JP2564599B2 - 液中の特定多成分分析方法及び装置 - Google Patents

液中の特定多成分分析方法及び装置

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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/84Systems specially adapted for particular applications
    • G01N21/8483Investigating reagent band

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、反応試薬を含有した或いは電極を組み込ん
だ試薬部を備えた分析用試験片を用い、体液特に血液を
化学的に分析・測定する液中の特定成分分析方法及び装
置の改良に係り、特に特定の複数項目が一度に測定でき
る多項目試験片と一項目ずつを測定する単項目試験片を
使い分けて、簡便迅速に且つ誤操作なく必要な複数項目
の測定をなさしめる方法及び装置に関する。
[従来の技術] 血液(血漿,血清,全血)中の特定成分の有無や量及
びその変化等を生化学的に分析する技術は、試薬や分析
機器の長足の進歩により飛躍的に高まり、グルコース濃
度等単項目的な測定の他、多数の成分の情報を組み合わ
せて各種疾患や臓器障害の診断更には総合的な健康診断
をなし治療に役立てることが広く行なわれるようになっ
てきている。
例えば血液の場合、GOT,GPT,ALP,LAP,γ−GTP,BUN等
をセット検査することにより肝臓疾患の診断がなされ
る。また、初診時等の患者の健康状態の総合的な評価の
ために、血糖,クレアチニン,尿酸,BUN,コレステロー
ル,TP,アミラーゼ,LDH,GOT等の分析がプロフィール検査
として行われる。セット検査には、その他腎機能診断用
としてグルコース,BUN,総コレステロール,クレアチニ
ン,尿酸,無機リンの組合せ、糖尿病診断用としてグル
コース,総蛋白,BUN,総コレステロール,尿酸の組合せ
等がある。また上記以外の測定項目として、ビリルビ
ン,アルブミン,コリンエステラーゼ,トリグリセライ
ド,CPK,HBDH,ACP,リパーゼ,血清鉄,乳酸,ナトリウ
ム,カリウム,カルシウム,塩素等がある。
これらの検査を、入院患者に対するベッドサイド検査
や来院患者に対して行なうリアルタイム検査として手軽
に行なうには、試薬部を有する試験片を用いるシステム
が最適である。試験片には、体液中の特定物質を試薬と
反応させその光学的変化(呈色や螢光発光)を測定する
タイプと、特定イオンの活量等を電気的に測定するタイ
プがあり、項目に応じて使い分けされている。
[発明が解決しようとする課題] しかしそれでも、セット検査やプロフィール検査を短
時間で行なうには、複数の試験片を同時に反応・測定す
る必要があり、ために操作が複雑化しまた組合せを間違
えて誤判断するおそれがある等の問題が生じている。検
体数が多い場合はより大変である。
この問題に対しては、一つの試験片に種類の異なる複
数の試薬部を備えた多項目試験片の採用が考えられる。
事実、尿用では従前から多項目の試験片が用いられてい
る。しかし、尿の場合現状では試験片で測定できる測定
項目は数種精々10種程度であり、1乃至2本の多項目試
験片でカバーできる。
これに対し、血液は試験片で測定できる項目が25〜60
種にも及ぶ。従って、全てを1〜2本の試験片にまとめ
ることはできなし、項目数は新しい測定原理の発見によ
り増大する一方である。又、あらゆる疾患の診断やその
経過観察に必要な項目毎の多項目試験片を準備すること
もコストや管理面から事実上不可能である。
一方、代表的な疾患用のものに限って何種類かの多項
目試験片を準備するとしても、ある疾患につきその組合
せにない項目を測定したい場合がどうしても生じ、結果
的に必要とされる試験片の種類が増大する。また特定の
1項目について測定したい場合には、多項目試験片では
無駄が生じる。この問題は単項目試験片と併用すれば解
決できるが、夫々専用の測定装置が必要となりコスト、
場所、取り扱い、器差等によるデータの信頼性等多くの
面で難がある。これらの問題は、尿の場合も将来の技術
の進歩により測定項目が増大した場合は同様にである。
本発明は上記諸問題を解決すべくなされたもので、セ
ット検査,プロフィール検査など複数項目の測定を手軽
且つ短時間に実施して、検査→診断→治療のスピード化
を図ることを目的とする。また、測定時の試験片の取り
違い等による誤診断を防止し正確な測定値を得る方法及
び装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] これらの目的を達成するために、本発明は血液試料中
の複数の特定成分を測定するための多項目試験片と、1
つの特定成分を測定する単項目試験片を組み合わして用
いる。また、これら各試験片を同一の装置で測定できる
ように構成した。
即ち、所定の項目の複数の試薬部を有する多項目試験
片を用いて検体の所定項目についての分析を行ない、さ
らにそれを補完すべくその他の1又は複数の項目を単項
目試験片を用いて測定するのである。この方法を用いる
と、多項目試験片をある程度の組み合わせで用意し、そ
の他は単項目試験片を用意しておくことですべての項目
についてカバーできることとなる。さらに、すべてを単
項目試験片で行なう場合よりも、測定操作、時間等は著
しく短縮できる。
本発明で試験片とは、ストリップ状や矩形状等の支持
体の表面に、試薬部と情報部を設けたもので、試薬部が
1個(1種類)のものを単項目試験片、複数個(複数
種)のものを多項目試験片とする。支持体は、通常透明
或いは不透明なプラスチックシートが用いられる。
試薬部は、濾紙に試薬(呈色や螢光)を含浸させ支持
体上に貼付するか、試薬を樹脂等に混入してを支持体に
塗布して乾燥させるなどして得られる。試験片の種類に
よっては、試薬を含んでいる部分(試薬層)の上面や下
面に検体を受け入れるための受容層や展開層等を備えた
ものもあるが、これらをまとめて試薬部とする。更に、
電気的測定に用いる電極を組み込んだ構造のもの等も、
ここに言う試薬部に含ませる。
情報部は、試験片の種類(多項目か単項目か)、測定
項目名、組合せ名(多項目試験片の場合)等の情報を装
置で読み取れるようにした、バーコードや磁気記録その
他類似の表示部分を言う。その他、文字による表示も必
要に応じて行なう。
尚、バーコードや磁気記録部はある程度の長さを要す
る。細長い試験片の場合も、長さ方向に設けて長さ方向
に移動させて読み取る。しかし、本発明では試験片を巾
方向に移動させる必要が生じる。これに対処するには、
巾方向の目の細かなバーコードを設け、高感度の読取器
を使用することが考えられるが、コスト高になる。
そこで本発明では、多項目試験片の試薬部の間隔を幾
分空けておき、ここに機器による読取可能なマークを入
れることにより上記問題を解決した。そして、マークの
有無をON−OFFとすると、n個のマーク位置があれば2
のn乗の区分けができる。マークは、棒状や○や△等の
印刷或いは打抜きなど、光学的、磁気的にマークの有無
が判定できるものであればよい。多項目試験片の種類を
判断するものでは、5ヶ所にマーク位置があれば32種類
の試験片の区別ができるため、このような簡単なマーク
表示だけでも充分である。スライドタイプのように巾が
あるものでは、巾方向にバーコードを入れることができ
るが、この場合でも試薬部の間にマークを入れるように
してもよい。
単項目試験片も、多項目試験片と組み合わして巾方向
に移動させる場合には、前記多項目試験片と同じ位置に
マークを入れる箇所を確保しておき、試験片の種類を表
示させるようにマークを入れるとよい。
ところで、これらの試験片を用いて定量或いは半定量
分析を行なうには、測定装置が必要である。そして、ま
ず試験片の判別を行なった後、適量の検体を各試薬部に
点着し、適正時間経過後その光学的変化や電気的変化等
を測定し、マイクロコンピュータ等に記憶させてある検
量線から濃度に換算して表示させるものである。
本発明は、前記した多項目試験片と単項目試験片の両
方について、判定や検体の点着、測定更に試験片の移動
等を共通して行わせる。これにより、測定時間の短縮、
取り扱いの簡便さ、測定の正確さ、更には装置の小型軽
量化、低価格化が実現できた。
ここに、判定は情報部の表示を読み取った信号に基づ
き装置側で行う。読取は、表示の種類に応じて光検知器
や磁気ヘッドを備えた試験片判定部で行なう。この判定
により、測定項目の表示部への出力、試薬部毎の検量線
の選択や点着箇所の決定等の他、多項目試験片の場合や
複数単項目試験片の場合に、必要であれば、試薬部毎の
点着から測定開始までの時間を勘案して点着順位を決め
る等の操作をなさしめる。
或いは、多項目試験片の各試薬部を、点着から測定ま
での時間が長い順に設けておき、点着動作を一方向から
なさしめるようにしてもよい。更に、測定部に測定原理
を異にする複数の観測手段が並設されている場合には、
その試薬部に応じた観測手段の選択も行わせる。
検体の点着は、点着部に設けた点着孔の下方に試薬部
が位置した状態でノズルにより行なうが、点着を厳密に
一定量ずつ行なわせるには、点着毎にノズルに吸引させ
全量吐出させる方が好ましいし、定量性をある程度犠牲
にして点着動作を早めるには数回分吸引させたものを分
注させるとよい。
尚、点着部は検体の蒸発防止や試験片の安定のために
通常覆われており、点着孔はこの覆いに適宜大きさに設
けた透孔を言うが、迅速な点着が可能な場合等では覆い
を省略することも可能である。この場合、点着孔は単に
点着位置を意味する。
また、点着孔の配置は点着ノズルの駆動がしやすいよ
うに一直線が望ましいが、千鳥状に配置して二系列のノ
ズルを用いたり、円弧状に設けてもよい。これらの場
合、試験片のテーブル上での載置箇所が変化する。
測定部に設けられた観測手段には、反射率や螢光量を
測定する光学的手段の他、電気的測定を行なう電極等も
含まれる。観測手段は、試薬部の上方或いは下方に位置
させる。
試験片の移動手段は、これらの載置箇所を数箇所設け
たテーブルが通常用いられる。テーブルは、点着部や測
定部の配列により、前後動、回転、直進と横方向移動等
種々な動きをなす。試験片の載置箇所も、テーブルの移
動方向により多項目試験片と単項目試験片共用の場合や
別個の場合があり、また夫々複数設ける場合がある。1
つの検体に対して、複数の多項目試験片、或いは単数乃
至複数の多項目試験片と単数乃至複数の単項目試験片を
用いる場合、これらを1枚ずつ装置にセットして順次測
定する方法と、同時にセットしておき連続的に測定する
方法がある。
次に、上記各方法を具現化する装置には、幾つかの構
成が考えられる。
まず一つは、測定部として複数の観測手段を所定間隔
をおいて横並びに配置したものを用い、多項目試験片は
検体を点着した同一試験片の各試薬部が夫々対応する観
測手段で観察されるように該測定部に横向き状態で供給
され、単項目試験片は検体を点着した試験片毎の試薬部
が夫々対応する観測手段で別個に観察されるように縦向
きの状態で供給する。他の装置としては、前記例におい
て単項目測定用試験片も多項目試験片と同様横向き状態
で供給するものが考えられる。これら各列において、試
験片載置箇所は複数個あってもよい。
また、1つの点着孔からなる点着部に試験片を移動さ
せて検体を順次点着し、点着完了後、複数の観測手段を
所定間隔をおいて一列に配置した測定部に、各試薬部が
夫々対応する観測手段の位置にくるように試験片を移動
させ、該測定部で測定する方法が考えられる。
更に、1個の点着孔及び1個の観測手段を一列に配置
し、試験片を1個ずつ送り込んで試料液を点着し、各々
所定時間経過後各試薬部の光学的変化や電気的変化を測
定部において測定することも可能である。
尚、以上説明した本発明方法は、多検体1項目分析に
おいても応用できる。例えば、7検体を同一項目測定す
る場合、6検体は多項目試験片(この場合には、同一試
薬部を6つ有する試験片)で測定し、残り1検体は単項
目試験片を用いるのである。このようにすると、多項目
試験片の無駄な使用がなく、すべてを単項目試験片で測
定する場合と比較して前記と同様測定操作、時間等の短
縮になる。
更に、本発明装置を用い、異なる試薬部を持つ多項目
試験片のみを用いたり、異種の単項目試験片のみを多数
用いることや、同一種の試薬部を複数備えた多項目試験
片のみを用いたり、同一種の単項目試験片を複数用いて
多数検体単項目測定を行なう場合にも、応用できる。こ
れらの場合も、小型の装置で簡単な操作で大量な処理が
行えるので処理効率の向上に役立つ利点がある。
[実施例] 次に本発明装置について説明する。
第1図は本発明に用いる試験片の一例で、同図(a)
は単項目試験片1、同図(b)は多項目試験片2を夫々
示す。単項目試験片1は、試薬部3を1個だけ支持体4
の先端部に固定し、中央部に試験片判定手段(情報部)
としてのバーコード5、基部近傍に測定物質名からなる
名称表示6を夫々付したものである。バーコードは、例
えばスタートビット(S1,S2),データビット(D1,D2,
…D7),パリティビット(P)よりなる。支持体4は、
例えば透明なプラスチックシートを5mm程度の巾に裁断
したストリップ状のものである。
一方多項目試験片は、夫々別種の物質と反応する試薬
を保持させた複数個(図では6個)の試薬部3a・3b…3f
を、支持体4の先端部分から所定間隔をおいて順次固定
し、基部近傍には複数の測定物質名の列記或いはその組
合せで測定しうる疾患名等の名称表示6を付す。
また試験片判定手段としてのマーク5a・5b…5eを各試
薬部3a・3b…3f間に施す。これは、読取方向の関係で通
常のバーコードを表示し難いことによる。勿論、読取装
置の感度を上げてここに通常のバーコードを設けてもよ
い。本例では、マークとして、棒状のものを示してある
が、これに限定されるものではない。
もっとも、本発明に用いる多項目試験片はこのような
構造のものに限らず、試験片の送り方向が長さ方向であ
れば、単項目試験片と同様に通常のバーコードや磁気記
録を備えたものが用いられる。逆に、読取方向の関係で
単項目試験片でも前記例と同じマークを備えたものが必
要になることもある。また、支持体の形状は図示のもの
に限定されない。
次に第2図は、本発明装置の一例でその主要部を概略
的に示す。この装置は、縦長の可動な試験片テーブル7
と、該試験片テーブル7の上方に位置してその一部を覆
うように固定されている試料液点着部8,測定部9及び試
験片判定部10よりなる。
試験片テーブル7には、多項目試験片2を載置するた
めの1本の横溝11と、単項目試験片1を載置するための
複数本(図では6本)の縦溝12が設けられている。この
横溝11は、試験片テーブル7の略中央に測定部9と平行
になるように設けられている。縦溝12は、この横溝11に
試験片2を載置した場合の試薬部の位置と合致する各位
置に、横溝11と垂直状態に設けられている。ここに平行
や垂直は厳密でなくてもよく、点着や測定に差支えない
範囲での振れはかまわない。
尚、横溝11の部分と縦溝12の前部即ち試験片の各試薬
部3、3a、3b…3fが位置する箇所に発熱体等を設け、恒
温ゾーン13とする。
また横溝11の前方には、一枚の白色セラミック板製標
準反射片14と、複数(本例では6個)の黒色減衰筒15を
備える。これらは反射率較正用のもので、前者を反射率
100%,後者を反射率0%として反射率の較正を行な
う。尚、黒色減衰筒15の変わりに黒板を用いてもよい。
試料液点着部8,測定部9,試験片判定部10は、何れも試
験片テーブル7の上方に殆ど密接状態で固定され、恒温
ゾーン13に対する保温部の役目をする。
試料液点着部8は、細巾板状体で各試験片の試薬部の
部分が停止する箇所の上方に、複数(図では6個)の点
着孔16を設けたものである。
測定部9は、発光部17と受光部18を組み合わした光学
的観測手段19を、複数個(図では6個)所定間隔をおい
て横並びに配置したものである。発光部17は、光源(図
示略)からの光(多波長)を各試薬部上に照射するする
もので、本例では光ファイバー(ライトガイド)の端末
を試薬部位置上面に臨ませている。受光部18は試薬部面
からの反射光を受けるもので、光検出器より構成され
る。観測手段19として、積分球その他の手段も使用可能
である。
試験片判定部10は各試験片のバーコードやマークを読
み取るためのもので、発光ダイオードとホトトランジス
タを組み合わせたホトインタラプタからなる読取手段20
を複数個(図では11個)横並びに配置してなる。この読
取手段20が、測定部9の観測手段19よりも数が多いの
は、多項目試験片2と単項目試験片1とでバーコード
5、マーク5a…5fの位置がずれることによる。読取手段
20は、ライトガイドと光検出器から構成している。また
試験片判定部10は、試料液点着部8よりも手前に位置し
ていてもよい。
次に、前記例装置による血液試料の分析手順を説明す
る。
まず、多項目試験片2を横溝11に載置する(第2図A
の状態)。次いで、試験片テーブル7を大きく直進させ
て試験片2を試験片判定部10の位置まで送り、マーク5a
・5b…5eを読み取って試験片2の種類を判断し、試薬部
3a・3b…3f毎の測定の種類(エンドポイント法,レート
法)や反応後測定開始までの時間等、予めマイクロコン
ピュータ(図示略)に記憶してあるデータに基づき決定
する。ついでに各試薬部の表面を観察し、濡れているも
のがあれば測定済みのものとしてキャンセルするように
してもよい。
次いで試験片テーブル7を後退させて試験片を試料液
点着部8の下方で止め、予めセットしてある試料容器
(図示略)から、ノズル21により各試薬部3a・3b…3fに
同一検体を定量(数〜数十μ)ずつ点着させる。全て
の点着作動が終了した後、試験片テーブル7を少し前進
させ、所定時間後に測定部9で各試薬部の反射率を測定
する。
尚測定に先立ち、標準反射片14及び黒色減衰筒15によ
り各観測手段19の反射率の較正を行なう。得られたデー
タは、マイクロコンピュータに記憶され、予め記憶され
ている検量線データに基づき濃度その他の測定値に換算
されて出力装置(図示略)に出力される。測定終了後試
験片を除去して新たな多項目試験片2を準備し、同様の
試験を続ける。
患者の状態に応じて、必要とされる測定項目が一種類
の多項目試験片2で満足される場合は、これで測定終了
である。複数の試料があれば、測定終了後試験片を除去
して新たな多項目試験片2を準備し、同様の操作を続け
る。
測定項目が一種類の多項目試験片2で満たされない場
合は、不足する項目に応じた単項目試験片1(本例では
6項目まで可能)を、縦溝12に載置する(第2図Bの状
態)。次いで同様に試験片の判定、試料液点着、測定を
行なう。多項目試験片2と単項目試験片1は、同時に各
溝11・12にセットし、連続して測定してもよい。
単項目試験片1は、多数の検体について1つの項目
(2〜3項目も可)を測定するスクリーニング検査等に
も用いられる。検体数が多い場合には各試薬部3a・3b…
3fに同種のものを用いた多項目試験片2を用いると測定
操作が大幅に簡略化される。
試験片テーブル7の形状や動きは、その他種々な変形
が考えられる。たとえば、第3図の如く横溝11を2個乃
至それ以上設けたものや、第4図に示すように横溝11を
斜めに設けたものが考えられる。前者は、多項目試験片
2を複数同時にセットでき、多検体の連続処理や異なる
試験片2を用いて多項目測定を簡単に行える。また後者
は試験片2のセットがし易い等の利点がある。
第5図に示すものは、円板状の試験片テーブル7に横
溝11と縦溝12の組を数組設け、試験片のセット、判定、
点着、測定、除去等を順次行わせるように構成したもの
で、多検体処理に向く。即ち本例では、試料点着部8、
測定部9及び試験片判定部10を半径方向に設け、該測定
部の下方に位置し可回転に支持される円板状のテーブル
及び該テーブルを間欠回転する駆動手段を備え、且つ該
テーブルには放射状に設けられた1〜数個の多項目試験
片載置箇所と該多項目試験片載置箇所に略直交状態で設
けられた1〜数個の単項目試験片載置箇所の組を少なく
とも1組設けている。
尚、以上の各例は、単項目試験片1を載置する縦溝12
を、横溝11に載置する多項目試験片2の各試薬部3a・3b
…3fと一致する位置に設けているが、各縦溝12の間隔を
各試薬部3a・3b…3fのピッチと無関係にし任意個数設け
るようにしてもよい。この場合、測定部9と試験片判定
部10の観測手段19、読取手段20及び試料液点着部8の点
着孔16…を各試験片1,2の試薬部の数だけ設ける。各縦
溝12をそのまま横にずらし多項目試験片2のバーコード
の位置と一致させると、観測手段19及び点着孔16が11
個、読取手段20の数が6個ですむ。
次に、第6図乃至第8図は、夫々測定方法が異なる装
置の概略平面図を示す。まず第6図は、前記例(第2
図)と略同様の装置において、縦溝12を省略したものを
示す。この装置では、多項目試験片2単項目試験片1と
も、横溝11に載置されて横向きで移動する。従って、各
試験片の試薬部3a…3fと3の位置が一致するので、試験
片判定部10の読取手段20の数は6個ですむ。そのため、
構造がより小型化される。尚、この場合横溝12は複数本
でもかまわない。
第7図の装置は、1個の読取手段20と1個の点着孔16
を縦方向に並べ、それと平行して複数の観測手段19を所
定間隔をおいて一列に配置した測定部9を配置し、試験
片テーブル7には1個の縦溝12を設けたものである。そ
して、試験片テーブル7は前後動と左右動を行なって試
験片を各位置に移動させる構成をとる。この装置は、試
験片判定部10や試料液点着部8が小さいためより小型に
なる。
第8図の装置は、更に小型化したもので、読取手段2
0、点着孔16、観測手段19とも1個である例を示す。試
験片テーブル7は、前記第7図の装置と同様に1個の縦
溝12を備え、図の如く前後動のみを行なうものである。
[発明の効果] 本発明方法は、以上述べたように試料中の複数の特定
成分を測定するための多項目試験片と、1つの特定成分
を測定する単項目試験片を組み合わせて用い、且つこれ
ら各試験片の判定、試薬部への検体の点着と測定及び移
動を共通して成さしめるものである。また本発明装置
は、複数或いは単数の読取手段、点着孔及び観測手段に
対し、多項目試験片と単項目試験片の何れをも夫々の試
薬部が同じ状態で供給されるようにして、一つの装置で
単項目、多項目両タイプの試験片を測定できるようにし
たものである。
従って、各種疾患のセット検査や初診時のプロフィー
ル検査等多項目検査を行なう場合試験片の取り違いによ
る誤診のおそれもなく、且つ手軽・迅速に行え、患者の
再来院の無駄を無くし医療費の低減に資する。また、単
項目測定でも同種のパッドを複数備えた多項目試験片を
用いることにより多検体の処理を迅速に行える等、使用
者の種々な要請に応えることができる等大きな効果を奏
するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に用いる試験片の一例で同図(a)は単
項目試験片,同図(b)は多項目試験片を示す。第2図
は本発明装置の主要部の一例を示す概略斜視図、第3
図、第4図及び第5図は夫々異なる変形例を示す装置の
概略図で、第3図,第4図は平面図第5図は斜視図、第
6図、第7図及び第8図は夫々異なる他の例を示す装置
の概略平面図である。 1……単項目試験片 2……多項目試験片 3・3a…3f……試薬部 5……バーコード 5a〜5e……マーク 7……試験片テーブル 8……試料液点着部 9……測定部 10……試験片判定部 11……横溝 12……縦溝 16……点着孔 19……観測手段 20……読取手段

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液中の複数の特定成分を試験片を用いて分
    析する場合において、ある特定の複数項目を測定するた
    めの多項目試験片と、それを補完する1乃至数個の単項
    目試験片を用い、各試験片の試薬部への検体の点着と光
    学的或いは電気的測定、及び試験片の点着位置と測定位
    置への移動を共通して行なわせることを特徴とする液中
    の特定多成分分析方法。
  2. 【請求項2】多項目試験片及び単項目試験片の両方を用
    いる液中の特定成分分析方法であって、複数の観測手段
    を所定間隔をおいて横並びに配置した測定部に、多項目
    試験片は検体を点着した同一試験片の各試薬部が夫々対
    応する観測手段の箇所に位置するように横向き状態で供
    給され、単項目試験片は検体を点着した試験片毎の試薬
    部が夫々対応する観測手段の箇所に位置するように縦向
    き状態で供給され、測定部において光学的変化や電気的
    変化を測定し、それによって特定成分の濃度を測定する
    ことを特徴とする液中の特定多成分分析方法。
  3. 【請求項3】多項目試験片及び単項目試験片の両方を用
    いる液中の特定成分分析方法であって、試験片の各試薬
    部に検体を点着するための点着孔を所定間隔をおいて横
    並びに配置した点着部と、光学的変化や電気的変化を測
    定する観測手段を点着孔と同一の間隔をおいて横並びに
    配置した測定部に、多項目試験片単項目試験片とも、各
    試験片の試薬部が夫々対応する点着孔及び観測手段の箇
    所に位置するように横向き状態で供給され、点着部での
    検体の点着及び測定部における光学的変化や電気的変化
    の測定を行い、それによって特定成分の濃度を測定する
    ことを特徴とする液中の特定多成分分析方法。
  4. 【請求項4】多項目試験片及び単項目試験片の両方を用
    いる液中の特定成分分析方法であって、1つの点着孔か
    らなる点着部に試験片を移動させて検体を順次点着し、
    点着完了後、複数の観測手段を所定間隔をおいて一列に
    配置した測定部に、各試薬部が夫々対応する観測手段の
    下方或いは上方に位置するように試験片を移動させ、該
    測定部において光学的変化や電気的変化を測定し、それ
    によって特定成分の濃度を測定することを特徴とする液
    中の特定多成分分析方法。
  5. 【請求項5】多項目試験片及び単項目試験片の両方を用
    いる液中の特定成分分析方法であって、1個の点着孔及
    び1個の観測手段を一列に配置し、試験片を1個ずつ送
    り込んで試料液を点着し、一定時間経過後各試薬部の光
    学的変化や電気的変化を測定部において測定し、それに
    よって特定成分の濃度を測定することを特徴とする液中
    の特定多成分分析方法。
  6. 【請求項6】光学的変化や電気的変化を測定する観測手
    段を所定間隔をおいて横並びに複数配置した測定部と、
    該測定部の下方或いは上方に位置し測定部に略平行した
    1〜数個の多項目試験片載置箇所とテーブルの移動方向
    に略沿った1〜数個の単項目試験片載置箇所を夫々設け
    た試験片テーブルと、該試験片テーブルを前後方向に駆
    動して試験片を載置させる位置と試薬部を観測する位置
    間を移動させる移動手段を備えてなることを特徴とする
    液中の特定多成分分析装置。
  7. 【請求項7】光学的変化や電気的変化を測定する観測手
    段を所定間隔をおいて横並びに複数配置した測定部と、
    該測定部の下方或いは上方に位置し可回転に支持される
    円板状のテーブル及び該テーブルを間欠回転する駆動手
    段を備え、且つ該テーブルには放射状に設けられた1〜
    数個の多項目試験片載置箇所と該多項目試験片載置箇所
    に略直交状態で設けられた1〜数個の単項目試験片載置
    箇所の組を少なくとも1組設けたことを特徴とする液中
    の特定多成分分析装置。
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