JP2565076B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2565076B2
JP2565076B2 JP5073303A JP7330393A JP2565076B2 JP 2565076 B2 JP2565076 B2 JP 2565076B2 JP 5073303 A JP5073303 A JP 5073303A JP 7330393 A JP7330393 A JP 7330393A JP 2565076 B2 JP2565076 B2 JP 2565076B2
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transistor
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Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置に関し、特に
CMOSタイプの入出力バッファの外部信号に対する保
護回路を有する半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の電子機器、例えば、パーソナルコ
ンピュータなどに用いられるLSIの供給電源電圧は、
電子機器の省電力化のために低電圧化が図られ5Vの電
源電圧の3.3V化が急速に進んでいる。
【0003】しかし、上記電子機器のプリント基板上の
すべてのLSIを3.3V化したわけではなく、このた
めグルー・ロジックあるいはバス・インタフェース用の
ASIC(特定用途向集積回路)には、3.3V系と5
V系の両方の信号を取り扱うデバイスが必要となる。
【0004】標準的なASICの製品であるCMOSタ
イプのゲートアレイにおいても、その電源電圧の低電圧
化が進み3.3V系および5V系の両方の信号を取り扱
うことのできる製品が市販され始めている。
【0005】このCMOSタイプのゲートアレイのLS
Iの半導体装置は、一般的に複数個のPチャネルMOS
型トランジスタとNチャネル型MOSトランジスタとを
基本素子として用いる複数個の内部セルおよび同じく複
数個のPチャネル型MOSトランジスタとNチャネル型
MOSトランジスタとを用いて構成される複数個の外部
セルを基本セルとして有する構成である。上述の外部セ
ルはこのLSIと他のLSIとのインタフェースをとる
ためにこのLSIへの入出力信号レベル(TTLレベル
が一般的)と内部セルのCMOSレベルの信号とのレベ
ル変換の機能を有する。
【0006】従来技術のCMOSタイプのLSIの半導
体装置の出力外部セルの回路図を示す図5を参照する
と、従来の出力外部セル500はソースを電源VDDに
ドレインを出力端510に接続するPチャネル型MOS
トランジスタ512と、ソースを接地しドレインを出力
端510に接続するNチャネル型MOSトランジスタ5
13とで構成する出力バッファ501と出力端510に
接続して出力信号を外部へ出力する出力端子511とを
有する。
【0007】さらに、この従来の出力外部セル500
は、データ入力信号D1を入力端504に受けおよびイ
ネイブル信号ENを入力端505に受けこれらの信号を
入力する2入力NAND回路518とデータ入力信号D
1およびインバータ回路520で反転したイネイブル信
号ENの反転信号を入力する2入力NOR回路507と
で構成され、2入力NAND回路518の出力を出力端
506を介してPチャネル型MOSトランジスタ512
のゲートに接続され2入力NOR回路519の出力を出
力端507を介してNチャネル型MOSトランジスタ5
13のゲートに接続され上記データ入力信号D1および
イネイブル信号ENとによりPチャネル型MOSトラン
ジスタ512およびNチャネル型MOSトランジスタ5
13のオン/オフを制御する出力バッファ制御回路50
2を有する。
【0008】次に、上記従来の出力外部セル500の動
作を説明する。
【0009】電源VDDに5.0V程度の電位が与えら
れ、イネイブル信号ENがハイレベル(以降“H”と記
す)の場合には、2入力NAND回路518の一方の入
力に“H”の信号が入力され2入力NOR回路519の
一方の入力にイネイブル信号ENの反転信号のロウレベ
ル(以降“L”と記す)の信号が入力される。
【0010】そして、2入力NAND回路518および
2入力NOR回路519ともデータ入力信号D1の反転
信号をそれぞれの回路518および519が出力し、デ
ータ入力信号D1が“H”の時は2入力NAND回路5
18および2入力NOR回路519のそれぞれの出力は
“L”となり、データ入力信号D1が“L”の時は上述
のそれぞれの出力は“H”となる。
【0011】したがって、この外部セル500は、デー
タ入力信号D1が“H”の時はPチャネルMOS型トラ
ンジスタ512がオンしNチャネル型MOSトランジス
タ513がオフして“H”の信号を出力する。一方、デ
ータ入力信号D1が“L”の時は、Pチャネル型MOS
トランジスタ512がオフしNチャネル型MOSトラン
ジスタ513がオンし“L”の信号を出力する。
【0012】また、イネイブル信号ENが“L”の場合
には、2入力NAND回路518の一方の入力に“L”
の信号が入力され2入力NOR回路519の一方の入力
に“H”の信号が入力される。
【0013】そして、2入力NAND回路518および
2入力NOR回路519の出力のそれぞれはこのイネイ
ブル信号ENで決まりデータ入力信号D1には依存せず
2入力NAND回路518は“H”の信号を2入力NO
R回路519は“L”の信号を出力する。
【0014】したがって、このCMOS出力バッファ5
01はPチャネル型MOSトランジスタ512およびN
チャネル型MOSトランジスタ513のそれぞれを共に
オフしハイインピーダンス状態となる。
【0015】以上説明したように、この従来の出力外部
セル500は3−stateの出力回路として機能す
る。
【0016】次に、従来技術のCMOSタイプのLSI
の半導体装置の入力外部セルを示す図6を参照すると、
この入力外部セル600は、ソースを電源VDDにゲー
トを入力端606に接続するPチャネル型MOSトラン
ジスタ612とソースを接地しゲートを入力端606に
接続するNチャネル型MOSトランジスタ613とを有
してトランジスタ612とトランジスタ613とのそれ
ぞれのドレインどうしを接続して出力端610を介して
内部セルへ信号を供給する構成である。
【0017】また、このCMOS入力バッファ601は
PチャネルおよびNチャネルMOSトランジスタ612
および613の入力信号を受けるゲートに対して静電気
による破壊を防止するための静電保護ダイオード素子6
04および605を有し、ダイオード604はそのアノ
ードを入力端606にそのカソードを電源VDDに接続
し、ダイオード605はそのアノードを接地しそのカソ
ードを入力端606に接続する入力バッファ601と、
入力端子611とで構成される。
【0018】次に、この従来の入力外部セル600の動
作を説明する。
【0019】電源VDDに5.0V程度の電位が与えら
れ入力端子611にTTLレベルの“H”の入力信号が
供給される場合には、Pチャネル型MOSトランジスタ
612がオフしNチャネル型MOSトランジスタ613
がオンするインバータ回路として作用しこの入力バッフ
ァ601はCMOSレベルの“L”を出力して出力端6
10を介して内部セルへ供給する。
【0020】一方、入力端子611にTTLレベルの
“L”の入力信号が供給される場合には、Pチャネル型
MOSトランジスタ612がオンしNチャネル型MOS
トランジスタ613がオフして“H”のCMOSレベル
を出力してこの出力信号を出力端610を介して内部セ
ルへ供給する。
【0021】さらに、省電力化のためにLSIへの供給
電源電圧の低電圧化が図られ5Vの電源電圧が3.3V
になり、従来のCMOSタイプのゲートアレイのLSI
の半導体装置の電源電圧VDDは3.3Vで供給され
る。
【0022】この時、上記従来のCMOSタイプのLS
Iの出力外部セル500の電源VDDも5.0Vから
3.3Vへ下げられて供給され3−state状態の出
力回路として機能し、入力外部セル600も同様にその
電源VDDを5.0Vから3.3Vに下げられて供給さ
れTTL入力信号のCMOSレベル信号への変換機能と
して動作する。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
出力外部セル500のイネイブル信号ENが“L”の場
合この出力外部セル500はハイインピーダンス状態と
なる。この時、出力端子511に電源VDDの電位3.
3Vより高電位のバスVDDEX(例えば、5Vの信
号)が端子521に接続されるとPチャネル型MOSト
ランジスタ512のドレイン領域とNウェルまたはN型
基板との間の寄生ダイオード515を通して端子521
から出力端子511および出力端510を経由して電源
VDDへリーク電流が流れる問題点があった。
【0024】また、上述の入力外部セル600が他のL
SIの出力信号の5V程度の“H”の信号を受ける場合
には、静電保護ダイオード素子604を通して入力端子
611を経由し端子621から電源VDDへリーク電流
が流れる問題点もあった。
【0025】したがって、本発明の目的は、電源の電位
よりも高電位のバスが接続されてもリーク電流の発生を
防止できる出力外部セルを有するCMOSタイプのLS
Iの半導体装置および電源の電位より高電位の入力レベ
ルを受けてもリーク電流の発生を防止できる入力外部セ
ルを有するCMOSタイプのLSIの半導体装置を提供
することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
高電位側の第1の電位を供給する第1の電源端子と、低
電位側の第2の電位を供給する第2の電源端子と、複数
個の出力端子と、前記出力端子へその出力信号を供給す
る複数個の出力バッファと、少なくとも1個の第1の
御信号を受けて前記出力バッファの出力状態を制御する
出力バッファ制御回路とを有する半導体装置において、
前記出力端子と前記出力バッファの出力端との間にソー
ス・ドレイン通路を接続するMOSトランジスタと、前
第1の制御信号および第2の制御信号のそれぞれを受
けその出力を前記MOSトランジスタのゲートに供給し
て前記MOSトランジスタのオン/オフを制御する保護
トランジスタ制御回路とを備え、前記第1の制御信号が
前記出力バッファをハイインピーダンス状態とする時前
記保護トランジスタ制御回路が前記MOSトランジスタ
をオフする構成である。
【0027】また、本発明の半導体装置のMOSトラン
ジスタはディプレション型Nチャネル型MOSトランジ
スタである構成とすることもできる。
【0028】さらにまた、本発明の半導体装置の出力バ
ッファはソースを前記第1の電源端子に接続するPチャ
ネル型MOSトランジスタと、ソースを前記第2の電源
端子に接続するNチャネル型MOSトランジスタから成
り前記Pチャネル型MOSトランジスタおよび前記Nチ
ャネル型MOSトランジスタのドレインのそれぞれを前
記出力バッファの出力端に接続する構成とすることもで
きる。
【0029】またさらに、本発明の半導体装置の出力バ
ッファ制御回路は、データ入力信号の供給を受ける第1
の入力端とイネブル信号の供給を受ける第2の入力端と
前記第1および第2の入力端にその入力を接続しその出
力を前記Pチャネル型MOSトランジスタのゲートに接
続するNAND回路と前記第1の入力端にその入力の一
端を接続し前記第2の入力端にインバータ回路を介して
その入力の他端を接続しその出力を前記Nチャネル型M
OSトランジスタのゲートに接続するNOR回路とを有
し、前記イネイブル信号のハイレベルで前記データ入力
信号を前記出力バッファから出力し前記イネイブル信号
のロウレベルで前記出力バッファをハイインピーダンス
状態にする構成とすることもできる。
【0030】さらに、本発明の半導体装置の保護トラン
ジスタ制御回路の前記第1の制御信号は前記イネイブル
信号であって前記イネイブル信号のハイレベルのときに
前記MOSトランジスタがオンし前記イネイブル信号が
ロウレベルのときに前記MOSトランジスタがオフする
構成とすることもできる。
【0031】さらに、本発明の半導体装置の保護トラン
ジスタ制御回路は、ドレインを前記第1の電源端子に接
続しゲートに前記イネイブル信号を受ける第1のNチャ
ネル型MOSトランジスタと、ドレインを負荷を介して
前記第1の電源端子に接続しゲートに基準電位を受ける
第2のNチャネル型MOSトランジスタとを有し、前記
第1および第2のNチャネル型MOSトランジスタのソ
ースどうしを定電流源を介して前記第2の電源端子に接
続し前記第2のNチャネルMOSトランジスタのドレイ
ンからの出力信号を前記MOS保護トランジスタのゲー
トに供給する構成とすることもできる。
【0032】さらに、本発明の半導体装置の保護トラン
ジスタ制御回路は、第1のPチャネル型MOSランジス
タおよび第1のNチャネル型MOSランジスタのそれぞ
れのソースどうしならびにそれぞれのドレインどうしを
接続し、前記第1のPチャネル型MOSランジスタのゲ
ートには前記イネイブル信号を供給し前記第1のNチャ
ネル型MOSランジスタのゲートには前記イネイブル信
号の反転信号を供給してその入力端に供給される所望の
低電位をその出力端から出力して前記MOSトランジス
タをオフする第1のトランスファゲート回路と、第2の
Pチャネル型MOSランジスタおよび第2のNチャネル
型MOSランジスタのそれぞれのソースどうしならびに
それぞれのドレインどうしを接続し、前記第2のPチャ
ネル型MOSランジスタのゲートには前記イネイブル信
号の反転信号を供給し前記第2のNチャネル型MOSラ
ンジスタのゲートには前記イネイブル信号を供給してそ
の入力端に供給される所望の高電位をその出力端から出
力して前記MOSトランジスタをオンする第2のトラン
スファゲート回路とを有する構成とすることもできる。
【0033】さらに、本発明の半導体装置は、前記第1
の電位とは異なる高電位側の第3の電位を供給する外部
からの入力信号の供給を受ける複数個の入力端子と、前
記入力端子を介して前記入力信号を受ける複数個のCM
OS回路の入力バッファと、前記入力端子と前記CMO
S回路のP型MOSトランジスタおよびN型MOSトラ
ンジスタのそれぞれの共通接続した入力ゲートとの間に
ソース・ドレイン通路を接続しそのゲートに前記第1の
電位を供給する第2のMOSトランジスタと、アノード
を前記入力ゲートにカソードを前記第1の電源端子に接
続する第1の静電保護ダイオードとアノードを前記第2
の電源端子にカソードを前記入力ゲートに接続する第2
の静電保護ダイオードとを備え、前記第1および第2の
静電保護ダイオードのそれぞれのみが接続素子として前
第2のMOSトランジスタと前記入力ゲートとの間に
接続される構成とすることもできる。
【0034】さらに、本発明の半導体装置の第2のMO
Sトランジスタはディプレション型Nチャネル型MOS
トランジスタである構成とすることもできる。
【0035】
【実施例】次に、本発明の第1の実施例の半導体装置に
ついて図面を参照して説明する。
【0036】図1を参照すると、この第1の実施例の半
導体装置の出力外部セル100は、ソースを電源VDD
にドレインを出力端110に接続するPチャネル型MO
Sトランジスタ112と、ソースを接地電位GNDに接
続しドレインを出力端110に接続するNチャネル型M
OSトランジスタ113とで構成されるCMOS出力バ
ッファ101を有する。さらに、この第1の実施例の半
導体装置の出力外部セル100は、データ入力信号D1
を入力端104におよびイネイブル信号ENを入力端5
05にそれぞれ受け、これらの信号を入力する2入力N
AND回路118とデータ入力信号D1およびインバー
タ回路120を介してイネイブル信号ENの反転信号を
入力する2入力NOR回路119とで構成され、2入力
NAND回路118の出力を出力端106を介してPチ
ャネル型MOSトランジスタ112のゲートに接続し、
2入力NOR回路の出力を出力端107を介してNチャ
ネル型MOSトランジスタ113のゲートに接続して、
上記データ入力信号D1およびイネイブル信号ENとに
よりトランジスタ113およびトランジスタ112のオ
ン/オフを制御する制御回路102を有する。
【0037】またさらに、この第1の実施例の半導体装
置の出力外部セル100は、イネイブル信号ENを端子
108に受けてその信号をゲートに入力し、ドレインを
電源VDDに接続するNチャネル型MOSトランジスタ
115と、基準電位VREFをゲートに入力しドレイン
を抵抗負荷122を介して電源VDDに接続するNチャ
ネル型MOSトランジスタ116と、トランジスタ11
5および116のそれぞれのソースどうしを定電流源1
17を介して接地電位GNDに接続し、抵抗負荷122
とトランジスタ116のドレインとの接続点を出力端1
09に接続する構成の保護トランジスタ制御回路103
を有する。
【0038】さらに、この第1の実施例の半導体装置の
出力外部セル100は、ソース・ドレイン電流通路を出
力端110と出力端子111とに接続しそのゲートを出
力端109に接続してオン/オフするディプレッション
型Nチャネル型MOSトランジスタ114を有する構成
である。このトランジスタ114はそのしきい値電圧V
TをVT≒0ボルト程度に設定する。また基準電位VR
EFはイネイブル信号ENの論理しきい値のVDD/2
程度に設定する。
【0039】次に、本発明の第1の実施例の半導体装置
の動作について説明する。
【0040】まず、電源VDDには3.3V程度の電位
が与えられ、イネイブル信号ENが“H”の場合を説明
する。
【0041】2入力NAND回路118の一方の入力に
“H”の信号が入力され2入力NOR回路119の一方
の入力にイネイブル信号ENの反転信号の“L”の信号
が入力される。
【0042】すなわち、2入力NAND回路118およ
び2入力NOR回路119ともデータ入力信号D1の反
転信号をそれぞれの回路118および119が出力し、
データ入力信号D1が“H”の時は2入力NAND回路
118および2入力NOR回路119のそれぞれの出力
は“L”となり、データ入力信号D1が“L”の時は上
述の出力は“H”となる。
【0043】したがって、データ入力信号D1が“H”
のときはトランジスタ112がオンしトランジスタ11
3がオフして“H”の信号を端子110へ出力する。一
方、データ入力信号D1が“L”のときは、トランジス
タ112がオフしトランジスタ113がオンして“L”
の信号を端子110へ出力する。
【0044】また、同時にこのイネイブル信号ENは保
護トランジスタ制御回路103の入力端108にも入力
されている。基準電位VREFはイネイブル信号ENの
論理しきい値である電位(VDDの1/2)に設定され
ているのでイネイブル信号ENが“H”の信号のときは
トランジスタ115がオンしトランジスタ116がオフ
する。したがって、出力端109には電源電位VDDの
ハイレベルが出力される。この出力された信号はNチャ
ネル型MOSトランジスタ114のゲートに入力されて
おりトランジスタ114はオン状態となり出力バッファ
101の出力端110に出力されるデータ信号D1を出
力端子111を介して外部に出力する。
【0045】すなわち、この保護MOSトランジスタ1
14が接続されない従来の出力外部セル500と同様の
機能をこの出力外部セル100は有している。
【0046】次に、イネイブル信号ENが“L”の場合
を説明する。
【0047】この時は、2入力NAND回路118の一
方の入力に“L”の信号が入力され、2入力NOR回路
119の一方の入力に“H”の信号が入力される。すな
わち、2入力NAND回路118および2入力NOR回
路119の出力のそれぞれはこのイネイブル信号ENで
決まりデータ入力信号D1には依存せず2入力NAND
回路118は“H”の信号を2入力NOR回路119は
“L”の信号をそれぞれ出力する。
【0048】したがって、このCMOS出力バッファ1
01はトランジスタ112およびトランジスタ113の
それぞれを共にオフしハイインピーダンス状態になる。
【0049】また、同時にこのイネイブル信号ENは保
護トランジスタ制御回路103の入力端108にも入力
されている。基準電位VREFは電源電位VDDの1/
2の値に設定されているので、トランジスタ115がオ
フしトランジスタ116がオンする。したがって出力端
109には電源電圧VDDから抵抗負荷122に定電流
源117の定電流I1が流れ抵抗負荷122の抵抗値R
とするとこの降下電圧VRは VR=R×I1……(1) となり電源電圧VDDから VDD−R×I1……(2) の電位に下り“L”の信号が出力される。
【0050】この出力された信号はNチャネル型MOS
トランジスタ114のゲートに入力されてトランジスタ
114がオフするので、他のLSIの端子121に電源
電圧VDDより高い電位VDDEXがバス接続されて
も、出力端子111からの出力電流は流れずリーク電流
を防止できる。
【0051】次に本発明の第2の実施例の半導体装置に
ついて説明する。
【0052】本発明の第2の実施例の半導体装置の回路
図を示す図2を参照すると、この第2の実施例の半導体
装置の出力外部セル200は、保護トランジスタ制御回
路103を保護トランジスタ制御回路203に置き換え
る以外は第1の実施例と同じ構成で同一構成要素には同
じ参照符号が付してある。
【0053】すなわち、この第2の実施例の半導体装置
の保護トランジスタ制御回路203は接地電位GNDを
入力する端子201と、電源電位VDDを入力する端子
209と、イネイブル信号ENの供給を受ける端子20
8と、この端子にゲートを接続するPチャネル型MOS
トランジスタ206およびNチャネル型MOSトランジ
スタ207と、端子208にその入力を接続し反転信号
を出力するインバータ204と、このインバータ204
の出力をゲートに接続するNチャネル型MOSトランジ
スタ205およびPチャネル型MOSトランジスタ21
0とを有し、トランジスタ205および206のソース
どうしならびドレインどうしを接続し、トランジスタ2
07および210のソースどうしならびにドレインどう
しを接続してトランスファゲート回路を構成し端子20
1にはトランジスタ205および206のソースを接続
し、端子209にはトランジスタ207および210の
ソースを接続し、トランジスタ205,206,207
および210のそれぞれのドレインを端子202に接続
して出力する構成である。
【0054】次に、この実施例の半導体装置の動作の説
明をする。
【0055】出力バッファ制御回路102および出力バ
ッファ回路101の動作は第1の実施例の動作と同じな
ので詳細な説明は省略する。
【0056】次に、保護トランジスタ制御回路203の
動作を説明する。
【0057】イネイブル信号ENは保護トランジスタ制
御回路203の入力端208に入力されている。まずイ
ネイブル信号ENが“H”の場合を説明する。
【0058】この信号はPチャネル型MOSトランジス
タ206およびNチャネル型MOSトランジスタ207
のゲートに入力されているので、トランジスタ206は
オフしトランジスタ207はオンする。
【0059】また同時に、このイネイブル信号ENはイ
ンバータ204により反転されトランジスタ205およ
びトランジスタ210に入力されているので、トランジ
スタ205はオフしトランジスタ210はオンする。す
なわち、トランジスタ207および210で構成される
トランスファゲート回路がオンし電源電位VDDからト
ランジスタのしきい値VT分降下したハイレベルの電位
を端子202を介して出力する。
【0060】したがって、イネイブル信号ENが“H”
のときトランジスタ114をオンさせることになり出力
バッファ101は、出力端110に出力される信号を出
力端子110に出力する。
【0061】次に、イネイブル信号ENが“L”の場合
を説明する。この時は上述のイネイブル信号が“H”の
場合と逆になりトランジスタ205および206で構成
されるトランスファゲート回路がオンし接地電位GND
のロウレベルの電位が端子202を介して出力される。
すなわち、保護MOSトランジスタ114のゲートには
“L”信号が供給される。
【0062】この時、出力バッファ101の出力端11
0がハイインピーダンス状態になっていても、上記トラ
ンジスタ114は完全にオフしている。したがって、他
のLSIの端子121に電源電圧VDDより高い電位
DDEXがバス接続されても、出力端子111からのリ
ーク電流が流れるのを防止できる。
【0063】次に本発明の第3の実施例の半導体装置に
ついて説明する。
【0064】図3を参照すると、この実施例の半導体装
置の入力外部セル300は、ソースを電源VDDにゲー
トを入力端306に接続するPチャネル型MOSトラン
ジスタ312と、ソースを接地しゲートを入力端306
に接続するNチャネル型MOSトランジスタ313とを
有しトランジスタ312とトランジスタ313とのドレ
インどうしを接続して出力端310を介して内部セルへ
信号を供給する。さらにこの入力外部セル300は静電
気によるトランジスタ312および313のゲート破壊
を防止するダイオード304および305を有しダイオ
ード304はそのアノードを入力端306にそのカソー
ドを電源VDDに接続しダイオード305はそのアノー
ドを接地しそのカソードを入力端306に接続する構成
で入力バッファ301を有する。さらに、入力端306
と出力端子311の間にソース・ドレインの電流路を接
続しゲートに電源VDDを供給するディプレッション型
Nチャネル型MOSトランジスタの保護MOSトランジ
スタ314を有する。このトランジスタ314のしきい
値電圧VTはほぼ0ボルトに設定される。
【0065】次に、本発明の第3の実施例の入力外部セ
ル300の動作について説明する。入力バッファ301
の動作については従来技術の半導体装置の入力バッファ
601の動作と同じなので詳細な説明は省略する。
【0066】入力端子311に電源電圧VDDより高い
電源電位VDDEXが入力される場合、すなわち、電源
電圧VDDが3.3Vで他のLSIの出力のハイレベル
が5.0Vの電位が入力されるような場合には、トラン
ジスタ314のゲート電位は常に電源電位VDDである
ので、このトランジスタ314のソースにはVDDから
トランジスタ314のしきい値VT分だけ降下した電位
が出力される。いま、上記しきい値VTがVT≒0ボル
トと設定されているので、入力端306には電源電位V
DDが出力される。すなわち、入力バッファ301にと
っては通常のハイレベルが入力されたことになり、ダイ
オード304の順方向電流に起因するリーク電流は防止
できる。
【0067】さらに、本発明の第の実施例の半導体装
置について図4を参照して説明する。この実施例は入出
力端子411を有する双方向バッファ回路400を構成
する。この双方向バッファ回路400は、第2の実施例
の半導体装置の出力外部セル200と入力外部セル30
0とを有し、入出力端子411を共通に接続する構成で
あり、その構成要素は第2の実施例の構成要素と同一構
成要素には同じ参照符号を付して図示するに留め、省略
な説明は省略する。
【0068】次に、この実施例の動作は、イネイブル信
号ENが“H”の場合とイネイブル信号が“L”の場合
によりこの双方向バッファ回路400は出力モードおよ
び入力モードとなるのは通常の双方向バッファ回路と同
様である。
【0069】すなわち、イネイブル信号ENが“H”の
場合、双方向バッファ回路400は、出力モードとな
り、このときの第4の実施例の動作は第2の実施例の動
作と同じとなる。
【0070】イネイブル信号ENが“L”の場合は出力
バッファ101の出力端110はハイインピーダンス状
態となり、この双方向バッファ回路400は入力モード
となる。この時は、第の実施例の半導体装置の400
の動作は入力外部セル300の動作は全く同じである。
【0071】したがって、この第の実施例の半導体装
置の動作についても詳細な説明は省略するが、他のLS
Iのバス接続による高電位電源VDDEXからのリーク
電流は防止できる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の半導体装
置は、外部セルの入出力端と入出力端子の間にリーク電
流保護MOSトランジスタを有し、そのゲート電圧をイ
ネイブル信号ENにより制御することにより、電源VD
Dより高い電位のバス接続の場合でもリーク電流は発生
しない効果を有する。
【0073】電源が3.3V系と5V系の混在する電子
機器構成の場合、容易に入出力動作を行うことのできる
CMOSタイプの半導体装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の半導体装置の回路図で
ある。
【図2】本発明の第2の実施例の半導体装置の回路図で
ある。
【図3】本発明の第3の実施例の半導体装置の一部の
路図である。
【図4】本発明の第の実施例の半導体装置の回路図で
ある。
【図5】従来技術の半導体装置の回路図である。
【図6】従来技術の他の半導体装置の回路図である。
【符号の説明】
100,200,500 出力外部セル 101,201,501 出力バッファ回路 102,202,502 出力バッファ制御回路 103,203 保護トランジスタ制御回路 104,105,106,107,108,109,1
10,201,202,208,209,306,31
0,504,505,506,507,510,60
6,610 端子 111,311,511,611 入出力端子 112,113,114,115,116,205,2
06,207,210,214,312,313,31
4 MOSトランジスタ 117 定電流源 118,518 NAND回路 119,519 NOR回路 120,204,520 インバータ 300,600 入力外部セル 400 双方向バッファ回路 D1 データ入力信号 EN イネイブル信号 I1 定電流 VDD,VDDEX 電源電圧 VREF 基準電圧 VT しきい値

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高電位側の第1の電位を供給する第1の
    電源端子と、低電位側の第2の電位を供給する第2の電
    源端子と、複数個の出力端子と、前記出力端子へその出
    力信号を供給する複数個の出力バッファと、少なくとも
    1個の第1の制御信号を受けて前記出力バッファの出力
    状態を制御する出力バッファ制御回路とを有する半導体
    装置において、 前記出力端子と前記出力バッファの出力端との間にソー
    ス・ドレイン通路を接続するMOSトランジスタと、前
    第1の制御信号および第2の制御信号のそれぞれを受
    けその出力を前記MOSトランジスタのゲートに供給し
    て前記MOSトランジスタのオン/オフを制御する保護
    トランジスタ制御回路とを備え、前記第1の制御信号が
    前記出力バッファをハイインピーダンス状態とする時前
    記保護トランジスタ制御回路が前記MOSトランジスタ
    をオフすることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記MOSトランジスタはディプレショ
    ン型Nチャネル型MOSトランジスタである請求項1記
    載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記出力バッファはソースを前記第1の
    電源端子に接続するPチャネル型MOSトランジスタ
    と、ソースを前記第2の電源端子に接続するNチャネル
    型MOSトランジスタから成り前記Pチャネル型MOS
    トランジスタおよび前記Nチャネル型MOSトランジス
    タのドレインのそれぞれを前記出力バッファの出力端に
    接続する請求項1または2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記出力バッファ制御回路は、データ入
    力信号の供給を受ける第1の入力端とイネブル信号の供
    給を受ける第2の入力端と前記第1および第2の入力端
    にその入力を接続しその出力を前記Pチャネル型MOS
    トランジスタのゲートに接続するNAND回路と前記第
    1の入力端にその入力の一端を接続し前記第2の入力端
    にインバータ回路を介してその入力の他端を接続しその
    出力を前記Nチャネル型MOSトランジスタのゲートに
    接続するNOR回路とを有し、前記イネイブル信号のハ
    イレベルで前記データ入力信号を前記出力バッファから
    出力し前記イネイブル信号のロウレベルで前記出力バッ
    ファをハイインピーダンス状態にする請求項1,2また
    は3記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記保護トランジスタ制御回路の前記第
    1の制御信号は前記イネイブル信号であって前記イネイ
    ブル信号のハイレベルのときに前記MOSトランジスタ
    がオンし前記イネイブル信号がロウレベルのときに前記
    MOSトランジスタがオフする請求項4記載の半導体装
    置。
  6. 【請求項6】 前記保護トランジスタ制御回路は、ドレ
    インを前記第1の電源端子に接続しゲートに前記イネイ
    ブル信号を受ける第1のNチャネル型MOSトランジス
    タと、ドレインを負荷を介して前記第1の電源端子に接
    続しゲートに基準電位を受ける第2のNチャネル型MO
    Sトランジスタとを有し、前記第1および第2のNチャ
    ネル型MOSトランジスタのソースどうしを定電流源を
    介して前記第2の電源端子に接続し前記第2のNチャネ
    ルMOSトランジスタのドレインからの出力信号を前記
    MOS保護トランジスタのゲートに供給する請求項4記
    載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記保護トランジスタ制御回路は、第1
    のPチャネル型MOSランジスタおよび第1のNチャネ
    ル型MOSランジスタのそれぞれのソースどうしならび
    にそれぞれのドレインどうしを接続し、前記第1のPチ
    ャネル型MOSランジスタのゲートには前記イネイブル
    信号を供給し前記第1のNチャネル型MOSランジスタ
    のゲートには前記イネイブル信号の反転信号を供給して
    その入力端に供給される所望の低電位をその出力端から
    出力して前記MOSトランジスタをオフする第1のトラ
    ンスファゲート回路と、第2のPチャネル型MOSラン
    ジスタおよび第2のNチャネル型MOSランジスタのそ
    れぞれのソースどうしならびにそれぞれのドレインどう
    しを接続し、前記第2のPチャネル型MOSランジスタ
    のゲートには前記イネイブル信号の反転信号を供給し前
    記第2のNチャネル型MOSランジスタのゲートには前
    記イネイブル信号を供給してその入力端に供給される所
    望の高電位をその出力端から出力して前記MOSトラン
    ジスタをオンする第2のトランスファゲート回路とを有
    する請求項4記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の電位とは異なる高電位側の第
    3の電位を供給する外部からの入力信号の供給を受ける
    複数個の入力端子と、前記入力端子を介して前記入力信
    号を受ける複数個のCMOS回路の入力バッファと、前
    入力端子と前記CMOS回路のP型MOSトランジス
    タおよびN型MOSトランジスタのそれぞれの共通接続
    した入力ゲートとの間にソース・ドレイン通路を接続し
    そのゲートに前記第1の電位を供給する第2のMOSト
    ランジスタと、アノードを前記入力ゲートにカソードを
    前記第1の電源端子に接続する第1の静電保護ダイオー
    ドとアノードを前記第2の電源端子にカソードを前記入
    力ゲートに接続する第2の静電保護ダイオードとを備
    え、前記第1および第2の静電保護ダイオードのそれぞ
    れのみが接続素子として前記第2のMOSトランジスタ
    と前記入力ゲートとの間に接続される請求項1,2,
    3,4,5,6または7記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記第2のMOSトランジスタはディプ
    レション型Nチャネル型MOSトランジスタである請求
    項8記載の半導体装置。
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