JP2565068Y2 - パーマネントマグネット界磁形モータ - Google Patents

パーマネントマグネット界磁形モータ

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JP2565068Y2
JP2565068Y2 JP3131992U JP3131992U JP2565068Y2 JP 2565068 Y2 JP2565068 Y2 JP 2565068Y2 JP 3131992 U JP3131992 U JP 3131992U JP 3131992 U JP3131992 U JP 3131992U JP 2565068 Y2 JP2565068 Y2 JP 2565068Y2
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JP
Japan
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set bolt
casing
permanent magnet
motor
magnet field
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幸治 奈良
一志 小野
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Mitsuba Corp
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Mitsuba Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、パーマネントマグネッ
ト界磁形モータに関し、特に、軸線方向に少なくとも2
分割されたケーシングを、ケーシング内に受容されたセ
ットボルトにより一体化したパーマネントマグネット界
磁形モータに関する。
【0002】
【従来の技術】モータには、種々の形式のものがある
が、例えば特開昭60−113642号公報に開示され
ているように、自動車用スタータの直流モータに、特に
低電圧での高効率特性であるパーマネントマグネット界
磁形モータを用いているものがある。そのようなパーマ
ネントマグネット界磁形モータでは、ケーシングとなる
円筒状ヨークの内周面にその周方向に複数の円弧状のパ
ーマネントマグネットが配設されている。
【0003】ところで、ヨークの軸線方向両端に設けら
れたエンドカバーを、ヨークの軸線方向に延在するセッ
トボルトにより、ヨークと一体化してモータケーシング
を組み立てるものに於いて、ケーシング外の突出量を減
少するべくセットボルトをケーシング内に通すようにし
たものがある。このようなモータでは、隣合う円弧状マ
グネットの互いに対向する周方向端面間にセットボルト
を通すことができる。
【0004】上記したようなモータの組立に於いては、
各マグネットを組み付けた後に、セットボルトを一方の
エンドカバー側から他方のエンドカバーに向けて通すこ
とになるが、その際に、いずれか一方のマグネットにセ
ットボルトが磁気吸引されたり、マグネットの両周方向
端面間からセットボルトが半径方向内側に脱落したりし
て、他方のエンドカバーに設けた雌ねじ部やボルト挿通
孔にセットボルトの先端を合わせにくいという問題があ
った。そのため、例えば、マグネットの両周方向端面間
に、薄板を凹状断面形状に形成したガイド部材を介装
し、ガイド部材の長手方向両端部に各一対の爪を設ける
ことにより、それらの爪によりセットボルトをガイドす
ることができる。
【0005】しかしながら、ガイド部材を設けること
は、部品点数が増加することになり、組立工数の増加や
部品コストの高騰化が生じ、製造コストが高騰化すると
いう問題があった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点に鑑み、本考案の主な目的は、部品点数の増加を
防止して、製造コストを低廉化するべく改良されたパー
マネントマグネット界磁形モータを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本考
案によれば、軸線方向に延在するセットボルトにより互
いに結合された少なくとも2つの部分からなるケーシン
グと、前記ケーシングの内周面上に配設された複数のパ
ーマネントマグネットとを有するパーマネントマグネッ
ト界磁形モータであって、前記セットボルトが、前記ケ
ーシング内にあって前記複数のパーマネントマグネット
の隣合う同士の周方向端面間に受容され、前記隣合う周
方向端面の半径方向内側の開口幅が、前記セットボルト
の外径よりも狭くされていることを特徴とするパーマネ
ントマグネット界磁形モータを提供することにより達成
される。
【0008】
【作用】このようにすれば、ケーシング内にパーマネン
トマグネットを組み付けた後に、セットボルトを、複数
のパーマネントマグネットの隣合う同士の周方向端面間
に受容されるように通して、セットボルトの組み付け作
業を行うが、隣合う周方向端面の半径方向内側の開口幅
がセットボルトの外径よりも狭くされていることから、
それらマグネットの周方向端面によりセットボルトが好
適にガイドされるため、セットボルトをガイドするため
の別部材を設ける必要がない。
【0009】
【実施例】以下、本考案の好適実施例を添付の図面を参
照して詳しく説明する。
【0010】図1は、本考案が適用された自動車のエン
ジンに取り付けられるスタータに用いられるモータ1の
要部破断側断面図である。このモータ1のロータ軸2の
突出端部に形成された駆動ギア部2aには、図示されな
いエンジンのリングギアに選択的に噛み合うピニオンギ
アを、一方向クラッチを介して駆動するための伝達ギア
3が噛み合わされている。このピニオンギア及びモータ
1を駆動するためにモータ1には、図示されないマグネ
ットスイッチが一体的に取り付けられており、このマグ
ネットスイッチのオン・オフにより、マグネットスイッ
チの可動鉄心が変位して、シフトフォークを介してピニ
オンギアがシフト動作してリングギアに噛み合い、スイ
ッチ動作によりモータ1が回転する。
【0011】モータ1の軸線方向中間部に設けられた円
筒状のヨーク4の両軸線方向開口部には、それぞれエン
ドカバー5a・5bが同軸的に設けられており、各エン
ドカバー5a・5bに設けられた各軸受部材6a・6b
によりロータ軸2の両端部が回転自在に支持されてい
る。ロータ軸2の中間部にはアーマチュアコイル7が巻
装されており、ロータ軸2のエンドカバー5aに受容さ
れる部分にはコンミテータ8が固着されており、エンド
カバー5a内にはブラシ9が設けられている。
【0012】前記した駆動ギア部2aは、一方のエンド
カバー5bから所定量突出しているロータ軸2の一方の
端部に形成されており、さらに、ピニオンギア部のケー
シング10が駆動ギア部2aを覆うように設けられてい
る。また、ヨーク4の内周面上には、図2に示されるよ
うに、その周方向に6極の円弧状のパーマネントマグネ
ット11a〜11fが配設されている。なお、これらマ
グネット11a〜11fは図示されない位置決め手段に
より固定されている。
【0013】上記したようにケーシング10・エンドカ
バー5b・ヨーク4・エンドカバー5aからなるモータ
1のケーシングを構成する複数の部分は、軸線方向に延
在する2本のセットボルト12a・12bにより一体化
されて結合されて組み立てられている。これらセットボ
ルト12a・12bは、モータ1後端側から挿通され
て、ヨーク4の内側を通り、エンドカバー5bの遊挿孔
13a・13bを介してケーシング10に形成された雌
ねじ部14a・14bに螺着される。そして、セットボ
ルト12a・12bは、図2に示されるようにロータ軸
2について対称的に配置されるように、各隣合うマグネ
ット11a・11b及びマグネット11d・11eの各
周方向端面間にそれぞれ受容されている。
【0014】各マグネット11a〜11fはそれぞれ同
一形状をなしており、また各周方向の配置関係も同一で
あるため、一対のマグネット11a・11b及び両者間
に受容されるセットボルト12aについて以下に示す。
本考案によれば、両マグネット11a・11bのロータ
軸2側である半径方向内側の開口幅(図2のb)が、セ
ットボルト12aの外径よりも小さくされている。そし
て、ヨーク4の内周面と両マグネット11a・11bの
互いに対向する周方向端面とにより画定される空間内に
セットボルト12aが受容されている。
【0015】このように構成されていることにより、挿
通作業時に両マグネット11a・11bの開口からセッ
トボルト12aが脱落することがないため、モータ1の
組立時に、セットボルト12aを前記したようにエンド
カバー5a側から挿通した際に、両マグネット11a・
11bの各周方向端面によりセットボルト12aが好適
にガイドされる。従って、従来例で示したように別部品
となるガイド部材を別個に設ける必要がない。なお、本
実施例に示した6極のマグネットを設けた場合には、各
マグネットの内周面の周方向に延在する角度である磁極
角を50〜55度にすることができ、磁極角を従来のも
のに対してより一層大きくすることができる。
【0016】
【考案の効果】このように本考案によれば、セットボル
トを複数のパーマネントマグネットの隣合う同士の周方
向端面間に受容されるように通して、セットボルトの組
み付け作業を行うことができ、別部品としてのガイド部
材を設ける必要がないため、部品コストを低減化し得る
と共に、部品の組み付け工数を減少し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案が適用された自動車用スタータのモータ
の要部を破断して示す側断面図。
【図2】図1のII−II線について見た断面図。
【符号の説明】
1 モータ 2 ロータ軸 2a 駆動ギア部 3 伝達ギア 4 ヨーク 5a・5b エンドカバー 6a・6b 軸受部材 7 アーマチュアコイル 8 コンミテータ 9 ブラシ 10 ケーシング 11a〜11f マグネット 12a・12b セットボルト 13a・13b 遊挿孔 14a・14b 雌ねじ部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸線方向に延在するセットボルトにより互
    いに結合された少なくとも2つの部分からなるケーシン
    グと、前記ケーシングの内周面上に配設された複数のパ
    ーマネントマグネットとを有するパーマネントマグネッ
    ト界磁形モータであって、 前記セットボルトが、前記ケーシング内にあって前記複
    数のパーマネントマグネットの隣合う同士の周方向端面
    間に受容され、前記隣合う周方向端面の半径方向内側の
    開口幅が、前記セットボルトの外径よりも狭くされてい
    ることを特徴とするパーマネントマグネット界磁形モー
    タ。
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