JP3058018B2 - ポリエステル化粧板の製造方法 - Google Patents

ポリエステル化粧板の製造方法

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JP3058018B2 JP6200501A JP20050194A JP3058018B2 JP 3058018 B2 JP3058018 B2 JP 3058018B2 JP 6200501 A JP6200501 A JP 6200501A JP 20050194 A JP20050194 A JP 20050194A JP 3058018 B2 JP3058018 B2 JP 3058018B2
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生真 西村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はキッチン扉、ドア、階段
等の建築内装材や家具等に使用される化粧板、特に表面
に凹凸模様を有するポリエステル化粧板の製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、前記用途の化粧板の製造方法とし
ては、化粧板上に熱重合開始剤を含む不飽和ポリエステ
ル樹脂を塗布し、この表面に凹凸模様付与や酸素による
硬化阻害を防止するためのフィルムを被覆し、樹脂を圧
延し、熱風炉内で40〜50℃の温度で2〜3時間加熱
して樹脂層を硬化させるという方法が用いられていた。
また、被覆するフィルムとしては、不飽和ポリエステル
樹脂に侵されにくくかつ硬化後の塗膜からの剥離が良い
ことから、ビニロンフィルムやシリコンフィルム等が主
に用いられてきた。しかし樹脂層の硬化に時間がかかり
過ぎ、生産性が悪いという欠点があった。
【0003】そこで本発明者らは熱硬化に遠赤外線を使
用することで、硬化時間は従来の熱硬化方式の3〜5時
間から3分前後に短縮することを可能とした。
【0004】しかし、化粧板を製造する時に用いられる
化粧紙は、ポリエステル樹脂の圧延時に過剰な樹脂が化
粧板基材の裏に回り込むのを防止するため、それが貼り
つけられる化粧板基材より若干大きめにカットされて紙
貼りされている。この余剰部分に、化粧板上のポリエス
テル樹脂層よりかなり厚い樹脂だまりができる。遠赤外
線が照射されると、硬化発熱反応により化粧板上のポリ
エステル樹脂は60〜80℃になるが、前記樹脂だまり
では130〜150℃に達する。この為、賦型フィルム
は、その端部が劣化してしまい、極端に寿命が短くな
る。
【0005】従来のビニロンフィルムでは、従来の40
℃〜50℃の熱硬化方式では20回以上は使用可能であ
るが、遠赤外線硬化方式で行うと2〜5回程度でフィル
ムが破損する。これは、端部に溜まった樹脂の発熱でビ
ニロンフィルムも130℃〜150℃に上昇し、フィル
ムに可塑性を付与している水分が消失し、フィルムが脆
化し、樹脂硬化後のフィルム剥離時にフィルムが破損す
ることによる。一方、シリコンフイルムでは熱によるフ
ィルムの破れはないものの、端部に溜まった樹脂の発熱
でシリコンフィルム表面の艶が変化したり、膨潤したり
することにより劣化する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
問題点を解決するためになされたものであり、その課題
とするところは、繰り返し使用可能なフィルムを使用し
かつ生産性を向上させることにより安価な化粧板を製造
する方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はこの課題を解決
するため、化粧板基材に化粧紙を接着し、この上に熱重
合開始剤を含有する不飽和ポリエステル樹脂を塗布し、
この上に凹凸模様の付与された賦型フィルムを凹凸が塗
布面に接するように被覆し、圧延後、この上から遠赤外
線を照射し、樹脂硬化後賦型フィルムを剥離してなるポ
リエステル化粧板の製造方法であって、前記賦型フィル
ムの、化粧板基材外縁の化粧紙の余剰部分を被覆する部
分に、遠赤外線を反射する処理を施してあることを特徴
とするポリエステル化粧板の製造方法を提供するもので
あり、前記遠赤外線を反射する処理が、フィルムに金属
テープを被覆してなるか、フィルムに金属系塗料を塗布
してなることを特徴とする化粧板の製造方法を提供す
る。
【0008】以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明
する。本発明による化粧板の製造工程の一実施例を図1
に示す。本発明の化粧板基材1としては、MDF、合板
等の木質基材が使用可能である。化粧紙2としては、表
面に任意の絵柄4等を施した化粧紙が用いられ、樹脂圧
延時の基材への樹脂の裏回りを防止する為、余剰部分3
を有する。この上に熱重合開始剤を含んだ不飽和ポリエ
ステル樹脂5を塗布し、その上に遠赤外線反射処置7の
施された賦型フィルム6を被覆し、樹脂を圧延し、フィ
ルム上部から遠赤外線ランプ8により遠赤外線を照射し
樹脂を硬化させ、賦型フィルムを剥離し、端部に樹脂の
溜まった余剰な紙を切り離し、化粧板を得る。
【0009】前記不飽和ポリエステル樹脂5としては、
熱重合開始剤が添加されていれば、不飽和ポリエステル
樹脂の種類に関しては特に規定されるものではない。通
常、本用途に関する不飽和ポリエステル樹脂にはレドッ
クス反応によるラジカル発生を促進するためにナフテン
酸コバルトが適宜添加されている。また、熱重合開始剤
にはメチルエチルケトンパーオキサイドが主に使用され
ておりその添加量は硬化速度あるいは圧延時の作業性な
どから任意に添加量は変更可能である。
【0010】遠赤外線の照射条件としては、照射直後に
フィルムを剥離し製品の積み重ねが可能な程度に硬化し
ていれば良く、またライン速度との兼ね合いで特に規定
されるものではないが、200V、200Wのランプで
設定温度150℃〜200℃に設定し、照射時間2〜3
分で硬化を行うのが好適である。設定温度や照射時間を
さらに上げれば硬化速度もあがるが、賦型フィルムの表
面温度も上昇し、フィルムの劣化を促進させることとな
る。
【0011】被覆するフィルムに遠赤外線反射処理を施
す位置は、余剰な紙に溜まった樹脂の部分だけでよく、
化粧板の外側全部を被覆してもよい。遠赤外線を反射さ
せるための処理としては、金属系のテープを貼りつける
か、金属系塗料を塗布することで可能である。前記金属
の種類は特に規定はないが、処理を施すことによりフィ
ルム温度が100℃以下に抑制できれば良い。入手の容
易さ、コストから考えるとアルミテープもしくはアルミ
塗料が最適である。
【0012】
【作用】以上に述べたように、本発明により、ポリエス
テル化粧板の外周部分への遠赤外線の照射を防ぐことに
より、熱による賦型フィルムの劣化を抑制することがで
き、賦型フィルムの寿命が大幅に向上する。
【0013】
【実施例】合板からなる化粧板基材に、木目絵柄を施し
た30g/m2 の薄紙化粧紙を、酢酸ビニル系エマルジ
ョン接着剤により接着した。次にこの化粧紙上に、熱重
合開始剤メチルエチルパーオキサイド1.5重量部を含
んだ不飽和ポリエステル100重量部を塗布した。この
上に賦型フィルムを被覆し、化粧板基材外縁の化粧紙の
余剰部分を被覆する部分に遠赤外線を反射する処理を施
してある賦型フィルムとして、アルミテープを周囲に貼
り付けた賦型フィルムを用い、これ塗布面上に被覆し、
ゴムロールで圧延し、樹脂中の空気を脱泡したあと、、
200W、100Vの赤外線ランプを3分間照射した。
その後賦型フィルムを剥離して化粧板を得た。
【0014】<比較例1>アルミテープの貼り付けを行
なわなかった以外は実施例と同様にして化粧板を得た。
【0015】<比較例2>赤外線照射の代わりにオーブ
ンにより40℃、2時間の加熱を行なった以外は比較例
1と同様にして化粧シートを得た。
【0016】以上の化粧板の樹脂の硬化時間とその条件
下でのフィルムの可使回数(フィルムが破れるまでの回
数を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
化粧板の製造方法により、従来方法と比較して、被覆し
たフィルムの剥離までの時間の大幅な短縮、被覆に使用
するフィルムの可使回数の大幅な増加が可能となった。
【0019】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるポリエステル化粧板の一実施例の
断面の構造を示す説明図である。
【図2】本発明の製造方法の一実施例の工程を示す説明
図である。
【図3】本発明に係る、化粧板基材外縁の化粧紙の余剰
部分を被覆する部分に遠赤外線を反射する処理を施して
ある賦型フィルムの一実施例の概略を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1…化粧板基材 2…化粧紙 3…樹脂の裏回りを防止
するための余剰部分 4…絵柄印刷 5…ポリエステル樹脂 6…賦型フィル
ム 7…照射線を反射するための部分 8…遠赤外線ランプ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化粧板基材に化粧紙を接着し、この上に熱
    重合開始剤を含有する不飽和ポリエステル樹脂を塗布
    し、この上に凹凸模様の付与された賦型フィルムを凹凸
    が塗布面に接するように被覆し、圧延後、この上から遠
    赤外線を照射し、樹脂硬化後賦型フィルムを剥離してな
    るポリエステル化粧板の製造方法であって、前記賦型フ
    ィルムの、化粧板基材外縁の化粧紙の余剰部分を被覆す
    る部分に、遠赤外線を反射する処理を施してあることを
    特徴とするポリエステル化粧板の製造方法。
  2. 【請求項2】前記遠赤外線を反射する処理が、フィルム
    に金属テープを被覆してなることを特徴とする請求項1
    記載のポリエステル化粧板の製造方法。
  3. 【請求項3】前記遠赤外線を反射する処理が、フィルム
    に金属系塗料を塗布してなることを特徴とする請求項1
    記載のポリエステル化粧板の製造方法。
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