JP3380933B2 - テープカセット - Google Patents
テープカセットInfo
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- JP3380933B2 JP3380933B2 JP09167394A JP9167394A JP3380933B2 JP 3380933 B2 JP3380933 B2 JP 3380933B2 JP 09167394 A JP09167394 A JP 09167394A JP 9167394 A JP9167394 A JP 9167394A JP 3380933 B2 JP3380933 B2 JP 3380933B2
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- reel
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば８ミリビデオ
用等のテープカセットに関し、特にそのリールスプリン
グの溶着ずれ対策に関するものである。
用等のテープカセットに関し、特にそのリールスプリン
グの溶着ずれ対策に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】例えば、ＶＴＲ（ビデオテープレコー
ダ）に使用されるテープカセットは、非使用時にテープ
の緩みを防ぐためにリールスプリングのばね力によりテ
ープリールのハブを押さえている。このテープカセット
を、図３〜図５によって具体的に説明すると、図３，図
５中符号１は８ミリビデオ用のテープカセットであり、
合成樹脂製の下シェル３と合成樹脂製の上シェル４から
成る筐型のカセット本体２を有している。このカセット
本体２内には、磁気テープ５を巻装した一対のテープリ
ール１０，１０を回転自在に収納してある。また、この
カセット本体２の前面側には該前面側に形成された開口
部６を開閉する合成樹脂製のリッド７を上下方向に開閉
動自在に設けてある。
ダ）に使用されるテープカセットは、非使用時にテープ
の緩みを防ぐためにリールスプリングのばね力によりテ
ープリールのハブを押さえている。このテープカセット
を、図３〜図５によって具体的に説明すると、図３，図
５中符号１は８ミリビデオ用のテープカセットであり、
合成樹脂製の下シェル３と合成樹脂製の上シェル４から
成る筐型のカセット本体２を有している。このカセット
本体２内には、磁気テープ５を巻装した一対のテープリ
ール１０，１０を回転自在に収納してある。また、この
カセット本体２の前面側には該前面側に形成された開口
部６を開閉する合成樹脂製のリッド７を上下方向に開閉
動自在に設けてある。
【０００３】カセット本体２の下シェル３の底面壁３Ａ
の略中央には、上記一対のテープリール１０，１０の各
リールハブ１１の胴部の下端部が遊嵌する一対のリール
ハブ受孔３ａ，３ａを形成してあると共に、上記カセッ
ト本体２の上シェル４の内壁としての天井壁４Ａの内面
の前側には一対のボス４ａ，４ａを一体突出形成してあ
る。この一対のボス４ａ，４ａには上記一対のテープリ
ール１０，１０の各リールハブ１１の胴部の上端部１１
ｂを押圧する一対のリールスプリング２０，２０を溶着
固定してある。
の略中央には、上記一対のテープリール１０，１０の各
リールハブ１１の胴部の下端部が遊嵌する一対のリール
ハブ受孔３ａ，３ａを形成してあると共に、上記カセッ
ト本体２の上シェル４の内壁としての天井壁４Ａの内面
の前側には一対のボス４ａ，４ａを一体突出形成してあ
る。この一対のボス４ａ，４ａには上記一対のテープリ
ール１０，１０の各リールハブ１１の胴部の上端部１１
ｂを押圧する一対のリールスプリング２０，２０を溶着
固定してある。
【０００４】上記各テープリール１０は、図示しないＶ
ＴＲ等のリール台に嵌合されるリールハブ１１と、この
リールハブ１１の胴部の上部に溶着固定されたリールフ
ランジ１２とで構成され、これらリールハブ１１のフラ
ンジ部とリールフランジ１２との間に磁気テープ５が巻
装されている。
ＴＲ等のリール台に嵌合されるリールハブ１１と、この
リールハブ１１の胴部の上部に溶着固定されたリールフ
ランジ１２とで構成され、これらリールハブ１１のフラ
ンジ部とリールフランジ１２との間に磁気テープ５が巻
装されている。
【０００５】また、図３〜図６に示すように、各リール
スプリング２０は、金属板製でく字状のスプリング本体
２１を有している。このスプリング本体２１は、プレス
加工機（せん断加工機）のダイスとポンチ等から成る金
型の打抜き加工により略矩形板状に形成され、この打抜
き加工時に、該スプリング本体２１の基端（一端）２１
ａ側に円形の溶着用取付孔２２を同時に同方向より打抜
き形成してある。そして、上記各リールスプリング２０
のスプリング本体２１に形成された溶着用取付孔２２が
上記上シェル４の天井壁４Ａの各ボス４ａにそれぞれ溶
着固定され、その先端（他端）２１ｂ側が各テープリー
ル１０のリールハブ１１の胴部の上端部１１ｂを押圧し
て非使用時に磁気テープ５が緩まないようになってい
る。また、上記各リールスプリング２０のスプリング本
体２１を打抜き加工する際に、図６（ｂ），（ｃ）及び
図７に示すように、スプリング本体２１の外周縁には抜
きバリ２１ｃが発生するが、このスプリング本体２１の
外周縁より突出した抜きバリ２１ｃの向きを上シェル４
の天井壁４Ａの内面側に向くように打抜き加工して上シ
ェル４の天井壁４Ａのボス４ａにリールスプリング２０
を溶着固定する。これにより、スプリング本体２１の外
周縁より突出した抜きバリ２１ｃがテープリール１０の
リールフランジ１２に干渉したり、該リールフランジ１
２の上面側を削り取ることがないようになっている。
スプリング２０は、金属板製でく字状のスプリング本体
２１を有している。このスプリング本体２１は、プレス
加工機（せん断加工機）のダイスとポンチ等から成る金
型の打抜き加工により略矩形板状に形成され、この打抜
き加工時に、該スプリング本体２１の基端（一端）２１
ａ側に円形の溶着用取付孔２２を同時に同方向より打抜
き形成してある。そして、上記各リールスプリング２０
のスプリング本体２１に形成された溶着用取付孔２２が
上記上シェル４の天井壁４Ａの各ボス４ａにそれぞれ溶
着固定され、その先端（他端）２１ｂ側が各テープリー
ル１０のリールハブ１１の胴部の上端部１１ｂを押圧し
て非使用時に磁気テープ５が緩まないようになってい
る。また、上記各リールスプリング２０のスプリング本
体２１を打抜き加工する際に、図６（ｂ），（ｃ）及び
図７に示すように、スプリング本体２１の外周縁には抜
きバリ２１ｃが発生するが、このスプリング本体２１の
外周縁より突出した抜きバリ２１ｃの向きを上シェル４
の天井壁４Ａの内面側に向くように打抜き加工して上シ
ェル４の天井壁４Ａのボス４ａにリールスプリング２０
を溶着固定する。これにより、スプリング本体２１の外
周縁より突出した抜きバリ２１ｃがテープリール１０の
リールフランジ１２に干渉したり、該リールフランジ１
２の上面側を削り取ることがないようになっている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、テープ
カセット１に用いられる従来のリールスプリング２０で
は、スプリング本体２１の外周縁より突出する抜きバリ
２１ｃの向きとスプリング本体２１の溶着用取付孔２２
の内周縁より突出する抜きバリ２２ｃの向きが共に上シ
ェル４の天井壁４ａの内面側に向いているため、リール
スプリング２０を上シェル４に組み付ける際に、リール
スプリング２０のスプリング本体２１の溶着用取付孔２
２の抜きバリ２２ｃが上シェル４の天井壁４Ａのボス４
ａの面取り途中に引っ掛かり易く、上シェル４の天井壁
４Ａのボス４ａにスプリング本体２１の溶着用取付孔２
２が確実に挿入されない（定位置にセットされない）と
いう不具合があった。その結果、上シェル４の天井壁４
Ａのボス４ａにリールスプリング２０を溶着する過程へ
上シェル４とリールスプリング２０を共に搬送する途中
において、上シェル４の天井壁４Ａのボス４ａに対して
リールスプリング２０にセットずれが発生し、このずれ
た状態で上シェル４の天井壁４Ａのボス４ａにリールス
プリング２０のスプリング本体２１が溶着されてしま
う。
カセット１に用いられる従来のリールスプリング２０で
は、スプリング本体２１の外周縁より突出する抜きバリ
２１ｃの向きとスプリング本体２１の溶着用取付孔２２
の内周縁より突出する抜きバリ２２ｃの向きが共に上シ
ェル４の天井壁４ａの内面側に向いているため、リール
スプリング２０を上シェル４に組み付ける際に、リール
スプリング２０のスプリング本体２１の溶着用取付孔２
２の抜きバリ２２ｃが上シェル４の天井壁４Ａのボス４
ａの面取り途中に引っ掛かり易く、上シェル４の天井壁
４Ａのボス４ａにスプリング本体２１の溶着用取付孔２
２が確実に挿入されない（定位置にセットされない）と
いう不具合があった。その結果、上シェル４の天井壁４
Ａのボス４ａにリールスプリング２０を溶着する過程へ
上シェル４とリールスプリング２０を共に搬送する途中
において、上シェル４の天井壁４Ａのボス４ａに対して
リールスプリング２０にセットずれが発生し、このずれ
た状態で上シェル４の天井壁４Ａのボス４ａにリールス
プリング２０のスプリング本体２１が溶着されてしま
う。
【０００７】そこで、この発明は、カセット本体の内壁
のボスにスプリング本体を組み付ける時に、スプリング
本体の溶着用取付孔をボスの定位置に確実に挿入セット
してスプリング本体の溶着ずれを無くすことができるテ
ープカセットを提供するものである。
のボスにスプリング本体を組み付ける時に、スプリング
本体の溶着用取付孔をボスの定位置に確実に挿入セット
してスプリング本体の溶着ずれを無くすことができるテ
ープカセットを提供するものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】テープカセットの筐型の
カセット本体の内壁に設けられたボスに溶着固定される
溶着用取付孔を金属製のスプリング本体の一端側に形成
し、このスプリング本体の他端側で上記筐型のカセット
本体内に回転自在に収納された一対のテープリールの各
リールハブの上端部を押圧してテープの緩みを防止する
リールスプリングを有するテープカセットにおいて、上
記リールスプリングは、上記スプリング本体を上記カセ
ット本体の内壁側の方向にバリが突出するように打抜き
形成すると共に、該スプリング本体の溶着用取付孔を上
記カセット本体の内壁側の方向とは反対の方向にバリが
突出するように打抜き形成してある。
カセット本体の内壁に設けられたボスに溶着固定される
溶着用取付孔を金属製のスプリング本体の一端側に形成
し、このスプリング本体の他端側で上記筐型のカセット
本体内に回転自在に収納された一対のテープリールの各
リールハブの上端部を押圧してテープの緩みを防止する
リールスプリングを有するテープカセットにおいて、上
記リールスプリングは、上記スプリング本体を上記カセ
ット本体の内壁側の方向にバリが突出するように打抜き
形成すると共に、該スプリング本体の溶着用取付孔を上
記カセット本体の内壁側の方向とは反対の方向にバリが
突出するように打抜き形成してある。
【０００９】
【作用】スプリング本体の溶着用取付孔をカセット本体
の内壁側の方向とは反対の方向にバリが突出するように
打抜き形成したので、カセット本体の内壁のボスにスプ
リング本体を組み付ける際に、スプリング本体の溶着用
取付孔がボスに引っ掛かることなく挿入されて常に定位
置にセットされる。これにより、リールスプリングの溶
着ずれが防止され、高品質のテープカセットが提供され
る。
の内壁側の方向とは反対の方向にバリが突出するように
打抜き形成したので、カセット本体の内壁のボスにスプ
リング本体を組み付ける際に、スプリング本体の溶着用
取付孔がボスに引っ掛かることなく挿入されて常に定位
置にセットされる。これにより、リールスプリングの溶
着ずれが防止され、高品質のテープカセットが提供され
る。
【００１０】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面と共に詳述
する。尚、図３〜図５に示すテープカセット１及び上シ
ェル４は援用し、従来のリールスプリングと同一構成部
分には同一符号を付して説明する。
する。尚、図３〜図５に示すテープカセット１及び上シ
ェル４は援用し、従来のリールスプリングと同一構成部
分には同一符号を付して説明する。
【００１１】図１，２において、２０はリールスプリン
グであり、８ミリビデオ用のテープカセット１のカセッ
ト本体２の上シェル４の天井壁４Ａに突出した各ボス４
ａに溶着固定されるものである。図１（ｂ），（ｃ）及
び図２に示すように、リールスプリング２０は、金属板
製でく字状のスプリング本体２１を有している。このス
プリング本体２１は、プレス加工機のダイスとポンチ等
から成る金型の打抜き加工により略矩形板状に形成され
ると共に、スプリング本体２１の基端（一端）２１ａ側
に設けられる円形の溶着用取付孔２２も打抜き加工によ
り形成されている。
グであり、８ミリビデオ用のテープカセット１のカセッ
ト本体２の上シェル４の天井壁４Ａに突出した各ボス４
ａに溶着固定されるものである。図１（ｂ），（ｃ）及
び図２に示すように、リールスプリング２０は、金属板
製でく字状のスプリング本体２１を有している。このス
プリング本体２１は、プレス加工機のダイスとポンチ等
から成る金型の打抜き加工により略矩形板状に形成され
ると共に、スプリング本体２１の基端（一端）２１ａ側
に設けられる円形の溶着用取付孔２２も打抜き加工によ
り形成されている。
【００１２】このスプリング本体２１を打抜き加工する
際に、図１（ｂ），（ｃ）及び図２に示すように、スプ
リング本体２１をカセット本体２の上シェル４の天井壁
４Ａの内面側の方向に抜きバリ２１ｃが突出するように
打抜き形成すると共に、スプリング本体２１の基端２１
ａ側の溶着用取付孔２２を上記天井壁４Ａの内面側の方
向とは反対の方向に抜きバリ２２ｃが突出するように打
抜き形成してある。すなわち、リールスプリング２０の
スプリング本体２１を打抜き加工した後で、該スプリン
グ本体２１の外周の金型の抜き方向とは逆の方向でスプ
リング本体２１の溶着用取付孔２２を打抜き加工するこ
とにより、スプリング本体２１の溶着用取付孔２２の内
周縁に突出する抜きバリ２２ｃを、天井壁４Ａの内面側
の方向とは逆の方向（スプリング本体２１の外周縁より
突出する抜きバリ２１ｃとは逆の方向）に突出するよう
に打抜き形成してある。
際に、図１（ｂ），（ｃ）及び図２に示すように、スプ
リング本体２１をカセット本体２の上シェル４の天井壁
４Ａの内面側の方向に抜きバリ２１ｃが突出するように
打抜き形成すると共に、スプリング本体２１の基端２１
ａ側の溶着用取付孔２２を上記天井壁４Ａの内面側の方
向とは反対の方向に抜きバリ２２ｃが突出するように打
抜き形成してある。すなわち、リールスプリング２０の
スプリング本体２１を打抜き加工した後で、該スプリン
グ本体２１の外周の金型の抜き方向とは逆の方向でスプ
リング本体２１の溶着用取付孔２２を打抜き加工するこ
とにより、スプリング本体２１の溶着用取付孔２２の内
周縁に突出する抜きバリ２２ｃを、天井壁４Ａの内面側
の方向とは逆の方向（スプリング本体２１の外周縁より
突出する抜きバリ２１ｃとは逆の方向）に突出するよう
に打抜き形成してある。
【００１３】上記リールスプリング２０の構造により、
テープカセット１の組立工程において、上シェル４の天
井壁４Ａの各ボス４ａにリールスプリング２０を組み付
けて溶着工程まで搬送する際に、図２に示すように、ス
プリング本体２１の溶着用取付孔２２の内周縁より突出
する抜きバリ２２ｃは上シェル４の天井壁４Ａの内面側
ではなくこれと反対側に突出しているので、天井壁４Ａ
のボス４ａの面取り途中にスプリング本体２１の溶着用
取付孔２２の抜きバリ２２ｃが引っ掛かることがない。
これにより、上シェル４の天井壁４Ａのボス４ａにスプ
リング本体２１の溶着用取付孔２２が確実に挿入された
セット状態で上シェル４及びリールスプリング２０は溶
着工程まで搬送されるため、搬送によるボス４ａに対す
るスプリング本体２１の位置ずれ（組み付け不良）を確
実に防ぐことができる。その結果、図示しない溶着装置
によりリールスプリング２０は上シェル４のボス４ａに
確実に溶着固定されるので、溶着装置の稼動率がアップ
し、不良品の後工程への流出がなくなる。尚、このリー
ルスプリング２０のスプリング本体２１の溶着用取付孔
２２は溶着により溶けたボス４ａにより覆われて隠れ
る。
テープカセット１の組立工程において、上シェル４の天
井壁４Ａの各ボス４ａにリールスプリング２０を組み付
けて溶着工程まで搬送する際に、図２に示すように、ス
プリング本体２１の溶着用取付孔２２の内周縁より突出
する抜きバリ２２ｃは上シェル４の天井壁４Ａの内面側
ではなくこれと反対側に突出しているので、天井壁４Ａ
のボス４ａの面取り途中にスプリング本体２１の溶着用
取付孔２２の抜きバリ２２ｃが引っ掛かることがない。
これにより、上シェル４の天井壁４Ａのボス４ａにスプ
リング本体２１の溶着用取付孔２２が確実に挿入された
セット状態で上シェル４及びリールスプリング２０は溶
着工程まで搬送されるため、搬送によるボス４ａに対す
るスプリング本体２１の位置ずれ（組み付け不良）を確
実に防ぐことができる。その結果、図示しない溶着装置
によりリールスプリング２０は上シェル４のボス４ａに
確実に溶着固定されるので、溶着装置の稼動率がアップ
し、不良品の後工程への流出がなくなる。尚、このリー
ルスプリング２０のスプリング本体２１の溶着用取付孔
２２は溶着により溶けたボス４ａにより覆われて隠れ
る。
【００１４】また、スプリング本体２１の外周縁より突
出した抜きバリ２１ｃは、従来と同様に、上シェル４の
天井壁４Ａの内面側に向くようにして組み立てられるの
で、スプリング本体２１の外周縁より突出した抜きバリ
２１ｃがテープリール１０のリールフランジ１２に干渉
したり、該リールフランジ１２の上面側を削り取ること
がない。さらに、リールスプリング２０のスプリング本
体２１に形成された溶着用取付孔２２が上シェル４の天
井壁４Ａのボス４ａに位置決めされてずれることなく溶
着固定されるので、組み立てられたリールスプリング２
０のスプリング本体２１の先端２１ｂ側がテープリール
１０のリールハブ１１の胴部の上端部１１ｂを確実に押
圧し、この適度な押圧力によりテープカセット１の非使
用時に磁気テープ５の緩みを確実に防ぐと共に、テープ
カセット１の使用時に磁気テープ５の走行の安定化を図
っている。これにより、高品質のテープカセット１を低
コストで提供することができる。
出した抜きバリ２１ｃは、従来と同様に、上シェル４の
天井壁４Ａの内面側に向くようにして組み立てられるの
で、スプリング本体２１の外周縁より突出した抜きバリ
２１ｃがテープリール１０のリールフランジ１２に干渉
したり、該リールフランジ１２の上面側を削り取ること
がない。さらに、リールスプリング２０のスプリング本
体２１に形成された溶着用取付孔２２が上シェル４の天
井壁４Ａのボス４ａに位置決めされてずれることなく溶
着固定されるので、組み立てられたリールスプリング２
０のスプリング本体２１の先端２１ｂ側がテープリール
１０のリールハブ１１の胴部の上端部１１ｂを確実に押
圧し、この適度な押圧力によりテープカセット１の非使
用時に磁気テープ５の緩みを確実に防ぐと共に、テープ
カセット１の使用時に磁気テープ５の走行の安定化を図
っている。これにより、高品質のテープカセット１を低
コストで提供することができる。
【００１５】尚、前記実施例によれば、８ミリビデオ用
のテープカセットに用いられるリールスプリングについ
て説明したが、テープカセットは８ミリビデオ用に限ら
ず、ＤＡＴ（デジタル・オーディオ・テープレコーダ）
のテープカセット等の他のテープカセットに用いられる
リールスプリングに適用できることは勿論である。
のテープカセットに用いられるリールスプリングについ
て説明したが、テープカセットは８ミリビデオ用に限ら
ず、ＤＡＴ（デジタル・オーディオ・テープレコーダ）
のテープカセット等の他のテープカセットに用いられる
リールスプリングに適用できることは勿論である。
【００１６】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、テー
プカセットの筐型のカセット本体の内壁に設けられたボ
スに溶着固定される溶着用取付孔を金属製のスプリング
本体の一端側に形成し、このスプリング本体の他端側で
上記筐型のカセット本体内に回転自在に収納された一対
のテープリールの各リールハブの上端部を押圧してテー
プの緩みを防止するリールスプリングを有するテープカ
セットにおいて、上記スプリング本体を上記カセット本
体の内壁側の方向にバリが突出するように打抜き形成す
ると共に、該スプリング本体の溶着用取付孔を上記カセ
ット本体の内壁側の方向とは反対の方向にバリが突出す
るように打抜き形成したので、上記カセット本体の内壁
のボスにスプリング本体を組み付ける際に、スプリング
本体の溶着用取付孔を上記ボスに引っかけることなく挿
入できて常に定位置にセットすることができ、スプリン
グ本体をボスに位置ずれすることなく溶着固定すること
ができる。これにより、リールスプリングの溶着ずれを
確実に防止でき、テープカセットの不使用時の磁気テー
プの緩みを確実に防止するとともに、テープカセットの
使用時に磁気テープの走行の安定を図り、高品質のテー
プカセットを提供する ことができる。又、スプリング本
体のバリはカセット本体の内壁側に突出しているので、
このバリがテープリールに干渉することがなく、その一
部の削り取りなどを防止することができる。
プカセットの筐型のカセット本体の内壁に設けられたボ
スに溶着固定される溶着用取付孔を金属製のスプリング
本体の一端側に形成し、このスプリング本体の他端側で
上記筐型のカセット本体内に回転自在に収納された一対
のテープリールの各リールハブの上端部を押圧してテー
プの緩みを防止するリールスプリングを有するテープカ
セットにおいて、上記スプリング本体を上記カセット本
体の内壁側の方向にバリが突出するように打抜き形成す
ると共に、該スプリング本体の溶着用取付孔を上記カセ
ット本体の内壁側の方向とは反対の方向にバリが突出す
るように打抜き形成したので、上記カセット本体の内壁
のボスにスプリング本体を組み付ける際に、スプリング
本体の溶着用取付孔を上記ボスに引っかけることなく挿
入できて常に定位置にセットすることができ、スプリン
グ本体をボスに位置ずれすることなく溶着固定すること
ができる。これにより、リールスプリングの溶着ずれを
確実に防止でき、テープカセットの不使用時の磁気テー
プの緩みを確実に防止するとともに、テープカセットの
使用時に磁気テープの走行の安定を図り、高品質のテー
プカセットを提供する ことができる。又、スプリング本
体のバリはカセット本体の内壁側に突出しているので、
このバリがテープリールに干渉することがなく、その一
部の削り取りなどを防止することができる。
【図１】（ａ）はこの発明の一実施例を示すテープカセ
ットに用いられるリールスプリングの平面図、（ｂ）は
同図（ａ）のＢ−Ｂ線に沿う断面図、（ｃ）は同図
（ａ）のＣ−Ｃ線に沿う断面図。
ットに用いられるリールスプリングの平面図、（ｂ）は
同図（ａ）のＢ−Ｂ線に沿う断面図、（ｃ）は同図
（ａ）のＣ−Ｃ線に沿う断面図。
【図２】上記テープカセットの上シェルの内壁のボスに
上記リールスプリングを溶着固定する前の断面図。
上記リールスプリングを溶着固定する前の断面図。
【図３】テープカセットの分解斜視図。
【図４】テープカセットの上シェルを内面側から見た
図。
図。
【図５】テープカセットの平面図。
【図６】（ａ）はテープカセットに用いられる従来のリ
ールスプリングの平面図、（ｂ）は同図（ａ）のＢ−Ｂ
線に沿う断面図、（ｃ）は同図（ａ）のＣ−Ｃ線に沿う
断面図。
ールスプリングの平面図、（ｂ）は同図（ａ）のＢ−Ｂ
線に沿う断面図、（ｃ）は同図（ａ）のＣ−Ｃ線に沿う
断面図。
【図７】テープカセットの上シェルの内壁のボスに上記
従来のリールスプリングを溶着固定する前の断面図。
従来のリールスプリングを溶着固定する前の断面図。
１…テープカセット
２…カセット本体
４Ａ…天井壁（内壁）
４ａ…ボス
５…テープ
１０，１０…一対のテープリール
１１…リールハブ
１１ｂ…上端部
２０…リールスプリング
２１…スプリング本体
２１ａ…基端（一端）
２１ｂ…先端（他端）
２１ｃ…バリ
２２…溶着用取付孔
２２ｃ…バリ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平５−94686（ＪＰ，Ａ)
特開 平６−20422（ＪＰ，Ａ)
実開 平６−11177（ＪＰ，Ｕ)
実開 平２−5174（ＪＰ，Ｕ)
実開 平６−11176（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
G11B 23/087 507
Claims (2)
- 【請求項１】 テープカセットの筐型のカセット本体の
内壁に設けられたボスに溶着固定される溶着用取付孔を
金属製のスプリング本体の一端側に形成し、このスプリ
ング本体の他端側で上記筐型のカセット本体内に回転自
在に収納された一対のテープリールの各リールハブの上
端部を押圧してテープの緩みを防止するリールスプリン
グを有するテープカセットにおいて、上記リールスプリングは、 上記スプリング本体を上記カ
セット本体の内壁側の方向にバリが突出するように打抜
き形成すると共に、該スプリング本体の溶着用取付孔を
上記カセット本体の内壁側の方向とは反対の方向にバリ
が突出するように打抜き形成したことを特徴とするテー
プカセット。 - 【請求項２】 請求項１記載のテープカセットにおい
て、上記リールスプリングは、上記スプリング本体をく
の字状に折り曲げ形成したことを特徴とするテープカセ
ット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09167394A JP3380933B2 (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | テープカセット |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP09167394A JP3380933B2 (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | テープカセット |
Publications (2)
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ID=14033012
Family Applications (1)
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-
1994
- 1994-04-28 JP JP09167394A patent/JP3380933B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
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| JPH07296550A (ja) | 1995-11-10 |
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