JP2564788Y2 - Pcvシステムのオイルセパレータ - Google Patents

Pcvシステムのオイルセパレータ

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JP2564788Y2
JP2564788Y2 JP2408392U JP2408392U JP2564788Y2 JP 2564788 Y2 JP2564788 Y2 JP 2564788Y2 JP 2408392 U JP2408392 U JP 2408392U JP 2408392 U JP2408392 U JP 2408392U JP 2564788 Y2 JP2564788 Y2 JP 2564788Y2
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JP
Japan
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blow
gas
gas passage
suction port
engine oil
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JP2408392U
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勝信 伊与田
晴之 片山
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Toyota Industries Corp
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Toyota Industries Corp
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Separating Particles In Gases By Inertia (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はPCVシステムのオイル
セパレータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図8に示すように、エンジン31
はエンジンオイルが充填されているオイルパン32、同
オイルパン32上部に連結されたクランクケース33、
ピストン34を上下動可能に収容したシリンダブロック
35及びシリンダヘッド36、ヘッドカバー37等から
構成されている。前記シリンダブロック35とシリンダ
ヘッド36には、ブローバイガス通路38,39が形成
されている。
【0003】前記ブローバイガス通路38,39は、エ
ンジン31が駆動した際にシリンダブロック35とピス
トン34の隙間からクランクケース33内に吹き抜けた
ブローバイガスを、インテークマニホールド(図示せ
ず)の負圧を利用してヘッドカバー37内に送り込むた
めの案内通路である。またブローバイガス通路38,3
9は、ヘッドカバー37に形成されたエンジンオイル注
入口(図示せず)より注入されたエンジンオイルを、オ
イルパン32へ案内する通路も兼ねている。
【0004】前記ヘッドカバー37内には図4に示すよ
うに、複数枚の仕切り板42,43等から構成されたP
CVが形成されている。仕切り板42,43には図4〜
図6に示すように、ブローバイガス通過孔44が複数形
成されている。ブローバイガス通過孔44は、隣接する
仕切り板42,43に形成されたブローバイガス通過孔
44同士が対向しない位置に形成されている。
【0005】そして、エンジン31が駆動されてブロー
バイガスが発生すると、そのブローバイガスは前記ブロ
ーバイガス通路38,39からインテークマニホールド
の負圧によって吸引口45よりケーシング41内に吸い
込まれる。ケーシング内に吸い込まれたブローバイガス
は順次仕切り板42,43に衝突しながらブローバイガ
ス通過孔44を経て吐出口46側へ移動する。
【0006】ブローバイガスが各仕切り板42,43に
衝突することによって、ブローバイガスに含まれるミス
ト状のエンジンオイルが液状となってブローバイガスと
分離される。そして、その分離されたエンジンオイル
は、再度ブローバイガス通路38,39よりオイルパン
32へ還元されるようになっている。
【0007】また、図7に示すようなPCVのオイルセ
パレータも提案されている(発明協会公開技報86−1
5379号)。このPCVシステムでは、ヘッドカバー
37内のPCVルーム51内に形成された複数の隔壁5
2にパイプ53が複数本貫通されている。このパイプ5
3は入口部が拡径となるように形成され、出口部が次の
隔壁52に近接する状態に配置されている。
【0008】そして、PCVルーム51内に吸い込まれ
たブローバイガスは、パイプ53を経て順次PCVルー
ム51を通過する。ブローバイガスはパイプ53を通過
した後、隔壁52に衝突して液状のエンジンオイルとブ
ローバイガスに分離され、そのエンジンオイルは隔壁5
2に付着する。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
PCVではブローバイガスから分離されて各仕切り板4
2,43に付着したエンジンオイルが、ブローバイガス
の流れにより、仕切り板42,43に沿ってブローバイ
ガス通過孔44側に滴る。つまり、そのエンジンオイル
がブローバイガス通過孔44よりブローバイガスととも
に吐出口46側に持ち去られる。
【0010】その結果、PCV40から燃焼室に粒径の
大きくなったエンジンオイルが含まれたブローバイガス
が還元されることとなり、エンジンに悪影響を及ぼすと
いう問題があった。
【0011】また、後者のPCVシステムは、パイプ5
3が隔壁52間の距離の略半分まで吸引口55側に吐出
しているために、液状となったエンジンオイルは持ち去
られることはない。しかし、パイプ53の入口部が拡径
であるとともに、出口部が次の隔壁52に近接しすぎて
いるため、PCVルーム51内での圧力の損失が大きく
なり、吐出口54からエンジン31に還元されるブロー
バイガスの還元率が低下するという問題があった。
【0012】本考案は上記の事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的はブローバイガス中のエンジンオイ
ルの回収率が向上するとともに、ブローバイガスの還元
率を低下させることがないPCVシステムのオイルセパ
レータを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本考案は上記問題点を解
決するために、ブローバイガスを吸い込む吸引口及びそ
の吸い込んだブローバイガスを吐出する吐出口が形成さ
れたケーシングと、当該ケーシング内に配設され、前記
吸引口と吐出口間でケーシング内を仕切る複数枚の仕切
り板と、当該仕切り板に形成され、前記吸引口から吸い
込まれたブローバイガスが吐出口側に移動する際に通過
するブローバイガス通過孔と、当該ブローバイガス通過
孔の周縁の前記吸引口側に形成されたリブとを備え、前
記ブローバイガス通過孔を、隣接する仕切り板のブロー
バイガス通過孔同士が対向しない位置に形成したことを
その要旨とする。
【0014】
【作用】吸引口からケーシング内に吸い込まれたブロー
バイガスは、仕切り板に衝突する。このとき、ブローバ
イガスに含有するミスト状のエンジンオイルは、液状と
なって各仕切り板に付着してブローバイガスと分離され
る。そして、この分離されたエンジンオイルはブローバ
イガスが吸引される圧力により、仕切り板に沿ってブロ
ーバイガス通過孔より吐出口側に流動しようとするが、
ブローバイガス通過孔の周縁に形成されたリブによって
その流動が阻止される。その結果、一旦仕切り板に付着
したエンジンオイルは、ケーシングの吐出口からは吐出
されることがない。
【0015】
【実施例】以下、本考案を具体化した一実施例を図1〜
図3に従って説明する。なお、本実施例では、上記図4
及び図7にて説明したPCV以外は同じ構成であるた
め、説明の便宜上PCVについてのみ説明する。
【0016】図1に示すように、ヘッドカバー37には
ブローバイガスを吸い込む吸引口2及びブローバイガス
を吐出する吐出口3がそれぞれ形成されている。ヘッド
カバー37内には第1の仕切り板4及び第2の仕切り板
5が交互に複数枚配設されている。
【0017】図2に示すように、前記第1の仕切り板4
はプレス加工により形成されたブローバイガス通過孔6
が横3列で各列に5個ずつ透設されている。そして、こ
のブローバイガス通過孔6の周縁には、リブ7が吸引口
2側に突出した状態で一体形成されている。また、図3
に示すように、第2の仕切り板5にはブローバイガス通
過孔8が、横4列で各列に5個ずつ透設されている。こ
のブローバイガス通過孔8の周縁にもリブ9が吸引口2
側に突出した状態で一体形成されている。
【0018】ブローバイガス通過孔6,8は各仕切り板
4,5がヘッドカバー37内に配設された状態におい
て、互いに対向しない位置関係となる位置に形成されて
いる。即ち、ヘッドカバー37内では第1の仕切り板4
のブローバイガス通過孔6と第2の仕切り板5のブロー
バイガス通過孔8とが対向しない状態の位置関係にあ
る。
【0019】次に、上記のように構成されたPCVの作
用について説明する。クランクケース内のブローバイガ
スは、インテークマニホールドの負圧によってブローバ
イガス通路39を経て、吸引口2からヘッドカバー37
内に吸い込まれる。ヘッドカバー37内に吸い込まれた
ブローバイガスは、まず1枚目の仕切り板、即ち第1の
仕切り板4に衝突した後、ブローバイガス通過孔6を通
過し、隣接する2枚目の第2の仕切り板5に衝突する。
第2の仕切り板5に衝突したブローバイガスは、ブロー
バイガス通過孔8側に吸い寄せられ、ブローバイガス通
過孔8を通過して隣接する3枚目の第1の仕切り板5に
衝突する。それ以降も同じ動作が繰り返される。
【0020】前記ブローバイガスが各仕切り板4,5に
衝突することによって、ブローバイガスに含まれるミス
ト状のエンジンオイルが液状となってブローバイガスと
分離される。ブローバイガスと分離して各仕切り板4,
5に付着したエンジンオイルは、ブローバイガスととも
にブローバイガス通過孔6,8側に吸い寄せられるが、
リブ7,9外周にエンジンオイルが到達した時点でそれ
以上ブローバイガス通過孔6,8側に吸い寄せられるこ
とがない。即ち、リブ7,9によってエンジンオイルの
移動が遮られ、エンジンオイルがブローバイガスととも
にブローバイガス通過孔6,8から持ち去られることが
ない。
【0021】その結果、エンジンオイルはリブ7,9の
外周に沿って下方に落下し、図示しない通路を通過して
吸引口2からブローバイガス通路38,39を介してオ
イルパン32へ還元される。
【0022】従って、PCVによるエンジンオイルの回
収率が向上され、PCVからエンジン31に還元される
ブローバイガスはエンジンオイルの含有率が少ない。そ
の結果、エンジン31には悪影響を与えることがなくな
る。
【0023】また、ブローバイガス中のエンジンオイル
の回収率を向上することができるので、エンジンオイル
の消費量を減少することができる。さらに、ブローバイ
ガス通過孔6,8から隣接する仕切り板4,5の間隔
は、従来のリブ7,9のないPCVの間隔と変わらない
ので、ヘッドカバー37内での圧力損失は悪化すること
がない。従って、ブローバイガスの還元率を向上するこ
とができる。
【0024】また、本実施例ではリブ7,9をプレス加
工によりブローバイガス通過孔6,8とともに同じ工程
で形成したことによりコストの低下を図ることができ
る。なお、本考案は上記実施例に限定されるものではな
く、考案の趣旨を逸脱しない範囲で例えば、第1及び第
2の仕切り板4,5に形成されたブローバイガス通過孔
6,8の数や形成位置を適宜変更したり、ヘッドカバー
37内に収容する第1及び第2の仕切り板4,5の枚数
を適宜変更して形成してもよい。
【0025】
【考案の効果】以上詳述したように本考案によれば、ブ
ローバイガスの還元率を低下させることなく、ブローバ
イガス中のエンジンオイルの回収率を向上することがで
きるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を具体化した一実施例を示し、PCVの
構造を示す断面図である。
【図2】(a)は第1の仕切り板の正面図であり、
(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図3】(a)は第2の仕切り板の正面図であり、
(b)は(a)のB−B線断面図である。
【図4】従来のPCVの構造を示す断面図である。
【図5】(a)は仕切り板の正面図であり、(b)は
(a)のC−C線断面図である。
【図6】(a)は仕切り板の正面図であり、(b)は
(a)のD−D線断面図である。
【図7】図4とは異なる従来のPCVの構造を示す断面
図である。
【図8】エンジンの正面図である。
【符号の説明】
2…吸引口、3…吐出口、4…第1の仕切り板、5…第
2の仕切り板、6,8…ブローバイガス通過孔、7,9
…リブ、37…ケーシングとしてのヘッドカバー

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブローバイガスを吸い込む吸引口及びそ
    の吸い込んだブローバイガスを吐出する吐出口が形成さ
    れたケーシングと、 当該ケーシング内に配設され、前記吸引口と吐出口間で
    ケーシング内を仕切る複数枚の仕切り板と、 当該仕切り板に形成され、前記吸引口から吸い込まれた
    ブローバイガスが吐出口側に移動する際に通過するブロ
    ーバイガス通過孔と、 当該ブローバイガス通過孔の周縁の前記吸引口側に形成
    されたリブとを備え、 前記ブローバイガス通過孔を、隣接する仕切り板のブロ
    ーバイガス通過孔同士が対向しない位置に形成したPC
    Vシステムのオイルセパレータ。
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DE102011110499A1 (de) * 2011-08-17 2013-02-21 Mann + Hummel Gmbh Ölnebelabscheider zur Abscheidung von aerosolem Öl aus einem ölbeladenen Gas

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