そして、上記リール押え板
4,4それぞれの先端部42,42を上記凸部に当接さ
せ、上記リールを上記押え板4,4の弾性力により常時
下ハーフ側へ押さえ付け、磁気テープの走行時に、上記
両リールが外部のドライブのピンにより下ハーフから浮
揚されて回転するように構成されている。
【0011】而して、本実施例のテープカセットは、図
2に示す如く、一対の上記リール押え板4,4それぞれ
を、上記ボス止め部44と、上記リブ11,11の一部
を押しつぶして形成した2ヶ所の固定部45,45とに
より、固定してある。
【0012】本実施例のテープカセットについて更に説
明すると、図2に示す如く、上記各リール押え板4はば
ね材から成るほぼ長方形のもので、その一端41の近傍
(図のN線で示す部分)を境にして略「へ」字状に屈曲
されている。そして、上記リール押え板4の上記一端4
1には円形のボス孔43(図3参照)が穿設され、該ボ
ス孔43を上ハーフ1の内面に設けた樹脂製の突起に嵌
装し、且つ該突起を超音波又は熱により上ハーフ1側に
押しつぶして、上記ボス止め部44を形成してある。ま
た、該ボス止め部44の近傍における上ハーフ1の内面
には、上記リール押え板4の左右の側縁部に沿って平行
な一対のリブ11,11を突設し、両リブ11,11の
一部(中央部)を、それぞれ超音波又は熱により上記リ
ール押え板4の両側縁部の上に覆い被さるように押しつ
ぶして、上記固定部45,45を形成してある。
【0013】カセットの組立時において、上記突起と上
記一対のリブ11,11とを次のように上ハーフ1側に
押しつぶし、これにより、上記各リール押え板4を、そ
の位置及び方向が常に正確となるように上ハーフ1に固
定することができる。即ち、まず上記リール押え板4
を、上記一対のリブ11,11の間に配置し、一端41
に設けた上記ボス孔43を上ハーフ1の上記突起に嵌装
する。次いで、該リール押え板4の先端部42を、図3
(a)の二点鎖線で示す如く、組立機等に設けた治具
(押え腕)9により左右にぶれないように固定してお
き、上記突起及び上記リブ11,11それぞれを上述の
如く超音波又は熱により上ハーフ1側に押しつぶす。
【0014】以上のように構成された本実施例のテープ
カセットにおいては、カセットの組立時に、上記リール
押え板4を、1ヶ所の上記ボス止め部44と2ヶ所の上
記固定部45,45とにより上ハーフ1に取り付けるた
め、常にその位置及び方向が正確となるように上ハーフ
1に固定することができる。従って、上記リール押え板
4の先端部42は、左右にぶれることなく、常に幅方向
の中央部がリールの上記凸部に一致し、カセットの使用
時に、リールを常に垂直に下ハーフ側へ押さえ付けるた
め上記リールは傾くおそれがない。
【0015】尚、本考案は、上記実施例に制限されるも
のではなく、一対の上記リール押え板4,4それぞれ
を、上記ボス止め部44と、上記リブ11,11の一部
を押しつぶして形成した2ヶ所の固定部45,45とに
より、固定してあれば良い。
【0016】
【考案の効果】本考案のテープカセットは、カセットの
組立時において、リール押え板を上ハーフに正確に固定
することができ、このため、カセットの使用時に、上記
押え板によりリールが常に垂直に下ハーフ側へ押さえ付
けられ、リールが傾くおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案のテープカセットの一実施例の上
ハーフ側を内部から視た平面図である。
【図2】図2は図1に示す実施例のリール押え板の取り
付け状態を示す拡大斜視図である。
【図3】図3の(a)は、図2に示すリール押え板の取
り付け状態の平面図、(b)は図2のA矢視による側面
図である。
【図4】図4は従来のテープカセットにおける図1相当
図である。
【図5】図5の(a)及び(b)は、それぞれ従来のテ
ープカセットにおける図3(a)及び(b)相当図であ
る。
【図6】図6の(a)及び(b)は従来のテープカセッ
トにおけるリール押え板の別の取り付け方法を示す図3
の(a)及び(b)相当図〔但し(b)は取り付け前の
状態〕である。
【図7】図7の(a)及び(b)は、従来のテープカセ
ットにおいてリール押え板によりリールが下ハーフ側に
押さえつけられた状態を示す側面図、(b)は(a)に
示すリールがドライブのピンにより傾いて浮揚された場
合のリール押え板の先端側から視た側面図である。
【符号の説明】
1 上ハーフ 11 リブ 2 下ハーフ 4 リール押え板 41 一端 42 先端部 44 ボス止め部 45 固定部
フロントページの続き (56)参考文献 実願平2−103384号(実開 平4− 62565号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) 「機械器具設計便覧」 太陽閣 昭和 39年7月5日 第7版発行 第133頁 第286図

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上ハーフ1及び下ハーフ2からなるカセ
    ット本体内に、磁気テープを巻回した一対のリールを収
    納し、また、上ハーフ1の内面に一対のリール押え板
    4,4それぞれを、それぞれの一端41,41からリー
    ルに向けて斜めに突出するようにボス止め部44及び一
    対のリブ11,11により取り付け、且つ上記リール押
    え板4,4それぞれの先端部42,42を上記リールの
    上ハーフ1側の中心に備えた凸部に当接させ、上記リー
    ルを上記押え板4,4の弾性力により常時下ハーフ2側
    へ押さえ付け、磁気テープの走行時に、両リールが外部
    のドライブのピンにより下ハーフ2から浮揚されて回転
    するように構成されたテープカセットにおいて、 一対の上記リール押え板4,4それぞれを、上記ボス止
    め部44と、上記リブ11,11の一部を超音波又は熱
    により押しつぶして形成した2ヶ所の固定部45,45
    とにより、固定したことを特徴とするテープカセット。
JP7477192U 1992-10-27 1992-10-27 テープカセット Expired - Lifetime JP2565078Y2 (ja)

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JPH0638075U JPH0638075U (ja) 1994-05-20
JP2565078Y2 true JP2565078Y2 (ja) 1998-03-11

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Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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「機械器具設計便覧」 太陽閣 昭和39年7月5日 第7版発行 第133頁 第286図

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JPH0638075U (ja) 1994-05-20

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