JP3440533B2 - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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JP3440533B2
JP3440533B2 JP03082194A JP3082194A JP3440533B2 JP 3440533 B2 JP3440533 B2 JP 3440533B2 JP 03082194 A JP03082194 A JP 03082194A JP 3082194 A JP3082194 A JP 3082194A JP 3440533 B2 JP3440533 B2 JP 3440533B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なテープカセットに
関する。詳しくは、記録媒体テープのカセットケース外
に引き出されている部分を不使用時に保護するリッドを
設けたテープカセットにおいて、リッドの組付を容易に
することを目的とする。
【0002】
【従来の技術】記録媒体テープのカセットケース外に引
き出されている部分を不使用時に保護するリッドを設け
たテープカセットがある。
【0003】かかるテープカセットにおいて、リッドは
カセットケース等に回動自在に支持されるが、従来、そ
の回動支点構造は図20に示すようになっていた。
【0004】即ち、aは受側の部材であり、該受側部材
aにはブラケットb、bが突設され、該ブラケットb、
bには受孔c、cが形成されている。
【0005】dは被支持側の部材であり、該被支持側部
材dには側方へ突出した支点ピンe、eが形成されてい
る。
【0006】尚、受側部材及び被支持側部材は、カセッ
トケース、フロントリッド、バックリッド、トップリッ
ド等であり得、その時々の設計上の都合によって適宜に
選択されるものである。
【0007】そして、被支持側部材dを受側部材aに支
持するには、受側部材aのブラケットb、bをそれぞれ
反対側に撓ませてこれらの間の間隔を被支持部材dの支
点ピンe、eの先端間の間隔より広くしておき、その状
態で、支点ピンe、eの先端をブラケットb、bの受孔
c、cに合せておき、それから、ブラケットb、bを撓
ませていた力を除けば、ブラケットb、bが材料の持つ
弾性で元の状態に戻り、支点ピンe、eが受孔c、cに
回動自在に支持される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来のテープカセットにあっては、支点ピンe、eをブラ
ケットb、bに支持させる作業を、ブラケットb、bを
撓ませながら行わなければならず、作業性が悪いという
問題がある。
【0009】また、被支持部材dに支点ピンe、eの軸
方向に直交する方向の力が加わった場合、該力が全て支
点ピンe、eにかかることになり、支点ピンe、eの強
度を保つために、支点ピンe、eをある程度太いものに
しなければならない等、小型化の障碍になる等の問題が
ある。
【0010】さらに、このような構造は、受入部が形成
された部材とこれに近接する部材との間にあまり大きな
間隔をとれないような場合、例えば、開蓋時にカセット
ケースの上面上に横たわるトップリッドの下面にバック
リッドを回動自在に支持するような場合、トップリッド
とカセットケース上面との間に余り大きな間隔をとるこ
とは出来ないので、図示したような構造そのものを採用
することが出来ないと言う問題もある。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明テープカ
セットは、上記した課題を解決するために、リッドの支
点構造を支点ピンと該支点ピンを受け入れて保持する受
入部とによって形成し、受入部は弾性を有する合成樹脂
によって形成され、支点ピンを受け入れる円形の内周面
を有すると共に該内周面の一部を切り欠いて導入部が形
成され、該導入部の間口が支点ピンの外径より稍小さく
され、リッドのうち少なくとも1つのリッドの受入部に
はその内周面と一定の間隔をもって位置する外周面が形
成され、支点ピンが形成された部材には支点ピンと対向
した段部が形成され、該支点ピンと段部との間の間隔が
受入部の内周面と外周面との間の間隔と同じか僅かに大
きく形成され、リッドがカセットケースに組み付けられ
た状態において、受入部の内周面と外周面との間に位置
する部分支点ピンと段部とが挟んだ状態に位置され、
支点ピンは円柱の互いに反対側に位置する外周面を切り
欠いて断面形状で略小判型に形成すると共に、該支点ピ
ンを受け入れる受入部の導入部の間口を支点ピンの切欠
面間の間隔より稍小さくしたものである。
【0012】
【0013】
【0014】
【作用】従って、本発明テープカセットにあっては、支
点ピンを受入部の導入部にあてがっておき、支点ピンを
受入部内へ押し込めば、受入部の導入部が受入部の材料
の持っている弾性によって拡開し、支点ピンが受入部に
受け入れられる。従って、支点ピンを受入部に支持させ
るための作業が極めて簡単となる。
【0015】また、受入部は支点ピンを受け入れる際に
支点ピンの軸方向に撓まされる必要はないので、それが
形成される基体からの突出量を大きくする必要はなく、
該基体と他の部材との間に大きな間隔を取れないような
場合でも該受入部を形成することが出来る。
【0016】更に、リッドのうち少なくとも1つのリッ
ドは、支点ピンが形成された部材に支点ピンと対向した
段部を形成し、該段部と支点ピンとの間に受入部の一部
分を挟んだ状態になるようにし、また、支点ピンは円柱
の互いに反対側に位置する外周面を切り欠いて断面形状
で略小判型に形成すると共に、該支点ピンを受け入れる
受入部の導入部の間口を支点ピンの切欠面間の間隔より
稍小さくしたので、支点ピンの軸方向に直交する方向へ
の成分を含んだ力がかかった場合でも、それが支点ピン
へ向かう方向のものである場合は、上記段部が受入部の
外周面に当接して上記力が支点ピンに殆どかからないよ
うにすることが出来る。そのため、従来に比して支点ピ
ンの強度が小さくてすむことになり、小型化に寄与す
る。
【0017】
【実施例】以下に、本発明テープカセットの詳細を図示
した実施例1に従って説明する。尚、この実施例1は本
発明をビデオテープカセットに適用したものである。
【0018】2は合成樹脂製のカセットケースであり、
扁平な箱状に形成されており、上下2つ割りにされた上
ハーフ3と下ハーフ4とが上下で突け合わされた状態で
結合されることによって形成されている。
【0019】5はカセットケース2の前面の中央部に形
成されたマウス部であり、上下と前方へ開口した凹部と
して形成されている。
【0020】また、カセットケース2の前面のうち上記
マウス部5の両脇に位置した部分にはテープ出口6、6
が形成されている。そして、該テープ出口6、6のマウ
ス部5側端部にはカセット内ガイド7、7が形成されて
いる。
【0021】8、8はマウス部5の両側を限定している
マウス部側壁であり、該マウス部側壁8、8の互いに対
向した面には緩やかなS字を描いて上下に延びるガイド
溝9、9が形成されている。
【0022】カセットケース2の側面壁10、10の前
端部には後述するリッドを支持する支持孔11、11が
形成され、また、該支持孔11、11の後方の位置の外
側面には略前後方向に延びるガイド溝12、12が形成
されている。
【0023】上記支持孔11、11は上ハーフ3の側面
壁10a、10aの下縁に形成された略半円形の切欠1
1a、11aと下ハーフ4の側面壁10b、10bの上
縁に形成された略半円形の切欠11b、11bとによっ
て形成される。
【0024】また、上記ガイド溝12、12は上ハーフ
3の側面壁10a、10aの外側面に形成されている。
【0025】13、13はカセットケース2の底面壁1
4の前後方向における略中央部で左右に離間して形成さ
れた臨ませ孔である。
【0026】15、15′はカセットケース2内に左右
に離間して回転可能に収納されたテープリールであり、
これらテープリール15、15′に磁気テープ16の両
端が止着され、かつ、巻回されている。そして、該テー
プリール15、15′の下端面に開口したリール台係合
穴15a、15′aが上記臨ませ孔13、13から下方
に臨ませられている。
【0027】そして、磁気テープ16はその一部がテー
プ出口6、6からカセットケース2外に導出され、カセ
ット内ガイド7、7に巻き付けられてマウス部5の前面
に沿って架け渡されている。
【0028】17は不使用時に磁気テープ16を覆って
保護するリッドである。
【0029】リッド17は、磁気テープ16のカセット
ケース2外に露出している部分の前面及びテープ出口
6、6の前面を覆うフロントリッド18と、上記マウス
部5内において磁気テープ16の後側を覆うバックリッ
ド19と、マウス部5の上面を覆うトップリッド20と
から成る。そして、これら各リッド18、19及び20
は何れも弾性を有する合成樹脂によって形成されてい
る。
【0030】フロントリッド18はカセットケース2の
前面の略全体を覆う大きさの板状をした前面部21と該
前面部21の左右両端から後方へ突出した側面部22、
22とが一体に形成されて成る。前面部21の左右両端
部の上縁は切り欠かれており、該切欠部の左右両側を向
いた面には支点ピン23、23が突設されている。そし
て、該支点ピン23、23は円柱の円周方向において互
いに反対側に位置した部分を互いに平行な平面となるよ
うに面取りした横断面形状で略小判型をした形状に形成
され、該互いに平行な平面24、24は略40度の角度
で後ろ下がりに傾斜している。
【0031】尚、支点ピン23、23は上記したような
位置に突設されているため、フロントリッド18用の成
形型において、支点ピン23、23用の成形型の抜き方
向Aに対して全体の型割方向B、Cとの干渉を避けるこ
とができる(図12参照)。
【0032】フロントリッド18の側面部22、22の
上縁寄りであって前後方向における中央より僅かに後ろ
の位置には内方へ向けて回動軸25、25が突設されて
おり、該回動軸25、25の先端寄りの位置の外周面に
環状に延びる係合溝26、26が形成されている。
【0033】このようなフロントリッド18は、その回
動軸25、25の係合溝26、26がカセットケース2
の上記支持孔11、11の開口縁に係合されて、これに
よって、カセットケース2に上下方向に回動自在に支持
される。
【0034】トップリッド20は、カセットケース2の
天板27の前端部28、28及びマウス部5上面と天板
27の前端部28、28の後ろに続く傾斜部29の後端
部を除く部分を覆う略板状をした主部30と該主部30
の両端部前端から前方へ突出した連結部31、31と主
部30の外端縁から垂設され前端が連結部31、31に
連結された側壁部32、32とが一体に形成されて成
る。また、30aは主部30の前縁の左右方向における
中央部から垂設された上下幅の狭いリブであり、その左
右幅は上記マウス部5の左右幅より僅かに小さくされて
いる。
【0035】そして、連結部31、31は上記フロント
リッド18の支点ピン23、23を受け入れる受入部と
なる部分であり、該連結部31、31の内端面、即ち、
互いに対向した面には被支持穴33、33が形成されて
いる。該被支持穴33、33を囲む周壁34、34は略
C字形をしており、主部30が水平になった状態でその
C字の開口部35、35は下方稍前方を向いて位置して
いる。そして、該開口部35の間口35aはフロントリ
ッド18の上記支点ピン23の平面24、24間の間隔
24aより稍狭くなっている。また、支点ピン23、2
3の小判形の円弧部間の間隔はトップリッド20の被支
持穴33、33の内周面33a、33aの内径と略同じ
か僅かに小さくされている。
【0036】また、側壁部32、32の後端部の内面、
即ち、互いに対向した面には被案内ピン36、36が突
設されている。
【0037】37、37は主部30の下面の中央寄りの
位置であって前後方向における略中央で左右方向に離間
して設けられた支持片であり、該支持片37、37は下
後方へ向けて略円弧状に延びるように突設され、該支持
片37、37と主部30のうちこれら支持片37、37
に向かい合う部分とによってバックリッド19の後述す
る支点ピンを受け入れる受入部が形成される。そして、
この受入部には下後方に開口部を有する支持孔38、3
8が形成されている。該支持孔38、38は略円形を為
し、その下後方に形成された開口部39、39の間口は
支持孔38、38の内径より稍小さく形成されている。
【0038】上記支持片37、37の外周面40、40
は支持孔38、38の内周面38a、38aと平行な円
弧状に延びており、該外周面40、40と支持孔38、
38との間に周方向で厚みが一様な当接部41、41が
形成される。
【0039】このようなトップリッド20はその被支持
穴33、33にフロントリッド18の支点ピン23、2
3が回動自在に嵌合され、これによって、その前端部が
フロントリッド18の前面部21の上端部に回動自在に
連結される。そして、この連結は、次のようにして為さ
れる。
【0040】トップリッド20をその前端が下方に位置
した状態で略垂直な姿勢にして、被支持穴33、33の
開口部35、35がフロントリッド18の支点ピン2
3、23の前端に対向するように、かつ、支点ピン2
3、23の平面24、24、・・・の延びる方向から正
対するように位置させる。その状態で、トップリッド2
0の連結部31、31をフロントリッド18の支点ピン
23、23の後端へ向けて押し込むように押圧すれば、
該押圧力によって被支持穴33、33の開口部35、3
5が稍拡開して、相対的に支点ピン23、23が被支持
穴33、33内へと受け入れられる。尚、被支持穴33
の開口部35を限定している端面35b、35bを、図
10(a)に示すように、それらの間隔が被支持穴33
側で狭く、反被支持穴33側で広くなるように略ハ字状
になるように傾斜させておくと、上記連結をし易くな
る。この場合、端面35b、35b間の間隔は被支持穴
33側で支点ピン23の平面24、24間の間隔24a
より狭く、反被支持穴33側で上記間隔24aより広く
しておくと良い。
【0041】そして、トップリッド20の被案内ピン3
6、36はカセットケース2の側壁前端部に形成された
ガイド溝12、12に摺動自在に係合される。
【0042】バックリッド19は長さがマウス部5の左
右幅に略等しい長方形状の板状をしており、その下端部
の左右両端からは後方へ向けて突片42、42が突設さ
れており、該突片42、42の後端部の外面には被案内
ピン43、43が突設されている。
【0043】また、バックリッド19の上端縁は略丸棒
状に形成されており、バックリッド19の両側縁の上端
寄りの位置に切欠44、44が形成されることによって
上端の両側端に支点ピン45、45が形成される。そし
て、該支点ピン45、45の外径はトップリッド20の
上記支持孔38、38の内径と略同じか僅かに小さく形
成され、また、支点ピン45、45と切欠44、44の
上縁44a、44aとの間の間隔はトップリッド20の
上記当接部41、41の肉厚より僅かに大きくされてい
る。
【0044】しかして、このようなバックリッド19の
支点ピン45、45がトップリッド20の支持孔38、
38に回動自在に嵌合され、これによって、バックリッ
ド19の上端部がトップリッド20の主部30下面に回
動自在に支持される。そして、この支持は次のようにし
て為される。
【0045】まず、図11(a)に示すように、バック
リッド19を前傾した姿勢にして、その支点ピン45、
45をトップリッド20の支持孔38、38の開口部3
9、39に当てがう。その状態から、バックリッド19
の支点ピン45、45を支持孔38、38の方へ押し込
むようにする。これによって、支持孔38、38の開口
部39、39が拡開されて、支点ピン45、45が支持
孔38、38内へと受け入れられる。このとき、図示し
たように、支持孔38の開口部39を限定している端面
39b、39bをそれらの間隔が支持孔38側で支点ピ
ン45の外径より狭く、反支持孔38側で支点ピン45
の外径より広くなるように略ハ字状になるように傾斜さ
せておくと、上記連結をし易くなる。
【0046】そして、バックリッド19の被案内ピン4
3、43はカセットケース2のマウス部側壁8、8に形
成されたガイド溝9、9に摺動自在に係合される。
【0047】しかして、フロントリッド18とバックリ
ッド19とトップリッド20とから成るリッド17がカ
セットケース2に閉蓋位置と開蓋位置との間を移動し得
るように支持される。
【0048】図5に示す状態がリッド17が閉蓋位置に
ある状態であり、この状態で、フロントリッド18の前
面部21はカセットケース2の前面及び磁気テープ16
のカセットケース2外に導出されている部分を覆ってい
る。尚、フロントリッド18には図示しない弾発手段に
よって閉蓋位置へ向けての移動力が付勢されている。
【0049】また、リッド17が閉蓋位置にある状態
で、バックリッド19は、その被案内ピン43、43は
ガイド溝9、9の下端部に位置していて、マウス部5内
において磁気テープ16の後側に前下がりに傾斜した状
態で位置し、その下端がフロントリッド18の前面部2
1の後面に当接していて、フロントリッド18の前面部
21と協働して磁気テープ16のマウス部5内に位置し
た部分を上方を除いて覆った状態となっている。
【0050】そして、この状態で、バックリッド19は
その切欠44、44の上縁44a、44aはトップリッ
ド20の支持片37、37の外周面40、40に当接乃
至は近接した状態となり、支点ピン45、45との間で
当接部41、41を挟んだ状態となる。従って、例え
ば、バックリッド19に図11に矢印Dで示す方向の力
が加わった場合、その力は切欠44、44の上縁44
a、44aが支持片37、37の外周面40、40に当
接することで受けられ、支点ピン45、45には無理な
力が加わることがない。
【0051】トップリッド20は、その被案内ピン3
6、36がカセットケース2のガイド溝12、12の前
端部に位置していて、その主部30がカセットケース2
の天板27の前端部28、28及びマウス部5の上面を
覆うように位置し、これによって、磁気テープ16のマ
ウス部5内に位置した部分の上方を覆った状態となって
いる。
【0052】しかして、このリッド17が閉蓋位置にあ
る状態において、フロントリッド18の前面部21、バ
ックリッド19及びトップリッド20の主部30によっ
て磁気テープ16のマウス部5内に位置した部分が完全
に覆われた状態となる。
【0053】尚、フロントリッド18の前面部21の中
央部はマウス部5に対応していて、該部分が前方から押
されたときに該力を支えるものがないが、上記したよう
に、トップリッド20の主部30前縁からリブ30aを
垂設してこれ30aをフロントリッド18の前面部21
の中央部の上端部の直ぐ後ろに位置させておけば、フロ
ントリッド18の前面部21の中央部が前方から押され
たときに、上記リブ30aが前方から押す力を支えるこ
とになり、この部分でのリッド17の強度を増すことに
なる。
【0054】このテープカセット1がビデオテープレコ
ーダに装着されると、それが所定のカセット装着部へ向
けて下降していく過程において、フロントリッド18の
一方の側面部22の下縁にビデオテープレコーダに設け
られたリッドオープナー46が当接し、かつ、相対的に
該側面部22の下縁を上方へ向けて押し上げるように作
用する。これによって、フロントリッド18は上記した
図示しない弾発手段による閉蓋位置へ向けての付勢力に
抗して図6に示す開蓋位置へ向けて回動せしめられる。
【0055】そして、このフロントリッド18の開蓋位
置へ向けての回動に伴ってバックリッド19及びトップ
リッド20もそれぞれ図5に示す閉蓋位置から図6に示
す開蓋位置へと移動せしめされる。この間の各リッド1
8、19及び20の姿勢の変化の様子を図7乃至図9に
順を追って示す。
【0056】この姿勢の変化の様子から分かるとおり、
バックリッド19はその切欠44、44の上縁44a、
44aと支点ピン45、45との間にトップリッド20
の当接部41、41が常に位置した状態となっているた
め、支点ピン45、45に無理な力がかかることが殆ど
なく、支点ピン45、45の強度上の不安がない。ま
た、支点ピン45、45が支持孔38、38の開口部3
9、39方向へ移動するような力も殆どかかることがな
いので、支点ピン45、45が支持孔38、38から抜
け出しまう惧もない。
【0057】さらに、トップリッド20に関しても、図
7乃至図9に示す姿勢の変化の様子から分かるとおり、
その被支持穴33の中心とその開口部35の中央とを結
ぶ線とフロントリッド18の支点ピン23の平面24、
24の延びる方向とが平行になることがないので、被支
持穴33、33と支点ピン23、23とが外れてしまう
ことはない。
【0058】尚、上記説明では、バックリッド19の支
点ピン45、45は円柱状に形成したが、これは、図1
9に示すように、横断面形状で小判形になるように、円
柱の互いに反対側に位置し平行に延びる平面47、4
7、・・・を形成するようにしてもよい。そして、該平
面47、47、・・・の延びる方向をバックリッド19
の面の延びる方向と略同じにして、組み付け後は、該平
面47、47、・・・の延びる方向がトップリッド20
の支持孔38、38の中心とその開口部39、39の中
央とを結んだ線とが平行にならないようにすれば、組立
時におけるトップリッド20の支持片37、37の変形
を少なくしつつ、組立後はバックリッド19の支点ピン
45、45のトップリッド20の支持孔38、38から
の脱落を防止することができる。
【0059】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明テープカセットは、偏平な箱形をしたカセッ
トケースと、該カセットケース内に収納された記録媒体
テープとを備え、記録媒体テープのカセットケース外に
引き出されている部分を不使用時に保護するリッドを設
けたテープカセットであって、該リッドの支点構造を支
点ピンと該支点ピンを受け入れて保持する受入部とによ
って形成し、受入部は弾性を有する合成樹脂によって形
成され、支点ピンを受け入れる円形の内周面を有すると
共に該内周面の一部を切り欠いて導入部が形成され、該
導入部の間口が支点ピンの外径より稍小さくされ、リッ
ドのうち少なくとも1つのリッドの受入部にはその内周
面と一定の間隔をもって位置する外周面が形成され、支
点ピンが形成された部材には支点ピンと対向した段部が
形成され、該支点ピンと段部との間の間隔が受入部の内
周面と外周面との間の間隔と同じか僅かに大きく形成さ
れ、リッドがカセットケースに組み付けられた状態にお
いて、受入部の内周面と外周面との間に位置する部分
支点ピンと段部とが挟んだ状態に位置され、支点ピンは
円柱の互いに反対側に位置する外周面を切り欠いて断面
形状で略小判型に形成すると共に、該支点ピンを受け入
れる受入部の導入部の間口を支点ピンの切欠面間の間隔
より稍小さくしたことを特徴とする。
【0060】従って、本発明テープカセットにあって
は、支点ピンを受入部の導入部にあてがっておき、支点
ピンを受入部内へ押し込めば、受入部の導入部が受入部
の材料の持っている弾性によって拡開し、支点ピンが受
入部に受け入れられる。従って、支点ピンを受入部に支
持させるための作業が極めて簡単となる。
【0061】また、受入部は支点ピンを受け入れる際に
支点ピンの軸方向に撓まされる必要はないので、それが
形成される基体からの突出量を大きくする必要はなく、
該基体と他の部材との間に大きな間隔を取れないような
場合でも該受入部を形成することが出来る。
【0062】更に、リッドのうち少なくとも1つのリッ
ドは、受入部にその内周面と一定の間隔をもって位置す
る外周面を形成し、支点ピンが形成された部材には支点
ピンと対向した段部を形成し、該支点ピンと段部との間
の間隔を受入部の内周面と外周面との間の間隔と同じか
僅かに大きく形成し、リッドがカセットケースに組み付
けられた状態において、受入部の内周面と外周面との間
に位置する部分を支点ピンと段部とが挟んだ状態に位置
するようにし、また、支点ピンは円柱の互いに反対側に
位置する外周面を切り欠いて断面形状で略小判型に形成
すると共に、該支点ピンを受け入れる受入部の導入部の
間口を支点ピンの切欠面間の間隔より稍小さくしたの
で、支点ピンの軸方向に直交する方向への成分を含んだ
力がかかった場合でも、それが支点ピンへ向かう方向の
ものである場合は、上記段部が受入部の外周面に当接し
て上記力が支点ピンに殆どかからないようにすることが
出来る。そのため、従来に比して支点ピンの強度が小さ
くてすむことになり、小型化に寄与する。
【0063】尚、上記実施例に示した各部の形状及び構
造は、何れも本発明を実施するに当たっての具体化のほ
んの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明
の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはなら
ないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明テープカセットの実施の一例を示す斜視
図である。
【図2】分解斜視図である。
【図3】水平断面図である。
【図4】底面図である。
【図5】図4のV−V線に沿う拡大断面図である。
【図6】リッドが開蓋位置にある状態を図5と同じ部位
で切断して示す拡大断面図である。
【図7】図8及び図9と共にリッドが開蓋して行く状態
を図5と同じ部位で切断して示す拡大断面図であり、本
図は図5に続く状態を示すものである。
【図8】図7に続く状態を示す拡大断面図である。
【図9】図8に続く状態を示す拡大断面図である。
【図10】フロントリッドにトップリッドを結合する手
順を示す要部の拡大断面図であり、(a)は結合時の状
態を、(b)は使用時の状態をそれぞれ示すものであ
る。
【図11】トップリッドにバックリッドを結合する手順
を示す要部の拡大断面図であり、(a)は結合時の状態
を、(b)は使用時の状態をそれぞれ示すものである。
【図12】図13と共にフロントリッドを示すものであ
り、本図は正面図である。
【図13】平面図である。
【図14】図15及び図16と共にトップリッドを示す
ものであり、本図は平面図である。
【図15】正面図である。
【図16】背面図である。
【図17】図18と共にバックリッドを示すものであ
り、本図は平面図である。
【図18】正面図である。
【図19】バックリッドの支点ピンの変形例を示す要部
の拡大断面図である。
【図20】従来のテープカセットにおけるリッドの支持
構造の一例を示す要部の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 テープカセット 2 カセットケース 16 磁気テープ(記録媒体テープ) 17 リッド 18 フロントリッド 19 バックリッド 20 トップリッド 23 支点ピン 24 平面(切欠面)24a 平面(切欠面)24間の間隔 33 被支持穴(受入部) 33a 内周面 35 開口部(導入部)35a 開口部(導入部)35の間口 35b 開口部(導入部)35の端面 38 支持孔(受入部) 38a 内周面 39 開口部(導入部) 40 外周面 44a 切欠44の上縁(段部) 45 支点ピン 47 平面(切欠面)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏平な箱形をしたカセットケースと、該
    カセットケース内に収納された記録媒体テープとを備
    え、記録媒体テープのカセットケース外に引き出されて
    いる部分を不使用時に保護するリッドを設けたテープカ
    セットであって、該リッドの支点構造を支点ピンと該支
    点ピンを受け入れて保持する受入部とによって形成し、 前記受入部は弾性を有する合成樹脂によって形成され、
    前記支点ピンを受け入れる円形の内周面を有すると共に
    該内周面の一部を切り欠いて導入部が形成され、該導入
    部の間口が支点ピンの外径より稍小さくされ、 前記リッドのうち少なくとも1つのリッドの受入部には
    その内周面と一定の間隔をもって位置する外周面が形成
    され、前記支点ピンが形成された部材には前記支点ピン
    と対向した段部が形成され、該支点ピンと前記段部との
    間の間隔が前記受入部の内周面と外周面との間の間隔と
    同じか僅かに大きく形成され、リッドがカセットケース
    に組み付けられた状態において、前記受入部の内周面と
    外周面との間に位置する部分前記支点ピンと前記段部
    とが挟んだ状態に位置され、 前記支点ピンは円柱の互いに反対側に位置する外周面を
    切り欠いて断面形状で略小判型に形成されると共に、該
    支点ピンを受け入れる受入部の導入部の間口が前記支点
    ピンの切欠面間の間隔より稍小さくされた ことを特徴と
    するテープカセット。
  2. 【請求項2】 前記受入部の導入部の端面間の間隔が受
    入部側で前記支点ピンの切欠面間の間隔より狭く、反受
    入部側で前記支点ピンの切欠面間の間隔より広くされた
    ことを特徴とする請求項1に記載のテープカセット。
  3. 【請求項3】 前記リッドがカセットケースに組み付け
    られた状態において、前記受入部の中心と前記導入部の
    中間点とを結んだ線と前記支点ピンの切欠面とが交差す
    る位置関係になることを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載のテープカセット。
  4. 【請求項4】 前記リッドが記録媒体テープの前面側を
    覆うフロントリッドと、記録媒体テープの背面側を覆う
    バックリッドと、記録媒体テープの上面側を覆うトップ
    リッドとから成り、前記支点構造がトップリッドとバッ
    クリッドとの間に形成されたことを特徴とする請求項
    1、請求項2又は請求項3に記載のテープカセット。
  5. 【請求項5】 前記支点ピンがバックリッドに形成さ
    れ、前記受入部がトップリッドに形成されたことを特徴
    とする請求項4に記載のテープカセット。
  6. 【請求項6】 前記リッドが記録媒体テープの前面側を
    覆うフロントリッドと、記録媒体テープの背面側を覆う
    バックリッドと、記録媒体テープの上面側を覆うトップ
    リッドとから成り、前記支点構造がフロントリッドとト
    ップリッドとの間に形成されたことを特徴とする請求項
    1、請求項2又は請求項3に記載のテープカセット。
  7. 【請求項7】 前記支点ピンがフロントリッドに形成さ
    れ、前記受入部がトップリッドに形成されたことを特徴
    とする請求項6に記載のテープカセット。
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