JPH0636508A - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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JPH0636508A
JPH0636508A JP20698192A JP20698192A JPH0636508A JP H0636508 A JPH0636508 A JP H0636508A JP 20698192 A JP20698192 A JP 20698192A JP 20698192 A JP20698192 A JP 20698192A JP H0636508 A JPH0636508 A JP H0636508A
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JP
Japan
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protective sheet
pins
crimping
sheet
caulking
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Application number
JP20698192A
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English (en)
Inventor
Takashi Oki
隆 大木
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シート敷設台に対する保護シートの加締め止
め作業を容易に、かつ、高精度に行えるようにするこ
と。 【構成】 保護シート14の耳部14aを複数の加締め
ピン21の先端上に水平に載置した状態で、この耳部1
4aを加締めピン21の外周に筒状の治具26によって
押し込んで、保護シート14を加締めピン21に仮止め
した後に、加締めピン21を溶融して加締めて、保護シ
ート14を上ハーフ1の内面1aに最終的に固着したこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープカセットに関
し、特に、合成樹脂によって成形されたカセット筐体内
に磁気テープを巻装して収納する一対のリールのうちの
少なくとも一方を片フランジリールに構成したものに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、図6〜図9に示すような、U
マチックカセット(ソニー株式会社の商品名)と称され
るビデオテープレコーダ用の1インチ巾の磁気テープを
使用するテープカセットがある。
【0003】このテープカセットは、ポリエチレン等の
合成樹脂によって成形した上下ハーフ1、2によってカ
セット筐体3を構成し、このカセット筐体3内に回転自
在に収納した左右一対の片フランジリール4、5に1イ
ンチ巾の磁気テープ6を巻装して収納したものである。
そして、一方の片フランジリール4はハブ4aの下端側
にのみフランジ4bを一体に成形し、他方の片フランジ
リール5はハブ5aの上端側にのみフランジ5bを一体
に成形したものである。そして、これら一対のフランジ
4b、5bをカセット筐体3の中央位置で上下から互い
にオーバーラップさせることにより、カセット筐体3の
小型化と磁気テープ6の巻径の大型化とを両立させたも
のである。
【0004】なお、両片フランジリール4、5の中心
で、上ハーフ1の内面1aには左右一対の片フランジリ
ール4、5の摺動量規制用ピン7が一体成形されてお
り、下ハーフ2には左右一対のリール台挿入穴8が形成
されている。更に、上ハーフ1の一端側には透明窓蓋9
が固着されている。そして、磁気テープ6はカセット筐
体3の磁気テープ引出し用の前面開口10に沿って一対
のテープガイド11によって案内されてパスされてお
り、前面開口10には開閉自在の開閉蓋12が取り付け
られている。。
【0005】次に、このテープカセットには、カセット
筐体3の内面である上ハーフ1の下向きの内面1a及び
下ハーフ2の上向きの内面2aで、両片フランジリール
4、5の各フランジ4b、5bと対向する位置に、ポリ
プロピレンや超高分子ポリエチレン等の滑性効果の優れ
た合成樹脂シートよって成形された厚さが0.2mm程
度の保護シート14、15が敷設されている。
【0006】この際、一方の片フランジリール4側で
は、上ハーフ1の内面1aで、その片フランジリール4
のハブ4aの両側に断面形状がほぼ台形状で、平面形状
がほぼ扇形状の一対のシート敷設台16が一体成形され
ていて、これら一対のシート敷設台16の下面16aに
一対の保護シート14が水平に敷設されている。また、
他方の片フランジリール5側では、下ハーフ2の内面2
aで、その片フランジリール5のリブ5aの外周に断面
形状がほぼ台形状で、平面形状がほぼ馬蹄形状のシート
敷設台17が一体成形されていて、そのシート敷設台1
7の上面17aに保護シート15が水平に敷設されてい
る。なお、これらのシート敷設台16、17は多数のリ
ブ18によって形成されている。
【0007】そして、図7に示すように、非使用状態で
は、他方の片フランジリール5のハブ5aの外周に巻き
取られた磁気テープ6の下エッジ6bが下側の保護シー
ト15上に載置されるように構成されている。
【0008】また、図9に示すように、上ハーフ1のシ
ート敷設台16の下面16aに敷設された上側の一対の
保護シート14は磁気テープ6の上エッジ6aに対して
通常2mm程度の高さHに設定されていて、通常の使用
状態では、磁気テープ6の上エッジ6aが上側の一対の
保護シート14に接触されることはない。
【0009】そして、この上側の一対の保護シート14
は、図9に示すように、このテープカセットをハードケ
ース19内に収納して輸送する際に、図9に1点鎖線で
示すように、一方の片フランジリール4が振動等にて傾
いた時に、磁気テープ6の上エッジ6aをこれらに接触
させることによって、その片フランジリール4の或る程
度以上の振動を防止させると共に、磁気テープ6の上エ
ッジ6aが上ハーフ1の内面1aに直接接触してダメー
ジを受けることを防止するように磁気テープ6を保護す
る機能を有している。
【0010】なお、図9において、19aはハードケー
ス本体、19bはハードケースカバー、19cはハード
ケース本体19a上に一体成形された左右一対のリール
回り止めであり、カセット筐体3をハードケース19内
に収納した時、一対のリール回り止め19aを一対のリ
ール台挿入穴8から一対の片フランジリール4、5のハ
ブ4a、5a内に挿入させて、これら一対の片フランジ
リール4、5の振動等による不測な回転を防止するよう
にしたものである。
【0011】従って、図9に示す磁気テープ6の上エッ
ジ6aに対する上側の一対の保護シート14の高さHが
高過ぎたり、平行度に狂いがあると、輸送中等における
片フランジリール4の振動量が大きくなり、保護シート
14に対する磁気テープ6の上エッジ6aの衝突力が増
大して、その上エッジ6aがダメージを受け易い。ま
た、高さHが低過ぎたり、平行度に狂いがあると、通常
の使用状態で、磁気テープ6の上エッジ6aが一対の保
護シート14に常時接触して、上エッジ6aがダメージ
を受け易い。従って、上エッジ6aに対する保護シート
14の高さHや平行度は非常に重要である。
【0012】ところで、従来からこの種テープカセット
では、一方の一対の保護シート14は上ハーフ1のシー
ト敷設台16の左右両側にそれぞれ4つの加締めピン2
1によって加締め止めしていた。なお、他方の保護シー
ト15は下ハーフ2のシート敷設台17に接着してい
た。
【0013】そこで、図10によって、従来の保護シー
ト14の加締め止め方法を説明する。なお、図10では
上ハーフ1を上下反転して示している。
【0014】まず、図10の(A)に示すように、上ハ
ーフ1の内面1a上で、シート敷設台16の左右両側に
は各一対、合計4つの小径の加締めピン21が垂直に一
体成形されている。また、保護シート14は断面形状が
ほぼ台形状に成形された成形シートであり、その左右両
側に一体に形成された加締め用の左右一対の耳部14a
には各一対、合計4つの貫通穴22が形成されている。
【0015】そこで、図10の(A)に示すように、保
護シート14の左右一対の耳部14aを4つの貫通穴2
2によって4つの加締めピン21に上方から挿通して、
保護シート14をシート敷設台16上に被せた後、図1
0の(B)に示すように、これらの加締めピン21を超
音波溶着ホーン23等の加熱加圧手段によって加熱しな
がら上方から加圧することにより、4つの加締めピン2
1の先端21aを溶融しながら加締めて、保護シート1
4の左右一対の耳部14aを上ハーフ1の内面1aに固
着するようにしていた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】この際、保護シート1
4はポリプロピレンや超高分子ポリエチレン等の合成樹
脂シートによって成形されたものであるが、厚みが0.
2mm程度と非常に小さいので、反りが発生し易い。し
かも、保護シート14の成形後の別工程で左右一対の耳
部14aに4つの貫通穴22を穴開け加工しなければな
らないので、4つの貫通穴22の位置精度が出しにく
い。従って、保護シート14の組立て時には、4つの貫
通穴22を4つの加締めピン21にいちいち作業者の手
作業で挿入しなければならず、組立て工数が多く、組立
て作業に時間がかかると言う問題があった。また、保護
シート14の成形後に、左右一対の耳部14aに4つの
貫通穴22を穴開け加工する方式は、加工工数が多く、
製造コストが高くつくと言う問題があった。
【0017】なお従来は、保護シート14の反りを考慮
して、保護シート14の組立て時に、4つの貫通穴22
を4つの加締めピン21に挿入し易いように、これらの
貫通穴22の直径を加締めピン21の直径より大きく形
成していた。
【0018】しかし、加締めピン21に対する貫通穴2
2の直径差が大き過ぎると、保護シート14をシート敷
設台16上に被せた時の保護シート14の位置ずれが大
きくなって、図10の(C)に示すように、耳部14a
の一部が加締めピン21上に不測に乗り上げて、保護シ
ート14が不測に傾いてしまい、後における加締めピン
21の加締め作業時に保護シート14全体がクシャ、ク
シャに押し潰されて、不良品となってしまったり、シー
ト敷設台16の下面(図10では上面となっている)1
6aに対する保護シート14の浮き上りや平行度に狂い
が発生し易かった。
【0019】そして、シート敷設台16の下面16aに
対する保護シート14の浮き上りや平行度に狂いが発生
すれば、図9に示した磁気テープ6の上エッジ6aに対
する保護シート14の高さHに狂いが発生して、磁気テ
ープ6の上エッジ6aにダメージを発生し易いと言う問
題があった。
【0020】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、シート敷設台に対する保護シート
の加締め止め作業を容易に、かつ、高精度に行えるよう
にしたテープカセットを提供することを目的としてい
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のテープカセットは、合成樹脂によって成形
されたカセット筐体内に磁気テープを巻装して収納する
一対のリールのうちの少なくとも一方を片フランジリー
ルに構成し、上記片フランジリールのフランジ側とは反
対側における上記カセット筐体の内面にシート敷設台と
その外側に配置された複数の加締めピンとを一体成形
し、上記片フランジリールに嵌装された上記磁気テープ
の上記フランジ側とは反対側のエッジを保護する保護シ
ートを上記シート敷設台上に敷設し、その保護シートの
両側の加締め用の耳部を上記複数の加締めピンに挿通し
て、これらの加締めピンを溶融して加締めたテープカセ
ットにおいて、上記保護シートの耳部を上記複数の加締
めピンの先端上に水平に載置した状態で、この耳部を加
締めピンの外周に筒状の治具によって押し込み、この後
に、上記加締めピンを溶融して加締めたものである。こ
の際、上記保護シートの耳部で、上記複数の加締めピン
と対向する位置に、上記加締めピンの直径より小さい複
数の小穴や肉薄の凹部を予め形成したり、上記加締めピ
ンの先端を尖らせておくのが好ましい。
【0022】
【作用】上記のように構成された本発明のテープカセッ
トは、保護シートの耳部を複数の加締めピンの先端上に
水平に載置した状態で、この耳部を加締めピンの外周に
筒状の治具によって押し込んで、保護シートを加締めピ
ンに仮止めする。この後に、加締めピンを溶融して加締
めることによって、保護シートをカセット筐体の内面に
最終的に固着したものである。
【0023】
【実施例】以下、本発明を適用したテープカセットの一
実施例を図1及び図5を参照して説明する。なお、図6
〜図10と同一構造部には同一の符号を付して説明の重
複を省く。
【0024】この実施例では、上ハーフ1の内面1aへ
の保護シート14の加締め止めを説明するものであり、
図1及び図2に示すように、上ハーフ1の内面1aに一
体成形した複数の加締めピン21の外周で、その内面1
aに円形で所定深さの凹部25を成形している。
【0025】また、図2に示すように、保護シート14
はポリプロピレンや超高分子ポリエチレン等の滑性効果
の優れた合成樹脂シートによって、断面形状がほぼコ字
状で、平面形状がほぼ扇状に成形されたものであるが、
その左右一対の耳部14aには、従来の4つの貫通穴2
2を全く形成していない。従って、耳部14aにおける
穴開け巾加工が不要であり、保護シート14の製造コス
トを下げることができる。
【0026】次に、保護シート14の加締め止め方法の
第1実施例を、図1〜図3によって説明する。
【0027】まず、図1の(A)に示すように、保護シ
ート14をシート敷設台16上に被せた際、その左右一
対の耳部14aを4つの加締めピン21の先端21a上
に水平に載置する。
【0028】この際、図1の(A)に1点鎖線で示すよ
うに、保護シート14がシート敷設台16に対して矢印
で示した左右方向にずれても位置決めできるように、シ
ート敷設台16の下面16aと加締めピン21の先端2
1aとの間に段差H1 を確保できるように、上ハーフ1
の内面1aからのシート敷設台16及び加締めピン21
の高さH2 、H3 を設定することが望ましい。
【0029】次に、図1の(B)に示すように、円筒状
の4つの治具26を用いて、左右一対の耳部14aを、
その材料が有する延伸性を利用して、4つの加締めピン
21の外周に上方から押し込んで、これらの耳部14a
を加締めピン21に仮止めする。
【0030】この際、円筒状の治具26で耳部14aの
加締めピン21の外周部分を下方に押圧することによ
り、加締めピン21の先端21aで耳部14aを治具2
6内に下方から相対的に突き上げるようにして耳部14
aを断面形状が逆U字状になるように部分的に延伸させ
るので、治具26の内径D1 と加締めピン21の外径D
2 との直径差をできる限り小さくし、かつ、加締めピン
21の高さH3 をできるだけ高くすることが好ましい。
【0031】次に、図1の(C)に示すように、超音波
溶着ホーン23等の加熱加圧手段によって、耳部14a
の上から4つの加締めピン21を加熱しながら加圧する
ことにより、図3の(A)に示すように、4つの加締め
ピン21の先端21aを溶融しながら加締めて、保護シ
ート14の左右一対の耳部14aを上ハーフ1の内面1
aに最終的に固着する。
【0032】この際、4つの加締めピン21の根元側で
溶けた溶融塊が保護シート14の左右一対の耳部14a
と上ハーフ1の内面1aとの間に入り込んだとしても、
その溶融塊は上ハーフ1の内面1aに予め所定深さに形
成してある凹部25内に溜るだけとなり、その溶融塊に
よって保護シート14全体が上ハーフ1の内面1aから
上方に押し上げられることが全くない。
【0033】この加締め止め方法の第1実施例によれ
ば、保護シート14の組立て時の第1段階では、図1の
(A)に示すように、保護シート14の左右一対の耳部
14aを4つの加締めピン21の先端21a上に水平に
載置するだけで良く、従来のように、耳部14aの4つ
の貫通穴22を4つの加締めピン21にいちいち作業者
の手作業で挿入する手間を省くことができる。
【0034】そして、保護シート14の左右一対の耳部
14aを4つの加締めピン21の先端21a上に水平に
載置する工程、4つの治具26で左右一対の耳部14a
を4つの加締めピン21の外周に上方から押し込む工程
及び4つの加締めピン21の先端21aを溶融して加締
める工程の全工程の完全自動化が可能であるから、保護
シート14の組立て作業が容易であり、かつ、組立て作
業の大巾な時間短縮を図ることができる。
【0035】また、図1の(B)に示すように、保護シ
ート14を4つの加締めピン21に仮止めした段階で、
保護シート14をシート敷設台16の下面16aに平行
に圧着させるようにして、シート敷設台16に対する保
護シート14の正確な位置決めを行えるので、4つの加
締めピン21を溶融して加締める際に、保護シート14
に位置ずれ等が全く発生せず、保護シート14をシート
敷設台16の上面に常に平行に圧着させるようにして、
保護シート14をシート敷設台16に対して高精度に組
立てることができる。
【0036】また、4つの加締めピン21の加締め止め
作業時に、保護シート14全体がクシャ、クシャに押し
潰されて不良品となることも全くない。
【0037】従って、シート敷設台16に対する保護シ
ート14の加締め止め作業を容易に、かつ高精度に行え
て、シート敷設台16の下面16aに対する保護シート
14の浮き上りや平行度の狂いが全く発生せず、図9に
示した磁気テープ6の上エッジ6aに対する保護シート
14の高さH及び平行度を高精度に設定できる。
【0038】なお、加締めピン21の加締め止め方法
は、図3の(B)に示すように、加締めピン21全体を
横方向である矢印方向に倒すようにしたものであっても
良い。
【0039】次に、保護シート14の加締め止め方法の
第2実施例を、図3〜図5によって説明する。
【0040】この際、図4の(A)は、保護シート14
の左右一対の耳部14aで、4つの加締めピン21に対
応する位置に、これらの加締めピン21の直径より小さ
い4つの小穴27を形成したものであり、図4の(B)
は、上記4つの小穴27部分を肉薄の凹部28に形成し
たものである。
【0041】これらの保護シート14を使用すれば、図
5の(B)に示すように、保護シート14の左右一対の
耳部14aを加締めピン21の外周に治具26によって
上方から押し込んだ時に、これらの小穴27及び凹部2
8部分を加締めピン21の先端21aに簡単に突き通し
てしまうことができる。
【0042】そして、図5の(C)に示すように、超音
波溶着ホーン23等の加熱圧着手段によって加締めピン
21を溶融して加締める際、加締めピン21の先端21
aが耳部14aの上方に突き通っているので、図3の
(D)に示すように、加締めピン21の先端21aを耳
部14aの上部で完全に溶融して、その先端21aで耳
部14aを上方から確実に圧着して固定することができ
て、保護シート14の上ハーフ1に対する固着の信頼性
が向上する。
【0043】次に、保護シート14の加締め止め方法の
第3実施例を、図3〜5によって説明する。
【0044】この場合は、図3の(C)に示すように、
4つの加締めピン21の先端21aに尖鋭部21bを形
成したものである。なお、加締めピン21の直径D、長
さL、尖鋭部21bの角度θは、保護シート14の材料
の延伸性に基づいて適切な寸法に設定するのが望まし
い。
【0045】そして、この場合は、図5の(A)に示す
ように、保護シート14の左右一対の耳部14aを4つ
の加締めピン21の先端21a上に水平に載置した後、
図5の(B)に示したように、円筒状の治具26によっ
て左右一対の耳部14aを4つの加締めピン21に上方
から押し込んだ際に、加締めピン21の先端21aの尖
鋭部21bで耳部14aを簡単に突き通すことができ
る。
【0046】そして、第2実施例と同様に、加締めピン
21を溶融して加締めた時には、図3の(D)に示すよ
うに、加締めピン21の先端21aで耳部14aを上方
から確実に圧着できる。
【0047】以上、本発明の一実施例に付き述べたが、
本発明は上記の実施例に限定されることなく、本発明の
技術的思想に基づいて各種の変更が可能である。例え
ば、上記の実施例では、上ハーフ1の内面1aへの一方
の保護シート14の加締め止めについて説明したが、こ
れと同じように、下ハーフ2の内面2aに他方の保護シ
ート15を加締め止めすることができる。
【0048】
【発明の効果】以上のように構成された本発明のテープ
カセットは次のような効果を奏する。
【0049】保護シートの耳部を複数の加締めピンの先
端上に水平に載置した状態で、この耳部を加締めピンの
外周に筒状の治具によって押し込んで、保護シートを加
締めピンに仮止めし、この後に、加締めピンを溶融して
加締めることによって、保護シートをカセット筐体の内
面に最終的に固着するので、シート敷設台に対する保護
シートの加締め止め作業を容易に、かつ、高精度に行え
る。従って、保護シートをカセット筐体の内面に一体成
形されているシート敷設台に平行に圧着させて加締め止
めすることができて、シート敷設台に対する保護シート
の浮き上りや平行度に狂いが全く発生しないので、磁気
テープのエッジに対する保護シートの高さや平行度を高
精度に設定することができて、磁気テープのエッジにダ
メージを与えないように安全、確実に保護できる。ま
た、加締めピンの加締め作業時に、保護シート全体がク
シャ、クシャに押し潰されて不良品が発生することもな
い。
【0050】保護シートの左右一対の耳部に穴開け加工
を施す必要がないので、保護シートの加工工数を削減し
て、製造コストを下げることができる。また、保護シー
トの左右一対の耳部を複数の加締めピンの先端上に水平
に載置する工程、治具によって左右一対の耳部を複数の
加締めピンの外周に上方から押し込む工程及び複数の加
締めピンを溶融して加締める工程の全工程の完全自動化
が可能であるから、保護シートの組立て作業が容易であ
り、組立作業の大巾な時間短縮を図ることができて、大
巾なコストダウンを図ることができる。
【0051】保護シートの耳部で、複数の加締めピンと
対向する位置に、加締めピンの直径より小さい複数の小
穴や肉薄の凹部を予め形成したり、加締めピンの先端を
尖らせておけば、治具によって保護シートの耳部を加締
めピンの外周に押し込む際に、耳部を加締めピンに簡単
に突き通すことができて、加締めピンの溶融による加締
め作業時に、その加締めピンの先端を耳部の上部で完全
に溶融して、その先端で耳部を上方から確実に圧着して
固定することができる。従って、保護シートのカセット
筐体に対する固着の信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるテープカセットの保護
シートの加締め止め方法の第1実施例を説明する断面側
面図である。
【図2】同上の分解斜視図である。
【図3】加締めピンの加締め形状及び先端形状を説明す
る断面側面図である。
【図4】保護シートの加締め止め方法の第2実施例を説
明する断面側面図である。
【図5】保護シートの加締め止め方法の第3実施例を説
明する断面側面図である。
【図6】テープカセット全体の平面図である。
【図7】図3のA−A矢視での断面側面図である。
【図8】テープカセットの上ハーフの下面図である。
【図9】テープカセットをハードケース内に収納した状
態での図3のB−B矢視での拡大断面側面図である。
【図10】従来の保護シートの加締め止め方法を説明す
る断面側面図である。
【符号の説明】
1 上ハーフ 1a 上ハーフの内面(カセット筐体の内面) 3 カセット筐体 4、5 片フランジリール 4a、5a 片フランジリールのハブ 4b、5b 片フランジリールのフランジ 6 磁気テープ 6a 磁気テープの上エッジ 14 保護シート 14a 保護シートの耳部 16 シート敷設台 16a シート敷設台の下面 21 加締めピン 21a 加締めピンの先端 21b 加締めピンの先端の尖鋭部 23 超音波溶着ホーン(加熱加圧手段) 26 治具 27 小穴 28 凹部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂によって成形されたカセット筐体
    内に磁気テープを巻装して収納する一対のリールのうち
    の少なくとも一方を片フランジリールに構成し、 上記片フランジリールのフランジ側とは反対側における
    上記カセット筐体の内面にシート敷設台とその外側に配
    置された複数の加締めピンとを一体成形し、 上記片フランジリールに嵌装された上記磁気テープの上
    記フランジ側とは反対側のエッジを保護する保護シート
    を上記シート敷設台上に敷設し、その保護シートの両側
    の加締め用の耳部を上記複数の加締めピンに挿通して、
    これらの加締めピンを溶融して加締めたテープカセット
    において、 上記保護シートの耳部を上記複数の加締めピンの先端上
    に水平に載置した状態で、この耳部を加締めピンの外周
    に筒状の治具によって押し込み、この後に、上記加締め
    ピンを溶融して加締めたことを特徴とするテープカセッ
    ト。
  2. 【請求項2】上記保護シートの耳部で上記複数の加締め
    ピンと対向する位置に、これらの加締めピンの直径より
    小さい複数の小穴を予め形成したことを特徴とする請求
    項1記載のテープカセット。
  3. 【請求項3】上記保護シートの耳部で上記複数の加締め
    ピンと対向する位置に、複数の肉薄の凹部を予め形成し
    たことを特徴とする請求項1記載のテープカセット。
  4. 【請求項4】上記複数の加締めピンの先端を尖らせたこ
    とを特徴とする請求項1又は2又は3記載のテープカセ
    ット。
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