JPH06195929A - テープカセット - Google Patents
テープカセットInfo
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- JPH06195929A JPH06195929A JP19014392A JP19014392A JPH06195929A JP H06195929 A JPH06195929 A JP H06195929A JP 19014392 A JP19014392 A JP 19014392A JP 19014392 A JP19014392 A JP 19014392A JP H06195929 A JPH06195929 A JP H06195929A
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- JP
- Japan
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- protective sheet
- sheet
- flange
- pair
- cassette
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 カセット筐体の内面の加締めピンの溶融によ
る加締め止めによって、保護シートをカセット筐体の内
面のシート敷設台上に取り付ける際に、シート敷設台に
対する保護シートの浮き上りや平行度の狂いを未然に防
止できるようにすること。 【構成】 上ハーフ1の内面1aの加締めピン21を溶
融して加締める際、加締めピン21の根元側で溶けた溶
融塊21bが保護シート14と上記内面1aの間に入り
込んだとしても、その溶融塊21bが上記内面1aに予
め形成されている凹部25内に溜るようにして、上記溶
融塊2bの押し上げによるシート敷設台16に対する保
護シート14の浮き上りや平行度の狂いを発生させない
ようにしたことを特徴とする。
る加締め止めによって、保護シートをカセット筐体の内
面のシート敷設台上に取り付ける際に、シート敷設台に
対する保護シートの浮き上りや平行度の狂いを未然に防
止できるようにすること。 【構成】 上ハーフ1の内面1aの加締めピン21を溶
融して加締める際、加締めピン21の根元側で溶けた溶
融塊21bが保護シート14と上記内面1aの間に入り
込んだとしても、その溶融塊21bが上記内面1aに予
め形成されている凹部25内に溜るようにして、上記溶
融塊2bの押し上げによるシート敷設台16に対する保
護シート14の浮き上りや平行度の狂いを発生させない
ようにしたことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープカセットに関
し、特に、合成樹脂によって成形されたカセット筐体内
に磁気テープを巻装して収納する一対のリールのうちの
少なくとも一方を片フランジリールに構成したものに関
する。
し、特に、合成樹脂によって成形されたカセット筐体内
に磁気テープを巻装して収納する一対のリールのうちの
少なくとも一方を片フランジリールに構成したものに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、図3〜図5に示すような、U
マチックカセット(ソニー株式会社の商品名)と称され
るビデオテープレコーダ用の1インチ巾の磁気テープを
使用するテープカセットがある。
マチックカセット(ソニー株式会社の商品名)と称され
るビデオテープレコーダ用の1インチ巾の磁気テープを
使用するテープカセットがある。
【0003】このテープカセットは、ポリエチレン等の
合成樹脂によって成形した上下ハーフ1、2によってカ
セット筐体3を構成し、このカセット筐体3内に回転自
在に収納した左右一対の片フランジリール4、5に1イ
ンチ巾の磁気テープ6を巻装して収納したものである。
そして、一方の片フランジリール4はハブ4aの下端側
にのみフランジ4bを一体に成形し、他方の片フランジ
リール5はハブ5aの上端側にのみフランジ5bを一体
に成形したものである。そして、これら一対のフランジ
4b、5bをカセット筐体3の中央位置で上下から互い
にオーバーラップさせることにより、カセット筐体3の
小型化と磁気テープ6の巻径の大型化とを両立させたも
のである。
合成樹脂によって成形した上下ハーフ1、2によってカ
セット筐体3を構成し、このカセット筐体3内に回転自
在に収納した左右一対の片フランジリール4、5に1イ
ンチ巾の磁気テープ6を巻装して収納したものである。
そして、一方の片フランジリール4はハブ4aの下端側
にのみフランジ4bを一体に成形し、他方の片フランジ
リール5はハブ5aの上端側にのみフランジ5bを一体
に成形したものである。そして、これら一対のフランジ
4b、5bをカセット筐体3の中央位置で上下から互い
にオーバーラップさせることにより、カセット筐体3の
小型化と磁気テープ6の巻径の大型化とを両立させたも
のである。
【0004】なお、両片フランジリール4、5の中心
で、上ハーフ1の内面1aには左右一対の片フランジリ
ール4、5の摺動量規制用ピン7が一体成形されてお
り、下ハーフ2には左右一対のリール台挿入穴8が形成
されている。更に、上ハーフ1の一端側には透明窓蓋9
が固着されている。そして、磁気テープ6はカセット筐
体3の磁気テープ引出し用の前面開口10に沿って一対
のテープガイド11によって案内されてパスされてお
り、前面開口10には開閉自在の開閉蓋12が取り付け
られている。。
で、上ハーフ1の内面1aには左右一対の片フランジリ
ール4、5の摺動量規制用ピン7が一体成形されてお
り、下ハーフ2には左右一対のリール台挿入穴8が形成
されている。更に、上ハーフ1の一端側には透明窓蓋9
が固着されている。そして、磁気テープ6はカセット筐
体3の磁気テープ引出し用の前面開口10に沿って一対
のテープガイド11によって案内されてパスされてお
り、前面開口10には開閉自在の開閉蓋12が取り付け
られている。。
【0005】次に、このテープカセットには、カセット
筐体3の内面である上ハーフ1の下向きの内面1a及び
下ハーフ2の上向きの内面2aで、両片フランジリール
4、5の各フランジ4b、5bと対向する位置に、ポリ
プロピレンや超高分子ポリエチレン等の滑性効果の優れ
た合成樹脂シートよって成形された厚さが0.2mm程
度の保護シート14、15が敷設されている。
筐体3の内面である上ハーフ1の下向きの内面1a及び
下ハーフ2の上向きの内面2aで、両片フランジリール
4、5の各フランジ4b、5bと対向する位置に、ポリ
プロピレンや超高分子ポリエチレン等の滑性効果の優れ
た合成樹脂シートよって成形された厚さが0.2mm程
度の保護シート14、15が敷設されている。
【0006】この際、一方の片フランジリール4側で
は、上ハーフ1の内面1aで、その片フランジリール4
のハブ4aの両側に断面形状がほぼ台形状で、平面形状
がほぼ扇形状の一対のシート敷設台16が一体成形され
ていて、これら一対のシート敷設台16の下面16aに
一対の保護シート14が水平に敷設されている。また、
他方の片フランジリール5側では、下ハーフ2の内面2
aで、その片フランジリール5のリブ5aの外周に断面
形状がほぼ台形状で、平面形状がほぼ馬蹄形状のシート
敷設台17が一体成形されていて、そのシート敷設台1
7の上面17aに保護シート15が水平に敷設されてい
る。なお、これらのシート敷設台16、17は多数のリ
ブ18によって形成されている。
は、上ハーフ1の内面1aで、その片フランジリール4
のハブ4aの両側に断面形状がほぼ台形状で、平面形状
がほぼ扇形状の一対のシート敷設台16が一体成形され
ていて、これら一対のシート敷設台16の下面16aに
一対の保護シート14が水平に敷設されている。また、
他方の片フランジリール5側では、下ハーフ2の内面2
aで、その片フランジリール5のリブ5aの外周に断面
形状がほぼ台形状で、平面形状がほぼ馬蹄形状のシート
敷設台17が一体成形されていて、そのシート敷設台1
7の上面17aに保護シート15が水平に敷設されてい
る。なお、これらのシート敷設台16、17は多数のリ
ブ18によって形成されている。
【0007】そして、図4に示すように、非使用状態で
は、他方の片フランジリール5のハブ5aの外周に巻き
取られた磁気テープ6の下エッジ6bがこの下側の片フ
ランジリール5上に載置されるように構成されている。
は、他方の片フランジリール5のハブ5aの外周に巻き
取られた磁気テープ6の下エッジ6bがこの下側の片フ
ランジリール5上に載置されるように構成されている。
【0008】また、図6に示すように、上ハーフ1のシ
ート敷設台16の下面16aに敷設された上側の一対の
保護シート14は磁気テープ6の上エッジ6aに対して
通常2mm程度の高さHに設定されていて、通常の使用
状態では、磁気テープ6の上エッジ6aが上側の一対の
保護シート14に接触されることはない。
ート敷設台16の下面16aに敷設された上側の一対の
保護シート14は磁気テープ6の上エッジ6aに対して
通常2mm程度の高さHに設定されていて、通常の使用
状態では、磁気テープ6の上エッジ6aが上側の一対の
保護シート14に接触されることはない。
【0009】そして、この上側の一対の保護シート14
は、図6に示すように、このテープカセットをハードケ
ース19内に収納して輸送する際に、図6に1点鎖線で
示すように、一方の片フランジリール4が振動等にて傾
いた時に、磁気テープ6の上エッジ6aをこれらに接触
させることによって、その片フランジリール4の或る程
度以上の振動を防止させると共に、磁気テープ6の上エ
ッジ6aが上ハーフ1の内面1aに直接接触してダメー
ジを受けることを防止するように磁気テープ6を保護す
る機能を有している。
は、図6に示すように、このテープカセットをハードケ
ース19内に収納して輸送する際に、図6に1点鎖線で
示すように、一方の片フランジリール4が振動等にて傾
いた時に、磁気テープ6の上エッジ6aをこれらに接触
させることによって、その片フランジリール4の或る程
度以上の振動を防止させると共に、磁気テープ6の上エ
ッジ6aが上ハーフ1の内面1aに直接接触してダメー
ジを受けることを防止するように磁気テープ6を保護す
る機能を有している。
【0010】なお、図6において、19aはハードケー
ス本体、19bはハードケースカバー、19cはハード
ケース本体19a上に一体成形された左右一対のリール
回り止めであり、カセット筐体3をハードケース19内
に収納した時、一対のリール回り止め19aを一対のリ
ール台挿入穴8から一対の片フランジリール4、5のハ
ブ4a、5a内に挿入させて、これら一対の片フランジ
リール4、5の振動等による不測な回転を防止するよう
にしたものである。
ス本体、19bはハードケースカバー、19cはハード
ケース本体19a上に一体成形された左右一対のリール
回り止めであり、カセット筐体3をハードケース19内
に収納した時、一対のリール回り止め19aを一対のリ
ール台挿入穴8から一対の片フランジリール4、5のハ
ブ4a、5a内に挿入させて、これら一対の片フランジ
リール4、5の振動等による不測な回転を防止するよう
にしたものである。
【0011】従って、図6に示す磁気テープ6の上エッ
ジ6aに対する上側の一対の保護シート14の高さHが
高過ぎたり、平行度に狂いがあると、輸送中等における
片フランジリール4の振動量が大きくなり、保護シート
14に対する磁気テープ6の上エッジ6aの衝突力が増
大して、その上エッジ6aがダメージを受け易い。ま
た、高さHが低過ぎたり、平行度に狂いがあると、通常
の使用状態で、磁気テープ6の上エッジ6aが一対の保
護シート14に常時接触して、上エッジ6aがダメージ
を受け易い。従って、上エッジ6aに対する保護シート
14の高さHや平行度は非常に重要である。
ジ6aに対する上側の一対の保護シート14の高さHが
高過ぎたり、平行度に狂いがあると、輸送中等における
片フランジリール4の振動量が大きくなり、保護シート
14に対する磁気テープ6の上エッジ6aの衝突力が増
大して、その上エッジ6aがダメージを受け易い。ま
た、高さHが低過ぎたり、平行度に狂いがあると、通常
の使用状態で、磁気テープ6の上エッジ6aが一対の保
護シート14に常時接触して、上エッジ6aがダメージ
を受け易い。従って、上エッジ6aに対する保護シート
14の高さHや平行度は非常に重要である。
【0012】ところで、従来からこの種テープカセット
では、一方の一対の保護シート14は上ハーフ1のシー
ト敷設台16にそれぞれ4つの加締めピン21によって
加締め止めしていた。なお、他方の保護シート15は下
ハーフ2のシート敷設台17に接着していた。
では、一方の一対の保護シート14は上ハーフ1のシー
ト敷設台16にそれぞれ4つの加締めピン21によって
加締め止めしていた。なお、他方の保護シート15は下
ハーフ2のシート敷設台17に接着していた。
【0013】そこで、図7によって、従来の保護シート
14の加締め止め方法を説明する。なお、図6では上ハ
ーフ1を上下反転して示している。
14の加締め止め方法を説明する。なお、図6では上ハ
ーフ1を上下反転して示している。
【0014】まず、図7の(A)に示すように、上ハー
フ1の内面1a上で、シート敷設台16の左右両側には
各一対、合計4つの小径の加締めピン21が垂直に一体
成形されている。また、保護シート14は断面形状がほ
ぼ台形状に成形された成形シートであり、その左右一対
の耳部14aには各一対、合計4つの小穴22が形成さ
れている。
フ1の内面1a上で、シート敷設台16の左右両側には
各一対、合計4つの小径の加締めピン21が垂直に一体
成形されている。また、保護シート14は断面形状がほ
ぼ台形状に成形された成形シートであり、その左右一対
の耳部14aには各一対、合計4つの小穴22が形成さ
れている。
【0015】そこで、図7の(A)に示すように、保護
シート14の左右一対の耳部14aを4つの小穴22に
よって4つの小穴22に上方から挿通して、保護シート
14をシート敷設台16上に被せた後、これらの加締め
ピン21を超音波溶着ホーン23等の加熱加圧手段によ
って加熱しながら上方から加圧することにより、図7の
(B)に示すように、4つの加締めピン21の頭部21
aを溶融しながら加締めて、保護シート14の左右一対
の耳部14aを上ハーフ1の内面1aに固着するように
していた。
シート14の左右一対の耳部14aを4つの小穴22に
よって4つの小穴22に上方から挿通して、保護シート
14をシート敷設台16上に被せた後、これらの加締め
ピン21を超音波溶着ホーン23等の加熱加圧手段によ
って加熱しながら上方から加圧することにより、図7の
(B)に示すように、4つの加締めピン21の頭部21
aを溶融しながら加締めて、保護シート14の左右一対
の耳部14aを上ハーフ1の内面1aに固着するように
していた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】この際、ポリプロピレ
ンや超高分子ポリエチレン等の合成樹脂シートによって
成形された保護シート14は、成形は容易であるが、厚
みが0.2mm程度と非常に小さいこともあり、寸法精
度や形状精度(特に平面度)が出しにくい。
ンや超高分子ポリエチレン等の合成樹脂シートによって
成形された保護シート14は、成形は容易であるが、厚
みが0.2mm程度と非常に小さいこともあり、寸法精
度や形状精度(特に平面度)が出しにくい。
【0017】そこで、保護シート14の精度を考慮して
加締めピン21の寸法を設定する必要があり、実際に
は、加締めピン21の初期変形を考えて、加締めピン2
1の高さを保護シート14の厚さの10倍程度に設定し
ている。
加締めピン21の寸法を設定する必要があり、実際に
は、加締めピン21の初期変形を考えて、加締めピン2
1の高さを保護シート14の厚さの10倍程度に設定し
ている。
【0018】従って、超音波溶着ホーン23によって加
締めピン21を溶融しながら加締める際、加締めピン2
1が座屈し易く、溶融時間も長くなるため、従来は、図
7の(C)に示すように、保護シート14が完全に加締
められる前に、加締めピン21の根元側で溶けた溶融塊
21bが保護シート14の左右一対の耳部14aと上ハ
ーフ1の内面1aとの間に入り込み、これらの溶融塊2
1bによって保護シート14全体が上ハーフ1の内面1
aから上方に押し上げられて、シート敷設台16の下面
(図6では上面となっている)16aに対するの浮き上
りH1 や平行度に狂いが発生し易かった。
締めピン21を溶融しながら加締める際、加締めピン2
1が座屈し易く、溶融時間も長くなるため、従来は、図
7の(C)に示すように、保護シート14が完全に加締
められる前に、加締めピン21の根元側で溶けた溶融塊
21bが保護シート14の左右一対の耳部14aと上ハ
ーフ1の内面1aとの間に入り込み、これらの溶融塊2
1bによって保護シート14全体が上ハーフ1の内面1
aから上方に押し上げられて、シート敷設台16の下面
(図6では上面となっている)16aに対するの浮き上
りH1 や平行度に狂いが発生し易かった。
【0019】そして、シート敷設台16の下面16aに
対する保護シート14の浮き上りH1 や平行度に狂いが
発生すれば、図6に示した磁気テープ6の上エッジ6a
に対する保護シート14の高さHに狂いが発生して、磁
気テープ6の上エッジ6aにダメージを発生し易いと言
う問題があった。
対する保護シート14の浮き上りH1 や平行度に狂いが
発生すれば、図6に示した磁気テープ6の上エッジ6a
に対する保護シート14の高さHに狂いが発生して、磁
気テープ6の上エッジ6aにダメージを発生し易いと言
う問題があった。
【0020】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、加締めピンの溶融による加締め止
めによって、保護シートをカセット筐体のシート敷設台
上に取り付ける際に、シート敷設台に対する保護シート
の浮き上りや平行度の狂いを未然に防止できるようにし
たテープカセットを提供することを目的としている。
されたものであって、加締めピンの溶融による加締め止
めによって、保護シートをカセット筐体のシート敷設台
上に取り付ける際に、シート敷設台に対する保護シート
の浮き上りや平行度の狂いを未然に防止できるようにし
たテープカセットを提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のテープカセットは、合成樹脂によって成形
されたカセット筐体内に磁気テープを巻装して収納する
一対のリールのうちの少なくとも一方を片フランジリー
ルに構成し、上記片フランジリールのフランジ側とは反
対側における上記カセット筐体の内面にシート敷設台と
その外側に配置された複数の加締めピンとを一体成形
し、上記片フランジリールに嵌装された上記磁気テープ
の上記フランジ側とは反対側のエッジを保護する保護シ
ートを上記シート敷設台上に敷設し、その保護シートの
耳部を上記複数の加締めピンに挿通して、これらの加締
めピンを溶融して加締めたテープカセットにおいて、上
記カセット筐体の内面で上記複数の加締めピンの外周に
凹部を形成したものである。この際、上記保護シートの
耳部を予めカセット筐体の内面から浮き上るように反ら
せた状態に成形し、上記複数の加締めピンを溶融して加
締める際に、上記耳部を上記カセット筐体の内面側に引
き寄せることや上記凹部を円形に形成し、上記保護シー
トの耳部の巾を上記凹部の直径より大きく形成すること
が好ましい。
めの本発明のテープカセットは、合成樹脂によって成形
されたカセット筐体内に磁気テープを巻装して収納する
一対のリールのうちの少なくとも一方を片フランジリー
ルに構成し、上記片フランジリールのフランジ側とは反
対側における上記カセット筐体の内面にシート敷設台と
その外側に配置された複数の加締めピンとを一体成形
し、上記片フランジリールに嵌装された上記磁気テープ
の上記フランジ側とは反対側のエッジを保護する保護シ
ートを上記シート敷設台上に敷設し、その保護シートの
耳部を上記複数の加締めピンに挿通して、これらの加締
めピンを溶融して加締めたテープカセットにおいて、上
記カセット筐体の内面で上記複数の加締めピンの外周に
凹部を形成したものである。この際、上記保護シートの
耳部を予めカセット筐体の内面から浮き上るように反ら
せた状態に成形し、上記複数の加締めピンを溶融して加
締める際に、上記耳部を上記カセット筐体の内面側に引
き寄せることや上記凹部を円形に形成し、上記保護シー
トの耳部の巾を上記凹部の直径より大きく形成すること
が好ましい。
【0022】
【作用】上記のように構成された本発明のテープカセッ
トは、加締めピンを溶融して加締める際、加締めピンの
根元側で溶けた溶融塊が保護シートとカセット筐体の内
面との間に入り込んだとしても、その溶融塊は上記内面
に予め形成されている凹部内に溜るだけで、溶融塊が保
護シートを押し上げるには至らない。
トは、加締めピンを溶融して加締める際、加締めピンの
根元側で溶けた溶融塊が保護シートとカセット筐体の内
面との間に入り込んだとしても、その溶融塊は上記内面
に予め形成されている凹部内に溜るだけで、溶融塊が保
護シートを押し上げるには至らない。
【0023】
【実施例】以下、本発明を適用したテープカセットの一
実施例を図1及び図2を参照して説明する。なお、図3
〜図7と同一構造部には同一の符号を付して説明の重複
を省く。
実施例を図1及び図2を参照して説明する。なお、図3
〜図7と同一構造部には同一の符号を付して説明の重複
を省く。
【0024】この実施例では、上ハーフ1の内面1aへ
の保護シート14の加締め止めを説明するものであり、
上ハーフ1の内面1aに一体成形した複数の加締めピン
21の外周で、その内面1aに円形で所定深さH2 の凹
部25を成形している。
の保護シート14の加締め止めを説明するものであり、
上ハーフ1の内面1aに一体成形した複数の加締めピン
21の外周で、その内面1aに円形で所定深さH2 の凹
部25を成形している。
【0025】そして、保護シート14の左右一対の耳部
14aの巾Wを円形の各凹部25の直径Dより大きく形
成している。
14aの巾Wを円形の各凹部25の直径Dより大きく形
成している。
【0026】そして、保護シート14の左右一対の耳部
14aを内面1aに対して所定角度θで浮き上るように
上向きに反らせた状態に成形している。
14aを内面1aに対して所定角度θで浮き上るように
上向きに反らせた状態に成形している。
【0027】次に、図1によって、保護シート14の加
締め止め方法を説明する。
締め止め方法を説明する。
【0028】まず、図1の(A)に示すように、保護シ
ート14の左右一対の耳部14aを4つの小穴22によ
って4つの加締めピン21に上方から挿通して、保護シ
ート14をシート敷設台16上に被せる。
ート14の左右一対の耳部14aを4つの小穴22によ
って4つの加締めピン21に上方から挿通して、保護シ
ート14をシート敷設台16上に被せる。
【0029】この時、保護シート14の左右一対の耳部
14aは上ハーフ1の内面1aに対して角度θで浮き上
るように上向きに反っている。
14aは上ハーフ1の内面1aに対して角度θで浮き上
るように上向きに反っている。
【0030】そこで、図1の(A)に示すように、4つ
の加締めピン21を超音波溶着ホーン23等の加熱加圧
手段によって加熱しながら上方から加圧することによ
り、図1の(B)に示すように、4つの加締めピン21
の頭部21aを溶融しながら加締めて、保護シート14
の左右一対の耳部14aを上ハーフ1の内面1aに固着
する。
の加締めピン21を超音波溶着ホーン23等の加熱加圧
手段によって加熱しながら上方から加圧することによ
り、図1の(B)に示すように、4つの加締めピン21
の頭部21aを溶融しながら加締めて、保護シート14
の左右一対の耳部14aを上ハーフ1の内面1aに固着
する。
【0031】この際、図1の(B)に示すように、4つ
の加締めピン21の根元側で溶けた溶融塊21bが保護
シート14の左右一対の耳部14aと上ハーフ1の内面
1aとの間に入り込んだとしても、その溶融塊21bは
上ハーフ1の内面1aに予め所定高さH2 に形成してあ
る凹部25内に溜るだけとなり、その溶融塊21bによ
って保護シート14全体が上ハーフ1の内面1aから上
方に押し上げられることが全くない。
の加締めピン21の根元側で溶けた溶融塊21bが保護
シート14の左右一対の耳部14aと上ハーフ1の内面
1aとの間に入り込んだとしても、その溶融塊21bは
上ハーフ1の内面1aに予め所定高さH2 に形成してあ
る凹部25内に溜るだけとなり、その溶融塊21bによ
って保護シート14全体が上ハーフ1の内面1aから上
方に押し上げられることが全くない。
【0032】この際、保護シート14の左右一対の耳部
14aが予め上向きに反っているため、4つの加締めピ
ン21の頭部21aが溶融されて加締められる時に、こ
れらの頭部21aによって保護シート14の左右一対の
耳部14aが下方に強制的に引っ張られる。
14aが予め上向きに反っているため、4つの加締めピ
ン21の頭部21aが溶融されて加締められる時に、こ
れらの頭部21aによって保護シート14の左右一対の
耳部14aが下方に強制的に引っ張られる。
【0033】また、保護シート14の左右一対の耳部1
4aの巾Wを4つの円形の凹部25の直径より大きく形
成してあるので、左右一対の耳部14aを上ハーフ1の
内面1aに平行に圧着させて固着することができて、保
護シート14に歪みが発生しにくい。
4aの巾Wを4つの円形の凹部25の直径より大きく形
成してあるので、左右一対の耳部14aを上ハーフ1の
内面1aに平行に圧着させて固着することができて、保
護シート14に歪みが発生しにくい。
【0034】以上の結果、保護シート14をシート敷設
台16の下面16aに平行に圧着させて加締め止めする
ことができる。
台16の下面16aに平行に圧着させて加締め止めする
ことができる。
【0035】従って、図7の(C)に示したようなシー
ト敷設台16の下面16aに対する保護シート14の浮
き上りH1 や平行度の狂いが全く発生せず、図6に示し
た磁気テープ6の上エッジ6aに対する保護シート14
の高さH及び平行度を高精度に設定できる。
ト敷設台16の下面16aに対する保護シート14の浮
き上りH1 や平行度の狂いが全く発生せず、図6に示し
た磁気テープ6の上エッジ6aに対する保護シート14
の高さH及び平行度を高精度に設定できる。
【0036】以上、本発明の一実施例に付き述べたが、
本発明は上記の実施例に限定されることなく、本発明の
技術的思想に基づいて各種の変更が可能である。例え
ば、上記の実施例では、上ハーフ1の内面1aへの一方
の保護シート14の加締め止めについて説明したが、こ
れと同じように、下ハーフ2の内面2aに他方の保護シ
ート15を加締め止めすることができる。
本発明は上記の実施例に限定されることなく、本発明の
技術的思想に基づいて各種の変更が可能である。例え
ば、上記の実施例では、上ハーフ1の内面1aへの一方
の保護シート14の加締め止めについて説明したが、こ
れと同じように、下ハーフ2の内面2aに他方の保護シ
ート15を加締め止めすることができる。
【0037】
【発明の効果】以上のように構成された本発明のテープ
カセットは次のような効果を奏する。
カセットは次のような効果を奏する。
【0038】加締めピンを溶融して加締める際、加締め
ピンの根元側で溶けた溶融塊が保護シートとカセット筐
体の内面との間に入り込んだとしても、その溶融塊を上
記内面に予め形成されている凹部内に溜るようにして、
溶融塊が保護シートを押し上げることがないようにした
ので、保護シートをカセット筐体の内面に一体成形され
ているシート敷設台に平行に圧着させて加締め止めする
ことができて、シート敷設台に対する保護シートの浮き
上りや平行度に狂いが全く発生しない。従って、磁気テ
ープのエッジに対する保護シートの高さや平行度を高精
度に設定することができて、磁気テープのエッジをダメ
ージのないように安全、確実に保護できる。
ピンの根元側で溶けた溶融塊が保護シートとカセット筐
体の内面との間に入り込んだとしても、その溶融塊を上
記内面に予め形成されている凹部内に溜るようにして、
溶融塊が保護シートを押し上げることがないようにした
ので、保護シートをカセット筐体の内面に一体成形され
ているシート敷設台に平行に圧着させて加締め止めする
ことができて、シート敷設台に対する保護シートの浮き
上りや平行度に狂いが全く発生しない。従って、磁気テ
ープのエッジに対する保護シートの高さや平行度を高精
度に設定することができて、磁気テープのエッジをダメ
ージのないように安全、確実に保護できる。
【0039】この際、保護シートを予めカセット筐体の
内面から浮き上るように反らせた状態に成形し、複数の
加締めピンを溶融して加締める際に、上記耳部を上記カ
セット筐体の内面側に引き寄せるようにしたり、凹部を
円形に形成し、上記保護シートの耳部の巾を上記凹部の
直径より大きく形成すれば、シート敷設台に対する保護
シートの密着性及び平行度をより一層高めることができ
る。
内面から浮き上るように反らせた状態に成形し、複数の
加締めピンを溶融して加締める際に、上記耳部を上記カ
セット筐体の内面側に引き寄せるようにしたり、凹部を
円形に形成し、上記保護シートの耳部の巾を上記凹部の
直径より大きく形成すれば、シート敷設台に対する保護
シートの密着性及び平行度をより一層高めることができ
る。
【図1】本発明の一実施例であるテープカセットの保護
シートの加締め構造を説明する断面側面図である。
シートの加締め構造を説明する断面側面図である。
【図2】同上の分解斜視図である。
【図3】テープカセット全体の平面図である。
【図4】図3のA−A矢視での断面側面図である。
【図5】テープカセットの上ハーフの下面図である。
【図6】テープカセットをハードケース内に収納した状
態での図3のB−B矢視での拡大断面側面図である。
態での図3のB−B矢視での拡大断面側面図である。
【図7】従来の保護シートの加締め止め構造を説明する
断面側面図である。
断面側面図である。
1 上ハーフ 1a 上ハーフの内面(カセット筐体の内面) 3 カセット筐体 4、5 片フランジリール 4a、5a 片フランジリールのハブ 4b、5b 片フランジリールのフランジ 6 磁気テープ 6a 磁気テープの上エッジ 14 保護シート 14a 保護シートの耳部 16 シート敷設台 16a シート敷設台の下面 21 加締めピン 21a 加締めピンの頭部 21b 加締めピンの溶融塊 22 小穴 23 超音波溶着ホーン(加熱加圧手段) 25 凹部
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】このテープカセットは、ポリエチレン等の
合成樹脂によって成形した上下ハーフ1、2によってカ
セット筐体3を構成し、このカセット筐体3内に回転自
在に収納した左右一対の片フランジリール4、5に3/
4インチ巾の磁気テープ6を巻装して収納したものであ
る。そして、一方の片フランジリール4はハブ4aの下
端側にのみフランジ4bを一体に成形し、他方の片フラ
ンジリール5はハブ5aの上端側にのみフランジ5bを
一体に成形したものである。そして、これら一対のフラ
ンジ4b、5bをカセット筐体3の中央位置で上下から
互いにオーバーラップさせることにより、カセット筐体
3の小型化と磁気テープ6の巻径の大型化とを両立させ
たものである。
合成樹脂によって成形した上下ハーフ1、2によってカ
セット筐体3を構成し、このカセット筐体3内に回転自
在に収納した左右一対の片フランジリール4、5に3/
4インチ巾の磁気テープ6を巻装して収納したものであ
る。そして、一方の片フランジリール4はハブ4aの下
端側にのみフランジ4bを一体に成形し、他方の片フラ
ンジリール5はハブ5aの上端側にのみフランジ5bを
一体に成形したものである。そして、これら一対のフラ
ンジ4b、5bをカセット筐体3の中央位置で上下から
互いにオーバーラップさせることにより、カセット筐体
3の小型化と磁気テープ6の巻径の大型化とを両立させ
たものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】この際、一方の片フランジリール4側で
は、上ハーフ1の内面1aで、その片フランジリール4
のハブ4aの両側に断面形状がほぼ台形状で、平面形状
がほぼ扇形状の一対のシート敷設台16が一体成形され
ていて、これら一対のシート敷設台16の下面16aに
一対の保護シート14が水平に敷設されている。また、
他方の片フランジリール5側では、下ハーフ2の内面2
aで、その片フランジリール5のハブ5aの外周に断面
形状がほぼ台形状で、平面形状がほぼ馬蹄形状のシート
敷設台17が一体成形されていて、そのシート敷設台1
7の上面17aに保護シート15が水平に敷設されてい
る。なお、これらのシート敷設台16、17は多数のリ
ブ18によって形成されている。
は、上ハーフ1の内面1aで、その片フランジリール4
のハブ4aの両側に断面形状がほぼ台形状で、平面形状
がほぼ扇形状の一対のシート敷設台16が一体成形され
ていて、これら一対のシート敷設台16の下面16aに
一対の保護シート14が水平に敷設されている。また、
他方の片フランジリール5側では、下ハーフ2の内面2
aで、その片フランジリール5のハブ5aの外周に断面
形状がほぼ台形状で、平面形状がほぼ馬蹄形状のシート
敷設台17が一体成形されていて、そのシート敷設台1
7の上面17aに保護シート15が水平に敷設されてい
る。なお、これらのシート敷設台16、17は多数のリ
ブ18によって形成されている。
Claims (3)
- 【請求項1】合成樹脂によって成形されたカセット筐体
内に磁気テープを巻装して収納する一対のリールのうち
の少なくとも一方を片フランジリールに構成し、 上記片フランジリールのフランジ側とは反対側における
上記カセット筐体の内面にシート敷設台とその外側に配
置された複数の加締めピンとを一体成形し、 上記片フランジリールに嵌装された上記磁気テープの上
記フランジ側とは反対側のエッジを保護する保護シート
を上記シート敷設台上に敷設し、その保護シートの耳部
を上記複数の加締めピンに挿通して、これらの加締めピ
ンを溶融して加締めたテープカセットにおいて、 上記カセット筐体の内面で上記複数の加締めピンの外周
に凹部を形成したことを特徴とするテープカセット。 - 【請求項2】上記保護シートの耳部を予めカセット筐体
の内面から浮き上るように反らせた状態に成形し、上記
複数の加締めピンを溶融して加締める際に、上記耳部を
上記カセット筐体の内面側に引き寄せることを特徴とす
る請求項1記載のテープカセット。 - 【請求項3】上記凹部を円形に形成し、上記保護シート
の耳部の巾を上記凹部の直径より大きく形成したことを
特徴とする請求項1又は2記載のテープカセット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19014392A JPH06195929A (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | テープカセット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19014392A JPH06195929A (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | テープカセット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06195929A true JPH06195929A (ja) | 1994-07-15 |
Family
ID=16253123
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19014392A Pending JPH06195929A (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | テープカセット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06195929A (ja) |
-
1992
- 1992-06-25 JP JP19014392A patent/JPH06195929A/ja active Pending
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