JP2564706B2 - 化粧突板シート貼着化粧板の製造方法 - Google Patents

化粧突板シート貼着化粧板の製造方法

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JP2564706B2
JP2564706B2 JP2402038A JP40203890A JP2564706B2 JP 2564706 B2 JP2564706 B2 JP 2564706B2 JP 2402038 A JP2402038 A JP 2402038A JP 40203890 A JP40203890 A JP 40203890A JP 2564706 B2 JP2564706 B2 JP 2564706B2
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JP
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veneer sheet
sheet
veneer
paint
curable
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晃司 樋口
利紀 広川
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Eidai Co Ltd
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Eidai Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、立体形状を有する基材
そのコーナー部を包むようにして化粧突板シートをラ
ッピングした化粧突板シート貼着化粧板の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図1に示される如くの、断面L
字形の立体形状を有する基材10に図2に示される如く
のラッピングを施す際には、通常、予め塗装された、厚
みが0.2〜0.5mm程度のラッピング用の突板シート
12を用意し、それを接着材等を用いて基材に貼着する
ようにして、化粧突板シート貼着化粧板の製造してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た如くの従来のラッピング方法による化粧板の製造にあ
っては、突板シートの塗膜14が硬いため、基材の角部
や複雑な形状部分に沿わせて湾曲あるいは折曲した場合
にかかる部分(図2の符号Rで示される如くの小さなア
ール部分等)(本発明では該部分を「コーナー部」とい
う)の塗膜に割れや剥離が生じたり、基材のコーナー部
沿わせて貼着することが困難な場合がある。
【0004】かかる点に鑑み本発明は、突板シートを
材の湾曲あるいは折曲したコーナー部を包むようにして
ラッピングしても、それに塗布された塗膜に割れや剥離
が生じず、接着不良等を発生させることなく容易にラッ
ピングできるようにした、化粧突板シート貼着化粧板の
製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係る化粧突板シート貼着化粧板の製造方法
は、突板シートの表面に紫外線硬化可能でかつ紫外線以
外の化学反応もしくは溶剤揮発によりプレキュアーする
下塗り塗料を塗布した後プレキュアーさせた突板シート
用意し、この突板シートを用いて、横断面において少な
くとも1つのコーナー部を持つ形状の基材を少なくとも
該コーナー部を包むようにしてラッピングし、次いで、
上記突板シートの下塗り塗料の表面に紫外線硬化型の上
塗り塗料を塗布するかもしくは無塗装の状態で、紫外線
照射することにより上記下塗り塗料を硬化させることを
特徴とする。さらに、本発明に係る化粧突板シート貼着
化粧板の製造方法の他の態様では、突板化粧シートとし
て、前記下塗り塗料の表面に紫外線硬化型の上塗り塗料
をさらに塗布し、該下塗り塗料と上塗り塗料とをプレキ
ュアーさせたものを用意し、この突板シートを用いて、
横断面において少なくとも1つのコーナー部を持つ形状
の基材を少なくとも該コーナー部を包むようにしてラッ
ピングし、次いで、上記突板シートの表面を無塗装の状
態で、紫外線照射することにより上記下塗り塗 料と上塗
り塗料とを硬化させることを特徴とする。
【0006】この場合、紫外線以外の化学反応でプレキ
ュアーする塗料としては、ウレタン結合により硬化する
塗料やエポキ環のカチオン開環重合により高分子化する
塗料等を、溶剤揮発でプレキュアーする塗料としては、
ラッカータイプの塗料等を用いることができる。また、
紫外線硬化型塗料とは、紫外線硬化可能な塗料の総称で
あり、かかる塗料としては、ポリエステル系樹脂組成
物,アクリル系樹脂組成物,ウレタン系樹脂組成物,ア
クリルウレタン系系樹脂組成物等が挙げられる。
【0007】
【作用】本発明に係る化粧突板シート貼着化粧板の製造
方法では、ラッピング時において、突板シートにはプレ
キュアー状態、換言すれば完全には3次元状に架橋して
ない塗料が塗布されているだけなので、突板シート及
び塗膜は柔軟性を保持しており、そのため、突板シート
を湾曲あるいは折曲してもそれに塗布された塗膜に割れ
や剥離が生じず、コーナー部を持つ基材に対して該コー
ナー部を包む状態で容易にラッピングできることにな
る。
【0008】
〔第1実施例〕
この例では、0.3mmの厚みを有したナラ突板シートを
ワイピング処理した後、紫外線硬化可能でかつウレタン
結合により硬化するウレタン系サンディングシーラー
(下塗り塗料)を16g/m2塗布し、約80℃で15分
間加熱乾燥し、プレキュアーさせた後、サンダー掛けを
して塗装突板シートを得た。この塗装突板シートで凸状
の積層合板をラッピングし、しかる後、ポリエステル系
の紫外線硬化型塗料を45g/m2塗布した状態で、紫外
線照射することにより上塗り塗料を硬化させると同時に
プレキュアー状態の下塗り塗料をポストキュアーさせ
た。
【0009】〔第2実施例〕 この例では、0.3mmの厚みを有したナラ突板シートに
紫外線硬化可能でかつウレタン結合により硬化するウレ
タン系サンディングシーラー(下塗り塗料)を9g/m2
塗布し、約80℃で15分間加熱乾燥した後、その表面
をサンダーで軽く研磨した。さらに、この突板シート
に、紫外線硬化可能でかつウレタン結合により硬化する
ウレタン系サンディングシーラー(下塗り塗料)を16
g/m2塗布し、約80℃で15分間加熱乾燥し、プレキ
ュアーさせた後、サンダー掛けをして塗装突板シートを
得た。この塗装突板シートで凸状の積層合板をラッピン
グし、しかる後、ポリエステル系の紫外線硬化型塗料を
30g/m2塗布した状態で、紫外線照射することにより
上塗り塗料を硬化させると同時にプレキュアー状態の下
塗り塗料をポストキュアーさせた。
【0010】〔第3実施例〕 この例では、0.3mmの厚みを有したナラ突板シートを
ワイピング処理した後、紫外線硬化可能でかつウレタン
結合により硬化するウレタン系サンディングシーラー
(下塗り塗料)を15g/m2塗布し、約80℃で15分
間加熱乾燥した後、その表面をサンダーで軽く研磨し
た。次いで、この塗装突板シートに紫外線硬化可能なウ
レタン系塗料(上塗り塗料)を40g/m2塗布し、下塗
り塗料と上塗り塗料とを共にプレキュアーさせた塗装突
板シートを得た。この塗装突板シートで凸状の積層合板
をラッピングし、しかる後、さらには上塗り塗料を塗布
することなしに紫外線照射することにより前記プレキュ
アー状態の上塗り塗料と下塗り塗料とを同時にポストキ
ュアーさせた。
【0011】〔比較例〕 この例では、0.3mmの厚みを有したナラ突板シートを
ワイピング処理した後、通常のウレタン系サンディング
シーラー(下塗り塗料)を12g/m2塗布し、約80℃
で15分間加熱乾燥した後、その表面をサンダーで軽く
研磨した。次いで、この塗装突板シートに通常のウレタ
ン系塗料(上塗り塗料)を20g/m2塗布し、約80℃
で10分間加熱乾燥した後、その表面をサンダー掛け
し、塗装突板シートを得た。この塗装突板シートで凸状
の積層合板をラッピングし、通常のウレタン系塗料を5
0g/m2塗布し、約80℃で15分間加熱乾燥した。
【0012】上述した実施例1〜3と比較例との塗装状
態の比較結果を表1に示す。
【0013】
【表1】
【0014】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係る化粧突板シート貼着化粧板の製造方法によれば、ラ
ッピング時において、突板シートにはプレキュアー状態
の塗料が塗布されているだけなので、突板シート及び塗
膜は柔軟性を保持しており、そのため、突板シートを湾
曲あるいは折曲してもそれに塗布された塗膜に割れや剥
離が生じず、接着不良等を生じさせることなく容易に
ーナー部を持つ基材に対して該コーナー部を包むように
してラッピングでき、意匠性にもすぐれた化粧突板シー
ト貼着化粧板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】塗装突板シートがラッピングされる基材を示す
断面図。
【図2】塗装突板シートでラッピングされた基材を示す
断面図。
【符号の説明】
10 ─ 基材 12 ─ 塗装突板シート 14 ─ 塗膜

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 突板シートの表面に紫外線硬化可能でか
    つ紫外線以外の化学反応もしくは溶剤揮発によりプレキ
    ュアーする下塗り塗料を塗布した後プレキュアーさせた
    突板シート用意し、この突板シートを用いて、横断面に
    おいて少なくとも1つのコーナー部を持つ形状の基材を
    少なくとも該コーナー部を包むようにしてラッピング
    し、次いで、上記突板シートの表面に紫外線硬化型の上
    塗り塗料を塗布するかもしくは無塗装の状態で、紫外線
    照射することにより上記下塗り塗料を硬化させることを
    特徴とする、化粧突板シート貼着化粧板の製造方法。
  2. 【請求項2】 突板シートとして、該突板シートの表面
    に紫外線硬化可能でかつ紫外線以外の化学反応もしくは
    溶剤揮発によりプレキュアーする下塗り塗料を塗布し、
    その表面に紫外線硬化型の上塗り塗料をさらに塗布し、
    該下塗り塗料と上塗り塗料とをプレキュアーさせたもの
    を用意し、この突板シートを用いて、横断面において少
    なくとも1つのコーナー部を持つ形状の基材を少なくと
    も該コーナー部を包むようにしてラッピングし、次い
    で、上記突板シートの表面を無塗装の状態で、紫外線照
    射することにより上記下塗り塗料と下塗り塗料とを硬化
    させることを特徴とする、化粧突板シート貼着化粧板の
    製造方法。
JP2402038A 1990-12-13 1990-12-13 化粧突板シート貼着化粧板の製造方法 Expired - Lifetime JP2564706B2 (ja)

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JPH04216001A JPH04216001A (ja) 1992-08-06
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